JPS6228201Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴室の脱衣場等に用い得る収納ボツク
スに関するものである。

従来入浴の際などにあつては、脱いだ衣服を単
に脱衣篭やキヤスター付の収納箱に入れたりして
いるため、脱衣が直視され乱雑な感じを与えるこ
とゝなり、また脱衣を戸棚などに入れる場合に
は、乱雑さはかくされるものゝ、当該脱衣を洗濯
機等に投入するための搬出容器がないため不便で
あるなどの欠陥があつた。

本考案はこのような問題点を解消すべくなされ
たもので、ボツクス本体に特異な蓋体を設けると
共に、その下位に適切な構成をもつた収納箱を装
脱自在に設置することにより、脱衣の隠蔽と、そ
の搬出を容易にしようとするものである。

以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
き説明する。

本考案における収納ボツクスは、上面に投入開
口１を有するボツクス本体２と、該ボツクス本体
２下部に、天井口３′を開成し、かつ出し入れ自
在に嵌挿された引き出し式の収納箱３と、長手方
向に屈曲自在なるよう形成された蓋体４とを具備
している。

さらに上記ボツクス本体２にあつて、その両側
板５，５の内側には前記蓋体４の両側端部６，６
を滑動自在に嵌挿支持する案内溝７，７が設けら
れ、当該案内溝７，７は前記投入開口１の側縁
８，８から後側板８′、そして更に前記収納箱３
の天井口３′を開成する上縁９の上位に沿つて横
向Ｕ字状に配設されている。

更に詳細に説明すると、金属、プラスチツクス
等の細巾条片１０，１０…等を全体としては長手
方向に屈曲可能なように引揃状態にて連結した蓋
体４が、前記案内溝７，７に嵌挿され、かくして
蓋体４は前記案内溝７，７に支持されながら案内
されて、前後方向にスライド自在である。

当該案内溝７，７の前端には例えば図示の蟻溝
嵌めこみにより着脱自在としたストツパー１１が
取付けられ、蓋体４が汚れたときなどには、スト
ツパー１１を横向スライドさせて外し、蓋体４を
引き出して清掃できるようになつており、案内溝
７，７のコーナー部１２，１２は蓋体４が円滑に
スライドするよう円弧状に形成される。

また蓋体４の前部中央には把手１３が取付けら
れており、さらに蓋体４は第４図のように、投入
開口１が閉成で天井口３′が開成の状態から、同
蓋体４を把手１３の操作により奥向きに押動する
ことで、第２図の如く投入開口１が開成し、天井
口３′が閉じた状態となるまでスライド自在に構
成されている。

収納箱３には、その前板１４に把手１５が取着
されており、引き出し自在に収納ボツクス本体２
の下部に嵌挿されている。

そこで、これを使用するには、入浴時まず把手
１３を持つて蓋体４を上記のように押動させれば
第１図に示すように収納ボツクス本体２の投入開
口１は開き、収納箱３の上部に案内溝７によりガ
イドされた蓋体４が変移することで収納空所１５
が形成され、もちろんこの際収納箱３の内部は蓋
体４によつて遮られて見ることができない。

入浴者はこの収納空所１５に第２図の如く脱衣
等１６，１６…を投入した後、蓋体４を手前に引
けば、脱衣等１６，１６…は第４図に示すように
収納箱３内に落下し、投入開口１が再び蓋体４に
より閉成されることゝなる。

次にこれらの脱衣等を洗濯するときは、該収納
箱３を第３図に示すように引出し、そのまゝ洗濯
場に持つて行けばよい。

以上説明した通り、本考案に係る脱衣等の収納
ボツクスは、上面に投入開口１を有するボツクス
本体２と、当該ボツクス本体２内の下部に出し入
れ自在に嵌挿されていて、上面に天井口３′を有
する引き出し式の収納箱３と、長手方向に屈曲自
在なるよう形成された蓋体４とを具備し、上記ボ
ツクス本体２の投入開口１と上記収納箱３の天井
口３′とを相対開閉するための手段として、ボツ
クス本体２内の両側面には、収納箱３の天井口
３′よりも上位の位置に、横Ｕ字状の案内溝７，
７が互いに対向して形成され、かつ、これら案内
溝７，７内に上記蓋体４の両側端部６，６が嵌め
こまれて、当該蓋体４が上記投入開口１から天井
口３′にわたつて滑動自在なるよう支持されてい
るから、ボツクス本体２の投入開口１をあけたと
きは、脱衣等を収納空所１５に収納でき、また蓋
体４の逆動により脱衣等が収納箱３に落下すると
共に、投入開口１が閉成されるので、常に脱衣等
による乱雑感が隠蔽の保持により解消され、また
収納箱が引き出し式となつているので脱衣等を洗
濯するときにも、その取り出し、持運びが容易と
なる。

なお本考案の収納ボツクスを色別にして複数個
設置しておけば、衣服を繊維の種類別或は汚れの
程度別等に区分して投入でき、後処理をも楽にす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示し第１図
は投入開口をあけた状態を示す斜視図、第２図は
同開口をあけ、脱衣等を投入した状態を示す縦断
側面図、第３図は同開口を閉じて収納箱を引き出
した状態を示す斜視図、第４図は脱衣等を投入開
口を閉じた状態を示す縦断側面図である。 １……投入開口、２……ボツクス本体、３……
収納箱、３′……天井口、４……蓋体、５……側
板、６……蓋体の側端部、７……案内溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に投入開口を有するボツクス本体と、当該
   ボツクス本体内の下部に出し入れ自在に嵌挿され
   ていて、上面に天井口を有する引き出し式の収納
   箱と、長手方向に屈曲自在なるよう形成された蓋
   体とを具備し、上記ボツクス本体の投入開口と上
   記収納箱の天井口とを相対開閉するための手段と
   して、ボツクス本体内の両側面には、収納箱の天
   井口よりも上位の位置に、横Ｕ字状の案内溝が互
   いに対向して形成され、かつ、これら案内溝内に
   上記蓋体の両側端部が嵌めこまれて、当該蓋体が
   上記投入開口から天井口にわたつて滑動自在なる
   よう支持されている脱衣等の収納ボツクス。