JPH0734609Y2

JPH0734609Y2 - 洗面化粧台

Info

Publication number: JPH0734609Y2
Application number: JP1989027445U
Authority: JP
Inventors: 昭嶋谷
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1989-03-11
Filing date: 1989-03-11
Publication date: 1995-08-09
Anticipated expiration: 2004-03-11
Also published as: JPH02119835U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、洗面化粧台に関する。

〔従来の技術〕

洗面化粧台に向かって化粧をする際、化粧品，ブラシ，
櫛，カーラー，手元鏡等の多種多様の品物が使用され
る。そこで、洗面化粧台は、これらの品物を収納する機
能を備えていることが要求される。この収納機能をもた
せるため、開閉扉を取り付けた収納戸棚，前面が開放さ
れた収納戸棚，引出し等を洗面化粧台に組み込んでい
る。このうち、引出しは、引き出された状態において上
面開口部が有効に使用されるため、収納空間が大きく、
且つ使い勝手の良いものである。また、引き込まれた状
態においては、洗面化粧台の前面と面一になって、室内
雰囲気との調和が良い。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、洗面化粧台では、化粧品，ブラシ，櫛，カー
ラー，手元鏡などの多種多様な品物を収納し、且つ取出
しを便利にするためには、底が比較的浅い引出しを多段
に設けることが考えられる。その結果、洗面化粧台の前
面側に引出しの前板が多数配置され、洗面化粧台の全体
的なデザインとして劣ったものとなる。

また、洗面あるいは化粧の際、カウンターに化粧品，ブ
ラシ，櫛，カーラー，手元鏡、メガネ、コンタクトレン
ズ、タオルなどを置くと水がかかって濡れてしまった
り、あるいはコンタクトレンズなどの小物を誤って洗面
器に落として流したりしてしまうおそれがある。

そこで、本考案は、一つの引出しに収納部を多段に設け
ることによって、洗面化粧台全体としてのデザインを損
なうことなく、且つ個々の品物を整頓された状態で収納
することができるとともに、タオルが濡れたりせず、ま
た、小物が流れたりしない洗面化粧台を提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、洗面化粧台のテーブルの下部に、前板と奥板
と側板とで形成した主収容部と、該主収容部の下方に設
けられ、前記前板と奥板のそれぞれに設けた案内部材に
前板と奥板とに平行に引き出し可能に嵌合されている単
数又は複数の隠し引出しとを備えた多重引出しを設け
た。

〔作用〕

本考案は、一つの引出しに収納部を多段に設けることに
よって、洗面化粧台全体としてのデザインを損なうこと
なく、且つ個々の品物を整頓された状態で収納すること
ができ、また、洗面あるいは化粧の際、引き出しにより
タオルなどを濡らさずに置くことができ、また、小物を
洗面器に流すことがない。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら、実施例により本考案の特徴
を具体的に説明する。

本考案による洗面化粧台は、第５図に示すように、テー
ブルの下に多重引出しが設けられるもので、多重引出し
は、第１図に示すように前板１及び奥板２の少なくとも
上方部分を側板３で連結し、前板１及び奥板２のそれぞ
れ中間部内壁と側板３の下端とに底板４を固定し、主収
容部５を形成している。また、前板１の前面中央部近傍
には把手６が取り付けられており、この把手６を持って
矢印Ａ方向に移動させるとき、洗面化粧台本体７から引
き出され或いは引き入れられる。

底板４の下方には、更に矢印Ｂ方向に引き出される隠し
引出し８が配置されている。図示の例では、隠し引出し
８の左右両端にフランジ９を形成し、このフランジ９を
前板１及び奥板２の下部内側面に設けた案内レール10,1
1に嵌め合わせている。また、隠し引出し８の引出し側
前面を把手兼用の縁部12としており、隠し引出し８の出
し入れを容易にするとともに、隠し引出し８を押し入れ
たときのストッパも兼ねている。なお、隠し引出し８
は、側方から使用する側（Ｂ方向）に、すなわち洗面化
粧台７の前面にいる人の方向に引き出されるようにす
る。

隠し引出し８の底面は、第２図の断面図で示すように、
前板１及び奥板２の下端より若干高く設定する。これに
より、前板１と奥板２との間の空間を効率良く収納部と
して使用することができる。また、主収容部５及び補助
収納部13が比較的浅いため、個々の品物を積み重ねるこ
となく収容することが可能となる。或いは、矢印Ｂ方向
に引き出された隠し引出し８を、タオル、小物などの品
物の一時的な載置台として使用することができる。ま
た、隠し引出し８を引出しから抜き出して、洗面台のカ
ウンター上等に置いてトレイ代わりに使用することもで
きる。

底板４の下方には、第３図に示すように、複数の隠し引
出し8a,8bを多段に配置しても良い。そして、それぞれ
の隠し引出し8a,8bに小物，薄物等を収容するとき、引
出し内部の整頓が一層良好なものとなる。

第４図は隠し引出し８の他の取付け例を示す図である。
この例では、側板３の下端部に、Ｌ型金具14等を用いて
補助の奥板15を設け、この補助奥板15と前板１とで隠し
引出し８を支持している。

このように、主収容部５の下方に単数又は複数の補助収
納部13を設けることによって、前板１と奥板２との間の
空間が収納部として有効に使用され、大きな収容能力を
持った引出しとなる。しかも、個々の収容部が深くない
ため、各種の品物を積み重ねることなく収容できる。そ
のため、この引出しを洗面化粧台に組み込んだ場合、第
５図に示すように、前板１の枚数を従来の家具と同様に
しデザイン上の印象を維持しながらも、収容能力が大き
く、使い勝手の優れたものとなるだけでなく、隠し引出
しをタオル、小物などの品物の一時的な載置台として使
用することができる。また、隠し引出しを引出しから抜
き出して、洗面台のカウンター上等に置いてトレイ代わ
りに使用することもできる。

〔考案の効果〕

以上に説明したように、本考案においては、引出しの主
収容部の下方に、主収容部の前板と奥板とに平行に引き
出される補助収納部を設けているので、収納される品物
が互いに積み重ならないように個々の収納部を浅くしな
がらも、前板と奥板との間の空間が収納空間として有効
に使用される。また、側方に引き出された隠し引出し
は、物品の一時的な載置台としても使用できるので、洗
面あるいは化粧の際、隠し引出しによりタオルなどを濡
らさずに置くことができ、また、小物を洗面器に流すこ
ともない。そして、これら主収容部及び補助収納部の前
面側に一枚の前板が配置されているので、前板の個数も
増えず、家具の全体的デザインも悪化しない。このよう
にして、本考案によるとき、デザイン的に優れ、収容能
力が大きく、使い勝手の優れた洗面化粧台が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の多重引出しを示し、第２図はそ
の断面図、第３図は二段の隠し引出しを備えた引出しを
示す。第４図は隠し引出しの他の取付け例を示し、第５
図は多重引出しを洗面化粧台に組み込んだときの長所を
説明するための図である。 1:前板、2:奥板 3:側板、4:底板 5:主収容部、6:把手 7:洗面化粧台本体、8,8a,8b:隠し引出し 9:フランジ、10,11:案内レール 12:把手兼用の縁部、13:補助収納部 14:L型金具、15:補助奥板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前板と奥板と側板とで形成した主収容部
と、該主収容部の下方に設けられ、前記前板と奥板のそ
れぞれに設けた案内部材に前板と奥板とに平行に引き出
し可能に嵌合されている単数又は複数の隠し引出しとを
備えた多重引出しをテーブルの下部に設けたことを特徴
とする洗面化粧台。