JPH0713554Y2

JPH0713554Y2 - ティッシュペーパー等の収納棚

Info

Publication number: JPH0713554Y2
Application number: JP10267989U
Authority: JP
Inventors: 克己鬼頭
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1989-08-31
Filing date: 1989-08-31
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2004-08-31
Also published as: JPH0342240U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、洗面化粧台，ドレッサー，流し台及び机等の
キャビネットに備え付けるティッシュペーパー，化粧用
コットン，ペーパータオル，ビニル袋等の入ったボック
ス用の収納棚に関する。

〔従来技術〕従来から、洗面化粧台等の利用に際して使用されるティ
ッシュペーパーは、紙製収納箱から自在に取り出すこと
ができるティッシュボックス内に納められたものが多く
用いられている。

このティッシュボックスは、通常サイドキャビネット内
の棚の上に収納され、その使用に際してはその度毎に収
納棚から取り出して使用される。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、ティッシュペーパーを取り出すのにその度に
ボックスを収納棚から取り出すのは面倒であり、その
上、ボックス自体が相当のスペースを要するため、ボッ
クスの収納棚の収納容量も相当の影響を受けるという問
題があった。

本考案において解決すべき課題は、化粧台等の利用に際
してのティッシュペーパーの取り出しを簡単にし、しか
も、ティッシュペーパーボックスの収納を簡単にし、そ
の上、収納キャビネット自体の利用が制限を受けないよ
うにするためのティッシュペーパー収納部の構造を得る
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、以上の目的を達成するため、化粧台等の家具
設備のキャビネットに、ティッシュペーパー等のボック
スを収納可能な空間を持つ収納棚を形成し、該収納棚の
内部においてほぼ鉛直軸周りに旋回可能な線材製のガー
ドを設け、該ガードは、前記ティッシュペーパー等のボ
ックスの前側及び側面を拘束する鉤型の平面形状を持つ
ことを特徴とする。

〔作用〕

本考案のティッシュペーパー等の収納棚では、ティッシ
ュペーパー等のボックスをその取り出し口が前を向く面
として収納し、この収納状態がガードによって拘束され
る。このため、キャビネットの一部としてティッシュペ
ーパー等のボックスが組み込まれたものとなり、ティッ
シュペーパー等のボックスをキャビネット等の中に収納
したままティッシュペーパー等を引き抜くことができ
る。また、ガードを線材製としているのでガード自体の
嵩が抑えられ、収納棚をティッシュペーパー等のボック
スだけでなくその他の品物の収納にも利用できる。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本考案の特徴を具体的に
説明する。

第１図及び第２図は本考案のティッシュペーパー等の収
納棚の要部を示す斜視図、第３図及び第４図はそれぞれ
平面図及び正面図であり、第５図に収納棚を備えた洗面
化粧台の正面図を示す。

第５図において、洗面化粧台はフロアキャビネット20の
上にカウンター21を固定し、更に化粧鏡本体22を立ち上
げた構成となっている。カウンター21には洗面器21aが
組み込まれ、吐水ヘッド21b及び湯水混合栓21cが配置さ
れている。化粧鏡本体22は中央に鏡22aを備えると共に
その周りの３方に照明ボックス22bを配置し、更に左右
にはサイドキャビネット１を設けている。サイドキャビ
ネット１は、前面に袖鏡2aを取り付けた扉２を開閉自在
に取り付けたもので、その内部を化粧品やティッシュペ
ーパー等の収納部としている。

第６図はサイドキャビネット１の扉２を開けたときの概
略斜視図である。

右側のサイドキャビネット１は左右の側板1a,1b,天板1c
及び底板1dによって箱状に形成され、化粧鏡本体22の全
体に亘る背板1eによって背面が区画されている。また、
底板1dの下には照明ボックス22bのスイッチやコンセン
ト等を備えた操作パネル1fを取り付けている。背板1eは
サイドキャビネット１の下端よりも更に下に伸び、第５
図に示すようにカウンター21面からサイドキャビネット
１は浮いた状態に組み込まれる。そして、サイドキャビ
ネット１の内部は、２枚の棚板３によって３個の室に分
割され、底板1dと下段の棚３との間の室をティッシュペ
ーパーの収納棚４としている。

なお、扉２の裏面にはバー2bが縦方向に固定され、これ
にドライヤ2cや手元鏡2dがそれぞれ折り畳み可能なアー
ム2e,2fによって上下にスライド可能に設けられてい
る。これらのドライヤ2cや手元鏡2dは、扉２を開いてア
ーム2e,2fを手前に繰り出すことによって人の顔に近い
位置にセットでき、楽な姿勢で化粧や整髪が行えるよう
に備えたものである。

ティッシュペーパーの収納棚４には、ティッシュペーパ
ーボックスＡを縦向きとし且つその取出し口ａを前側に
向けた姿勢で保持するためのガード５が設けられてい
る。第７図（ａ），（ｂ）及び（ｃ）にそれぞれカード
５の正面図、側面図及び平面図を示す。

ガード５は、直径が3.5mm程度のピアノ線や鋼線又は細
い板材等を利用したもので、上端部及び下端部に鉛直姿
勢の支持部を兼ねた前面受け部5a,5b、これらの前面受
け部5a,5bから左に伸びる支持部5c,5d及びこれらの支持
部5c,5dから奥側に設けた側面受け部5eを持つ形状に折
り曲げ加工されている。ガード５の上下の前面受け部5
a,5bは第４図に示すように棚板３の下面及び底板1dの上
面に差し込まれ、正面から見て接続部5c,5dが左に伸び
る姿勢として組み込まれる。そして、前面受け部5a,5b
の上端及び下端を棚板３及び底板1dの凹部3a,1d-1に回
転自在に嵌め込み、ガード５は第３図のように前面受け
部5a,5bを中心として旋回できるようになっている。

ガード５を第２図及び第３図のように手前に開くと、収
納棚４の左側半分以上が開放し、この開放部分を利用し
てティッシュペーパーボックスＡを出し入れする。たと
えば、新たなものを収納棚４にセットする場合では、第
３図の矢印で示すようにティッシュペーパーボックスＡ
を左側から斜めに右側へ向けて挿入すればよい。このと
き、ティッシュペーパーボックスＡを図示のように収納
棚４のコーナ部まできっちり入れ込まなくても、ガード
５を時計方向に回転させれば、前面受け部5c,5dによっ
て奥側へ押されると同時に側面受け部5eによって右側の
側板1b側へ押し付けられるので、第３図のようにティッ
シュペーパーボックスＡはその背面と右側の側面をそれ
ぞれ背板1e及び側板1bに衝き当てた姿勢にセットされ
る。逆に、ティッシュペーパーボックスＡを交換する場
合でも、第３図の矢印方向へ引けば簡単に使用済みのテ
ィッシュペーパーボックスＡを取り出すことができる。

収納棚４に納めたティッシュペーパーボックスＡは、第
１図及び第４図のように、ティッシュペーパーボックス
Ａの前側が前面受け部5a,5bによって拘束され、更に側
面受け部5eによって左側が拘束される。このとき、接続
部5c,5dの間隔は第４図に取出し口ａの長さよりも長く
しておけば、ペーパーの取り出しの邪魔にならない。そ
して、前面を拘束されているので、ペーパーを引き出し
てもティッシュペーパーボックスＡは前にずれることは
なく、簡単にペーパーが取り出せる。また、側部も側面
受け部5eによって保持されているので、ティッシュペー
パーボックスＡは左にずれることもなく常に所定の位置
に静止した状態に保たれる。

以上のように、ティッシュペーパーボックスＡをサイド
キャビネット１の中に固定した状態にセットできるの
で、扉２を開ければ簡単にティッシュペーパーＰを使う
ことができる。このため、従来のようにティッシュペー
パーボックスＡをカウンター21の上に置き放しにしたり
する場合に比べて、洗面化粧台周りの整理整頓に役立
ち、外観も向上する。また、キャビネットや引き出しの
中に収納しておいて、これからティッシュペーパーＰを
引き抜く場合ではティッシュペーパーボックスＡが動い
たりして使い勝手が悪いのに対し、ガード５によって固
定保持されているので、片手でも簡単にティッシュペー
パーＰを取り出すことができ、使い勝手も向上する。

なお、以上の実施例では洗面化粧台のサイドキャビネッ
ト１にティッシュペーパー収納棚４を設けたが、鏡台等
に備えてもよいし、手の届きやすいところであれば他の
キャビネットに備えることもできる。また、扉２を取り
つけない構造とすれば、ティッシュペーパーＰの取り出
しは一層簡単になる。

〔考案の効果〕

以上に説明したように、本考案においては、キャビネッ
トの中の空間を利用してティッシュペーパー等のボック
スを前向きの姿勢として組み込み、これが脱落しないよ
うにガードによって保持している。このため、ティッシ
ュペーパー等のボックスをきちんと固定したままティッ
シュペーパー等を取り出すことができる。したがって、
カウンターの上に置いたままとするよりも外観の面で好
ましく、また引き出し等に収納したものからいちいち取
り出す必要がなく、使い勝手が格段に向上する。

更に、ガードを線材によって形成してこれを収納棚に旋
回自在に設けるだけなので、ガード自体の嵩は小さい。
このため、ティッシュペーパー等のボックスの収納だけ
でなく他の品物の収納のための空間も確保される。ま
た、収納棚の掃除の際にもガードが線材であることから
邪魔になることはなく、掃除も簡単に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案のティッシュペーパー等の収
納棚の要部を示す斜視図、第３図は平面図、第４図は正
面図、第５図は洗面化粧台の正面図、第６図はサイドキ
ャビネットの扉を開いたときの斜視図、第７図（ａ），
（ｂ）及び（ｃ）はそれぞれガードの正面図、側面図及
び平面図である。 1:サイドキャビネット 1a,1b:側板、1c:天板 1d:底板、1d-1:凹部 1e:背板、1f:操作パネル 2:扉、2a:袖鏡 2b:バー、2c:ドライヤ 2d:手元鏡、2e,2f:アーム 3:棚板、3a:凹部 4:ティッシュペーパー収納棚 5:ガード、5a,5b:前面受け部 5c,5d:支持部、5e:側面受け部 20:フロアキャビネット 21:カウンター、22:化粧鏡本体 A:ティッシュペーパーボックス a:取り出し口 P:ティッシュペーパー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】化粧台等の家具設備のキャビネットに、テ
ィッシュペーパー等のボックスを収納可能な空間を持つ
収納棚を形成し、該収納棚の内部においてほぼ鉛直軸周
りに旋回可能な線材製のガードを設け、該ガードは、前
記ティッシュペーパー等のボックスの前側及び側面を拘
束する鉤型の平面形状を持つことを特徴とするティッシ
ュペーパー等の収納棚。