JPH0357179Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ペーパータオルの引出可能な収納
部、及び使用済みのペーパータオルの投入口を一
体的に有した洗面化粧台に関する。

（従来の技術） 従来、洗面所や台所で手拭き或いは布巾等に使
用されているペーパータオルは、内部がペーパー
タオル収納部となつた箱状のペーパータオル引出
器に収納して壁面に取付けたり、洗面化粧台の後
部壁面に取付ける等して利用されてきた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、ペーパータオル引出器を壁面に設置し
た場合は、その部分の壁面が使用できなくなり、
また、洗面化粧台の後部壁面に取付けた場合は、
鏡等との納まりが良くなかつた。また、壁面から
突出した状態となるため、洗面所の空間を狭小化
してしまうということになつていた。

そこで本考案は、洗面化粧台の洗面カウンタ後
部には通常バツクガードが形成されており、この
バツクガード内部には何も使用されていないデツ
ドスペースがあることに着目し、このバツクガー
ド内部空間をペーパータオルの収納部とすること
によつて洗面化粧台の空間を有効利用し、またペ
ーパータオルの使用が便利で、しかもデザイン的
にも優れ、さらには、洗面所の壁面も有効に利用
することのできる洗面化粧台を提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため本考案は、洗面カウン
タの後部にバツクガードが立上り形成され、この
バツクガードの上端部から後方壁面に向かつて化
粧棚が形成されてなる洗面化粧台において、洗面
器脇のカウンタにゴミ投入口が形成され、このゴ
ミ投入口の後方位置のバツクガード部分と化粧棚
部分の内部に、連続引出し可能に重畳されたペー
パータオルの収納部が形成され、このバツクガー
ド部分には上記ペーパータオルの引出口が形成さ
れ、上記収納部の上部の化粧棚部分が開閉蓋とし
て形成されている洗面化粧台であることを特徴と
する。

なお、上記のペーパータオル引出口は横長に形
成され、収納部はペーパータオルが手前から奥に
向かつて横向に重畳しその引出端縁を横にして収
納可能となつていることが好ましく、また、上記
ペーパータオル収納部の開閉蓋は、収納部後部に
おいて軸着され手前側が開閉可能となつているも
のとすることができる。また、上記カウンタ、バ
ツクガード、化粧棚、及び開閉蓋を同材質で形成
することもできる。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

洗面化粧台１を、第１，２，３図に示す。２
は、洗面器４，４を適宜間隔をおいてカウンタ３
に埋込み形成した洗面カウンタである。この後部
には、バツクガード６が立上り形成され、このバ
ツクガード６の上端部から後方壁面Ａに向かつて
化粧棚８が形成されている。洗面器４，４間のカ
ウンタ３にはゴミ収納部を下方に有したゴミ投入
口５が形成され、このゴミ投入口５の後方位置の
バツクガード６１部分の内部には、例えば２つ折
された多数のペーパータオル１１ａがそれぞれ折
れ線に平行する端部の内側面同志を合わせて重畳
することによつて、連続引出可能に重畳されたペ
ーパータオル束１１を、その折れ線を横にした状
態で前方に引出可能に収納する箱状の収納部１０
が形成され、この収納部１０前部のバツクガード
６１部分にはペーパータオル１１ａ引出し用の横
長の引出口７が形成され、上記収納部１０の上部
の化粧棚部分は開閉蓋９となつており、この開閉
蓋９の前端下部には指かかり用の段部１５が形成
され、後部は収納部１０後壁面に対してスライド
蝶番１４で軸支され、段部１５に指をかけて持ち
上げて後側に回動させることによつて開閉可能と
なつている。スライド蝶番１４は、開閉蓋９の回
転軸を平行移動させながら開閉を行うことができ
るため、開閉蓋９を取付た収納部１０後部との間
に〓間をほとんど生じさせることなく開閉を行う
ことができる。収納部１０の内部には、ペーパー
タオル束１１を引出口７側に押し出すための前後
方向に平行移動可能な摺動板１３が立設され、こ
の摺動板１３と収納部１０の後壁面との間には摺
動板１３を前方に弾発するコイルバネ１２が設け
られている。１６は、化粧棚上部の壁面に固定さ
れた鏡である。

上記の洗面化粧台１の収納部１０にペーパータ
オル束１１を収納する場合は、開閉蓋９をその前
端部の段部１５に指をかけて持ち上げて開いて、
収納部１０の摺動板１３をコイルバネ１２に抗し
て後方にスライドさせ、こうして形成された収納
部１０に連続引出可能に重畳されたペーパータオ
ル束１１をその折れ線を横にした状態で引出口７
から前方に引出可能に突出させて収納し、開閉蓋
９を閉じれば、収納は完了する。

ペーパータオル束１１を使用する際は、引出口
８から突出しているペーパータオル１１ａの先端
部１１ｂを手前に引張れば、ペーパータオルを引
出すことができ、同時に上記ペーパータオルに重
畳している次のペーパータオルの先端部が引出口
７から突出した状態となる。こうして順次ペーパ
ータオルを引出すに従い、摺動板１３は第３図に
示すように前方にスライドし、収納部１０のペー
パータオルを前方に押圧する。従つて、収納部１
０のペーパータオルが残り少なくなつても、前後
に倒れたり、それ自体が折れ曲がつたりすること
なく、最初の束の状態と全く同じ状態で、最後の
１枚まで確実に引出すことができる。使用済みの
ペーパータオルは、カウンタ３に形成されたゴミ
投入口５に投入すればよい。

上記洗面化粧台１によれば、バツクガード６及
び化粧棚８内の内部空間を利用してペーパータオ
ルの収納部１０を形成し、その引出口７を手前の
バツクガード６１部分に形成したため、洗面所の
壁面に従来のペーパータオル引出器のようなもの
を別体として設置する必要がなく、今までデツド
スペースとなつていたバツクガード６及び化粧棚
８内の内部空間を有効利用することができる。

また、ペーパータオル収納部１０全体をバツク
ガード６及び化粧棚８内に納めたため、各面が面
一に統一できて外観的に優れた洗面化粧台とする
ことができ、しかも、洗面所の空間がスツキリと
し、かつ広く使うことができる。また、上記バツ
クガード、化粧棚、及び開閉蓋等をカウンタと同
材質で形成すれば、よりデザイン的にも優れた洗
面化粧台となる。また、ペーパータオル引出口７
とゴミ投入口５が近くに位置しているため、ペー
パータオルの引出から使用後の投入までの動作が
容易い行うことができる。

また、ペーパータオル引出口７が、立上り形成
されたバツクガード６１部分に設けられているた
め、引出す場合に手の雫が収納部１０内に入り込
んだり、空気中の塵が入り込むことを防ぐことが
でき、収納部１０内のペーパータオル１１を衛生
的に保つことができる。

（考案の効果） 上記のように本考案の洗面化粧台は、洗面カウ
ンタ後部のバツクガード及び化粧棚内の内部空間
を利用して、ペーパータオルの引出可能な収納部
を形成したため、洗面所の壁面に従来のペーパー
タオル引出器のようなものを別体として設置する
必要がなく、今までデツドスペースとなつていた
バツクガード及び化粧棚内の内部空間を有効利用
することができる。また、ペーパータオル収納部
全体をバツクガード及び化粧棚内に納めたため、
化粧棚全体を連続した面一状態で形成できるの
で、外観的に優れた洗面化粧台とすることがで
き、しかも、洗面所の空間がスツキリとし、かつ
広く使うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は洗面化粧台の要部の一部切断斜視図、
第２図は第１図の−線断面図、第３図は摺動
板が前方にスライドした状態を示す断面図であ
る。 １……洗面化粧台、５……ゴミ投入口、６……
バツクガード、７……引出口、８……化粧棚、９
……開閉蓋、１０……収納部、１１……ペーパー
タオル束、１１ａ……ペーパータオル、１１ｂ…
…先端部、１２……コイルバネ、１３……摺動
板、１４……スライド蝶番、１５……段部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗面カウンタの後部にバツクガードが立上り
   形成され、このバツクガードの上端部から後方
   壁面に向かつて化粧棚が形成されてなる洗面化
   粧台において、洗面器脇のカウンタにゴミ投入
   口が形成され、このゴミ投入口の後方位置のバ
   ツクガード部分と化粧棚部分の内部に、連続引
   出し可能に重畳されたペーパータオルの収納部
   が形成され、このバツクガード部分には上記ペ
   ーパータオルの引出口が形成され、上記収納部
   の上部の化粧棚部分が開閉蓋として形成されて
   いることを特徴とする洗面化粧台。 (2) 上記のペーパータオル引出口は横長に形成さ
   れ、収納部はペーパータオルが手前から奥に向
   かつて横向に重畳しその引出端縁を横にして収
   納可能となつている第１項記載の洗面化粧台。 (3) 上記ペーパータオル収納部の開閉蓋は、収納
   部後部において軸着され手前側が開閉可能とな
   つている第１項または第２項記載の洗面化粧
   台。 (4) 上記カウンタ、バツクガード、化粧棚、及び
   開閉蓋が同材質で形成されている第１項乃至第
   ３項のいずれかに記載の洗面化粧台。