JPH0445579Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は櫛やヘアーブラシ立てへの転用も可能
な歯ブラシ立てに関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のミラーユニツト、収納ユニツト、照明ユ
ニツト等を組み合わせたシステム洗面ユニツト又
はコンポーネント洗面ユニツト等の洗面化粧台で
は型式の相違により、収納ユニツトを左右いずれ
かの片側に設ける場合と、両側に設ける場合とが
あり、そのうち両側に設ける場合の歯ブラシ立て
は、第４図、第５図に示すように洗面化粧台１３
の両側に設置した収納ユニツト１４，１４の前扉
１５の裏面に歯ブラシ立てＡ，Ａを取付けたもの
として多く市販されている。

そして、該収納ユニツト１４，１４内の棚１
６，１６の部分に、櫛や、シエバーそれにヘアー
ブラシａ等が収納されているのが一般的である。

又歯ブラシ立て自体の構造としては、実開昭63
−167991号公報に記載されたものがある。この考
案は背板と、該背板の両側縁に上方から挿入嵌着
する有底収納部と、同じく該背板に嵌着する枠部
と、同じく該背板に嵌着交換可能な蓋部とを主要
部として構成されている。

＜考案が解決しようとする課題＞ しかし、上記前者従来例においては、通常１個
の歯ブラシ立てがあれば目的を果たせるにも拘わ
らず、両側の収納ユニツト１４，１４の前扉１
５，１５に夫々同じ歯ブラシ立てが装備されてい
る。従つて何れか片方の歯ブラシ立ては全く用を
なさず却つて内部スペースを挟める結果となつて
いた。

そこで、これを除去するにしても痕跡が残り見
苦しくなるので、そのままとなつていて内部空間
の有効利用が図れなかつた。

そして、又櫛やヘアーブラシ、それにシエーバ
ー等についての収納は殆ど配慮されることなく、
無造作に収納棚上に放置されているのが現状であ
つた。

後者従来例における「洗面多機能容器」におい
ては、蓋部を交換することにより用途を多様化し
ようとするものであるが、この場合には蓋部を互
いに交換するものであるから構成上も複雑であ
り、それに大がかりとなり、常に同じ大きさをも
つた何れか１個の蓋部が遊ぶ（不使用状態）こと
になつて邪魔となるなどの欠点があつた。

本考案は拘る従来例の欠点の解決を図り、簡単
でしかも補助部品の着脱によつて用途の多様化が
図れる歯ブラシ立てを提供するものである。

＜課題を解決する為の手段＞ 用途別の保持孔を有する保持体と、該保持体に
着脱する補助仕切板と、該保持体を載支し被保持
品を支承する受皿とからなる。

＜作用＞ 保持体と、受皿とによつて櫛やヘアーブラシ及
びシエーバー、チユーブ入り歯磨き等を収納保持
すると共に、補助仕切板を該保持体に装着するこ
とにより、歯ブラシ立てとしての使用が可能とな
る。

＜実施例＞ 以下本考案について図面に示す実施例により詳
細に説明すると、本考案は保持体１と、補助仕切
板６と、受皿９の各部によつて構成される。

そして、保持体１には、上面の一部に浅い段の
凹陥部３を形成して該凹陥部３の面に櫛、ヘアー
ブラシ等の用具を立てるに適した大きさの保持孔
２，２…を列設すると共に、その隣りに該保持孔
２より大きくしてチユーブ入り歯磨きやシエーバ
ー等を挿入保持するに適した大きさの保持孔４を
形成しており、その何れの保持孔２，２…，４も
第３図に示すように下方に開放している。

そして又、上記補助仕切板６は、前記保持体１
の凹陥部３内に嵌脱自由（ねじ止めにしても良
い）とし、その際上面が同一平面となる厚みに形
成されており、しかも仕切板６には歯ブラシの把
杆部より稍々大きい複数個の歯ブラシ挿入用の保
持孔７，７…が開孔形成されており、更に該保持
孔７，７…の一側部には該保持孔７，７…へ挿入
したブラシの方向を安定させる為の下向舌片８，
８…が突設（不可欠のものではない）されてい
る。

そして又、受皿９は上縁に上記保持体１の下端
段部５に嵌脱自由に嵌合凹所１０を形成してお
り、内部底面に保持体１の保持孔２，２…を経て
挿入された歯ブラシや、櫛、ヘアーブラシ等の用
具下端を夫々支承する凹所１１，１１…を形成
し、該用具の水切皿としての機能をもたせると共
に、その傍には上記同様保持体１の保持孔４に挿
入保持したチユーブ入り歯磨きその他被保持品の
下端を支承する凹所１２を形成してなる。

本考案は上述のように保持体１と、受皿９とを
嵌脱自由に嵌着すると共に、補助仕切板６を該保
持体１に着脱自由としたことにより、例えば該仕
切板６を第３図のように嵌着した状態では、夫々
の保持孔７，７…によつて歯ブラシを保持するこ
とができ、又、歯ブラシ立てとしない場合には該
仕切板６を摘徐することにより、櫛、ヘアーブラ
シなどの収納が可能となる。

又、歯ブラシなどの使用によつて付着した水滴
は受皿９内に受けられ、該受皿９を保持体１から
外して水を廃棄することができる。

尚、上記補助仕切板を除いて櫛やヘアーブラシ
立てとして使用しているものを、あるいは歯ブラ
シ立てに転用することは衛生観念上好ましくない
ので、一台の歯ブラシ立てを交互に転用しないで
夫々の使用目的毎に専用化して使用することが適
切である。

＜考案の効果＞ 本考案は上述のように構成されているので簡単
な構成の補助仕切板を着脱するだけで容易に歯ブ
ラシ立て用としたり或は櫛やヘアーブラシ立てな
どの異なる用途に使用できる。

又、本考案自立型である為に夫々の用途に応じ
て何れの位置へも静置が可能で、例えばカウンタ
ー上においた場合には、それだけ収納ユニツト内
や、ミラーキヤビネツト内の収納部のスペースが
広くなり、他の目的での使用に有効利用が図れる
など実用価値の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案実施例を示す。第１
図は、同上分解斜視図、第２図は、組立状態の平
面図、第３図は、同上Ｘ−Ｘ断面図、第４図、第
５図は、従来例を示す。第４図は、同上一部切欠
正面図、第５図は、同上一部切欠右側面図、 １……保持体、２，４，７……保持孔、３……
凹陥部、６……補助仕切板、９……受皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 用途別の保持孔を有する保持体と、該保持体上
   にセツトされ、且つ前記用途別保持孔の一部を歯
   ブラシ挿入用に小区画する補助仕切板と、前記保
   持体を上部に載支し被保持品の下端を支承する受
   皿とからなり、補助仕切板の着脱によつて多様化
   できるようにしたことを特徴とする歯ブラシ立
   て。