JPH0119910Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗面台の下部空間を利用した収納装
置に関するものである。

従来技術 洗面台の下部空間を利用して小物類の収納部を
設けることは従来から広く行なわれており、洗濯
用衣類等をも収納できるようにすることも考えら
れている。しかしながら、このように洗面台の下
部空間へ衣類等を収納するものでは、収納した衣
類を逐次取り出さなければならず、或いは、衣類
をかごに入れたまま収納するものであつても、こ
のかごをボツクスより取り出して洗濯機まで運搬
しなければならないという不便があつた。

収納部の内容物の取り出しを容易にしたものと
しては、実開昭56−158983号全文公報に記載され
ているもののように、洗面カウンタの下部空間
に、底面にキヤスターを付けたスツールを出し入
れ自在に収納し、更にこのスツール内部に収納部
を設けたものがある。しかしながら、このような
構成では、スツールの内部に収納された内容物を
その前面から取り出さなければならないため、収
納物を取り出す際にいちいち身体をかがめたりし
なければならず、やはり、中身の取り出しが面倒
である。しかも、スツールがそのまま収納部とな
つているため、収納部自体が重くなつてしまう。
また、実公昭45−31899号公報には、流し台等の
天板の下部に、正面板と後面板と１方の側板とに
よつて一側面を開放した片袖状の移動式棚枠台を
設けたものが示されているが、一側面が完全に開
放されているため、例えば、濡れたままの洗濯物
等を入れた場合水分が落ちて床面を濡らしてしま
うという欠点がある。

考案の目的 本考案は、このような従来の不便を解消して、
衣類を収納したかごを収納ボツクスへ入れたまま
で運搬することができ、かつ、該ボツクスからの
取り出し或いは収納が容易で軽く、しかも、濡れ
た洗濯物等を入れても床を濡らすことのない収納
装置を提供することを目的としてなされたもので
ある。

考案の構成 上記の目的を達成するため本考案では、シンク
を備えた洗面カウンタと、該洗面カウンタの下部
空間へ収納され、かつ、該洗面カウンタより引き
出して移動させることのできるキヤスタ付きの上
面を開放した底の浅い箱状部と、該箱状部の前面
の側板を前記カウンタ下部空間の高さよりもやや
低い高さまで上方に延長した外面プレートよりな
る収納ボツクスと、該収納ボツクス内へ取り出し
自由に収納される洗濯用衣類等の収納かごとから
なることを特徴としている。

実施例 以下、本考案の構成を図示の実施例に基づいて
説明すると、１は、建物の内壁面２より突出して
設けられた洗面カウンタを示している。この洗面
カウンタ１は、例えばアクリル樹脂等の合成樹脂
によつて一体形成されたもので、内壁コーナー部
側の半部が広幅１ａ、他の半部が狭幅１ｂに形成
されるとともに、上記広幅の部分にシンク３が一
体に形成されている。４は、第２図にも示すよう
に、キヤスタ５を有し、このキヤスタ５によつて
移動自在とされた衣類用収納ボツクス、６は、第
３図で示すように、同じくキヤスタ５によつて移
動自在とされた小物用収納ボツクスで、これらの
収納ボツクス４，６は、前面洗面カウンタ１の小
幅部１ｂの下部空間に並列して収納されるととも
に、必要に応じて、この洗面カウンタ１より引き
出して移動できるようにしている。

次に、上記収納ボツクス４，６の構造を説明す
ると、第２図は、衣類用収納ボツクス４を示して
いる。この衣類用収納ボツクス４は、上面を開放
した底の浅い箱状部１１と、この箱状部１１の側
板をそのまま上方へ延長し、かつ、前記カウンタ
１下部空間の高さよりもやや低い高さの外面プレ
ート１２とからなり、この外面プレート１２の表
面部上端には、タオル掛け兼用の把手１３を取り
付けている。１４は、衣類を入れるための収納か
ごであつて、この収納かご１４は、前記外面プレ
ート１２よりもやや低い程度の高さを有し、その
底の部分を前記箱状部１１へ入れて収納するよう
にしている。

小物用収納ボツクス６は第３図で示すように側
面を開放した箱状で、かつ、その全体が前記洗面
カウンタ１下部空間の高さよりもやや低く、即
ち、衣類用収納ボツクス６の外面プレート１２と
略同じ高さの箱状であつて、一方の側面板１５に
おける表面部上端にタオル掛け兼用の把手１６が
取り付けられている。即ち、この小物用収納ボツ
クス６は、一方の側板１５が洗面カウンタ１の外
側へくるようにして、該洗面カウンタ１の下部空
間へ収納されるものであり、この場合、反対側の
側板１７へ把手１６を設けてもよい。１８は、こ
の収納ボツクス６内に設けた棚板である。また、
該小物用収納ボツクス６内には洗剤等を収納する
ものである。

上記の如く構成された両収納ボツクス４，６
は、第１図で示すように、その外側の外面プレー
ト１２或いは側板１５が、洗面カウンタ１の下部
空間へ略完全に納まるまで並べて収納され、洗面
カウンタ１と略一体に取り付けられているかの如
き感じを与える。また、その際、把手１３，１６
は、洗面カウンタ１より外方に突出するが、この
部分はシンク３を設けた部分より小幅とされてい
るため、それほど邪魔にならないで済む。

効 果 以上の如く本考案では、衣類等の収納かごを入
れた収納ボツクスを洗面カウンタから引き出して
自由に移動できるので、洗濯機まで遠い場合でも
カウンタより引き出してそのまま運べるという利
点があり、また、このボツクスからかごのみを取
り出す場合でも、収納ボツクスを完全に引き出し
て取り出したり、或いは、収納することができる
ため、扱いが容易であるという効果がある。

しかも、かごは倒れることなくこの箱状部に支
持され、水分が床面に落ちてその床面を濡らすこ
とがない。また、かごは、外面プレートによつて
完全に覆われているカウンター下部の外観を損な
うことがない。

そして、本考案では、収納かごを入れる収納ボ
ツクスの箱状部を低くして、即ち該箱状部を浅く
しているから、収納かごの出し入れが更に容易と
なり、収納部自体も軽くなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案収納装置の全体を示す斜視図、
第２図は衣類用収納ボツクスと収納かごの斜視
図、第３図は小物用収納ボツクスの斜視図であ
る。 １……洗面カウンタ、４……収納ボツクス、５
……キヤスタ、１１……箱状部、１２……外面プ
レート、１３……把手、１４……収納かご。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ シンクを備えた洗面カウンタと、該洗面カウ
   ンタの下部空間へ収納され、かつ、該洗面カウ
   ンタより引き出して移動させることのできるキ
   ヤスタ付きの上面を開放した底の浅い箱状部
   と、該箱状部の前面の側板を前記カウンタ下部
   空間の高さよりもやや低い高さまで上方に延長
   した外面プレートよりなる収納ボツクスと、該
   収納ボツクス内へ取り出し自由に収納される洗
   濯用衣類等の収納かごとからなることを特徴と
   する収納装置。 ２ 収納ボツクスにタオル掛け兼用の把手を取り
   付けた実用新案登録請求の範囲第１項記載の収
   納装置。