JPS6219272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、入浴時に必要な浴室用品を収納で
きる収納部とミラーとを備えて浴室の壁面に取付
けられる浴室用壁掛けミラー・ユニツトに関す
る。

浴室内にはすくなくとも腰かけ、くみ桶、洗面
器、石鹸、シヤンプー等の入浴用品が散在してい
るが、これらを一個所に整理でき、必要に応じて
取り出すようにすれば狭いスペースを快適に使用
することができるものである。

また、髭剃り用のミラーが壁面より少しでも突
出していれば顔面との距離が小さくなり髭剃りが
容易となるものである。

本考案は上述の如き点に鑑みてなされたもので
ありその目的とするところはユニツトとして構成
した浴室用壁掛けミラー・ユニツトを提供するに
ある。

以下本考案を図面に示す一実施例つき説明す
る。１は姿見ほどの大きさのミラーであり、この
ミラー１は浴室２内の洗い場３の壁面４に取付け
られるような壁掛け式の収納ボツクス５の前面に
装設されている。５Ａは収納ボツクス５の一側に
開口された開口部、６Ａ，６Ｂは入浴時に必要な
ブラシ７、入浴用の上衣８を吊下げるための吊杆
で、この吊杆６Ａ，６Ｂは収納ボツクス５内に架
設されている。この吊杆６Ａ，６Ｂの架設、本数
は適宜である。９は前記収納ボツクス５の下端に
設けられた小物収納部であり、この小物収納部９
は垢すり１０、石鹸１１等の入浴用品を載置する
ためのプラスチツク製の棚部１２と、ソフト・ネ
ツト１３とフレーム１４とで構成される。１５は
前記棚部１２の上方の空間凹部１６を嵌脱自在に
被うためのプラスチツク製の蓋体であり、この蓋
体１５は側面略Ｕ字状で脚部１５Ａ，１５Ａを有
し、腰かけとして使用できる。１７は前記小物収
納部９に着脱自在に被冠され且つ洗面器として使
用される適宜形状の蓋であり、この蓋１７は図面
では底面円形のものが示されているがこれに限ら
ない。１８は前記蓋１７が嵌脱自在に嵌合される
ように前記棚部１２の下方に突出された突出部で
ある。１９は前記ソフト・ネツト１３内に挿入さ
れるような入浴用品としてのシヤンプー、リンス
等の包装容器、２０は幼児が遊びに供するプラス
チツク製のおもちやである。

本考案の一実施例は上述のような構成からな
り、ミラー１は収納ボツクス５の前面に装設され
たからミラー１までの距離が壁面４に直接取付け
た従来の浴室用の壁掛けミラーよりも小さくなつ
てミラー１に対する接近動作距離が小さくて済む
ので髭剃りや洗体が容易に行える。また洗い場３
の壁面４から充分な距離を保つて髭剃りや洗体が
行えるので無理な姿勢をとらないから疲れないと
ともに照明器具の設置場所にとらわれることがな
いため充分な照度の照明を受けることができる。

そして蓋体１５を小物収納部９から取り外せば
洗い用の腰かけとして使用でき、また蓋１７も小
物収納部９から取外して洗面器として使用でき
る。しかも収納ボツクス５の下部に設けた棚部１
２に載置されている垢すり１０、石鹸１１、さら
に収納ボツクス５内に吊り下げられているブラシ
７、入浴用の上衣８、さらには棚部１２の上方に
吊下したソフト・ネツト１３内に収納されている
シヤンプー、リンスが詰められた包装容器１９等
の入浴用品を随時、取り出して洗体や洗髪が行え
る。この場合、包装容器１９にはソフト・ネツト
１３内に収容されて吊下げられているから内容物
としてのシヤンプーやリンス等が少量になつても
包装容器１９は転倒することがない。また垢すり
１０や石鹸１１、収納ボツクス５の下部に設けた
棚部１２に、また収納ボツクス５内にはブラシ７
や入浴用の上衣８を、さらに収納ボツクス５の下
部に吊下げられたソフト・ネツト１３内には幼児
が入浴しながら遊んだ後のプラスチツク製のおも
ちや２０をそれぞれ収納する。そして、洗い用の
腰かけとして、脚部１５Ａ，１５Ａを有する蓋体
１５を小物収納ボツクス９の棚部１２の上方の空
間凹部１６に嵌着して被い、しかも蓋１７を突出
部１８に嵌着することにより棚部１２の下部を被
う。

このように本考案は、垢すり、石鹸、ブラシ、
シヤンプー、リンス等の入浴用品を収納ボツクス
と、この収納ボツクスの下部に設けた小物収納部
内に夫々整理して収納できるとともに必要に応じ
て取り出して使用でき、またこの小物収納部を被
う蓋体および蓋を洗い用の腰かけや洗面器として
使用できる。従つて浴室内にこれらの入浴用品が
散在することがなくなり、必要時に簡単に取り出
して使用の途に供することができるとともに、入
浴後における浴室の掃除が簡単に行える。

さらにミラーは収納ボツクスの前面に装設され
ているから、従来のようにミラーを洗い場の壁面
に直接、取付けた場合と異なつてミラーまでの接
近、動作距離が小さくなり、洗い場の壁面まで近
寄り過ぎることがないので髭剃りや洗体を自由な
動作で容易に行えるとともに照明器具の照度の低
下を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜面図、
第２図は同じく分解斜面図である。 １……ミラー、３……洗い場、４……壁面、５
……収納ボツクス、９……小物収納凹部、１０…
…垢すり、１１……石鹸、１２……棚部、１３…
…ソフト・ネツト、１５……蓋体、１６……空間
凹部、１７……蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面にミラーを有する収納ボツクスの下端に、
   入浴用品を載置する棚部とソフトネツトとフレー
   ムで構成された小物収納部を一体的に形成すると
   共に、前記棚部には腰かけとして使用できる脚部
   を有する蓋体を、また前記小物収納部には洗面器
   として使用できる適宜形状の蓋を夫々着脱自在に
   装着して成ることを特徴とする浴室用壁掛けミラ
   ー・ユニツト。