JPH0445590Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、銭湯やスポーツクラブ等に通う場合
に各種入浴用品の収納、携帯に使用される入浴用
品の収納ケースに関するものである。

［従来の技術］ 最近、入浴時に使用される入浴用品の種類が非
常に増えており、例えば、石鹸、シャンプー、リ
ンス、トリートメント、ボデイローション、ブラ
シ、スポンジ、歯刷子等のように、多くの入浴用
品が銭湯やスポーツクラブ等に通う場合に携帯さ
れている。

而して、従来、このような入浴用品の携帯に
は、他の商品の包装に使用されていた籠や袋等の
入物が利用され、これらの入物に上記入浴用品を
適当に詰め込んで携帯するのが一般的であつた
が、これらの入物が入浴用品の携帯用として作ら
れたものではないため、外観上非常に体裁が悪い
ばかりでなく、機能的にも劣つており、入浴用品
を整然と収納することができないとか、それらが
内部でガタついたり倒れたりし易いとか、水漏れ
を生じてバツグ等に入れることができない、等の
欠点があつた。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の課題は、各種入浴用品を整然と且つ水
漏れを生じないように収納することができ、外観
的にも体裁の良い入浴用品の収納ケースを提供す
ることにある。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本考案の収納ケース
は、入浴時に使用される石鹸、シャンプー、ブラ
シ等の各種入浴用品を収納するための収納部を有
し、底部が多孔状に形成された提手付きのケース
本体と、該ケース本体の底部に着脱自在に構成さ
れ、ケース本体の底面から流下する水滴を受ける
底蓋と、ケース本体の開口部に開閉自在に構成さ
れ、内部にスポンジ等の弾性部材を収納した上蓋
と、を有するものとして構成したことを特徴とす
るものである。

［作用］ 上記収納ケースは、その内部にボトル状、ケー
ス状、ブラシ状等をなす各種の入浴用品を収納
し、底蓋及び上蓋を閉じた状態で携帯される。

このとき、入浴用品に付着していた水は、ケー
ス本体の底部から底蓋内に流下し、該底蓋内に貯
留して外部に漏れることがなく、従つて、該収納
ケースをバツク等に入れることもできる。また、
該底蓋内に溜つた水は、該底蓋を取り外して捨て
れば良い。

入浴用品を使用する際には、上蓋を開放して必
要なものを取り出せば良く、上蓋及び底蓋を開放
してケース本体のみを浴室やシャワー室等に持ち
込むこともできる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図乃至第３図に示す収納ケースは、起倒自
在の提手４を備えたケース本体１と、該ケース本
体１の底部に着脱自在に被着された底蓋２と、ケ
ース本体１の開口部に開閉自在に被着された上蓋
３とからなつており、これらを合成樹脂により形
成したものである。

上記ケース本体１は、直方体状の容器として形
成され、その内部を、入浴時に使用される各種入
浴用品６、例えば、石鹸、シャンプー、リンス、
トリートメント、ボデイローシヨン、ブラシ、ス
ポンジ等を収納するための収納部５とすると共
に、底部１ａを、底面から側面下端部にかけて多
数の水切り用の小孔７を穿設することにより多孔
状に形成したもので、該底部１ａを凹段部とする
ことにより表面が若干引つ込んだ状態に形成し、
底蓋２を被着した状態でケース本体１と底蓋２と
の外面が同じ高さになるように構成している。

なお、上記収納部５の大きさは、シャンプー、
リンス、トリートメント等のボトル４〜５本程度
を立設状態で収納することができ、且つ石鹸等を
入れる小形ケース１〜２個と、スポンジ及びブラ
シ等を収納することができる程度とするのが好ま
しい。

また、上記底蓋２は、ケース本体１の底部１ａ
の小孔７を通じて流下する液滴を受けるためのも
ので、水漏れを生じることがなく、且つ携帯時に
不必要に外れることがないようにケース本体１に
嵌着されている。その嵌着の方法としては、ケー
ス本体１との間の摩擦を利用する方法や、底蓋２
の内面とケース本体１の外面とに形成した突起と
窪みとの係合によつてパチンと嵌着させる方法、
フツク等の係止金具を利用する方法等がある。な
お、ケース本体１と底蓋２との間を水密に保つた
め、それらの少なくとも一方にパツキングを取り
付けることができる。

更に、上記上蓋３は、その内部に多孔状のバン
ド８を掛け渡し、該バンド８の内側にスポンジ９
を収容したもので、該上蓋３をケース本体１に被
着したときに、スポンジ９によつてボトル状の入
浴用品６を押圧、保持させ、該入浴用品６がガタ
ついたり倒れたりすることを防止できるようにな
つている。また、該上蓋３のケース本体１への被
着は、上記底蓋２の場合と同様に、ケース本体１
との間の摩擦を利用する方法や、上蓋３の内面と
ケース本体１の外面とに形成した突起と窪みとの
係合によつてパチンと嵌着させる方法、フツク等
の係止金具を利用する方法等を用いることがで
き、必要に応じてパツキングを取り付けることに
よりケース本体１との間の水密を保つように構成
することもできる。

上記構成を有する収納ケースは、第２図に示す
ように、ケース本体１の内部にボトル状、ケース
状、ブラシ状等をなす入浴用品６を収納し、第１
図に示すように底蓋２及び上蓋３を閉じた状態で
携帯される。このとき、立設状態で収納されてい
るボトル状の入浴用品６は、上蓋３の内部のスポ
ンジ９によつて押圧、保持され、内部でガタつい
たり倒れたりすることがない。また、上記入浴用
品６に付着していた水は、ケース本体１の底部１
ａの小孔７から底蓋２内に流下し、該底蓋２内に
貯留して外部に漏れることがない。該底蓋２内に
溜つた水は、該底蓋２を取り外して捨てれば良
い。

入浴用品６を使用する際には、上蓋３を開放し
て必要なものを取り出せば良く、また、収納ケー
スを浴室に持ち込んだりシヤワー室等において壁
に掛けた状態で使用するような場合には、上蓋３
及び底蓋２を開放することにより、ケース本体１
のみを浴室又はシヤワー室に持ち込むようにすれ
ば良く、この場合、ケース本体１の底部１ａが多
孔状をなしているため、該ケース本体１内に湯水
が溜ることがない。

なお、図示した実施例では、ケース本体１内に
ボトル状の入浴用品６を立設状態で収納するよう
にしているが、これらを横にして収納しても良い
ことは勿論であり、また、ケース本体１の内周面
の適宜位置に一段又は複数段の段部を形成し、こ
の段部に小形の入浴用品を入れる多孔状の受皿を
着脱自在に載置した構成とすることもできる。

更に、上記底蓋２及び上蓋３の開放時にそれら
がケース本体１から完全に切り離されるようにな
つているが、該底蓋２及び上蓋３の一辺をそれぞ
れ蝶番等の支持手段によつてケース本体１に枢支
させておき、該支持手段を中心に回動させること
によつてそれらを開閉するものとして構成するこ
ともできる。

また、上記収納ケースは、円形、六角形など、
図示した形状以外の任意の形状とすることもでき
る。

［考案の効果］ 上記構成を有する本考案によれば、各種入浴用
品を整然と且つ水漏れを生じないように収納して
携帯することができ、且つ、外観的にも非常に体
裁の良いものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその縦断面図、第３図は分解状態の断面図で
ある。 １……ケース本体、１ａ……底部、２……底
蓋、３……上蓋、４……提手、５……収納部、６
……入浴用品、９……スポンジ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 入浴時に使用される石鹸、シャンプー、ブラシ
   等の各種入浴用品を収納するための収納部を有
   し、底部が多孔状に形成された提手付きのケース
   本体と、 該ケース本体の底部に着脱自在に構成され、ケ
   ース本体の底面から流下する水滴を受ける底蓋
   と、 ケース本体の開口部に開閉自在に構成され、内
   部にスポンジ等の弾性部材を収納した上蓋と、 を有することを特徴とする入浴用品の収納ケー
   ス。