JPH054787Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は洗濯室内に設置され、洗濯と、洗濯物
の収納と、物干し等を狭いスペースを利用して行
い得るようにした洗濯ユニツトに関するものであ
る。

（従来の技術及びその問題点） 洗濯室内には洗濯機と洗濯物を収納する棚やボ
ツクス等が設けられ、洗濯物を収納するボツクス
等を設けた場合、スペースが狭いこと、スペース
を広くとりたいこと等から洗濯機とボツクスを接
近せざるを得ず、洗濯機の上に臨む部分は洗濯機
と干渉しないため壁で遮られない部分には棚等で
仕切つて洗濯物を収納できるが、下半は洗濯機で
遮られるため利用できない。

家庭の洗濯室内はスペースが狭いことからスペ
ースの有効利用を図りたく、又雨降り等の場合に
は下着等を吊り下げる物干しが欲しいこと、狭い
スペースに物入れや物干しを別設したのでは不便
であること、洗剤等を室内の床上に置いたのでは
雑然として整理が悪く、且つスペース利用上不利
であること等の要望や問題点がある。

本考案は以上に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、洗濯室内のスペースユーテイリテイ
の向上と洗濯機とユニツトをなす洗濯物収納装置
のユーテイリテイの向上と、更には物干し等を洗
濯室内で行うことを可能とするにある。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するための手段は、排水用
パン等に載置された洗濯機と、該洗濯機の一面に
近接して配設され、洗濯室のコーナ部に収納配設
された縦長のボツクス状で、洗濯機の対向する面
の上半に洗濯物等の収納部を備え、洗濯機と対向
し、閉塞された下半の洗濯機と直交する開放面に
対し設けられ、該下半に格納された出没自在であ
る収納箱を備える洗濯物等の収納装置とからなる
ことである。

（上記手段による作用） 上記手段によれば、洗濯機に接近して設けられ
る収納装置は、洗濯機上方のこれに臨む上半の面
を利用して洗濯物等を収納することができ、又下
半の洗濯機と対向しない直交する面を利用して洗
濯物や洗剤を収納したり、物干しとして利用する
ことができ、この部分は引き出し可能で不使用時
には格納することができる。

（実施例） 次に本考案の好適する一実施例を添付図面を参
照しつつ詳述する。

第１図は洗濯ユニツトの斜視図、第２図は説明
の便宜上洗濯機を外し、洗濯機等を除去した状態
の斜視図、第３図は収納装置の要部破断側面図、
第４図は第３図要部の拡大図、第５図は第４図５
−５線断面図、第６図は変更実施例の斜視図であ
る。

１は洗濯室で、図はコーナ部を示し、壁面１ａ
と１ｂは端部が直角に交わり、床１ｃの三面が示
されている。

壁１ａ，１ｂの端部で形成されるコーナ部１ｄ
にはボツクス状の洗濯物収納装置２が配設され、
装置２は縦長で第１図、第２図、第３図に示され
る如く奥行寸法が幅よりも狭い立方体状をなす。
かかる装置２の裏面２ａ、一側面２ｂは壁１ａ，
１ｂに向い合つて接近して配設され、正面２ｃの
下半には洗濯機３を配設し、洗濯機３は床１ｃ上
に一辺４ａを壁１ｂの最下部に向い合わせて配設
された排水パン４上に載置され、パン４は装置２
の正面２ｃ最下部に他の一辺４ｂが向い合わせて
近接し、洗濯機３の排水管３０１はパン４の排水
口４ｃに臨み、洗濯機３の一側面３ａは装置２の
正面２ｃの下半と向い合い、従つて正面下半は閉
塞面をなす。

以上の装置２の正面２ｃ上半部２ｄには洗濯機
３の上方に正面に開口する物入れ空間２ｅを形成
し、この空間を洗濯物等の収納ボツクス２０１と
し、該ボツクス２０１は洗濯機３の上方から装置
２の頂片２ｆの間を前面的に開放して形成され、
ボツクス２０１内には複数の棚板２０２…を上下
に離間して設けて仕切り、仕切つたボツクス内に
は洗濯物Ａや実施例では装飾用に花びんＢその他
を区画して収納する。実施例では棚板は２枚と
し、これの高さを可調節とした。これによりコー
ナ部においた装置２の洗濯機３の面と同一の面の
上方を収納スペースとして利用することができ
る。

装置２の壁１ａ，１ｂ、そして洗濯機３と干渉
しない自由な側面２ｇの下半には左右方向に開放
された縦長の開口２ｈを形成し、該開口２ｈには
自由側面２ｇ外方、即ち洗濯機３と直交する方向
に引き出し、格納自在なケース２０３を設ける。
ケース２０３は面２ｇと平行し、格納した状態で
面２ｇと面一となる側板２０３ａと、奥にあつて
図では表れない側板２０３ａと対向する側板と、
底板２０３ｂ、上下方向の中間に設けられ、底板
２０３ｂと平行する中間板２０３ｃと、側板２０
３ａと他の側板との間の上端間に架設された前後
に離間せる二本の杵部材２０３ｄ，２０３ｅとか
らなり、底板２０３ｂの四隅にはキヤスタ２０４
…が設けられ、引き出し、格納を容易に行い得る
ようにした。上端の杵部材２０３ｄ，２０３ｅ間
には所定ピツチで複数の杵状のハンガ２０５…を
設け、一方、正面側でこの側の杵部材２０３ｄの
外端と中間板２０３ｃのこの側の端面との間には
複数のハンガ２０６…を配設し、ハンガ２０５，
２０６はステンレスの棒状部材として防錆に優れ
たものを用いる。ハンガ２０６…は例えば第４
図、第５図の如く上端２０６ａを杵部材２０３ｄ
に埋設したマグネツト２０７で上端を吸着保持さ
れ、長さは中間板２０３ｄよりも若干下方に突出
する長さとし、中間板２０３ｄの近傍下に架設し
たストツパ杵２０８の内側に下部を臨ませるよう
にし、下端には合成樹脂やゴム等の保護体２０９
を被冠した構造とし、上を摘んでマグネツト２０
７との係合を外し、手前に倒すことにより中間板
２０３ｄの底に保護体２０９が当り、下部をスト
ツパ杵２０８で保持して手前に倒れた状態を保持
するようにした。これに代えてハンガ２０６…の
下部を枢着して起倒自在としても良い。以上のケ
ース２０３の側板２０３ａの上部中間部には引き
出し時の指掛用凹部２１０が形成されている。

以上のケース２０３は不要時には第１図、第２
図の状態から開口２ｈを介してケース下半内に押
し込んで側板２０３ａと側面２ｇとを面一とし、
これにより装置２のこの側の側面には突出物がな
く、側面と対向する洗濯室内の壁面との間の空間
は自由に使える。

使用時には指掛用凹部２１０を介して側面２ｇ
の手前方向にケース２０３を引き出し、ケース２
０３は実施例では二段の棚状で、底板２０３ｂに
は例えば洗剤Ｃ等を載置格納する。そして部材２
０３ｄ，２０３ｅ間に架設されたハンガ２０５に
は洗濯物Ｄを掛けて物干しとし、又部材２０３ｄ
と中間板２０３ｃ間に縦に格納されたハンガ２０
６を倒して洗濯機３の正面前方に突出させ、ハン
ガに洗濯物Ｄを掛けて物干しとする。

このように洗濯に必要な物を格納し、且つ洗濯
機と干渉しない、そして室内の壁面と干渉しない
側に引き出して洗濯物を掛けて物干しとして利用
することができる。

尚実施例では側面２ｇ上部に物掛用係止部材２
１２を、又ケース２０３の側板２０３ａ上部には
タオル掛け２１１を各付設した。

第６図は本考案の変更実施例を示す。

本実施例は前記した実施例と基本構造は同じ
で、ケースが部分的に異なるのみなので同一部分
には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。

ケース２０３の中間板２０３ｂを脱着式とし、
これを外して立てかけ、従つて底板２０３ｂ上は
上端の部材２０３ｄ，２０３ｅ迄空間として開放
され、実施例では底板２０３ｂ上に脱衣かごＥを
収納し、ハンガ２０５は上端の部材２０３ｄ，２
０３ｅ間に架設されたものだけである。

（考案の効果） 以上詳述せる如く本考案に従えば、洗濯機と洗
濯物収納装置を組み合せ、洗濯室のコーナ部に設
置したユニツトにおいて、装置の洗濯機と対面す
る上半部を収納スペースとして洗濯物等を整理し
て収納することができるとともに、装置の壁、洗
濯機と干渉しない下半の面を利用してケースを引
き出し格納自在としたので該ケースを利用し、こ
れにハンガ等を設けることにより物干しハンガと
して利用でき、雨天時等に洗濯室内での物干しが
行え便利であり、又洗剤等の収納も行えるので別
設する棚が不要となり、床上に乱雑にこれらを並
べるような事態も回避でき、更に洗濯機と干渉し
ない空間を有効に利用できてスペースユーテイリ
テイを著しく向上せしめ得る他、不要時にはケー
スを格納することにより洗濯室内に邪魔なものが
突出せず、室内がすつきりして空間を他の用途に
用い得る等多大の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は洗濯ユニツトの斜視図、第２図は説明の便宜上
洗濯機を外し、洗濯物等を除去した状態の斜視
図、第３図は収納装置の要部破断側面図、第４図
は第３図要部の拡大図、第５図は第４図５−５線
断面図、第６図は変更実施例の斜視図である。 尚図面中、１は洗濯室、１ｄはコーナ部、２は
収納装置、２０１は上半収納部、２０３は収納
箱、３は洗濯機、４は排水用パンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排水用パン等に載置された洗濯機と、該洗濯機
   の一面に近接して配設され、洗濯室のコーナ部に
   収納配設された縦長のボツクス状で、洗濯機の対
   向する面の上半に洗濯物等の収納部を備え、洗濯
   機と対向し、閉塞された下半の洗濯機と直交する
   開放面に対し設けられ、該下半に格納された出没
   自在である収納箱を備える洗濯物等の収納装置と
   からなることを特徴とする洗濯ユニツト。