JP3039108U

JP3039108U - 履物収納庫

Info

Publication number: JP3039108U
Application number: JP1996013733U
Authority: JP
Inventors: 弘早川
Original assignee: 弘早川
Priority date: 1996-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1997-07-11
Anticipated expiration: 2002-12-27

Abstract

(57)【要約】【課題】履物により汚損しやすい棚板の清掃作業や、履
物の乾燥作業などを便利良く行なえるようにする。【解決手段】正面視の倒立Ｕ字型に作成された据付け用
化粧枠（Ａ）と、その化粧枠（Ａ）の枠内へ正面から出
し入れ可能な棚枠（Ｂ）とを備え、その棚枠（Ｂ）の枠
内を複数の履物受け用棚板（１４）によって仕切った。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は履物収納庫の改良に係り、一般家庭では勿論のこと、特に旅館や銭湯場、学校、集会所などに有用である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の履物収納庫は木質材の枠本体と、その枠内を仕切る棚板とから成る一体品であり、その棚板へ正面から履物を出し入れ使用するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記構成の履物収納庫ではその履物により汚損しやすい棚板の清掃作業や、履物の乾燥作業などを便利良く行なえない問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような問題の解決を企図しており、そのための履物収納庫として、正面視の倒立Ｕ字型に作成された据付け用化粧枠と、その化粧枠の枠内へ正面から出し入れ可能な棚枠とを備え、その棚枠の枠内を複数の履物受け用棚板によって仕切ったことを特徴とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、その履物収納庫の第１実施形態を示した図１〜６において、（Ａ）は好ましくは木質材などの剛性な材料から、正面視の倒立Ｕ字型（底無し型）に作成された据付け用化粧枠であり、その天板（１１）と左右両側板（１２）のほかに背板（１３）も具備している。

【０００６】他方、（Ｂ）は上記化粧枠（Ａ）と別個独立の棚枠であって、その化粧枠（Ａ）の枠内へ正面から出し入れ可能な大きさに作成されていると共に、その棚枠（Ｂ）の枠内が複数の履物受け用棚板（１４）によって仕切られている。

【０００７】つまり、棚枠（Ｂ）を形作る左右両側板（１５）の相互間には、複数の棚板（１４）が所要の上下間隔を保って平行に固定横架されており、その各棚板（１４）に履物（Ｃ）が並列載置されるようになっているのである。このような棚枠（Ｂ）と複数の棚板（１４）は、水洗いできる合成樹脂材や軽金属材から一体に作成することが望ましい。

【０００８】上記履物収納庫は図１や図４〜６から明白なように、その棚枠（Ｂ）を化粧枠（Ａ）の枠内へ押し込んだ使用状態のもとで、履物（Ｃ）を整然と収納・保管することができる。

【０００９】又、図２のように化粧枠（Ａ）から棚枠（Ｂ）を引き出して、その棚板（１４）に載置された状態の履物（Ｃ）を、便利良く干したり、更には図２から図３のように、その履物（Ｃ）を取り払って、上記棚枠（Ｂ）の棚板（１４）をすばやく簡便に清掃作業することも可能である。

【００１０】次に、図７は本考案の第２実施形態を示しており、これでは化粧枠（Ａ）の背板（１３）を省略して、その化粧枠（Ａ）の正面のみならず背面からも、上記棚枠（Ｂ）を選択的に出し入れできるようになっている。

【００１１】図８は本考案の第３実施形態を示しており、同図から明白なように棚枠（Ｂ）の底面へ、複数のブレーキ付き自在車輪（１６）を軸支させることも可能である。これによれば、その棚枠（Ｂ）を上記化粧枠（Ａ）に対して、一層軽快に便利良く出し入れ操作できる利点がある。

【００１２】図９、１０は更に本考案の第４実施形態を示しており、これでは観音式又は折り戸式の開閉扉（１７）を、上記化粧枠（Ａ）の正面へ枢着している。これによれば、使用状態での化粧効果を昂め得ると共に、その化粧枠（Ａ）の正面を全開状態に保って、上記棚枠（Ｂ）を出し入れ操作できる利点もある。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、本考案の履物収納庫では正面視の倒立Ｕ字型に作成された据付け用化粧枠（Ａ）と、その化粧枠（Ａ）の枠内へ正面から出し入れ可能な棚枠（Ｂ）とを備え、その棚枠（Ｂ）の枠内を複数の履物受け用棚板（１４）によって仕切ってある構成のため、その据付け用化粧枠（Ａ）の枠内へ棚枠（Ｂ）を押し込んだ状態において、履物（Ｃ）を収納・保管できることは勿論、上記化粧枠（Ａ）から棚枠（Ｂ）を引き出すことにより、その棚板（１４）の清掃作業や履物（Ｃ）の乾燥作業をすばやく便利に行なえる効果がある。その意味から一般家庭のみならず、特に旅館や学校、銭湯場、集会所などに設置使用して、著しく有益であると言える。

【００１４】特に、請求項２の構成を採用するならば、化粧枠（Ａ）から引き出した棚枠（Ｂ）の棚板（１４）を支障なく水洗いできるため、上記効果をますます昂め得ることになる。

【００１５】又、請求項３の構成を採用するならば、上記棚枠（Ｂ）を化粧枠（Ａ）に対して、一層円滑・軽快に出し入れ操作することができ、利便性に富む。

【００１６】更に、請求項４の構成を採用するならば、その開閉扉（１７）の閉扉状態において、履物収納庫の化粧効果を保てるほか、その全開状態のもとで上記棚枠（Ｂ）を化粧枠（Ａ）から支障なく引き出したり、逆に押し込んだりできるため、ますます実益大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る第１実施形態の使用状態を示す斜
視図である。

【図２】その化粧枠から棚枠を引き出した状態の斜視図
である。

【図３】図２の状態から履物を取り払った状態の斜視図
である。

【図４】図１の正面図である。

【図５】図４の５−５線断面図である。

【図６】図５の６−６線断面図である。

【図７】図５に対応する本考案の第２実施形態を示す側
断面図である。

【図８】同じく図５に対応する本考案の第３実施形態を
示す側断面図である。

【図９】本考案の第４実施形態を示す正面図である。

【図１０】図９の１０−１０線に沿う拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

（Ａ）・化粧枠（Ｂ）・棚枠（Ｃ）・履物（１４）・棚板（１６）・車輪（１７）・開閉扉

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】正面視の倒立Ｕ字型に作成された据付け用
化粧枠（Ａ）と、その化粧枠（Ａ）の枠内へ正面から出
し入れ可能な棚枠（Ｂ）とを備え、その棚枠（Ｂ）の枠
内を複数の履物受け用棚板（１４）によって仕切ったこ
とを特徴とする履物収納庫。
【請求項２】化粧枠（Ａ）を木質材から作成する一方、
棚枠（Ｂ）を水洗い可能な軽金属材又は合成樹脂材か
ら、その棚板（１４）との一体的に作成したことを特徴
とする請求項１記載の履物収納庫。
【請求項３】棚枠（Ｂ）の底面に車輪（１６）を取付け
たことを特徴とする請求項１記載の履物収納庫。
【請求項４】化粧枠（Ａ）の正面に開閉扉（１７）を取
付けたことを特徴とする請求項１記載の履物収納庫。