JP3090501U - 消臭剤等の収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防虫剤や消臭剤を直にタンス内に設置するこ
となく、外見の見映えも良く、将又女性用ランジェリー
ボックス等にも使用を可能とする収納箱の提供。 【解決手段】 板厚凡そ３ｍｍ〜８ｍｍ程度の桐板材を
使用し、底面部を方形状となし縦・横寸法を凡そ３ｃｍ
〜８ｃｍ×１５ｃｍ〜２０ｃｍ程度、高さ寸法を６ｃｍ
〜１２ｃｍ程度、側面視で三角形或いは方形の中空とな
した箱体を作成すると共に、該箱体の立設部の一面は中
空内部と連通する数条の溝を設け、且つ他の一面は上下
或いは左右方向にスライドさせて開閉動作が行われるも
のとなし、内部へ竹炭や備長炭、その他の消臭剤を入れ
て使用する収納箱。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、和・洋タンスなどの引出し内、或は冷蔵庫などに於いて、消臭剤等 を箱体に入れて設置する際に使用する収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、和・洋タンスの引出しに衣類などを収納する際、市販されている防虫剤 や消臭剤等をそのままの状態で入れて衣類の長期保管となしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記防虫剤や消臭剤は、そのままの状態でタンス内に設置されるため、タンス の開閉動作の際、勢いよくタンスの外に飛び出したり、衣類の間に入り込んだり して消臭剤の交換時期に見つけられなくなる等の問題が生ずる。 また、近年竹炭や備長炭などの消臭剤の使用も多く見られるが、これらも同様 に直接使用すると、衣類の布生地を傷付けたり、汚れを付着させたりする恐れも 少なからず生じてくる。

【０００４】 本考案は上記問題点を解決せんとするものであって、防虫剤や消臭剤を直にタ ンス内に設置することなく、外見の見映えも良く、将又女性用ランジェリーボッ クス等にも使用を可能とする収納箱を市販に提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、板厚凡そ３ｍｍ〜８ｍｍ程度の桐板材を使用し、底面部を方形状と なし縦・横寸法を凡そ３ｃｍ〜８ｃｍ×１５ｃｍ〜２０ｃｍ程度、高さ寸法を６ ｃｍ〜１２ｃｍ程度、側面視で三角形或いは方形の中空となした箱体を作成する と共に、該箱体の立設部の一面は中空内部と連通する数条の溝を設け、且つ他の 一面は上下或いは左右方向にスライドさせて開閉動作が行われるものとなし、内 部へ竹炭や備長炭、その他の消臭剤を入れて使用するものとした収納箱である。

【０００６】 このさい、上記箱体を側面視で直角三角形となし、数条の溝を正面側の傾斜面 板に設け、後面側の垂直板を上下にスライドさせたり、また箱体を横長の方形と なしたもので、数条の溝を正面及び又は上面側に設けたりするものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る竹炭や備長炭などの消臭剤を入れるための収納箱の斜視図 である。図１に於いて１は側面視直角三角形の中空となした箱体であって、板厚 ３ｍｍ〜８ｍｍ程度の桐板材を使用して作成するのであり、その大きさは底面部 に於いて縦ａ及び横ｂ寸法の夫々れをａ＝６ｃｍ〜８ｃｍ程度、ｂ＝１５ｃｍ〜 ２０ｃｍ程度となし、また収納箱１の高さ寸法ｃは１０ｃｍ〜１２ｃｍ程度とな すものである。

【０００８】 図２は図１に於ける箱体１のＸ−Ｘ断面図である。図２に於いて箱体１の立設 部の一面（図２左傾斜面）は、中空内部と連通する数条の溝ｋ_１が設けてある。 溝ｋ_１は箱体１内外部の通気を可能とし、竹炭（或いは備長炭など）ｔの消臭効 果を推進させるためのものである。

【０００９】 ｐは箱体１立設部の他の一面（図２では右面）に於いて垂直に設けた桐板蓋で あり、図２の一点鎖線で示す如く桐板蓋ｐに設けられた取手ｇにより上下にスラ イドさせて開閉動作を行うものである。これにより、箱体１内部へ竹炭ｔなどの 消臭剤の出し入れ作業が容易に行えるものとなる。なお、ｕは止め板であって、 桐板蓋の開閉の際、竹炭ｔが箱体１外部へ不用意に飛び出したりしないためのも のである。

【００１０】 図３は上記図１、２に示した本考案に係る箱体１の使用状態図である。 図３に於いて、箱体１はタンスの引出し部ｈ_１内のコーナー或は片端部に設置さ せるものとなす。なお、図３に示す箱体１内部には竹炭などの消臭剤等が予め挿 入された状態となしたものである。

【００１１】 図４は本考案に係る別形状の収納箱の斜視図である。 図４に於いて２は横長の方形で上記箱体１と同様に中空となした箱体であって、 板厚３ｍｍ〜８ｍｍ程度の桐板材を使用して作成するものである。 図４に於ける箱体２の大きさは、底面部に於いて縦ａ’及び横ｂ’寸法の夫々れ をａ’＝３ｃｍ〜５ｃｍ程度、ｂ’＝１８ｃｍ〜２５ｃｍ程度、高さ寸法ｃ’を ７ｃｍ〜１０ｃｍ程度となすのである。

【００１２】 ｋ_２は箱体２の正面側（図４では正面側上部附近）に設けられた数条の溝で、 上記箱体１の実施形態例と同様に中空内部と連通される構成となされており、且 つその消臭効果及び出し入れ作業などは、上記した箱体１の実施例と同様である 。 なお、溝ｋ_２は図４で説明した上部附近に限らず、正面側全体或いは天井面側 に設けることも可能とするのである。

【００１３】 上記実施例では、何れも水平方向へ数条の溝を設けたものについて説明したが 、溝に限らず多数の孔などを穿設するようになしても良い。

【００１４】 ｐ’は箱体２の立設部一面（図４では背面）に設けた桐板蓋であり、図４の一 点鎖線で示す如く左右方向にスライドさせて開閉動作を行うものである。

【００１５】 図５は、本考案に係る図４の箱体２のＹ−Ｙ断面図であり、ｔ’は竹炭などの 消臭剤、ｇ’は図４に示した桐板蓋ｐ’の開閉動作を行うための取手である。

【００１６】 図６は、本考案に係る図４に示した箱体２の使用状態図で、女性用のランジェ リーボックス等の引出し部ｈ_２に於けるパンティやストッキング類の小枠内へ設 けた状態を示すものである。この設置には適宜その桟木を取り除いて設けたりす るのである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、むくの桐板材を使用するものであ るため表面に塗装などの加工を施したりすることなく、そのままの状態で桐タン スの引き出しやランジェリーボックスなどの内部に違和感無く設置することがで き、防臭作用の他に湿気を寄せ付けないとか、あくも強いことから防虫作用の点 でも優れるものとなるのであり、短期は勿論のこと衣類の長期間収納保存のさい に於いても著効を奏するものとなる。

【００１８】 一方、本考案品は上記の他に、冷蔵庫や食器棚などに入れて使用することも可 能である。他方、室内の飾り棚や玄関等にも違和感無く設置できるのであり、ま た竹炭や備長炭などの他に市販の植物用や化学用芳香剤などを入れて多様な使用 を可能とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の側面視三角形となした収納箱の斜視
図である。

【図２】図１に於ける箱体１のＸ−Ｘ縦断面図である。

【図３】図１に於ける箱体１の使用状態図である。

【図４】本考案品の別例で方形となした収納箱の斜視図
である。

【図５】図４に於ける箱体２のＹ−Ｙ断面図である。

【図６】図４に於ける箱体２の使用状態の一部破破断図
である。

【符号の説明】

１ 側面視三角形の箱体 ，２ 横長方形の箱体 ｈ_１ タンスの引き出し部 ｈ_２ ランジェリーボックスの引き出し部 ｋ_１，ｋ_２ 切り溝 ｐ，ｐ’ 桐板蓋 ｔ，ｔ’ 竹炭，備長炭

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 板厚凡そ３ｍｍ〜８ｍｍ程度の桐板材を
   使用し、底面部を方形状となし縦・横寸法を凡そ３ｃｍ
   〜８ｃｍ×１５ｃｍ〜２５ｃｍ程度、高さ寸法を６ｃｍ
   〜１２ｃｍ程度、側面視で三角形或いは方形の中空とな
   した箱体を作成すると共に、該箱体の立設部の一面は中
   空内部と連通する数条の溝を設け、且つ他の一面は上下
   或いは左右方向にスライドさせて開閉動作が行われるも
   のとなし、内部へ竹炭や備長炭、その他の消臭剤を入れ
   て使用するものとしたことを特徴とする消臭剤等の収納
   箱。
2. 【請求項２】 箱体を側面視で直角三角形となし、数条
   の溝を正面側の傾斜面板に設けると共に、後面側の垂直
   板を上下にスライドさせたことを特徴とする請求項１記
   載の消臭剤等の収納箱。
3. 【請求項３】 箱体を横長の方形となし、数条の溝を正
   面及び又は上面側に設けたことを特徴とする消臭剤等の
   収納箱。