JPS5818763Y2 - 家具用仕切部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はタンク、机、食器棚、下駄箱等の引出しや棚
を有する家具において位置が調整自在な仕切部材に関し
、特に仕切り機能を有するとともに防虫、防カビ、防湿
、芳香などの薬剤を効率よく収容する家具仕切部材に関
する。

従来、タンク、机、食器棚、下駄箱等の引出しや棚を有
する家具において、引出しや棚に仕切壁を設けたものが
あるけれどもその位置は固定されている。

それ故、収容物の種類および量に応じて仕切壁を移動で
きず引出しや棚の面積の有効利用が図れないという欠点
がある。

一方、これらの家具の引出しや棚に防虫、防カビ、防湿
などの薬剤を投入することがよく行われて、一般に薬剤
を直接引出しや棚の底板に配置することが多い。

しかしこの場合引出しや棚の利用効率が悪いとともに薬
剤効果も良くない。

従来、このような問題点を解消するため例えば実開昭５
４−９８７２９．５４−９１３２７等において改善案が
提案されているけれどもいずれも上記問題点のすべてを
一挙に解決できるものでなかった。

そこで、この考案はタンス、机、食器棚、下駄箱等の引
出しや棚を有する家具において引出しや棚を効率よく自
在に仕切ることができかつ防虫、防カビ、防湿、芳香等
の薬剤を効率よく支持する仕切部材を提供することを目
的とする。

簡単に言えば、この考案は家具の引出しや棚の寸法と略
同−の長さを有し引出しや棚内において位置が調整自在
な本体と上記本体内にあって少くとも上記本体の底面よ
り離れた高さにおいて防虫、防カビ、防湿等の薬剤を支
持する支持部をそなえた家具の引出しや、棚等の仕切部
材を特徴とする。

以下に、図面に示す実施例とともにこの考案をより詳細
に説明する。

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例による家具用
仕切部材を示す。

仕切部材１１は概して本体１２と蓋体１３からなり、そ
の長さは家具引出し１４の奥行と略同−とする。

したがって、仕切部材１１は何ら付属部材を必要とする
ことなく引出し１４内の任意の位置に配置できその位置
も容易に調整しつる。

本体１２および蓋体１３はいずれもプラスチック成形で
構成できる。

本体１２は略逆丁字形となしその底面は引出し１４の並
行な底板状に形成する。

本体１２の上部はさらにＵ字形に成形し防虫、防カビ、
防湿、芳香等の市販の薬剤１５を支持しうる収容部１６
を構成する。

ここで収容部１６は本体１２の底板より離れた高さに形
威し、薬剤気体の効率的な還流を可能とする。

さらに、収容部１６を形成する両側壁に多数の通気孔１
７を設ける。

即ち、薬剤１５の気体は空気より比重が重いので、仕切
り壁下部の開孔１７により薬剤が効率より還流する。

蓋体１３は本体１２に対して開閉自在であって内部の薬
剤１５の交換を容易としかつ薬剤気体の通気孔１８を形
成する。

さらに、蓋体１３に引出し等の収容物の内容が分かるよ
うに整理分類用インデックス１９を挿入する。

このような構成により、仕切部材１１は容易に設置でき
かつ位置は自在に調整できるので最大効率にて引出しの
面積を利用でき、さらに収容物の種類に応じて整理分類
できる。

防虫、防カビ、防湿等の薬剤も収容部１６の開孔１７を
介して還流し薬剤効率の向上を図れる。

もちろん、薬剤１５の交換も蓋体１３の取外しにより容
易に行える。

第４図ないし第６図はこの考案による他の実施例を示す
。

仕切部材１１は内箱２１と外箱２２で構成し、内箱２１
は外箱２２内において摺動自在に構成する。

内箱２１と外箱２２の間に薬剤収容部２３を設は薬剤収
容部２３内の薬剤２４は内箱２１を引出すことによって
取外し自在とする。

この場合、内箱２１と外箱２２は紙材料で構成すること
が望ましい。

さらに、薬剤の還流を促すため通気孔２５を外箱２２の
上面および側面並びに内箱２１の上面に形成する。

前記の実施例と同様に整理分類用インデックス２６を挿
入する。

なお、薬剤は仕切本体内に吊下げるように構成しても同
様の効果を得ることができる。

また、仕切部材は引出し１４内において縦横に組合せて
隔室を細分することも可能である。

上記実施例において仕切部材はプラスチックや紙で構成
したものを説明したが、その他の材料例えばアルミ、木
材あるいはその組合せであってもよい。

以上のように、この考案によれば、タンク、机、食器棚
、下駄箱等の引出しや棚を有する家具において、引出し
や棚を効率よく自在に仕切ることができかつ防虫、防カ
ビ、防湿、芳香等の薬剤を効率よく還流できるように収
容する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による仕切部材を配置した
引出しの斜視図、第２図は同じく仕切部材の斜視図、第
３図は同じく仕切部材の分解斜視図、第４図はこの考案
の他の実施例による仕切部材を有する引出しの斜視図、
第５図は他の実施例による仕切部材の斜視図、第６図は
同じく他の実施例による仕切部材の分解斜視図である。 図において、１１は仕切部材、１２は本体、１３は蓋体
、１５は薬剤、１６は薬剤収容部、１７は薬剤通気孔、
１９は分類インデックス、２１は内箱、２２は外箱であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具の引出しや棚の寸法と略同−の長さを有し引出しや
   棚内において位置が調整自在な本体と、上記本体内に形
   成され防虫、防カビ、防湿、芳香等の薬剤を支持する支
   持部と、上記薬剤支持部を少くとも上記本体の底面より
   離れた所定の高さに保持し上記本体内において薬剤の支
   持面の下方に空所を形成する薬剤高さ保持手段と、上記
   本体内の薬剤と上記本体外の上方を連通させるように上
   記本体の上面に形成された薬剤を還流させるための上部
   通気孔と、上記本体内の薬剤と上記本体外の側方を連通
   させるように上記本体の側面に形成された薬剤を還流さ
   せるための側部通気孔と、上記本体の構成部材であって
   上記本体内の薬剤の交換を容易とする着脱可能の２個の
   本体構成部材とからなる家具用仕切部材。