JPH0350764Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、浴室の入口の外側に脱衣や着衣する
プライベートなスペースのない該浴室の入口付近
に設置され、衣服や洗面用具等の備品を収納する
ことができると共に、前記のようなプライベート
なスペースを形成することができる浴室用収納ユ
ニツトに関する。

〔従来の技術〕

近来、ワンルームマンシヨンに普及は著るしい
ものがある。

ワンルームマンシヨン、或いはホテルの客室等
の建築面積を有効に用いなければならない建物に
おいては、浴室、洗面、トイレを一つの室内に設
け、且つ予じめ工場でユニツトとして生産された
浴室ユニツトが多く用いられることが多い。

そして、前述のような浴室ユニツトを用いる場
合は勿論のこと、洗面やトイレを兼用とせずに独
立とした浴室の場合であつても、前記のような建
物においては、浴室の入口に、着脱衣の専用のス
ペースである脱衣室を設けないのが普通である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

前記のような建物の室内に一人で居り、入浴す
る場合には、室内で着衣、脱衣を行えるのでそれ
程多くの支障はないが、それでも室のカーテンや
ブラインドを開閉して、室外から見えないように
する手間が必要である。

まして、他人と２人で居る場合には、見られな
いように着脱衣するには、浴室内で行わなければ
ならず、浴室の狭さによつて着脱衣がやりにくい
ばかりでなく、衣服を濡らすおそれがある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、前述のようなワンルームマンシヨン
やホテルの客室等の浴室への入用の際の問題点を
解消するために、衣服や洗面用具等の備品を収納
する収納ユニツトと、その扉によつて周囲が囲わ
れて外から見えないプライベートスペースを作る
もので、その手段は、衣類、備品等の物品を収納
できる収納ユニツトと、該収納ユニツトの前面を
覆うべく前面の一側に蝶着され、開いた時に脱着
衣スペースの仕切りとなる扉と、該扉の収納ユニ
ツトへの蝶着端とは反対側の端部に開閉自在に蝶
着され、又は前記扉の収納ユニツトへの蝶着端と
は反対側の端部から出没自在に取付けられ、かつ
前記脱着衣スペースに出入り可能に開閉可能なロ
ールカーテンが設けられた第２扉とを備えた浴室
収納ユニツトによつてなされる。

〔作用〕

本考案の浴室用収納ユニツトは、収納ユニツト
の扉と第２扉とを、それぞれの蝶着端から90度開
くことによつて、又は第２扉を扉から引き出すこ
とによつて、着脱衣の際に外から見えないプライ
ベートスペースを形成し、第２扉のロールカーテ
ンを開閉することによつて脱着衣スペースへの出
入りが可能になる。

そして、平常は扉と第２扉とを一体化して収納
ユニツトの前面を閉鎖し、且つ収納ユニツトは壁
面に沿つて設置しておくものである。

〔実施例〕

本考案の第一の実施例を、第１図〜第３図につ
いて、以下に説明する。

１は収納ユニツトで、その内部はタオル収納棚
１ａ、脱衣カゴ１ｂ、下着収納棚１ｃ、シヤンプ
等の洗面用具の予備品を収納する予備品収納棚１
ｄに区割されている。

この収納ユニツト１は、第１図に示すように、
浴室３の入口４の脇の壁面に沿つて設置される。

収納ユニツト１の一側には、前記の各種の棚１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄの前面を覆うことができる
ように扉５の一端縁が蝶着されていて、該扉５の
裏面には姿見となる鏡５ａが張られており、扉５
を開いた時、これに姿を映すことができるように
なつている。

前記扉５は枠状にフレームで形成され、フレー
ム状のスライド扉１０がその上下レール１０ａを
扉５に対して出入りできるようになつている。

そして、上下レール１０ａの間にはロールカー
テン１１が張られており、このロールカーテン１
１は通常扉５内に引込まれているが、これを上下
レール１０ａに沿つて引き出し、その前端をスラ
イド扉１０の縦枠１０ｂに止着できる。

このように、ロールカーテン１１を引き出すこ
とで、フレーム状のスライド扉１０の空間を閉鎖
することができ、又ロールカーテン１１を扉５内
に引込ませて、スライド扉１０の中の空間から人
が出入りするとこも可能なようになつている。

スライド扉１０の縦枠１０ｂには、把手１０ｃ
を固定し、スライド扉１０の扉５への出入を容易
にすると共に、縦枠１０ｂには内扉１２の基端が
ヒンジ１２ａによつて蝶着され、内扉１２はスラ
イド扉１０に対して180度回動可能である。

この内扉１２は第３図の点線、第２図に示すよ
うに、スライド扉１０の上下レール１０ａ間に位
置させれば、スライド扉１０と共に扉５内に格納
することが出来る。

逆に、スライド扉１０を扉５から引き出せば、
内扉１２は第３図に示すように回動自在となるも
のである。

扉５の開閉側の下端及びスライド扉１０の縦枠
１０ｂ側の下端には、キヤスタ１３を取付けて、
扉５の開閉を容易にするとともに、扉５の重量で
収納ユニツト１が前に傾いたり、扉５の蝶着のガ
タ、狂い等を防止する。

この浴室用収納ユニツトは、第１図ａのよう
に、浴室３の入口４の一側の壁面に沿つて、固定
して設置される。

そして、同図ｂのように扉５を開けば、内扉１
２はその内部に格納されているので、収納ユニツ
ト１内に収納されている物品を取り出すことがで
きる。

又、このようにして扉５を開いた後、同図ｃの
ようにスライド扉１０を引き出してロールカーテ
ン１１を縦枠１０ｂに止着し、更に同図ｄのよう
に内扉１２を90度開いて、収納ユニツト１と扉
５、スライド扉１０とロールカーテン１１、及び
内扉１２で囲われ、浴室３の入口４に臨んだスペ
ースを形成する。

このスペースへは内扉１２の回動、又はロール
カーテン１１の出入によつて人が出入りでき、こ
のスペースに入れば外から人に見られることなく
着脱衣できるものである。

第４図は第２の実施例を示し、この実施例にお
いては内扉８は軽量化するためにフレーム構造と
なつており、ロールカーテン９が内扉８のフレー
ム内側の空間を閉鎖出来るようになつているもの
であり、その他は前実施例と全く同一である。

〔考案の効果〕

本考案の浴室用収納ユニツトは、平常は浴室の
入口脇の壁面に沿つて置かれるので、室内を狭く
することなく、又内部に収納されている衣服や備
品等を扉の開閉によつて、従来の収納ユニツトと
同様に出入れできる。

そして、収納ユニツトの扉と第２扉とによつ
て、浴室の入口に、外からは見えないスペースを
作ることができ、このスペースをプライベートス
ペースとして、入浴の際或いは着替の際の着脱衣
のスペースとすることができる。

又、第２扉のロールカーテンが開閉できること
により、脱着衣スペースへの出入りが可能にな
る。

更に、浴室内で着脱衣する必要がないので、衣
服を濡らすおそれもなくなり、しかも着替る下着
やタオル等もプライベートスペース内から取出す
ことができる便利さを有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
第１実施例の設置状態の平面図でａ〜ｄはその操
作順序を示し、第２図と第３図はその操作過程の
斜面図、第４図は第２の実施例の斜視図である。 １……収納ユニツト、５……扉、８……第２
扉、９，１１……ロールカーテン、１０……スラ
イド扉、１２……内扉。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 衣服、備品等の物品を収納できる収納ユニツト
   と、 該収納ユニツトの前面を覆うべく前面の一側に
   蝶着され、開いた時に脱着衣スペースの仕切りと
   なる扉と、 該扉の収納ユニツトへの蝶着端とは反対側の端
   部に開閉自在に蝶着され、又は前記扉の収納ユニ
   ツトへの蝶着端とは反対側の端部から出没自在に
   取付けられ、かつ前記脱着衣スペースに出入り可
   能に開閉可能なロールカーテンが設けられた第２
   扉と、 を備えたことを特徴とする浴室用収納ユニツト。