JP3785588B2 - 浴室内の収納構造 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内に設けた収納構造の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
浴室内で普段あまり露出させたくない掃除道具等の収納物は、扉付き又は蓋付きの収納部に収納していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
使用済の濡れた収納物を収納しつつ乾燥させたいときには、扉を開いたり蓋を外したりして、収納部を開けっぱなしにする必要がある。しかし、開けっ放しでは、見栄えが悪く、開いた扉が邪魔となったり、開いた扉に当たって丁番を壊すことがある。また、扉付き又は蓋付きの収納部の清掃は、非常にしにくく面倒である。更に、設置位置の固定された収納部は、使用態様に応じて変更ができないため、不便なことがある。
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、扉や蓋を設けることなく綺麗に収納できると共に、清掃やレイアウトの変更が簡単にできる浴室内の収納構造の提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
扉や蓋を設けることなく綺麗に収納できると共に清掃が簡単にできるようにするために請求項１記載の本発明が採用した手段は、表面を隠蔽面とすると共に裏面側に収納部を形成した収納具と、浴室内に設けたフツクとからなり、フツクに収納具を吊り下げるときに、浴室内側に表面を露出させる状態と浴室内側に収納部を露出させる状態とを選択できるようにしたことを特徴とする浴室内の収納構造である。
本発明にあつては、収納物を収納した収納具をフツクに吊り下げるとき、収納物を露出させたくないときには、浴室内側に収納具の表面を露出させた状態で吊り下げることにより、収納物を隠蔽することができ、収納物を使用したいときには、浴室内側に収納具の収納部を露出させた状態で吊り下げることにより、収納物の取出しと収納とができる状態となる。更に、収納具を清掃したいときには、フツクから取り外し、収納具を丸洗い等で清掃することができる。
【０００５】
レイアウトの変更が簡単にできるようにするために請求項２記載の本発明が採用した手段は、前記フツクを複数個設けた請求項１記載の浴室内の収納構造である。
本発明にあつては、複数のフツクの設けられた位置に合わせて、収納具の吊り下げ位置を任意に選択することにより、レイアウトの変更が簡単にできる。
【０００６】
フツクの有効利用が図れるようにするために請求項３記載の本発明が採用した手段は、前記フツクに棚部を形成した請求項１又は２記載の浴室内の収納構造である。
本発明にあつては、フツクの棚部に物を置くことができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浴室内の収納構造（以下、「本発明収納構造」という）を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【０００８】
図１乃至図３は本発明収納構造の実施の形態を示すものであり、図１は全体を示す斜視図、図２は第１実施例を示す縦断面した側面図、図３は第２実施例を示す縦断面した側面図である。
【０００９】
本実施の形態の収納構造は、図１に示す如く、浴室内Ｒの壁面又は浴室内Ｒに設置されたカウンター等からなる取付面Ｒａの適宜箇所に設けた複数個のフツク１，２，３と、フツク１，２，３に対して吊り下げと取り外しとが自在な収納具４，５とを備えている。収納具４（５）は、表面４ａ（５ａ）を隠蔽面とすると共に裏面側に収納部４ｂ（５ｂ）を形成してあり、フツク１（２）に吊り下げるときに、浴室内Ｒ側に表面４ａ（５ａ）を露出させる状態と、浴室内Ｒ側に収納部４ｂ（５ｂ）を露出させる状態とを選択できるようにしてある。フツク１，２，３には、上記収納具４（５）以外に、市販されている収納篭３０の吊り下げが自在にできるようになっている。
【００１０】
各フツク１，２，３は、取付面Ｒａに対して接着止め、ビス止め、吸盤による吸着又は磁石による吸着等で取り付けてある。各フツク１（２，３）は、金属素材又は合成樹脂素材等から成形され、水平な載置面１ａ（２ａ，３ａ）と、脱落防止片１ｂ（２ｂ，３ｂ）とを備えている。フツク２は、載置面２ａの突出寸法を大きくし、小物を置くことのできる棚部としてある。
【００１１】
（第１実施例）
図２に示す如く、前記収納具４は、合成樹脂素材又は金属素材等から成形されたものであり、表面板６と、表面板６の四周縁に接合した枠板７と、枠板７の下方に接合した脱落防止板８とを備え、表面板６で綺麗な表面４ａを形成すると共に、枠板７で囲まれた裏面側に収納部４ｂを形成してある。表面板６及び枠板７は、各上方に吊下用の開口部９，１０を設け、開口部９，１０を利用してフツク１に吊り下げることができるようにしてある。同図（Ａ）に示すように、浴室内Ｒ側に表面４ａを露出させた状態でフツク１に吊り下げるときには、開口部９を利用してフツク１に吊り下げ、同図（Ｂ）に示すように、浴室内Ｒ側に収納部４ｂを露出させた状態でフツク１に吊り下げるときには、開口部９，１０を利用してフツク１に吊り下げる。収納部４ｂには、表面板６の裏面側にＬ字状フツク等の吊下具１１を設けると共に枠板７の底部７ａを載置面としてある。収納部４ｂは、上下方向の中間等の適所に棚板部（図示略）を設けることも可能である。収納具４の収納部４ｂは、吊下具１１にブラシ１２等を吊り下げたり、枠板７の底部７ａに洗剤容器１３等を載置して、収納物を収納できるようになっている。
【００１２】
（第２実施例）
図３に示す如く、前記収納具５は、合成樹脂素材又は金属素材等から成形されたものであり、表面板１４と、表面板１４の裏面側に設けた棚板部１５，１５とを備え、表面板１４で綺麗な表面５ａを形成すると共に、枠板１５，１５で収納部５ｂを形成してある。表面板１４は、上方に吊下用の開口部１６を設け、開口部１６を利用してフツク２に吊り下げることができるようにしてある。同図（Ａ）に示すように、浴室内Ｒ側に表面５ａを露出させた状態でフツク２に吊り下げるか、同図（Ｂ）に示すように、浴室内Ｒ側に収納部５ｂを露出させた状態でフツク２に吊り下げることができる。収納部５ｂは、各棚板１５に洗剤容器１３等を載置して、収納物を収納できるようになっている。
【００１３】
本実施の形態の収納構造は、収納物１２，１３等を収納した収納具４（５）をフツク１（２）に吊り下げるとき、収納物１２，１３等を露出させたくないときには、浴室内Ｒ側に収納具４（５）の表面４ａ（５ａ）を露出させた状態で吊り下げることにより、収納物を隠蔽することができ、収納物１２，１３等を使用したいときには、浴室内Ｒ側に収納具４（５）の収納部４ｂ（５ｂ）を露出させた状態で吊り下げることにより、収納物の取出しと収納とができる状態となる。収納具４（５）を清掃したいときには、フツク１（２）から取り外し、収納具４（５）を丸洗い等することができる。
【００１４】
なお、本実施の形態の収納構造は、浴室内Ｒの取付面Ｒａの適宜箇所に複数個のフツク１及び複数個のフツク２を取り付け、複数のフツクの設けられた位置に合わせて、収納具４（５）の吊り下げ位置を任意に選択できるようにし、レイアウトの変更が簡単にできるようにすることもある。前記フツク１（２）を各収納具に共通の形状とすることもある。
【００１５】
【発明の効果】
請求項１記載の本発明は、フツクに対する収納具の吊り下げ状態を選択することにより、収納物を隠蔽又は露出させることができるため、従来の収納設備に用いていた扉や蓋が不要となり、更に清掃したいときには収納具を丸洗い等することができるため、使い勝手の向上が図れる。
請求項２記載の本発明は、収納具の吊り下げ位置を任意に選択できるため、レイアウトの変更が簡単にできる。
請求項３記載の本発明は、フツクの棚部に物を置くことができるため、更に使い勝手の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明収納構造の実施の形態の全体を示す斜視図である。
【図２】同実施の形態における第１実施例を示すものであつて、同図（Ａ）は収納物を隠蔽している状態の縦断面した側面図、同図（Ｂ）は収納物を露出させている状態の縦断面した側面図である。
【図３】同実施の形態における第２実施例を示すものであつて、同図（Ａ）は収納物を隠蔽している状態の縦断面した側面図、同図（Ｂ）は収納物を露出させている状態の縦断面した側面図である。
【符号の説明】
１，２…フツク、４，５…収納具、４ａ，５ａ…表面、４ｂ，５ｂ…収納部、Ｒ…浴室内

Claims (3)

1. 表面を隠蔽面とすると共に裏面側に収納部を形成した収納具と、浴室内に設けたフツクとからなり、フツクに収納具を吊り下げるときに、浴室内側に表面を露出させる状態と浴室内側に収納部を露出させる状態とを選択できるようにしたことを特徴とする浴室内の収納構造。
2. 前記フツクを複数個設けた請求項１記載の浴室内の収納構造。
3. 前記フツクに棚部を形成した請求項１又は２記載の浴室内の収納構造。

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