JPH06342591A - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置

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JPH06342591A
JPH06342591A JP12981493A JP12981493A JPH06342591A JP H06342591 A JPH06342591 A JP H06342591A JP 12981493 A JP12981493 A JP 12981493A JP 12981493 A JP12981493 A JP 12981493A JP H06342591 A JPH06342591 A JP H06342591A
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  • Computer Hardware Design (AREA)
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  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 RAMとROMを混用したメモリセルアレイ
構成にすることにより、より経済的な半導体メモリ装置
を実現する。 【構成】 各単位コラム回路301 〜30i+2 ,…内の
一部を、メモリセル内のトランジスタと電位配線とを接
続したDROMメモリセルからなるメモリセルで構成
し、残りを、従来の汎用のDRAMメモリセルで構成
し、単一のメモリセルアレイを複数に分割する。分割さ
れたDROM領域に対し、Xデコーダ手段40及びYデ
コーダ手段10によってメモリセルの選択が行え、その
選択されたメモリセルに対してデータのアクセスが行わ
れる。残りのDRAM領域に対しては、Xデコーダ手段
40及びYデコーダ手段10によってメモリセルの選択
が行われ、それに対してデータのアクセスが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、随時読み書き可能な揮
発性メモリ装置である半導体メモリ装置(以下、DRA
Mという)と、読み出し専用の不揮発性メモリ装置であ
るマスク・リードオンリ・メモリ装置(以下、マスクR
OMという)、EPROM、EEPROM等のROMと
の、2つの機能を有する半導体リードオンリ・メモリ装
置(以下、DROMという)等の半導体メモリ装置、特
にそのメモリセル方式及び回路方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のDRAMの一構成例を示
す要部の回路図である。このDRAMは、YアドレスA
YをデコードしてYデコーダ出力信号yi (但し、i;
1〜nで、nは任意の整数)を出力するYデコーダ手段
1を備えている。このYデコーダ手段1は、複数の単位
Yデコーダ1i (但し、i;1〜n)で構成されてい
る。Yデコーダ出力信号yi は、YアドレスAYの値に
より選択され、図示しないYデコーダドライブ信号によ
ってドライブされ開閉するNチャネル型MOSトランジ
スタ(以下、NMOSという)からなる複数の相補的な
トランスファゲート2i ,2i /(但し、i;1〜n)
により、相補的なデータバス対D,D/と、コラム単位
群3の複数の相補的なビット線対BLi ,BLi /(但
し、i;1〜n)とを、接続する機能を有している。コ
ラム単位群3は、複数の単位コラム回路3i (但し、
i;1〜n)により構成されている。各単位コラム回路
i は、相補的なビット線対BLi ,BLi /と、それ
と交差配置され図示しないXデコーダドライブ信号によ
りドライブされるワード線WLk (但し、k;1〜l
で、lは任意の整数)とを有し、それらの各交差箇所に
は、1トランジスタ型のメモリセル4ki(但し、k;1
〜l、i;1〜n)がそれぞれ接続されている。各ビッ
ト線対BLi ,BLi /には、センスアンプドライブ信
号PSAで活性化されるセンスアンプ5i (但し、i;
1〜n)が接続されている。各メモリセル4kiは、一方
の電極が固定電位(例えば、VCC/2、VCC:電源
電位)に接続された電荷蓄積用の容量4aと、該容量4
aの他方の電極とビット線BLi またはBLi /との間
に接続されワード線WLk によってゲート制御される電
荷転送用のNMOSからなるトランスファゲート4bと
で、構成されている。複数のワード線WLk は、Xアド
レスAXをデコードするXデコーダ手段6によって選択
されるようになっている。また、データバス対D,D/
は、データの入/出力を行う入/出力手段(以下、I/
O手段という)7を介して入/出力端子に接続されてい
る。次に、図3(a),(b)を参照しつつ、図2に示
すDRAMの読み出し(リード)動作(1),(2)を
説明する。図3(a)は、外部よりメモリセル4ki
“1”(“H”レベル、即ち電源電位VCC)が書かれ
ているときの読み出し動作のタイミング図、及び図3
(b)は外部よりメモリセル4kiに“0”(“L”レベ
ル、即ち接地電位VSS=0V)が書かれているときの
読み出し動作のタイミング図である。
【0003】(1) 図3(a)の読み出し動作 この読み出し動作では、仮にワード線WL1 が立ち上が
るものとする。また、この読み出し動作では“1”のリ
ードを考えているので、選択されるメモリセル41iを構
成する容量4aには、電源電位VCCで充電されていた
電荷が蓄えられているものとする。 時刻t0:XアドレスAXをデコードするXデコード手
段6の出力によってワード線WL1 が立ち上がり、メモ
リセル41iが選択され、該メモリセル41iを構成する容
量4aの蓄積電荷がトランスファゲート4bを介してビ
ット線BLi へ放電される。これにより、ビット線BL
i の電位が初期値VCC/2より電位差+ΔVだけ上昇
する。なお、ワード線WL1 が立ち上がると、そのワー
ド線WL1 に接続されたメモリセル4kiが全て同様な動
作を行う。従来、メモリセル4kiを構成するトランスフ
ァゲート4bは、NMOSで構成されているため、ワー
ド線WLk のレベルが電源電位VCCにおいてはVCC
レベルまで、その容量4aに電荷を取り込むことができ
ない。そのため、電源電位VCC以上(VCC+Vt
上、Vt ;NMOSの閾値電圧)にブーストするのが一
般的である。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
り、センスアンプ5i が作動し、ビット線対BLi ,B
i /の電位差ΔVが増幅され、それが通常VCCまで
増幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが
立ち上がり、センスアンプ5i が作動すると、全てのビ
ット線対上の電位差が、前記と同様にして該センスアン
プ5i によって増幅される。 時刻t2:YアドレスAYがデコーダ手段1でデコード
され、そのYデコーダ出力信号yi が立ち上がり、トラ
ンスファゲート2i ,2i /がオン状態となり、ビット
線対BLi ,BLi /とデータバス対D,D/とが接続
される。これにより、ビット線対BLi ,BLi /上に
増幅されていた情報は、データバス対D,D/へ転送さ
れ、I/O手段7を介して外部へ出力される。このと
き、一方のビット線BLi は“H”レベル、他方のビッ
ト線BLi /は“L”レベルのため、一方のデータバス
Dが“H”レベル、他方のデータバスD/が“L”レベ
ルとなり、I/O手段7からの出力が“1”となる。
【0004】(2) 図3(b)の読み出し動作 時刻t0:ワード線WL1 が立ち上がり、メモリセル4
1iが選択される。このメモリセル41iを構成する容量4
aには、電荷が蓄えられていない状態(即ち、0V)で
あったため、ビット線BLi 上に充電されていた電荷
(電圧はVCC/2)の一部が該容量4aへ放電され
る。そのため、ビット線BLi の電位が初期値VCC/
2より電位差ΔVだけ下がる。なお、ワード線WL1
立ち上がると、そのワード線WL1 に接続されたメモリ
セル4kiが全て同様な動作を行う。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
り、センスアンプ5i が作動し、ビット線対BLi ,B
i /上の電位差ΔVが通常、VCCまで増幅される。
なお、センスアンプドライブ信号PSAが立ち上がり、
各センスアンプ5i が作動すると、全てのビット線対B
i ,BLi /上の電位差はそれらの各センスアンプ5
i によって増幅される。 時刻t2:Yデコーダ出力信号yi が立ち上がり、トラ
ンスファゲート2i ,2i /がオン状態となってビット
線対BLi ,BLi /とデータバス対D,D/とが接続
される。これにより、ビット線対BLi ,BLi /上に
増幅されていた情報は、データバス対D,D/へ転送さ
れ、I/O手段7より出力される。このとき、一方のビ
ット線BLi は“L”レベル、他方のビット線BLi
は“H”レベルのため、一方のデータバスDが“L”レ
ベル、他方のデータバスD/が“H”レベルとなり、I
/O手段7からの出力が“0”となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
DRAMのような半導体メモリ装置では、次のような欠
点があった。DRAMは、大容量化、及び低価格化に優
れているが、不揮発性メモリ装置であるため、電源を切
ってしまえば、書き込んだ情報が完全に失われてしま
う。これに対し、DRAMとは異なり、電源を切っても
当初書き込んだ情報が消えないようになっている不揮発
性メモリ装置としては、マスクROM、EPROM、E
EPROM等のメモリ装置がある。ところが、マスクR
OMは情報の書き込み(ライト)ができず、他の不揮発
性メモリ装置も、高速リード、及びライトができないと
いう欠点がある。エレクトロニクス分野においては、両
者の利点を有効に使いたい用途は、あらゆる場面で生じ
る。その場合、一般的には、揮発性メモリ装置と不揮発
性メモリ装置の両方を大量に使いたい場合、それぞれの
異なる半導体メモリ装置(例えば、DRAMとマスクR
OM等)を使用してきた。ところが、このような場合、
次のような不具合(a)〜(e)を生じる。
【0006】(a) RAMやマスクROMの一般的な
容量は、256K、1M、4M等、一般的に区切りの良
い数が決まっており、特にROMは不経済な使い方をす
ることが多い。 (b) 2種類の半導体メモリ装置を使うため、コスト
がかかる。 (c) 同一チップ上に通常のDRAMやROMを形成
するには、プロセスが違いすぎ、コスト、及び開発時間
がかかりすぎる。 (d) 前記(c)が可能になっても、同一チップ上に
異なるコントロール系の半導体メモリ装置が搭載された
に過ぎず、その開発期間が2半導体メモリ装置分以上か
かる。また、その性能の評価も別々に行わざるを得な
い。 (e) 前記(c)が可能になっても、例えばそれらが
市場に出た後、異なったシステムが、1チップ上に搭載
されているため、RAM及びROMそれぞれ独立した不
良モードを有しており、不良発生率が高く、不良解析も
複雑なものとなる。
【0007】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、揮発性メモリ装置と不揮発性メモリ装置の両者
の利点を有効に使う場合にはそれら2種類の半導体メモ
リ装置を使用しなければならず、それによって不具合を
生じるという点について解決し、従来のDRAMメモリ
セルを利用し、例えば1チップ上にRAMとROMを作
り込み、ユーザが、それらの使用容量を自由に決定で
き、RAM及びROMのアクセス動作は、全く従来のD
RAMと同じため、開発コスト、及び開発期間も大幅に
短縮でき、さらに市場トラブルを最小にくい止めること
の可能な半導体メモリ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、DROM等の半導体メモリ装置にお
いて、Yアドレスに基づき選択される複数のビット線か
らなるビット線群と、Xアドレスに基づき選択的に活性
化される複数のワード線からなるワード線群と、第1と
第2の電極間の導通状態を制御する制御電極が前記ワー
ド線に接続され、該第1の電極が前記ビット線に接続さ
れたトランジスタを有する複数のメモリセルからなるメ
モリセルアレイと、所定の電位レベルに保持された電位
配線とを備え、前記複数のメモリセル中の所定のメモリ
セル内のトランジスタの第2の電極を前記電位配線に接
続して前記メモリセルアレイを複数の記憶領域に分割す
る構成にしている。第2の発明では、第1の発明におい
て、前記Xアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分
けてその上位アドレスと下位アドレスにより、前記電位
配線に接続したメモリセルを有するメモリセル群に接続
されたワード線群と、それ以外のメモリセルに接続され
たワード線群とを、選択的に活性化する構成にしてい
る。
【0009】第3の発明では、第1の発明において、前
記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリセル群
で構成される記憶領域と、それ以外のメモリセル群で構
成される記憶領域とを、ワード線方向に交互に配置して
前記メモリセルアレイを3分割以上に分割している。第
4の発明では、第1の発明において、前記電位配線に接
続したメモリセルを有するメモリセル群で構成される記
憶領域と、それ以外のメモリセル群で構成される記憶領
域とで、前記メモリセルアレイを複数に分割し、その分
割された部分毎のビット線群を異なるYアドレスデコー
ド用のYデコーダ手段で選択する構成にしている。第5
の発明では、第1の発明において、前記Yアドレスを上
位アドレスと下位アドレスに分けてその上位アドレスと
下位アドレスに基づき、前記電位配線に接続したメモリ
セルを有するメモリセル群に接続されたビット線群と、
それ以外のメモリセル群に接続されたビット線群とを、
選択する構成にしている。
【0010】第6の発明では、第1の発明において、前
記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリセル群
で構成される記憶領域と、それ以外のメモリセル群で構
成される記憶領域とを、連続する前記Yアドレスに対し
て交互に配置して前記メモリセルアレイを3分割以上に
分割している。
【0011】第7の発明では、第1の発明において、前
記Yアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分けてそ
の上位アドレスと下位アドレスに基づき、前記電位配線
に接続したメモリセルを有する第1のメモリセル群に接
続されたビット線群と、それ以外の第2のメモリセル群
に接続されたビット線群とを選択する構成にしている。
さらに、前記第2のメモリセル群のうちの一部のメモリ
セル群に対して前記電位配線を接続し、それらのメモリ
セル群に接続されたワード線群を、連続する前記Xアド
レスに基づき選択的に活性化する構成にしている。第8
の発明では、第1の発明において、前記Xアドレスを上
位アドレスと下位アドレスに分けてその上位アドレスと
下位アドレスにより、前記電位配線に接続したメモリセ
ルを有するメモリセル群に接続されたワード線群と、そ
れ以外のメモリセル群に接続されたワード線群とを、選
択的に活性化する構成にしている。さらに、前記任意の
ビット線に接続されたメモリセル群内の各トランジスタ
の第2の電極を電荷蓄積手段に接続している。第9の発
明では、第1の発明において、前記電位配線に接続した
メモリセルを有する第1のメモリセル群で構成される第
1の記憶領域と、それ以外の第2のメモリセル群で構成
される第2の記憶領域とで、前記メモリセルアレイを複
数に分割している。さらに、この分割された部分毎のビ
ット線群を異なるYアドレスデコード用のYデコーダ手
段で選択する構成にし、かつ前記第1の記憶領域内の任
意のメモリセル群を前記第2のメモリセル群で構成して
いる。第10の発明では、第1の発明において、前記X
アドレスを上位アドレスと下位アドレスに分けてその上
位アドレスと下位アドレスをデコードするXデコーダ手
段により、前記電位配線に接続したメモリセルを有する
メモリセル群に接続された第1のワード線群と、それ以
外のメモリセル群に接続された第2のワード線群とを、
選択する構成にしている。さらに、前記Xデコーダ手段
のうちの前記第1のワード線群を選択する回路部分を複
数に分割し、その分割された回路部分を選択信号によっ
て選択的に活性化する構成にしている。
【0012】第11の発明では、第1の発明において、
前記Xアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分けて
その上位アドレスと下位アドレスをデコードするXデコ
ーダ手段により、前記電位配線に接続したメモリセルを
有するメモリセル群に接続された第1のワード線群と、
それ以外のメモリセル群に接続された第2のワード線群
とを、選択する構成にしている。さらに、前記Xデコー
ダ手段のうちの前記第1のワード線群を選択する回路部
分を複数に等分し、その等分された回路部分を選択信号
によって選択的に活性化し、かつその回路部分を、前記
第1のワード線群のうちの正論理メモリセルに接続され
たワード線群と負論理メモリセルに接続されたワード線
群とをそれぞれ連続する前記Xアドレスに基づき順に選
択する構成にしている。第12の発明では、第1の発明
において、前記電位配線に接続したメモリセルを有する
メモリセル群で構成される第1の記憶領域と、それ以外
のメモリセル群で構成される第2の記憶領域とで、前記
メモリセルアレイを複数に分割している。さらに、この
分割された部分毎のビット線群を異なるYアドレスデコ
ード用のYデコーダ手段で選択する構成にし、かつ前記
第1の記憶領域に接続されたワード線群を選択するXア
ドレスデコード用のXデコーダ手段を複数に等分し、そ
の等分された回路部分を選択信号によって選択的に活性
化する構成にしている。第13の発明では、第1の発明
において、前記Yアドレスを上位アドレスと下位アドレ
スに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデコード
するYデコーダ手段により、前記電位配線に接続したメ
モリセルを有するメモリセル群に接続された第1のビッ
ト線群と、それ以外のメモリセル群に接続された第2の
ビット線群とを、選択する構成にしている。さらに、前
記Yデコーダ手段のうちの前記第1のビット線群を選択
する回路部分を複数に分割し、その分割された回路部分
を選択信号によって選択的に活性化する構成にしてい
る。
【0013】第14の発明では、第1の発明において、
前記Xアドレス及びYアドレスをそれぞれを上位アドレ
スと下位アドレスに分けてその上位アドレスと下位アド
レスをそれぞれデコードするXデコーダ手段及びYデコ
ーダ手段により、前記電位配線に接続したメモリセルを
有するメモリセル群に接続された第1のワード線群及び
第1のビット線群と、それ以外のメモリセル群に接続さ
れた第2のワード線群及び第2のビット線群とを、それ
ぞれ選択する構成にしている。さらに、前記Xデコーダ
手段及びYデコーダ手段のうちの前記第1のワード線群
及び第1のビット線群をそれぞれ選択する回路部分を複
数に分割し、その分割された回路部分をそれぞれ選択信
号によって選択的に活性化する構成にしている。第15
の発明では、第1の発明において、前記Xアドレスを上
位アドレスと下位アドレスに分けてその上位アドレスと
下位アドレスをデコードするXデコーダ手段により、前
記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリセル群
に接続された第1のワード線群と、それ以外のメモリセ
ル群に接続された第2のワード線群とを、選択する構成
にしている。さらに、前記Xデコーダ手段のうちの前記
第1のワード線群を選択する第1の回路部分と同一ビッ
ト数を持った前記第2のワード線群を選択するための第
2の回路部分を該Xデコーダ手段内に1つ又は複数設
け、それらの第1及び第2の回路部分を選択信号によっ
て選択的に活性化する構成にしている。第16の発明で
は、第1の発明において、前記Xアドレスを上位アドレ
スと下位アドレスに分けてその上位アドレスと下位アド
レスをデコードするXデコーダ手段により、前記電位配
線に接続したメモリセルを有するメモリセル群に接続さ
れた第1のワード線群と、それ以外のメモリセル群に接
続された第2のワード線群とを、選択する構成にしてい
る。さらに、前記Xデコーダ手段のうちの前記第1のワ
ード線群を選択する第1の回路部分と同一ビット数を持
った前記第2のワード線群を選択するための第2の回路
部分を該Xデコーダ手段内に1つ又は複数設け、それら
の第1及び第2の回路部分を選択信号によって選択的に
活性化し、かつその第1の回路部分を、前記第1のワー
ド線群のうちの正論理メモリセルに接続されたワード線
群と負論理メモリセルに接続されたワード線群とをそれ
ぞれ連続する前記Xアドレスに基づき順に選択する構成
にしている。第17の発明では、第1の発明において、
前記メモリセルアレイを第1と第2の記憶領域に2分割
し、該第1の記憶領域の1/2を、前記電位配線に接続
したメモリセルを有するメモリセル群で構成し、該第1
の記憶領域の残り1/2と該第2の記憶領域とを、それ
以外のメモリセル群で構成すると共に、該第1と第2の
記憶領域毎のビット線群を異なるYアドレスデコード用
のYデコーダ手段で選択する構成にしている。さらに、
前記2分割構造の第1の記憶領域に接続されたワード線
群を選択するXアドレスデコード用のXデコーダ手段を
2分割し、その2分割された回路部分を選択信号によっ
て選択的に活性化する構成にしている。第18の発明で
は、第1の発明において、前記Yアドレスを上位アドレ
スと下位アドレスに分けてその上位アドレスと下位アド
レスをデコードするYデコーダ手段により、前記電位配
線に接続したメモリセルを有する第1のメモリセル群に
接続された第1のビット線群及びそれ以外の第2のメモ
リセル群に接続された第2のビット線群と、該第1のメ
モリセル群以外の第3のメモリセル群に接続された第3
のビット線群とを、選択する構成にしている。さらに、
前記Yデコーダ手段のうちの前記第1と第2のビット線
群を選択する回路部分を選択信号によって選択的に活性
化する構成にしている。第19の発明では、第1の発明
において、前記Xアドレスを上位アドレスと下位アドレ
スに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデコード
するXデコーダ手段により、前記電位配線に接続したメ
モリセルを有する第1のメモリセル群に接続された第1
のワード線群及びそれ以外の第2のメモリセル群に接続
された第2のワード線群と、該第1のメモリセル群以外
の第3のメモリセル群に接続された第3のワード線群と
を、選択する構成にている。さらに、前記Yアドレスを
上位アドレスと下位アドレスに分けてその上位アドレス
と下位アドレスをデコードするYデコーダ手段により、
前記電位配線に接続したメモリセルを有する第4のメモ
リセル群に接続された第1のビット線群及びそれ以外の
第5のメモリセル群に接続された第2のビット線群と、
該第4のメモリセル群以外の第6のメモリセル群に接続
された第3のビット線群とを、選択する構成にしてい
る。そして、前記Xデコーダ手段のうちの前記第1と第
2のワード線群を選択する回路部分を第1の選択信号に
よって選択的に活性化すると共に、前記Yデコーダ手段
のうちの前記第1と第2のビット線群を選択する回路部
分を第2の選択信号によって選択的に活性化する構成に
している。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、以上のように半導体メモ
リ装置を構成したので、電位配線に接続された記憶領域
に対し、XアドレスとYアドレスによってその記憶領域
内のメモリセルを選択し、そのメモリセルからデータの
アクセス(読み出し)が行える。電位配線に接続されて
いない記憶領域に対しては、XアドレスとYアドレスに
よってその記憶領域内のメモリセルを選択し、そのメモ
リセルに対してデータのアクセス(書き込み及び読み出
し)が行える。第2の発明によれば、電位配線に接続し
たメモリセルを有するメモリセル群のワード線群は、X
アドレスによってそのワード線群中の1つの選択が行え
る。電位配線に接続されていないメモリセルを有するメ
モリセル群のワード線群は、前記Xアドレスに基づきそ
のうちの1本の選択が行える。これにより、メモリセル
アレイの1/2がDROM、残りの1/2がDRAMと
して動作する。第3の発明によれば、ワード線方向に分
割されたメモリセルアレイに対し、Xアドレスの設定が
連続して行え、ROMデータあるいはRAMデータの連
続的なアクセスが容易に行える。第4の発明によれば、
分割された記憶領域は、共通のXデコーダ手段によって
それらのワード線が選択され、ビット線群に対しては個
々のYデコーダ手段で選択される。第5の発明によれ
ば、電位配線に接続したメモリセルを有するメモリセル
群と、それ以外のメモリセル群とに分割されたメモリセ
ルアレイは、それらのワード線群が共通のXデコーダ手
段によって選択され、さらにそれらのビット線群が共通
のYデコーダ手段によって選択される。第6の発明によ
れば、ビット線方向に分割されたメモリセルアレイは、
それらのワード線群が共通のXデコーダ手段で選択さ
れ、さらにそれらのビット線群が共通のYデコーダ手段
によって連続して選択される。第7の発明によれば、第
2の発明と第5の発明を組み合わせた作用が行われる。
第8の発明によれば、第2の発明と同様の作用が行わ
れ、さらにDRAM領域の拡張が行える。第9の発明に
よれば、第4の発明と同様の作用が行われ、さらに第1
の記憶領域内においてDRAM領域の拡張が行える。第
10の発明によれば、第1のワード線群を選択するXデ
コーダ手段内の分割された回路部分は、選択信号によっ
てその選択が行え、その選択されたワード線群に接続さ
れたメモリセル群に対し、Xデコーダ手段及びYデコー
ダ手段でメモリセルを選択することにより、選択された
メモリセルに対するデータの読み出しが行える。
【0015】第11の発明によれば、ワード線群が正負
論理毎に並び替えられているので、Xデコーダ手段によ
り、正論理のメモリセル群のワード線群を端から連続す
るXアドレスの順番で選択し、負論理のメモリセル群の
ワード線群も端から連続するXアドレスの順番に選択が
行える。第12の発明によれば、分割された第1の記憶
領域内を選択信号によって選択し、それに対するデータ
の読み出しが行える。第13の発明によれば、電位配線
に接続したメモリセルを有するメモリセル群は、選択信
号によってワード線方向の選択が行え、その選択された
メモリセル群に対してデータの読み出しが行える。第1
4の発明によれば、電位配線に接続したメモリセルを有
するメモリセル群は、選択信号によってワード線方向及
びビット線方向の選択が行え、その選択されたメモリセ
ル群に対してデータの読み出しが行える。第15の発明
によれば、第1と第2のワード線群に接続されたDRO
M部分とDRAM部分を選択信号で選択し、その選択さ
れたメモリセル群に対するアクセスが行える。第16の
発明によれば、第1と第2のワード線群に接続されたD
ROM部分とDRAM部分は、選択信号で選択が行え
る。この第1のワード線群は正負論理で並び替えられて
いるので、連続するXアドレスに基づき該ワード線群の
選択が行える。第17の発明によれば、2分割構造の第
1の記憶領域におけるDROM部分とDRAM部分を選
択信号によって選択し、それに対するデータのアクセス
が行える。第18の発明によれば、第1のビット線群に
接続されたメモリセル群と、第2のビット線群に接続さ
れたメモリセル群とを、選択信号によって選択し、その
選択されたビット線群中の1本をYデコーダ手段で選択
し、データのアクセスが行える。
【0016】第19の発明によれば、電位配線に接続し
たメモリセルを有するメモリセル群と、それ以外のメモ
リセル群とは、選択信号によってワード線方向及びビッ
ト線方向の選択が行え、その選択されたメモリセル群に
対してデータのアクセスが行える。
【0017】
【実施例】第1の実施例(第1、第2の発明に相当) 図1は本発明の第1の実施例を示すDROMの要部の回
路図、図4は図1の概略の構成ブロック図、及び図5は
図1のコラム単位を示す回路図である。このDROM
は、従来のDRAMと同様に、YアドレスAYをデコー
ドしてYデコーダ出力信号yi (但し、i;1〜nで、
nは任意の整数)を出力するYデコーダ手段10を備え
ている。このYデコーダ手段10は、複数の単位Yデコ
ーダ10i で構成されている。Yデコーダ出力信号yi
は、NMOSで構成される相補的なトランスファゲート
20i ,20i /(但し、i;1〜n)を開閉する機能
を有している。各トランスファゲート20i ,20i
は、相補的なデータバス対D,D/と、メモリセルアレ
イであるコラム単位群30を構成する複数の単位コラム
回路30i (但し、i;1〜n)の相補的なビット線対
BLi ,BLi /(但し、i;1〜n)との間を、開閉
する機能を有している。コラム単位群30を構成する複
数の単位コラム回路30i は、クローズドビット線構成
になっており、従来のDRAMと異なり、DROMメモ
リセル部30AとDRAMメモリセル部30Bをそれぞ
れ有している。DROMメモリセル部30Aは、相補的
な複数のビット線対BLi ,BLi /と、それに対して
交差配置された複数のワード線WLk ,WLl (但し、
k;奇数、l;偶数)とを有し、それらの各交差箇所に
は、1トランジスタ型のメモリセル31ki,31li(但
し、i;1〜n)がそれぞれ接続されている。DRAM
メモリセル部30Bは、相補的な複数のビット線対BL
i ,BLi /と、それに対して交差配置された複数のワ
ード線WLj ,WLj+k ,WLj+l (但し、j;整数、
k;奇数、l;偶数)とを有し、それらの各交差箇所に
は、1トランジスタ型のメモリセル31ji,3
j+l,i ,31j+k,i がそれぞれ接続されている。各ビ
ット線対BLi ,BLi /には、センスアンプドライブ
信号PSAによって活性化されるセンスアンプ32
i (但し、i;1〜n)が接続されている。各センスア
ンプ32i に接続されたビット線対BLi ,BLi /の
うち、一方のビット線(第1のビット線)BLi には、
メモリセル311i,313i,315i,…,31j,i ,3
j+2,i ,…が接続されている。他方のビット線(第2
のビット線)BLi /には、メモリセル312i,3
4i,316i,…,31j+1,i ,31j+3,i ,…が接続
されている。これらのメモリセル311i,312i,…,
316i,…,31j,i ,31j+1,i,…,31j+3,i
…は、ワード線WL1 ,WL2 ,…,WL6 ,…,WL
j ,WLj+1 ,…,WLj+3 ,…にそれぞれ接続されて
いる。ワード線WL1 ,WL2 ,…は、XアドレスAX
の順番に従って配置されている。各メモリセル311i
…は、一方の電極が例えばVCC/2に接続された電荷
蓄積手段(例えば、容量手段である容量)31aと、該
容量31aの他方の電極とビット線BLi またはBLi
/との間に接続され各ワード線WL1 ,…でゲート制御
されるNMOSからなるトランスファゲート31bと
で、構成されている。
【0018】本実施例の各単位コラム回路30i におけ
るDROMメモリセル部30Aでは、従来の単位コラム
回路3i (DRAMメモリセル部30Bに相当)に、新
たに2種類の第1及び第2の電位配線33i ,33i
が設けられ、ROMとして使用するために、ROMデー
タとして“1”あるいは“0”に対応させるため、コン
タクトで、その第1及び第2の電位配線33i ,33i
/と、各メモリセル311i,312i,315i,316i
…内の容量31a及びトランスファゲート31b間の接
続点とが、接続されている。即ち、本実施例の単位コラ
ム回路30i は、従来と異なり、その一部をDROMメ
モリセル部30Aで構成し、残りを従来の汎用DRAM
メモリセル部30Bで構成し、単一のメモリセルアレイ
を2分割している。DROMメモリセル部30Aには、
例えば電源電位VCCが印加される第1の電位配線33
i と、接地電位VSS(=0V)に保持される第2の電
位配線33i /とが、新たに設けられている。そして、
書き込みたいROMデータの“1”レベルに相当するア
ドレスのメモリセルのうち、正論理側のメモリセル31
1i,315i,…に対しては、容量31aとトランスファ
ゲート31bとの接続点と、第1の電位配線33i
が、コンタクトを介して接続されている。負論理側のメ
モリセル312i,316i,…に対しては、容量31aと
トランスファゲート31bとの接続点と、第2の電位配
線33i /とが、コンタクトを介して接続されている。
書き込みたいROMデータの“0”レベルに相当するア
ドレスの正論理側及び負論理側のメモリセル313i,3
4i,…に対しては、その容量31aとトランスファゲ
ート31bとの接続点が、第1及び第2の電位配線33
i ,33i /に接続されないで切り離されている。コラ
ム単位群30を2分割するDROMメモリセル部30A
とDRAMメモリセル部30Bの複数のワード線W
1 ,…,WLi ,…は、XアドレスAXをデコードす
る共通のXデコーダ手段40によって選択されるように
なっている。また、データバス対D,D/は、情報の入
/出力を行うI/O手段50に接続されている。
【0019】ここで、前記の正論理と負論理の定義を行
う。正論理とは、入力が“1”のとき、メモリセル31
1i,…に“1”、つまり“H”レベル(=VCCレベ
ル)の入力が行われることである。DRAMの書き込み
は、基本的に、ビット線対BLi ,BLi /に接続され
たメモリセル311i,…に対して行うため、一方のビッ
ト線BLi 側のメモリセル311i,…と、他方のビット
線BLi /側のメモリセル312i,…とは、外部入力論
理が異なってしまう。そのため、例えば図5に示す単位
コラム回路30i において、一方のビット線BLi 側の
メモリセル311i,…に、I/O手段50から“1”の
書き込みを行う場合、該メモリセル311i,…には、物
理的に、正しく“1”(=“H”レベル)の書き込みが
行われる。従って、正論理の書き込みが行われる一方の
ビット線BLi 側のメモリセル群領域を、正論理側と呼
ぶ。これに対し、負論理とは、入力が“1”のとき、メ
モリセル312i,…に“0”、つまり“L”レベル(=
0V)の入力が行われることである。DRAMの書き込
みは、基本的に、ビット線対BLi ,BLi /に接続さ
れたメモリセル311i,312i,…に対して行うため、
一方のビット線BLi 側のメモリセル311i,…と他方
のビット線BLi /側のメモリセル312i,…とは、外
部入力論理が異なってしまう。そのため、図5に示す単
位コラム回路30i において、他方のビット線BLi
側のメモリセル312i,…に、I/O手段50から
“1”の書き込みを行う場合、該メモリセル312i,…
には、物理的に、反対の“0”(=“L”レベル)の書
き込みが行われる。しかし、物理的に“0”が書き込ま
れたとしても、読み出されるときには、書き込み経路と
同じ経路を通るため、“1”が読み出される。従って、
負論理の書き込みが行われる他方のビット線BLi /側
のメモリセル群領域を、負論理側と呼ぶ。
【0020】次に、図6(a),(b)を参照しつつ、
図1及び図5に示すDROMの動作を説明する。図6
(a),(b)は図1及び図5のタイミング図である。
そのうち、図6(a)は、DROMメモリセル部30A
の正論理に対して例えばワード線WL1 が立ち上がった
場合の動作(1)、及び負論理に対して例えばワード線
WL6 が立ち上がった場合の動作(2)を示すタイミン
グ図である。これに対して図6(b)は、DRAMメモ
リセル部30Bの“0”リードの場合のタイミング図で
ある。図6(b)の動作は、従来の図3(b)と同一の
動作となるので、従来と異なる図6(a)の動作を以下
説明する。例えば、読み出しの対象となるメモリセル
は、電位配線33i ,33i /に対してコンタクトで接
続されたメモリセル311i,316iである。ここでは、
外部からみたときの“1”が書き込まれたときの回路動
作を説明する。即ち、DRAMにおいて、I/O手段5
0から“1”が書き込まれた状態に相当する情報がRO
Mとして書き込まれているときの動作を説明する。
“0”に相当するメモリセル313i,314i,…は、電
位配線33i ,33i/とのコンタクトをとらないセル
であり、電源投入直後“0”を書き込むことで、所定の
ROMデータを実現できる。なお、電位配線33i ,3
i /とコンタクトしたメモリセル311i,312i,3
5i,316i,…に対してこの“0”の書き込みを行っ
ても、電位配線33i ,33i /からアクティブな電荷
の供給、あるいは放電が受けられるので、ある程度時間
がたてば、自動的に“1”となる。電源投入直後に
“1”を書き込んだメモリセル313i,314i,…に対
しては、以降、DRAMと同様にリフレッシュをすれ
ば、“0”のデータを保つことができる。
【0021】このような本実施例に対し別の考え方とし
て、“1”と“0”が書き込まれた状態を同様にして作
れる。VCC用の電位配線とVSS用の電位配線を正論
理側と負論理側に対してそれぞれ設け、データにより選
択してメモリセルとコンタクトをとれば良い。しかし、
これを実現するには、次のような不都合(i),(ii)
が生じる。 (i) 電位配線の本数が2倍必要になるため、チップ
サイズが大きくなり、コストが上昇する。 (ii) 図5に示すように“1”のみを電位配線を利用
してROM化するのに比べ、機能的自由度が失われる。
例えば、“0”は、実際、ROM化されずに従来のDR
AMメモリセルであるので、図5のような構成にしてお
けば、共通ビットのみ“1”とし、コンタクトをとらな
いメモリセルにDRAMのように書き込みを行うことに
より、ROMデータを何種類かの情報に変更できる。 このような不都合が生じるため、本実施例では正論理側
と負論理側に対してそれぞれ1本の電位配線33i ,3
i /を設けている。以下、この動作(1),(2)を
説明する。
【0022】(1) 図6(a)の正論理側の動作説明 時刻t0:図1のXアドレスAXがXデコーダ手段40
でデコードされ、ワード線WL1が立ち上がる。ワード
線WL1 が立ち上がると、メモリセル311iが選択さ
れ、該メモリセル311i内のトランスファゲート31b
がオン状態となる。すると、ビット線BLi と、電源電
位VCCが印加された電位配線33i とが接続され、電
源電位VCCからビット線BLi へ電荷が供給され、図
6(a)に示すように、該ビット線BLi の電位が徐々
に上昇する。なお、ワード線WL1 が立ち上がると、該
ワード線WL1 に接続された全てのメモリセル311i
…が全て同様な動作をする。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
り、センスアンプ32i が作動すると、ビット線対BL
i ,BLi /間の電位差ΔVが増幅され、VCCまで増
幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが立
ち上がると、全てのセンスアンプ32i が作動し、それ
らに接続された全てのビット線対BLi ,BLi /上の
電位差が同様に増幅される。 時刻t2:図1のYアドレスAYがYデコード手段10
でデコードされ、単位Yデコーダ10i のYデコーダ出
力信号yi が立ち上がる。Yデコーダ出力信号yi が立
ち上がると、トランスファゲート20i ,20i /がオ
ン状態となり、ビット線対BLi ,BLi /とデータバ
ス対D,D/とが接続される。すると、ビット線対BL
i ,BLi /上に増幅されていた情報は、データバス対
D,D/へ転送され、I/O手段50から出力される。
このとき、一方のビット線BLi は“H”レベル、他方
のビット線BLi /は“L”レベルのため、一方のデー
タバスDが“H”レベル、他方のデータバスD/が
“L”レベルとなる。そのため、I/O手段50からの
出力は、“1”となる。
【0023】(2) 図6(a)の負論理側の動作説明 時刻t0:図1のXデコーダ手段40により、ワード線
WL6 が立ち上がる。ワード線WL6 が立ち上がると、
メモリセル316iが選択され、該メモリセル316i内の
トランスファゲート31bがオン状態となる。すると、
ビット線BLi /と接地電位VSSに保持された電位配
線33i /とが接続され、該ビット線BLi /から接地
電位VSSへ電荷が放電される。なお、ワード線WL6
が立ち上がると、それに接続された全てのメモリセル3
6i,…が同様な動作をする。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
り、センスアンプ32i が作動すると、ビット線対BL
i ,BLi /間の電位差ΔVが増幅され、VCCまで増
幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが立
ち上がると、全てのセンスアンプ32i が作動し、それ
に接続された全てのビット線対BLi ,BLi /上の差
が同様に増幅される。 時刻t2:単位Yデコーダ10i のYデコーダ出力信号
i が立ち上がり、トランスファゲート20i ,20i
/がオン状態となり、ビット線対BLi ,BLi /とデ
ータバス対D,D/とが接続される。これにより、ビッ
ト線対BLi ,BLi /上に増幅されていた情報は、デ
ータバス対D,D/へ転送され、I/O手段50より出
力される。このとき、一方のビット線BLi は“H”レ
ベル、他方のビット線BLi /は“L”レベルのため、
一方のデータバスDが“H”レベル、他方のデータバス
D/が“L”レベルとなり、I/O手段50からの出力
が“1”となる。
【0024】以上のように、本実施例では、次のような
利点等を有している。 (1) 本実施例では、従来のDRAMメモリセル部3
0Bを有する各単位コラム回路30i 内のDROMメモ
リセル部30Aに、新たにVCC用の電位配線33i
びVSS用の電位配線33i /を設け、メモリセル31
1i,…とコンタクトをとり、ROMを形成している。そ
のため、コンタクトをとっていないビットのメモリセル
313i,…はDRAMメモリセルのため、予めコンタク
トをとってROM書き込みしてあったデータを共通デー
タとし、残りのコンタクトをとっていないDRAMメモ
リセルを書き換えることで、データを様々に変更して使
える。つまり、DRAMとROMを1チップ上に共存さ
せられ、ROMデータになっていない(コンタクトをと
っていない)メモリセルは、DRAMとして使える。具
体的に本実施例のDROMを使うには、コンタクトをと
ってROM化したメモリセル以外にROMデータとは反
対のデータを、電源投入直後に一様に書き込む。例え
ば、16ビットのデータ 1000100111011000 → 100010
0111011011 において、“0”の部分はDRAMメモリセルのため、
下位2ビットを“1”に書き換えることができる。これ
は、例えば、グラフィックス用途で色ビットをROM化
しておき、必要になったら、ユーザがこのようにあるビ
ットを書き換え、違う色にできる。従来のROMでは、
ユーザがROMデータを加工することができなかった
が、本実施例ではユーザがある部分のデータを変更でき
ることになる。
【0025】(2) 本実施例ではメモリセルアレイを
構成する各単位コラム回路30i を、同一のXデコーダ
手段40と接続されるDROMメモリセル部30AとD
RAMメモリセル部30Bとにワード線方向に2分割し
ている。そのため、次のような利点(a)〜(c)があ
る。 (2)(a) 一般的に、ワード線アドレス(即ち、X
デコーダ手段40を構成する単位XデコーダのXアドレ
ス)AXは、最下位アドレスから昇順に順番に並べるよ
うになっている。そのため、図1に示すように、ワード
線はWL1 ,WL2 ,…,WL3 ,…と昇順に並んでい
る。本実施例のDROMメモリセルは、電源投入時にR
OMデータと反対の極性のデータを書き込む必要があ
る。そのため、本実施例のようにDROMメモリセル部
30AとDRAMメモリセル部30Bとが、ワード線方
向に2分割されていると、書き込みの際、XアドレスA
Xの設定が、アドレスのインクリメント(増分)だけで
済み、便利である。この書き込みは、DROMメモリセ
ル311i,312i,315i,316i,…だけすればよ
い。従って、XアドレスAXをアドレス0から、DRO
Mメモリセル311i,…に接続する最大Xアドレスのワ
ード線WL1 ,WL2 ,…のXアドレスまでインクリメ
ントさせ、それ以上のXアドレスのビットの書き込みは
する必要はないので、制御(コントロール)し易い。 (2)(b) 一般的にマルチポートメモリと呼ばれる
画像処理用DRAMには、フラッシュライトという機能
がある。このフラッシュライトは、書き込み1サイクル
中に1本のワード線WL1 ,…に接続するメモリセル全
てに書き込みを行う機能である。このようなフラッシュ
ライト機能を使えば、最も短時間に本実施例のDROM
メモリセル311i,…に対し、電源投入後のROMデー
タと反対の極性のデータの書き込みと、書き込み1サイ
クル中に1本のワード線WL1 ,…に接続するメモリセ
ル311i,…の全てに書き込みが行える。このとき、前
記のように連続するXアドレスAXに対応するワード線
WL1 ,…にDROMメモリセル311i,…が接続され
ていると、例えば、電源立ち上げ直後にXアドレス0か
らXアドレスnまでをアドレスカウンタで発生させ、フ
ラッシュライトで初期設定するようにすれば、回路動作
が簡単になり、コントロールし易い。これは、特に本実
施例のように、DROMメモリセル部30AとDRAM
メモリセル部30Bとでメモリセルアレイを2分割して
いる場合が最も有効に行える。そのため、後述する第2
の実施例のように、メモリセルアレイを複数分割する場
合とは有効性が異なる。 (2)(c) DRAMにおけるページモードのよう
に、高速にアクセスをするため、ワード線WL1 ,…を
立ち上げたままの状態で、YアドレスAYだけインクリ
メントし、シリアルにデータをアクセスする場合、ワー
ド線方向にDROMメモリセル部30AとDRAMメモ
リセル部30Bが分割されていると、連続してROMデ
ータあるいはRAMデータを容易にアクセスすることが
できる。 (3) 本実施例では、DROMメモリセル部30Aに
おいてROMデータが“1”となるメモリセル311i
…を電位配線33i ,33i /とコンタクトをとること
によってROMを形成するようにしたが、正論理側のコ
ンタクトをVSSで、負論理側のコンタクトをVCCで
とることで、ROMデータの“0”側を実現することも
可能である。このとき、DRAMとして利用できるメモ
リセル313i,…は、“1”となる。つまり、コンタク
トをとらなかったメモリセルであり、これに対しては電
源投入直後に“1”を書き込んでおく必要がある。この
書き込まれた“1”は、リフレッシュによって保持され
る。
【0026】第1−1の実施例 図7は、本発明の第1−1の実施例を示すDROMのコ
ラム単位の回路図であり、第1の実施例の図5中の要素
と共通の要素には共通の符号が付されている。このDR
OMでは、第1の実施例と同様に、メモリセルアレイを
構成するコラム単位群30がDROMメモリセル部30
AとDRAMメモリセル部30Bとに2分割されている
が、そのDROMメモリセル部30A内のビット線BL
i 側のみに1種類のVCC用電位配線33i が設けられ
ている点が、第1の実施例と異なっている。そして、R
OMとして使用するために、ROMデータとして“1”
に対応させるため、コンタクトで、第1の電位配線33
i と、各メモリセル311i,315i,…内の容量31a
及びトランスファゲート31b 間の接続点とが、接続さ
れている。本実施例のコラム単位では、正論理側が第1
の実施例の図6と同様の動作を行う。
【0027】本実施例では、DROMメモリセル部30
A内に、VCC用の電位配線33iを設け、メモリセル
311i,315i,…とコンタクトをとることにより、R
OMを形成している。そのため、コンタクトをとってい
ないビット(312i,313i,…)はDRAMメモリセ
ルのため、予めコンタクトをとってROM書き込みして
あったデータを共通データとし、残りのコンタクトをと
っていないDRAMメモリセル312i,313i,…を書
き換えることで、データを様々に変更して使える。従っ
て、第1の実施例の利点(1),(2)と同様の利点が
ある。さらに、次のような独自の利点(i),(ii)を
有している。 (i) メモリセルアレイを構成するコラム単位群30
中の各単位コラム回路30i が、第1の実施例と同様
に、クローズドビット線構成になっており、VCC用電
位配線33i を正論理側のみに使用している。そのた
め、正論理側のコンタクト面積が必要なだけになり、メ
モリセルパターンに面積的にゆとりができ、かつ、負論
理側が全くDRAMとして使える。しかも、ROMを作
るための電位配線が1種類のため、微細加工的にショー
トするトラブルを防止でき、またDROMの解析も容易
である。 (ii) VCC用電位配線33i のみをメモリセル31
1i,315i,…とコンタクトをとってROMを形成して
いるので、次のような利点がある。 (ii-1) DRAMメモリセルにおいて発生する不良モー
ドとして、メモリセルに対する“H”レベルの書き込み
データのホールドタイムトラブルが、“L”レベルの書
き込みに対して多く発生するため、メモリセルへの書き
込み電位を、VCCとしていた方が、VSSより有利で
ある。
【0028】(ii-2) VCC書き込みが、電位配線33
i から行われれば、必ずしもワード線WL1 ,…を昇圧
(ブースト)する必要がない。
【0029】第1−2の実施例 図8は、本発明の第1−2の実施例を示すDROMのコ
ラム単位の回路図であり、第1の実施例の図5中の要素
と共通の要素には共通の符号が付されている。このDR
OMでは、メモリセルアレイを構成するコラム単位群3
0中の各単位コラム回路30i におけるDROMメモリ
セル部30A内に、1種類のVSS用電位配線33i
が設けられている。そして、ビット線BLi /側をRO
Mとして使用するために、ROMデータとして“1”に
対応させるため、コンタクトで、VSS用電位配線33
i /と、各メモリセル312i,316i,…内の容量31
a 及びトランスファゲート31b 間の接続点とが、接続
されている。本実施例のコラム単位では、負論理に対し
て例えばワード線WL6 が立ち上がった場合、第1の実
施例の図6と同様の動作となる。
【0030】本実施例では、DROMメモリセル部30
A内にVSS用の電位配線33i /を設け、メモリセル
312i,316i,…とコンタクトをとることにより、R
OMを形成できる。そのため、コンタクトをとっていな
いビット(301i,313i,…)はDRAMメモリセル
のため、予めコンタクトをとってROM書き込みしてあ
ったデータを共通データとし、残りのコンタクトをとっ
ていないDRAMメモリセル301i,313i,…を書き
換えることで、ROMデータを様々に変更して使える。
従って、第1の実施例の利点(1),(2)と同様の利
点がある。さらに、本実施例の独自の利点として次のよ
うな利点(i),(ii)がある。 (i) 各単位コラム回路30i は、第1−1の実施例
と同様にクローズドビット線構成であるが、しかし第1
−1の実施例と異なり、VSS用電位配線33i /を負
論理側のみに設けているので、負論理側のコンタクト面
積が必要なだけになり、メモリセルパターンに面積的に
ゆとりができ、かつ正論理側は全てDRAMとして使え
る。しかも、第1−1の実施例と同様に、ROMを作る
ための配線が1種類のため、微細加工的にショートする
トラブルを防止でき、またDROMの解析も容易であ
る。 (ii) VSS用電位配線33i /のみをメモリセル3
2i,316i,…とコンタクトをとってROMを形成し
ているので、次のような利点がある。 (ii-1) 一般に、メモリチップの開発を行う場合、VS
S用電位配線の配線パターンのとり方が動作マージンを
大きく左右する。ところが実際は、メモリセルアレイが
チップ上で占める面積がかなり大きく、グラウンド(G
ND)パッドと反対側のチップ上の周辺回路のVSS用
電位配線をとるには、大きくメモリセルアレイを迂回し
ていくか、あるいはそのメモリセルアレイ上を通すこと
が考えられる。本実施例のように、VSS用電位配線3
i /をROMを形成するために使えば、GNDパッド
の反対側(即ち、メモリセルアレイを見て反対側)の周
辺回路用のVSS用電位配線と共用できる。 (ii-2) 接地電位VSSは電源電位VCCに対して基本
的に安定であり、回路マージン的に有利である。
【0031】第1−3の実施例 図9は本発明の第1−3の実施例を示すDROMのコラ
ム単位の回路図、及び図10は図9中の論理変換手段の
構成例を示す回路図であり、第1の実施例を示す図1及
び図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されて
いる。このDROMは、図9に示すように、基本的には
第1の実施例とほぼ同様の構成であるが、各単位コラム
回路30i のDROMメモリセル部30Aにおいて、V
SS用電位配線33i /が省略され、ROMデータの
“1”に相当する正論理側及び負論理側のメモリセル3
1i,312i,315i,316i,…がVCC用電位配線
33i に接続され、さらに、I/O手段50が入力手段
51及び出力手段52で構成されると共に、論理変換手
段60が設けられている点が異なる。入力手段51には
入力端子Dinが接続され、さらに出力手段52にも出力
端子Doutが接続されている。
【0032】本実施例では、データバス対D,D/が、
論理変換手段60及びデータバス対D′,D/′を介し
て出力手段52に接続されている。論理変換手段60
は、例えば、XアドレスAX(=A0 X,A0 X/〜A
m X,Am X/)のうちの最下位アドレスA0 Xに基づ
き、負論理側のメモリセル312i,314i,316i,…
からの出力を判別し、それを逆相に変換し、データバス
対D′,D/′を介して出力手段52へ送る機能を有し
ている。論理変換手段60は、負論理出力のとき、読み
出しデータが反転(インバート)されれば、どのような
回路構成になっていても良い。例えば、図10に示す論
理変換手段60では、各単位Yデコーダ10i を活性化
するYデコーダイネーブル信号YEを反転するインバー
タ61と、該インバータ61の出力と最下位アドレスA
0 Xの否定論理和を求める2入力NORゲート62と、
該NORゲート62の出力Pに基づきデータバス対D,
D/上の論理を反転してデータバス対D′,D/′へ出
力する論理変換回路63とで、構成されている。論理変
換回路63は、NORゲート62の出力Pを反転するイ
ンバータ63aと、データバスD及びD′間に接続され
NORゲート62の出力P及びインバータ63aの出力
によってオン,オフ動作するNMOS及びPMOSから
なるトランスファゲート63bと、データバスD/及び
D/′間に接続されNORゲート62の出力P及びイン
バータ63aの出力によってオン,オフ動作するNMO
S及びPMOSからなるトランスファゲート63cと、
該トランスファゲート63b,63cに並列接続されイ
ンバータ63aの出力によってオン,オフ動作するトラ
イステートインバータ63d,63eとで、構成されて
いる。この論理変換手段60では、負論理側のメモリセ
ル312i,314i,316i,…からデータを読み出すと
き(例えば、最下位アドレスA0 Xが“H”レベルのと
き)、ビット線対BLi ,BLi /からデータバス対
D,D/へ転送された情報が、トライステートインバー
タ63d,63eを介してデータバス対D′,D/′へ
転送されるようになっている。本実施例のDROMメモ
リセル部30Aでは、第1の実施例とほぼ同様の読み出
し動作が行われるが、負論理側がVCC用電位配線33
i でROMデータを形成しているため(即ち、外部から
は、論理的に“0”が書かれているように見えるた
め)、論理変換手段60で負論理かどうか最下位アドレ
スA0 Xで判断し、出力データの論理を変換するように
している点が異なる。以下、図11及び図12を参照し
つつ、本実施例の読み出し動作(1),(2)を説明す
る。図11は図9に示すワード線WL1 が立ち上がった
場合(正論理)のタイミング図、及び図12はワード線
WL6 が立ち上がった場合(負論理)のタイミング図で
ある。
【0033】(1) 図11の読み出し動作 例えば、ワード線WL1 が立ち上がったときの正論理の
読み出し動作は、次のようにして行われる。 時刻t0:ワード線WL1 が立ち上がってメモリセル3
1iが選択され、該メモリセル311i内のトランスファ
ゲート31bがオン状態となる。すると、ビット線BL
iとVCC用電位配線33i とが接続され、電源電位V
CCからビット線BLi へ電荷が供給され、該ビット線
BLi の電位が徐々に上昇する。なお、ワード線WL1
が立ち上がると、それに接続された全てのメモリセル3
1i,…が同様の動作を行う。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
ってセンスアンプ32i が作動すると、ビット線対BL
i ,BLi /間の電位差が増幅され、VCCレベルまで
増幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが
立ち上がり、各センスアンプ32i が作動すると、全て
のビット線対BLi ,BLi /上の電位差が、各センス
アンプ32i によって同様に増幅される。 時刻t2:Yデコーダイネーブル信号YEが立ち上がっ
て単位Yデコーダ10i が活性化すると、YアドレスA
Yで選択されたYデコーダ出力信号yi が立ち上がる。
すると、トランスファゲート20i ,20i /がオン状
態となり、ビット線対BLi ,BLi /とデータバス対
D,D/が接続され、該ビット線対BLi ,BLi/上
に増幅されていた情報が、データバス対D,D/へ転送
される。ここで、正論理側のビット線BLi が“H”レ
ベル、負論理側のビット線BLi /が“L”レベルであ
るため、データバスDが“H”レベル、データバスD/
が“L”レベルとなる。XアドレスAXの最下位アドレ
スA0 Xは、“L”レベルであるため、論理変換手段6
0内のNORゲート62の出力Pが、Yデコーダイネー
ブル信号YEが“H”レベルとなるタイミングで、
“H”レベルのままとなる。これにより、データバス対
D,D/とデータバス対D′,D/′とが、論理変換手
段60内のトランスファゲート63b,63cを介して
接続され、該データバス対D′,D/′がデータバス対
D,D/と同相となる。従って、出力手段52から出力
端子Dout への出力は、“1”となる。
【0034】(2) 図12の読み出し動作 例えば、ワード線WL6 が立ち上がったときの負論理の
読み出し動作は、次のようにして行われる。 時刻t0:ワード線WL6 が立ち上がってメモリセル3
6iが選択され、該メモリセル316i内のトランスファ
ゲート31bがオン状態となる。すると、ビット線BL
i/とVCC用電位配線33i とが接続され、電源電位
VCCからビット線BLi/へ電荷が供給され、該ビッ
ト線BLi /の電位が徐々に上昇する。なお、ワード線
WL6 が立ち上がると、そのワード線WL6 に接続され
た全てのメモリセル316i,…が同様な動作を行う。
【0035】時刻t1:センスアンプドライブ信号PS
Aが立ち上がってセンスアンプ32i が作動すると、ビ
ット線対BLi ,BLi /間の電位差が増幅され、VC
Cまで増幅される。なお、センスアンプドライブ信号P
SAが立ち上がると、各センスアンプ32i が作動し、
それらの各センスアンプ32i によって全てのビット線
対BLi,BLi /上の電位差が同様に増幅される。 時刻t2:Yデコーダイネーブル信号YEが立ち上がっ
て単位Yデコーダ10i が活性化すると、YアドレスA
Yで選択されたYデコーダ出力信号yi が立ち上がり、
トランスファゲート20i ,20i /がオン状態とな
る。トランスファゲート20i ,20i /がオン状態と
なると、ビット線対BLi ,BLi /とデータバス対
D,D/とが接続され、該ビット線対BLi ,BLi
上に増幅されていた情報が、該データバス対D,D/へ
転送される。ここで、負論理側のビット線BLi /が
“H”レベル、正論理側のビット線BLi が“L”レベ
ルであるため、データバスD/が“H”レベル、データ
バスDが“L”レベルとなる。XアドレスAXの最下位
アドレスA0 Xは、“H”レベルであるため、論理変換
手段60内のNORゲート62の出力Pが、Yデコーダ
イネーブル信号YEが“H”レベルとなるタイミング
で、“L”レベルとなる。そのため、論理変換手段60
内のトライステートインバータ63d,63eを介し
て、データバス対D,D/とデータバス対D′,D/′
とが接続され、該データバスD′,D/′がデータバス
D,D/と逆相となる。従って、出力手段52から出力
端子Dout への出力は、“1”となる。
【0036】本実施例では、電源電位VCC用の電位配
線33i を設け、メモリセル311i,…とコンタクトを
とることにより、ROMを形成しているので、第1の実
施例の利点(1),(2)と同様の利点を有し、その
上、電源電位VCC用の電位配線33i のみをメモリセ
ル311i,…とコンタクトをとってROMを作っている
ので、第1−1の実施例の利点(ii)と同様の利点を有
している。さらに、本実施例では、次のような独自の利
点(I),(II),(III)を有している。 (I) DROMメモリセル部30A内に電源電位VC
C用の電位配線33iを設け、それと正論理側及び負論
理側のメモリセル311i,312i,315i,316i,…
とを接続してROMを形成している。そして、負論理側
のメモリセル312i,316i,…とVCC用電位配線3
i とを接続しているため、論理変換手段60を設けて
いる。このように、VCC用電位配線33i のみで、正
論理側及び負論理側両方のROMが形成できるため、パ
ターン設計が楽になり、さらに電位配線間のショートの
心配もなくなる。 (II) 図9では、入力手段51がデータバス対D,D
/に接続されている。ところが、負論理側のデータ出力
は、論理変換手段60によって極性が変わるから、負論
理側においてVCC用電位配線33i とコンタクトをと
らないメモリセル314i,…に書き込みを行うとき、該
論理変換手段60と同様に、極性を変えられるような構
成にしてもよい。これは、コンタクトを電位配線33i
ととらないで、DRAMとしてメモリセルを使い、その
メモリセルに書き込み及び読み出しを行うときには、必
要である。 (III) 本実施例では正論理側及び負論理側のコンタク
トを共にVCCでとってROMデータの“1”側を実現
している。これに代えて、正論理側のコンタクトをVS
Sで、負論理側のコンタクトをVCCでとることによ
り、ROMデータの“0”側を実現することも可能であ
る。このとき、DRAMとして利用できるメモリセルは
“1”となる。つまり、DRAMとして利用できるメモ
リセルは、コンタクトをとらなかったメモリセルであ
り、そのメモリセルに対しては電源投入直後に“1”を
書き込んでおく必要がある。この“1”は、リフレッシ
ュによって保持される。
【0037】第1−4の実施例 図13は本発明の第1−4の実施例を示すDROMのコ
ラム単位の回路図、及び図14は図13中の論理変換手
段の構成例を示す回路図であり、第1−3の実施例を示
す図9及び図10中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。このDROMは、図13に示すよう
に、第1−3の実施例とほぼ同様の構成であるが、第1
−3の実施例が、DROMメモリセル部30Aにおいて
VCC用電位配線33i によってメモリセル311i,3
2i,315i,316i,…とコンタクトをとっているの
に対し、本実施例では、VSS用電位配線33i /によ
ってメモリセル311i,312i,315i,316i,…と
コンタクトをとっており、さらに、第1−3の実施例の
論理変換手段60に代えて、構成の異なる論理変換手段
60Aが設けられている点が異なる。論理変換手段60
Aは、第1−3の実施例と異なり、正論理側のROMデ
ータ(VSS、即ち正論理であるが、“1”データに相
当するメモリ値)が“L”レベルとなっているため、正
論理側のデータの論理を変更する必要があるために設け
られている。論理変換手段60Aは、図14に示すよう
に、Yデコーダイネーブル信号YE、及びXアドレスA
X(=A0 X,A0 X/〜Am X,Am X/)のうちの
例えば最下位アドレスA0 Xに基づき、正論理側のメモ
リセル311i,313i,315i,…からの出力を判別
し、それを逆相に変換し、データバス対D′,D/′を
介して出力手段52へ送る機能を有している。この論理
変換手段60Aは、最下位アドレスA0 Xを反転するイ
ンバータ64と、該インバータ64の出力とYデコーダ
イネーブル信号YEの否定論理和を求める2入力NOR
ゲート62と、該NORゲート62の出力Pに基づき論
理変換を行う第1−3の実施例の図10と同一の論理変
換回路63とで、構成されている。このDROMでは、
第1−3の実施例とほぼ同様の動作を行うが、異なる点
は、正論理側をVSS用電位配線33i /でROMデー
タを形成しているため(即ち、外部からは、論理的に
“0”が書かれているように見えるため)、論理変換手
段60Aで負論理かどうか最下位アドレスA0 Xで判断
し、出力データの論理を変換するようにしている。以
下、本実施例の動作(1),(2)を図15及び図16
を参照しつつ説明する。図15は図13のワード線WL
1 が立ち上がった場合(正論理だが内容的には負論理)
のタイミング図、及び図16は図13のワード線WL6
が立ち上がった場合(負論理だが内容的には正論理)の
タイミング図である。
【0038】(1) 図15の読み出し動作 例えば、ワード線WL1 が立ち上がり、次のようにして
正論理の読み出し動作が行われる。 時刻t0:Xデコーダ手段40により、ワード線WL1
が立ち上がってメモリセル311iが選択されると、該メ
モリセル311i内のトランスファゲート31bがオン状
態となる。すると、ビット線BLi とVSS用電位配線
33i /とが接続され、該ビット線BLi に蓄えられて
いた電荷が電位配線33i /へ放電し、該ビット線BL
i の電位が徐々に下降する。なお、ワード線WL1 が立
ち上がると、それに接続された全てのメモリセル3
1i,…が同様な動作を行う。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
ってセンスアンプ32i が作動すると、ビット線対BL
i ,BLi /間の電位差が増幅され、VCCレベルまで
増幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが
立ち上がり、全てのセンスアンプ32i が作動すると、
それに接続された全てのビット線対BLi ,BLi/上
の電位差が同様に増幅される。 時刻t2:Yデコーダイネーブル信号YEが立ち上がっ
て各単位Yデコーダ10i が活性化すると、Yアドレス
AYで選択されたYデコーダ出力信号yi が立ち上が
り、トランスファゲート20i ,20i /がオン状態と
なってビット線対BLi ,BLi /とデータバス対D,
D/とが接続される。すると、ビット線対BLi ,BL
i /上に増幅されていた情報は、データバス対D,D/
へ転送される。ここで、負論理側のビット線BLi /が
“H”レベル、正論理側のビット線BLi が“L”レベ
ルであるため、データバスD/が“H”レベル、データ
バスDが“L”レベルとなる。図14の論理変換手段6
0Aでは、最下位アドレスA0Xが“L”レベルである
ため、NORゲート62の出力Pが、Yデコーダイネー
ブル信号YEが“H”レベルとなるタイミングで“L”
レベルとなる。そのため、トライステートインバータ6
3d,63eを介して、データバス対D,D/とデータ
バス対D′,D/′とが接続され、該データバス対
D′,D/′がデータバス対D,D/と逆相となる。従
って、出力手段52から出力端子Dout への出力は、
“1”となる。
【0039】(2) 図16の読み出し動作 例えば、ワード線WL6 が立ち上がり、次のようにして
負論理の読み出し動作が行われる。 時刻t0:Xデコーダ手段40によってワード線WL6
が立ち上がると、メモリセル316iが選択され、該メモ
リセル316i内のトランスファゲート31bがオン状態
となる。すると、負論理側のビット線BLi /とVSS
用電位配線33i /とが接続され、該ビット線BLi
に蓄えられていた電荷が電位配線33i /へ放電し、該
ビット線BLi /の電位が徐々に下降する。なお、ワー
ド線WL6 が立ち上がると、それに接続された全てのメ
モリセル316i,…が同様な動作を行う。 時刻t1:センスアンプドライブ信号PSAが立ち上が
ってセンスアンプ32i が作動すると、ビット線対BL
i ,BLi /間の電位差が増幅され、VCCレベルまで
増幅される。なお、センスアンプドライブ信号PSAが
立ち上がると、全てのセンスアンプ32i が作動し、そ
れに接続された全てのビット線対BLi ,BLi /上の
電位差が同様に増幅される。 時刻t2:Yデコーダイネーブル信号YEが立ち上がっ
て各単位Yデコーダ10i が活性化すると、Yアドレス
AYで選択されたYデコーダ出力信号yi が立ち上が
り、トランスファゲート20i ,20i /がオン状態と
なる。トランスファゲート20i ,20i /がオン状態
となると、ビット線対BLi ,BLi /とデータバス対
D,D/とが接続され、該ビット線対BLi ,BLi
上に増幅されていた情報が、データバス対D,D/へ転
送される。ここで、正論理側のビット線BLi が“H”
レベル、負論理側のビット線BLi /が“L”レベルで
あるため、データバスDが“H”レベル、データバスD
/が“L”レベルとなる。図14の論理変換手段60A
では、最下位アドレスA0Xが“H”レベルであるた
め、NORゲート62の出力Pが、Yデコーダイネーブ
ル信号YEが“H”レベルとなるタイミングで“H”レ
ベルとなる。そのため、トランスファゲート63b,6
3cを介して、データバス対D,D/とデータバス対
D′,D/′とが接続され、該データバス対D′,D
/′がデータバス対D,D/と同相となる。従って、出
力手段52から出力端子Dout への出力が“1”とな
る。
【0040】本実施例では、第1の実施例の利点
(1),(2)と同様の利点を有する他に、次のような
独自の利点(I),(II)を有している。 (I) 本実施例では、第1−4の実施例と異なり、V
SS用電位配線33i/と正論理側及び負論理側のメモ
リセル311i,312i,315i,316i,…とを接続し
てROMを形成し、さらに、第1−3の実施例と反対
に、正論理側でVSS用電位配線33i /とメモリセル
311i,315i,…とを接続するための論理変換手段6
0Aを設けている。これにより、VSS用電位配線33
i /のみで、正論理側及び負論理側両方のROMを形成
できるので、パターン設計が楽になり、さらに電位配線
間のショートの心配もなくなる。ここで、DRAMとし
て利用できるメモリセルは、“1”となる。つまり、D
RAMとして利用できるメモリセルは、コンタクトをと
らなかったメモリセルであり、電源投入直後に“1”を
書き込んでおく必要がある。この“1”は、リフレッシ
ュによって保持される。 (II) VSS用電位配線33i /のみをメモリセル3
1i,312i,315i,316i,…とコンタクトをと
り、ROMを形成するようにしているので、次のような
利点(II-1),(II-2)がある。 (II-1) 一般に、メモリチップの開発を行う場合、V
SS用電位配線の配線パターンのとり方が、動作マージ
ンを大きく左右する。しかし、実際は、メモリセルアレ
イがチップ上で占める割合はかなり大きく、GNDパッ
ドと反対側のチップ上の周辺回路のVSS用電位配線を
とるには、大きくメモリセルアレイを迂回していくか、
あるいは該メモリセルアレイ上を通すことが考えられ
る。本実施例のように、VSS用電位配線33i /をR
OMを形成するために使えば、GNDパッドの反対側
(メモリセルアレイを見て反対側)の周辺回路用のVS
S用電位配線と共用できる。
【0041】(II-2) 接地電位VSSは、電源電位V
CCに対して基本的に安定であり、回路マージン的に有
利である。
【0042】第2の実施例(第3の発明に相当) 図17は、本発明の第2の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第1の実施例を示す図4中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。本実
施例のDROMでは、メモリセルアレイを構成するコラ
ム単位群30を、DROMメモリセル部30A−1,3
0A−2とDRAMメモリセル部30B−1,30B−
2とをワード線方向に交互に配置して4分割し、それら
を共通のXデコーダ手段40で選択するようになってい
る。なお、図17では4分割構成であるが、これは3分
割以上の分割構成であればよい。
【0043】本実施例では、第1の実施例と同様に、メ
モリセルアレイがワード線方向に対して分割構造になっ
ているため、該第1の実施例とほぼ同様の動作を行い、
その第1の実施例の利点(2)とほぼ同様の利点を有す
る。ところが、第1の実施例では、ワード線方向に対し
てメモリセルアレイが2分割構造であるのに対し、本実
施例では、3分割以上の分割構造になっているため、次
のような独自の利点(4)を有している。 (4) シリアルアクセスを行う場合、XアドレスAX
をインクリメントしてシリアルアクセスする場合が多
い。中央処理装置(以下、CPUという)等で発生させ
る一連のアドレスに対し、XアドレスAXを下位アドレ
スビットにし、YアドレスAYを上位アドレスにするこ
とが多いことと、各アクセスサイクル毎にXアドレスA
Xによるアクセスが行われた方が毎回ワード線WLが立
ち上がることとなり、毎回、必ず自動的にリフレッシュ
がかかることになるからである。このような場合におい
て、本実施例を使えば、例えばシリアルリードを行う場
合、 ROMデータ→入力したデータ→ROMデータ のように、一連のシリアルリードデータ中に、既に書き
込んだROMデータに挟まれた中間にRAMデータとし
て、前回書き込んだデータを挿入できる。これを、例え
ばCPUでコントロールするシステムではデータ処理に
使える。また、音声合成用に使えば、自分の声をROM
から発生する声の合間に挿入できるという利点を有して
いる。本実施例のような複数分割構造を第1−1〜第1
−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の作
用、効果が得られる。
【0044】第3の実施例(第4の発明に相当) 図18は、本発明の第3の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第1の実施例を示す図4中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMでは、図4のYデコーダ手段10を2つのYデ
コーダ手段10−1,10−2に分け、その2つのYデ
コーダ手段10−1,10−2によってメモリセルアレ
イを2つのコラム単位群30−1,30−2に分割して
いる。そして、一方のコラム単位群30−1を図1のD
ROMメモリセル部30Aで、他方のコラム単位群30
−2をDRAMメモリセル部30Bでそれぞれ構成して
いる。各コラム単位群30−1,30−2のワード線W
Lは共通のXデコーダ手段40により選択され、さらに
その一方のコラム単位群30−1のビット線対が図1の
トランスファゲートを介してデータバス対D1,D1/
と接続され、他方のコラム単位群30−2のビット線対
が図1のトランスファゲートを介してデータバス対D
2,D2/に接続され、そのデータバス対D1,D1/
とD2,D2/が共通のI/O手段50に接続されてい
る。本実施例のDROMでは、第1の実施例とほぼ同様
に、一方のDROMメモリセル部30Aからなるコラム
単位群30−1内のメモリセルが、Yデコーダ手段10
−1と共通のXデコーダ手段40とによって選択され、
他方のDRAMメモリセル部30Bからなるコラム単位
群30−2内のメモリセルが、Yデコーダ手段10−2
と共通のXデコーダ手段40とによって選択され、その
選択されたメモリセルに対するデータのアクセスが行わ
れる。
【0045】本実施例では、2つのYデコーダ手段10
−1,10−2によってメモリセルアレイが2つに分割
されており、その分割された2つのメモリセルアレイに
対する動作が第1の実施例とほぼ同様であるため、第1
の実施例とほぼ同様の利点を有する。しかも、2つのY
デコーダ手段10−1,10−2により、メモリセルア
レイをDROMメモリセル部30AとDRAMメモリセ
ル部30Bとに分割しているので、次のような独自の利
点(5)を有している。 (5)コラム単位群30−1を構成するDROMメモリ
セル部30Aは、図1に示すように、各メモリセル31
1i,312i,315i,316i,…内の容量31a 及びト
ランスファゲート31b 間の接続点と電位配線33i
33i /とを接続してROMデータを形成している。そ
のため、使用するプロセスによっては、メモリセルパタ
ーンが大きくなり、ビット線ピッチ(Y方向の幅)が、
通常のメモリセルより大きくなってしまう場合がある。
そのような場合、DROMメモリセルとDRAMメモリ
セルのセルピッチが異なり、同一コラム中に両メモリセ
ルを形成しようとすると、DRAMメモリセルを大きく
する必要が出てくる。このような場合、本実施例のよう
に、2つのYデコーダ手段10−1,10−2でメモリ
セルアレイを2分割し、DROMメモリセル部30Aと
DRAMメモリセル部30Bとを分けると、チップ面積
を有効に使える。なお、本実施例では、2つのYデコー
ダ手段10−1,10−2によってメモリセルアレイを
2分割し、一方をDROMメモリセル部30A、他方を
DRAMメモリセル部30Bにしているが、他の構成に
変更してもよい。例えば、複数のYデコーダ手段によっ
てメモリセルアレイを複数に分割し、その一部をDRO
Mメモリセル部30A、残りをDRAMメモリセル部3
0Bで構成しても、本実施例と同様の作用、効果が得ら
れる。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実施例に
適用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。
【0046】第4の実施例(第5の発明に相当) 図19は本発明の第4の実施例を示すDROMの概略の
構成ブロック図、及び図20はその構成例を示す回路図
であり、第1の実施例を示す図1及び図4中の要素と共
通の要素には共通の符号が付されている。
【0047】このDROMでは、YアドレスAYをデコ
ードするYデコーダ手段10によって選択されるコラム
単位群30を、該Yデコーダ手段10の上位部分と下位
部分に2分割し、その上位部分を第1の実施例のDRO
Mメモリセル部30Aで、下位部分をDRAMメモリセ
ル部30Bでそれぞれ構成している。上位部分のDRO
Mメモリセル部30Aのビット線対BLi ,BLi
は、上位の単位Yデコーダ10i ,…のYデコーダ出力
信号yi ,…で選択され、下位部分のDRAMメモリセ
ル部30Bのビット線対BLi ,BLi /が、下位の単
位Yデコーダ101 〜10i-1 のYデコーダ出力信号y
1 〜yi-1 で選択されるようになっている。その他の回
路構成は、第1の実施例と同一である。本実施例のDR
OMでは、第1の実施例と同様に、YアドレスAYがY
デコーダ手段10でデコードされ、そのデコード結果で
あるYデコーダ出力信号y1 〜yi+1 ,…によって各単
位コラム回路301 〜30i+1 ,…内のビット線対BL
i ,BLi /が選択され、その選択されたビット線対B
i ,BLi /とデータバス対D,D/との間で、読み
出しデータの出力、あるいは書き込みデータの入力が行
われる。ここで、第1の実施例と異なり、Yデコーダ手
段10における上位アドレスに対応するYデコーダ出力
信号yi ,…でDROMメモリセル部30Aが選択さ
れ、下位アドレスに対応するYデコーダ出力信号y1
i-1 によってDRAMメモリセル部30Bが選択され
る。
【0048】本実施例では、第1の実施例とほぼ同様の
利点を有する他に、Yデコーダ手段10の上下で、メモ
リセルアレイを構成するコラム単位群30が2分割され
ているので、次のような独自の利点(6)(a)〜
(6)(c)を有している。 (6)(a) DROMメモリセル部30AにおけるD
ROMメモリセル311i,312i,315i,316i,…
は、第1の実施例と同様に、容量31a 及びトランスフ
ァゲート31b の接続点と電位配線33i ,33i
(但し、i;1〜n)とを接続してROMデータを作っ
ている。そのため、第3の実施例とほぼ同様に、使用す
るプロセスによってはセルパターンが大きくなり、ワー
ド線ピッチ(X方向の幅)が、通常のメモリセル3
3i,314i,…より大きくなってしまう場合がある。
このような場合、DROMメモリセル311i,312i
315i,316i,…とDRAMメモリセル313i,31
4i,…のセルピッチが異なり、同一単位コラム回路中に
両メモリセルを形成しようとすると、該DROMメモリ
セル311i,312i,315i,316i,…を大きくする
必要がででくる。そこで、本実施例のように、メモリセ
ルアレイを構成するコラム単位群30を上下に2分割
し、DROMメモリセル部30AとDRAMメモリセル
部30Bとを分けると、チップ面積を有効に使える。 (6)(b) シリアルアクセスを行う場合、Xアドレ
スAXをインクリメントしてシリアルアクセスする場合
が多い。このような場合、XアドレスAXをCPU等で
発生させる一連のアドレスの下位アドレスビットにし、
YアドレスAYを上位アドレスにすることが多いことか
ら、本実施例のような構成にすれば、その効果が大き
い。さらに、本実施例のような構成にすれば、第2の実
例と同様に、各アクセスサイクル毎に、XアドレスAX
によるアクセスが行われる。そのため、毎回ワード線W
Lが立ち上がることとなり、毎回、必ず自動的にリフレ
ッシュがかかるという利点がある。例えば、音声合成用
に使うときのシリアルアクセスは、前記の理由により、
XアドレスAXをインクリメントし、最大Xアドレスに
なったらYアドレスAYをインクリメントする場合が多
い。従来、このような用途でDRAMとマスクROMを
使う場合、個々の半導体集積回路(IC)を使っている
が、本実施例のように、Yデコーダ手段10に対応する
YアドレスAYの上位と下位でDROMメモリセル部3
0AとDRAMメモリセル部30Bとに分離すれば、1
チップで、ROMとRAMの両方を実現できる。 (6)(c) 本実施例の図19と第3の実施例の図1
8とを対比すると、第3の実施例のように、メモリセル
アレイを構成するコラム単位群30−1,302を完全
にDROMメモリセル部30AとDRAMメモリセル部
30Bとに分離すると、1つのコラム単位群30−1ま
たは30−2に含まれるメモリセルビット数が膨大とな
ってしまう。そのため、例えば、DROMメモリセル部
30Aのビット数が少なくてもよいが、DRAMメモリ
セル部30Bのビット数がより多く必要な用途におい
て、メモリを有効に活用できない。これに対し、本実施
例では、メモリセルアレイを構するコラム単位群30中
の必要なメモリビット数分だけDROMメモリセル部3
0Aに振り分けられる。つまり、本実施例では、1チッ
プ中に形成したDROMメモリセル部30AとDRAM
メモリセル部30Bとの境目を自由にとることができる
という利点がある。 なお、本実施例では、Yデコーダ手段10のうちの上位
アドレスに対応する単位Yデコーダ10i ,…でDRO
Mメモリセル部30Aを選択し、下位アドレスに対応す
る単位Yデコーダ101 〜10i-1 でDRAMメモリセ
ル部30Bを選択するようにしているが、上位アドレス
でDRAMメモリセル部30Bを、下位アドレスでDR
OMメモリセル部30Aを選択する構成にしても、上記
実施例と同様の利点が得られる。また本実施例を第1−
1〜第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同
様の作用、効果が得られる。
【0049】第5の実施例(第6の発明に相当) 図21は、本発明の第5の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第4の実施例を示す図19中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。こ
のDROMでは、第4の実施例と同様に、メモリセルア
レイを構成するコラム単位群30が複数の単位コラム回
路301 〜30i+3 ,…で構成されているが、そのコラ
ム単位群30を、第4の実施例ではコラム方向にDRO
Mメモリセル部30AとDRAMメモリセル部30Bと
で2分割している。これに対し、本実施例では、コラム
方向にDROMメモリセル部30Aを構成する単位コラ
ム回路301 ,302 ,30i ,30i+1 ,…と、DR
AMメモリセル部30Bを構成する単位コラム回路30
i-1 ,30i+2 ,30i+3 ,…とを複数に分割し、それ
らを交互に配置している点が、第4の実施例と異なって
いる。その他の構成は第4の実施例と同様である。本実
施例では、第4の実施例と同様に、コラム単位群30を
構成するDROMメモリセル部30AとDRAMメモリ
セル部30Bの各ビット線対BLi ,BLi /が、Yデ
コーダ手段10によって選択され、それらに対してデー
タのアクセスが行われる。本実施例では、第4の実施例
の利点(6)(a)〜(c)と同様の利点を有してい
る。ところが、本実施例では、連続するYアドレスAY
に対して(即ち、コラム方向に)、DROMメモリセル
部30AとDRAMメモリセル部30Bとが交互に配置
されているので、該YアドレスAYにより、1チップ
で、ROMとRAMを混合して実現できるという点で、
第4の実施例と異なっている。なお、本実施例を第1−
1〜第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同
様の作用、効果が得られる。
【0050】第6の実施例(第7の発明に相当) 図22は、本発明の第6の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第1の実施例の図4及び第4
の実施例の図19中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。このDROMは、第1と第4の実施例
を組合せたメモリセルアレイ構成になっている。即ち、
メモリセルアレイを構成するコラム単位群30におい
て、XアドレスAXの下位のワード線WLで選択される
ワード線方向のメモリセル群をDROMメモリセル部3
0Aとし、さらにYアドレスAYの下位のYデコーダ出
力信号で選択される複数あるいは1つの単位コラム回路
301 をDROMメモリセル部30Aとし、残りをDR
AMメモリセル部30Bとしている。本実施例では、第
1及び第4の実施例とほぼ同様に、Yデコーダ手段10
及びXデコーダ手段40により、DROMメモリセル部
30A及びDRAMメモリセル部30B内のメモリセル
が選択され、その選択されたメモリセルに対してデータ
のアクセスが行われる。本実施例では、第1と第4の実
施例の混合型構成になっているので、第1の実施例の利
点(1)〜(3)、及び第4の実施例の利点(6)
(a)〜(6)(c)と、同様の利点を有する他に、次
のような独自の利点(7)を有している。 (7) 本実施例では、下位のXアドレスで選択される
ワード線WLに接続されたメモリセル群をDROMメモ
リセル部30Aで構成している。そのため、Xアドレス
AXをインクリメントして最大Xアドレスになったら、
YアドレスAYをインクリメントするような用途におい
て、メモリセルアレイを構成するコラム単位群30をn
分割してシリアルアクセスするnブロックに分けて使用
するような場合、各ブロックのヘッダとして、情報をR
OM化することが可能となる。これに対し、ROM化し
たブロックのヘッダとして使わず、DRAMとして使い
たいときは、第1の実施例で説明したように、メモリセ
ル311i,…と電位配線33i ,33i /との接続をと
らなければよい。なお、図22において、ワード線方向
のDROMメモリセル部30Aを、XアドレスAXの上
位側に設けたり、あるいはYアドレスAYの下位側のD
ROMメモリセル部30Aを、該YアドレスAYの上位
側に設けても、本実施例と同様の作用、効果が得られ
る。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実施例に適
用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。
【0051】第7の実施例(第8の発明に相当) 図23は、本発明の第7の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第1の実施例を示す図4中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMは、メモリセルアレイを構成するコラム単位群
30が第1の実施例とほぼ同様であるが、該コラム単位
群30を構成する複数の単位コラム回路301 〜30
i+3 ,…のうち、任意の単位コラム回路30i ,30
i+1 におけるDROMメモリセル部30Aを、DRAM
メモリセル部30Bにしている点のみが、第1の実施例
と異なる。即ち、任意の単位コラム回路30i ,30
i+1 のみが、全てDRAMメモリセル部30Bで構成さ
れている。本実施例では、第1の実施例と同様に、コラ
ム単位群30を構成するDROMメモリセル部30A及
びDRAMメモリセル部30B内のメモリセルが、Yデ
コーダ手段10及びXデコーダ手段40で選択され、そ
の選択されたメモリセルに対するアクセスが行われる。
本実施例では、第1の実施例の利点とほぼ同様の利点を
有している。その他、独自の利点として、第1の実施例
のDROMを用いる場合において、DRAMメモリセル
部30Bとして使用する領域がある程度あり、DROM
メモリセル部30Aを構成するメモリセルの大きさが、
該DRAMメモリセル部30Bを構成するメモリセルよ
り大きいときに、任意のDRAMメモリセル部30Bか
らなる単位コラム回路30i ,30i+1 のみ、高さを低
くできるため、メモリセルアレイ面積を最適化(小さ
く)できる。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実
施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が
得られる。
【0052】第8の実施例(第9の発明に相当) 図24は、本発明の第8の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第3の実施例を示す図18中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。こ
のDROMでは、コラム単位群30−1を構成するDR
OMメモリセル部30Aにおける複数の単位コラム回路
のうち、任意の単位コラム回路をDRAMメモリセル部
30Bで構成した点が第3の実施例と異なっている。本
実施例のDROMでは、第3の実施例と同様に、DRO
Mメモリセル部30A及びDRAMメモリセル部30B
内のメモリセルが、Yデコーダ手段10−1,10−2
及びXデコーダ手段40で選択され、その選択されたメ
モリセルに対するアクセスが行われる。本実施例では、
第3の実施例とほぼ同様の利点を有する他に、次のよう
な独自の利点を有している。即ち、第3の実施例を用い
る場合において、コラム単位群30−1内のDROM領
域に、DRAMとして使用する領域(DRAMメモリセ
ル部30B)がある程度あり、DROMメモリセルの大
きさがDRAMメモリセルより大きいときに、DRAM
のみの単位コラム回路のみ高さを低くできるため、メモ
リセルアレイ面積を最適化(小さく)できる。また、本
実施例を第1−1〜第1−4の実施例に適用すれば、本
実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。
【0053】第9の実施例(第10の発明に相当) 図25は本発明の第9の実施例を示すDROMの概略の
構成ブロック図、及び図26は図25中のXデコーダ手
段の回路図であり、第1の実施例を示す図4中の要素と
共通の要素には共通の符号が付されている。図25に示
すように、本実施例のDROMは、第1の実施例と同様
に、コラム単位群30を構成する複数の単位コラム回路
301 〜30i+2 ,…を、DROMメモリセル部とDR
AMメモリセル部30Bとに分割している。しかし、第
1の実施例と異なり、そのDROMメモリセル部を、ワ
ード線方向に30A−Aと30A−Bとに2分割し、そ
の2分割したDROMメモリセル部30A−Aと30A
−Bを選択信号PaX,PbXによって選択的に動作さ
せる構成になっている。即ち、DRAMメモリセル部3
0Bに接続されたワード線群WLと、DROMメモリセ
ル部30A−A,30A−Bにそれぞれ接続されたワー
ド線群WLA,WLBとを、XアドレスAXに基づき選
択するXデコーダ手段40Aのうち、DROMメモリセ
ル部30A−Aと30A−Bを選択する回路部分を、選
択信号PaX,PbXによって選択的に活性化するよう
になっている。その他の構成は、第1の実施例と同一で
ある。図26に示すXデコーダ手段40Aは、ワード線
ドライブイネーブル信号WDにより活性化されてXアド
レスAX(=A0 X,A0 X/〜Am X,Am X/)を
デコードするNANDゲート41−1,41−2,…,
42−1,42−2,…,43−1,43−2,…と、
それらの出力を反転するインバータ44−1,44−
2,…,45−1,45−2,…,46−1,46−
2,…とで、構成されている。NANDゲート41−
1,41−2,…は、選択信号PaXの例えば“H”レ
ベルで活性化されてXアドレスAX(=A0 X,A0
/〜Am X,Am X/)をデコードし、それらの出力が
インバータ42−1,42−2,…で反転され、DRO
Mメモリセル部30A−Aに接続されたワード線郡WL
A(=WLa1,WLa2,…)のうちの1本を活性化する
ようになっている。NANDゲート42−1,42−
2,…は、選択信号PbXの例えば“H”レベルで活性
化されてXアドレスAX(=A0 X,A0 X/〜A
m X,Am X/)をデコードし、それらの出力がインバ
ータ42−1,42−2,…で反転され、DRAMメモ
リセル部30A−Bに接続されたワード線群WLB(=
WLb1,WLb2,…)のうちの1本が活性化されるよう
になっている。さらに、NANDゲート43−1,43
−2,…は、単にワード線ドライブイネーブル信号WD
により活性化されてXアドレスAX(=A0 X,A0
/〜Am X,Am X/)をデコードし、それらの出力が
インバータ46−1,46−2,…で反転され、DRA
Mメモリセル部30Bに接続されたワード線群WL(=
WLm ,WLm+1 ,…)のうちの1本を活性化するよう
になっている。
【0054】次に、動作を説明する。XアドレスAX
(=A0 X,A0 X/〜Am X,Am X/)がXデコー
ダ手段40Aに入力されると、該Xデコーダ手段40A
では、そのXアドレスA0 X,A0 X/〜Am X,Am
X/の上位アドレスをNANDゲート43−1,43−
2,…でデコードし、DRAMメモリセル部30Bに接
続されたワード線群WL(=WLm ,WLm+1 ,…)の
うちの1本を例えば“H”レベルにする。そして、その
“H”レベルのワード線に接続されたDRAMメモリセ
ルの1つをXデコーダ手段10で選択することにより、
その選択されたDRAMメモリセルに対するアクセスが
第1の実施例と同様に行われる。
【0055】本実施例が第1の実施例と異なる点は、選
択信号PaX,PbXにより、使用したいDROMメモ
リセル部30A−Aまたは30A−Bのいずれか一方を
選択できる構成になっている。そのため、選択信号Pa
Xが“H”レベルになると、Xデコーダ手段40A内の
NANDゲート41−1,41−2,…が活性化し、ワ
ード線群WLA(=WLa1,WLa2,…)のうちの1本
が選択可能となる。選択信号PbXが“H”レベルにな
ると、NANDゲート42−1,42−2,…が活性化
し、ワード線群WLB(=WLb1,Wb2,…)のうちの
1本が選択可能となる。例えば、最も簡単な動作とし
て、XアドレスAX(=A0 X,A0 X/〜Am X,A
m X/)をインクリメントしていく場合を説明する。選
択信号PaXが“H”レベルのとき、NANDゲート4
1−1,41−2,…,43−1,43−2,…によっ
てワード線がWLa1,WLa2,…,WLm ,WLm+1
…のように選択される。選択信号PbXが“H”レベル
のときは、NANDゲート42−1,42−2,…,4
3−1,43−2,…によってワード線がWLb1,WL
b2,…WLm ,WLm+1 ,…のように選択される。本実
施例では、基本的な回路動作が第1の実施例とほぼ同様
であるため、該第1の実施例とほぼ同様の利点を有す
る。その他の利点として、同じXアドレスAXを有し、
DROMメモリセル部30A−Aまたは30A−Bのい
ずれか一方の異なるROMデータのいずれか一方を選択
して使用できるため、同一システムで、アドレス設定を
変更することなく、本実施例のDROMを使用すること
ができる。
【0056】選択信号PaX,PbXの使い方として
は、例えば次のような方法(a)〜(c)がある。 (a) メモリ素子自体に、PaX端子及びPbX端子
を設け、外部制御信号として選択信号PaX,PbX
を、メモリ動作時にオンザフライでチップセレクトのよ
うに使う。 (b) メモリ素子自体に、PaX端子及びPbX端子
を設け、ユーザがボード上で、電気的に固定して使用す
るDROMメモリセル部30A−Aまたは30A−Bの
いずれか一方を決めてしまう。 (c) ウェハプロービング時に、レーザフューズ等で
選択信号PaX,PbXのレベルを電気的に固定してし
まい、使用するDROMメモリセル部30A−Aまたは
30A−Bを決めてしまう。 なお、本実施例では、第1の実施例のDROMメモリセ
ル部30Aをワード線方向に2分割した例を説明した
が、この分割数は何分割でもよい。また、本実施例を第
1−1〜第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほ
ぼ同様の作用、効果が得られる。
【0057】第10の実施例(第11の発明に相当) 図27は、本発明の第10の実施例を示すDROM中の
Xデコーダ手段の回路図であり、第9の実施例の図26
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例では、第9の実施例を示す図25のメモリセル
アレイと同様の構成であり、Xデコーダ手段40Aもほ
ぼ同様の構成であるが、次のような点が異なっている。
第9の実施例ではXアドレスAXの0から昇順(あるい
はXアドレスAXの最大から降順)にワード線が並べら
れているのに対し、本実施例では、DROMメモリセル
部30A−A,30A−B内のメモリセルの正論理と負
論理毎にXアドレスAXの0から昇順(あるいはXアド
レスAXの最大から降順)にワード線が整列するように
Xデコーダ手段40Aの構成回路が並んでいる点が第9
の実施例と異なっている。即ち、図27に示すように、
ワード線群WLA中のワード線は、WLa 1,WLa
1,WLa 2,WLa +2,…WLa n,WLa 2nの
ように並び、ワード線群WLB中のワード線は、WLb
1,WLb +1,WLb 2,WLb +2,…WLb n,
WLb 2nのように並んでいる。DRAMメモリセル部
30Bに接続されたワード線群WLの並びは、どのよう
な並びであってもよい。本実施例の基本的な回路動作
は、第9の実施例と同様である。そのため、第9の実施
例と同様の利点を有している。異なる点は、DROMメ
モリセル部30A−A,30A−B内のDROMメモリ
セルを選択するXデコーダ手段40A内の回路部分が、
地理的に正論理のメモリセル群のワード線を端から連続
するXアドレスAXの順番に選択するように並べてあ
り、同じく、負論理のメモリセル群のワード線を端から
連続するXアドレスAXの順番に選択するように並べて
あるため、評価がし易いという利点がある。なお、本実
施例では、第9の実施例と同様に、DROMメモリセル
部30A−A,30A−Bを3等分、あるいはそれ以上
に等分しても良い。また、本実施例を第1−1〜第1−
4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、
効果が得られる。
【0058】第11の実施例(第12の発明に相当) 図28は本発明の第11の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第3の実施例の図18と第9
の実施例の図25及び図26中の要素と共通の要素には
共通の符号が付されている。本実施例は、第3の実施例
の図18と同様に、1チップで形成されるDROMにお
いて、メモリセルアレイを構成するコラム単位群30を
2つのYデコーダ手段10−1,10−2で2分割し、
一方のコラム単位群30−1をDROMメモリセル部3
0Aで構成し、他方のコラム単位群30−2をDRAM
メモリセル部30Bで構成しているが、次のような点で
異なっている。本実施例では、第9の実施例の図25及
び図26と同様に、第3の実施例を示す図18のコラム
単位群30−1をワード線方向に30A−A,30A−
Bのように2分割し、その2分割したコラム単位群30
A−A,30A−Bを選択信号PaX,PbXによって
選択する構成にしている。即ち、コラム単位群30−
1,30−2に接続されたワード線群を選択するXデコ
ーダ手段40Aのうち、コラム単位群30−1を選択す
る回路部分を2分割し、一方の回路部分を選択信号Pa
Xによって活性化し、他方の回路部分を選択信号PbX
によって活性化し、使用したいDROMメモリセル部3
0A−Aまたは30A−Bのいずれか一方を選択できる
構成にしている。Xデコーダ手段40Aは、第9の実施
例の図26に示す回路と同等のものである。
【0059】本実施例では、第3の実施例と同様に、コ
ラム単位群30−1,30−2に接続されたワード線群
がXデコーダ手段40Aで選択され、その選択されたワ
ード線に接続されたメモリセルが、Yデコーダ手段10
−1,10−2で選択され、その選択されたメモリセル
に対するアクセスが行われる。ここで、第3の実施例と
異なる点は、第3の実施例のDROMメモリセル部30
Aが30A−A,30A−Bとに2分割され、その2分
割されたDROMメモリセル部30A−A,30A−B
が選択信号PaX,PbXによって選択的に活性化し、
使用したいDROMメモリセル部が選択できるようにな
っている。そのため、第9の実施例の図26に示すよう
に、選択信号PaXが“H”レベルになると、ワード線
群WLAのうちの1本のワード線が選択可能となり、選
択信号PbXが“H”レベルになると、ワード線群WL
Bのうちの1本のワード線が選択可能となる。例えば、
最も簡単な動作として、XアドレスAXをインクリメン
トしていく場合を説明する。選択信号PaXが“H”レ
ベルのとき、ワード線はWLa1,WLa2,…,WLm
WLm+1 ,…のように選択される。選択信号PbXが
“H”レベルのとき、ワード線はWLb1,WLb2…,W
m ,WLm+1 ,…のように選択される。本実施例は、
基本的なROM動作が第3の実施例とほぼ同様であるた
め、第3の実施例とほぼ同様の利点を有している。さら
に、第9の実施例と同様に、同じXアドレスAXを有
し、2つのDROMメモリセル部30A−Aまたは30
A−Bの異なるROMデータのいずれか一方を選択でき
るようにしたので、同一システムで、アドレス設定を変
更することなく、DROMを使用することができる。ま
た、選択信号PaX,PbXの使い方としては、例えば
第9の実施例の(a)〜(c)と同様の設定方法があ
る。なお、本実施例では、第3の実施例のDROMメモ
リセル部30Aをワード線方向に30A−Aと30A−
Bのように2分割したが、これは何等分にしても良く、
それに応じてXデコーダ手段40A内の回路部分を分割
すれば良い。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実
施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が
得られる。
【0060】第12の実施例(第13の発明に相当) 図29は、本発明の第12の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図であり、第4の実施例の図19中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMは、第4の実施例を示す図19のメモリ構成と
ほぼ同様に、メモリセルアレイを構成するコラム単位群
30を、コラム方向にDROMメモリセル部30AとD
RAMメモリセル部30Bとに2分割しているが、その
DROMメモリセル部30Aをさらにコラム方向に30
A−Aと30A−Bとに2分割し、それをYデコーダ手
段10Aで選択するようになっている点が異なる。Yデ
コーダ手段10Aは、YアドレスAYをデコードし、そ
のYデコーダ出力信号群YAまたはYBによってDRO
Mメモリセル部30A−Aまたは30A−Bのビット線
対群を選択すると共に、Yデコーダ出力信号群YYによ
ってDRAMメモリセル部30Bのビット対群を選択す
る構成になっている。即ち、Yデコーダ手段10Aは、
Yデコーダ出力信号群YAとYBを出力する回路部分
が、選択信号PaY,PbYによって選択的に活性化さ
れるようになっている。図30は、図29中のYデコー
ダ手段10Aの構成例を示す回路図である。このYデコ
ーダ手段10Aは、第9の実施例の図26に示すXデコ
ーダ手段40Aと同様の回路構成である。即ち、Yデコ
ーダ手段10Aは、Yデコーダ出力ドライブ信号YDに
よって活性化されるもので、選択信号PaYで活性化さ
れてYアドレスAY(=A0Y,A0Y/〜AmY,Am
/)をデコードする複数のNANDゲート11−1,1
1−2,…と、選択信号PbYで活性化されてYアドレ
スAY(=A0Y,A0Y/〜AmY,AmY/)をデコー
ドする複数のNANDゲート12−1,12−2,…
と、Yデコーダ出力ドライブ信号YDのみによって活性
化されてYアドレスAY(=A0Y,A0Y/〜AmY,
mY/)をデコードする複数のNANDゲート13−
1,13−2,…とを、備えている。各NANDゲート
11−1,11−2,…の出力側には、DROMメモリ
セル部30A−Aのビット線対群を選択するためのYデ
コーダ出力信号群YA(Ya11,Ya2,…)を出力する
信号反転用のインバータ14−1,14−2,…が接続
されている。同様に、複数のNANDゲート12−1,
12−2,…の出力側には、DROMメモリセル部30
A−Bのビット線対群を選択するためのYデコーダ出力
信号群YB(=Yb1,Yb2,…)を出力する信号反転用
のインバータ15−1,15−2,…が接続され、さら
に複数のNANDゲート13−1,13−2,…の出力
側に、DRAMメモリセル部30Bのビット線対群を選
択するためのYデコーダ出力信号群YY(=Yn
n+1,…)を出力する信号反転用のインバータ16−
1,16−2,…が接続されている。
【0061】次に、動作を説明する。本実施例のDRO
Mでは、第4の実施例と同様に、Xデコーダ手段40に
よってDROMメモリセル部30A−A,30A−B、
及びDRAMメモリセル部30Bのワード線群が選択さ
れる。この選択されたワード線と交差するコラム単位群
30のビット線対群は、Yデコーダ手段10Aで選択さ
れる。この際、例えば選択信号PaYによってYデコー
ダ手段10A内の回路部分が活性化されると、その回路
部分から出力されるYデコーダ出力信号群YAによって
DROMメモリセル部30A−Aのビット線対群が選択
され、その選択されたビット線対に対してデータのアク
セスが行われる。DRAMメモリセル部30Bのビット
線対群は、第4の実施例と同様に、Yデコーダ手段10
Aから出力されるYデコーダ出力信号群YYによって選
択され、その選択されたビット線対に対してデータのア
クセスが行われる。本実施例では、基本的な回路動作が
第4の実施例とほぼ同様であるため、第4の実施例とほ
ぼ同様の利点を有する他に、次のような独自の利点を有
している。本実施例では、DROMメモリセル部30A
をコラム方向にYデコーダ手段10Aで2分割し、その
2分割したDROMメモリセル部30A−A,30A−
Bを選択信号PaY,PbYによって選択するようにな
っているので、該選択信号PaY,PbYによって使用
したいDROM領域を選択できる。つまり、同じYアド
レスAYによって異なるROMデータのいずれかを選択
できるため、同一システムで、アドレス設定を変更する
ことなく、本実施例のDROMを使用することができ
る。
【0062】選択信号PaY,PbYの使い方として
は、第9の実施例と同様に、例えば次のような方法
(a)〜(c)がある。 (a) メモリ素子自体に、選択信号PaY,PbY端
子を設け、外部制御信号としてPaY,PbYをメモリ
動作時にオンザフライで、チップセレクトのように使
う。 (b) メモリ素子自体に、選択信号PaY,PbY端
子を設け、ユーザがボード上で、電気的に固定して使用
するDROM領域を決めてしまう。 (c) ウェハプロービング時に、レーザフューズ等で
選択信号PaY,PbYのレベルを電気的に固定してし
まい、使用するDROM領域を決めてしまう。なお、本
実施例では、DROMメモリセル部30A−A,30A
−Bをコラム方向にYデコーダ手段10Aで2分割して
いるが、これは何分割でもよい。また、本実施例を第1
−1〜第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ
同様の作用、効果が得られる。
【0063】第13の実施例(第14の発明に相当) 図31は、本発明の第13の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図であり、第6の実施例の図22、第
9の実施例の図25、及び第12の実施例の図29中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMは、第6の実施例の図22のメモリ構成を用
い、それに第9の実施例の図25と第12の実施例の図
29とを同一コラム単位群30中に実現したものであ
る。即ち、本実施例のDROMでは、第9の実施例と同
様に、DROMメモリセル部30Aをワード線方向に2
分割し、その2分割したDROMメモリセル部30A−
A,30A−Bを、選択信号PaX,PbXによって活
性化するXデコーダ手段40A内の回路部分で選択す
る。さらに、第12の実施例と同様に、DROMメモリ
セル部30Aをコラム方向に2分割し、その2分割され
たDROMメモリセル部30A−1,30A−2を、選
択信号PaY,PbYによって活性化するYデコーダ手
段10A内の回路部分で選択する構成になっている。Y
デコーダ手段10A及びXデコーダ手段40Aは、第1
2の実施例の図30と第9の実施例の図26の回路と同
様の構成である。本実施例の基本的な回路動作は、第9
及び第12の実施例と同様である。本実施例の特徴は、
DROMメモリセル部30A及びDRAMメモリセル部
30Bの混在するコラム単位群30において、複数ブロ
ックに分けたDROMメモリセル部30A−A,30A
−B,30A−1,30A−2のうち、X方向のブロッ
クを選択信号PaX,PbXによって選択でき、Y方向
のブロックを選択信号PaY,PbYによって選択でき
るようにしたことである。従って、使用したいROMデ
ータブロックを、X方向及びY方向共に選択信号Pa
X,PbX,PaY,PbYで選択して使用できる利点
がある。
【0064】これらの選択信号PaX,PbX,Pa
Y,PbYの使い方としては、例えば次のような方法
(a)〜(c)がある。 (a) メモリ素子自体に端子を設け、外部制御信号と
してメモリ動作時にオンザフライで、チップセレクトの
ように使う。 (b) メモリ素子自体に端子を設け、ユーザがボード
上で、電気的に固定して使用するDROM領域を決めて
しまう。 (c) ウェハプロービング時に、レーザフューズ等で
信号レベルを電気的に固定してしまい、使用するDRO
M領域を決めてしまう。 このように本実施例では、第9及び第12の実施例と異
なり、X方向とY方向のブロック選択ができるため、前
記(a),(b),(c)のコンビネーションをX方向
とY方向でとれる。そのため、1チップで、様々な素子
が開発でき、経済的である。なお、本実施例では、DR
OMメモリセル部30A−A,30A−Bをワード線方
向に2分割し、DROMメモリセル部30A−1,30
A−2をコラム方向に2分割しているが、これらの分割
数は何分割でもよい。また、本実施例を第1−1〜第1
−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の作
用、効果が得られる。
【0065】第14の実施例(第15の発明に相当) 図32は、本発明の第14の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図であり、第9の実施例の図25中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMでは、第9の実施例の図25と同様に、メモリ
セルアレイを構成するコラム単位群30内のワード線方
向に、DROMメモリセル部30A−Aが設けられてい
る。さらに、ワード線方向には、第9の実施例と異な
り、DROMメモリセル部30A−Aと同じ大きさのD
RAMメモリセル部30B−1も設けられている。これ
らのDROMメモリセル部30A−Aに接続されたワー
ド線群WLAと、DRAMメモリセル部30B−1に接
続されたワード線群WLBとは、選択信号PaX,Pb
Xで活性化されるXデコーダ手段40A内の回路部分に
より、選択できるような構成になっている。即ち、本実
施例では、第9の実施例の図25中のDROMメモリセ
ル部30A−Bに代えて、DRAMメモリセル部30B
−1が設けられている点のみが第9の実施例と異なり、
他の構成は同一である。Xデコーダ手段40Aは、第9
の実施例の図26と同一の構成である。
【0066】本実施例では、選択信号PaX,PbXに
よってDROMメモリセル部30A−AまたはDRAM
メモリセル部30B−1のいずれか一方をXデコーダ手
段40Aで選択できる点のみが第9の実施例と異なり、
他の回路動作は第9の実施例と同じである。そのため、
本実施例では、第9の実施例とほぼ同様の利点を有する
が、前記の構成の相違によって次のような利点も有して
いる。本実施例によれば、選択信号PaX,PbXによ
り、DROMメモリセル部30A−AとDRAMメモリ
セル部30B−1を動作中にオンザフライで切り替えて
使用できる。これは、ボード上で、電気的に固定しても
よい。しかも、レーザフューズ等を用いてトリミングす
ることにより、ウエハ状態で、DROMとDRAM混在
デバイスにするか、あるいはDRAMにするか判断でき
る。特に、プロセス的にDROMメモリセル部30A−
AのX方向幅がDRAMメモリセル部30B−1,30
Bより大きい場合に有効である。また、選択信号Pa
X,PbXの使い方としては、例えば第9の実施例の
(a)〜(c)と同様の設定方法がある。なお、本実施
例では、DRAMメモリセル部30B−1を1ブロック
設けたが、これらを2ブロック以上設けてもよい。ま
た、本実施例を第1−1〜第1−4の実施例に適用すれ
ば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。
【0067】第15の実施例(第16の発明に相当) 図33は、本発明の第15の実施例を示すDROM中の
Xデコーダ手段の回路図である。このXデコーダ手段4
0Aは、第14の実施例の図32に示すDROMに設け
られるもので、第9の実施例の図26に示すXデコーダ
手段と同一の回路構成であるが、ワード線を正負論理で
並び替えた点が異なっている。即ち、第9の実施例の図
26では、XアドレスAXの0から昇順(またはアドレ
ス最大から降順)にワード線が配列されているが、本実
施例では、DROMメモリセル部30A−Aにおけるメ
モリセルの論理(正論理と負論理)毎にXアドレスAX
の0から昇順(またはアドレス最大から降順)に、ワー
ド線が整列するようにXデコーダ手段40Aが構成され
ている点が異なっている。例えば、DROMメモリセル
部30A−Aのワード線群WLA中のワード線は、WL
a1,WLa+1 ,WLa2,WLa+2 ,…,WLan,XWL
2nのように、DRAMメモリセル部30B−1のワード
線群WLB中のワード線は、WLb1,WLb+1 +1,W
b2 ,WLb+2 ,…,WLbn,XWLb2nのように配列
されている。DRAMメモリセル部30Bのワード線群
WL(=WLk,WLn+k,…)の並びは、どのようであ
ってもよい。本実施例では、第14の実施例とほぼ同様
の動作を行い、第14の実施例とほぼ同様の利点が得ら
れる。第14の実施例と異なる点は、Xデコーダ手段4
0AにおけるDROMメモリセル部30A−Aを選択す
る回路部分が、地理的に正論理のメモリセル群のワード
線を端から連続するXアドレスの順番に選択するように
並べられており、同じく、負論理のメモリセル群のワー
ド線を端から連続するXアドレスの順番に選択するよう
に並べられているため、評価がし易いという利点があ
る。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実施例に適
用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。
【0068】第16の実施例(第17の発明に相当) 図34は本発明の第16の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図であり、第11の実施例の図28中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
DROMでは、第11の実施例の図28中のDROMメ
モリセル部30A−Bに代えて、DRAMメモリセル部
30B−1を設けた点のみが異なり、それ以外の構成は
第11の実施例と同一である。このDROMでは、基本
的な回路動作が第11の実施例とほぼ同一であり、その
利点も第11の実施例と同一である。しかし、第11の
実施例では、左側のコラム単位群30−1が2つのDR
OMメモリセル部30A−A,30A−Bで構成されて
いるのに対し、本実施例では、該コラム単位群30−1
がDROMメモリセル部30A−AとDRAMメモリセ
ル部30B−1で構成されている点が異なっている。そ
のため、本実施例では、次のような利点を有している。
本実施例によれば、選択信号PaX,PbXにより、D
ROMメモリセル部30A−AとDRAMメモリセル部
30B−1を、動作中にオンザフライで切り替えて使用
できる。これは、ボード上で電気的に固定してもよい。
さらに、レーザフューズ等を用いてトリミングすること
により、ウエハ状態で、DROMとDRAM混在デバイ
スにするか、あるいはDRAMにするかの判断ができ
る。また、本実施例を第1−1〜第1−4の実施例に適
用すれば、本実施例とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。
【0069】第17の実施例(第18の発明に相当) 図35は、本発明の第17の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図であり、第12の実施例の図29中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。こ
のDROMでは、図29のDROMメモリセル部30A
−Bに代えて、DRAMメモリセル部30B−Bが設け
られている点のみが異なり、Yデコーダ手段10A及び
Xデコーダ手段40等といった回路は第12の実施例と
同一である。本実施例では、第12の実施例とほぼ同様
の回路動作となるため、第12の実施例とほぼ同様の利
点を有している。しかし、第12の実施例のDROMメ
モリセル部30A−Bに代えて、DRAMメモリセル部
30B−Bが設けられているので、その利点が次のよう
な点で異なっている。本実施例では、選択信号PaY,
PbYにより、DROMメモリセル部30A−AとDR
AMメモリセル部30B−B,30Bを、動作中にオン
ザフライで切り替えて使用できる。これは、ボード上で
電気的に固定してもよい。さらに、レーザフューズ等を
用いてトリミングすることにより、ウエハ状態で、DR
OMとDRAMの混在デバイスにするか、あるいはDR
AMにするか判断できる。また、本実施例を第1−1〜
第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同様の
作用、効果が得られる。
【0070】第18の実施例(第19の発明に相当) 図36は、本発明の第18の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図であり、第13の実施例の図31中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。こ
のDROMでは、図31のワード線群WLBに接続され
たDROMメモリセル部30A−Bに代えて、それを、
Yデコーダ出力信号群YAで選択されるDROMメモリ
セル部30A−Bと、Yデコーダ出力信号群YB,YY
で選択されるDRAMメモリセル部30B−1とで構成
する。さらに、図31のワード線群WLに接続されYデ
コーダ出力信号群YBで選択されるDROMメモリセル
部30A−2に代えて、DRAMメモリセル部30B−
2を設けた点のみが異なっており、その他は図31と同
一の構成である。本実施例では、基本的な回路動作が第
13の実施例とほぼ同じであるため、第13の実施例の
利点とほぼ同様の利点を有するが、前記の構成の相違に
よって次のような利点の相違がある。本実施例では、選
択信号PaX,PbX,PaY,PbYにより、DRO
Mメモリセル部30A−A,30A−B,30A−1と
DRAMメモリセル部30B−1,30B−2,30B
を、動作中にオンザフライで、X方向及びY方向の両方
向を独立に切り替えて使用できる。これは、ボード上で
電気的に固定してもよい。さらに、レーザフューズ等を
用いてトリミングすることにより、ウエハ状態で、DR
OMとDRAMの混在デバイスにするか、あるいはDR
AMにするかの判断ができる。また、本実施例を第1−
1〜第1−4の実施例に適用すれば、本実施例とほぼ同
様の作用、効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、従来のDRAMメモリセルに新たに電位配線
を設け、メモリセルとコンタクトをとることによってR
OMを形成でき、コンタクトをとっていないビットはD
RAMメモリセルのため、予めコンタクトをとってRO
M書き込みしてあったデータを共通データとし、残りの
コンタクをとっていないDRAMメモリセルを書き換え
ることで、データを様々に変更して使える。即ち、DR
AMとDROMを1チップ上に共存させられ、DROM
データになっていないメモリセル(コンタクトをとって
いないメモリセル)は、DRAMとして使える。第2の
発明によれば、メモリセルアレイをワード線方向にDR
OM領域とDRAM領域の2分割構造にしているので、
次のような効果がある。一般的に、Xアドレスは、最下
位アドレスから昇順に順番に並べるようになっている。
本発明のDROMメモリセルは、例えば、電源投入時に
ROMデータと反対の極性のデータを書き込む必要があ
るため、DROM領域とDRAM領域が、ワード線方向
に2分割していると、書き込みの際、Xアドレスの設定
がアドレスインクリメントだけ済み、便利である。この
書き込みは、DROMメモリセルだけにすればよい。従
って、Xアドレスをアドレス0から、該DROMに接続
する最大Xアドレスのワード線のXアドレスまでインク
リメントさせ、それ以上のXアドレスのビットの書き込
みはする必要がないので、コントロールし易い。フラッ
シュライトという機能が画像処理用のDRAMにある。
このフラッシュライトを使えば、例えば、最も短時間に
DROMメモリセルに対する、電源投入後のROMデー
タと反対の極性のデータの書き込み、書き込みサイクル
中に1本のワード線に接続するメモリセル全てに書き込
みが行える。このとき、連続するXアドレスに対応する
ワード線にDROMメモリセルが接続されていると、例
えば、電源立上げ直後にXアドレス0からXアドレスn
までをアドレスカウンタで発生させ、フラッシュライト
で初期設定することで、回路動作が簡単になり、コント
ロールし易い。これは特に、この第2の発明のように、
メモリセルアレイをDROMとDRAMで2分割してい
る場合が最も有効に使える。DRAMにおけるページモ
ードのように、高速にアクセスをするため、ワード線を
立ち上げたままの状態で、Yアドレスだけインクリメン
トし、シリアルにデータをアクセスする場合、ワード線
方向にDROM領域とDRAM領域が分割されている
と、連続してROMデータあるいはRAMデータを容易
にアクセスすることができる。
【0072】第3の発明によれば、メモリセルアレイを
ワード線方向に、DROM領域とDRAM領域とで3分
割以上に分割しているので、第2の発明とほぼ同様の効
果が得られる上に、次のような効果がある。シリアルア
クセスを行う場合、Xアドレスをインクリメントしてシ
リアルアクセスする場合が多い。XアドレスをCPU等
で発生させる一連のアドレスを下位アドレスビットに
し、Yアドレスを上位アドレスにすることが多いこと
と、各アクセスサイクル毎にXアドレスによるアクセス
が行われた方が、毎回ワード線が立ち上がることとな
り、毎回、必ず自動的にリフレッシュがかかることにな
るからである。このような場合において、本発明を用い
て例えばシリアルリードを行う場合、ROMデータ→入
力したデータ→ROMデータ、のように、一連のシリア
ルデータ中に、既に書き込んだROMデータに挟まれた
中間にRAMデータとして、前回書き込んだデータを挿
入できる。これは、CPU等でコントロールするシステ
ムでは、データ処理に使える。また、音声合成用に使え
ば、自分の声をROMから発生する声の合間にう挿入で
きるといった効果等が得られる。第4の発明によれば、
Yデコーダ手段で分割されたメモリセルアレイ毎に、D
ROMメモリセルとDRAMメモリセルに分割している
ので、第1の発明とほぼ同様の効果がえられる上に、次
のような効果がある。DROMメモリセルは、トランジ
スタの第2の電極と電位配線とを接続してROMデータ
を作るため、使用するプロセスによってはセルパターン
が大きくなり、ビット線ピッチ(Y方向の幅)が、通常
のメモリセルより大きくなってしまう場合がある。この
ような場合、DROMメモリセルとDRAMメモリセル
のセルピッチが異なり、同一コラム中に両メモリセルを
形成しようとすると、DRAMメモリセルを大きくする
必要が生じる。このような場合、Yデコーダ手段でメモ
リセルアレイを分割し、DROMとDRAMを分ける
と、チップ面積を有効に使える。第5の発明によれば、
ビット線方向にメモリセルアレイをDROM領域とDR
AM領域に2分割しているので、第1の発明と同様の効
果が得られる上に、次のような効果がある。DROMメ
モリセルは、トランジスタの第2の電極と電位配線とを
接続してROMデータを作るため、使用するプロセスに
よってはセルパターンが大きくなり、ワード線ピッチ
(X方向の幅)が、通常のメモリセルより大きくなって
しまう場合がある。このような場合、DROMメモリセ
ルとDRAMメモリセルのセルピッチが異なり、同一コ
ラム中に両メモリセルを形成しようとすると、DRAM
メモリセルを大きくする必要が生じる。このような場
合、本発明のようにビット線方向にメモリセルアレイを
2分割し、DROMとDRAMを分けると、チップ面積
を有効に使える。シリアルアクセスを行う場合、Xアド
レスをインクリメントしてシリアルアクセスする場合が
多い。XアドレスをCPU等で発生させる一連のアドレ
スを下位アドレスビットにし、Yアドレスを上位アドレ
スにすることが多いことと、各アクセスサイクル毎にX
アドレスによるアクセスが行われた方が、毎回ワード線
が立ち上がることとなり、毎回、必ず自動的にリフレッ
シュがかかることになるからである。例えば、音声合成
用に使うときのシリアルアクセスは、前記の理由によ
り、Xアドレスをインクリメントして最大Xアドレスに
なったらYアドレスをインクリメントする場合が多い、
この用途で、DRAMとマスクROMを使う場合、従来
では個々のICを使っているが、本発明のように、Yデ
コーダ手段の対応アドレスの上位と下位でROMとRA
Mに分かれていれば、1チップで、ROMとRAM両方
を実現できる。前記第4の発明では、メモリセルアレイ
で完全にRAMとROMを分けているので、1つのメモ
リセルアレイに含まれるメモリセルビット数が膨大とな
ってしまい、例えば、ROMのビット数が少なくてもよ
いが、RAMのビット数が必要な用途で、メモリを有効
に活用できない。これに対してこの第5の発明では、メ
モリセルアレイ中の必要なメモリビット数分だけROM
に振り分けられる。従って、1チップ中にROMとRA
Mを形成し、両者の境目を自由にとることができる。
【0073】第6の発明によれば、ビット線方向にメモ
リセルアレイをDROMとRAMが交互に配置されるよ
うに3分割以上に分割したので、第5の発明とほぼ同様
の効果が得られる。第7の発明によれば、例えばXアド
レスの下位のワード線群で選択されるワード線方向のメ
モリセル群をDROMとし、かつYアドレスの下位のデ
コーダ出力群で選択されるメモリセル群をDROMとし
ているので、第5の発明とほぼ同様の効果が得られる上
に、次のような効果がある。この第7の発明では、例え
ば、下位のXアドレスで選択されるワード線群に接続さ
れたメモリセル群をDROMにしている。そのため、X
アドレスをインクリメントして最大Xアドレスにになっ
たらYアドレスをインクリメントするような用途で、メ
モリセルアレイをn分割してシリアルアクセスするnブ
ロックに分けて使用するような場合、各ブロックのヘッ
ダとして、情報をROM化することが可能となる。RO
M化したブロックのヘッダとして使わず、DRAMとし
て使いたいときは、メモリセルと電位配線とのコンタク
トをとらなければよい。第8の発明によれば、第1の発
明のDROM領域中の一部を、DRAMで構成している
ので、第1の発明とほぼ同様の効果が得られる上に、次
のような効果がある。この第8の発明は、第1の発明を
用いる場合で、DRAMとして使用する領域がある程度
あり、DROMのメモリセルの大きさがDRAMより大
きいときに、該DRAMのみのコラム単位のみ高さを低
くできるため、メモリセルアレイの面積を最適化(小さ
く)できる。第9の発明によれば、第4の発明のDRO
M領域の一部をDRAMで構成しているので、第4の発
明とほぼ同様の効果が得られる上に、次のような効果が
ある。この第9の発明では、第4の発明を用いる場合
で、DROM領域にDRAMとして使用する領域がある
程度あり、DROMのメモリセルの大きさがDRAMよ
り大きいときに、該DRAMのみのコラム単位のみ高さ
を低くできるため、メモリセルアレイの面積を最適化
(小さく)できる。第10の発明によれば、第1の発明
のDROM領域をワード線方向に分割し、それを選択信
号によって選択するようにしたので、第1の発明とほぼ
同様の効果が得られる上に、使用したいDROM領域を
選択できるために、次のような効果がある。この第10
の発明では、同じXアドレスを有し、異なるROMデー
タのどちらかを選択して使用できるため、同一システム
で、アドレス設定を変更することなく、本発明のDRO
Mを使うことができる。
【0074】第11の発明によれば、第10の発明のワ
ード線を正負論理毎に並べ替えたので、第10の発明と
ほぼ同様の効果が得られる上に、次のような効果があ
る。この第11の発明では、例えば、DROMメモリセ
ルを選択するXデコーダ手段が地理的に正論理のメモリ
セル群のワード線を端から連続するXアドレスの順番に
選択するように並べられ、同じく、負論理のメモリセル
群のワード線を端から連続するXアドレスの順番に選択
するように並べられているので、評価がし易い。第12
の発明によれば、DROM領域を2分割してそれを選択
信号で選択するようにしたので、第4及び第10の発明
の効果を有している。そのため、この第12の発明を用
いることにより、第4の発明の利点を持ち、同じXアド
レスを有し、異なるROMデータのいずれか一方を選択
して使用できるため、同一システムで、アドレス設定を
変更することなく、本発明のDROMを使うことができ
る。第13の発明によれば、DROM領域をビット線方
向にYデコーダ手段で分割し、それを選択信号で選択す
るようにしたので、第5の発明とほぼ同様の効果が得ら
れる上に、使用したいDROM領域を選択できる。その
ため、この第13の発明を用いることにより、第5の発
明の利点を持ち、同じYアドレスを有し、異なるROM
データのいずれか一方を選択して使用できるため、同一
システムで、アドレス設定を変更することなく、本発明
のDROMを使うことができる。第14の発明によれ
ば、DROMのみワード線方向及びビット線方向に選択
信号で選択可能な構成にしたので、第10及び第13の
発明とほぼ同様の効果が得られる上に、次のような効果
を有している。この第14の発明では、DRAMとDR
OMの混在するメモリセルアレイ中の、複数ブロックに
分けたワード線方向のDROMブロックを選択信号によ
り選択でき、さらにビット線方向のDROMブロックを
選択信号により選択できる。そのため、使用したいRO
Mデータブロックをワード線方向とビット線方向に、選
択信号で選択して使用できる。特に、この第14の発明
では、第10及び第13の発明と異なり、ワード線方向
とビット線方向のブロックの選択ができるため、1チッ
プで、様々な素子が開発でき、経済的である。第15の
発明によれば、DROM領域とDRAM領域をワード線
方向に選択信号で選択できるので、第10の発明とほぼ
同様の効果が得られる上に、選択信号によってDROM
メモリセルとDRAMメモリセルを動作中にオンザフラ
イで切り替えて使用できる。これは、ボード上で電気的
に固定してもよい。さらに、例えばレーザフューズ等を
用いてトリミングすることにより、ウエハ状態で、DR
OMとDRAM混在デバイスにするか、あるいはDRA
Mにするかを判断できる。特に、プロセス的にDROM
メモリセルのワード線方向の幅がDRAMメモリセルよ
り大きい場合に有効である。
【0075】第16の発明によれば、第15の発明のワ
ード線を正負論理毎に並び替えているので、第15の発
明とほぼ同様の効果が得られる上に、次のような効果を
有する。この第16の発明では、DROMメモリセルを
選択するXデコーダ手段が、例えば、地理的に正論理の
メモリセル群のワード線を端から連続するXアドレスの
順番に選択するように並べてあり、同じく、負論理のメ
モリセル群のワード線を端から連続するXアドレスの順
番に選択するように並べてあるため、評価がし易い。第
17の発明によれば、メモリセルアレイをDROM領域
とDRAM領域に2分割しているので、第12の発明と
ほぼ同様の効果が得られる上に、次のような効果があ
る。この第17の発明では、選択信号により、DROM
メモリセルとDRAMメモリセルを動作中にオンドフラ
イで切り替えて使用できる。これは、ボード上で電気的
に固定してもよい。さらに、例えばレーザフューズ等を
用いてトリミングすることにより、ウエハ状態で、DR
OMとDRAM混在デバイスにするか、あるいはDRA
Mにするかの判断ができる。第18の発明によれば、D
RAMとDROMをYデコーダ方向に選択できるように
したので、第13の発明とほぼ同様の効果が得られる上
に、次のような効果がある。この第18の発明では、選
択信号により、DROMメモリセルとDRAMメモリセ
ルを動作中にオンザフライで切り替えて使用できる。こ
れは、ボード上で電気的に固定してもよい。さらに、例
えばレーザフューズ等を用いてトリミングすることによ
り、ウエハ状態で、DROMとDRAMの混在デバイス
にするか、あるいはDRAMにするかを判断できる。第
19の発明によれば、DROM領域とDRAM領域をワ
ード線方向とビット線方向の両方に選択できるようにし
たので、第14の発明とほぼ同様の効果が得られる上
に、次のような効果がある。この第19の発明では、選
択信号により、DROMメモリセルとDRAMメモリセ
ルを、動作中にオンザフライで、ワード線方向及びビッ
ト線方向の両方向独立に切り替えて使用できる。これ
は、ボード上で電気的に固定してもよい。さらに、例え
ばレーザフューズ等を用いてトリミングすることによ
り、ウエハ状態で、DROMとDRAMの混在デバイス
にするか、あるいはDRAMにするかを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すDROMの要部の
回路図である。
【図2】従来のDRAMの要部の回路図である。
【図3】図2の読み出しの場合のタイミング図である。
【図4】図1の概略の構成ブロック図である。
【図5】図1のコラム単位を示す回路図である。
【図6】図1及び図5のタイミング図である。
【図7】本発明の1−1の実施例を示すDROMのコラ
ム単位の回路図である。
【図8】本発明の1−2の実施例を示すDROMのコラ
ム単位の回路図である。
【図9】本発明の1−3の実施例を示すDROMのコラ
ム単位の回路図である。
【図10】図9の論理変換手段の回路図である。
【図11】図9のワード線WL1が立ち上がった場合
(正論理)のタイミング図である。
【図12】図9のワード線WL6が立ち上がった場合
(負論理)のタイミング図である。
【図13】本発明の第1−4の実施例を示すDROMの
コラム単位の回路図である。
【図14】図13の論理変換手段の回路図である。
【図15】図13のワード線WL1が立ち上がった場合
(正論理)のタイミング図である。
【図16】図13のワード線WL6が立ち上がった場合
(負論理)のタイミング図である。
【図17】本発明の第2の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図18】本発明の第3の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図20】図19の回路図である。
【図21】本発明の第5の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図22】本発明の第6の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図23】本発明の第7の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図24】本発明の第8の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図25】本発明の第9の実施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図26】図25のXデコーダ手段の回路図である。
【図27】本発明の第10の実施例を示すDROM中の
Xデコーダ手段の回路図である。
【図28】本発明の第11の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【図29】本発明の第12の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【図30】図29のYデコーダ手段の回路図である。
【図31】本発明の第13の施例を示すDROMの概略
の構成ブロック図である。
【図32】本発明の第14の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【図33】本発明の第15の実施例を示すDROM中の
Xデコーダ手段の回路図である。
【図34】本発明の第16の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【図35】本発明の第17の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【図36】本発明の第18の実施例を示すDROMの概
略の構成ブロック図である。
【符号の説明】
10,10−1,10−2,10A Yデ
コーダ手段 101 〜10i+2 単位
Yデコーダ 201 ,201 /,20i ,20i /,20i+1 ,20
i+1 / トランスファゲート 30,30−1,30−2 コラ
ム単位群 30A,30A−1,30A−2,30A−A,30A
−B DROMメモリセル部 30B,30B−1,30B−2,30B−B DR
AMメモリセル部 301 〜30i+3 単位
コラム回路 3111〜3161,311i〜316i,31ji〜31j+3,i
メモリセル 31a 容量 31b トラ
ンスファゲート 321 ,32i ,32i+1 セン
スアンプ 33i ,33i /,33i+1 ,33i+1 / 電位
配線 40,40A Xデ
コーダ手段 50 I/
O手段 51 入力
手段 52 出力
手段 60,60A 論理
変換手段 AX,A0 X,A0 X/〜Am X,Am X/ Xア
ドレス AY,A0 Y,A0 Y/〜Am Y,Am Y/ Yア
ドレス BLi ,BLi /,BLi+1 ,BLi+1 / ビッ
ト線 D,D/,D′,D/′,D1,D1/,D2,D2/
データバス PaX,PbX,PaY,PbY 選択
信号 PSA セン
スアンプドライブ信号 VCC 電源
電位 VSS 接地
電位 WLA,WLB,WL ワー
ド線群 WL1 〜WL6 ,WLj 〜WLj+3 ,WLa1,WLa2
WLb1,WLb2,WLm ,WLm+1
ワード線 YA,YB,YY Yデ
コーダ出力信号群 Yi ,Yi+1 ,Ya1,Ya2,Yb1,Yb2,Yn ,Yn+1
Yデコーダ出力信号

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Yアドレスに基づき選択される複数のビ
    ット線からなるビット線群と、 Xアドレスに基づき選択的に活性化される複数のワード
    線からなるワード線群と、 第1と第2の電極間の導通状態を制御する制御電極が前
    記ワード線に接続され、該第1の電極が前記ビット線に
    接続されたトランジスタを有する複数のメモリセルから
    なるメモリセルアレイと、 所定の電位レベルに保持された電位配線とを備え、 前記複数のメモリセル中の所定のメモリセル内のトラン
    ジスタの第2の電極を前記電位配線に接続して前記メモ
    リセルアレイを複数の記憶領域に分割する構成にしたこ
    とを特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位ア
    ドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスによ
    り、前記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリ
    セル群に接続されたワード線群と、それ以外のメモリセ
    ルに接続されたワード線群とを、選択的に活性化する構
    成にしたことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電位配線に接続したメモリセルを有
    するメモリセル群で構成される記憶領域と、それ以外の
    メモリセル群で構成される記憶領域とを、ワード線方向
    に交互に配置して前記メモリセルアレイを3分割以上に
    分割したことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電位配線に接続したメモリセルを有
    するメモリセル群で構成される記憶領域と、それ以外の
    メモリセル群で構成される記憶領域とで、前記メモリセ
    ルアレイを複数に分割し、その分割された部分毎のビッ
    ト線群を異なるYアドレスデコード用のYデコーダ手段
    で選択する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の
    半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記Yアドレスを上位アドレスと下位ア
    ドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスに基づ
    き、前記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリ
    セル群に接続されたビット線群と、それ以外のメモリセ
    ル群に接続されたビット線群とを、選択する構成にした
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記電位配線に接続したメモリセルを有
    するメモリセル群で構成される記憶領域と、それ以外の
    メモリセル群で構成される記憶領域とを、連続する前記
    Yアドレスに対して交互に配置して前記メモリセルアレ
    イを3分割以上に分割したことを特徴とする請求項1記
    載の半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 前記Yアドレスを上位アドレスと下位ア
    ドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスに基づ
    き、前記電位配線に接続したメモリセルを有する第1の
    メモリセル群に接続されたビット線群と、それ以外の第
    2のメモリセル群に接続されたビット線群とを選択する
    構成にし、 前記第2のメモリセル群のうちの一部のメモリセル群に
    対して前記電位配線を接続し、それらのメモリセル群に
    接続されたワード線群を、連続する前記Xアドレスに基
    づき選択的に活性化する構成にしたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体メモリ装置。
  8. 【請求項8】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位ア
    ドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスによ
    り、前記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリ
    セル群に接続されたワード線群と、それ以外のメモリセ
    ル群に接続されたワード線群とを、選択的に活性化する
    構成にし、 かつ前記任意のビット線に接続されたメモリセル群内の
    各トランジスタの第2の電極を電荷蓄積手段に接続した
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 前記電位配線に接続したメモリセルを有
    する第1のメモリセル群で構成される第1の記憶領域
    と、それ以外の第2のメモリセル群で構成される第2の
    記憶領域とで、前記メモリセルアレイを複数に分割し、
    その分割された部分毎のビット線群を異なるYアドレス
    デコード用のYデコーダ手段で選択する構成にし、 かつ前記第1の記憶領域内の任意のメモリセル群を前記
    第2のメモリセル群で構成したことを特徴とする請求項
    1記載の半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするXデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のワード線群と、それ以外のメモリセル群に接続された
    第2のワード線群とを、選択する構成にし、 かつ前記Xデコーダ手段のうちの前記第1のワード線群
    を選択する回路部分を複数に分割し、その分割された回
    路部分を選択信号によって選択的に活性化する構成にし
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするXデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のワード線群と、それ以外のメモリセル群に接続された
    第2のワード線群とを、選択する構成にし、 前記Xデコーダ手段のうちの前記第1のワード線群を選
    択する回路部分を複数に等分し、その等分された回路部
    分を選択信号によって選択的に活性化し、かつその回路
    部分を、前記第1のワード線群のうちの正論理メモリセ
    ルに接続されたワード線群と負論理メモリセルに接続さ
    れたワード線群とをそれぞれ連続する前記Xアドレスに
    基づき順に選択する構成にしたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体メモリ装置。
  12. 【請求項12】 前記電位配線に接続したメモリセルを
    有するメモリセル群で構成される第1の記憶領域と、そ
    れ以外のメモリセル群で構成される第2の記憶領域と
    で、前記メモリセルアレイを複数に分割し、その分割さ
    れた部分毎のビット線群を異なるYアドレスデコード用
    のYデコーダ手段で選択する構成にし、 かつ前記第1の記憶領域に接続されたワード線群を選択
    するXアドレスデコード用のXデコーダ手段を複数に等
    分し、その等分された回路部分を選択信号によって選択
    的に活性化する構成にしたことを特徴とする請求項1記
    載の半導体メモリ装置。
  13. 【請求項13】 前記Yアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするYデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のビット線群と、それ以外のメモリセル群に接続された
    第2のビット線群とを、選択する構成にし、 かつ前記Yデコーダ手段のうちの前記第1のビット線群
    を選択する回路部分を複数に分割し、その分割された回
    路部分を選択信号によって選択的に活性化する構成にし
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  14. 【請求項14】 前記Xアドレス及びYアドレスをそれ
    ぞれを上位アドレスと下位アドレスに分けてその上位ア
    ドレスと下位アドレスをそれぞれデコードするXデコー
    ダ手段及びYデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のワード線群及び第1のビット線群と、それ以外のメモ
    リセル群に接続された第2のワード線群及び第2のビッ
    ト線群とを、それぞれ選択する構成にし、 かつ前記Xデコーダ手段及びYデコーダ手段のうちの前
    記第1のワード線群及び第1のビット線群をそれぞれ選
    択する回路部分を複数に分割し、その分割された回路部
    分をそれぞれ選択信号によって選択的に活性化する構成
    にしたことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装
    置。
  15. 【請求項15】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするXデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のワード線群と、それ以外のメモリセル群に接続された
    第2のワード線群とを、選択する構成にし、 かつ前記Xデコーダ手段のうちの前記第1のワード線群
    を選択する第1の回路部分と同一ビット数を持った前記
    第2のワード線群を選択するための第2の回路部分を該
    Xデコーダ手段内に1つ又は複数設け、それらの第1及
    び第2の回路部分を選択信号によって選択的に活性化す
    る構成にしたことを特徴とする請求項1記載の半導体メ
    モリ装置。
  16. 【請求項16】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするXデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有するメモリセル群に接続された第1
    のワード線群と、それ以外のメモリセル群に接続された
    第2のワード線群とを、選択する構成にし、 前記Xデコーダ手段のうちの前記第1のワード線群を選
    択する第1の回路部分と同一ビット数を持った前記第2
    のワード線群を選択するための第2の回路部分を該Xデ
    コーダ手段内に1つ又は複数設け、それらの第1及び第
    2の回路部分を選択信号によって選択的に活性化し、か
    つその第1の回路部分を、前記第1のワード線群のうち
    の正論理メモリセルに接続されたワード線群と負論理メ
    モリセルに接続されたワード線群とをそれぞれ連続する
    前記Xアドレスに基づき順に選択する構成にしたことを
    特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  17. 【請求項17】 前記メモリセルアレイを第1と第2の
    記憶領域に2分割し、該第1の記憶領域の1/2を、前
    記電位配線に接続したメモリセルを有するメモリセル群
    で構成し、該第1の記憶領域の残り1/2と該第2の記
    憶領域とを、それ以外のメモリセル群で構成すると共
    に、該第1と第2の記憶領域毎のビット線群を異なるY
    アドレスデコード用のYデコーダ手段で選択する構成に
    し、 かつ前記2分割構造の第1の記憶領域に接続されたワー
    ド線群を選択するXアドレスデコード用のXデコーダ手
    段を2分割し、その2分割された回路部分を選択信号に
    よって選択的に活性化する構成にしたことを特徴とする
    請求項1記載の半導体メモリ装置。
  18. 【請求項18】 前記Yアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするYデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有する第1のメモリセル群に接続され
    た第1のビット線群及びそれ以外の第2のメモリセル群
    に接続された第2のビット線群と、該第1のメモリセル
    群以外の第3のメモリセル群に接続された第3のビット
    線群とを、選択する構成にし、 かつ前記Yデコーダ手段のうちの前記第1と第2のビッ
    ト線群を選択する回路部分を選択信号によって選択的に
    活性化する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の
    半導体メモリ装置。
  19. 【請求項19】 前記Xアドレスを上位アドレスと下位
    アドレスに分けてその上位アドレスと下位アドレスをデ
    コードするXデコーダ手段により、前記電位配線に接続
    したメモリセルを有する第1のメモリセル群に接続され
    た第1のワード線群及びそれ以外の第2のメモリセル群
    に接続された第2のワード線群と、該第1のメモリセル
    群以外の第3のメモリセル群に接続された第3のワード
    線群とを、選択する構成にすると共に、 前記Yアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分けて
    その上位アドレスと下位アドレスをデコードするYデコ
    ーダ手段により、前記電位配線に接続したメモリセルを
    有する第4のメモリセル群に接続された第1のビット線
    群及びそれ以外の第5のメモリセル群に接続された第2
    のビット線群と、該第4のメモリセル群以外の第6のメ
    モリセル群に接続された第3のビット線群とを、選択す
    る構成にし、 かつ前記Xデコーダ手段のうちの前記第1と第2のワー
    ド線群を選択する回路部分を第1の選択信号によって選
    択的に活性化すると共に、前記Yデコーダ手段のうちの
    前記第1と第2のビット線群を選択する回路部分を第2
    の選択信号によって選択的に活性化する構成にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
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