JPH06339327A - 接木方法 - Google Patents

接木方法

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JPH06339327A
JPH06339327A JP4254719A JP25471992A JPH06339327A JP H06339327 A JPH06339327 A JP H06339327A JP 4254719 A JP4254719 A JP 4254719A JP 25471992 A JP25471992 A JP 25471992A JP H06339327 A JPH06339327 A JP H06339327A
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Tomoaki Taira
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治比古 村瀬
Yoshiji Nishiura
芳史 西浦
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嘉雄 安栗
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NOUJI KUMIAI HOUJIN MIKUNI BIO
NOUJI KUMIAI HOUJIN MIKUNI BIO NOJO
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G17/00Cultivation of hops, vines, fruit trees, or like trees
    • A01G17/005Cultivation methods
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G7/00Botany in general
    • A01G7/06Treatment of growing trees or plants, e.g. for preventing decay of wood, for tingeing flowers or wood, for prolonging the life of plants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穂木の発根および台負け等を生じることな
く、穂木と台木とを適正状態で接合できるようにする。 【構成】 苗木の下部を切除することによって形成した
穂木20を、苗木の上部を切除することによって形成し
た台木38に接合する接木方法であって、上記穂木20
の下端部または台木38の上端部の一方に先窄まりの円
錐面を有する接合用突部43を形成するとともに、その
他方に上記接合用突部43が嵌入される凹孔44を形成
した後、この凹孔44内に上記接合用突部43を挿入し
て両者を嵌着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台木の上端部に穂木の
下端部を接合して癒着させる接木方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】接木は、対候性、対病虫害性、着花性お
よび結実性等を向上させるため、台木に対して親和性を
有する穂木を接合して癒着させ、植物の新しい個体を作
り出す植物の繁殖方法である。この接木は、従来、挿し
接、割り接、呼び接等の方法が使われ、例えば割り接木
では、図10に示すように、穂木51の下端部をナイフ
等によって楔状に切削するとともに、台木52の上端部
にスリット53を形成し、このスリット53に上記穂木
51の下端部を挿入して両者の維管束を接合した後、こ
の接合部をクリップ等からなる固定用補助具によって挾
持することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように楔状に切
削された穂木51の下端部を台木52のスリット53に
挿入する接木方法においては、上記穂木51と台木52
とを適正状態で接合するのに熟練度が要求されるととも
に、作業を自動化することが困難であるという問題があ
った。すなわち、穂木51および台木52の接合面が一
対の平坦面によって形成され、この接合面の左右両側部
に維管束を構成する導管54および師管55の一部が露
出しているだけであるため、両者の導管54および師管
55同士を正確に位置決めして接合することが困難であ
り、これが自動化の妨げとなっていた。さらに穂木51
と台木52との接合部に固定用補助具を取付ける作業お
よび上記接合部が癒着した後に上記固定用補助具を取り
外す作業を自動化することが困難であるという問題があ
った。
【0004】また、上記楔状の切削面以外の部分には、
穂木51の表皮が残存しているため、活着後に上記表皮
の残存部から発根し、これが台木52の成長を阻害する
こととなって台木52の成長、肥大が低下する、いわゆ
る台負け現象が生じる問題がある。さらに、上記穂木5
1の根が成長するのに伴って台木52に割れが生じるこ
とがあるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、穂木の発根および台負け等を生じる
ことなく、穂木と台木とを適正状態で接合することがで
きる接木方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
苗木の下部を切除することによって形成した穂木を、苗
木の上部を切除することによって形成した台木に接合す
る接木方法であって、上記穂木の下端部または台木の上
端部の一方に先窄まりの円錐面を有する接合用突部を形
成するとともに、その他方に上記接合用突部が嵌入され
る凹孔を形成した後、この凹孔内に上記接合用突部を挿
入して両者を嵌着させるようにしたものである。
【0007】請求項2に係る発明は、穂木の下端部また
は台木の上端部の一方に形成された接合用突部の円錐面
と同角度の円錐面を有する凹孔を、穂木または台木の他
方に形成するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、穂木の下端
部に形成された接合用突部の円錐面を、台木の凹孔の周
面に当接させつつその内部に挿入することにより、穂木
および台木の全周部が適正に位置合わせされて両者が接
合されることになる。
【0009】上記請求項2記載の発明によれば、穂木の
下端部に形成された接合用突部の円錐面を、台木の凹孔
を構成する円錐面に沿ってスライドさせることにより、
上記接合用突部が凹孔の最深部に容易かつ確実に嵌入さ
れることになる。
【0010】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る接木方法を
実施するために使用する接木装置を示している。この接
木装置は、苗木の下部を切除することによって形成した
スイカ、トマト、ナス等の穂木を保持してその加工位置
および台木との接合位置に搬送する穂木搬送手段1と、
上記穂木の下端部を加工して接合用突部を形成する穂木
加工手段2と、上記穂木に対して親和性を有する苗木の
上部を切除することによって形成した台木を保持してそ
の加工位置および穂木との接合位置に搬送する台木搬送
手段3と、台木の上端部を加工して接合用の凹孔を形成
する台木加工手段4とを有している。
【0011】上記穂木搬送手段1は、基台5上において
スライド自在に支持されたスライドブロック6および左
右一対のスライドバー7と、このスライドブロック6お
よびスライドバー7をねじ送りするねじ送り機構8と、
上記スライドバー7の先端部に設けられた穂木保持部材
9と、この穂木保持部材9を昇降駆動する穂木昇降機構
10とを有している。
【0012】上記ねじ送り機構8は、上記スライドブロ
ック6に形成されたねじ孔に螺着されるとともに、上記
基台5上に立設された前後一対の支持ブロック5a,5
bに回転自在に支持されたねじ軸11と、このねじ軸1
1を回転駆動する駆動モータ12とを有している。そし
て上記ねじ送り機構8は、駆動モータ12により上記ね
じ軸11を回転駆動してスライドブロック6およびスラ
イドバー7をねじ送りすることにより、図2の実線で示
すように後方に位置するスライドブロック6および穂木
保持部材9を仮想線で示すように前進させることによ
り、上記穂木加工手段2の設置位置と、その前方に位置
する穂木と台木との接合位置とに順次スライド変位させ
るように構成されている。
【0013】上記穂木昇降機構10は、図3に示すよう
に、上記スライドバー7の先端部に設けられたガイド部
材13に昇降自在に支持されたラックギア14と、この
ラックギア14と噛み合うピニオン15aを有する回転
軸15と、この回転軸15を回転駆動する駆動モータ1
6とを有している。そして上記穂木昇降機構10は、駆
動モータ16の駆動力により上記回転軸15およびピニ
オン15aを回転駆動してラックギア14を昇降させる
ことにより、このラックギア14と一体に設けられた穂
木保持部材9を上方の待機位置から下方の加工位置およ
び台木との接合位置に昇降変位させるように構成されて
いる。
【0014】上記穂木保持部材9は、上記ラックギア1
4と一体に設けられた支持部17と、この支持部17に
揺動自在に支持された一対のフィンガープレート18
と、上記支持部17内に設けられたエアシリンダもしく
はプッシュプルソレノイド等からなる駆動手段(図示せ
ず)とを有している。そして、上記フィンガープレート
18は、駆動手段によって開閉駆動されることにより、
先端部内面に設けられた挾持部19が拡開した解放位置
と、図4に示すように、挾持部19によって穂木20の
軸部を挾持した把持位置とに揺動変位するように構成さ
れている。
【0015】また上記穂木加工手段2は、駆動モータ2
1により毎分 回転程度の速度で回転駆動されるターン
テーブル22と、このターンテーブル22の上面中央部
に突設されたテーパダイス23とを有している。このテ
ーパダイス23の周面には、傾斜面24が形成され、こ
の傾斜面24に沿って切削刃25が設置されている。そ
して、上記切削刃25は、往復動モータ等からなる切削
刃駆動部材26によって上記傾斜面24に沿って毎秒
回程度の周期で昇降駆動され、約 mm上下動するよう
に構成されている。
【0016】上記テーパダイス23には、図5に示すよ
うに、円筒状の上部孔27aと、その下端部に連設され
た下窄まりの円錐状の下部孔27bとからなる穂木20
の挿入孔27が形成されている。そして上記挿入孔27
の一部が上記傾斜面24の側端部に露出することによ
り、上記円錐状の下部孔27bの母線に沿って伸びる開
口部28が形成されている。
【0017】一方、上記台木搬送手段3は、図1に示す
ように、基台29上に設けられたガイド部材30と、こ
のガイド部材30によってスライド自在に支持されたス
ライド部材31と、このスライド部材31をねじ送りす
るねじ軸32およびその回転駆動モータ33からなるね
じ送り機構34とを有し、このねじ送り機構34によっ
て上記スライド部材31の先端部に設けられた台木保持
部材35を、後方の台木装着位置から上記台木加工手段
4の設置位置と、その前方に位置する接合位置とに順次
スライド移動させるように構成されている。
【0018】上記台木保持部材35は、図6に示すよう
に、上記穂木保持部材9と同様に構成された一対のフィ
ンガープレート36と、これを開閉駆動する図外の駆動
手段とを有し、上記フィンガープレート36の先端部内
面に設けられた挾持部37によって台木38の軸部を挾
持するように構成されている。また、上記台木加工手段
4には、ドリル刃39を有するドリル装置40と、この
ドリル装置40を昇降駆動するドリル昇降機構41とが
設けられている。上記ドリル刃39の下端部には、上記
穂木加工手段2によって加工される穂木20の接合用突
部28と同一角度の円錐状に形成された加工部42が設
けられている。
【0019】上記構成の接木装置を用いて本発明に係る
接木方法を実施するには、適度に成育したナス等の穂木
用苗木の下部を切除することによって形成した穂木20
の軸部を、穂木保持部材9のフィンガープレート18に
保持させる。その後、穂木搬送手段1のねじ送り機構8
を駆動して上記穂木保持部材9を前進させる。そして図
4に示すように、穂木保持部材9によって保持された穂
木20が、穂木加工手段2の設置部の上方に到達したこ
とが図外のリミットスイッチ等からなるセンサによって
検出された時点で、上記ねじ送り機構8を停止させるこ
とによって上記穂木20の位置合わせを行う。
【0020】次いで、上記穂木用の穂木昇降機構10に
よって穂木保持部材9および穂木20を下降させること
により、穂木20の下端部を上記テーパダイス23の挿
入孔27に挿入し先窄まりの円錐状に切削する。すなわ
ち、上記切削刃駆動機構26によって切削刃25を昇降
駆動するとともに、駆動モータ21によってターンテー
ブル22を回転駆動しつつ、挿入孔27内に穂木20の
下端部を挿入して下降させる。
【0021】そして図7に示すように、上記挿入孔27
の開口部28から外部に突出した穂木20の外周部20
aを、上記切削刃25によって順次斜めに剥ぐように切
削する。そして最終的には、図8に示すように、穂木2
0の下端部を上記挿入孔27の下部に対応した先窄まり
の円錐状に切削して接合用突部43を形成する。
【0022】上記接合用突部43の成形が終了したこと
が図外のセンサによって検出されると、上記穂木昇降機
構10によって穂木保持部材9および穂木20を上昇さ
せて穂木20の下端部を上記挿入孔27から抜き出した
後、上記ねじ送り機構8により穂木保持部材9および穂
木20を更に前進させて台木38との接合位置に搬送す
る。この接合位置に対する位置合わせは、上記穂木保持
部材9の前進位置を検出するセンサに出力信号に応じて
行ってもよく、あるいは上記ねじ送り機構8に設けたス
トッパによって行うようにしてもよい。
【0023】また、上記穂木20の接合用突部43を形
成するのと同時に、この穂木20に対して親和性を有す
る適正な台木用苗木の上部を切除することによって形成
した台木38を台木保持部材35のフィンガープレート
36に保持させた後、台木搬送手段3のねじ送り機構3
4によって上記台木保持部材35をセンサの設置位置ま
で前進させ、図6に示すように、台木保持部材35によ
って保持された台木38を台木加工手段4の設置部の下
方に搬送して位置合わせする。
【0024】次いでドリル装置40によってドリル刃3
9を回転駆動させつつ、ドリル昇降機構41によってド
リル装置40およびドリル刃39を下降させ、ドリル刃
39の加工部42を台木38の上端面に押し付けること
により、下窄まりの円錐状の凹孔44を形成する(図8
参照)。上記ドリル刃39が所定位置まで下降し、この
凹孔44の成形が終了したことが図外のセンサによって
検出されると、上記ドリル昇降機構41によってドリル
装置40およびドリル刃39を上昇させて台木38から
離間させた後、上記ねじ送り機構34によって台木保持
部材35および台木38を更に前進させて穂木20との
接合位置に搬送する。
【0025】上記のようにして穂木20と台木38とを
位置合わせした後、上記穂木用の穂木昇降機構10によ
って穂木保持部材9および穂木20を下降させ、この穂
木20の接合用突部43を上記台木38の凹孔44内に
嵌入することにより、図9に示すように、両者を嵌着さ
せて接木苗を形成する。次いで、上記穂木保持部材9の
フィンガープレート18を解放位置に揺動変位させとと
もに、台木保持部材35のフィンガープレート36解放
位置に揺動変位させ、穂木20および台木38の把持状
態を解除することにより、接木苗を図外のベルトコンベ
ア等からなる搬出手段上に移載し、この搬出手段によっ
て順次搬出する。
【0026】このように穂木20の下端部を先窄まり形
状に切削することによって円錐状の接合用突部43を形
成するとともに、台木38の上端部に上記接合用突部4
3に対応する円錐状の凹孔44を形成し、この凹孔44
内に上記接合突部43を嵌入することによって両者を接
合するように構成したため、上記穂木20と台木38と
を適正状態で接合して優れた活着率を得ることができ
る。
【0027】すなわち、上記接合用突部43および凹孔
44を形成することによってその周面全面に導管45お
よび師管46が露出させることができるため、穂木20
の接合用突部43と、台木38の凹孔44とを接合する
際に、両者の導管45および師管46同士を容易かつ適
正に位置合わせすることができる。
【0028】しかも、上記穂木20の接合用突部43を
台木38の凹孔44内に嵌入する際に、上記接合用突部
43および凹孔44を構成する円錐面が案内面となって
両者が自動的に位置合わせされるため、上記接合用突部
43を凹孔44内に最深部まで容易に挿入して両者を密
着状態で接合することができる。
【0029】したがって、穂木20の挿入後に台木38
の上端部をクリップ等の固定用補助具によって挾持する
等の煩雑な作業を要することなく、穂木20と台木38
との接合部を癒着させることができる。また、移植後に
上記台木38の根から吸い上げられた水分および栄養分
が上記導管45を通って穂木20にスムーズに供給され
るとともに、穂木20が成長して光合成が行われること
により生成されたでん粉等の光合成産物がが上記師管4
6を通って台木38に供給されるため、上記穂木20お
よび台木38の両方がバランスよく成長することにな
る。
【0030】さらに穂木20の表皮を上記接合用突部4
3の全周に亘って切除し、上記表皮が台木38の凹部4
4内に嵌入されることのないように構成したため、上記
台木38内でそれに接合している穂木20の接合面から
形成れさたカルスが上記接合部内において根を形成する
(穂木20の発根)という事態の発生を確実に防止する
ことができる。
【0031】そして上記のようにテーパダイス23の挿
入孔27内に穂木20の下端部を挿入して位置決めした
状態で、その下端部を順次切削するように構成したた
め、スイカの苗等の軸径が細いとともに軸部が柔らかい
物においても、上記接合用突部43の形状が歪になるこ
とを防止して挿入孔27の下部に対応した円錐状に正確
に形成することができる。
【0032】また、上記切削刃25を切削刃駆動機構2
6によって昇降駆動することにより、テーパダイス23
に形成された傾斜面24に沿って切削刃25を上下動さ
せつつ、ターンテーブル22とともにテーパダイス23
および切削刃25を回転させて穂木20の下端部を切削
するようにしたため、この穂木20の下端部が上記切削
刃25によって押し潰されるという事態を生じることな
く、その外周部20aをスムーズかつ適正に切削するこ
とができる。
【0033】なお、上記穂木20の下端部に形成される
接合用突部43は、必ずしも完全な円錐形状に形成する
必要はなく、円錐形状に近い多角錐形状であってもよ
く、あるいは円錐台形状であってもよい。また、穂木2
0の接合用突部43を構成する円錐体の角度と、台木3
8の凹孔44を構成する円錐孔の角度とを必ずしも正確
に対応させて形成する必要はなく、両者の角度を若干異
ならせるように設定してもよい。そして上記接合用突部
43の嵌入時に、この接合用突部43もしくは上記凹孔
44の少なくとも一方を変形させることにより、両者を
ぴったりと密着させるようにしてもよい。
【0034】更に、上記台木38の上端部に先窄まりの
円錐面を有する接合用突部を形成するとともに、穂木2
0の下端部に上記接合用突部が嵌入される凹孔を形成す
るように構成してもよい。また、上記実施例では、接木
装置を使用して本発明に係る接木方法を自動的に行うよ
うにした例について説明したが、ナイフ等を用いて手作
業により上記接合用突部を切削するとともに、錐等を用
いて上記凹孔を形成した後、手作業により穂木と台木と
を接合するように構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、穂木の
下端部または台木の上端部の一方を先窄まり形状に切削
することによって円錐状の接合用突部を形成するととも
に、台木の上端部もしくは穂木の下端部の他方に上記接
合用突部に対応する円錐状の凹孔を形成し、この凹孔内
に上記接合突部を嵌入することによって両者を接合する
ように構成したため、両者を自動的に位置合わせして密
着状態で接合することができる。したがって上記穂木と
台木とを適正状態で接合して優れた活着率を得ることが
できるとともに、上記穂木および台木の両方をバランス
よく成長させることができる。
【0036】また、穂木の挿入後に台木の上端部をクリ
ップ等の固定用補助具によって挾持することなく、穂木
と台木との接合部を癒着させることができるため、従来
自動化の妨げとなっていた上記固定用補助具の設置作業
および除去作業を省略し、これによって上記接穂と台木
とを接合する作業を容易に自動化することができるとい
う利点がある。
【0037】さらに穂木の表皮が台木の凹部内に嵌入さ
れることがなく、上記台木内でカルス(癒着組織)が生
成されることを防止し、このカルスが成長して穂木が上
記接合部内において発根するのを防ぐことができるた
め、上記台木に割れが生じるという事態の発生を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接木方法を実施するのに使用する
接木装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】穂木搬送手段の構成を示す平面図図である。
【図3】穂木保持部材および穂木昇降機構の構成を示す
斜視図である。
【図4】穂木加工手段の構成を示す斜視図である。
【図5】テーパダイスの構成を示す斜視図である。
【図6】台木加工手段の構成を示す斜視図である。
【図7】穂木の加工過程を示す斜視図である。
【図8】穂木および台木の加工状態を示す斜視図であ
る。
【図9】穂木と台木とを接合した状態を示す斜視図であ
る。
【図10】穂木および台木の従来例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
20 穂木 38 台木 43 接合用突部 44 凹孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また上記穂木加工手段2は、駆動モータ2
1により毎分30回転程度の速度で回転駆動されるター
ンテーブル22と、このターンテーブル22の上面中央
部に突設されたテーパダイス23とを有している。この
テーパダイス23の周面には、傾斜面24が形成され、
この傾斜面24に沿って切削刃25が設置されている。
そして、上記切削刃25は、往復動モータ等からなる切
削刃駆動部材26によって上記傾斜面24に沿って毎秒
115回程度の周期で昇降駆動され、約mm上下動す
るように構成されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安栗 嘉雄 福井県坂井郡三国町西谷第12号45番地 農 事組合法人三国バイオ農場内 (72)発明者 小林 富美夫 大阪府堺市百舌鳥梅町3−28−14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗木の下部を切除することによって形成
    した穂木を、苗木の上部を切除することによって形成し
    た台木に接合する接木方法であって、上記穂木の下端部
    または台木の上端部の一方に先窄まりの円錐面を有する
    接合用突部を形成するとともに、その他方に上記接合用
    突部が嵌入される凹孔を形成した後、この凹孔内に上記
    接合用突部を挿入して両者を嵌着させるようにしたこと
    を特徴とする接木方法。
  2. 【請求項2】 穂木の下端部または台木の上端部の一方
    に形成された接合用突部の円錐面と同角度の円錐面を有
    する凹孔を、上記穂木または台木の他方に形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の接木方法。
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