JPH1014397A - 樹木の接ぎ木方法 - Google Patents

樹木の接ぎ木方法

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JPH1014397A
JPH1014397A JP8207527A JP20752796A JPH1014397A JP H1014397 A JPH1014397 A JP H1014397A JP 8207527 A JP8207527 A JP 8207527A JP 20752796 A JP20752796 A JP 20752796A JP H1014397 A JPH1014397 A JP H1014397A
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JP
Japan
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tree
grafting
trunk
hole
conical
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JP8207527A
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English (en)
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Daisuke Goie
大介 五家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹木の任意の個所に接ぎ穂(樹枝)を接ぎ木す
るとき,熟練の技術がなくてもきわめて容易に,しか
も,ほとんど失敗なく実施できる接ぎ木方法を提供す
る。 【解決手段】幹(1)の任意の個所に穴明け器具を使用
して正確な円錐状(又は円柱状,角柱状)の穴(3)を
穿ち,樹枝(2)の根本を削り器具を使用して前記穴
(3)に整合する円錐状(又は円柱状,角柱状)尖端
(4)を形成し,円錐状穴(3)に挿入接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,接ぎ穂(樹木の
枝)を幹の任意の個所に接ぎ木すること,いわゆる枝接
ぎをすることによって,樹木の生育を図りかつ樹形をよ
り端整にするための接ぎ木方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,樹木の接ぎ木方法には元接
ぎ,盆栽接ぎ,枝接ぎ,呼び接ぎ等があり,接ぎ木する
樹木の育成あるいは改良又は接ぎ木の部位,種類などに
よって,それぞれの最適方法で接ぎ木されているが,な
かでも本発明の接ぎ木方法を成功させるためには接ぎ穂
の尖端を,樹木の幹に穿った穴に密接に嵌合させなけれ
ばならない。しかし,樹木の穴と接ぎ穂の尖端を密接に
嵌合させるためには,高度の熟練した技術が必要であり
この接ぎ木方法は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1)接ぎ木するための熟練した高度な技術がなければ
接ぎ木が成功しなかった。 (2)接ぎ木するためには,その前の準備期間および後
の管理に多大な労力が必要であった。 (3)接ぎ木した接ぎ穂の枝形が定まるまでの期間が長
くまた枝形をきめるためには,更に長い時間と労力が必
要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題を解決しようとする
手段としては,樹木の幹の表皮から内部に向かって器具
を用いて穴を穿ち,該穴に適合する尖端を有する接ぎ穂
の根本部分を該穴に圧入固着し,樹木の幹の形成層と接
ぎ穂の形成層とを融着させることを特徴とする樹木の接
ぎ木方法。が本発明の手段である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を実施するにあたっては,
次の如き実施形態となる。 (イ) 接ぎ木をしようとする樹木の幹(1)部分の任
意の個所に,ドリルの錐先のような穴明け具(公知のた
め図示せず)を使用して,樹木の幹(1)の内部に向か
って円錐状の穴(2)を穿つ。一方,接ぎ穂(以下,樹
枝(2)とする。)の根本の尖端を,幹(1)に穿った
円錐状の穴(3)に合致する角度および大きさに,鉛筆
削り器のような器具(公知技術のため図示せず)を用い
て円錐状尖端(4)を形成する。 (ロ) 円錐状穴(3)に,円錐状尖端(4)を合致さ
せ,圧入して時間経過をまてば幹(1)の形成層(5)
と樹枝(2)の形成層(6)が密着状態を持続し癒着す
る。
【0006】
【実施例】前記の実施形態例を図面によって説明すれ
ば,幹(1)の内部構造を分かり易くするため,1部分
を切断して取り出し,これに係合する樹枝(2)の根本
部分を示す斜視図の図1において,表皮(11)の外部
から幹(1)の中心部に向かって円錐状穴(3)を穿
つ。この円錐状穴(3)に隙間なく完全に近い密着状態
となるように形成した樹枝(2)の円錐状尖端(4)を
挿入する。この状態の端面図が図4であって,図4は幹
(1)に樹枝(2)が挿入された状態を示すため,中心
部分にて切断した端面図である。ただし,この図におい
ては,図示を分かり易くするため樹枝(2)の円錐状尖
端(4)は完全に円錐状穴(3)に挿入された状態を表
現していない。完全に奥まで挿入し両者が密着状態とな
ると図5のようになる。幹(1)の形成層(5)と樹枝
(2)の形成層(6)とが合致密着するように円錐状穴
(3)と円錐状尖端(4)とは嵌合しなければならな
い。幹(1)の形成層(5)は丸くくり抜かれて円錐状
孔となり,この円錐状孔に内接するように丸い柱状とな
った樹枝(2)の形成層(6)はその円錐状外側全周に
わたって幹(1)の円錐状孔の形成層(5)内周に合致
密着する。このことは両方の形成層から作り出される瘉
傷組織が瘉着を起こし,樹枝(2)は癒着した癒傷組織
を通して幹(1)から水分や栄養分の補給をうけて成長
するために必要条件となるものである。また,円錐状穴
(3)に円錐状尖端(4)を挿入したとき,両者間に少
しでも隙間があってはならない。隙間があれば水分等に
よって木部(9),(10)が発酵したり,扶植状態
(木材が黒ずんできて腐食してくること。)が発生する
から,円錐状穴(3)と円錐状尖端(4)は完全に近く
合致密着させなければならない。このため従来のような
手作業で円錐状穴(3)および円錐状尖端(4)を作成
するには,よほどの熟練した技術が要求されその技術を
もってしてもかなり失敗が多い。本発明は,熟練技術を
持たない一般の人が実施できるように,円錐状穴はドリ
ルの錐先が円錐用となったもの(公知技術)を利用して
穿つ。また,円錐状尖端は鉛筆削り器具ようのものを利
用して形成すればよい。ただし,両者の円錐角度が同一
でなければならないのは勿論である。
【0007】
【その他の実施例】前記の実施例においては,幹(1)
と樹枝(2)とが係合し,幹(1)の形成層(5)と樹
枝(2)の形成層(6)とが合致密着するための方法と
して円錐状穴(3)と円錐状尖端(4)と用いたが,合
致密着し形成層(5)(6)が融着するために効果のあ
る形態であれば何でもよく,図6に示すように樹木の幹
(1)に穿った穴を円柱状穴,樹枝(2)の根本を円柱
状尖端として係合して合致密着させてもよい。また,円
柱状穴を角状の穴に,円柱状の尖端を角状の尖端として
係合させる方法もある。
【0008】
【発明の効果】
(1)円錐状穴(3)を穿つために特定の角度をもった
ドリルの錐先を使用して穿ち,円錐状穴(3)に合致す
る円錐状尖端(4)を形成するために鉛筆削りようの削
り器具を使用すれば,本発明の接ぎ木方法は熟練した技
術を持たない者であっても,接ぎ木を容易に確実行うこ
とができる。 (2)本発明では円錐状穴(3)と円錐状尖端(4)と
の接合部分は密着して空隙がなくなるため,この部分か
ら水分等による発酵,扶植状態は発生せず,接ぎ木の成
功率が大きい。 (3)円錐状穴(3)を穿つ方向を変えることによっ
て,樹枝(2)の角度を自由に変化させることができ,
盆栽の樹木のように樹枝を下向きにあるいは上向きにす
ることもその場で決定でき,従来の接ぎ木技術のように
樹枝の形態(枝振り)がどのように形づくられていくの
か,枝接ぎ時点ではっきり判らないようなことはない。 (4)接ぎ木を実施する際特に重要なのはいうまでもな
く,樹木の表皮や木部を生育するのに不可欠な形成層の
処埋である。本発明による接ぎ木方法においては,樹木
の幹部分(1)の形成層(5)の内周と樹枝(2)の形
成層(6)の外周部分が前周に亘り完全に近く密着す
る。このため両方の形成層から作り出される瘉傷組織が
瘉着を起こして,樹枝(2)は瘉着した瘉傷組織を通し
て,樹木から十分な水分と栄養分の補給を受けて成長を
はじめることができる。 (5)従来の接ぎ木方法ではほとんどの場合,接ぎ木個
所に瘤のような接ぎ痕が残って鑑賞価値が低くなるが,
本発明の方法で接ぎ木を実施すればこのような瘤状の痕
は生成しない。盆栽のように鑑賞を目的とする樹木につ
いての枝接ぎ方法としては,最適の接ぎ木方法である。 (6)従来の技術においても,本発明のごとき接ぎ木方
法は実施されていたが,器具を使用せず感覚のみで形成
層(5,6)を形づくっていたため,熟練者にとっても
非常に困難であった。本発明は,接ぎ木の経験の少ない
者であっても,高度な熟練技術を必要としないため,失
敗は先ずなく,誰にでも容易に接ぎ木を楽しむことがで
きる。 (7)従来の接ぎ木方法では,樹種によって切り接ぎ,
割り接ぎ,挿し穂接ぎ,呼び接ぎ等,方法も多種多様で
実施方法の選定も難しい。このように諸条件に適合した
接ぎ木方法で実施しないと,接ぎ木個所の癒着が綺麗に
あがらない場合が多くて美観を損なうことになる。本発
明の方法を採用すれば,樹種等によって条件が異なって
も,このような心配はなく,綺麗に仕上がる。 (8)従来の接ぎ木方法においては,樹枝は多くの場合
上方向に向かって接ぎ木される。しかし,盆栽用の鑑賞
樹木では接ぎ穂は下方に向かってのびる枝姿を要求され
ることが多い。本発明の接ぎ木方法であれば,中心部に
向かって穿たれた穴(3)の方向によって,枝姿はどの
ような方向にも変化を容易につけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分細部斜視図
【図2】図1の総称(幹と樹枝)と相互関係図
【図3】幹と樹枝の未挿入状態端面図
【図4】幹と樹枝の挿入状態端面図
【図5】幹と樹枝の完全挿入状態断面図
【図6】その他の実施方法図
【符号の説明】
1 幹 2 樹枝(接ぎ穂) 3 円錐状穴 4 円錐状尖端 5 幹の形成層 6 樹枝の形成層 7 幹の皮膚等 8 樹枝の皮膚等 9 幹の木部 10 樹枝の木部 11 幹の表皮 12 樹枝の表皮 13 円柱状穴又は角柱状穴 14 円柱状尖端又は角柱状尖端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹木の幹の表皮から内部に向かって器具を
    用いて穴を穿ち,該穴に適合する尖端を有する接ぎ穂の
    根本部分を該穴に圧入固着し,樹木の幹の形成層と接ぎ
    穂の形成層とを融着させることを特徴とする樹木の接ぎ
    木方法。
JP8207527A 1996-07-03 1996-07-03 樹木の接ぎ木方法 Pending JPH1014397A (ja)

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