JPH06337677A - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JPH06337677A
JPH06337677A JP5129135A JP12913593A JPH06337677A JP H06337677 A JPH06337677 A JP H06337677A JP 5129135 A JP5129135 A JP 5129135A JP 12913593 A JP12913593 A JP 12913593A JP H06337677 A JPH06337677 A JP H06337677A
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昌夫 近藤
Shinichi Ito
真一 伊藤
Hiroki Nakazono
裕樹 中薗
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動伴奏装置において、伴奏パターンの種類に
応じた各ソースパターン毎にノート変換テーブルを作成
する手間を省く。 【構成】和音の種類に対応するスケール(音階)に基づ
いて、和音の種類に対する音名の属性として、コード音
(c1)、スケール音(s)、ノンスケール音(n)を
分類テーブルに記憶しておく。各属性に対応するノート
変換テーブルを記憶しておく。ソースパターンにおける
キーコードを、その音名とソースパターンの和音の種類
に基づいて属性で分類する。分類された属性に対応する
ノート変換テーブルでそのキーコードを音高変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器等に備えら
れ、予め記憶された伴奏パターンに基づいて演奏者の演
奏に合わせて自動伴奏を行う自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動伴奏装置は、例えばロックや
カントリーなど楽曲の各種スタイル(ジャンル等)に応
じた多種類の伴奏パターンを記憶しており、自動伴奏時
には、演奏者の選択した伴奏パターンに基づいて、鍵盤
等から検出した入力和音に合わせて自動伴奏を行う。
【0003】ここで、伴奏パターンは、個々の伴奏音の
音高に応じた音高データを発音タイミングを示すタイミ
ングデータとセットにしたものであるが、この音高デー
タとしては例えばCMajなど所定和音に基づくキーコー
ドが用いられ、入力和音の種類と根音に応じた音高変換
を考慮したソースパターンとして作成される。
【0004】すなわち、自動伴奏時には、鍵盤等から入
力される入力和音の種類に応じてソースパターンのキー
コードを音高変換するとともに、全音高を入力和音の根
音に応じてシフトし、和音に合った音高の伴奏音を生成
している。
【0005】なお、所定和音で作成したソースパターン
を入力和音の種類に合ったように音高変換するために、
ソースパターンのキーコードについてのシフトデータを
和音の種類に対応付けてノート変換テーブルとして記憶
しておき、入力される和音の種類に応じたシフトデータ
をノート変換テーブルから読み出し、この読み出したシ
フトデータをソースパターンのキーコードと演算するこ
とにより和音の種類に応じた伴奏パターンを得るように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多くの伴奏パ
ターンは装飾的な音など和音構成音以外の音を含んでお
り、最適な伴奏パターンを得るためには、これらの和音
構成音以外の音に対して伴奏パターンの種類に応じた音
高変換を行う必要がある。このため、パターン作成者
は、音高変換を行うためのノート変換テーブルをソース
パターン毎(伴奏パターンの種類毎)に作成する必要が
あった。
【0007】本発明は、各ソースパターン毎にノート変
換テーブルを作成する必要のない自動伴奏装置を得るこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の自動伴奏装置は、任意の和音に基づ
いて作成されたソースパターンを記憶しておき、入力さ
れる指定和音に応じて該ソースパターンの音高情報を音
高変換して自動伴奏を行う自動伴奏装置であって、和音
に応じたスケールに対する音名の属性を記憶する属性記
憶手段と、上記属性と和音に応じた変換情報を記憶する
変換情報記憶手段と、前記ソースパターンの音高情報と
該ソースパターンの和音とに基づいて該音高情報の前記
属性を判定する属性判定手段と、上記属性判定手段で判
定された属性と前記指定和音とに基づく前記変換情報に
より前記ソースパターンの音高情報を音高変換する音高
変換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の自動伴奏装置において、属性記憶手段
には和音に応じたスケールに対する音名の属性が記憶さ
れており、この属性と和音に応じた変換情報が変換情報
記憶手段に記憶されている。そして、属性判定手段によ
り、ソースパターンの音高情報とその和音とに基づいて
該音高情報の属性が判定され、この判定された属性と入
力される指定和音とに基づく変換情報によりソースパタ
ーンの音高情報が音高変換される。
【0010】なお、前記和音に応じたスケールに対する
音名の属性と、この属性およびコードに応じた前記変換
情報は、ソースパターンの種類に係わらず音楽的に最適
なものとして決められる。したがって、ソースパターン
の音高情報はそのソースパターンの種類に係わらず、音
楽的に最適なものに変換できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明実施例の自動伴奏装置を適用し
た電子楽器のブロック図であり、CPU1はプログラム
メモリ2に格納されている制御プログラムに基づいてワ
ーキングメモリ3のワーキングエリアを使用して電子楽
器全体の制御を行い、鍵盤4の操作による鍵盤演奏、パ
ネルスイッチ等の操作子5の操作によるモードの切換え
やデータの入力処理、リズムパターンメモリ6および伴
奏パターンメモリ7に記憶されている伴奏パターンに基
づく自動伴奏を行う。
【0012】具体的には、CPU1は鍵盤4のキーイベ
ントを検出し、キーイベントのあった鍵に対応するキー
コードをキーオン信号またはキーオフ信号とともに取り
込み、音源8にキーコードとノートオンまたはノートオ
フを出力して鍵盤演奏に対応する発音処理と消音処理を
行う。なお、音源8は入力されるキーコードおよびリズ
ムパターンの伴奏音を発音するための打楽器番号に応じ
た楽音を発生し、この楽音信号はサウンドシステム9に
出力され、サウンドシステム9はD/A変換、増幅等を
行って楽音を発生する。
【0013】また、CPU1は操作子5の操作によって
指定されたテンポの情報をタイマ10に設定し、タイマ
10はCPU1から設定されたテンポに応じて8分音符
1個毎に12回(96分長に1回)の割込み信号を発生
し、CPU1はこの割込み信号により割込み処理を行っ
て自動伴奏の処理を行う。
【0014】さらに、鍵盤4は低音側の左鍵域と高音側
の右鍵域とに仮想的に分割されており、自動伴奏時に
は、CPU1は、右鍵域のキーイベントに対して発音処
理と消音処理を行い、左鍵域のキーイベントに対しては
検出されたキーコードに基づいて和音を検出する。
【0015】操作子5は、自動伴奏の伴奏パターンおよ
びリズムパターンを選択するパターン選択スイッチ、自
動伴奏のスタートとストップを指示するためのスタート
/ストップスイッチ、ユーザーによる伴奏パターンおよ
びリズムパターンの入力モードを指定するパターン入力
スイッチ、およびその他のスイッチを備えており、CP
U1は、操作子5の各スイッチの操作イベントを検出し
て操作イベントのあったスイッチに対応する処理を行
う。
【0016】また、リズムパターンメモリ6と伴奏パタ
ーンメモリ7には、図示しないメモリにプリセットされ
ている多種類のリズムパターンと伴奏パターン(ソース
パターン)が記憶され、さらに、伴奏パターン入力モー
ドにより入力されるリズムパターンと伴奏パターンが記
憶される。なお、これらのリズムパターンと伴奏パター
ンはパターン選択スイッチで選択され、パターン番号
(PTN)として記憶される。
【0017】この実施例における伴奏パターンは、アル
ペジオ等の各種のコード音に対応するコードバッキング
1〜3の3つのパートからなるコードパターンと、ベー
ス音に対応する1つのベースパターンとで構成され、こ
れらのコードバッキング1〜3およびベースパターン
は、それぞれパート番号(PRT=0〜3)によって指
定される。
【0018】なお、各伴奏パターンは、各パート毎にキ
ーコード、タイミング、キーオンまたはキーオフのデー
タをセットにして順次記憶したものであり、リズムパタ
ーンは打楽器番号とタイミングのデータをセットにして
順次記憶したものである。
【0019】ところで、次表1に示したように、和音の
種類に対して取り得るスケール(音階)はそれぞれ決ま
っており、これらのスケールの各々について、和音構成
音はコード音(c)、和音構成音以外でスケール上の音
はスケール音(s)、スケールから外れた音はノンスケ
ール音(n)として、音名(C,C♯,D,D♯,…)
に対して属性(c,s,n)が音楽的に決まっている。
【表1】
【0020】そこで、自動伴奏のソースパターンのキー
コードを、ソースパターンの和音に対応させてこれらの
属性で分類し、各属性に応じたノート変換テーブルによ
り検出和音に対応する音高変換を行うと、伴奏パターン
の種類に係わりなく音楽的に最適な音高変換を行うこと
ができる。
【0021】ただし、表1からわかるように、同じ和音
の種類で同一音名でもスケールの違いによって属性が異
なるものがあるので、各音名に対して、同じ和音の種類
の中の全てのスケールで同一の属性となる場合はその属
性とし、同じ和音の種類の中の全てのスケールで複数の
属性となる場合は、1つでもノンスケール音(n)とな
るものがある場合はノンスケール音とする。なお、コー
ド音とスケール音の混在はありえない。
【0022】このような条件で属性を決定すると、各和
音の種類に対する各音名の属性は表1の「resul
t」の欄のようになり、和音の種類と音名に対して1つ
の属性を対応させた分類テーブルが得られる。
【0023】図2は上記の条件に従って作成した実施例
における分類テーブルの一例を示す図であり、この分類
テーブルは、各和音の種類(TP)に対して各音名
(C,C♯,D,D♯,…)がコード音(c1 〜c4
)、スケール音(s)およびノンスケール音(n)の
何れの属性を有するかを分類したものである。
【0024】また、この実施例では、コード音の属性に
ついては、コードバッキングを生成するための重要度を
考慮して“c1〜c4”のように重要度の高い順に分類
するようにしている。なおコード音の記号に付した数字
は、コード音の属性の中でもコードバッキングを生成す
るために重要な音名ほど小さな値をとる。また、各属性
(c1 〜c4 ,s,n)は、和音の種類TPとノートコ
ードNT(音名に対応するコード)を引数とする配列レ
ジスタにより分類テーブルATBL(TP,NT)とし
て分類テーブルメモリ11に記憶されている。
【0025】図3は実施例におけるノート変換テーブル
の一例を示す図である。このノート変換テーブルは、属
性に応じたインデックス(AT)、和音の種類(T
P)、ノートコード(NT)を引数とする配列レジスタ
にキーコードのシフトデータ(0,−1,−2,…)を
記憶したもので、ノート変換テーブルNTT(AT,T
P,NT)としてノート変換テーブルメモリ12に記憶
されている。
【0026】なお、図3(A) は属性がコード音でコード
バッキングの音高変換に用いるノート変換テーブルの一
例、図3(B) は属性がコード音でベースの音高変換に用
いるノート変換テーブルの一例、図3(C) は属性がスケ
ール音のノート変換テーブルの一例、および、図3(D)
は属性がノンスケール音のノート変換テーブルの一例を
示している。なお、図3(A) のノート変換テーブルは音
を下にシフトする場は最大で半音4つで、音を上にシフ
トする場は最大で半音7つとなっている。
【0027】そして、自動伴奏時に、CPU1は現在選
択されている伴奏パターンのキーコードを伴奏パターン
メモリ7から読み出し、このキーコードに対応するノー
トコードにより分類テーブルメモリ11の分類テーブル
を参照してこのキーコードをソースパターンの和音の種
類に応じてコード音、スケール音および非スケール音の
何れかに分類する。そして、この分類に対応してそれぞ
れノート変換テーブルメモリ13に記憶されているノー
ト変換テーブルを参照してキーコードを音高変換する。
【0028】なお、この実施例ではユーザが所望の伴奏
パターンおよびリズムパターンをソースパターンとして
入力できるようになっており、この入力操作を次のよう
に行う。先ず、入力するパターンに付与するパターン番
号(プリセットパターンのパターン番号以外の番号)を
操作子5のパターン選択スイッチで入力する。そして、
伴奏パターンのパートの指定と鍵盤4による演奏等によ
り伴奏パターンおよびリズムパターンを入力する。次
に、入力した伴奏パターンの和音の根音と種類を入力す
る。
【0029】このようにして入力された伴奏パターンお
よびリズムパターンはパターン番号に対応付けられて伴
奏パターンメモリ7およびリズムパターンメモリ6にそ
れぞれ記憶され、プリセットパターンと同様にパターン
番号の指定により自動伴奏される。
【0030】図4は実施例における制御プログラムのメ
インルーチン、図5〜図7はサブルーチンおよび割込み
処理ルーチンのフローチャートであり、各フローチャー
トに基づいて実施例の動作を説明する。なお、以下の説
明およびフローチャートにおいて、制御に用いられるレ
ジスタおよびフラグを下記のラベルで表記し、各レジス
タおよびフラグとそれらの内容は特に断らない限り同一
のラベルで表す。
【0031】RT:検出和音の根音 TP:検出和音の種類 SRT(i):パターン番号iのソースパターンの和音
の根音 STP(i):パターン番号iのソースパターンの和音
の種類 RUN:自動伴奏のスタート/ストップを示すフラグ PTN:伴奏パターンおよびリズムパターンのパターン
番号 PRT:伴奏パターンのパートを示すパート番号 KC:キーコード NT:ノートコード ATBL(k,m):分類テーブル ATRB:分類された属性 NTT(p,k,m):ノート変換テーブル AT:属性とノート変換テーブルを対応させるインデッ
クス D:ノート変換テーブルのシフトデータ
【0032】先ず、電源の投入等によってCPU1が図
4のメインルーチンの処理を開始すると、ステップS1
で各フラグおよびレジスタのリセット等の初期設定を行
い、ステップS2で鍵盤4におけるキーイベントの有無
を判定し、キーイベントが無ければステップS6に進
み、キーイベントが有ればステップS3に進む。
【0033】ステップS3では、「イベントキーが左鍵
域でかつRUN=1」であるか否かを判定し、「イベン
トキーが左鍵域でかつRUN=1」でなければステップ
S4でイベントキーについての発音または消音処理を行
ってステップS6に進む。「イベントキーが左鍵域でか
つRUN=1」であれば、ステップS5でイベントキー
のキーコードに基づいて和音を検出し、検出和音の根音
をRTに格納するとともに検出和音の種類をTPに格納
してステップS6に進む。
【0034】ステップS6では、操作子5におけるパタ
ーン入力スイッチのオンイベントの有無を判定し、オン
イベントが無ければステップS9に進み、オンイベント
ば有ればステップS7で、前述のようなユーザによるパ
ターン番号の入力と伴奏パターンおよびリズムパターン
の入力処理を行い、それぞれ入力パターン番号iとして
リズムパターンメモリ11および伴奏パターンメモリ1
2に記憶する。そして、ステップS8でユーザによる伴
奏パターンの和音の入力処理を行い、和音の根音をレジ
スタSRT(i)に、和音の種類をSTP(i)に格納
してステップS9に進む。
【0035】ステップS9では、操作子5におけるパタ
ーン選択スイッチのオンイベントの有無を判定し、オン
イベントば無ければステップS11に進み、オンイベン
トが有れば、ステップS10でパターン選択スイッチで
選択されたパターン番号をレジスタPTNに格納してス
テップS11に進む。
【0036】ステップS11では、操作子5におけるス
タート/ストップスイッチのオンイベントの有無を判定
し、オンイベントが無ければステップS15に進み、オ
ンイベントが有れば、ステップS12でフラグRUNを
反転してステップS13でRUN=1となったか否かを
判定する。RUN=1となっていなければ(RUN=
0)、自動伴奏状態でストップが指示されたことになる
のでステップS15に進み、RUN=1となっていれば
自動伴奏のスタートが指示されたことになるので、ステ
ップS14でタイミングクロックをクリアしてステップ
S15に進む。そして、ステップS15では音色の選択
などその他の処理を行い、ステップS2以降の処理を繰
り返す。
【0037】図5の割込み処理は、タイマ10からの割
込み信号により96分長毎に起動され、先ずステップS
21でRUN=1であるか否かを判定する。RUN=1
でなければ元のルーチンに復帰し、RUN=1であれ
ば、ステップS22で、パターン番号PTNのリズムパ
ターン中の現在のタイミングクロックに対応するデータ
(楽器番号)を読み出し、音源8に出力して再生する。
【0038】次に、ステップS23で、伴奏パターンに
ついて再生するパートのパート番号PRTを“0”にセ
ットし、ステップS204でのPRTのインクリメント
とステップS205の判定処理により、コードバッキン
グ1〜3およびベースパターンの各パートについてステ
ップS24以降の処理を繰り返す。
【0039】ステップS24では、伴奏パターンメモリ
12から、パターン番号PTNの伴奏パターンのパート
PRT中で現在のタイミングクロックに対応するデータ
を読み出し、ステップS25で再生データがあるか否か
を判定し、再生データがなければステップS204に進
み、再生データがあればステップS26に進む。
【0040】ステップS26では、再生データがキーオ
ンデータであるか否かを判定し、キーオンデータでなけ
れば、ステップS27でキーオフ信号をPRTに対応す
るチャンネル番号と共に音源8に出力して消音処理を行
い、キーオンデータであれば、ステップS28で発音キ
ーコードすなわち伴奏パターンの読出しデータであるキ
ーコードをレジスタKCに格納し、ステップS29でパ
ート番号PRT=3(ベースパターンのパート)である
か否かを判定する。
【0041】PRT=3でなければコードパターン(コ
ードバッキング1〜3:PRT=0,1,2)の再生で
あるので、ステップS201で図6のコードパターンに
ついての音高変換処理を行い、PRT=3であればベー
スパターンの再生であるので、ステップS202で図7
のベースパターンについての音高変換処理を行う。
【0042】後述説明するようにコードパターンまたは
ベースパターンについての音高変換処理が終了すると、
ステップS203で、キーオン信号および音高変換され
たキーコードKCを、PRTに対応するチャンネル番号
と共に音源8に出力し、発音処理を行う。
【0043】そして、ステップS204でPRTをイン
クリメントしてステップS205でPRT=4であるか
否かを判定し、PRT=4でなければ伴奏パターンの再
生パートが残っているのでステップS24以降の処理を
行い、PRT=4であれば全てのパートを再生したので
ステップS206でタイミングカウンタでカウントを行
って元のルーチンに復帰する。
【0044】図6のコードパターンについての音高変換
処理では、先ず、ステップS31で、読出しデータのキ
ーコードKCをパターン番号PTNの伴奏パターンの和
音の根音SRT(PTN)で音高シフトして、そのノー
トコードをレジスタNTに格納し、ステップS32で、
パターン番号PTNの伴奏パターンの和音の種類STP
(PTN)と発音ノートコードNTとに対応する分類テ
ーブルのデータATBL(STP(PTN),NT)を
レジスタATRBに格納する。
【0045】次に、ステップS33で、ATRB=cj
(コード音)のときATに“j−1”をセットし、AT
RB=s(スケール音)のときATに“6”をセット
し、ATRB=n(ノンスケール音)のときATに
“7”をセットし、ATRBに応じてノート変換テーブ
ルを選択する。
【0046】そして、ステップS34で、ATに応じて
選択したノート変換テーブルNTT(AT,TP,N
T)から、鍵盤からの検出和音の種類TPと発音ノート
コードNTに対応するシフトデータNTT(AT,T
P,NT)を読み出し、これをレジスタDに格納する。
次に、ステップS35で、コードパターンからの読出し
データのキーコードKCに対してシフトデータDおよび
検出和音の根音RTを加算するとともに、現在の伴奏パ
ターンの和音の根音SRT(PTN)を減算して、キー
コードKCを音高変換し、元のルーチンに復帰する。
【0047】図7のベースパターンについての音高変換
処理では、コードパターンのときと同様に、先ず、ステ
ップS41で、ベースパターンの読出しデータのキーコ
ードKCをSRT(PTN)で音高シフトしてレジスタ
NTに格納し、ステップS42で、分類テーブルのデー
タATBL(STP(PTN),NT)をレジスタAT
RBに格納する。
【0048】次に、ステップS43で、ATRB=c
(コード音でc1,c2,…cjの全て)のときATに
“5”をセットし、ATRB=s(スケール音)のとき
ATに“6”をセットし、ATRB=n(ノンスケール
音)のときATに“7”をセットし、ATRBに応じて
ノート変換テーブルを選択する。
【0049】そして、コードパターンのときと同様に、
ステップS44で検出和音の種類TPと発音ノートコー
ドNTに対応するシフトデータNTT(AT,TP,N
T)をノート変換テーブルから読み出してレジスタDに
格納し、ステップS45で、ベースパターンからの読出
しデータのキーコードKCをシフトデータD、検出和音
の根音RTおよび伴奏パターンの和音の根音SRT(P
TN)によって音高変換し、元のルーチンに復帰する。
【0050】以上の実施例では、コードパターンについ
ての音高変換処理(図6)において、ステップS35で
検出和音の根音RTと伴奏パターンの和音の根音SRT
に基づいて根音シフトを行っているが、図8に示したコ
ードパターンについての音高変換処理を行うことによ
り、最終的に検出和音の根音RTで根音シフトを行う必
要がなくなる。
【0051】すなわち、図8において、ステップS51
〜ステップS53では図6のステップS31〜ステップ
S33と同様の処理を行い、ステップS54で、読出し
データのキーコードKCを検出和音の根音RTで音高シ
フトしてそのノートコードをレジスタNTに格納し、ス
テップS55で、ATに応じて選択したノート変換テー
ブルから、検出和音の種類TPと上記ノートコードNT
に対応するシフトデータNTT(AT,TP,NT)を
読み出し、これをレジスタDに格納する。
【0052】そして、ステップS56で、読出しデータ
のキーコードKCに対してシフトデータDを加算して音
高変換し、元のルーチンに復帰する。なお、この実施例
では、ソースパターンのキーコードKCがその属性に対
応する検出和音の根音と種類で決められるスケールの属
性になるようにシフトデータDを加算することによっ
て、最終的なキーコードに対する根音シフトを必要とし
ないので、伴奏パターンの音高がパターン全体的に上下
することがなく、自然な流れになる。
【0053】以上のように、伴奏パターンの読出しデー
タのキーコードは、そのノートコードと伴奏パターン
(ソースパターン)の和音の種類とに基づいてコード
音、スケール音またはノンスケール音の何れかに分類さ
れ、さらに、この分類結果に応じたノート変換テーブル
に基づいて音高変換される。なお、図3のノート変換テ
ーブルの例からわかるように、コード音はコード音に変
換され、スケール音はコード音またはスケール音に変換
され、ノンスケール音はスケール音またはノンスケール
音に変換される。
【0054】このように、伴奏パターンのキーコード
を、コード音、スケール音およびノンスケール音などの
ような和音の種類に応じたスケールに対する音名の属性
に応じて分類し、それぞれの属性に応じたノート変換テ
ーブルで音高変換するようにしているので、異なる伴奏
パターンを同じノート変換テーブルで変換しても、音楽
的にそれぞれの伴奏パターンに適した音高に変換され
る。
【0055】このため、伴奏パターン(ソースパター
ン)毎にノート変換テーブルを作成する必要がないばか
りか、ユーザが作成した伴奏パターンでも同じノート変
換テーブルで音高変換を行うことができる。
【0056】なお、実施例では、属性はコード音、スケ
ール音、ノンスケール音の3種類としたが、これに限ら
ず、コード音を更に細かく根音とそれ以外に分類するな
どしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、任
意の和音に基づいて作成されたソースパターンを記憶
し、入力される指定和音に応じて該ソースパターンの音
高情報を音高変換して自動伴奏を行う自動伴奏装置にお
いて、ソースパターンの音高情報を、和音に応じたスケ
ールに対する音名の属性で分類し、この属性と指定和音
に応じた変換情報に基づいてソースパターンの音高情報
を音高変換するようにしたので、ソースパターンの音高
情報はその属性に応じて変換されるので、ソースパター
ンの種類に係わらず音楽的に最適なものに変換でき、各
伴奏パターンの種類に応じたソースパターン毎にノート
変換テーブルを作成する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動伴奏装置を適用した電子楽
器のブロック図である。
【図2】実施例における分類テーブルの一例を示す図で
ある。
【図3】実施例におけるノート変換テーブルの一例を示
す図である。
【図4】実施例におけるメインルーチンのフローチャー
トである。
【図5】実施例における割込み処理のフローチャートで
ある。
【図6】実施例におけるコードパターンについての音高
変換処理のフローチャートである。
【図7】実施例におけるベースパターンについての音高
変換処理のフローチャートである。
【図8】実施例におけるコードパターンについての音高
変換処理の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…プログラムメモリ、3…ワーキングメ
モリ、7…伴奏パターンメモリ、11…分類テーブルメ
モリ、12…ノート変換テーブルメモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の和音に基づいて作成されたソース
    パターンを記憶しておき、入力される指定和音に応じて
    該ソースパターンの音高情報を音高変換して自動伴奏を
    行う自動伴奏装置であって、 和音に応じたスケールに対する音名の属性を記憶する属
    性記憶手段と、 上記属性と和音に応じた変換情報を記憶する変換情報記
    憶手段と、 前記ソースパターンの音高情報と該ソースパターンの和
    音とに基づいて該音高情報の前記属性を判定する属性判
    定手段と、 上記属性判定手段で判定された属性と前記指定和音とに
    基づく前記変換情報により前記ソースパターンの音高情
    報を音高変換する音高変換手段と、を備えたことを特徴
    とする自動伴奏装置。
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