JP3573617B2 - トランスポーズ設定装置及び方法 - Google Patents

トランスポーズ設定装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3573617B2
JP3573617B2 JP10413598A JP10413598A JP3573617B2 JP 3573617 B2 JP3573617 B2 JP 3573617B2 JP 10413598 A JP10413598 A JP 10413598A JP 10413598 A JP10413598 A JP 10413598A JP 3573617 B2 JP3573617 B2 JP 3573617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tone
value
setting
transposition
transposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10413598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11288286A (ja
Inventor
勉 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10413598A priority Critical patent/JP3573617B2/ja
Publication of JPH11288286A publication Critical patent/JPH11288286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3573617B2 publication Critical patent/JP3573617B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトランスポーズ設定装置及び方法に係わり、さらに詳しくは、電子楽器または電子的に楽音を発生させるシステムに関し、特に、演奏されるべく入力されたキーデータをシフトして出力することにより、所望の移調を可能にするものに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器等のように、楽音を電子的に生成して出力する装置においては、トランスポーズ(移調)機能は従来から当然のように利用されている。その設定方法は種々行われているが、大別すると、以下の3種類である。
【0003】
すなわち、第1の方法は、トランスポーズスイッチがONの状態でアップ(またはダウン)操作を行う方法である。
また、第2の方法は、トランスポーズモードにおいて、キーボード上の或るオクターブのキーを操作することで移調を行う方法である。
さらに、第3の方法は、トランスポーズモードにおいて、複数の音色スイッチ等を組み合わて移調の程度を設定する方法である。
【0004】
上述した第1〜第3の方法のように、移調の方法は種々であるが、何方にしても表示手段が設けられていて、どの程度の移調が行われているのかを視覚的に知ることができるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年は電子楽器(この明細書においては、電子的に楽音を発生する装置を電子楽器と定義する)の低価格化が熾烈となり、製造コストを少しでも下げることが要求されるようになってきている。
【0006】
しかし、電子楽器の場合は優れた音質の楽音を発音することが最重要課題なので、鍵盤や発音装置自体の性能を下げることはできない。そこで、鍵盤や発音装置以外の部品を削減して、装置全体としてのコストダウンを図るようにしている。
【0007】
このため、パネルにおけるスイッチ類や、表示用のLED等も例外ではなく、数ある電子楽器の中には、パネルスイッチ類や表示用のLED等が全く設けられていないものがある。そのような機種においては、表示機能が不足するので、移調の程度を視覚的に知ることが困難となり、従来はトランスポーズ機能を削除していた。
【0008】
本発明は上述の問題点にかんがみ、表示機能が不足している機種であってもユーザが利用し易い態様でトランスポーズ機能を設けることができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のトランスポーズ設定装置は、自動演奏データまたは入力されるキーデータに所定の移調値を付加して出力するようにした装置において、上記所定の移調値を設定する移調値設定手段と、上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき基準ピッチの楽音を生成する第1の楽音生成手段と、上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき上記基準ピッチに対し上記移調値分だけ移調された移調ピッチの楽音を生成する第2の楽音生成手段と、上記第1の楽音生成手段によって生成された基準ピッチの楽音、及び上記第2の楽音生成手段によって生成された移調ピッチの楽音の双方を発音する発音手段とを具備することを特徴としている。
また、本発明のトランスポーズ設定装置の他の特徴とするところは、上記基準ピッチの楽音と、上記所定の移調値に対応したピッチの楽音は、同一若しくは同類の音色であり、それぞれの発音タイミングをわずかにずらせていることを特徴としている。
また、本発明のトランスポーズ設定装置のその他の特徴とするところは、上記発音タイミングは、基準ピッチの楽音の発音が先であることを特徴としている。また、本発明のトランスポーズ設定装置のその他の特徴とするところは、上記基準ピッチの楽音と上記所定の移調値に対応したピッチの楽音は、フィート率の等しい異なる音色であり、同時に発音されても識別可能であることを特徴としている。
【0010】
本発明のトランスポーズ設定方法は、自動演奏データまたは入力されるキーデータに所定の移調値を付加して出力するようにした発音方法において、上記所定の移調値を設定する移調値設定処理と、上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき基準ピッチの楽音を生成する第1の楽音生成処理と、上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき上記基準ピッチに対し上記移調値分だけ移調された移調ピッチの楽音を生成する第2の楽音生成処理と、上記第1の楽音生成処理によって生成された基準ピッチの楽音、及び上記第2の楽音生成処理によって生成された移調ピッチの楽音の双方を発音する発音処理とを行う。
【0011】
【作用】
本発明は上記技術手段を有するので、トランスポーズの設定または確認の際に、特定キーデータの楽音と、付加された移調値に対応したピッチの楽音とが生成され、これらの基準ピッチの楽音及び上記移調値に対応した移調ピッチの楽音の双方が発音される。これにより、移調状態を聴覚的に認識することができるので、表示機能を何も使用することなくトランスポーズ機能を設け、かつ移調した楽音を認識することが可能となる。
また、本発明の他の特徴によれば、上記基準ピッチの楽音の発音タイミングと、上記所定の移調値に対応した移調ピッチの楽音の発音タイミングがわずかにずれているので、識別力が乏しくても2音の識別を容易に行うことができる。
また、本発明のその他の特徴によれば、基準ピッチの楽音が先に発音されるので、基本音を聞いた後で移調音を聞くことができ、移調の程度を容易にかつ確実に認識することが可能となる。
また、本発明のその他の特徴によれば、基準ピッチの楽音と所定の移調値に対応した移調ピッチの楽音が、フィート率が等しく異なる音色で発音されるので、同時に発音されても識別が容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトランスポーズ設定装置及び方法の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を示し、本発明のトランスポーズ設定装置を説明するためのブロック図である。
【0013】
図1に示したように、本実施の形態のトランスポーズ設定装置は、移調値設定手段101と、キーデータ入力手段102と、楽音生成手段103と、発音手段104とにより構成されている。
上記移調値設定手段101は、移調値入力手段101a、移調値記憶手段101b及び移調値確認手段101cを具備し、後述するように、入力されるキーデータに付加するための移調値を入力したり、移調の程度を確認するためのものである。
【0014】
キーデータ入力手段102は、鍵情報/MIDI情報入力手段102a及びセレクタ102bを具備し、上記鍵情報/MIDI情報入力手段102aにより入力されるキーデータまたは特殊キーコードの何方かを上記セレクタ102bで選択して、これに所定の移調値を付加して楽音生成手段103に出力するものである。
【0015】
楽音生成手段103は、第1の楽音生成手段103aと第2の楽音生成手段103bとにより構成されている。上記第1の楽音生成手段103aは、上記キーデータ入力手段102から入力されるキーデータの楽音を生成するためのものであり、上記第2の楽音生成手段103bは上記移調値設定手段101によって設定された移調値に対応した移調ピッチの楽音を生成するためのものである。
【0016】
発音手段104は、上記第1の楽音生成手段103aによって生成された基準ピッチの楽音、及び上記第2の楽音生成手段103bによって生成された上記移調値に対応した移調ピッチの楽音の双方を発音するためのものであり、後述するようにアンプ及びスピーカ等によって構成されている。
【0017】
図2に示すように、本実施の形態では上記移調値設定手段101を、電子楽器のキーボードを用いて構成した例を示している。すなわち、キーボードに配設されている各キーにより複数のキーボードスイッチ4が構成されており、各キーボードスイッチ4の奥部の取り付け部分5に移調値、すなわち、トランスポーズを行う値が印刷により標記されている。
【0018】
また、拍子木には、パワースイッチ7、ファンクションスイッチ8、ボリューム9がそれぞれ設けられている。さらに、本実施の形態の移調値設定手段101は、ソフトペダル10を、移調値の確認手段として利用するようにしている。
【0019】
図3は、本実施の形態のトランスポーズ設定装置のより具体的な構成を説明するための回路ブロック図である。
図3に示したように、本実施の形態のトランスポーズ設定装置は、CPU12を設けて装置全体の動作を制御するようにしている。上記CPU12は、ROM及びRAMを含み、上記ROMに書き込まれているプログラムに従って所定の動作を行うようになされている。
【0020】
13は、楽音生成手段103を構成する楽音発生回路であり、キーデータ等の入力されたパラメータに従って電子的に楽音を生成する回路である。上記楽音発生回路13は、アサイメントメモリ13aを有し、キーボードスイッチ4を介して入力された移調値に応じて変更したキーナンバを上記アサイメントメモリ13aに格納しておくようになされている。
【0021】
14はD/A変換器であり、楽音発生回路13によって発生されたディジタルの楽音信号をアナログ信号に変換するためのものであり、D/A変換器14から出力される楽音信号はボリューム9に与えられ、ボリューム9によって所定の大きさに調整された後、アンプ/スピーカ15に供給される。上記アンプ/スピーカ15は発音手段104を構成するものであり、ボリューム9によって所定の大きさに調整された楽音を発音する。
【0022】
次に、図4及び図5のフローチャートを参照しながら本実施の形態のトランスポーズ設定装置の動作を説明する。
図4に示したように、処理がスタートすると、先ず、最初のステップS41において初期設定が行われる。この初期設定は、トランスポーズレジスタ及びトーンレジスタ(共に図示せず)に初期値(0)が設定される。
【0023】
次に、ステップS42に進み、ファンクションスイッチ8がONされているか否かが判断される。この判断の結果、ファンクションスイッチ8がONされている場合には、ステップS43に進み、ソフトペダル10がONされているか否かが判断される。
【0024】
ステップS43の判断の結果、ソフトペダル10がONされていない場合にはステップS44に進み、キーONの有無を判断する。この判断の結果、キーONが行われていない場合はトランスポーズ設定用または音色設定用、またはデモ曲選択用のキーが押されてないと判定してステップS42に戻る。また、キーONが行われた場合にはステップS45に進み、ONされたキー番号がTRNS設定の範囲内か否かを判断する。
【0025】
この判断の結果、ONされたキー番号がTRNS設定の範囲外ならば、移調処理を行うためのキーONではないので、後述する別の処理を行う。そして、上記ONされたキー番号がTRNS設定の範囲内ならばステップS46に進み、TRNSレジスタに移調量を設定する。そして、この設定が終わったら、ステップS47に進み、TRNSレジスタに設定した内容に基づいて2音を発音する処理を行う。この発音は所定時間(例えば、4分音符の時間)でキーOFF処理されて消音される。
【0026】
また、ステップS43の判断の結果、ソフトペダル10がONされている場合は、移調量を確認するためにONされているので、ステップS47に直接進んでTRNSレジスタに設定した内容に基づいて2音を発音する処理を行う。この発音処理の詳細については後で詳細に説明する。
【0027】
一方、ステップS42の判断の結果、ファンクションスイッチ8がONされていない場合には、ステップS48に進み、通常演奏としてのキーONの有無を判断する。この判断の結果、ONされたキーが有る場合には、ステップS49に進み、ONされたキー番号をTRNSレジスタ分だけ加算(減算)して変更してから発音処理を行う。
【0028】
次に、ステップS50に進み、アサイメントメモリ13aに割り当てて、変更キー番号をアサイメントメモリ13aの16チャンネルの何処かに書き込む処理を行う。そして、上記書き込み処理が終了したら、ステップS42に戻る。
【0029】
一方、ステップS48の判断の結果、キーONが無い場合にはステップS51に進み、キーOFFの有無を判断する。この判断の結果、キーOFFが無い場合にはステップS42に戻る。
【0030】
また、ステップS51の判断の結果、キーOFFが有った場合にはステップS52に進み、アサイメントメモリ13aの対応するチャンネルを捜す処理を行う。そして、この処理が終了したら、次に、ステップS53においてダンパーペダル11がONか否かを判断する。
【0031】
この判断の結果、ダンパーペダル11がONでなかった場合には、ステップS54に進み、エンベロープ発生器に対して第1のリリースパラメータを送ってセットする。上記第1のリリースパラメータは、高速にリリースするようにするものである。その後、ステップS55に進み、キーOFF処理を行い、エンベロープ発生器をアタックディケイモードからリリースモードに移行させる。
【0032】
一方、ステップS53の判断の結果、ダンパーペダル11がONの場合にはステップS56に進み、第2のリリースパラメータをセットする。上記第2のリリースパラメータは持続時間が長いパラメータである。次に、ステップS55に進み、上述したようにキーOFF処理を行う。
【0033】
次に、図5のフローチャートを参照しながらONされたキーがTRNS設定の範囲外の場合の処理について説明する。
ステップS45の判断の結果、ONされたキーがTRNS設定範囲外の場合はステップS45からステップS61に進み、音色設定範囲か否かを判断する。本発明には、直接関係無いので詳述しないが、本実施の形態の電子楽器においては88鍵のうち、24鍵をTRNS設定用に割り当て、残りの鍵を音色設定及びデモ曲選択用に割り当てている。
【0034】
ステップS61の判断の結果、ONされたキーが音色設定範囲である場合には、ステップS62に進み、音色レジスタをキーに対応する音色ナンバに設定する。これは、例えば、0は「Piano 」、1は「Electric Piano」、2は「Vibrapjone」、4は「Organ 」、5は「Strings 」…、のように設定する。
【0035】
一方、上記ステップS61の判断の結果、ONされたキーが音色設定範囲ではなかった場合には、ステップS63に進み、デモ曲選択範囲か否かを判断する。この判断の結果、デモ曲選択範囲でなかった場合にはステップS42の処理の戻って上述した動作を繰り返し行う。
【0036】
また、ステップS63の判断の結果、ONされたキーがデモ曲設定範囲である場合には、ステップS64に進み、キーに対応するデモ曲を選択して自動再生する処理を行い、その後、ステップS42に戻る。
【0037】
図6及び図7は、TRNS処理を行って2音を発音する様子を模式的に示したものである。
図6の例は、所定の時間を空けて2音を発音するようにした例を示しており、「TRNS=0」の場合は、キーデータ(例えば69)を所定の時間を空けて同じ音程で2音の発音が行われる。
【0038】
また、「TRNS=1」の場合は、特殊キーデータ(例えば69)の基準ピッチの音が発音された後で、特殊キーデータ(例えば69)ッチの音よりも1ピッチだけ高い音が発音される。
また、「TRNS=2」の場合は、特殊キーデータ(例えば69)の基準ピッチの音が発音された後で、基準ピッチの音よりも2ピッチだけ高い音が発音される。
【0039】
また、「TRNS=−2」の場合は、特殊キーデータ(例えば69)の基準ピッチの音が発音された後で、基準ピッチの音よりも2ピッチだけ低い音が発音される。なお、上記発音タイミングは、基準ピッチの楽音の発音を先に行っているので、基準ピッチの楽音を聞いてから移調した楽音を聞くことができ、移調の程度を認識するのに都合がよいが、発音の順序はこの逆でもよい。
【0040】
図7の場合は、2音を同時に発音するようにした例を示している。この場合、特殊キーデータ(例えば69)の基準ピッチの楽音と上記所定の移調値に対応した移調ピッチの楽音は、フィート率の等しい異なる音色であり、同時に発音されても識別可能であるので、2音を同時認識することが可能である。
【0041】
なお、上記特殊キーデータは別段鍵盤に割り当てられたキーデータに限定されるものではなく、例えばキーデータ=69、セント=30等のように、任意の周波数を設定できればよい。
【0042】
しかしながら、基本音と移調音との差異を容易に認識できるようにするために、基本音を発音する仕方と、移調音を発音する仕方を異ならせるようにしてもよい。例えば、(イ)基本音と移調音とで発音時間を異ならせる。(ロ)基本音と移調音とで発音強度を異ならせる。(ハ)基本音と移調音とで音色を異ならせる。このような発音の仕方は、図6に示したように発音タイミングをずらした場合にも適用することができる。
【0043】
また、本発明はトランスポーズに限定して説明したが、同様の機能であるチェーン機能にも本発明を適用することができるのは勿論である。その際は、ピッチの差がごく僅かであるため、図6の発音方法よりも、図7に示した発音方法を用いるのがよい。
【0044】
上述のように、チェーン機能に用いる場合、図1に示した移調値記憶手段101bはチェーン記憶手段となり、上記チェーン記憶手段はキーコードの他に、半音間を100セントに分割したセント値をも記憶することになる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上述したように、トランスポーズの設定または確認の際に、特定キーデータの楽音と、付加された移調値に対応した移調ピッチの楽音の両方を生成し、上記基準ピッチの楽音及び上記移調値に対応した移調ピッチの楽音の両方共発音するようにしたので、表示機能を何も使用することなくトランスポーズ機能を設けることができ、かつ移調した楽音を聴覚によって認識することができる。これにより、トランスポーズ設定装置を安価に構成することができるので、表示機能が不足している機種であってもユーザが利用し易い態様でトランスポーズ機能を設けることができる。
また、本発明の他の特徴によれば、上記基準ピッチの楽音の発音タイミングと、上記所定の移調値に対応した移調ピッチの楽音の発音タイミングをわずかにずらせたので、2音の識別を容易に行うことができる。
また、本発明のその他の特徴によれば、基準ピッチの楽音を先に発音するようにしたので、基本音を聞いた後で移調音を聞くことができ、移調の程度を容易にかつ確実に認識することができる。
また、本発明のその他の特徴によれば、基準ピッチの楽音と所定の移調値に対応した移調ピッチの楽音を、フィート率が等しく異なる音色で発音するようにしたので、同時に発音しても容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランスポーズ設定装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】移調値設定手段の実施の形態を示す図である。
【図3】トランスポーズ設定装置のより具体的な構成を示す回路図である。
【図4】トランスポーズ設定装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】トランスポーズ設定装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】発音タイミングをわずかにずらせて2音を発音する様子を示す図である。
【図7】2音を同時に発音する様子を示す図である。
【符号の説明】
101 移調値設定手段
101a 移調値入力手段
101b 移調値記憶手段
101c 移調値確認手段
102 キーデータ入力手段
102a 鍵情報/MIDI情報入力手段
102b セレクタ
103 楽音生成手段
103a 第1の楽音生成手段
103b 第2の楽音生成手段
104 発音手段
4 キーボードスイッチ
5 奥部の取付部分
7 パワースイッチ
8 ファンクションスイッチ
9 ボリューム
10 ソフトペダル
11 ダンパーペダル
12 CPU
13 楽音発生回路
14 D/A変換手段

Claims (5)

  1. 自動演奏データまたは入力されるキーデータに所定の移調値を付加して出力するようにした装置において、
    上記所定の移調値を設定する移調値設定手段と、
    上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき基準ピッチの楽音を生成する第1の楽音生成手段と、
    上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき上記基準ピッチに対し上記移調値分だけ移調された移調ピッチの楽音を生成する第2の楽音生成手段と、
    上記第1の楽音生成手段によって生成された基準ピッチの楽音、及び上記第2の楽音生成手段によって生成された移調ピッチの楽音の双方を発音する発音手段とを具備することを特徴とするトランスポーズ設定装置。
  2. 上記基準ピッチの楽音と、上記所定の移調値に対応したピッチの楽音は、同一若しくは同類の音色であり、それぞれの発音タイミングをわずかにずらせていることを特徴とする請求項1に記載のトランスポーズ設定装置。
  3. 上記発音タイミングは、基準ピッチの楽音の発音が先であることを特徴とする請求項2に記載のトランスポーズ設定装置。
  4. 上記基準ピッチの楽音と上記所定の移調値に対応したピッチの楽音は、フィート率の等しい異なる音色であり、同時に発音されても識別可能であることを特徴とする請求項1に記載のトランスポーズ設定装置。
  5. 自動演奏データまたは入力されるキーデータに所定の移調値を付加して出力するようにした発音方法において、
    上記所定の移調値を設定する移調値設定処理と、
    上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき基準ピッチの楽音を生成する第1の楽音生成処理と、
    上記移調値の設定または移調値の確認指示に基づき上記基準ピッチに対し上記移調値分だけ移調された移調ピッチの楽音を生成する第2の楽音生成処理と、
    上記第1の楽音生成処理によって生成された基準ピッチの楽音、及び上記第2の楽音生成処理によって生成された移調ピッチの楽音の双方を発音する発音処理とを行うことを特徴とするトランスポーズ設定方法。
JP10413598A 1998-03-31 1998-03-31 トランスポーズ設定装置及び方法 Expired - Fee Related JP3573617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10413598A JP3573617B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 トランスポーズ設定装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10413598A JP3573617B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 トランスポーズ設定装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11288286A JPH11288286A (ja) 1999-10-19
JP3573617B2 true JP3573617B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=14372672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10413598A Expired - Fee Related JP3573617B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 トランスポーズ設定装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3573617B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11288286A (ja) 1999-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3259846B2 (ja) 楽音信号形成装置
JP3568326B2 (ja) 電子楽器
JP3573617B2 (ja) トランスポーズ設定装置及び方法
JP2660456B2 (ja) 自動演奏装置
JP2570045B2 (ja) 電子楽器
JP2639381B2 (ja) 電子楽器
JP3674469B2 (ja) 演奏ガイド方法と装置及び記録媒体
JP2009186632A (ja) 音律制御方法、音律制御のためのコンピュータプログラム及び音律制御装置。
JPH06337674A (ja) 電子楽器の自動演奏装置
JP3424989B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JPH0527762A (ja) 電子楽器
JP2572317B2 (ja) 自動演奏装置
JPH06337677A (ja) 自動伴奏装置
JP2915753B2 (ja) 電子楽器
JPH10222167A (ja) 電子楽器のピッチ制御装置
JP3015226B2 (ja) 電子楽器
JP2000172253A (ja) 電子楽器
JP2947620B2 (ja) 自動伴奏装置
JPH0816166A (ja) リズム選択装置
JP3434403B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JP3476863B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JPH10254444A (ja) 演奏装置、および該装置に係るプログラムまたはデータを記録した記録媒体
JP2005010458A (ja) 自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2007212524A (ja) 演奏装置及び携帯電話機
JPH0546177A (ja) 電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040629

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees