JP2005010458A - 自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム - Google Patents

自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発音パターンの切替えまたはアルペジオ音の発生終了時における聴感上の不自然さを解消する。
【解決手段】CPU31は、プログラム処理により、演奏操作子群11からの複数の演奏データに基づいて、楽音信号発生回路14にてアルペジオ音信号を発生させる。アルペジオ音信号は、パネル操作子群12によって指定された音色を有し、同選択音色に割り当てられているとともにパネル操作子群12によって指定される発音パターンで発生される。発音パターンの切替えよびアルペジオ音の発生終了が指示されたとき、外部記憶装置35に音色ごとに記憶された切替えタイミングデータに基づき、前記指示前に用いられていた発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定されるタイミングまで、同指示前に用いられていた発音パターンデータに基づいてアルペジオ音信号が発生される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルペジオ音の発音パターンを規定する発音パターンデータに基づいてアルペジオ音信号を自動的に発生する自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、演奏者によって指定されている音高の楽音(具体的には、和音構成音)を時間経過に従って順次発生する、すなわち演奏和音に関する分散和音を自動的に発生する自動アルペジオ装置はよく知られている。この自動アルペジオ装置においては、発音させる演奏音を特定する音名指定データ(ただし、この音名指定データは音名または音高自体を示すものではなく、例えば、演奏されている複数の音名のうちで低音側または高音側からの音高の順番を表すデータ)と、音名指定データによって指定される演奏音を発生させるタイミングを表すタイミングデータとを一組としてそれぞれ構成した一連の発音イベントデータを発音パターンデータとして記憶しておき、この発音パターンデータに基づいてアルペジオ音信号を発生するようにしている。また、この種の自動アルペジオ装置において、アルペジオ音の音色に対応付けて複数種類の発音パターンデータを記憶しておき、アルペジオ音の音色の選択に連動して同選択音色に適した発音パターンデータが記憶されているものの中から一つ選択されるようにしたものもある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3277844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の自動アルペジオ装置においては、各発音パターンデータによるアルペジオ音の発音パターンは複数のフレーズから構成されていることが多く、アルペジオ音の発生中に、切替え指示に応答して発音パターンを即座に切替え、または終了指示に応答してアルペジオ音の発生を即座に終了させてしまうと、フレーズ途中で別の発音パターンに変わり、またはフレーズ途中でアルペジオ演奏が終了してしまうので、聴感上、不自然になることがある。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、発音パターンの切替えまたはアルペジオ音の発生終了時における聴感上の不自然さを解消した自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、アルペジオ音信号の発音パターンを規定する複数種類の発音パターンデータをアルペジオ音の音色と対応付けて記憶したパターンデータ記憶手段と、アルペジオ音の音色を選択する音色選択手段と、音色選択手段によって選択された音色に対応付けられた複数種類の発音パターンデータの中から一種類の発音パターンデータを選択するパターン選択手段と、パターン選択手段によって選択された発音パターンデータに基づくとともに音色選択手段によって選択された音色を有するアルペジオ音信号を発生するアルペジオ音信号発生手段とを備えた自動アルペジオ装置において、パターンデータ記憶手段に記憶されている各発音パターンデータの切替えタイミングを表すタイミングデータをアルペジオ音の音色に対応させて記憶したタイミングデータ記憶手段と、アルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生中、パターン選択手段によって発音パターンデータの選択が変更されたとき、タイミングデータ記憶手段に記憶されていて前記選択変更前の発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定される切替えタイミングまで、同選択変更前の発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号をアルペジオ音信号発生手段に発生させ、その後に同選択変更後の発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号をアルペジオ音信号発生手段に発生させる切替え制御手段とを設けたことにある。
【0007】
この場合、発音パターンデータは、例えば、演奏操作手段によって指定され、または外部からの演奏データによって指定された複数の音名の中から一つの音名を特定する音名指定データ(例えば、複数の音名のうちで低音側または高音側からの順番を表すデータ)と、その音名の楽音信号を発生させるタイミングとを一組としてそれぞれ構成した一連の発音イベントデータからなる。また、アルペジオ音信号発生手段は、例えば、前記複数の音名に対して発音パターンデータを適用し、発音パターンデータに合致した音名の楽音信号を生成する。
【0008】
また、タイミングデータ記憶手段に記憶されているタイミングデータは、例えば、発音パターンの特定タイミングを表すデータ、または同特定タイミングを指定しないことを表すデータ(すなわち、発音パターンの切替えをいつでも許容することを表すデータ)である。特定タイミングを表すデータとしては、例えば、所定数の小節ごとの終わり(例えば、1または2小節ごとの終わり)を指定するデータ、所定数の拍ごとの終わり(例えば、1,2または3拍ごとの終わり)を指定するデータ、発音パターンの開始からの所定区間の終わりを指定するデータなどで構成される。
【0009】
この本発明の特徴によれば、発音パターンデータの選択変更のタイミングとは無関係に、発音パターンの変更に伴う聴感上の不自然さをなくして、良好なアルペジオ音を発生させることができる。また、発音パターンデータの切替えタイミングを指定するタイミングデータを各音色に対応付けるようにしたので、アルペジオ音の音色に適したアルペジオ演奏を行うことができるようになるとともに、同一音色内での発音パターンの切替えにおいてその切替えタイミングが統一されるため、安定感のあるアルペジオ演奏を享受できる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前述した特徴に加えて、アルペジオ音信号の発生終了を指示する終了指示手段を設け、また前記切替え制御手段に代えて、アルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生中、終了指示手段によってアルペジオ音信号の発生終了が指示されたとき、タイミングデータ記憶手段に記憶されていて前記発生終了の指示前に用いられていた発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定されるタイミングまで、同発生終了の指示前に用いられていた発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号をアルペジオ音信号発生手段に発生させ、その後にアルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生を終了させる終了制御手段とを設けたことにある。
【0011】
この本発明の他の特徴によれば、アルペジオ音信号の発生終了指示のタイミングとは無関係に、アルペジオ音の発生終了に伴う聴感上の不自然さをなくして、アルペジオ演奏を良好に終了させることができる。また、アルペジオ音信号の発生終了を指定するタイミングデータを各音色に対応付けるようにしたので、アルペジオ音の音色に適したアルペジオ演奏を行うことができるようになるとともに、同一音色内でのアルペジオ音の発生終了においてそのタイミングが統一されるため、安定感のあるアルペジオ演奏を享受できる。
【0012】
また、前記本発明の特徴および他の特徴においては、タイミングデータ記憶手段に記憶されているタイミングデータを、ユーザが修正(追加、変更、削除など)できるようにするとよい。パターンデータ記憶手段に記憶されている発音パターンデータおよび同発音パターンデータとアルペジオ音の音色との対応付けに関しても、ユーザが修正(追加、変更、削除など)できるようにするとよい。これらによれば、アルペジオ演奏にユーザの意志が反映されるとともに、ユーザの好みに応じたアルペジオ演奏を実現できる。
【0013】
さらに。上記のような自動アルペジオ装置の特徴的な機能に関しては、同装置に適用されるコンピュータプログラムによっても実現される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は、本発明に係る自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラムを含む電子楽器を概略的に示すブロック図である。この電子楽器は、演奏操作子群11、パネル操作子群12、表示器13および楽音信号発生回路14を備えている。
【0015】
演奏操作子群11は、発生楽音の音高を指定するための複数の演奏操作子(例えば、複数の鍵)からなり、演奏操作子の操作はバス20に接続された検出回路15によって検出される。この場合、複数の演奏操作子は、メロディを演奏するための演奏操作子と、和音を演奏するための演奏操作子に分けられている。パネル操作子群12は、この電子楽器の動作態様を指示するための複数のパネル操作子からなり、パネル操作子の操作はバス20に接続された検出回路16によって検出される。特に、これらのパネル操作子は、自動アルペジオの開始および停止を指示するアルペジオ操作子、自動アルペジオを含む自動伴奏の開始及び停止を指示する伴奏操作子、アルペジオ音を含む楽音の音色を選択する音色選択操作子、アルペジオ音の発音パターンを選択するパターン選択操作子、アルペジオ音に関する各種データを編集するための編集操作子などの各種機能操作子を含んでいる。なお、これらの機能操作子は、表示器13における表示内容と関係させて、その一部を共通の操作子で兼用させてもよい。
【0016】
表示器13は、液晶ディスプレイ、CRTなどで構成され、文字、数字、図形などを表示する。この表示器13の表示内容は、バス20に接続された表示制御回路17によって制御される。楽音信号発生回路14は、バス20に接続されていて、後述するCPU31の制御のもとに供給される演奏データに基づいて楽音信号を生成する。この生成される楽音信号には、メロディ音信号が含まれるとともに、和音信号、アルペジオ音信号などの伴奏音信号が含まれる。また、これらの楽音信号の音色、音量も、CPU31から供給される楽音制御データによって制御される。また、楽音信号発生回路14においては、前記楽音制御データにより、生成される楽音信号に効果も付与される。そして、楽音信号発生回路14にて生成された楽音信号は、サウンドシステム18に出力される。サウンドシステム18は、スピーカ、アンプなどを含んでいて、楽音信号発生回路14からの楽音信号に対応した楽音を放音する。
【0017】
また、この電子楽器は、バス20にそれぞれ接続されていてマイクロコンピュータ本体部を構成するCPU31、タイマ32、ROM33およびRAM34を備えているとともに、外部記憶装置35および通信インターフェース回路36も備えている。外部記憶装置35は、この電子楽器に予め組み込まれているハードディスクHD、同電子楽器に装着可能なコンパクトディスクCD、フレキシブルディスクFDなどの種々の記録媒体と、同各記録媒体に対するドライブユニットを含むものであり、大量のデータ及びプログラムを記憶及び読み出しを可能にしている。
【0018】
本実施形態の場合、ハードディスクHDには、図2のアルペジオ音設定プログラムおよび図3のアルペジオ音発音制御プログラムを含む各種プログラム、ならびに同プログラムの実行時に利用されるアルペジオ用データおよび切替え制御データを含む各種データが記憶されている。これらのプログラムおよびデータは、予めハードディスクHDに記憶されていたり、コンパクトディスクCD、フレキシブルディスクFDなどからハードディスクHDに供給されたり、後述する外部機器41又は通信ネットワーク42を介した外部からハードディスクHDに供給されるものである。
【0019】
アルペジオ用データは、図4に示すように、複数のタイプ1〜Nにそれぞれ対応した複数種類の発音パターンデータ1〜Nと、ヘッダとからなる。各発音パターンデータは、図5(A)および図6(A)に示すように、アルペジオ音の発音をそれぞれ制御する一連の発音イベントデータからなる。各発音イベントデータは、タイミングデータ、ゲートタイムデータ、キーデータ(音名指定データ)、オクターブデータおよびベロシティデータからなる。
【0020】
タイミングデータは、その発音パターンデータによる演奏が開始されてからの時間を表す。この時間は、1拍(4分音符長)を480クロックとするクロック数によって表される。ゲートタイムデータは、前記と同様なクロック数により、アルペジオ音のゲートタイム(キーオン時間に相当)を表す。キーデータは、複数の演奏音中の特定音を指定するもので、本実施形態の場合、演奏音の低音側からの順番を表している。なお、これに代えて、演奏音の高音側からの順番を表すようにしてもよい。オクターブデータは、前記指定された特定音のオクターブの変更を表す。具体的には、「+0」は演奏音自体をアルペジオ音とすることを表し、「+1」および「+2」は演奏音を1オクターブおよび2オクターブだけそれぞれ上げてアルペジオ音とすることを表し、「−1」および「−2」は演奏音を1オクターブおよび2オクターブだけそれぞれ下げてアルペジオ音とすることを表す。ベロシティは、アルペジオ音の音量を表す。
【0021】
ヘッダは、アルペジオ音の音色と発音パターンデータ1〜Nとの対応関係を表す。例えば、音色Aに対しては発音パターンデータ1〜10が対応し、音色Bに対しては発音パターンデータ11〜20が対応する。
【0022】
切替え制御データは、図7に示すように、アルペジオ音の複数の音色にそれぞれ対応させた複数の切替えタイミングデータからなる。切替えタイミングデータは、発音パターンの変更指示に応答して現在用いられている発音パターンから新たな発音パターンに変更するタイミングおよびアルペジオ音の発生終了の指示に応答してアルペジオ音信号の発生を終了させるタイミングを表す。この切替えタイミングデータは、例えば、所定数の小節ごとの終わり(例えば、1または2小節ごとの終わり)を指定するデータ、所定数の拍ごとの終わり(例えば、1,2または3拍ごとの終わり)を指定するデータなどである。また、この切替えタイミングデータは、前記切替えおよび発生終了のタイミングを特定しないことを表す、すなわち発音パターンの切替えおよびアルペジオ音の発生終了をいつでも許容することを表すこともある(図7中の「随時」)。
【0023】
通信インターフェース回路36は、他の電子楽器、パーソナルコンピュータなどの外部機器41に接続可能となっていて、この電子楽器が外部機器41と各種プログラム及びデータを交信可能となっている。外部機器41として例えば鍵盤のような演奏装置を採用して、演奏操作子群11による演奏に代えまたは加えて、外部機器41から演奏情報を入力するようにしてもよい。また、通信インターフェース回路36は、インターネットなどの通信ネットワーク42を介して外部との接続も可能となっていて、この電子楽器が各種プログラム及びデータを外部から受信し、または外部へ送信できるようになっている。
【0024】
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。まず、この電子楽器の一般的な動作について説明しておくと、演奏者は、まず表示器13の表示内容に従ってパネル操作子群12を操作することにより、この電子楽器の作動態様を設定する。具体的には、例えば、メロディ音、伴奏音などの演奏音の音色、音量などの設定、演奏音に付加される効果などである。この場合、CPU31は、図示しないプログラムの実行により、これらの設定された音色、音量、効果などを表す楽音制御データを楽音信号発生回路14に供給する。
【0025】
その後、演奏者が演奏操作子群11を操作することにより楽曲の演奏を開始すると、CPU31は、図示しないプログラムの実行により、前記演奏に対応した演奏データを検出回路15から入力し、同演奏データをそのまま又は加工して、メロディ音用および伴奏音用の演奏データとして楽音信号発生回路14に供給する。楽音信号発生回路14は、この供給された演奏データに応じてメロディ音信号、伴奏音信号などの楽音信号を生成する。この場合、楽音信号の音色、音量、効果などは、それ以前に楽音信号発生回路14に供給された前述の楽音制御データに基づいて制御される。そして、生成された楽音信号は、サウンドシステム18を介して楽音として放音される。
【0026】
次に、本発明に直接関係したアルペジオ機能について説明する。まず、この電子楽器が、アルペジオ音に関するデータを編集するための編集モードに設定されていない状態で、演奏者がパネル操作子群12のうちのアルペジオ関係の操作子を操作した場合について説明する。この場合、CPU31は図2のステップS10にてアルペジオ音設定プログラムの実行を開始して、ステップS12にて「No」と判定して、ステップS14〜S20の処理を実行して、ステップS24にてアルペジオ音設定プログラムの実行を終了する。アルペジオ音の音色を選択するための音色選択操作子が操作されると、ステップS14にて操作された音色選択操作子に応じてアルペジオ音の音色を表す音色選択データを設定するとともに、同設定した音色選択データを楽音信号発生回路14に供給する。この音色選択データの設定後、ステップS16にて、切替え制御データを参照し、選択音色に対応して発音パターンの切替えタイミングを表すタイミングデータを取得する。
【0027】
演奏者がパターン選択操作子を操作すると、CPU31は、ステップS18にて、操作されたパターン選択操作子に応じてアルペジオ音の発音パターンを選択するためのパターン選択データを設定する。このパターン選択データは、アルペジオ用データ中のヘッダによって規定されていて、選択音色に対応付けられた発音パターンデータのうちの一つを指定するものである。例えば、音色Aが選択されている場合には、発音パターンデータ1〜10のうちのいずれか一つの発音パターンデータを指定する。また、音色Bが選択されている場合には、発音パターンデータ11〜20のうちのいずれか一つの発音パターンデータを指定する。
【0028】
演奏者が、自動アルペジオの開始および停止を指示するアルペジオ操作子または自動アルペジオを含む自動伴奏の開始及び停止を指示する伴奏操作子を操作すると、CPU31はステップS20の処理を実行する。このステップS20の処理においては、伴奏操作子により自動伴奏の作動開始が指示され、かつアルペジオ操作子により自動アルペジオの作動開始が指示されたとき、アルペジオ音の発生開始が指示される。このとき、自動アルペジオの作動状態を表す作動フラグRUNが“1”に設定される。一方、伴奏操作子により自動伴奏の作動停止が指示され、またはアルペジオ操作子により自動アルペジオの作動停止が指示されたとき、アルペジオ音の発生終了が指示される。ただし、この時点では、作動フラグRUNは変更されない。
【0029】
また、この電子楽器が編集モードに設定されている場合には、ステップS12にて「Yes」と判定して、ステップS22の処理を実行する。このステップS22においては、表示器13の表示内容に従った演奏者によるパネル操作子群12の操作に応じて、アルペジオ用データ(発音パターンデータおよびアルペジオ音色との対応関係を表すヘッダ)および切替え制御データが変更制御される。このような編集作業を演奏者が行わなければ、予め記憶されているアルペジオ用データおよび切替え制御データが維持される。
【0030】
一方、図3のアルペジオ音発音制御プログラムは、所定の短時間(例えば、前述の4分音符長に相当する時間の1/480すなわち1クロック周期)ごとに、繰り返し実行される。このアルペジオ音発音制御プログラムの実行は、ステップS30にて開始され、アルペジオの作動状態フラグRUNが“0”に設定されていれば、ステップS32にて「No」と判定して、ステップS66にてこのアルペジオ音発音制御プログラムの実行を一旦終了する。前述のように、自動伴奏および自動アルペジオの開始が指示されていて、作動状態フラグRUNが“1”に設定されていると、ステップS32にて「Yes」と判定してステップS34以降の処理を実行する。
【0031】
ステップS34においては、演奏操作子群11中の和音演奏に関する演奏操作子が操作されると、操作中の演奏操作子を表す演奏データ(例えば、押鍵操作されている鍵を表すキーナンバ)を入力する。外部機器41から通信インターフェース回路36を介して前記と同種の演奏データを入手している場合には、この外部機器41からの演奏データを入力する。そして、これらの演奏データはRAM34内に設けた演奏データ記憶領域に記憶され、入力が停止した時点で演奏データ記録領域から消去される。すなわち、演奏データ記憶領域には、操作中である演奏操作子(例えば、押鍵中である鍵)に係る演奏データが記憶されていることになる。ただし、この演奏データの記憶においては、予め決められた短かな時間内に入力された演奏データは、演奏操作子が同時に操作されたものとみなされるとともに、入力が停止された演奏データ(例えば、キーオフされた鍵に関する演奏データ)も、後述するステップS58の処理のために所定の短時間だけ記憶され続ける。
【0032】
次に、ステップS36〜S40の処理により、RAM34内の演奏データ記憶領域に演奏データが何も記憶されていない状態から新たな演奏データが記憶されたとき、すなわち全ての演奏操作子が操作されていない状態から新たな演奏操作子が初めて操作されたとき、タイマ32によって制御されて演奏テンポに応じたレートでカウントアップされるタイミングカウント値TCNTを「0」にリセットする。このタイミングカウント値TCNTは、クロックタイミング(4部音符の1/480のタイミング)ごとに「1」だけカウントアップするもので、前記リセットにより「0」からカウントアップし始める。また、“1”により発音パターンの切替えを表すタイプ切替えフラグTCFを“0”に設定する。
【0033】
まず、演奏操作子がアルペジオ演奏のために操作され続けていて、または外部機器41から演奏中を表す演奏データが入力され続けていて、演奏データ記憶領域に記憶されている演奏データに基づいてアルペジオ音が自動演奏される動作について説明する。この場合、ステップS42,S44にて共に「No」と判定されるとともに、前述したステップS40の処理によってタイプ切替えフラグTCFが“0”に設定されているので、ステップS48における「No」との判定のもとにステップS56の処理が実行される。
【0034】
ステップS56においては、音色選択データおよびパターン選択データによって指定される発音パターンデータを参照し、タイミングカウント値TCNTに
一致するタイミングデータを有する発音イベントデータが存在するかを調べる。該当する発音イベントデータが存在しなければ、ステップS56の処理を終えて、ステップS66にてアルペジオ音発音制御プログラムの実行を終了する。該当する発音イベントデータがあれば、演奏データ記憶領域中の演奏データの中から同発音イベントデータ中のキーデータに合致する演奏データ(音高を表すデータ)を抽出して、同演奏データ中のオクターブ部分を前記発音イベントデータ中のオクターブデータを用いて加工する。
【0035】
この演奏データの抽出および加工について具体的に説明する。例えば、演奏データ記憶領域に音高C3,E3,G3に関する演奏データが記憶されている場合、図5(A)に示す発音パターンデータによれば、キーデータ「1」、「2」、「3」により、それぞれ音高C3,E3,G3を表す演奏データが抽出される。そして、これらの演奏データは、オクターブデータ「+0」によりそのまま維持され、またオクターブデータ「+1」により1オクターブだけアップされる。加工された演奏データが図5(B)の音高として示されている。図6(A)および図6(B)は、演奏データを前記例と同じにして異なる発音パターンデータの例を示している。
【0036】
そして、CPU31は、前記のようにして加工された演奏データに、音量制御用のベロシティデータおよび楽音の発生開始を指示するキーオンデータを付加して楽音信号発生回路14に出力する。また、このステップS56の処理においては、前記のように楽音信号発生回路14に供給された演奏データに関し、タイミングカウント値TCNTと、同演奏データに関する発音イベントデータ中のゲートタイムデータとを用いた処理により、同演奏データによって発音制御されるアルペジオ音の発音停止タイミングを検出して、同アルペジオ音の発音停止を指示するする発音停止指示データ(すなわち、キーオフデータ)も出力する。
【0037】
楽音信号発生回路14は、前記供給された演奏データおよび前述した楽音制御データ(アルペジオ音の音色を表す音色選択データ)に基づいてアルペジオ音信号を生成する。したがって、生成されるアルペジオ音信号は、演奏データによって指定される音高および音量を有するとともに、アルペジオ音色制御データによって指定される音色を有する。そして、このアルペジオ音信号はサウンドシステム18を介して放音される。なお、このアルペジオ音信号の生成及び放音は、前述の発音停止指示データによって終了する。その結果、この電子楽器は、演奏操作子群11および/または外部機器41からの演奏データに従うとともに、アルペジオ音の選択音色およびパターン選択データによって指定された発音パターンに従ったアルペジオ音を自動的に奏でる。
【0038】
次に、このようなアルペジオ音の演奏中、演奏者がパネル操作子群12中のパターン選択操作子を操作して、アルペジオ音の発音パターンを切替えた場合について説明する。この場合、ステップS44にて「Yes」と判定され、ステップS46にてタイプ切替えフラグTCFが“1”に設定される。そして、CPU31は、ステップS48における「Yes」との判定のもとに、ステップS50〜S54の処理を実行する。ステップS50においては、図7に示す切替え制御データが参照され、音色選択データによって表された音色に対応した切替えタイミングデータが抽出される。そして、抽出された切替えタイミングデータと、タイミングカウント値TCNTとが比較されて、切替えタイミングが判定される。
【0039】
この場合、切替えタイミングデータが「随時」を表していなくて発音パターンの切替え(または終了)タイミングを表していれば、タイミングカウント値TCNTが前記切替えタイミングデータに一致しているか否かを判定する。一致していなければ、ステップS50にて「No」と判定して前述したステップS56の処理を実行する。したがって、この状態では、切替え前の発音パターンに従ったアルペジオ音が発生され続ける。
【0040】
一方、タイミングカウント値TCNTが時間経過に従ってカウントアップされて切替えタイミングデータに一致すると、ステップS50〜S54の処理により、パターン選択データは演奏者によって選択された発音パターンを表すデータに切替えられる。また、タイプ切替えフラグTCFは“0”に変更されるとともに、タイミングカウント値は「0」からカウントアップされ始める。そして、この切替えられたパターン選択データを用いて前述したステップS56の処理が実行されるので、この時点でアルペジオ音の発音パターンが前記切替え操作された発音パターンに切替えられる。図8は、切替えタイミングデータが1小節ごとの切替えを示している条件のもとで、タイプ1の発音パターンによるアルペジオ音の発生中に、選択発音パターンがタイプ2の発音パターンに切替えられた場合の発音パターンの切替えタイミングの2つの例を示している。
【0041】
また、切替えタイミングデータが「随時」を表していれば、演奏者が発音パターンの選択を切替えた時点で、ステップS50にて「Yes」と判定して、ステップS52以降の処理を実行する。これにより、この場合には、演奏者が発音パターンの選択を切替えると、アルペジオ音の発音パターンが同切替えた新たな発音パターンに即座に切替えられる。
【0042】
次に、アルペジオ演奏のための演奏操作子群11の操作が中断され、外部機器41から演奏中を表す演奏データの入力が中断され、またはパネル操作子群12の操作によって自動アルペジオもしくは自動伴奏の作動停止が指示された場合について説明する。以降、これらの状態をアルペジオ音の発音終了指示という。この場合、ステップS42にて「Yes」と判定して、ステップS58以降の処理を実行する。ステップS58にて直前まで演奏中であった演奏操作子に関する演奏データおよび/または外部機器41から直前まで入力されていた演奏データ、すなわち演奏データ記録領域に記憶されている演奏データを別途一時的に記憶する。
【0043】
ステップS58の処理後、ステップS60にて、図7に示す切替え制御データを参照し、タイミングカウント値TCNTに基づいて、アルペジオ音の終了指示前に選択されていた発音パターンが終了タイミング(切替えタイミングと同じ)であるかを判定する。この終了タイミングの判定は、前述したステップS50の判定処理と実質的に同じである。終了タイミングに達していなければ、ステップS58に一時的に記憶した演奏データを用いたステップS56の処理が実行される。これにより、終了タイミングに達するまで、アルペジオ音の終了指示前に選択されていた発音パターンによるアルペジオ音が発生され続ける。
【0044】
一方、アルペジオ音の終了タイミングに達すると、ステップS62にて、楽音信号発生回路14に前記発生され続けているアルペジオ音の発生終了を指示する信号を出力する。また、ステップS64にて、前記一時的に記憶しておいた演奏データをクリアする。これにより、前記終了タイミング時に、アルペジオ演奏が終了する。
【0045】
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、図3のステップS44〜S54の処理により、アルペジオ音の発生中に発音パターンが演奏者によって切替えられても、音色に対応させて記憶されている切替えタイミングデータによって指定される切替えタイミングまで、前記切替え前の発音パターンデータに基づくアルペジオ音が発生され、その後に同切替え後の発音パターンデータに基づくアルペジオ音が発生される。また、図3のステップS42,S58〜S64の処理により、アルペジオ音の発生中にその終了が演奏者によって指示されても、音色に対応させて記憶されている切替えタイミングデータによって指定される終了タイミングまで、前記終了指示前の発音パターンデータに基づくアルペジオ音が発生され、その後にアルペジオ音の発生が終了する。
【0046】
その結果、上記実施形態によれば、発音パターンの切替え指示および発生終了の指示とは無関係に、発音パターンの変更または発生停止に伴うアルペジオ音の聴感上の不自然さをなくして、良好なアルペジオ音を発生させることができる。また、発音パターンの切替えタイミングおよびアルペジオ音の終了タイミングを指定するタイミングデータを各音色に対応付けるようにしたので、アルペジオ音の音色に適したアルペジオ演奏を行うことができるようになるとともに、同一音色内での発音パターンの切替えにおいてその切替えタイミングが統一されるため、安定感のあるアルペジオ演奏を享受できる。
【0047】
また、上記実施形態においては、図2のステップS12,S22の処理により、アルペジオ用データ(発音パターンデータおよびヘッダ)および切替え制御データを、演奏者が修正(追加、変更、削除など)できる。これにより、アルペジオ演奏にユーザの意志が反映されるとともに、ユーザの好みに応じたアルペジオ演奏を実現できる。
【0048】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0049】
例えば、上記実施形態においては、切替えタイミングデータとして、所定数の小節または拍ごとの終わりを指定するデータを記憶するようにした。しかし、これに代えて、発音パターンの開始からの所定区間の終わりを指定するデータ、例えば、発音パターンの開始から2小節の終わり、発音パターンの最後などを表すデータを切替えタイミングデータとしてもよい。
【0050】
また、上記実施形態においては、ステップS54の処理により発音パターンの切替え時にタイミングカウント値TCNTを「0」にリセットするようにしたが、このリセットを省略して、新たに選択された発音パターンデータが継続してカウントアップされるタイミングカウント値TCNTに従って検索されるようにしてもよい。
【0051】
また、上記実施形態においては、演奏操作子群11の操作が中断され、および/または外部機器41からの演奏データの入力が中断されたとき、演奏データ記憶領域内に記憶されていた演奏データをクリアするようにした。しかし、これに代えて、演奏操作子群11の操作が最後に中断され、および/または外部機器41からの演奏データの入力が最後に中断されたとき、演奏操作子群11の新たな操作および/または外部機器41からの新たな演奏データの入力があるまで、前記中断前の演奏データを演奏データ記憶領域に記憶保存しておくようにしてもよい。この場合、前記記憶保存処理を図3のステップS34にて行い、ステップS42の判定処理において演奏操作子群11の操作の中断および/または外部機器41からの演奏データの入力の中断を判定しないようにすればよい。これにより、演奏操作子群11および/または外部機器41の演奏を中断しても、アルペジオ演奏が続行される、いわゆるメモリ機能を有するアルペジオ演奏を行うことができるようになる。
【0052】
また、上記実施形態においては、一つの発音パターンデータが必ず一つの音色に割り当てられている例について説明した。しかし、これに代えて、一つの発音パターンデータを異なる複数の音色に割り当てておいてもよい。例えば、発音パターンデータ2を音色Aおよび音色Bの両者に割り当てる。そして、音色Aに関する切替えタイミングデータは1小節ごとの終わりを示しており、音色Bに関する切替えタイミングデータが「随時」であったとする。この場合、音色Aを選択中に発音パターンデータ2を他の発音パターンデータに切替えた場合、発音パターンデータ2に基づくアルペジオ演奏は小節の終わりで他の発音パターンデータに基づくアルペジオ演奏に切替わる。また、音色Bを選択中に発音パターンデータ2を他の発音パターンデータに切替えた場合、発音パターンデータ2に基づくアルペジオ演奏は即座に他の発音パターンデータに基づくアルペジオ演奏に切替わる。
【0053】
さらに、上記実施形態では、演奏操作子として鍵を採用した電子楽器について説明したが、鍵に代えて、単なる押圧スイッチ、タッチスイッチなどを音高を指定する演奏操作子として採用してもよい。また、本発明は、鍵盤装置およびその他の外部機器を接続して演奏データを入力可能する装置であれば、シーケンサ装置、パーソナルコンピュータなどの他の装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子楽器の全体ブロック図である。
【図2】前記電子楽器にて実行されるアルペジオ音設定プログラムを示すフローチャートである。
【図3】前記電子楽器にて実行されるアルペジオ音発音制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】前記電子楽器の外部記憶装置に記憶されているアルペジオ用データを示すフォーマット図である。
【図5】(A)は図4の発音パターンデータの一例を示すフォーマット図であり、(B)は前記発音パターンデータに従って発生されるアルペジオ音を説明するための説明図である。
【図6】(A)は図4の発音パターンデータの他の例を示すフォーマット図であり、(B)は前記発音パターンデータに従って発生されるアルペジオ音を説明するための説明図である。
【図7】前記電子楽器の外部記憶装置に記憶されている切替え制御データを示すフォーマット図である。
【図8】アルペジオ音の発音パターンの切替えを説明するための説明図である。
【符号の説明】
11…演奏操作子群、12…パネル操作子群、13…表示器、14…楽音信号発生回路、31…CPU、33…ROM、34…RAM、35…外部記憶装置、36…通信インターフェース回路。

Claims (4)

  1. アルペジオ音信号の発音パターンを規定する複数種類の発音パターンデータをアルペジオ音の音色と対応付けて記憶したパターンデータ記憶手段と、
    アルペジオ音の音色を選択する音色選択手段と、
    前記音色選択手段によって選択された音色に対応付けられた複数種類の発音パターンデータの中から一種類の発音パターンデータを選択するパターン選択手段と、
    前記パターン選択手段によって選択された発音パターンデータに基づくとともに前記音色選択手段によって選択された音色を有するアルペジオ音信号を発生するアルペジオ音信号発生手段とを備えた自動アルペジオ装置において、
    前記パターンデータ記憶手段に記憶されている各発音パターンデータの切替えタイミングを表すタイミングデータをアルペジオ音の音色に対応させて記憶したタイミングデータ記憶手段と、
    前記アルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生中、前記パターン選択手段によって発音パターンデータの選択が変更されたとき、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されていて前記選択変更前の発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定される切替えタイミングまで、同選択変更前の発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号を前記アルペジオ音信号発生手段に発生させ、その後に同選択変更後の発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号を前記アルペジオ音信号発生手段に発生させる切替え制御手段とを設けたことを特徴とする自動アルペジオ装置。
  2. アルペジオ音信号の発音パターンを規定する複数種類の発音パターンデータをアルペジオ音の音色と対応付けて記憶したパターンデータ記憶手段と、
    アルペジオ音の音色を選択する音色選択手段と、
    前記音色選択手段によって選択された音色に対応付けられた複数種類の発音パターンデータの中から一種類の発音パターンデータを選択するパターン選択手段と、
    前記パターン選択手段によって選択された発音パターンデータに基づくとともに前記音色選択手段によって選択された音色を有するアルペジオ音信号を発生するアルペジオ音信号発生手段と、
    アルペジオ音信号の発生終了を指示する終了指示手段とを備えた自動アルペジオ装置において、
    前記パターンデータ記憶手段に記憶されている各発音パターンデータの切替えタイミングを表すタイミングデータをアルペジオ音の音色に対応させて記憶したタイミングデータ記憶手段と、
    前記アルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生中、前記終了指示手段によってアルペジオ音信号の発生終了が指示されたとき、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されていて前記発生終了の指示前に用いられていた発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定されるタイミングまで、同発生終了の指示前に用いられていた発音パターンデータに基づくアルペジオ音信号を前記アルペジオ音信号発生手段に発生させ、その後に前記アルペジオ音信号発生手段によるアルペジオ音信号の発生を終了させる終了制御手段とを設けたことを特徴とする自動アルペジオ装置。
  3. アルペジオ音信号の発音パターンを規定する複数種類の発音パターンデータをアルペジオ音の音色と対応付けて記憶した記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている複数種類の発音パターンデータの中から選択された発音パターンデータに基づくとともに選択された音色を有するアルペジオ音信号を発生する自動アルペジオ装置に適用されるコンピュータプログラムにおいて、
    前記記憶装置に、各発音パターンデータの切替えタイミングを表すタイミングデータをアルペジオ音の音色に対応付けて記憶しておき、
    アルペジオ音信号の発生中、発音パターンデータの変更またはアルペジオ音の発生終了が指示されたとき、前記記憶装置に記憶されていて前記指示前に用いられていた発音パターンデータに対応したタイミングデータによって指定されるタイミングまで、同指示前に用いられていた発音パターンデータに基づいてアルペジオ音信号を発生し、その後に同指示による変更後の発音パターンデータに基づいてアルペジオ音信号を発生しまたはアルペジオ音信号の発生を終了するようにしたことを特徴とするコンピュータプログラム。
  4. 請求項3に記載のコンピュータプログラムにおいて、さらに、前記記憶装置に記憶されているタイミングデータを変更可能とするようにしたコンピュータプログラム。
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