JPH08248954A - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH08248954A
JPH08248954A JP7352950A JP35295095A JPH08248954A JP H08248954 A JPH08248954 A JP H08248954A JP 7352950 A JP7352950 A JP 7352950A JP 35295095 A JP35295095 A JP 35295095A JP H08248954 A JPH08248954 A JP H08248954A
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Masao Kondo
昌夫 近藤
Shinichi Ito
真一 伊藤
Hiroki Nakazono
裕樹 中薗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動演奏データのノート変換処理を行うにあ
たり、メモリ容量を削減できるようにする。 【解決手段】 複数の第1の自動演奏データについて
は、各第1の自動演奏データに対応して、ノート変換に
関する第1の情報がそれぞれ記憶される。複数の第2の
自動演奏データについては、ノート変換に関する第2の
情報が該第2の自動演奏データに共通に記憶される。自
動演奏の実行時においては、その演奏シーケンスに従っ
て第1及び第2の自動演奏データが随時読み出されて、
該読み出された自動演奏データ中に含まれるノートデー
タに基づく音が再生される。その際、第1の自動演奏デ
ータについてはそれに対応して読み出された第1の情報
に応じた固有のノート変換処理が適用されるが、第2の
自動演奏データについては共通の第2の情報に応じた共
通のノート変換処理が適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動伴奏機能を
有するシーケンサ等の自動演奏装置に関し、例えば自動
演奏実行の際に伴奏コード(和音)に基づいて自動演奏
音のノート変換(音名変換)を行うことのできる自動演
奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動演奏装置の中には、リズムパ
ート、ベースパート及びコードパートの一部の演奏パー
トについては、シーケンシャルな演奏データとは別途記
憶された伴奏パターンデータに基づいて自動伴奏を行う
ものがある。このような自動演奏装置には、どの伴奏パ
ターンデータに基づいて自動伴奏を行うのか、予めシー
ケンシャルな演奏データのヘッダや操作子などでパター
ン番号を設定するものや、そのパターン番号を曲の進行
に従って順番に記憶したシーケンシャルな伴奏データを
有するものなどがある。そして、リズムパート以外のベ
ースパート及びコード(和音)パートについては曲の進
行に従って別途記憶されている和音進行データやユーザ
により指定されるコード(和音)に基づきそれに適した
音高(音名)の音に変換するというノート変換処理を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動伴奏デ
ータをノート変換するにあたっては、演奏スタイル(例
えば、ポップス、ロック、ジャズ、ワルツなどのリズム
種類に対応するスタイル)毎、各セクション(メイン、
フィルイン、イントロ及びエンディング)毎、又は各パ
ート毎に、一律ではなく、異なった態様のノート変換処
理を行うことが、音楽的に好ましい場合が多い。例え
ば、演奏スタイル毎、セクション毎、パート毎にノート
変換される音域の制限範囲を異ならせたり、異なるノー
ト変換テーブルを使用することが好ましい場合が多い。
そのような個別の制御を実現しようとする場合、各演奏
スタイル毎、各セクション毎、各パート毎に個別に夫々
のノート変換に関する情報を夫々記憶するのが普通であ
る。しかし、そうすると、ノート変換に関する情報とし
て共通使用できるものがあったとしても、全てのスタイ
ルのセクション毎及びパート毎に夫々のノート変換に関
する情報を別々に記憶しておかなければならないことに
なるため、その情報量は膨大なものとなってしまう、と
いう問題点が生じる。
【0004】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
のであり、自動演奏音のノート変換処理を行うにあた
り、メモリ容量を削減することのできる自動演奏装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動演奏
装置は、複数の第1の自動演奏データと複数の第2の自
動演奏データとを夫々記憶すると共に、前記第1の自動
演奏データに対応してノート変換に関する第1の情報を
記憶する第1の記憶手段と、前記複数の第2の自動演奏
データに共通するノート変換に関する第2の情報を記憶
する第2の記憶手段と、自動演奏の進行に従って前記第
1の記憶手段から前記第1及び第2の自動演奏データを
読み出すと共に、該読み出された第1の自動演奏データ
に対応する前記第1の情報を読み出し、かつ、第2の自
動演奏データに対応して前記第2の情報を前記第2の記
憶手段から読み出す読出し手段と、前記第1の自動演奏
データに含まれるノートデータの変換処理を前記第1の
情報に基づいて行ない、前記第2の自動演奏データに含
まれるノートデータの変換処理を前記第2の情報に基づ
いて行なうノート変換手段とを備える。
【0006】自動演奏時においては、演奏進行に従って
前記第1の記憶手段から前記第1及び第2の自動演奏デ
ータが読み出されると共に、第1の自動演奏データが読
み出されるときは、これに対応して前記第1の情報が読
み出される。一方、第2の自動演奏データが読み出され
るときは、これに対応して前記第2の情報が前記第2の
記憶手段から読み出される。そして、前記第1の自動演
奏データに含まれるノートデータの変換処理が前記第1
の情報に基づいて行なわれ、前記第2の自動演奏データ
に含まれるノートデータの変換処理は前記第2の情報に
基づいて行なわれる。従って、特殊なノート変換処理を
行なうことが好ましい第1の自動演奏データについて
は、個別の第1の情報を夫々記憶しておき、これを利用
してノート変換処理を行なうことにより、好ましいノー
ト変換処理を行なうことができる。一方、特殊なノート
変換処理を行なう必要のない第2の自動演奏データに関
しては、共通の第2の情報を利用してノート変換処理を
行なうことにより、個別の第1の情報をいちいち記憶し
ておく無駄を省くことができる。従って、複数の自動演
奏データのノート変換処理を行なうにあたって、必要な
好ましいノート変換処理を行なうことができる一方で、
そのためのメモリ容量を削減することもできる、という
優れた効果を奏する。
【0007】別の観点に従えば、この発明に係る自動演
奏装置は、複数のチャンネルに対応して複数の自動演奏
データを記憶し、かつ、前記複数のチャンネルのうちの
少なくとも一部のチャンネルに対応して該チャンネル毎
のノート変換に関する第1の情報を夫々記憶している第
1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている
第1の情報とは独立して、ノート変換に関する第2の情
報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段か
ら前記自動演奏データを読み出し、読み出した自動演奏
データを前記第1または第2の情報に基づいてノート変
換するものであって、前記第1の記憶手段中に第1の情
報が記憶されているチャンネルについては、該第1の情
報に基づいてノート変換し、一方、前記第1の情報が記
憶されていないチャンネルについては、前記第2の情報
に基づいてノート変換し、ノート変換処理が施されたデ
ータに基づく自動演奏音が発生されるようにする、ノー
ト変換手段とを備える。
【0008】自動演奏時においては、演奏進行に従って
前記第1の記憶手段から前記自動演奏データが読み出さ
れると共に、前記第1の情報が記憶されている一部のチ
ャンネルに対応する自動演奏データが読み出されるとき
には、これに対応してそのチャンネルに対応する前記第
1の情報が読み出される。一方、前記第1の情報が記憶
されていないチャンネルに対応する自動演奏データが読
み出されるときには、これに対応して前記第2の情報が
前記第2の記憶手段から読み出される。そして、前記第
1の情報に対応する自動演奏データについては該第1の
情報に基づいてノート変換処理が行なわれ、前記第2の
情報に対応する自動演奏データについては該第2の情報
に基づいてノート変換処理が行なわれる。従って、この
場合も、特殊なノート変換処理を行なう必要のない自動
演奏データに関しては、共通の第2の情報を利用してノ
ート変換処理を行なうことにより、個別の第1の情報を
いちいち記憶しておく無駄を省くことができ、複数の自
動演奏データのノート変換処理を行なうにあたって、必
要な好ましいノート変換処理を行なうことができる一方
で、そのためのメモリ容量を削減することもできる、と
いう優れた効果を奏する。
【0009】更に別の観点に従えば、この発明に係る自
動演奏装置は、複数の自動演奏データを夫々記憶するも
のであり、前記各自動演奏データは複数の属性のいずれ
かに夫々分類されている、第1の記憶手段と、前記自動
演奏データのノート変換に関する第1の情報を、所定の
複数の属性の各々に対応して個別に記憶する第2の記憶
手段と、前記自動演奏データのノート変換に関する第2
の情報を、別の複数の属性に共通に、記憶する第3の記
憶手段と、自動演奏の進行に従って前記第1の記憶手段
から前記自動演奏データを読み出すと共に、前記所定の
複数の属性のいずれかに分類される第1の自動演奏デー
タの読出しに対応してその属性に対応する前記第1の情
報を前記第2の記憶手段から読み出し、かつ、前記別の
複数の属性のいずれかに分類される第2の自動演奏デー
タの読出しに対応して前記第2の情報を前記第3の記憶
手段から読み出す読出し手段と、前記第1の自動演奏デ
ータに含まれるノートデータの変換処理を前記第1の情
報に基づいて行ない、前記第2の自動演奏データに含ま
れるノートデータの変換処理を前記第2の情報に基づい
て行ない、ノート変換処理が施されたデータに基づく自
動演奏音が発生されるようにする、ノート変換手段とを
備えるものである。
【0010】上記で、自動演奏データの属性とは、例え
ば、伴奏スタイル、伴奏パターンのセクション、及び伴
奏音の発生チャンネル若しくはパートなどのような、自
動演奏データを分類する1又は複数のファクタの少なく
とも1つ又はそれらの組合せによって定義されるもので
ある。所定の複数の属性に関しては、第2の記憶手段に
おいて、自動演奏データのノート変換に関する第1の情
報を、その各々の属性に対応して個別に記憶している。
一方、別の複数の属性に関しては、そのような個別のノ
ート変換に関する第1の情報が記憶されていない。その
代わりに、自動演奏データのノート変換に関する第2の
情報を、該別の複数の属性に共通に、記憶する第3の記
憶手段が設けられている。自動演奏時においては、演奏
進行に従って前記第1の記憶手段から前記自動演奏デー
タが読み出されると共に、前記所定の複数の属性のいず
れかに分類される第1の自動演奏データが読み出される
ときは、これに対応してその属性に対応する前記第1の
情報が前記第2の記憶手段から読み出される。また、前
記別の複数の属性のいずれかに分類される第2の自動演
奏データが読み出されるときは、これに対応して前記第
2の情報が前記第3の記憶手段から読み出される。そし
て、前記第1の自動演奏データに含まれるノートデータ
の変換処理が前記第1の情報に基づいて行なわれ、前記
第2の自動演奏データに含まれるノートデータの変換処
理は前記第2の情報に基づいて行なわれる。
【0011】従って、その属性に特有の特殊なノート変
換処理を行なうことが好ましい属性については、個別の
第1の情報を夫々記憶しておき、これを利用してノート
変換処理を行なうことにより、好ましいノート変換処理
を行なうことができる。一方、特殊なノート変換処理を
行なう必要のない属性に関しては、共通の第2の情報を
利用してノート変換処理を行なうことにより、個別の第
1の情報をいちいち記憶しておく無駄を省くことができ
る。従って、複数の属性に分類される複数の自動演奏デ
ータのノート変換処理を行なうにあたって、必要な好ま
しいノート変換処理を行なうことができる一方で、その
ためのメモリ容量を削減することもできる、という優れ
た効果を奏する。
【0012】更に別の観点に従えば、この発明に係る自
動演奏装置は、複数の第1の自動伴奏データを、ノート
変換に関する第1の情報と共に記憶する第1の記憶手段
と、複数の第2の自動伴奏データを記憶する第2の記憶
手段と、前記複数の第2の自動伴奏データに共通するノ
ート変換に関する第2の情報を記憶する第3の記憶手段
と、前記第1の自動伴奏データ及び前記第1の情報を読
み出し、前記第1の自動伴奏データを前記第1の情報に
基づいてノート変換することによって所定の伴奏を行
い、前記第2の自動伴奏データ及び前記第2の情報を読
み出し、前記第2の自動伴奏データを前記第2の情報に
基づいてノート変換することによって所定の伴奏を行う
伴奏手段とを備えるものであってもよい。
【0013】上記で、第1の自動伴奏データは、例え
ば、スタイル毎、パート毎、又はセクション毎に一つの
グループとして記憶される。また、ノート変換に関する
第1の情報が第1の自動伴奏データのグループ毎に記憶
される。従って、伴奏手段は第1の記憶手段からベース
パートやコードパートの第1の自動伴奏データ及び第1
の情報を曲の進行に従って読み出し、読み出された第1
の自動伴奏データをその第1の情報に基づきそれに適し
た音にノート変換することによって所定の伴奏を行う。
一方、第2の記憶手段においては第2の自動伴奏データ
と共にノート変換に関する情報を記憶していない。そこ
で、第3の記憶手段を設け、そこに第2の自動伴奏デー
タに共通するノート変換に関する第2の情報を記憶す
る。このノート変換に関する第2の情報は第2の記憶手
段に記憶されている第2の自動伴奏データに対して共通
に利用されるものである。従って、伴奏手段は第2の記
憶手段からベースパートやコードパートの第2の自動伴
奏データを曲の進行に従って読み出すと共に第3の記憶
手段から第2の情報を読み出し、読み出された第2の自
動伴奏データをその第2の情報に基づきそれに適した音
にノート変換することによって所定の伴奏を行う。これ
によって、コード(和音)に基づくノート変換を行うに
あたり、共通に利用できるものにあっては、第2の情報
に基づいてノート変換を行えばよく、第2の記憶手段に
記憶されている第2の自動伴奏データの全てに対して第
1の情報を設けなくてもよいため、メモリ容量を削減す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1はこの発
明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器の一実施例を
示すハード構成ブロック図である。この実施例において
は、マイクロプロセッサユニット(CPU)10、RO
M11、RAM12を含むマイクロコンピュータの制御
の下に各種の処理が実行されるようになっている。この
実施例では1つのCPU10によって自動演奏処理等を
行う電子楽器を例に説明する。この実施例では電子楽器
は自動演奏用のチャンネルとして16チャンネル分の同
時発音が可能である。すなわち、16種類の演奏データ
を同時再生可能である。
【0015】CPU10はこの電子楽器全体の動作を制
御するものである。このCPU10に対して、データ及
びアドレスバス1Dを介してROM11、RAM12、
押鍵検出回路13、スイッチ検出回路14、表示回路1
5、音源回路16、タイマ17、MIDIインターフェ
イス(I/F)18及びディスクドライブ19が接続さ
れている。
【0016】ROM11はCPU10のシステム関連の
プログラム、ナンバ『01』から『99』までの99個
の自動伴奏用のスタイルデータ、デフォルト用のCTA
B(Channel Table)、複数のノート変換
テーブル、その他に楽音に関する各種のパラメータやデ
ータなどを記憶している。RAM12はCPU10がプ
ログラムを実行する際に発生する各種の演奏データや各
種のデータを一時的に記憶するものであり、ランダムア
クセスメモリ(RAM)の所定のアドレス領域がそれぞ
れ割り当てられ、レジスタやフラグ等として利用され
る。また、RAM12はユーザが自由に使用することの
できるナンバ『00』のユーザスタイルデータを記憶す
る。勿論、伴奏スタイル以外の各種自動演奏(例えば、
ソングデータ、あるいはメロディシーケンス、あるいは
コード(和音)シーケンスなど)のデータが、ROM1
1及び/又はRAM12に記憶されるようになっていて
よい。これらについては特に詳しく説明しないが、どの
ような種類の自動演奏においても、以下で説明する実施
の形態に準じて、及び必要に応じて適宜変形した形態
で、本発明を適用することができる。なお、和音演奏
は、自動伴奏演奏と同時に、鍵盤1Aをリアルタイムで
押鍵操作して演奏入力するか、あるいは、所望の和音シ
ーケンス演奏を図示しないコード(和音)シーケンサに
記憶しておき、これを再生読出しすることによって、適
宜行なわれるようにしてよい。
【0017】図2はこのROM11及びRAM12に記
憶されているスタイルデータの内容及びデフォルトCT
ABの内容を示す図である。RAM12はナンバ『0
0』のユーザスタイルデータを記憶し、ROM11はナ
ンバ『01』から『99』までの99個のスタイルデー
タとデフォルトCTABを記憶する。スタイルデータは
演奏スタイル(例えば、ポップス、ロック、ジャズ、ワ
ルツなどのリズム種類に対応した伴奏スタイル)毎に設
けられている。
【0018】1つのスタイルデータは、ヘッダ部、シー
ケンスデータ部及びCTAB群から構成される。ヘッダ
部にはスタイルの名称などが記憶される。シーケンスデ
ータ部は図2(B)に示すように、初期設定データと各
セクション(メイン、フィルイン、イントロ及びエンデ
ィング)のパターンデータで構成される。初期設定デー
タは各チャンネルの音色、演奏パート名、初期テンポな
どのデータで構成される。メインパターンデータは繰り
返し演奏されるメインの伴奏パターンである。フィルイ
ンパターンデータはフィルイン演奏時の伴奏パターンで
ある。イントロパターンデータはイントロ演奏時の伴奏
パターンである。エンディングパターンデータはエンデ
ィング演奏時の伴奏パターンである。勿論、これら以外
の伴奏セクションがあってもよい。
【0019】各セクションのパターンデータは、図2
(C)に示すよう、マーカー、デルタタイムデータ及び
イベントデータから構成される。「マーカー」は、メモ
リにおけるセクションとセクションの区切りを示す信号
として使用されるマーカーデータを含み、更に、該マー
カーに続いて記憶されているセクションが、メイン、フ
ィルイン、イントロ及びエンディングなどのどのセクシ
ョンであるかを示すセクション種類情報を含んでいる。
デルタタイムデータはイベントとイベントとの間の時間
を示すデータである。イベントデータは図2(D)に示
すように、ノートイベントの場合は、ノートオン/オフ
と『1』〜『16』のチャンネル番号、ノートナンバ及
びベロシティデータなどで構成される。他のイベントデ
ータ(ピッチベンドやボリューム制御など)の場合もそ
のイベントを示すデータやチャンネル番号などで構成さ
れる。このデルタタイムデータとイベントデータは対で
記憶され、同じタイミングのイベントを示す場合にはデ
ルタタイムデータは『0』となっている。
【0020】CTAB群は、図2(E)に示すように、
ノート変換に関する各種情報を各セクション(メイン、
フィルイン、イントロ及びエンディング)の『1』〜
『16』の各チャンネル毎に設けられたCTAB(Ch
annel Table)の複数で構成される。このよ
うにCTABを各セクションの各チャンネル毎に設けた
理由は、鍵盤1Aで押鍵操作された又はコードシーケン
サから再生読出しされた現時点の指定コード(和音)に
基づいてどのようにノート変換すべきであるか、その最
適の状態が各セクションの各チャンネル毎にそれぞれ異
ならせることが好ましいからである。
【0021】従って、CTABは、基本的には、各セク
ションの各チャネル毎に独立に夫々設けられることが好
ましいが、ノート変換処理のために特殊な設定を格別に
必要としないスタイルのセクションにおける各チャンネ
ル毎にこのようなCTABを個別に設けることはいたず
らに使用メモリ容量を増してしまうので、かえって好ま
しくない。そこで、この発明では、ノート変換処理のた
めに特殊な設定を必要としないような、或る1又は複数
のスタイルの、或る1又は複数のセクションにおける全
チャンネル又は或る1又は複数のチャンネルに関して
は、そのような個別のCTABを設けないようにして、
メモリの節約を図っている。その代わりに、そのような
個別のCTABが設けられていない場合には、ROM1
1内に設けられているデフォルト用CTABを共通に使
用することによってノート変換処理が行われるようにな
っている。このように、或る種の属性に分類される自動
演奏データ(すなわち、ノート変換処理のために特殊な
設定を格別に必要としないような自動伴奏のデータ)に
ついては、図2(G)に示されたような共通のデフォル
トCTABを用いることによってデータ記憶容量を削減
することができる。
【0022】すなわち、スタイル番号「00」から「9
9」までの多数のスタイルのうち、或る所定の複数のス
タイルについては、そのすべてのセクションについて、
又は所定の1又は複数のセクションについて、図2の
(E)に示されたようなチャンネル毎のCTABが、全
チャンネルにつき、又は所定の1又は複数のチャンネル
について、設けられていないのである。このようなチャ
ンネル毎のCTABが設けられていないものについて
は、共通のデフォルトCTABが使用される。すなわ
ち、共通のデフォルトCTABを適用するのは、或るス
タイルの全てのセクションについての全てのチャンネル
であってもよいし、あるいは、該スタイルの一部のセク
ションについての全てのチャンネルであってもよいし、
あるいは、該スタイルの一部のセクションについての一
部のチャンネルであってもよい。また、或るスタイルで
は、その全てのセクションについての全てのチャンネル
について共通のデフォルトCTABを適用するが、別の
スタイルでは、その一部のセクションについての一部の
チャンネルについて共通のデフォルトCTABを適用す
るようにしてもよい。また、共通のデフォルトCTAB
を適用するスタイルは、ROM11に記憶されているも
のであってもよいし、RAM12に記憶されているもの
であってもよい。
【0023】図2(E)のCTAB群を構成する各CT
ABに記憶される情報は、図2(F)に示すように、チ
ャンネルナンバ、楽器名、パートナンバ、パートエディ
ットビット、ソースルート、ソースタイプ、ノート変換
テーブル種類、ノートリミット、チャンネルスイッチ等
の情報を含む。チャンネルナンバはMIDIチャンネル
に対応した『1』〜『16』のチャンネルナンバであ
り、1つのセクション内のCTABのチャンネルナンバ
は全て異なるようになっている。楽器名はチャンネルナ
ンバで指定された音源回路16のMIDIチャンネルに
設定されるべき音色の楽器名である。
【0024】パートナンバはどの演奏パートに関するデ
ータであるかを示すものであり、『1』〜『5』のデー
タで構成される。パートナンバ『1』はリズム1パート
を、パートナンバ『2』はリズム2パートを、パートナ
ンバ『3』はベースパートを、パートナンバ『4』はコ
ード1パートを、パートナンバ『5』はコード2パート
を示す。パートエディットビット(PEB)はそのチャ
ンネルをパート単位で編集してもよいか否かを示す
『0』又は『1』のデータである。パートエディットビ
ットが『1』の場合は1つの演奏パートが複数チャンネ
ルで構成されているので、パート単位での編集はできな
い(複数チャンネルあるうちのどのチャンネルをどのよ
うにエディットすれば音楽的に好ましい状態でエディッ
トできるのかが分からない)ことを示し、『0』の場合
は1つの演奏パートがこのチャンネルだけで構成されて
いるので、パート単位で編集ができることを示す。な
お、1つの演奏パートが1つのチャンネルで構成されて
いても、このチャンネルのエディットを行ってはいけな
い場合などには、パートエディットビット(PEB)が
『1』に設定されている場合もある。
【0025】ソースルートはそのチャンネルのシーケン
スデータ(自動伴奏データ)がどのコードルート(和音
の根音)で作成されたかを示すものである。このソース
ルートのデフォルト値は『C』である。ソースタイプは
そのチャンネルのシーケンスデータ(自動伴奏データ)
がどのコードタイプ(和音の種類)で作成されたかを示
すものである。このソースタイプのデフォルト値はメジ
ャー7th(maj7)である。シーケンスデータ(自
動伴奏データ)がどのようなコードルート、コードタイ
プで作成されている場合であっても、このソースルート
及びソースタイプに基づいてそのチャンネルのシーケン
スデータをCメジャー7thの音(ノート変換を行うと
きの基準の音)に変換することができる。
【0026】「ノート変換テーブル種類」は複数のノー
ト変換テーブルの中から、どれを用いてノート変換を行
うのかを指定する情報である。例えば、ノート変換テー
ブルにはベースパートに適したL個のノート変換テーブ
ル1〜L、コードパートに適したM個のノート変換テー
ブル1〜M、「全く変換しない」等の種類があるので、
ノート変換テーブル種類はこれらの中のどのテーブルに
基づいて変換を行うかを指定するものである。このノー
ト変換テーブル種類のデフォルト値は、リズムパートの
場合には「全く変換しない(無変換)」であり、ベース
パートの場合にはベースパートに適したノート変換テー
ブル1であり、コードパートの場合にはコードパートに
適したノート変換テーブル1である。
【0027】ノートリミットはノート変換によってノー
トナンバを変換した場合に、変換後のノートナンバの範
囲がある音域内に収まるように、その音域の上限及び下
限を規定するものである。チャンネルスイッチは現在押
鍵中のコードルート及びコードタイプが特定の種類であ
る場合に、そのチャンネルの発音を行うように設定する
ためのメモリスイッチであり、全てのコードルート及び
コードタイプに対応してオン・オフを示す『0』又は
『1』のデータで構成されている。1つの演奏パートが
複数チャンネルで構成されている場合に、このチャンネ
ルスイッチを用いて、コードの種類によってチャンネル
を切り換えることができるようにする。このチャンネル
スイッチのデフォルト値は「全てチャンネルを常時発音
させる」である。
【0028】デフォルトCTABは、図2(G)に示す
ように、図2(F)のCTABと同様に各チャンネル毎
にチャンネルナンバCH、楽器名、パートナンバ、パー
トエディットビット(PEB)、ソースルート、ソース
タイプ、ノート変換テーブル種類、ノートリミット、チ
ャンネルスイッチから構成される。この実施例ではチャ
ンネルナンバ『1』〜『5』に対して所定のデフォルト
値が設定されており、これ以外のチャンネルナンバ
『6』〜『16』に対してはデフォルト値は設定されて
いない。
【0029】デフォルトCTABにおいて、楽器名は設
定されていない。パートナンバについては、チャンネル
ナンバ『1』がパートナンバ『1』のリズム1パート
に、チャンネルナンバ『2』がパートナンバ『2』のリ
ズム2パートに、チャンネルナンバ『3』がパートナン
バ『3』のベースパートに、チャンネルナンバ『4』が
パートナンバ『4』のコード1パートに、チャンネルナ
ンバ『5』がパートナンバ『5』のコード2パートにな
るように設定されている。パートエディットビット(P
EB)については、全てのチャンネルナンバ『1』〜
『5』に対して『0』が設定されている。ソースルート
については、チャンネルナンバ『1』〜『5』に『C』
が設定されている。ソースタイプについては、チャンネ
ルナンバ『1』〜『5』にメジャー7th(maj7)
が設定されている。ノート変換テーブル種類について
は、リズムパートのチャンネルナンバ『1』及び『2』
には『無し(無変換)』が、ベースパートのチャンネル
ナンバ『3』にはベースパートに適したノート変換テー
ブル1が、コードパートのチャンネルナンバ『4』及び
『5』にはコードパートに適したノート変換テーブル1
がそれぞれ設定されている。ノートリミットについては
図示していないが上限及び下限の設定は『無し』に設定
されている。チャンネルスイッチについては、『全てチ
ャンネルを常時発音させる』が設定されている。
【0030】鍵盤1Aは発音すべき楽音の音高を選択す
るための複数の鍵を備えており、各鍵に対応したキース
イッチを有しており、また必要に応じて押圧力検出装置
等のタッチ検出手段を有している。鍵盤1Aは音楽演奏
のための基本的な操作子であり、これ以外の演奏操作子
でもよいことはいうまでもない。押鍵検出回路13は発
生すべき楽音の音高を指定する鍵盤1Aのそれぞれの鍵
に対応して設けられたキースイッチ回路を含むものであ
る。この押鍵検出回路13は鍵盤1Aの離鍵状態から押
鍵状態への変化を検出してキーオンイベントを出力し、
押鍵状態から離鍵状態への変化を検出してキーオフイベ
ントを出力すると共にそれぞれのキーオンイベント及び
キーオフイベントに関する鍵の音高を示すキーコード
(ノートナンバ)を出力する。押鍵検出回路13はこの
他にも鍵押し下げ時の押鍵操作速度や押圧力等を判別し
てベロシティデータやアフタタッチデータとして出力す
る。
【0031】スイッチ検出回路14はパネル1B上に設
けられた各々の操作子に対応して設けられており、各々
の操作子の操作状況に応じた操作データをイベント情報
として出力する。表示回路15はパネル1B上に設けら
れた表示手段(LCD2)の表示内容などを制御する。
パネル1Bには各種操作子及びLCD2が設けられてい
る。パネル1Bに設けられている操作子としては、
『0』から『9』の数字及び『+』『−』の付されたス
タイル選択スイッチ、『Yes』の付されたイエススイ
ッチ、『No』の付されたノースイッチ、『リズム
1』、『リズム2』、『ベース』、『コード1』、『コ
ード2』の付されたパート選択スイッチ、『イント
ロ』、『フィルイン』、『メイン』、『エンディング』
の付されたセクション選択スイッチ、『REC』の付さ
れた録音スイッチ、『クリア』の付されたクリアスイッ
チ、『カスタム』の付されたカスタムスイッチ、『スタ
ート/ストップ』の付されたスタート/ストップスイッ
チなどがある。この他にも、パネル1Bには発生すべき
楽音の音色、音量、音高、効果等を選択、設定、制御す
るための各種の操作子を有するが、ここでは実施例の説
明に必要なものだけについて説明する。
【0032】スタイル選択スイッチは、『00』から
『99』までのスタイルナンバを入力することによっ
て、いずれか1つのスタイルナンバを選択するためのス
イッチである。スタイル選択スイッチによって選択され
たスタイル名はLCD2上に表示される。イエススイッ
チ及びノースイッチはLCD2に表示された電子楽器か
らのメッセージに対して操作者が回答するためのもので
ある。パート選択スイッチは編集する演奏パートを指定
するためのスイッチである。セクション選択スイッチは
編集するセクションを指定するためのスイッチである。
録音スイッチはセクション選択スイッチ及びパート選択
スイッチによって選択されたセクション及びパートの演
奏データを編集するモードを指定するためのスイッチで
ある。なお、この実施例では録音スイッチとパート選択
スイッチが同時に操作された場合に、その操作された演
奏パートにおける演奏データの編集を行う編集モードに
移行するようにしている。クリアスイッチは編集モード
にある演奏データを消去するためのスイッチである。カ
スタムスイッチはスタイルナンバ『01』〜『99』の
中からスタイル選択スイッチによって選択されたデータ
をスタイルナンバ『00』のユーザスタイルデータとし
てRAM11のカスタムエリアにコピーするためのスイ
ッチである。スタート/ストップスイッチは自動演奏の
スタート/ストップを制御するためのスイッチである。
【0033】音源回路16は複数の時分割発音チャンネ
ル(この実施例では16チャンネル)で楽音信号の同時
発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由
して与えられた演奏データ(MIDI規格に準拠したデ
ータ)を入力し、この演奏データに基づき楽音信号を発
生する。そして、16個のMIDIチャンネルに対応
し、同時に16種類の音色(パート)にて楽音の発生が
可能である。音源回路16における楽音信号発生方式は
いかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音
の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形
メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み
出すメモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位
相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実
行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あ
るいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータと
して所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値
データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用して
もよい。
【0034】音源回路16から発生される楽音信号はア
ンプ及びスピーカから構成されるサウンドシステム1C
を介して発音される。タイマ17は時間間隔を計数した
り、自動演奏のテンポを設定したりするためのテンポク
ロックパルスを発生するものであり、このテンポクロッ
クパルスの周波数はパネル1B上のテンポスイッチ(図
示していない)によって調整される。タイマ17からの
テンポクロックパルスはCPU10に対してインタラプ
ト命令として与えられ、CPU10はインタラプト処理
により自動演奏の各種処理を実行する。この実施例にお
いてはテンポクロックパルスは4分音符につき96回発
生されるものとする。MIDIインターフェイス(I/
F)18及びディスクドライブ19は、演奏データを外
部に出力したり、外部から演奏データを入力したりする
ためのインターフェイスである。なお、これらの装置以
外に、公衆回線、各種ネットワーク、HDD等を介して
演奏データのやりとりを行ってもよい。
【0035】次に、CPU10によって実行される電子
楽器の処理の一例を図3から図7のフローチャートに基
づいて説明する。図3はパネル1B上の各スイッチの操
作に応じて図1の電子楽器のCPU10が処理するカス
タムスタイル作成処理の一例を示す図である。このカス
タムスタイル作成処理は操作者がスタイルナンバ『0
0』のユーザスタイルデータを作成する際にパネル1B
上のスイッチを操作することによって行われる処理であ
る。このカスタムスタイル作成処理は次のようなステッ
プで順番に実行される。
【0036】ステップ31:操作者はLCD2に表示さ
れるスタイル名を見ながらスタイル選択スイッチ『0』
〜『9』、『+』又は『−』を操作して『00』から
『99』までのスタイルナンバを入力し、1つのスタイ
ルナンバを選択する。 ステップ32:操作者がカスタムスイッチ『カスタム』
を操作(オン)すると、それに応じてCPU10はRA
M11のカスタムエリアにステップ31で選択されたス
タイルナンバの演奏データをスタイルナンバ『00』の
ユーザスタイルデータとしてコピーする。
【0037】ステップ33:操作者は編集したいセクシ
ョンに対応するセクション選択スイッチ『イントロ』、
『フィルイン』、『メイン』又は『エンディング』を操
作する。 ステップ34:操作者は録音スイッチ『REC』を操作
(オン)しながら、同時に編集したい演奏パートに対応
するパート選択スイッチ『リズム1』、『リズム2』、
『ベース』、『コード1』又は『コード2』を操作(オ
ン)する。 ステップ35:CPU10はステップ33及び34のス
イッチ操作に応じて、選択されたセクション及びパート
に対応するチャンネルのパートエディットビットをチェ
ックする。すなわち、選択されたセクションのCTAB
の中から選択されたパートナンバに対応するCTABの
中のパートエディットビットの内容を読み出す。 ステップ36:CPU10はステップ35で読み出され
たパートエディットビット(PEB)が『1』であるか
どうかを判定し、『1』(YES)の場合は次のステッ
プ37に進み、『0』(NO)の場合はステップ3Dに
ジャンプする。
【0038】ステップ37:ステップ36でパートエデ
ィットビットが『1』だと判定されたということは、ス
テップ33及び34で選択されたパートの演奏データは
編集できないことを意味するので、CPU10はLCD
2上に「このパートはエディットできません。消去して
いいですか?」というメッセージを表示する。 ステップ38:このメッセージを確認した操作者は、イ
エススイッチ『Yes』又はノースイッチ『No』のい
ずれかを操作(オン)するので、CPU10はイエスス
イッチ『Yes』が操作(オン)されたかどうかを判定
し、操作された(YES)場合は次のステップ3Aに進
み、操作されていない(NO)場合はステップ39に進
む。 ステップ39:ステップ38でイエススイッチ『Ye
s』が操作されていなと判定されたので、今度はCPU
10はノースイッチ『No』が操作(オン)されたかど
うかを判定し、操作された(NO)場合は次のステップ
3Eに進み、操作されていない(NO)場合はステップ
38にリターンする。すなわち、操作者がイエススイッ
チ『Yes』又はノースイッチ『No』のいずれかを操
作(オン)するまでステップ38及びステップ39の判
定を繰り返し行う。
【0039】ステップ3A:ステップ38で操作者がイ
エススイッチ『Yes』を操作したと判定されたので、
CPU10はLCD2から上記メッセージを消去する。 ステップ3B:CPU10はステップ33及び34で選
択された演奏パートに対応するチャンネルのシーケンス
データを消去する。すなわち、シーケンスデータ中から
該チャンネルナンバのついたイベントをサーチし消去し
てシーケンスデータを作り直す。演奏パートが複数チャ
ンネルで構成されている場合にはその全チャンネルのシ
ーケンスデータを消去する。 ステップ3C:CPU10はステップ33及び34で選
択されたパートに対応するチャンネルのCTABをRO
M11内のデフォルトCTABに書き換える。なお、こ
の書き換えの際、チャンネルナンバ、楽器名、パートナ
ンバなどのようにそのCTAB固有のデータはそのまま
維持し、これ以外の値をデフォルトCTABの値に書き
換える。
【0040】ステップ3D:操作者はステップ3Bで消
去されたシーケンスデータに代えて新たなシーケンスデ
ータを記録したり、編集したりする。なお、新たなシー
ケンスデータの作成・記録・編集作業は鍵盤1Aの操作
に応じたリアルタイム入力(オーバーダビング処理)や
図示していない他のスイッチ類の操作に応じたステップ
入力処理、クリア処理又はクォンタイズ処理などによっ
て行われる。 ステップ3E:操作者がノースイッチ『No』を操作し
たとステップ39で判定されたので、CPU10はLC
D2から上記メッセージを消去する。 ステップ3F:スタート/ストップスイッチが操作(オ
ン)されたかどうかを判定し、操作された(YES)場
合は処理を終了し、メインルーチン(図示せず)にリタ
ーンし、操作されていない(NO)場合はステップ33
にリターンし、ステップ33以降の処理を繰り返し行
う。
【0041】図4は操作者によってパネル1B上のスタ
ート/ストップスイッチが操作され、自動演奏のスター
トが指示された場合にCPU10が行うスタート処理の
一例を示す図である。このスタート処理では、電子楽器
がこの実施例のように複数のリズムパート(リズム1パ
ート及びリズム2パート)を有する場合において、音源
回路16が両方のパートの音をそれぞれ独立したMID
Iチャンネルで発音可能な音源であっても、リズムパー
トの音がMIDIチャンネル番号『10』の1つに固定
されているGM(General Midi)システム
の音源であっても支障なく発音できるようにするための
処理を行っている。
【0042】すなわち、リズム1パート及びリズム2パ
ートのようにリズムパートが2つ存在し、かつ、音源回
路16がGMシステムの音源である場合には、両方のパ
ートの音がMIDIチャンネル番号『10』に出力され
なければならない。このとき、両方のパートから同じタ
イミングで同時に発音してはならない複数のイベント
(例えば、ハイハットのオープンとクローズ、同じ種類
のイベントでベロシティが異なるものなど)が発生した
場合には、時間的に後から出力されたイベントが優先的
に発音されるようになる。そこで、この実施例では、複
数のリズムパートの内、いずれか一つをメインのリズム
パートとし、残りのものをサブのリズムパートとして、
同じタイミングでイベントが発生した場合にそのメイン
のリズムパートのイベントを最後に出力するようにし
た。これによって、メインのリズムパートの音が必ず発
音されるようになるので、メインパートの演奏音が発音
されないといった不都合がなくなり、音楽的に好ましい
演奏が可能となる。
【0043】このスタート処理は次のようなステップで
順番に実行される。 ステップ41:図2(B)の初期設定データに基づい
て、音源回路16の各MIDIチャンネルに音色などの
各種設定を行う。 ステップ42:現在の発音モードが第1の発音モードか
どうかを判定し、第1の発音モード(YES)の場合は
次ステップ43に進み、第2の発音モード(NO)の場
合はリターンする。ここで、第1の発音モードとは、リ
ズム1パート及びリズム2パートの2つのリズムパート
の演奏データを1つのMIDIチャンネル分の演奏デー
タにマージして発音することであり、第2の発音モード
とは、2つのリズムパートの演奏データをそれぞれ別々
のMIDIチャンネルの演奏データとして発音すること
である。この発音モードは、図示していないモード選択
スイッチの操作によって設定するか、又は音源回路16
がGMシステムの音源であるかどうかを検出して自動的
に設定してもよい。この場合、音源回路16がGMシス
テムの場合には第1の発音モードが選択され、そうでな
い場合には第2の発音モードが選択される。
【0044】ステップ43:チャンネル番号『10』が
リズム1パートであるかどうかを判定し、リズム1パー
ト(YES)の場合はステップ45に進み、リズム1パ
ート以外(NO)の場合はステップ44に進む。 ステップ44:ステップ43でリズム1パートのチャン
ネル番号が『10』以外のチャンネル番号『n』である
と判定されたので、ここではチャンネル番号『10』の
音色をリズム1パートの音色に変更し、変更前のチャン
ネル番号『10』の音色をチャンネル番号『n』の音色
に変更する。すなわち、互いの音色を交換する。
【0045】ステップ45:リズム1パート及びリズム
2パートの演奏データがチャンネル番号『10』となる
ように、チャンネル入れ替えテーブルを作成する。すな
わち、ステップ43でチャンネル番号『10』がリズム
1パートである(YES)と判定された場合にはリズム
2パートの演奏データをチャンネル番号『10』にする
ためのリズム2パートに関するチャンネル入れ替えテー
ブルを作成する。また、ステップ43でチャンネル番号
『10』がリズム1パートでない(NO)と判定され、
ステップ44で音色交換が行われた場合にはリズム1パ
ート及びリズム2パートの演奏データがチャンネル番号
『10』となるようにチャンネル入れ替えテーブルを作
成する。また、ステップ43の判定時点でチャンネル番
号『10』がリズム2パートであった場合には、ステッ
プ44の音色交換を行い、リズム1パートの演奏データ
をチャンネル番号『10』にするためのリズム1パート
に関するチャンネル入れ替えテーブルを作成する。
【0046】図5は4分音符当たり96回のタイマ割り
込みで実行される再生処理の一例を示す図である。この
再生処理は次のようなステップで順番に実行される。 ステップ51:タイミングレジスタTIMEの値が
『0』かどうかを判定し、『0』(YES)の場合は図
2(A)のシーケンスデータから次のデータを読み出す
タイミングになったことを意味するので次のステップ5
2に進み、『0』以外(NO)の場合はステップ5Bに
進む。
【0047】ステップ52:ステップ51でシーケンス
データの読み出しタイミングになったと判定されたの
で、ここでは、図2(A)のシーケンスデータの中から
次のデータを読み出す。 ステップ53:ステップ52で読み出されたデータがデ
ルタタイムデータであるかどうかを判定し、デルタタイ
ムデータ(YES)の場合はステップ58に進み、そう
でない場合はステップ54に進む。
【0048】ステップ54:読み出されたデータがデル
タタイムデータでないとステップ53で判定されたの
で、今度はその読み出されたデータがセクションの区切
りを示すマーカーであるかどうかの判定を行い、マーカ
ー(YES)の場合はステップ57に進み、マーカー以
外の他のデータ(NO)の場合はステップ55に進む。 ステップ55:ステップ54でセクション区切りでない
(NO)と判定されたということは、ステップ52で読
み出されたデータがイベントデータであることを意味す
るので、ここでは、そのイベントを対応チャンネルのC
TAB及びノート変換テーブルに基づいて処理する。た
だし、ノートイベント以外のイベントの場合はこのステ
ップ55の処理は省略する。
【0049】図6はステップ55の処理の詳細を示す図
である。この処理は次のようなステップで順番に実行さ
れる。 ステップ61:ステップ52で読み出されたノートイベ
ントデータに対応するCTABが個別CTAB群(2図
(A))の中に存在するかどうかを現在演奏中のセクシ
ョン及びイベントデータ内のチャンネルナンバに基づい
て判定し、存在する(YES)場合はステップ63にジ
ャンプし、存在しない(NO)場合はステップ62に進
む。 ステップ62:ステップ61で対応するCTABが個別
CTAB群(2図(A))の中に存在しないと判定され
たので、ここではそのイベントに対するCTABとして
デフォルトCTABを適用する処理を行なう。すなわ
ち、その自動伴奏データがリズムパートの音である場合
は、チャンネル1または2が割り当てられており、イベ
ントデータ内のチャンネルナンバが「1」または「2」
であって、これに応じてチャンネル1または2のデフォ
ルトCTAB(2図(G))が選択される。また、その
自動伴奏データがベースパートの音である場合は、チャ
ンネル3が割り当てられており、イベントデータ内のチ
ャンネルナンバが「3」であって、これに応じてチャン
ネル3のデフォルトCTAB(2図(G))が選択され
る。その自動伴奏データがコードパートの音である場合
は、チャンネル4または5が割り当てられており、イベ
ントデータ内のチャンネルナンバが「4」または「5」
であって、これに応じてチャンネル4または5のデフォ
ルトCTAB(2図(G))が選択される。
【0050】既に明らかなように、このように共通のデ
フォルトCTABを適用する場合は、スタイルが異なっ
ていても、あるいは、セクションが異なっていても、イ
ベントデータ内のチャンネルナンバに応じて共通のデフ
ォルトCTAB(2図(G))が選択されることにな
る。なお、2図(G)ではコードパートのためのデフォ
ルトCTABを2チャンネル分設けられているが、これ
に限らず、その変形例として、同じパートであれば、チ
ャンネルが異なっていても、共通のデフォルトCTAB
が選択されるようにしてもよい。すなわち、図2(G)
の例の場合、コードパートのためのデフォルトCTAB
を1チャンネル分だけ設け、イベントデータ内のチャン
ネルナンバがコードパートに対応するチャンネル「4」
またはチャンネル「5」のどちらの場合であっても、こ
れに応じて共通のコードパート用のデフォルトCTAB
が選択されるようになっていてもよい。
【0051】ステップ63:上記のようにイベントデー
タ内のチャンネルナンバに基づいて適用される特定のC
TAB(個別CTAB群(2図(A))が存在する場合
はそのチャンネルに対応する所定のCTAB、存在しな
い場合はそのチャンネルに対応する共通のデフォルトC
TAB(図2(G)))の内容を参照し、該参照したC
TAB内のパートナンバに基づいてそのCTABがリズ
ムパート以外であるかどうかを判定し、リズムパート以
外のベースパート、コードパート(YES)の場合は次
のステップ64に進み、リズムパート(NO)の場合は
リターンして図5のステップ56に進む。なお、ステッ
プ63以降の処理では、上記のようにイベントデータ内
のチャンネルナンバに基づいて適用される特定のCTA
B(個別CTAB(2図(A)又は共通のデフォルトC
TAB(図2(G)))の内容を参照しつつ、所要の処
理がそれぞれ行なわれる。 ステップ64:鍵盤1Aでの和音押鍵操作又は図示しな
いコードシーケンサからの再生読出し等によって指定さ
れる現時点のコードルート及びコードタイプに応じて、
前記特定のCTABから「チャンネルスイッチ」データ
を読み出し、該現時点のコードルート及びコードタイプ
に対応するチャンネルスイッチデータが『1』(オン)
であるかどうか、すなわち発音すべきパートか否かを判
定する。チャンネルスイッチデータが『1』であり、発
音すべきパートである(YES)と判定された場合には
次のステップ65に進み、『0』であり、発音しないパ
ートである(NO)と判定された場合にはステップ67
に進む。
【0052】ステップ65:前記特定のCTABから
「ノート変換テーブル種類」データを読み出し、この
「ノート変換テーブル種類」データに基づいて所要のノ
ート変換テーブルを選択する。 ステップ66:前記特定のCTAB内の各データ、選択
されたノート変換テーブル、並びに、上記のように指定
される現時点のコードルート及びコードタイプに基づい
て、ノートデータを修正するためのノート変換処理を行
なう。なお、CTAB内のソースルート及びソースタイ
プがシーメジャー7th(Cmaj7)でない場合に
は、一旦そのノートデータをソースルート及びソースタ
イプをシーメジャー7th(Cmaj7)に対応するよ
うに変換する。また、ノート変換の結果、CTAB内に
設定されたノートリミットによる音域から外れる音がで
きた場合は、該音域内に収まるようにオクターブを変更
する。また、CTAB内のチャンネルスイッチにより、
現時点のコードルート及びコードタイプにおいては発音
しないと設定されている場合には、このノートを発音し
ないように制御する。そして、変換されたノートデータ
をさらにノート変換テーブル並びに現時点のコードルー
ト及びコードタイプに応じて修正して、図5のステップ
56に進む。
【0053】ステップ56:ステップ55(図6の処
理)によってノートナンバが修正されたノートイベント
をバッファに書き込み、ステップ52にリターンする。 ステップ57:ステップ54でセクションの区切り(Y
ES)であると判定されたということは、ステップ52
で読み出されたデータがセクションの区切りを示すマー
カーであると判定されたことを意味するので、そのセク
ションの先頭へ移行するか、又は終了する。先頭へ移行
する場合は該セクションの先頭のデルタタイムを読み出
し、タイミングレジスタTIMEへ格納した後、次の割
り込みタイミングまで待機する。
【0054】ステップ58:読み出されたデータがデル
タタイムデータであるとステップ53で判定されたの
で、ここでは、そのデルタタイムデータをタイミングレ
ジスタTIMEに格納する。 ステップ59:タイミングレジスタTIMEの格納値が
『0』かどうか、すなわち、ステップ52で読み出され
たデルタタイムデータが『0』かどうかを判定し、
『0』(YES)の場合は同じタイミングに該当するの
で、ステップ52にリターンし、そのデルタタイムに対
応するイベントデータを読み出してステップ54〜57
の処理を行い、『0』以外(NO)の場合はステップ5
Aに進む。
【0055】ステップ5A:バッファ内のデータを音源
回路16に出力し、ステップ5Bへと進む。 ステップ5B:ステップ51でタイミングレジスタTI
MEの値が『0』でないと判定されたか、又はステップ
58で『0』以外の値がタイミングレジスタTIMEに
格納されてステップ59でタイミングレジスタTIME
の値が『0』でないと判定されたので、ここでは、その
タイミングレジスタTIMEの値を1だけデクリメント
処理してリターンし、次の割り込みタイミングまで待機
する。図7はこのステップ5Aの処理の詳細を示す図で
ある。この処理は次のようなステップで順番に実行され
る。 ステップ71:発音モードは第1の発音モードかどうか
を判定し、第1の発音モード(YES)の場合は次のス
テップ72に進み、第2の発音モード(NO)の場合は
ステップ75にジャンプする。
【0056】ステップ72:ステップ71で第1の発音
モード(YES)と判定されたので、図4のステップ4
5の処理によって作成されたチャンネル入れ替えテーブ
ルに基づいてチャンネル番号の入れ替えを行う。これに
より、リズム1パート及びリズム2パートのイベントの
チャンネル番号は『10』に変更される。 ステップ73:リズム1パートとリズム2パートのノー
トオンイベントが両方バッファ内に存在するかどうかを
判定し、存在する(YES)場合はステップ74に進
み、存在しない(NO)場合はステップ75に進む。
【0057】ステップ74:イベントの出力順序、すな
わちリズム2パートのノートイベントの方がリズム1パ
ートのノートイベントよりも先に出力されるように、バ
ッファ内のデータ並びを変更する。すなわち、この実施
例ではリズム1パートを優先度の高いパートとするよう
にしている。 ステップ75:バッファ内のノートオンイベントをバッ
ファ内の並び順に従って音源回路16に出力し、次の割
り込みタイミングまで待機する。
【0058】このステップ74及び75の処理によっ
て、両方のリズム1パート及びリズム2パートから同じ
タイミングでイベントが発生した場合でも、リズム1パ
ートのイベントの方がリズム2パートのイベントよりも
後で出力されるようになるので、両パートのイベントが
同じ発音タイミングに相当し、かつ、そのイベント同士
が互いに相容れない関係にある場合(例えば、両イベン
トがハイハットオープンイベントとハイハットクローズ
イベントである場合や両イベントが同一種類のイベント
でベロシティだけが異なる場合など)には、音源回路1
6はリズム1パートのイベントに対応した発音だけを優
先的に行うようになる。なお、ここでは、リズム1パー
ト及びリズム2パートのノートイベントの出力タイミン
グを調整する場合について説明したが、そのイベント同
士が互いに相容れない関係にある場合はリズム2パート
のノートイベントを消去してもよいことはいうまでもな
い。
【0059】また、上述の実施例では音源回路及び自動
演奏装置を内蔵した電子楽器について説明したが、自動
演奏処理を行うシーケンサモジュールと、音源回路から
なる音源モジュールとがそれぞれ別々に構成され、各モ
ジュール間のデータの授受を周知のMIDI規格で行う
ように構成されたものにも同様に適用できることは言う
までもない。さらに、上述の実施例では、本発明をリズ
ム、ベース、コードパート等からなる演奏データを繰り
返し読み出す自動伴奏に適用した場合について説明した
が、これに限らず、メロディのような一連の自動演奏デ
ータを順次読み出して再生発音するシーケンサタイプの
自動演奏に適用してもよいことは言うまでもない。ま
た、上記実施例では、個別の各CTABにおいて「ノー
ト変換テーブル種類」情報を記憶し、この情報によって
所定の「ノート変換テーブル」を指定するようにしてい
るが、これに限らず、所定の「ノート変換テーブル」そ
のものを各CTAB内に対応して記憶するようにしても
よい。
【0060】上述の実施例では、自動伴奏音の各チャン
ネル毎に別々にノート変換に関する情報を持たせる場合
について説明したが、伴奏パターンの各セクション毎
に、あるいは伴奏スタイル毎に、ノート変換に関する情
報を持たせるようにしてもよい。すなわち、上記実施例
では、伴奏スタイル、伴奏パターンのセクション及び伴
奏音のチャンネルの3者の組合せによって属性が定義さ
れており、こうして定義される属性(つまり、どのスタ
イルの、どのセクションの、どのチャンネルであるか、
ということ)に対応して、ノート変換に関する情報(つ
まり図2(E)及び(F)に示されたようなCTABの
情報)が記憶されている。これに限らず、伴奏スタイ
ル、伴奏パターンのセクション及び伴奏音のチャンネル
の少なくとも1つによって属性を定義し、こうして定義
した各属性毎に、ノート変換に関する情報(つまり図2
(E)及び(F)に示されたようなCTABの情報)を
記憶するようにしてよい。その場合にも、共通のノート
変換に関する情報(つまりデフォルトCTABの情報)
を利用すべき複数の属性に対応しては、個別のノート変
換に関する情報(CTABの情報)を記憶しないように
するのは勿論である。
【0061】また、上記実施例では、図6のステップ6
1において「ノート変換に関する情報(対応する固有の
CTAB)」の有無を判断し、有ったときはそれを用
い、無かったときは図6のステップ62において「共通
のノート変換に関する情報」(つまりデフォルトCTA
Bの情報)を適用するようにしているが、このような判
断を行なわずに、「共通のノート変換に関する情報」
(つまりデフォルトCTABの情報)を使用すべきか否
かに関する情報を、自動伴奏データ(図2のシーケンス
データ)の中に含むようにしてもよい。また、実施例で
は、「共通のノート変換に関する情報」(つまりデフォ
ルトCTABの情報)が1つの場合について説明した
が、「共通のノート変換に関する情報」(つまりデフォ
ルトCTAB)を複数具備し、その中のいずれか1つを
任意に選択できるようにしてもよい。例えば、図2
(G)に示されるようなデフォルトCTABを複数組具
備し、そのうち1組を適宜の手段によって選択し、選択
されたデフォルトCTABのうち、イベントデータのパ
ート又はチャンネルナンバに対応するデフォルトCTA
Bを使用するようにしてよい。
【0062】参考のために、この出願に示された発明及
び実施態様のいくつかを整理して示すと次のようであ
る。 (1) 複数の第1の自動演奏データと複数の第2の自
動演奏データとを夫々記憶すると共に、前記第1の自動
演奏データに対応してノート変換に関する第1の情報を
記憶する第1の記憶手段と、前記複数の第2の自動演奏
データに共通するノート変換に関する第2の情報を記憶
する第2の記憶手段と、自動演奏の進行に従って前記第
1の記憶手段から前記第1及び第2の自動演奏データを
読み出すと共に、該読み出された第1の自動演奏データ
に対応する前記第1の情報を読み出し、かつ、第2の自
動演奏データに対応して前記第2の情報を前記第2の記
憶手段から読み出す読出し手段と、前記第1の自動演奏
データに含まれるノートデータの変換処理を前記第1の
情報に基づいて行ない、前記第2の自動演奏データに含
まれるノートデータの変換処理を前記第2の情報に基づ
いて行なうノート変換手段とを備えた自動演奏装置。 (2) 前記ノート変換手段は、複数のノート変換テー
ブルを含んでおり、前記第1の情報及び第2の情報は前
記ノート変換テーブルを選択するための情報を含んでお
り、前記第1の情報及び第2の情報によってそれぞれ選
択されたノート変換テーブルを参照して前記第1及び第
2の自動演奏データのノート変換処理を夫々行なうよう
にした前記1項の自動演奏装置。 (3) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、前記第1及び第2の自動演奏データの基礎となって
いる和音を示すルート情報とタイプ情報の少なくとも一
方を含むソース和音情報を含んでおり、前記ノート変換
手段は、このソース和音情報に基づいてノート変換処理
を行なう前記1項の自動演奏装置。 (4) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、前記ノート変換処理を施した後の自動演奏データの
音域を設定する音域設定情報を含んでおり、この音域設
定情報に従って前記ノート変換処理を施した後の自動演
奏データの音域を制御する手段を更に具備する前記1項
の自動演奏装置。 (5) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、演奏和音が特定の和音ルートまたはタイプであるこ
とを条件に自動演奏データに基づく発音を許可または禁
止する情報を含んでおり、和音を指定するための手段
と、指定された和音と前記発音許可情報とに基づき、該
指定和音が前記特定の和音ルートまたはタイプであると
き、対応する前記第1又は第2の自動演奏データに基づ
く自動演奏音の発音を許可または禁止する制御手段とを
更に具備する前記1項の自動演奏装置。 (6) 和音を指定するための手段を更に具備し、前記
ノート変換手段は、指定された和音と前記第1又は第2
の情報とに基づきノート変換処理を行なうものである前
記1項の自動演奏装置。 (7) 前記ノート変換手段によるノート変換処理に
は、当該ノートを変換することと、当該ノートを変換し
ないことと、当該ノートの発音を禁止することとが含ま
れる前記1項の自動演奏装置。 (8) 複数のチャンネルに対応して複数の自動演奏デ
ータを記憶する第1の記憶手段であって、前記複数のチ
ャンネルのうちの少なくとも一部のチャンネルに対応し
て該チャンネル毎のノート変換に関する第1の情報を夫
々記憶しているものと、前記第1の記憶手段に記憶され
ている第1の情報とは独立して、ノート変換に関する第
2の情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶
手段から前記自動演奏データを読み出し、読み出した自
動演奏データを前記第1または第2の情報に基づいてノ
ート変換するノート変換手段であって、前記第1の記憶
手段中に第1の情報が記憶されているチャンネルについ
ては、該第1の情報に基づいてノート変換し、一方、前
記第1の情報が記憶されていないチャンネルについて
は、前記第2の情報に基づいてノート変換するものとを
備え、ノート変換処理が施されたデータに基づく自動演
奏音が発生される自動演奏装置。 (9) 前記ノート変換手段は、複数のノート変換テー
ブルを含んでおり、前記第1の情報及び第2の情報は前
記ノート変換テーブルを選択するための情報を含んでお
り、前記第1の情報及び第2の情報によってそれぞれ選
択されたノート変換テーブルを参照して前記第1及び第
2の自動演奏データのノート変換処理を夫々行なうよう
にした前記8項の自動演奏装置。 (10) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、前記第1及び第2の自動演奏データの基礎となって
いる和音を示すルート情報とタイプ情報の少なくとも一
方を含むソース和音情報を含んでおり、前記ノート変換
手段は、このソース和音情報に基づいてノート変換処理
を行なう前記8項の自動演奏装置。 (11) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、前記ノート変換処理を施した後の自動演奏データの
音域を設定する音域設定情報を含んでおり、この音域設
定情報に従って前記ノート変換処理を施した後の自動演
奏データの音域を制御する手段を更に具備する前記8項
の自動演奏装置。 (12) 前記ノート変換に関する第1及び第2の情報
は、演奏和音が特定の和音ルート及び/またはタイプで
あることを条件に自動演奏データに基づく発音を許可ま
たは禁止する情報を含んでおり、和音を指定するための
手段と、指定された和音と前記発音許可情報とに基づ
き、該指定和音が前記特定の和音ルート及び/またはタ
イプであるとき、対応する前記第1又は第2の自動演奏
データに基づく自動演奏音の発音を許可または禁止する
制御手段とを更に具備する前記8項の自動演奏装置。 (13) 前記ノート変換手段によるノート変換処理に
は、当該ノートを変換することと、当該ノートを変換し
ないことと、当該ノートの発音を禁止することとが含ま
れる前記8項の自動演奏装置。 (14) 複数の自動演奏データを夫々記憶する第1の
記憶手段であって、前記各自動演奏データは複数の属性
のいずれかに夫々分類されているものと、前記自動演奏
データのノート変換に関する第1の情報を、所定の複数
の属性の各々に対応して個別に記憶する第2の記憶手段
と、前記自動演奏データのノート変換に関する第2の情
報を、別の複数の属性に共通に、記憶する第3の記憶手
段と、自動演奏の進行に従って前記第1の記憶手段から
前記自動演奏データを読み出すと共に、前記所定の複数
の属性のいずれかに分類される第1の自動演奏データの
読出しに対応してその属性に対応する前記第1の情報を
前記第2の記憶手段から読み出し、かつ、前記別の複数
の属性のいずれかに分類される第2の自動演奏データの
読出しに対応して前記第2の情報を前記第3の記憶手段
から読み出す読出し手段と、前記第1の自動演奏データ
に含まれるノートデータの変換処理を前記第1の情報に
基づいて行ない、前記第2の自動演奏データに含まれる
ノートデータの変換処理を前記第2の情報に基づいて行
なうノート変換手段とを備え、ノート変換処理が施され
たデータに基づく自動演奏音が発生される自動演奏装
置。 (15) 前記第1の記憶手段は、前記自動演奏データ
と共に属性情報を記憶しており、前記読出し手段は、前
記第1の記憶手段から前記自動演奏データを読み出すと
共に前記属性情報を読出し、読み出した属性情報に応じ
て、前記第1の情報を前記第2の記憶手段から読み出す
か又は前記第2の情報を前記第3の記憶手段から読み出
す前記14項の自動演奏装置。 (16) 前記読出し手段は、前記読み出した属性情報
に対応する第1の情報が前記第2の記憶手段に記憶され
ていないとき、前記第2の情報を前記第3の記憶手段か
ら読み出す前記15項の自動演奏装置。 (17) 前記第1の記憶手段に記憶される前記自動演
奏データは、自動伴奏用のデータであって、前記属性
は、伴奏スタイル、伴奏パターンのセクション、及び伴
奏音の発生チャンネルの少なくとも1つによって定義さ
れるものである前記14項の自動演奏装置。 (18) 複数の第1の自動伴奏データを、ノート変換
に関する第1の情報と共に記憶する第1の記憶手段と、
複数の第2の自動伴奏データを記憶する第2の記憶手段
と、前記複数の第2の自動伴奏データに共通するノート
変換に関する第2の情報を記憶する第3の記憶手段と、
前記第1の自動伴奏データ及び前記第1の情報を読み出
し、前記第1の自動伴奏データを前記第1の情報に基づ
いてノート変換することによって所定の伴奏を行い、前
記第2の自動伴奏データ及び前記第2の情報を読み出
し、前記第2の自動伴奏データを前記第2の情報に基づ
いてノート変換することによって所定の伴奏を行う伴奏
手段とを備えた自動演奏装置。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、メモリ容量を削減す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る自動演奏装置を適用した電子
楽器の一実施例を示すハード構成ブロック図である。
【図2】 図1のROM及びRAMに記憶されているス
タイルデータの内容及びデフォルトCTABの内容を示
す図である。
【図3】 図1のパネル上の各スイッチの操作に応じて
図1の電子楽器のCPUが処理するカスタムスタイル作
成処理の一例を示す図である。
【図4】 操作者によってパネル上のスタート/ストッ
プスイッチが操作され、自動演奏のスタートが指示され
た場合にCPUが行うスタート処理の一例を示す図であ
る。
【図5】 4分音符当たり96回のタイマ割り込みで実
行される再生処理の一例を示す図である。
【図6】 図5のステップ56の処理の詳細を示す図で
ある。
【図7】 図5のステップ5Bの処理の詳細を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 押鍵検出回路 14 スイッチ検出回路 15 表示回路 16 音源回路 17 タイマ 18 MIDIインターフェイス 19 ディスクドライブ 1A 鍵盤 1B パネル 1C サウンドシステム 1D データ及びアドレスバス 2 LCD

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の自動演奏データと複数の第
    2の自動演奏データとを夫々記憶すると共に、前記第1
    の自動演奏データに対応してノート変換に関する第1の
    情報を記憶する第1の記憶手段と、 前記複数の第2の自動演奏データに共通するノート変換
    に関する第2の情報を記憶する第2の記憶手段と、 自動演奏の進行に従って前記第1の記憶手段から前記第
    1及び第2の自動演奏データを読み出すと共に、該読み
    出された第1の自動演奏データに対応する前記第1の情
    報を読み出し、かつ、第2の自動演奏データに対応して
    前記第2の情報を前記第2の記憶手段から読み出す読出
    し手段と、 前記第1の自動演奏データに含まれるノートデータの変
    換処理を前記第1の情報に基づいて行ない、前記第2の
    自動演奏データに含まれるノートデータの変換処理を前
    記第2の情報に基づいて行なうノート変換手段とを備え
    る自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 複数のチャンネルに対応して複数の自動
    演奏データを記憶し、かつ、前記複数のチャンネルのう
    ちの少なくとも一部のチャンネルに対応して該チャンネ
    ル毎のノート変換に関する第1の情報を夫々記憶してい
    る第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されている第1の情報とは独
    立して、ノート変換に関する第2の情報を記憶する第2
    の記憶手段と、 前記第1の記憶手段から前記自動演奏データを読み出
    し、読み出した自動演奏データを前記第1または第2の
    情報に基づいてノート変換するものであって、前記第1
    の記憶手段中に第1の情報が記憶されているチャンネル
    については、該第1の情報に基づいてノート変換し、一
    方、前記第1の情報が記憶されていないチャンネルにつ
    いては、前記第2の情報に基づいてノート変換し、ノー
    ト変換処理が施されたデータに基づく自動演奏音が発生
    されるようにする、ノート変換手段とを備える自動演奏
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の自動演奏データを夫々記憶するも
    のであり、前記各自動演奏データは複数の属性のいずれ
    かに夫々分類されている、第1の記憶手段と、 前記自動演奏データのノート変換に関する第1の情報
    を、所定の複数の属性の各々に対応して個別に記憶する
    第2の記憶手段と、 前記自動演奏データのノート変換に関する第2の情報
    を、別の複数の属性に共通に、記憶する第3の記憶手段
    と、 自動演奏の進行に従って前記第1の記憶手段から前記自
    動演奏データを読み出すと共に、前記所定の複数の属性
    のいずれかに分類される第1の自動演奏データの読出し
    に対応してその属性に対応する前記第1の情報を前記第
    2の記憶手段から読み出し、かつ、前記別の複数の属性
    のいずれかに分類される第2の自動演奏データの読出し
    に対応して前記第2の情報を前記第3の記憶手段から読
    み出す読出し手段と、 前記第1の自動演奏データに含まれるノートデータの変
    換処理を前記第1の情報に基づいて行ない、前記第2の
    自動演奏データに含まれるノートデータの変換処理を前
    記第2の情報に基づいて行ない、ノート変換処理が施さ
    れたデータに基づく自動演奏音が発生されるようにす
    る、ノート変換手段とを備える自動演奏装置。
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