JPH06337204A - 寸法測定装置 - Google Patents

寸法測定装置

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JPH06337204A
JPH06337204A JP5151072A JP15107293A JPH06337204A JP H06337204 A JPH06337204 A JP H06337204A JP 5151072 A JP5151072 A JP 5151072A JP 15107293 A JP15107293 A JP 15107293A JP H06337204 A JPH06337204 A JP H06337204A
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unit
light
light receiving
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pixel
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Application number
JP5151072A
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English (en)
Inventor
Tomiyoshi Yoshida
富省 吉田
Michitoshi Okada
道俊 岡田
Satoshi Yoneda
聡 米田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平行な光ビームをCCDセンサで受光し、物
体配置時に強度の変化によって物体の寸法を測定する寸
法測定装置において、光強度の分布に基づく誤差を防止
できるようにすること。 【構成】 投光部3より得られる光ビームをCCDセン
サ4で受光する。そして受光強度に所定値を乗じた値を
閾値として各画素毎の閾値を閾値保持部14に保持す
る。物体検知時には投受光部間に被測定物5を配置し、
各画素毎に閾値保持部14で得られる閾値と比較する。
こうすれば受光強度分布の影響なく物体の寸法を測定す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCCDイメージセンサを
用いて物体の寸法を測定する装置に関し、特に閾値の設
定に特徴を有する寸法測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来図8に示すように光源1とレンズ2
を有する投光部3から平行な光を1次元受光センサであ
るCCDセンサ4に向けて照射し、投光部3とCCDセ
ンサ4との間に被測定物5を配置してその影をCCDセ
ンサ4に投影することより物体の寸法を測定するように
した装置が知られている。このような装置においては、
クロック発生部6より一定のクロック信号をCCDセン
サ4に入力し、各画素毎の直列信号を増幅器7を介して
比較部8によって比較する。比較部8には閾値設定部9
より所定の閾値が設定されており、比較部8によって二
値信号に変換している。そしてこの二値信号をゲート信
号として影の長さをクロックパルスを用いて計数し寸法
を測定している。このような装置において、例えば特開
平4−4477号, 特開昭61−284602号に示されているよう
に、光源1の光強度の影響をなくするように、明部と暗
部との平均値を閾値とするようにした画像処理装置が提
案されている。
【0003】又投受光部の光量むらや感度むらによる影
響を少なくするために特開平4−4478号の画像処理装置
では、CCDセンサの出力を一旦RAMテーブルに保持
し、物体の寸法等を測定するときにはその出力をD/A
変換器を介してアナログ値として取出し、A/D変換器
の基準電圧とし、又は積算器に乗算することによって光
量や感度のむらをなくするようにした装置が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような画像処理装
置においては、投光部から出射される平行光は光強度分
布が均一ではない。即ち通常は図9(a)に示すよう
に、平行光の中央部が最も光強度が高く、周辺部にいく
につれて徐々に強度が低下するガウス分布となってい
る。従ってCCDセンサ4での受光レベルも受光位置に
対応して変化することとなる。図9(b)に示す曲線L
1は投受光部間に被測定物5を配置した場合のCCDセ
ンサ4の受光位置に対する受光強度の変化を示してい
る。又曲線L2は光強度が一定である場合の理想的な受
光強度の変化を示すものである。
【0005】しかるに従来の第1の画像処理装置では閾
値Thを一定としているため、図9(b)に示すように
理想的な曲線L2に基づいて検出すると、物体の寸法は
xで表される。しかし光強度分布が一定でないため、物
体の幅はx′のようにより大きく検出される誤差が生じ
るという欠点があった。
【0006】又従来の第2の画像処理装置では、物体の
寸法の測定時にRAMテーブルの出力をD/A変換器を
介してアナログ値として取出してA/D変換の基準電圧
としているが、D/A変換出力のゲインを調整すること
は難しいという欠点があった。又CCDの出力をあらか
じめRAMテーブルに保持するため、多大なメモリを必
要とするという欠点があった。又乗算器に乗算すること
よって感度むらをなくするようにした場合には、CCD
の全てのアドレスについて乗算を実行するため、処理に
時間がかかるという欠点があった。更にCCD出力を一
旦RAMテーブルに保持した後に光量が変化すると、誤
差が生じるという欠点があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、光強度の受光位置に対応した変
化に基づく測定誤差をなくすようにすることを技術的課
題とする。又本願の請求項1の発明はこのような課題に
加えて、光強度より演算により求めた閾値レベルを保持
することにより、必要とするメモリを少なくすることを
技術的課題とする。又請求項2の発明はこのような課題
に加えて、測定中にも光強度を測定して、測定中の光量
変化により生じる誤差をなくすことを技術的課題とす
る。更に本願の請求項3の発明はこのような課題に加え
て、必要な領域のみで感度の補正を行うことにより処理
を高速化できるようにすることを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、平行な光ビームを投光する投光部と、投光部の光ビ
ームに対向して配置された1次元受光センサを含む受光
部と、あらかじめ物体が投受光部間に配置されていない
状態での受光部の1次元受光センサの各画素に得られる
受光信号に所定の係数を乗ずる閾値演算部と、閾値演算
部の各画素毎の閾値を保持する閾値保持部と、受光部の
各画素の出力を閾値保持部によって保持された各画素毎
の閾値と比較し、二値信号を出力する比較部と、を具備
することを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項2の発明は、平行な光ビーム
を投光する投光部と、投光部の光ビームに対向して配置
された1次元受光センサを含む受光部と、あらかじめ物
体が投受光部間に配置されていない状態での受光部の1
次元受光センサの受光強度分布を保持する受光強度分布
保持部と、あらかじめ物体が投受光部間に配置されてい
ない状態での受光部の1次元受光センサの出力を所定の
閾値で比較する第1の比較部と、第1の比較部より得ら
れる変化点の基準位置からの変化に基づいて受光強度の
変化を検出する変化点検出部と、変化点検出部の出力に
基づいて受光感度分布保持部によって保持された各画素
毎の受光強度に所定の係数を乗じた閾値を演算する閾値
演算部と、閾値演算部によって演算された各画素の閾値
に基づいて受光部の出力を比較する第2の比較部と、を
具備することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項3の発明は、平行な光ビーム
を投光する投光部と、投光部の光ビームに対向して配置
された1次元受光センサを含む受光部と、あらかじめ物
体が投受光部間に配置されていない状態での受光部の1
次元受光センサの受光強度を各画素に対応するアドレス
に夫々保持する第1のメモリと、投受光部間に物体を配
置したときの受光部の1次元受光センサの受光強度を各
画素に対応するアドレスに記憶する第2のメモリと、第
2のメモリに保持されている受光強度を所定の閾値で弁
別して二値化する二値化部と、二値化部より得られる出
力の変化点を中心とする所定範囲のアドレスを1次元受
光センサの補正演算実行アドレスとし、第2のメモリの
記憶値に第1のメモリの各画素毎の受光強度の逆数を乗
算することによって補正する補正手段と、補正手段によ
る補正後に二値化部より得られる出力に基づいて物体の
寸法を判定する判定・出力部と、を具備することを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、動作開始前にあらかじめ投受光部間に物体を
配置せずに受光部より得られる出力に所定値を乗じた値
を各画素毎の閾値として演算して、閾値保持部によって
保持している。そして物体の寸法の検知時には、受光部
より得られる出力を閾値保持部によって保持された各画
素毎の閾値と比較して二値信号を出力する。こうすれば
光ビームの受光位置による強度変化にかかわらず、物体
の寸法を正確に測定できるようにしている。又閾値を保
持するため、光強度をそのまま保持するよりもメモリの
量が少なくて済むこととなる。
【0012】又本願の請求項2の発明では、受光強度の
変化を第1の比較部の変化点として検出している。そし
て物体を配置しない状態で受光強度分布保持部によって
受光強度をそのまま保持しておき、変化点検出部で得ら
れる変化点信号により受光強度の変動を検出する。そし
て受光強度の変動に対応する係数を受光強度保持部の各
画素の値に乗じて閾値としている。そして物体の寸法測
定時には、各画素毎に得られるこの閾値と、物体を配置
したときの受光部の出力とを画素毎に第2の比較部によ
って比較することにより、光強度の変化にかかわらず物
体の寸法を測定できるようにしている。
【0013】又本願の請求項3の発明では、物体を配置
しない状態で第1のメモリに基準となる受光感度分布を
保持している。そして投受光部間に物体を配置して受光
部より得られる受光信号を第2のメモリに保持し、二値
化部によってその信号を二値化して信号が変化する前後
の所定範囲を補正演算実行アドレスとしている。この補
正演算実行アドレスでは第2のメモリの各アドレスにそ
のアドレスに対応する第1のメモリに保持されているデ
ータの逆数を乗じて補正し、補正値を再び第2のメモリ
に書込んでいる。こうして第2のメモリの出力を再び二
値化部によって二値化することにより、受光部の感度分
布にかかわらず物体の寸法を測定できるようにしてい
る。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例による寸法測定装置
の構成を示すブロック図である。本図において前述した
従来例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略
する。本実施例においては従来例と同様に光源1とその
光を平行光とするレンズ2を含む投光部3を有してお
り、この平行な光が物体検知領域を介して1次元受光セ
ンサであるCCDセンサ4に照射される。CCDセンサ
4にはクロック発生部6より一定周期のクロック信号が
与えられる。さて本実施例においてはCCDセンサ4の
出力は増幅器7及びローパスフィルタ10を介してA/
D変換器11に与えられる。ローパスフィルタ10はノ
イズを除去するものであり、A/D変換器11はクロッ
ク発生部6からのクロック信号毎に入力信号をデジタル
値に変換するものである。ここでCCDセンサ4,増幅
器7,ローパスフィルタ10は投光部3からの平行な光
ビームを受光する受光部を構成している。
【0015】A/D変換器11の出力は閾値演算部12
及び比較部13に与えられる。閾値演算部12はA/D
変換器11から得られるCCDセンサ4の各画素の信号
に所定の比率を乗じた閾値を演算するものであって、そ
の出力は閾値保持部14に与えられる。閾値保持部14
はCCDセンサ4の各画素毎に閾値を保持するものであ
って、これらはモード切換スイッチ15が閾値設定モー
ドに切換えられたときに動作する。モード切換スイッチ
15は閾値設定モードと計測モードとを切換えるもので
あり、計測モード時には比較部13を動作させる。比較
部13は閾値保持部14により設定された各画素の閾値
とその画素のA/D変換値とを比較して、二値信号を出
力するものである。又比較部13の出力はカウンタ16
に与えられる。カウンタ16はこの二値信号をゲート信
号としてクロック発生部6のクロック信号を計数するこ
とにより、被測定物5の寸法を測定値として出力するも
のである。
【0016】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず動作の開始時にモード切換スイッチ15を閾値設定モ
ードとする。そして光源1より平行な光ビームをレンズ
2を介してCCDセンサ4に照射する。このとき物体検
知領域には被測定物5は置かず、平行光をそのままCC
Dセンサ4に照射するものとする。こうすれば通常光源
からの平行光はガウス分布の光強度分布を有しているた
め、図9(a)に示す出力がCCDセンサ4に得られ
る。この信号をローパスフィルタ10を介してA/D変
換器11により各画素毎にA/D変換する。そして各画
素毎に所定の係数を乗じて閾値を演算する。ここで閾値
演算部12での比率を例えば1/2又は1/4に設定し
ておけば、A/D変換器11の出力をそのまま1ビット
又は2ビット下位側にシフトさせることによって、上位
ビットをそのまま使用することができる。こうして得ら
れた各画素についての閾値Th1を閾値保持部14に保
持する。図2において閾値Th1はCCDセンサ4のア
ドレスに対応した閾値の変化を示している。
【0017】そして物体の寸法測定時には、モード切換
スイッチ15を測定モードに切換え、投光部3とCCD
センサ4とに被測定物5を配置する。そうすれば被測定
物5の影がCCDセンサ4にかかる範囲内では、CCD
センサ4の出力は急激に低下する。図2(a)はCCD
センサ4の出力を示す図であり、曲線AはCCDセンサ
4の位置にかかわらず一定の光強度を有する理想的な光
がCCDセンサに照射された場合の受光出力の分布を示
しており、曲線Bは光強度がガウス分布しているときの
受光強度の変化を示している。この図では従来例で説明
したように、一定の閾値Th0で弁別すれば正しい物体
の幅の信号と同一の信号は得られないものとなるが、こ
の状態を誇張して表示している。さて図2(b)は図2
(a)に矢印Cで示す部分の拡大図であり、閾値Th1
は閾値保持部14によって保持された受光位置に対応し
た閾値の変化を示しており、Th0は表示強度が一定の
場合の閾値を示している。図2(b)より明らかなよう
に、本実施例の閾値Th1は受光強度分布に対応させて
設定しているため、閾値Th0と曲線Aとの交点と、閾
値Th1と曲線Bの交点とはCCDセンサ4のアドレス
上で一致することとなる。即ち受光強度の変動による誤
動作を防止することができる。
【0018】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図3は第2実施例による寸法測定装置の構成を示す
ブロック図である。本図において前述した第1実施例と
同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。本
実施例においても投光部3は同一であり、図中では省略
している。一方信号処理部には従来例と同様にCCDセ
ンサ4,クロック発生部6が設けられる。又CCDセン
サ4からの出力はローパスフィルタ10,A/D変換器
11を介して比較部21,22に与えられる。比較部2
1には高い一定の閾値Th2が設定されている。比較部
21はこの閾値Th2とA/D変換器11の出力とを比
較するものであって、比較信号は変化点検出部23に与
えられる。変化点検出部23は製造時に投光部3から平
行光を照射したときに得られる比較部21の変化点を保
持しており、使用時にはこれに対応する変化点の変動を
例えばCCDセンサ4のアドレスの差として検出するも
のである。又A/D変換器11の出力は受光強度保持部
24にも与えられる。受光強度分布保持部24はモード
切換スイッチ25が設定モードとなっているときにCC
Dセンサ4の各画素に対応したA/D変換値を保持し、
測定モードではクロック発生部6のクロックに対応して
その値を読出すものである。読出された値は閾値演算部
26に与えられる。閾値演算部26は変化点検出部23
からの出力に基づいて受光強度分布に乗ずる係数を変化
させ、得られた演算値を閾値Th3として比較部22に
与えている。比較部22はこの閾値Th3とA/D変換
器11からの出力に基づいて二値信号を出力するもので
ある。
【0019】次に本実施例の動作について説明する。図
4(a)に示す曲線Dは最初に投光部3を動作させ検知
領域に被測定物5を介在させない状態でモード切換スイ
ッチ25を設定モードとしたときの受光強度分布を示し
ており、この受光強度分布がそのまま受光強度分布保持
部24の各アドレスに書込まれる。ここでCCDセンサ
4のアドレスを例えば「0」〜「1023」としてい
る。このとき比較部21で検出される閾値Th2での変
化点(CCDアドレス)を検出する。図4(b)は比較
部21の出力を示しており、この変化点のアドレスを例
えば「50」とする。さてこの場合には閾値演算部26
の係数は例えば0.5とすると、受光強度分布保持部2
4の各画素での感度にこの係数を乗じた値が閾値Th3
となって比較部22でA/D変換値と比較される。この
閾値Th3は例えば曲線Eで示される。
【0020】さて経年変化等によって投光部3の劣化等
により受光強度が例えば直線Fに示すように変化したも
のとする。こうすれば比較部21での比較により閾値T
h2で比較した場合には、変化点は例えば図4(c)に
示すようにCCDセンサ4のアドレスが大きく、例えば
「80」のように変化する。この変化が変化点検出部2
3によって検出され、受光強度の変動が検知される。こ
のように変化点の正方向への変化は受光強度の低下を意
味しているため、この大きさに対応して閾値Th3を下
降させる。図4(a)の破線Gはこのときの新たな閾値
Th3を示している。即ち閾値演算部26により乗ずる
係数を正方向では元の係数、例えば0.5に所定値を減
算した値を係数とする。又変化点のアドレスが「50」
以下となって負方向に変化した場合には受光強度が強く
なったため、閾値演算部26で乗ずる係数を基準値0.
5より大きくする。こうして閾値演算部26によって各
画素毎に算出された閾値とA/D変換値とを比較部22
で比較する。
【0021】このように変化点のうち感度の低下を示す
正方向への変化点の変動時には、この変動幅に対応させ
て閾値演算部26により乗ずる係数を基準値より小さく
し、変化点が負方向に変化した場合にその大きさに対応
させて係数を基準値より大きくするように変化させるこ
とによって、受光感度の変化にかかわらず一定の二値化
信号が得られることとなる。尚本実施例では図4(a)
〜(c)に示すようにCCDアドレスの低い側での閾値
Th2と受光強度分布とを比較部21によって比較して
いるが、測定範囲より大きいアドレスの領域で受光強度
の変化を閾値Th2によって弁別してもよい。この場合
には変化点の正方向への変化は受光強度が強くなったこ
とを示し、負方向への変化は受光強度が弱くなったこと
を示しているため、これに対応させて係数の変化も逆転
させる必要があることはいうまでもない。
【0022】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図5は第3実施例による寸法測定装置の全体構成を
示すブロック図である。本図において従来例と同一部分
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施例に
おいても投光部3は前述した実施例と同様であり、平行
光がCCDセンサ4に入射される。CCDセンサ4はタ
イミング制御部31よりクロック信号が供給されてお
り、各画素での画像データが増幅器7を介してA/D変
換器11に与えられる。A/D変換器11の出力は夫々
第1,第2のメモリである基準メモリ32及びワークメ
モリ33と二値化部34に与えられる。基準メモリ32
は動作開始時に被測定物5を配置しない状態で、CCD
センサ4の各画素のA/D変換値を各画素に対応するア
ドレスに保持することにより、受光強度分布を記憶する
第1のメモリである。又ワークメモリ33は、物体の形
状測定時に用いられる各画素毎のA/D変換値を各画素
に対応するアドレスに保持する第2のメモリである。二
値化部34はCPU35からの制御に基づいてA/D変
換値を二値化信号に変換するものであって、その出力は
エッジ検出部36に与えられる。エッジ検出部36は二
値化部で得られる出力の変化点を検出し、その出力をC
PU35に与えると共に判定・出力部37にも出力す
る。判定・出力部37はエッジ検出部36より得られる
出力に基づいて最終的な物体の寸法を出力するものであ
る。
【0023】次に本実施例の動作について図6の光強度
分布図及び図7のフローチャートを参照しつつ説明す
る。最初の動作開始時には各メモリやポインタがリセッ
トされているものとする。動作を開始すると、まずステ
ップ41においてポインタNが0又は1000かどうか
をチェックする。動作開始時にはNは0であるため、ス
テップ42に進んで基準メモリ32へのデータの書込み
を行う。これは投光部3に対向してCCDセンサ4を配
置し、この間には物体を置かずにCCDセンサ4での感
度を測定するものとする。こうして得られる光強度分布
は前述した第2実施例等と同様に図4(a)の曲線Dに
示すものとなる。この受光強度分布をCCDセンサ4の
各画素についてA/D変換された値を基準メモリ32に
書込む。そしてステップ43に進んでポインタNを1と
し、ステップ44に進んで被測定物5が投光部3とCC
Dセンサ4との間に配置されているかどうかをチェック
する。配置されている場合にはステップ45に進んでこ
のときCCDセンサ4に得られる出力のA/D変換値を
ワークメモリ33の各アドレスに書込む。
【0024】そしてステップ46に進んで補正演算実行
アドレスを決定する。ここで図6に示すように、A/D
変換値を二値化部34によって二値化したときのエッジ
のCCDアドレスをA,Bとすると、図6(b)にハッ
チングで示すその前後の所定範囲、即ちA±α、B±α
の範囲を感度分布に伴う補正を行う補正演算実行アドレ
スとする。そしてステップ47に進んで補正演算を実行
する。この補正演算とは、補正演算実行アドレスに保持
されているワークメモリ33のデータに基準メモリ32
の同一アドレスのデータの逆数を乗算することであり、
乗算値はステップ48において再びワークメモリ33の
そのアドレスのエリアに上書きされる。そしてステップ
49に進んで補正演算実行アドレスの全てのアドレスで
補正演算が終了したかどうかをチェックし、終了してい
なければステップ47に戻って同様の処理を繰り返す。
この処理が終了すれば補正演算実行アドレスの範囲内で
は光強度の受光位置に対する変化は正規化され、物体の
有無に伴う変動分のみが残ることとなる。即ち図6
(a)に示す曲線Hのような出力が補正演算実行アドレ
スでのみ得られる。
【0025】こうしてステップ47〜49のループにお
いて全ての補正演算実行アドレスで補正演算を終了する
と、ステップ50に進んでエッジの検出を行う。エッジ
の検出はエッジ検出部36に開始信号を与えることによ
って行い、このとき得られるエッジ検出信号は判定・出
力部37に出力される。CPU35はこの開始信号を出
力するとステップ51に進んでポインタNをインクリメ
ントして処理を終える。こうすれば補正演算によってエ
ッジ周辺部分のみで感度の低下を打ち消して実際の受光
出力がワークメモリ33のエッジ周辺部で得られること
となり、この信号に基づいて二値化することにより正確
な寸法を検出することができる。
【0026】又本実施例ではステップ41〜43,51
のステップを設け、ポインタNが1000となれば再び
基準メモリ32へのデータの書込みを行っている。この
ため測定回数が1000回となれば基準メモリ32のデ
ータを更新することとなり、経年変化等の光強度分布の
変動に対応することができる。尚本実施例では測定回数
が1000回となれば基準メモリの更新を行っている
が、任意の回数でよいことはいうまでもない。又測定回
数に代えて、使用時間が所定時間経過する毎にデータの
更新を行うようにしてもよい。更に物体を配置しないで
ワークメモリ33に受光信号のデータを書込み、基準メ
モリ32との差を算出し、この差が所定値を越えれば異
常状態と判別して警告信号を出力するように構成するこ
とも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1〜4の発明では、投光部の光ビームにおける光強度分
布に伴う誤差の影響をなくすることができ、正確な物体
の寸法を測定することができるという効果が得られる。
【0028】又本願の請求項1の発明では、閾値を保持
するので、光強度を保持するよりもメモリの量が少なく
済ませることができる。本願の請求項2の発明では、測
定中に光強度変化を測定しているため、連続測定中に光
強度が減少しても正確な測定を続けることができる。更
に本願の請求項3の発明では、二値化部によって二値化
された値に基づいて補正演算実行アドレスを選択し、そ
の範囲内でのみ受光強度の変化を正規化するようにして
いるため、演算量を必要なアドレスのみに限定すること
ができ、短時間で正確に物体の寸法を測定することがで
きる。又請求項4の発明では、このような効果に加えて
所定期間毎に受光部の受光強度分布を更新するようにし
ているため、経年変化等の影響を受けずに寸法を測定す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による寸法測定装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は本実施例において物体を配置した場合
のCCDセンサに受光される光強度分布を示すグラフ、
(b)はこの分布を閾値との交わる部分を拡大して示す
グラフである。
【図3】本発明の第2実施例による寸法測定装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】(a)は本実施例において物体を配置しない場
合のCCDセンサに受光される光強度分布及び閾値の変
化を示すグラフ、(b),(c)は比較部21の出力変
化を示すグラフである。
【図5】本発明の第3実施例による寸法測定装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は本実施例において物体を位置した場合
のCCDセンサに受光される光強度分布を示すグラフ、
(b)はこれに対応する補正演算実行アドレスの範囲を
示すグラフである。
【図7】本発明の第3実施例による寸法測定装置の動作
を示すフローチャートである。
【図8】従来の寸法測定装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図9】(a)は従来の寸法測定装置のCCDセンサに
得られる光強度分布、(b)は物体を配置したときの光
強度分布の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 レンズ 3 投光部 4 CCDセンサ 5 被測定者 6 クロック発生部 7 増幅器 8 比較部 9 閾値設定部 10 ローパスフィルタ 11 A/D変換器 12 閾値演算部 13,21,22 比較部 14 閾値保持部 15,25 モード切換スイッチ 16 カウンタ 23 変化点検出部 24 受光強度分布保持部 26 閾値演算部 31 タイミング制御部 32 基準メモリ 33 ワークメモリ 34 二値化部 35 CPU 36 エッジ検出部 37 判定・出力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な光ビームを投光する投光部と、 前記投光部の光ビームに対向して配置された1次元受光
    センサを含む受光部と、 あらかじめ物体が前記投受光部間に配置されていない状
    態での前記受光部の1次元受光センサの各画素に得られ
    る受光信号に所定の係数を乗ずる閾値演算部と、 前記閾値演算部の各画素毎の閾値を保持する閾値保持部
    と、 前記受光部の各画素の出力を前記閾値保持部によって保
    持された各画素毎の閾値と比較し、二値信号を出力する
    比較部と、を具備することを特徴とする寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 平行な光ビームを投光する投光部と、 前記投光部の光ビームに対向して配置された1次元受光
    センサを含む受光部と、 あらかじめ物体が前記投受光部間に配置されていない状
    態での前記受光部の1次元受光センサの受光強度分布を
    保持する受光強度分布保持部と、 あらかじめ物体が前記投受光部間に配置されていない状
    態での前記受光部の1次元受光センサの出力を所定の閾
    値で比較する第1の比較部と、 前記第1の比較部より得られる変化点の基準位置からの
    変化に基づいて受光強度の変化を検出する変化点検出部
    と、 前記変化点検出部の出力に基づいて前記受光感度分布保
    持部によって保持された各画素毎の受光強度に所定の係
    数を乗じた閾値を演算する閾値演算部と、 前記閾値演算部によって演算された各画素の閾値に基づ
    いて前記受光部の出力を比較する第2の比較部と、を具
    備することを特徴とする寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 平行な光ビームを投光する投光部と、 前記投光部の光ビームに対向して配置された1次元受光
    センサを含む受光部と、 あらかじめ物体が前記投受光部間に配置されていない状
    態での前記受光部の1次元受光センサの受光強度を各画
    素に対応するアドレスに夫々保持する第1のメモリと、 前記投受光部間に物体を配置したときの前記受光部の1
    次元受光センサの受光強度を各画素に対応するアドレス
    に記憶する第2のメモリと、 前記第2のメモリに保持されている受光強度を所定の閾
    値で弁別して二値化する二値化部と、 前記二値化部より得られる出力の変化点を中心とする所
    定範囲のアドレスを前記1次元受光センサの補正演算実
    行アドレスとし、前記第2のメモリの記憶値に前記第1
    のメモリの各画素毎の受光強度の逆数を乗算することに
    よって補正する補正手段と、 前記補正手段による補正後に前記二値化部より得られる
    出力に基づいて物体の寸法を判定する判定・出力部と、
    を具備することを特徴とする寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のメモリへのデータの書込み
    は、所定の期間毎に行うものであることを特徴とする請
    求項3記載の寸法測定装置。
JP5151072A 1993-05-28 1993-05-28 寸法測定装置 Pending JPH06337204A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104296664A (zh) * 2014-09-17 2015-01-21 宁波高新区晓圆科技有限公司 一种在几何尺寸视觉检测中提高检测精度的方法
JP2015148522A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 株式会社明電舎 画像処理による架線位置測定装置及び架線位置測定方法

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