JPH0633671B2 - タイルブロツク壁体 - Google Patents
タイルブロツク壁体Info
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- JPH0633671B2 JPH0633671B2 JP61238000A JP23800086A JPH0633671B2 JP H0633671 B2 JPH0633671 B2 JP H0633671B2 JP 61238000 A JP61238000 A JP 61238000A JP 23800086 A JP23800086 A JP 23800086A JP H0633671 B2 JPH0633671 B2 JP H0633671B2
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- Japan
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- tile
- tile block
- face plate
- mounting face
- block
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築物の外装壁や室内の装飾壁として用いる
タイルブロック壁体に関するものである。
タイルブロック壁体に関するものである。
第２図は従来の外装壁用タイルブロック壁体の一例を示
す。このタイルブロック壁体は、建築物の躯体外側に、
第３図に示すような取付面板(1)が下地材(2)を介して固
定され、取付面板(1)には、多数の切起し爪からなるＬ
字状の係止突起(1a)が表面側に一体に突設された鋼板か
ら構成され、タイルブロック(3)の上部裏側に設けた凹
部(3c)の上壁と、タイルブロック(3)の下壁に設けた係
合溝(3a)と(3b)に取付面板(1)の係止突起(1a)がそれぞ
れ係合されて、多数のタイルブロック(3)が取付面板(1)
に対し上下，左右に並べて固定されている。
す。このタイルブロック壁体は、建築物の躯体外側に、
第３図に示すような取付面板(1)が下地材(2)を介して固
定され、取付面板(1)には、多数の切起し爪からなるＬ
字状の係止突起(1a)が表面側に一体に突設された鋼板か
ら構成され、タイルブロック(3)の上部裏側に設けた凹
部(3c)の上壁と、タイルブロック(3)の下壁に設けた係
合溝(3a)と(3b)に取付面板(1)の係止突起(1a)がそれぞ
れ係合されて、多数のタイルブロック(3)が取付面板(1)
に対し上下，左右に並べて固定されている。
又、第４図は従来のタイルブロック壁体の他例を示す。
このタイルブロック壁体は、第２図、第３図に示すもの
とほぼ同構成であるが、タイルブロック(3)の裏面に形
成した斜め外上がりの係合溝(3a)に取付面板(1)の係止
突起(1a)を、係合溝(3a)に合せて塑性変形させることで
係合させ、タイルブロック(3)裏面の係合溝がない部分
と対向する係止突起(1c)を取付面板(1)の板面に沿うよ
うに塑性変形させている点が異なっている。
このタイルブロック壁体は、第２図、第３図に示すもの
とほぼ同構成であるが、タイルブロック(3)の裏面に形
成した斜め外上がりの係合溝(3a)に取付面板(1)の係止
突起(1a)を、係合溝(3a)に合せて塑性変形させることで
係合させ、タイルブロック(3)裏面の係合溝がない部分
と対向する係止突起(1c)を取付面板(1)の板面に沿うよ
うに塑性変形させている点が異なっている。
更に、図示省略したが、実開昭60-97930号公報、実開昭
59-82139号公報、特開昭61-179955号公報、或いは特開
昭61-207758号公報に記載された発明も知られている。
59-82139号公報、特開昭61-179955号公報、或いは特開
昭61-207758号公報に記載された発明も知られている。
第２図ないし第４図に示す従来のタイルブロック壁体
は、上下に隣接するタイルブロック間にはいずれも隙間
があり、隙間に取付面板がストレートに対向しているた
めに、前記隙間に目地材を充填しない場合は勿論、目地
材を充填しても、タイルブロックと目地材との間に経年
変化や火災によって細隙が生じたり、目地材に割れが生
じたりして、気密、水密性を長期間にわたって確保する
ことは困難であった。
は、上下に隣接するタイルブロック間にはいずれも隙間
があり、隙間に取付面板がストレートに対向しているた
めに、前記隙間に目地材を充填しない場合は勿論、目地
材を充填しても、タイルブロックと目地材との間に経年
変化や火災によって細隙が生じたり、目地材に割れが生
じたりして、気密、水密性を長期間にわたって確保する
ことは困難であった。
一方、火災時においては、タイルブロック間或いはタイ
ルブロックと目地材の間、或いは目地材の割れから火が
入り、熱で係止突起が熱劣化し、タイルブロックが落下
したり、係止突起が酸化して強度が低下する危険があっ
た。
ルブロックと目地材の間、或いは目地材の割れから火が
入り、熱で係止突起が熱劣化し、タイルブロックが落下
したり、係止突起が酸化して強度が低下する危険があっ
た。
更に、火災や外部からの衝撃でタイルブロック上下の係
止突起間の部分から割れると、割れた部分、とくにその
下側部分が係止突起から外れて落下するという問題点が
あった。
止突起間の部分から割れると、割れた部分、とくにその
下側部分が係止突起から外れて落下するという問題点が
あった。
又、実開昭60-97930号公報に記載の壁材は、タイルブロ
ックを係着する係止部材が断面形状の細長い板材で独
立部材として形成されており、この係止部材を１個のタ
イルブロックに対し下地上に２列の割合いで固定するよ
うになっている。このため係止部材の固着に手間がかか
り作業性の点で改良する余地があり、かつ、係止部材と
タイルとの整合性の点でも問題があった。
ックを係着する係止部材が断面形状の細長い板材で独
立部材として形成されており、この係止部材を１個のタ
イルブロックに対し下地上に２列の割合いで固定するよ
うになっている。このため係止部材の固着に手間がかか
り作業性の点で改良する余地があり、かつ、係止部材と
タイルとの整合性の点でも問題があった。
更に、実開昭59-82139号公報に開示されたものは、取付
面板に相当するアルミニウム製の基板上に突条を形成す
ると共に、別部材としてのアルミ長尺材からなる固定部
材を固着させたもので、この固定部材上からタイルブロ
ックを強制嵌合させる方式のものであった。このため基
板と固定部材を固着させる手間がかかると共に、強制嵌
合時には精度の低いタイルブロックが損傷してしまうと
いう問題もあった。
面板に相当するアルミニウム製の基板上に突条を形成す
ると共に、別部材としてのアルミ長尺材からなる固定部
材を固着させたもので、この固定部材上からタイルブロ
ックを強制嵌合させる方式のものであった。このため基
板と固定部材を固着させる手間がかかると共に、強制嵌
合時には精度の低いタイルブロックが損傷してしまうと
いう問題もあった。
又、前記特開昭61-179955号公報に記載の発明にも、上
下のタイルブロック間には大きな隙間があるため、第２
図ないし第４図について列記した問題点が未解決のまま
残っていた。即ち、製品精度を得ることが困難なタイル
ブロックを用いる面施工法において、湿式工法でなく、
乾式工法で面形成を行うためには、上下タイルブロック
間でのレベルの不揃いを最少限度に留める必要があっ
た。このためには、タイルブロックの上下端部付近を係
止せざるを得ず、結果的にはタイルブロック間に係止突
起を配設するために、上下間に大きな隙間が生じ、前記
の問題は解決できないままであった。
下のタイルブロック間には大きな隙間があるため、第２
図ないし第４図について列記した問題点が未解決のまま
残っていた。即ち、製品精度を得ることが困難なタイル
ブロックを用いる面施工法において、湿式工法でなく、
乾式工法で面形成を行うためには、上下タイルブロック
間でのレベルの不揃いを最少限度に留める必要があっ
た。このためには、タイルブロックの上下端部付近を係
止せざるを得ず、結果的にはタイルブロック間に係止突
起を配設するために、上下間に大きな隙間が生じ、前記
の問題は解決できないままであった。
更に特開昭61-207758号公報に記載の発明でも、もとも
とタイルブロック間に大きな隙間があるので、目地材を
タイルブロック間に充填しているが、経年変化等で細隙
が生じ、上記の問題点を解決することは困難であり、し
かも、構造は、タイルブロックを係合する際に、取付部
材に切起した突片に、面板に突設した突条を介してタイ
ルブロックを係合させるという複雑な構成であった。
とタイルブロック間に大きな隙間があるので、目地材を
タイルブロック間に充填しているが、経年変化等で細隙
が生じ、上記の問題点を解決することは困難であり、し
かも、構造は、タイルブロックを係合する際に、取付部
材に切起した突片に、面板に突設した突条を介してタイ
ルブロックを係合させるという複雑な構成であった。
本発明は、前述した問題点を解決して、タイルブロック
間の気密、水密性がよく、又火災時に熱を受けてもタイ
ルブロックが落下しにくく、更にタイルブロックが割れ
た場合でも落下しにくい上に安全性が高く、しかも取付
面板とタイルブロックの裏面に形成した係合溝の調整が
的確に行えて、しっかりと取付けられるタイルブロック
壁体を提供することを目的としている。
間の気密、水密性がよく、又火災時に熱を受けてもタイ
ルブロックが落下しにくく、更にタイルブロックが割れ
た場合でも落下しにくい上に安全性が高く、しかも取付
面板とタイルブロックの裏面に形成した係合溝の調整が
的確に行えて、しっかりと取付けられるタイルブロック
壁体を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明によるタイルブロッ
ク壁体は、建築物の躯体側に、表面に上下方向に所定相
互間隔を設けて一体に突出させた複数の係止突起を有す
る取付面板を固定し、前記係止突起に、上縁部に突条部
を形成すると共に、下縁部に前記突条部と対応する形状
の嵌合溝を形成して上下方向に嵌合させるようにしたタ
イルブロックを、タイルブロックの裏面部に形成した係
合溝部を介して上下方向の複数個所で係合保持させ、多
数のタイルブロックを前記取付面板に対し上下，左右に
並設するタイルブロック壁体において、前記係止突起を
断面ほぼ横Ｔ字形に形成すると共に、この係止突起の下
部と前記タイルブロックの係合溝部の下側壁との間に保
持部材を挿入し、この保持部材を介して係止突起の下部
を係合溝部の下側壁に係合保持させ、タイルブロックを
取付面板に固定するようにしたものである。
ク壁体は、建築物の躯体側に、表面に上下方向に所定相
互間隔を設けて一体に突出させた複数の係止突起を有す
る取付面板を固定し、前記係止突起に、上縁部に突条部
を形成すると共に、下縁部に前記突条部と対応する形状
の嵌合溝を形成して上下方向に嵌合させるようにしたタ
イルブロックを、タイルブロックの裏面部に形成した係
合溝部を介して上下方向の複数個所で係合保持させ、多
数のタイルブロックを前記取付面板に対し上下，左右に
並設するタイルブロック壁体において、前記係止突起を
断面ほぼ横Ｔ字形に形成すると共に、この係止突起の下
部と前記タイルブロックの係合溝部の下側壁との間に保
持部材を挿入し、この保持部材を介して係止突起の下部
を係合溝部の下側壁に係合保持させ、タイルブロックを
取付面板に固定するようにしたものである。
本発明に係るタイルブロック壁体は、前述のように構成
され、係止突起を断面ほぼ横Ｔ字形に形成すると共に、
この係止突起の下部と前記タイルブロックの係合溝部の
下側壁との間に保持部材を挿入し、この保持部材を介し
て係止突起の下部を係合溝部の下側壁に係合保持させ、
タイルブロックを取付面板に固定するようにしたので、
製造時において本来的に寸法精度の維持が困難なタイル
ブロックを、取付面板に突設した係止突起の下部とタイ
ルブロックの裏面に設けた係合溝の下側壁との間に打ち
込まれる保持部材によって取付面板上に無理なく取着け
ることができる。従って、タイルブロックの損傷や無駄
を省くことが可能であると共に、きれいに仕上る。
され、係止突起を断面ほぼ横Ｔ字形に形成すると共に、
この係止突起の下部と前記タイルブロックの係合溝部の
下側壁との間に保持部材を挿入し、この保持部材を介し
て係止突起の下部を係合溝部の下側壁に係合保持させ、
タイルブロックを取付面板に固定するようにしたので、
製造時において本来的に寸法精度の維持が困難なタイル
ブロックを、取付面板に突設した係止突起の下部とタイ
ルブロックの裏面に設けた係合溝の下側壁との間に打ち
込まれる保持部材によって取付面板上に無理なく取着け
ることができる。従って、タイルブロックの損傷や無駄
を省くことが可能であると共に、きれいに仕上る。
又、タイルブロックの上下の継ぎ目で上段のタイルブロ
ックの下端部で係止する従来構成のものとは異なり、
上，下段のタイルブロックの対向縁部間の突条部と嵌合
溝により形成される隙間が非常に小さくなり、しかも、
上下タイルブロック間の外側の隙間表面と取付面板の表
面に対面するタイルブロックの内側の隙間の間に屈曲部
として形成された嵌合部があるため、前記保持部材によ
る調整と合わせて、上下タイルブロック間でのレベルの
不揃いを解消しやすくなる。
ックの下端部で係止する従来構成のものとは異なり、
上，下段のタイルブロックの対向縁部間の突条部と嵌合
溝により形成される隙間が非常に小さくなり、しかも、
上下タイルブロック間の外側の隙間表面と取付面板の表
面に対面するタイルブロックの内側の隙間の間に屈曲部
として形成された嵌合部があるため、前記保持部材によ
る調整と合わせて、上下タイルブロック間でのレベルの
不揃いを解消しやすくなる。
その上、上下に隣接するタイルブロック間の嵌合部の隙
間は非常に小さく、かつ、屈曲しているので、この隙間
からストレートに雨水や火災時の火が壁体内側に侵入せ
ず、気密、水密性を長期間にわたって確保できる。
間は非常に小さく、かつ、屈曲しているので、この隙間
からストレートに雨水や火災時の火が壁体内側に侵入せ
ず、気密、水密性を長期間にわたって確保できる。
更に隙間が小さいため、取付面板の係止突起が錆びたり
熱劣化したりしにくく、これらによる強度低下が殆どな
く、従って、タイルブロックを長期間にわたって確実に
取付面板によって係合保持させておくことができる。
熱劣化したりしにくく、これらによる強度低下が殆どな
く、従って、タイルブロックを長期間にわたって確実に
取付面板によって係合保持させておくことができる。
又、タイルブロックが係止突起によって係合保持された
部分の中間で上下に割れても、上段のタイルブロックの
嵌合溝が下段のタイルブロックの突条部に嵌まっている
ことにより、タイルブロックの割れた部分が落下しにく
い。
部分の中間で上下に割れても、上段のタイルブロックの
嵌合溝が下段のタイルブロックの突条部に嵌まっている
ことにより、タイルブロックの割れた部分が落下しにく
い。
以下、本発明の実施例につき第１図を参照して説明す
る。
る。
第１図において、(11)は鋼板などの金属板を面板素材と
する取付面板であり、この取付面板(11)の表面側には、
面板素材を折り曲げて取付面板(11)の全長にわたる係止
突起(11c)を断面ほぼ横Ｔ字状に一体に設けてある。(11
g)はこの係止突起(11c)の上部、(11h)は係止突起(11c)
の下部である。(14)は後述する保持部材である。
する取付面板であり、この取付面板(11)の表面側には、
面板素材を折り曲げて取付面板(11)の全長にわたる係止
突起(11c)を断面ほぼ横Ｔ字状に一体に設けてある。(11
g)はこの係止突起(11c)の上部、(11h)は係止突起(11c)
の下部である。(14)は後述する保持部材である。
(12)はタイルブロックであり、タイルブロック(12)に
は、裏面に開口し、かつ、この開口の表面側が上下方向
に拡がる上側壁(12a)と下側壁(12b)をもつ２つの係合溝
部(12c)がタイルブロック裏面の上部と下部に設けられ
ている。この係合溝は断面横台形に形成されており、更
に、前記上部と下部の間の中間部には、前記横台形とは
逆向きの台形が形成されており、これらの形状がタイル
ブロック裏面の全長にわたって水平に延びている。
は、裏面に開口し、かつ、この開口の表面側が上下方向
に拡がる上側壁(12a)と下側壁(12b)をもつ２つの係合溝
部(12c)がタイルブロック裏面の上部と下部に設けられ
ている。この係合溝は断面横台形に形成されており、更
に、前記上部と下部の間の中間部には、前記横台形とは
逆向きの台形が形成されており、これらの形状がタイル
ブロック裏面の全長にわたって水平に延びている。
タイルブロック(12)の上縁部裏面側には断面ほぼ倒立Ｖ
字形の突条部(12d)が全長にわたって突設される一方、
タイルブロック(12)の下縁部裏面側には前記突条部(12
d)と対応する断面ほぼ倒立Ｖ字形の嵌合溝(12e)が全長
にわたって形成される。
字形の突条部(12d)が全長にわたって突設される一方、
タイルブロック(12)の下縁部裏面側には前記突条部(12
d)と対応する断面ほぼ倒立Ｖ字形の嵌合溝(12e)が全長
にわたって形成される。
この嵌合溝(12e)はタイルブロック(12)下縁に開口し、
上下のタイルブロックを係合させた時に後述する小さい
隙間(13)を有する嵌合部が形成される。
上下のタイルブロックを係合させた時に後述する小さい
隙間(13)を有する嵌合部が形成される。
前記保持部材(14)は、金属や硬質合成樹脂等の板状材か
らなる。また、係合保持を容易かつ安定的に行うため
に、タイルブロック(12)の形状に応じて、適宜形状の屈
曲部を設けている。
らなる。また、係合保持を容易かつ安定的に行うため
に、タイルブロック(12)の形状に応じて、適宜形状の屈
曲部を設けている。
前記取付面板(11)は、前述した従来のものと同様に建築
物の躯体側に下地材を介して固定される。
物の躯体側に下地材を介して固定される。
即ち、本実施例では、前記のように取付面板(11)の全長
にわたる係止突起(11c)を断面ほぼ横Ｔ字形に一体に設
け、これらの突起(11c)の下部(11g)は前記保持部材(14)
を介してタイルブロック(12)の係合溝部(12c)の下側壁
(12b)に係合保持させ、係止突起(11c)の上部(11g)は係
合溝(12c)の上側壁(12a)に直接係合保持させるものであ
る。
にわたる係止突起(11c)を断面ほぼ横Ｔ字形に一体に設
け、これらの突起(11c)の下部(11g)は前記保持部材(14)
を介してタイルブロック(12)の係合溝部(12c)の下側壁
(12b)に係合保持させ、係止突起(11c)の上部(11g)は係
合溝(12c)の上側壁(12a)に直接係合保持させるものであ
る。
更に、釘、ねじのような固定用部材(15)を表面側からタ
イルブロック(12)の上部、即ち、突条部(12d)に貫通さ
せて、タイルブロック(12)を取付面板(11)を介して支持
部材(16)に固定すると共に、前記の固定用部材(15)の頭
部(15a)を上段のタイルブロック(12)の嵌合溝(12e)内に
位置させたものである。
イルブロック(12)の上部、即ち、突条部(12d)に貫通さ
せて、タイルブロック(12)を取付面板(11)を介して支持
部材(16)に固定すると共に、前記の固定用部材(15)の頭
部(15a)を上段のタイルブロック(12)の嵌合溝(12e)内に
位置させたものである。
そして、この実施例では、固定用部材(15)でタイルブロ
ック(12)を取付面板(11)を介して支持部材(16)に固定し
たので、タイルブロック(12)を強固に固定することがで
きる。
ック(12)を取付面板(11)を介して支持部材(16)に固定し
たので、タイルブロック(12)を強固に固定することがで
きる。
又、タイルブロック(12)は、取付面板(11)に対し上下，
左右に多数が並設され、下段のタイルブロック(12)の突
条部(12d)に、上段のタイルブロック(12)の嵌合溝(12e)
が嵌合され、上下に隣接するタイルブロック(12),(12)
の対向する下，上縁部がこれらの厚さ方向に重ね合せら
れ、嵌合溝(12e)と突条部(12d)が嵌まる奥部にのみ毛細
管現象による水の浸入を防止できる程度の小さな隙間(1
3)が形成される。
左右に多数が並設され、下段のタイルブロック(12)の突
条部(12d)に、上段のタイルブロック(12)の嵌合溝(12e)
が嵌合され、上下に隣接するタイルブロック(12),(12)
の対向する下，上縁部がこれらの厚さ方向に重ね合せら
れ、嵌合溝(12e)と突条部(12d)が嵌まる奥部にのみ毛細
管現象による水の浸入を防止できる程度の小さな隙間(1
3)が形成される。
尚、第１図に示す実施例のタイルブロック左右端部の接
合部でも、適宜の凹凸嵌合によって隣接するもの同士で
重ね合うようにすることが好ましい。
合部でも、適宜の凹凸嵌合によって隣接するもの同士で
重ね合うようにすることが好ましい。
又、前述のように、上，下段のタイルブロック(12)の嵌
合溝(12e)と突条部(12d)とが嵌まる奥部にのみ隙間(13)
を設け、この隙間の表側及び裏側の部分を互いに近接さ
せておくと、雨水や火災時の火が取付面板(11)の表面ま
で達するのを確実に阻止できて好ましい。
合溝(12e)と突条部(12d)とが嵌まる奥部にのみ隙間(13)
を設け、この隙間の表側及び裏側の部分を互いに近接さ
せておくと、雨水や火災時の火が取付面板(11)の表面ま
で達するのを確実に阻止できて好ましい。
本発明は、建築物の外装壁のみではなく装飾用の室内壁
にも使用でき、隣接タイルブロック間に隙間ができるも
のでは外装壁の場合に目地材を充填することが望ましい
が、室内壁の場合には目地材を隙間に充填しなくてもよ
い。
にも使用でき、隣接タイルブロック間に隙間ができるも
のでは外装壁の場合に目地材を充填することが望ましい
が、室内壁の場合には目地材を隙間に充填しなくてもよ
い。
本発明は前記のような構成であって、係止突起を断面ほ
ぼ横Ｔ字形に形成すると共に、この係止突起の下部と前
記タイルブロックの係合溝部の下側壁との間に保持部材
を挿入し、この保持部材を介して係止突起の下部を係合
溝部の下側壁に係合保持させ、タイルブロックを取付面
板に固定するようにしたので、製造時において本来的に
寸法精度の維持が困難なタイルブロックを、取付面板に
突設した係止突起の下部とタイルブロックの裏面に設け
た係合溝部の下側壁との間に打ち込まれる保持部材によ
って取付面板上に無理なく取着けることができる。従っ
て、タイルブロックの損傷や無駄を省くことが可能であ
ると共に、きれいに仕上る。
ぼ横Ｔ字形に形成すると共に、この係止突起の下部と前
記タイルブロックの係合溝部の下側壁との間に保持部材
を挿入し、この保持部材を介して係止突起の下部を係合
溝部の下側壁に係合保持させ、タイルブロックを取付面
板に固定するようにしたので、製造時において本来的に
寸法精度の維持が困難なタイルブロックを、取付面板に
突設した係止突起の下部とタイルブロックの裏面に設け
た係合溝部の下側壁との間に打ち込まれる保持部材によ
って取付面板上に無理なく取着けることができる。従っ
て、タイルブロックの損傷や無駄を省くことが可能であ
ると共に、きれいに仕上る。
又、タイルブロックの上下の継ぎ目で上段のタイルブロ
ックの下端部で係止する従来構成のものとは異なり、
上，下段のタイルブロックの対向縁部間の突条部と嵌合
溝により形成される隙間が非常に小さくなり、しかも、
上下タイルブロック間の外側の隙間表面と取付面板の表
面に対面するタイルブロックの内側の隙間の間に屈曲部
として形成された嵌合部があるため、前記保持部材によ
る調整と合わせて、上下タイルブロック間でのレベルの
不揃いを解消しやすくなる。
ックの下端部で係止する従来構成のものとは異なり、
上，下段のタイルブロックの対向縁部間の突条部と嵌合
溝により形成される隙間が非常に小さくなり、しかも、
上下タイルブロック間の外側の隙間表面と取付面板の表
面に対面するタイルブロックの内側の隙間の間に屈曲部
として形成された嵌合部があるため、前記保持部材によ
る調整と合わせて、上下タイルブロック間でのレベルの
不揃いを解消しやすくなる。
その上、上下に隣接するタイルブロック間の嵌合部の隙
間は非常に小さく、かつ、屈曲しているので、この隙間
からストレートに雨水や火災時の火が壁体内側に侵入せ
ず、気密、水密性を長期間にわたって確保できる。
間は非常に小さく、かつ、屈曲しているので、この隙間
からストレートに雨水や火災時の火が壁体内側に侵入せ
ず、気密、水密性を長期間にわたって確保できる。
更に隙間が小さいため、取付面板の係止突起が錆びたり
熱劣化したりしにくく、これらによる強度低下が殆どな
く、従って、タイルブロックを長期間にわたって確実に
取付面板によって係合保持させておくことができる。
熱劣化したりしにくく、これらによる強度低下が殆どな
く、従って、タイルブロックを長期間にわたって確実に
取付面板によって係合保持させておくことができる。
又、タイルブロックが係止突起によって係合保持された
部分の中間で上下に割れても、上段のタイルブロックの
嵌合溝が下段のタイルブロックの突条部に嵌まっている
ことにより、タイルブロックの割れた部分が落下しにく
いという効果を奏する。
部分の中間で上下に割れても、上段のタイルブロックの
嵌合溝が下段のタイルブロックの突条部に嵌まっている
ことにより、タイルブロックの割れた部分が落下しにく
いという効果を奏する。
第１図は本発明によるタイルブロック壁体の実施例を示
す部分垂直断面図、第２図は従来のタイルブロック壁体
の一例を示す部分垂直断面図、第３図は従来の取付面板
の部分斜視図、第４図は従来のタイルブロック壁体の他
例を示す部分垂直断面図である。 (1)…取付面板、 (1a),(1b),(1c)…係止突起、 (2)…下地材、 (3)…タイルブロック、 (3a),(3b)…係合溝、(11)…取付面板、 (11c)…係止突起、 (11g)…係止突起の上部、 (11h)…係止突起の下部、 (12)…タイルブロック、 (12a)…タイルブロックの上側壁、 (12b)…タイルブロックの下側壁、 (12c)…係合溝部、(12d)…突条部、 (12e)…嵌合溝、(13)…隙間、 (14)…保持部材、(15)…固定用部材、 (15a)…頭部、(16)…支持部材。
す部分垂直断面図、第２図は従来のタイルブロック壁体
の一例を示す部分垂直断面図、第３図は従来の取付面板
の部分斜視図、第４図は従来のタイルブロック壁体の他
例を示す部分垂直断面図である。 (1)…取付面板、 (1a),(1b),(1c)…係止突起、 (2)…下地材、 (3)…タイルブロック、 (3a),(3b)…係合溝、(11)…取付面板、 (11c)…係止突起、 (11g)…係止突起の上部、 (11h)…係止突起の下部、 (12)…タイルブロック、 (12a)…タイルブロックの上側壁、 (12b)…タイルブロックの下側壁、 (12c)…係合溝部、(12d)…突条部、 (12e)…嵌合溝、(13)…隙間、 (14)…保持部材、(15)…固定用部材、 (15a)…頭部、(16)…支持部材。
Claims (1)
- 【請求項１】建築物の躯体側に、表面に上下方向に所定
相互間隔を設けて一体に突出させた複数の係止突起を有
する取付面板を固定し、前記係止突起に、上縁部に突条
部を形成すると共に、下縁部に前記突条部と対応する形
状の嵌合溝を形成して上下方向に嵌合させるようにした
タイルブロックを、タイルブロックの裏面部に形成した
係合溝部を介して上下方向の複数個所で係合保持させ、
多数のタイルブロックを前記取付面板に対し上下，左右
に並設するタイルブロック壁体において、 前記係止突起を断面ほぼ横Ｔ字形に形成すると共に、こ
の係止突起の下部と前記タイルブロックの係合溝部の下
側壁との間に保持部材を挿入し、この保持部材を介して
係止突起の下部を係合溝部の下側壁に係合保持させ、タ
イルブロックを取付面板に固定するようにした ことを特徴とするタイルブロック壁体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61238000A JPH0633671B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | タイルブロツク壁体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61238000A JPH0633671B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | タイルブロツク壁体 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26400493A Division JPH06280371A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | タイルブロック壁体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6393953A JPS6393953A (ja) | 1988-04-25 |
| JPH0633671B2 true JPH0633671B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=17023638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61238000A Expired - Lifetime JPH0633671B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | タイルブロツク壁体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633671B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004024660A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Sato Denki Koji Kk | コネクタボックスの支持装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130059261A (ko) * | 2011-11-28 | 2013-06-05 | 유니손 코포레이션 | 블록 |
| KR20130059247A (ko) * | 2011-11-28 | 2013-06-05 | 유니손 코포레이션 | 블록 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5982139U (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-02 | 北海道農材工業株式会社 | タイル壁 |
| JPS6097930U (ja) * | 1983-12-09 | 1985-07-04 | 株式会社イナックス | 壁材 |
| JPH063061B2 (ja) * | 1985-02-04 | 1994-01-12 | 日本軽金属株式会社 | タイルの支持体を有するプレキャストコンクリート板を利用した壁面 |
| JPS61207758A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-16 | 元旦ビユーティ工業株式会社 | 建物の外壁 |
-
1986
- 1986-10-08 JP JP61238000A patent/JPH0633671B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004024660A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Sato Denki Koji Kk | コネクタボックスの支持装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6393953A (ja) | 1988-04-25 |
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