JPH06334295A - 抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法 - Google Patents
抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法Info
- Publication number
- JPH06334295A JPH06334295A JP5125626A JP12562693A JPH06334295A JP H06334295 A JPH06334295 A JP H06334295A JP 5125626 A JP5125626 A JP 5125626A JP 12562693 A JP12562693 A JP 12562693A JP H06334295 A JPH06334295 A JP H06334295A
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- Japan
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- thick film
- resistor
- resistors
- firing
- resistance
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、セラミックス基板上に厚膜法により
抵抗内蔵多層回路を形成する厚膜回路の製造方法に関
し、抵抗値の誤差の少ない抵抗体が安定的に形成され
る。 【構成】第1層導体および抵抗体については、印刷後第
1の焼成温度(例えば850℃)で焼成し、その後印刷
および焼成される絶縁体および第2層導体については、
それらを印刷後、上記第1の焼成温度よりも低温の第2
の焼成温度(例えば600℃)で焼成する。
抵抗内蔵多層回路を形成する厚膜回路の製造方法に関
し、抵抗値の誤差の少ない抵抗体が安定的に形成され
る。 【構成】第1層導体および抵抗体については、印刷後第
1の焼成温度(例えば850℃)で焼成し、その後印刷
および焼成される絶縁体および第2層導体については、
それらを印刷後、上記第1の焼成温度よりも低温の第2
の焼成温度(例えば600℃)で焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス基板上に
厚膜法により回路を形成する抵抗内蔵多層厚膜回路の製
造方法に関する。
厚膜法により回路を形成する抵抗内蔵多層厚膜回路の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりアルミナ基板等のセラミックス
基板上に厚膜法により回路が形成された回路基板が電子
機器等に広く使用されている。従来、厚膜法にて回路基
板を製造する場合、第1層導体と抵抗体、及び絶縁層と
第2層導体の焼成温度は特に変更せず、例えばいずれに
ついても推奨焼成温度850℃の材料が用いられてい
た。
基板上に厚膜法により回路が形成された回路基板が電子
機器等に広く使用されている。従来、厚膜法にて回路基
板を製造する場合、第1層導体と抵抗体、及び絶縁層と
第2層導体の焼成温度は特に変更せず、例えばいずれに
ついても推奨焼成温度850℃の材料が用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、第1層の抵抗体を焼成した後、絶縁層と第2層導体
を例えば850℃で焼成するために、抵抗体の抵抗値が
大きく変化したり、ばらつきが大きくなる等の問題が生
じていた。この為、多層基板において抵抗体を内蔵する
ことが困難であった。
は、第1層の抵抗体を焼成した後、絶縁層と第2層導体
を例えば850℃で焼成するために、抵抗体の抵抗値が
大きく変化したり、ばらつきが大きくなる等の問題が生
じていた。この為、多層基板において抵抗体を内蔵する
ことが困難であった。
【0004】本発明は、上記問題を解決し、抵抗値の誤
差の少ない抵抗体が安定的に形成される抵抗内蔵多層厚
膜回路の製造方法を提供することを目的とする。
差の少ない抵抗体が安定的に形成される抵抗内蔵多層厚
膜回路の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法は、セラミックス
基板上に厚膜法により回路を形成する抵抗内蔵多層厚膜
回路の製造方法において、第1層導体および抵抗体につ
いては、印刷後第1の焼成温度で焼成し、その後に印刷
および焼成される絶縁体および第2層導体については、
印刷後上記第1の焼成温度よりも低温の第2の焼成温度
で焼成することを特徴とするものである。
明の抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法は、セラミックス
基板上に厚膜法により回路を形成する抵抗内蔵多層厚膜
回路の製造方法において、第1層導体および抵抗体につ
いては、印刷後第1の焼成温度で焼成し、その後に印刷
および焼成される絶縁体および第2層導体については、
印刷後上記第1の焼成温度よりも低温の第2の焼成温度
で焼成することを特徴とするものである。
【0006】ここで、上記本発明において、上記抵抗体
を焼成した後、トリミングによりその抵抗体の抵抗値を
調整する工程を付加し、その後上記絶縁体および第2層
導体を形成することが好ましい。上記第1の焼成温度、
第2の焼成温度としては、例えば、それぞれ850℃,
600℃が選択される。
を焼成した後、トリミングによりその抵抗体の抵抗値を
調整する工程を付加し、その後上記絶縁体および第2層
導体を形成することが好ましい。上記第1の焼成温度、
第2の焼成温度としては、例えば、それぞれ850℃,
600℃が選択される。
【0007】
【作用】本発明においては、第1層の抵抗体に、例えば
850℃等、比較的高温の第1の焼成温度の材料を用い
て、これを焼成し、必要に応じてトリミングによる抵抗
値の調整を行い、その後は例えば600℃以下等、比較
的低温の熱履歴しか受けないために、抵抗体の抵抗値
は、抵抗体を焼成した直後あるいはトリミングによる抵
抗値の調整後からほとんど変化しない。従って抵抗体材
料の本来の特性を維持しており、設計通りの高精度の抵
抗値が保たれる。
850℃等、比較的高温の第1の焼成温度の材料を用い
て、これを焼成し、必要に応じてトリミングによる抵抗
値の調整を行い、その後は例えば600℃以下等、比較
的低温の熱履歴しか受けないために、抵抗体の抵抗値
は、抵抗体を焼成した直後あるいはトリミングによる抵
抗値の調整後からほとんど変化しない。従って抵抗体材
料の本来の特性を維持しており、設計通りの高精度の抵
抗値が保たれる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明の実施例の抵抗内蔵多層厚
膜回路の製造方法の工程を表した、回路基板の模式断面
図である。76.2×76.2mm、厚み0.635m
mの純度96%アルミナの基板10上に、厚膜導体ペー
スト12(TR4846;田中貴金属インターナショナ
ル株式会社製)をスクリーン印刷法にて印刷し、これを
150℃にて10分間乾燥した後、大気中850℃にて
10分間焼成した。さらに厚膜抵抗ペースト14(QS
873;デュポンジャパンリミテッド製)を印刷し、導
体と同様の条件で乾燥、焼成した後レーザトリミングに
て抵抗値の精度を±2%に調整した。さらに、厚膜絶縁
体ペースト16(1129;エヌエフイー製)を印刷
し、150℃にて10分間乾燥後、このペーストのメー
カー推奨焼成温度600℃にて10分間焼成した。完全
な絶縁層を形成するために再度同じ厚膜絶縁体ペースト
を先程と同じ条件で印刷、乾燥、焼成した。最後に厚膜
導体ペースト18(3414;エヌエフイー製)を印刷
し、絶縁体と同様の条件で乾燥、焼成して第2層導体を
形成した。
て説明する。図1は、本発明の実施例の抵抗内蔵多層厚
膜回路の製造方法の工程を表した、回路基板の模式断面
図である。76.2×76.2mm、厚み0.635m
mの純度96%アルミナの基板10上に、厚膜導体ペー
スト12(TR4846;田中貴金属インターナショナ
ル株式会社製)をスクリーン印刷法にて印刷し、これを
150℃にて10分間乾燥した後、大気中850℃にて
10分間焼成した。さらに厚膜抵抗ペースト14(QS
873;デュポンジャパンリミテッド製)を印刷し、導
体と同様の条件で乾燥、焼成した後レーザトリミングに
て抵抗値の精度を±2%に調整した。さらに、厚膜絶縁
体ペースト16(1129;エヌエフイー製)を印刷
し、150℃にて10分間乾燥後、このペーストのメー
カー推奨焼成温度600℃にて10分間焼成した。完全
な絶縁層を形成するために再度同じ厚膜絶縁体ペースト
を先程と同じ条件で印刷、乾燥、焼成した。最後に厚膜
導体ペースト18(3414;エヌエフイー製)を印刷
し、絶縁体と同様の条件で乾燥、焼成して第2層導体を
形成した。
【0009】このときの抵抗値の精度は±5%以下であ
った。
った。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抵抗内蔵
多層厚膜回路の製造方法は、抵抗体を印刷、焼成した後
は比較的低温の熱履歴しか受けないため、抵抗値の変化
を低く押えることができ、高精度の抵抗値の抵抗体を有
する抵抗内蔵多層厚膜回路が形成される。
多層厚膜回路の製造方法は、抵抗体を印刷、焼成した後
は比較的低温の熱履歴しか受けないため、抵抗値の変化
を低く押えることができ、高精度の抵抗値の抵抗体を有
する抵抗内蔵多層厚膜回路が形成される。
【図1】本発明の実施例の抵抗内蔵多層厚膜回路の製造
方法の工程を表した、回路基板の模式断面図である。
方法の工程を表した、回路基板の模式断面図である。
10 アルミナ基板 12 厚膜導体ペースト 14 厚膜抵抗ペースト 16 厚膜絶縁体ペースト 18 厚膜導体ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12 27/01 301 H05K 3/46 Q 6921−4E
Claims (3)
- 【請求項1】 セラミックス基板上に厚膜法により抵抗
内蔵多層回路を形成する厚膜回路の製造方法において、 第1層導体および抵抗体については、印刷後第1の焼成
温度で焼成し、 その後に印刷および焼成される絶縁体および第2層導体
については、印刷後前記第1の焼成温度よりも低温の第
2の焼成温度で焼成することを特徴とする抵抗内蔵多層
厚膜回路の製造方法。 - 【請求項2】 前記抵抗体を焼成し、トリミングにより
該抵抗体の抵抗値を調整し、その後前記絶縁体および第
2層導体を形成することを特徴とする請求項1記載の抵
抗内蔵多層厚膜回路の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1の焼成温度が850℃であり、
前記第2の焼成温度が600℃であることを特徴とする
請求項1記載の抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125626A JPH06334295A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125626A JPH06334295A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06334295A true JPH06334295A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=14914717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125626A Withdrawn JPH06334295A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 抵抗内蔵多層厚膜回路の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06334295A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100348470B1 (ko) * | 1998-12-30 | 2002-10-25 | 사단법인 고등기술연구원 연구조합 | 저온동시소성세라믹인쇄회로기판제조방법 |
KR100747020B1 (ko) * | 2006-01-26 | 2007-08-07 | 삼성전기주식회사 | 저항체 내장형 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP5125626A patent/JPH06334295A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100348470B1 (ko) * | 1998-12-30 | 2002-10-25 | 사단법인 고등기술연구원 연구조합 | 저온동시소성세라믹인쇄회로기판제조방법 |
KR100747020B1 (ko) * | 2006-01-26 | 2007-08-07 | 삼성전기주식회사 | 저항체 내장형 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |