JPH0633394A - 剥離紙 - Google Patents
剥離紙Info
- Publication number
- JPH0633394A JPH0633394A JP18257092A JP18257092A JPH0633394A JP H0633394 A JPH0633394 A JP H0633394A JP 18257092 A JP18257092 A JP 18257092A JP 18257092 A JP18257092 A JP 18257092A JP H0633394 A JPH0633394 A JP H0633394A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- release
- aronix
- resin
- barrier layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】原紙中に故紙パルプを使用した剥離紙で、粘着
剤の粘着性低下を防止する。 【構成】故紙パルプを含有した原紙で、残存界面活性剤
濃度を1000ppm以下にした原紙に、バリヤー層と
剥離層を設けた剥離紙。 【効果】原紙に故紙パルプを含有しても、残存界面活性
剤の濃度が低く、かつバリヤー層を有するため原紙表面
あるいは剥離層表面に界面活性剤がブリードアウトせ
ず、粘着力の安定性、剥離性が良好である。
剤の粘着性低下を防止する。 【構成】故紙パルプを含有した原紙で、残存界面活性剤
濃度を1000ppm以下にした原紙に、バリヤー層と
剥離層を設けた剥離紙。 【効果】原紙に故紙パルプを含有しても、残存界面活性
剤の濃度が低く、かつバリヤー層を有するため原紙表面
あるいは剥離層表面に界面活性剤がブリードアウトせ
ず、粘着力の安定性、剥離性が良好である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ故紙パルプを
含むキャスト紙、アート紙やコート紙、微塗工紙、上質
紙などの紙(故紙パルプ入り再生紙)を原紙とし、その
少なくとも片面にバリヤー層と剥離層を設けた剥離紙に
関するものである。
含むキャスト紙、アート紙やコート紙、微塗工紙、上質
紙などの紙(故紙パルプ入り再生紙)を原紙とし、その
少なくとも片面にバリヤー層と剥離層を設けた剥離紙に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙、ラミネート紙、合成紙、プラスチッ
クフィルムなどのシート状基体の上に有機ポリシロキサ
ンからなる剥離層を設けたシリコーン剥離用シートは近
年多くの用途に使用されている。剥離層の形成方法とし
ては有機すず化合物やその他の重金属塩、および白金系
の触媒を含む縮合型もしくは付加型シリコーン系樹脂、
あるいはその溶液、またはエマルジョンを塗布した後、
熱風オーブン中で120℃から180℃で加熱し硬化被
膜を形成する方法が一般的である。
クフィルムなどのシート状基体の上に有機ポリシロキサ
ンからなる剥離層を設けたシリコーン剥離用シートは近
年多くの用途に使用されている。剥離層の形成方法とし
ては有機すず化合物やその他の重金属塩、および白金系
の触媒を含む縮合型もしくは付加型シリコーン系樹脂、
あるいはその溶液、またはエマルジョンを塗布した後、
熱風オーブン中で120℃から180℃で加熱し硬化被
膜を形成する方法が一般的である。
【0003】剥離紙は、最終的には廃棄するものであ
り、そのコストダウンの要望と、地球的な森林資源保護
の観点から、使用する原紙に故紙パルプ(あるいは古紙
パルプ、同義的に脱墨パルプ、再生パルプを示すが故紙
パルプという言葉で代表して表わす)を混入する事が好
ましい。しかしながら、剥離紙に用いられている原紙に
故紙パルプを混入すると、粘着ラベルなどの剥離紙とし
て使用した場合に、粘着剤の粘着力、特に残留接着率が
低下したりするという問題があった。特に、剥離層がシ
リコーン樹脂溶液を塗布して加熱乾燥されて製造された
剥離紙にこの傾向が強く、おそらく故紙中に含まれる界
面活性剤が加熱中にブリードアウトするためと考えられ
る。この問題は、ラベル用途などに用いる剥離紙として
は致命的な問題であった。
り、そのコストダウンの要望と、地球的な森林資源保護
の観点から、使用する原紙に故紙パルプ(あるいは古紙
パルプ、同義的に脱墨パルプ、再生パルプを示すが故紙
パルプという言葉で代表して表わす)を混入する事が好
ましい。しかしながら、剥離紙に用いられている原紙に
故紙パルプを混入すると、粘着ラベルなどの剥離紙とし
て使用した場合に、粘着剤の粘着力、特に残留接着率が
低下したりするという問題があった。特に、剥離層がシ
リコーン樹脂溶液を塗布して加熱乾燥されて製造された
剥離紙にこの傾向が強く、おそらく故紙中に含まれる界
面活性剤が加熱中にブリードアウトするためと考えられ
る。この問題は、ラベル用途などに用いる剥離紙として
は致命的な問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする問題点は、故紙パルプを含有する原紙に剥
離層を設けて剥離紙を製造した場合に、粘着剤の粘着力
を低下させない剥離紙を製造することにある。
しようとする問題点は、故紙パルプを含有する原紙に剥
離層を設けて剥離紙を製造した場合に、粘着剤の粘着力
を低下させない剥離紙を製造することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決する手段を鋭意研究した結果、以下のよ
うな発明を見いだすに至った。即ち、本発明の剥離紙
は、原紙に剥離層を設けた剥離紙において、該原紙が故
紙パルプを含有するとともに、該原紙に含まれる残存界
面活性剤の量が1000ppm以下であり、かつ原紙と
剥離層の間に水性高分子樹脂、放射線硬化性樹脂、ポリ
オレフィン樹脂の中から選ばれる1種類以上の樹脂より
なるバリヤー層が設けられていることを特徴とする剥離
紙の発明である。剥離層を形成する樹脂は、シリコーン
樹脂単独でも、シリコーン樹脂と放射線硬化性樹脂の混
合物、あるいはそれらの共重合体でもさしつかえない。
また、剥離層を形成する樹脂はアルキド樹脂、長鎖アル
キル樹脂など非シリコーン樹脂でも差し支えない。
な問題点を解決する手段を鋭意研究した結果、以下のよ
うな発明を見いだすに至った。即ち、本発明の剥離紙
は、原紙に剥離層を設けた剥離紙において、該原紙が故
紙パルプを含有するとともに、該原紙に含まれる残存界
面活性剤の量が1000ppm以下であり、かつ原紙と
剥離層の間に水性高分子樹脂、放射線硬化性樹脂、ポリ
オレフィン樹脂の中から選ばれる1種類以上の樹脂より
なるバリヤー層が設けられていることを特徴とする剥離
紙の発明である。剥離層を形成する樹脂は、シリコーン
樹脂単独でも、シリコーン樹脂と放射線硬化性樹脂の混
合物、あるいはそれらの共重合体でもさしつかえない。
また、剥離層を形成する樹脂はアルキド樹脂、長鎖アル
キル樹脂など非シリコーン樹脂でも差し支えない。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。一般に故
紙パルプ含有紙を構成する故紙パルプ、脱墨パルプ(D
IP)の製法は以下の工程によっている。即ち、1)パ
ルパーによる離解工程、機械力およびアルカリなどの薬
品によって故紙を繊維状に分解、インキ成分を故紙から
分離する工程。2)除塵工程、粗選、フローテーショ
ン、スクリーン、クリーナー、洗浄の各工程において、
故紙に含まれるプラスチック、金属、無機物などを除去
する工程。3)脱墨工程、故紙より分離した印刷インキ
をフローテーション法、あるいは洗浄法で系外に分離す
る工程。これらの工程の複合技術によって故紙パルプが
製造され、故紙パルプ含有紙、再生紙の原料として使用
される。
紙パルプ含有紙を構成する故紙パルプ、脱墨パルプ(D
IP)の製法は以下の工程によっている。即ち、1)パ
ルパーによる離解工程、機械力およびアルカリなどの薬
品によって故紙を繊維状に分解、インキ成分を故紙から
分離する工程。2)除塵工程、粗選、フローテーショ
ン、スクリーン、クリーナー、洗浄の各工程において、
故紙に含まれるプラスチック、金属、無機物などを除去
する工程。3)脱墨工程、故紙より分離した印刷インキ
をフローテーション法、あるいは洗浄法で系外に分離す
る工程。これらの工程の複合技術によって故紙パルプが
製造され、故紙パルプ含有紙、再生紙の原料として使用
される。
【0007】本発明者らは剥離紙の原紙に故紙パルプを
混入した場合に、原紙上に剥離層を設けて剥離紙を作成
し、粘着剤を塗布した基材と重ね合わせて粘着ラベルと
しても、その粘着剤の粘着力の低下が著しいといった問
題は、脱墨工程における界面活性剤、すなわち故紙含有
紙における残存界面活性剤の影響であることを突き止め
た。すなわち、脱墨工程に使用する界面活性剤とは、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン酸脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン酸脂肪酸エ
ステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン
などのノニオン性界面活性剤、オレイン酸系やステアリ
ン酸系などの各種脂肪酸塩、脂肪酸石鹸、アルキル硫酸
エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
高級アルコール硫酸エステル塩、αーオレフィンスルホ
ネート、アルキルリン酸塩などのアニオン性界面活性
剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルメチルアンモニウムクロライド、その他第
4級アンモニウム塩類などのカチオン系界面活性剤、お
よびラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリル
メチルベタインなどの両性界面活性剤などのいずれの界
面活性剤がある濃度以上、原紙に残存した場合に、その
界面活性剤がシリコーン樹脂層などの剥離層をブリード
アウトするらしく、表面に極薄い被膜層を形成し、その
ため粘着剤の粘着力が徐々に低下し、残留接着率の低下
となって現われる。
混入した場合に、原紙上に剥離層を設けて剥離紙を作成
し、粘着剤を塗布した基材と重ね合わせて粘着ラベルと
しても、その粘着剤の粘着力の低下が著しいといった問
題は、脱墨工程における界面活性剤、すなわち故紙含有
紙における残存界面活性剤の影響であることを突き止め
た。すなわち、脱墨工程に使用する界面活性剤とは、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン酸脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン酸脂肪酸エ
ステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン
などのノニオン性界面活性剤、オレイン酸系やステアリ
ン酸系などの各種脂肪酸塩、脂肪酸石鹸、アルキル硫酸
エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
高級アルコール硫酸エステル塩、αーオレフィンスルホ
ネート、アルキルリン酸塩などのアニオン性界面活性
剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルメチルアンモニウムクロライド、その他第
4級アンモニウム塩類などのカチオン系界面活性剤、お
よびラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリル
メチルベタインなどの両性界面活性剤などのいずれの界
面活性剤がある濃度以上、原紙に残存した場合に、その
界面活性剤がシリコーン樹脂層などの剥離層をブリード
アウトするらしく、表面に極薄い被膜層を形成し、その
ため粘着剤の粘着力が徐々に低下し、残留接着率の低下
となって現われる。
【0008】本発明者らは、故紙パルプを含む原紙に各
種剥離層を設けて、粘着ラベルを作成し、その粘着力の
低下を残存界面活性剤濃度の観点から追求した結果、8
00ppm以下の残存界面活性剤濃度であれば、粘着層
の粘着力を安定に保ち、良好な剥離性を有する剥離紙が
得られることを突き止めた。また、故紙パルプを含有す
る原紙と剥離層の間にバリヤー層を設けると、さらに効
率よく改良が可能であることも併せ判明した。残存界面
活性剤の濃度がこの範囲を越えると、残留接着力が途端
に低下し、バリヤー層を設けても特に長期間の保存時に
問題が生じる。
種剥離層を設けて、粘着ラベルを作成し、その粘着力の
低下を残存界面活性剤濃度の観点から追求した結果、8
00ppm以下の残存界面活性剤濃度であれば、粘着層
の粘着力を安定に保ち、良好な剥離性を有する剥離紙が
得られることを突き止めた。また、故紙パルプを含有す
る原紙と剥離層の間にバリヤー層を設けると、さらに効
率よく改良が可能であることも併せ判明した。残存界面
活性剤の濃度がこの範囲を越えると、残留接着力が途端
に低下し、バリヤー層を設けても特に長期間の保存時に
問題が生じる。
【0009】本発明において、電子線を使用する場合、
照射する電子線の量はバリヤー層への吸収線量において
0.5〜10Mrad程度の範囲で調整するのが望まし
い。0.5Mrad以下では十分な照射効果が得られ
ず、10Mradよりも電子線照射量を多くしてもバリ
ヤー層あるいは剥離層の硬化はほとんど変わらない。
照射する電子線の量はバリヤー層への吸収線量において
0.5〜10Mrad程度の範囲で調整するのが望まし
い。0.5Mrad以下では十分な照射効果が得られ
ず、10Mradよりも電子線照射量を多くしてもバリ
ヤー層あるいは剥離層の硬化はほとんど変わらない。
【0010】本発明においてバリヤー層に用いられる水
性高分子としては、例えば、以下の物質が挙げられる。
性高分子としては、例えば、以下の物質が挙げられる。
【0011】天然高分子および半合成高分子として、デ
ンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプン、ジアルデ
ヒド化デンプン、エステル化デンプンなどの変性デンプ
ン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレング
リコールエステルなどのアルギン酸化合物、カゼイン、
ゼラチン、プルラン、デキストラン、キチン、キトサ
ン、ゴムラッテクス、アラビアゴム、フノリ、天然ガ
ム、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
スなどの変性セルロース化合物などが挙げられる。合成
高分子としては、完全ケン化あるいは部分ケン化ポリビ
ニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコールと多価カルボン酸とのエステ
ル化物、カルボキシ変性化ポリビニルアルコール、スル
ホン酸変性化ポリビニルアルコール、オレフィン変性化
ポリビニルアルコール、ニトリル変性化ポリビニルアル
コール、アミド変性化ポリビニルアルコール、ピロリド
ン変性化ポリビニルアルコールなどの変性化ポリビニル
アルコール化合物、ポリエチレングリコール、ポリアク
リル酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アンモ
ニウム、ポリアクリル酸ソーダなどのポリアクリル酸化
合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポ
リビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、ポリアク
リルアミド、水溶性アルキド樹脂などが挙げられる。ま
た、厳密な意味での水性高分子ではないが、スチレン/
無水マレイン酸共重合体、スチレン/ブタジエン共重合
体、ブタジエン/メタクリレート共重合体、アクリロニ
トリル/ブタジエン/アクリル酸ラッテクス、などの合
成高分子を水に分散したエマルジョンを水性高分子溶液
の代わりに用いることができる。水性高分子としては、
上記のような高分子を単独で、あるいは混合して水溶液
として用いることができる。
ンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプン、ジアルデ
ヒド化デンプン、エステル化デンプンなどの変性デンプ
ン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレング
リコールエステルなどのアルギン酸化合物、カゼイン、
ゼラチン、プルラン、デキストラン、キチン、キトサ
ン、ゴムラッテクス、アラビアゴム、フノリ、天然ガ
ム、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
スなどの変性セルロース化合物などが挙げられる。合成
高分子としては、完全ケン化あるいは部分ケン化ポリビ
ニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコールと多価カルボン酸とのエステ
ル化物、カルボキシ変性化ポリビニルアルコール、スル
ホン酸変性化ポリビニルアルコール、オレフィン変性化
ポリビニルアルコール、ニトリル変性化ポリビニルアル
コール、アミド変性化ポリビニルアルコール、ピロリド
ン変性化ポリビニルアルコールなどの変性化ポリビニル
アルコール化合物、ポリエチレングリコール、ポリアク
リル酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アンモ
ニウム、ポリアクリル酸ソーダなどのポリアクリル酸化
合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポ
リビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、ポリアク
リルアミド、水溶性アルキド樹脂などが挙げられる。ま
た、厳密な意味での水性高分子ではないが、スチレン/
無水マレイン酸共重合体、スチレン/ブタジエン共重合
体、ブタジエン/メタクリレート共重合体、アクリロニ
トリル/ブタジエン/アクリル酸ラッテクス、などの合
成高分子を水に分散したエマルジョンを水性高分子溶液
の代わりに用いることができる。水性高分子としては、
上記のような高分子を単独で、あるいは混合して水溶液
として用いることができる。
【0012】本発明のバリヤー層に用いられる放射線硬
化性樹脂の代表的なものとしては以下の物質が挙げられ
る。
化性樹脂の代表的なものとしては以下の物質が挙げられ
る。
【0013】(1)ポリエステルアクリレート、ポリエ
ステルメタクリレート、例えば、アロニックスM−53
00、アロニックスM−5400、アロニックスM−5
500、アロニックスM−5600、アロニックスM−
5700、アロニックスM−6100、アロニックスM
−6200、アロニックスM−6300、アロニックス
M−6500、アロニックスM−7100、アロニック
スM−8030、アロニックスM−8060、アロニッ
クスM−8100(以上、東亜合成化学工業(株)商品
名)、ビスコート700、ビスコート3700(以上、
大阪有機化学工業(株)商品名)、カヤラッドHX−2
20、カヤラッドHX−620(以上、日本化薬(株)
商品名)などが挙げられる。
ステルメタクリレート、例えば、アロニックスM−53
00、アロニックスM−5400、アロニックスM−5
500、アロニックスM−5600、アロニックスM−
5700、アロニックスM−6100、アロニックスM
−6200、アロニックスM−6300、アロニックス
M−6500、アロニックスM−7100、アロニック
スM−8030、アロニックスM−8060、アロニッ
クスM−8100(以上、東亜合成化学工業(株)商品
名)、ビスコート700、ビスコート3700(以上、
大阪有機化学工業(株)商品名)、カヤラッドHX−2
20、カヤラッドHX−620(以上、日本化薬(株)
商品名)などが挙げられる。
【0014】(2)ウレタンアクリレート、ウレタンメ
タクリレート、例えば、アロニックスM−1100、ア
ロニックスM−1200、アロニックスM−1210、
アロニックスM−1250、アロニックスM−126
0、アロニックスM−1300、アロニックスM−13
10(以上、東亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコ
ート812、ビスコート823、ビスコート823(以
上、大阪有機化学工業(株)商品名)、NKエステル、
U−108−A、NKエステル、U−4HA(以上、新
中村化学(株)商品名)、ディックビームQA100、
ディックビームQA300(以上、大日本インキ化学工
業(株)商品名、イソシアネート化合物を含む)などが
挙げられる。
タクリレート、例えば、アロニックスM−1100、ア
ロニックスM−1200、アロニックスM−1210、
アロニックスM−1250、アロニックスM−126
0、アロニックスM−1300、アロニックスM−13
10(以上、東亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコ
ート812、ビスコート823、ビスコート823(以
上、大阪有機化学工業(株)商品名)、NKエステル、
U−108−A、NKエステル、U−4HA(以上、新
中村化学(株)商品名)、ディックビームQA100、
ディックビームQA300(以上、大日本インキ化学工
業(株)商品名、イソシアネート化合物を含む)などが
挙げられる。
【0015】(3)単官能アクリレート、単官能メタク
リレート、ビニルピロリドン、アクリロイル化合物、ア
クリルアミド化合物 例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
シクロヘキシルメタクリレート、アクリロイルモルフォ
リン、ベンジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、N、N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N、
N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジ
エチルアミノエチルメタクリレート、ブトキシエチルア
クリレート、ビニルピロリドン、アクリルアミドエーテ
ル化合物など。エチレンオキシド変性フェノキシ化りん
酸アクリレートエチレンオキシド変性ブトキシ化りん酸
アクリレート、この他に東亜合成化学工業(株)の商品
名でいえばアロニックスM−101、アロニックスM−
102、アロニックスM−111、アロニックスM−1
13、アロニックスM−114、アロニックスM−11
7、アロニックスM−152、アロニックスM−154
などが挙げられる。
リレート、ビニルピロリドン、アクリロイル化合物、ア
クリルアミド化合物 例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
シクロヘキシルメタクリレート、アクリロイルモルフォ
リン、ベンジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、N、N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N、
N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジ
エチルアミノエチルメタクリレート、ブトキシエチルア
クリレート、ビニルピロリドン、アクリルアミドエーテ
ル化合物など。エチレンオキシド変性フェノキシ化りん
酸アクリレートエチレンオキシド変性ブトキシ化りん酸
アクリレート、この他に東亜合成化学工業(株)の商品
名でいえばアロニックスM−101、アロニックスM−
102、アロニックスM−111、アロニックスM−1
13、アロニックスM−114、アロニックスM−11
7、アロニックスM−152、アロニックスM−154
などが挙げられる。
【0016】(4)エポキシアクリレート、エポキシメ
タクリレート 例えばビスコート540、ビスコート600(以上、大
阪有機化学工業(株)商品名)、NKエステルEA80
0、NKエステルEPA800(以上、新中村化学
(株)商品名)、フォトマー3016、フォトマー30
82(以上、サンノプコ(株)商品名)などが挙げられ
る。
タクリレート 例えばビスコート540、ビスコート600(以上、大
阪有機化学工業(株)商品名)、NKエステルEA80
0、NKエステルEPA800(以上、新中村化学
(株)商品名)、フォトマー3016、フォトマー30
82(以上、サンノプコ(株)商品名)などが挙げられ
る。
【0017】(5)多官能アクリレート、多官能メタク
リレート、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、イソシアヌル酸トリ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチ
レンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、プロピレンオキシド変性ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、プロピレンオキシド変性ジペンタエ
リスリトールポリアクリレート、エチレンオキシド変性
ジペンタエリスリトールポリアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリル酸付加物のアクリレートエステルな
どが挙げられる。東亜合成化学工業(株)の商品名でい
えばアロニックスM−210、アロニックスM−21
5、アロニックスM−220、アロニックスM−23
0、アロニックスM−233、アロニックスM−24
0、アロニックスM−245、アロニックスM−30
5、アロニックスM−309、アロニックスM−31
0、アロニックスM−315、アロニックスM−32
0、アロニックスM−325、アロニックスM−33
0、アロニックスM−400、アロニックスM−450
などが挙げられる。これらは単独もしくは2つ以上混合
して、あるいは積層して使うことができる。
リレート、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、イソシアヌル酸トリ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチ
レンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、プロピレンオキシド変性ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、プロピレンオキシド変性ジペンタエ
リスリトールポリアクリレート、エチレンオキシド変性
ジペンタエリスリトールポリアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリル酸付加物のアクリレートエステルな
どが挙げられる。東亜合成化学工業(株)の商品名でい
えばアロニックスM−210、アロニックスM−21
5、アロニックスM−220、アロニックスM−23
0、アロニックスM−233、アロニックスM−24
0、アロニックスM−245、アロニックスM−30
5、アロニックスM−309、アロニックスM−31
0、アロニックスM−315、アロニックスM−32
0、アロニックスM−325、アロニックスM−33
0、アロニックスM−400、アロニックスM−450
などが挙げられる。これらは単独もしくは2つ以上混合
して、あるいは積層して使うことができる。
【0018】本発明のバリヤー層に用いられるポリオレ
フィン樹脂としては、ポリプロピレンとしてはイソタク
チック、アタクチック、それらの混合物、エチレンとの
ランダム共重合体またはブロック共重合体など、ポリエ
チレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、超高分子量ポリエチレン、その他ポリ−3−メチル
ペンテン−1、ポリエチレングリコールテレフタレート
など特に制限はないが、低密度ポリエチレンが有利に用
いられる。
フィン樹脂としては、ポリプロピレンとしてはイソタク
チック、アタクチック、それらの混合物、エチレンとの
ランダム共重合体またはブロック共重合体など、ポリエ
チレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、超高分子量ポリエチレン、その他ポリ−3−メチル
ペンテン−1、ポリエチレングリコールテレフタレート
など特に制限はないが、低密度ポリエチレンが有利に用
いられる。
【0019】剥離層、バリヤー層の塗布量は限定される
ものではないが、好ましくは1〜50g/m2の範囲内
である。塗布量がこの範囲より小さいと剥離層がムラに
なることがあるし、この範囲より多くてもバリヤー性、
剥離性の向上に寄与しない。
ものではないが、好ましくは1〜50g/m2の範囲内
である。塗布量がこの範囲より小さいと剥離層がムラに
なることがあるし、この範囲より多くてもバリヤー性、
剥離性の向上に寄与しない。
【0020】本発明の剥離層、あるいはバリヤー層を塗
布する方法としては、グラビアロールおよびトランスフ
ァロールコーター、バーコーター、ロールコーター、エ
アナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコータ
ー、スムージングコーター、マイクログラビアコータ
ー、エアナイフコーター、リバースロールコーター、4
本あるいは5本ロールコーター、ブレードコーター、デ
ィップコーター、バーコーター、ロッドコーター、キス
コーター、ゲートロールコーター、スクイズコーター、
落下カーテンコーター、スライドコーター、ダイコータ
ー、溶融押し出しダイなどいかなるコーターを用いても
よい。
布する方法としては、グラビアロールおよびトランスフ
ァロールコーター、バーコーター、ロールコーター、エ
アナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコータ
ー、スムージングコーター、マイクログラビアコータ
ー、エアナイフコーター、リバースロールコーター、4
本あるいは5本ロールコーター、ブレードコーター、デ
ィップコーター、バーコーター、ロッドコーター、キス
コーター、ゲートロールコーター、スクイズコーター、
落下カーテンコーター、スライドコーター、ダイコータ
ー、溶融押し出しダイなどいかなるコーターを用いても
よい。
【0021】本発明に用いる剥離層を構成する剥離樹脂
のうち、シリコーン樹脂は、分子末端、または側鎖にア
クリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、エポキシ
基、ビニルアミド基、ヒドロシリル基、シラノール基、
ジアゾ基、アセチレン基、チオール基の中から選択され
る官能基を有するシリコーン樹脂(主にポリジアルキル
シロキサン)を主成分とする樹脂である。そのほかの剥
離樹脂として含フッ素樹脂、アルキド樹脂、アミノアル
キド樹脂、長鎖アルキル基含有樹脂などの樹脂を用いた
場合においても同様な効果を得ることができる。剥離樹
脂の塗布形態としてはエマルジョン系、溶剤系、無溶剤
系、混合溶融押し出し系などによる塗布が可能で、硬化
機構としてラジカル重合型、縮合型、付加型、架橋型、
開環重合型反応などが可能である。
のうち、シリコーン樹脂は、分子末端、または側鎖にア
クリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、エポキシ
基、ビニルアミド基、ヒドロシリル基、シラノール基、
ジアゾ基、アセチレン基、チオール基の中から選択され
る官能基を有するシリコーン樹脂(主にポリジアルキル
シロキサン)を主成分とする樹脂である。そのほかの剥
離樹脂として含フッ素樹脂、アルキド樹脂、アミノアル
キド樹脂、長鎖アルキル基含有樹脂などの樹脂を用いた
場合においても同様な効果を得ることができる。剥離樹
脂の塗布形態としてはエマルジョン系、溶剤系、無溶剤
系、混合溶融押し出し系などによる塗布が可能で、硬化
機構としてラジカル重合型、縮合型、付加型、架橋型、
開環重合型反応などが可能である。
【0022】本発明の、特に紫外線硬化法を用いる場合
に用いられる光開始剤としては、ジおよびトリクロロア
セトフェノンのようなアセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンアルキルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テト
ラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサントン
類、アゾ化合物等があり、放射線硬化性樹脂の重合反応
のタイプ、安定性、および紫外線照射装置との適性など
の観点から選ばれる。光開始剤の使用量は放射線硬化性
樹脂に対して通常O.1〜5%の範囲である。また、光
開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用され
る場合もある。
に用いられる光開始剤としては、ジおよびトリクロロア
セトフェノンのようなアセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンアルキルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テト
ラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサントン
類、アゾ化合物等があり、放射線硬化性樹脂の重合反応
のタイプ、安定性、および紫外線照射装置との適性など
の観点から選ばれる。光開始剤の使用量は放射線硬化性
樹脂に対して通常O.1〜5%の範囲である。また、光
開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用され
る場合もある。
【0023】電子線の照射方式としてはスキャニング方
式、ブロードビーム方式、カ−テンビ−ム方式、イオン
プラズマ方式等が採用され、電子線を照射する加速電圧
は100〜300KV程度が適当である。γ線を用いて
も電子線照射と同様な処理を行うことができるが、一般
に線量密度が低く、製造方法としては好ましくない。ま
た、紫外線照射を使用する場合には、光開始剤、必要に
応じて増感剤を配合して用いることができるが、透過力
の点から限界がある。紫外線を用いる場合の光源として
は例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、キセ
ノンランプ、タングステンランプ等が好適に使用され
る。
式、ブロードビーム方式、カ−テンビ−ム方式、イオン
プラズマ方式等が採用され、電子線を照射する加速電圧
は100〜300KV程度が適当である。γ線を用いて
も電子線照射と同様な処理を行うことができるが、一般
に線量密度が低く、製造方法としては好ましくない。ま
た、紫外線照射を使用する場合には、光開始剤、必要に
応じて増感剤を配合して用いることができるが、透過力
の点から限界がある。紫外線を用いる場合の光源として
は例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、キセ
ノンランプ、タングステンランプ等が好適に使用され
る。
【0024】なお、電子線照射に際しては、酸素濃度が
高いとオゾン発生の危険性を伴うことと、ポリオレフィ
ン樹脂表面に生成したラジカルが酸素と反応して過酸化
物となるため、窒素、ヘリウム、二酸化炭素等の不活性
ガスによる置換を行い、酸素濃度を600ppm以下、好
ましくは400ppm以下に抑制した雰囲気中で照射する
ことが好ましい。
高いとオゾン発生の危険性を伴うことと、ポリオレフィ
ン樹脂表面に生成したラジカルが酸素と反応して過酸化
物となるため、窒素、ヘリウム、二酸化炭素等の不活性
ガスによる置換を行い、酸素濃度を600ppm以下、好
ましくは400ppm以下に抑制した雰囲気中で照射する
ことが好ましい。
【0025】本発明において、バリヤー層と故紙パルプ
を含む原紙、あるいはバリヤー層と剥離層の接着性と濡
れ性を良くするために、原紙表あるいはバリヤー層表面
にコロナ処理、オゾン処理、火炎処理等の表面処理を行
なってもよい。また、本発明の剥離紙の裏面には、カー
ル防止、帯電防止、あるいは剥離層などのバックコート
層を設けることが出来、バックコート層には帯電防止
剤、親水性バインダー、ラテックス、硬膜剤、顔料、界
面活性剤、粘着剤等を適宜組み合わせて含有することが
できる。
を含む原紙、あるいはバリヤー層と剥離層の接着性と濡
れ性を良くするために、原紙表あるいはバリヤー層表面
にコロナ処理、オゾン処理、火炎処理等の表面処理を行
なってもよい。また、本発明の剥離紙の裏面には、カー
ル防止、帯電防止、あるいは剥離層などのバックコート
層を設けることが出来、バックコート層には帯電防止
剤、親水性バインダー、ラテックス、硬膜剤、顔料、界
面活性剤、粘着剤等を適宜組み合わせて含有することが
できる。
【0026】本発明に用いられる支持体としては、紙と
してはすべて故紙パルプを含み、それぞれ故紙パルプを
含む普通紙、型艶紙、グラシン紙、上質紙、アート紙、
コ−ト紙、キャスト紙等のコーテッド紙や合成樹脂フィ
ルムと紙との貼り合わせ、合成紙と紙との貼り合わせ、
金属箔と紙との貼り合わせ品などが使用されるが、針葉
樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木
材パルプを主成分とする天然パルプ紙に故紙パルプを混
合した原紙が有利に用いられる。原紙の厚みに関して
は、特に制限はないが、平滑なものが好ましく、その坪
量は30g/m2〜300g/m2が好ましい。
してはすべて故紙パルプを含み、それぞれ故紙パルプを
含む普通紙、型艶紙、グラシン紙、上質紙、アート紙、
コ−ト紙、キャスト紙等のコーテッド紙や合成樹脂フィ
ルムと紙との貼り合わせ、合成紙と紙との貼り合わせ、
金属箔と紙との貼り合わせ品などが使用されるが、針葉
樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木
材パルプを主成分とする天然パルプ紙に故紙パルプを混
合した原紙が有利に用いられる。原紙の厚みに関して
は、特に制限はないが、平滑なものが好ましく、その坪
量は30g/m2〜300g/m2が好ましい。
【0027】本発明の方法において、有利に用いられる
故紙パルプを含む天然パルプを主成分とする原紙には、
各種高分子化合物、添加剤を含有せしめることができ
る。たとえば、デンプン、デンプン誘導体(カチオン化
デンプン、リン酸エステル化デンプン、酸化デンプン
等)、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアルコール誘導体(完全ケン化、部分ケン化、
カルボキシ変性、カチオン変性、その他の各種変性ポリ
ビニルアルコール)、ゼラチン(アルカリ処理、酸処
理、各種変性ゼラチン)等の乾燥紙力増強剤、スターガ
ムやアルギン酸誘導体などの天然高分子多糖類、高級脂
肪酸金属塩、ロジン誘導体、ジアルキルケトン、アルケ
ニルまたはアルキルコハク酸無水物、エポキシ化高級脂
肪酸アミド、有機フルオロ化合物、ジアルキルケテンダ
イマー乳化物等のサイズ剤、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキ
シ化ポリアミド樹脂等の湿潤紙力増強剤、安定剤、顔
料、染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、各種ラテックス、
無機電解質(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リン酸
ナトリウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、塩化バリウム等)、pH
調整剤、硫酸バンドや塩化アルミ等の定着剤、炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、クレー等の填料、有機導電
剤等の添加剤を適宜組み合わせて含有せしめることがで
きる。これらの含有物は、抄紙段階においてパルプスラ
リー中に分散させてもよいし、抄紙後タブサイズにおい
て添加させてもよく、また各種コーターで溶液を塗布し
てもよい。しかしながら、すべての場合に於て、残存界
面活性剤の濃度は1000ppm以下でなければならな
い。
故紙パルプを含む天然パルプを主成分とする原紙には、
各種高分子化合物、添加剤を含有せしめることができ
る。たとえば、デンプン、デンプン誘導体(カチオン化
デンプン、リン酸エステル化デンプン、酸化デンプン
等)、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアルコール誘導体(完全ケン化、部分ケン化、
カルボキシ変性、カチオン変性、その他の各種変性ポリ
ビニルアルコール)、ゼラチン(アルカリ処理、酸処
理、各種変性ゼラチン)等の乾燥紙力増強剤、スターガ
ムやアルギン酸誘導体などの天然高分子多糖類、高級脂
肪酸金属塩、ロジン誘導体、ジアルキルケトン、アルケ
ニルまたはアルキルコハク酸無水物、エポキシ化高級脂
肪酸アミド、有機フルオロ化合物、ジアルキルケテンダ
イマー乳化物等のサイズ剤、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキ
シ化ポリアミド樹脂等の湿潤紙力増強剤、安定剤、顔
料、染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、各種ラテックス、
無機電解質(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リン酸
ナトリウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、塩化バリウム等)、pH
調整剤、硫酸バンドや塩化アルミ等の定着剤、炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、クレー等の填料、有機導電
剤等の添加剤を適宜組み合わせて含有せしめることがで
きる。これらの含有物は、抄紙段階においてパルプスラ
リー中に分散させてもよいし、抄紙後タブサイズにおい
て添加させてもよく、また各種コーターで溶液を塗布し
てもよい。しかしながら、すべての場合に於て、残存界
面活性剤の濃度は1000ppm以下でなければならな
い。
【0028】
【作用】本発明の剥離紙においては、剥離層を設ける原
紙に故紙パルプを含有しているため、コスト的にメリッ
トがあるばかりでなく、残存界面活性剤の量を低減して
いるため、剥離層をブリードアウトする界面活性剤によ
る粘着剤の粘着力の低下が起こらず、剥離性が安定して
いる。
紙に故紙パルプを含有しているため、コスト的にメリッ
トがあるばかりでなく、残存界面活性剤の量を低減して
いるため、剥離層をブリードアウトする界面活性剤によ
る粘着剤の粘着力の低下が起こらず、剥離性が安定して
いる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
【0030】実施例1 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が40%
で、アニオン系界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)の残存量が50ppmの原紙(55g/
m2、クレイコート層を有する)を使用した。原紙にバ
リヤー層としてポリビニルアルコールと電子線硬化性エ
マルジョン(東亜合成化学工業製、アロンックスエマル
ションM400)の等量混合エマルジョンを固形分で3
g/m2となるように塗布、乾燥した。バリヤー層上に
電子線硬化性シリコーン樹脂(X−62−7200、信
越化学工業製)をグラビアコーターで1g/m2となる
ように塗布し、電子線照射室内の酸素濃度を窒素ガス置
換により200ppm 以下にした電子線照射装置(日新ハ
イボルテージ(株)製、商品名キュアトロン)内に導
き、電子線加速電圧220KVで吸収線量3Mradに
なるように電子線照射して硬化し、剥離紙を得た。
で、アニオン系界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)の残存量が50ppmの原紙(55g/
m2、クレイコート層を有する)を使用した。原紙にバ
リヤー層としてポリビニルアルコールと電子線硬化性エ
マルジョン(東亜合成化学工業製、アロンックスエマル
ションM400)の等量混合エマルジョンを固形分で3
g/m2となるように塗布、乾燥した。バリヤー層上に
電子線硬化性シリコーン樹脂(X−62−7200、信
越化学工業製)をグラビアコーターで1g/m2となる
ように塗布し、電子線照射室内の酸素濃度を窒素ガス置
換により200ppm 以下にした電子線照射装置(日新ハ
イボルテージ(株)製、商品名キュアトロン)内に導
き、電子線加速電圧220KVで吸収線量3Mradに
なるように電子線照射して硬化し、剥離紙を得た。
【0031】実施例2 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が50%
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が100ppmの原紙(55g/
m2、クレイコート層を有する)を使用した。原紙にバ
リヤー層としてポリビニルアルコールとSBRラテック
スの等量混合エマルジョンを固形分で5g/m2となる
ように塗布、乾燥した。コロナ処理をした後、付加反応
型シリコーン樹脂(SP7268S、東レダウコーニン
グシリコーン製)をグラビアコーターで1g/m2とな
るように塗布し、160℃で30秒間加熱硬化し、剥離
紙を得た。
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が100ppmの原紙(55g/
m2、クレイコート層を有する)を使用した。原紙にバ
リヤー層としてポリビニルアルコールとSBRラテック
スの等量混合エマルジョンを固形分で5g/m2となる
ように塗布、乾燥した。コロナ処理をした後、付加反応
型シリコーン樹脂(SP7268S、東レダウコーニン
グシリコーン製)をグラビアコーターで1g/m2とな
るように塗布し、160℃で30秒間加熱硬化し、剥離
紙を得た。
【0032】実施例3 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が55%
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が200ppmの原紙(55g/
m2、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを含む)
を使用した。原紙にバリヤー層として、放射線硬化性樹
脂トリメチロールプロパントリアクリレートとプロピレ
ンオキシド変性エチレングリコールジアクリレートの等
量混合物を固形分で1g/m2となるように塗布、窒素
雰囲気下、200kvの加速電圧で、吸収線量が3Mrad
となるように電子線照射(エレクトロンカーテン、ES
I社製)を行いバリヤー層を硬化した。バリヤー層上に
紫外線硬化性シリコーン樹脂(KNS−5300、信越
化学工業製)をグラビアコーターで0.8g/m2とな
るように塗布し、120w/cmの高圧水銀ランプ2灯
を用いて硬化して剥離紙を得た。
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が200ppmの原紙(55g/
m2、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを含む)
を使用した。原紙にバリヤー層として、放射線硬化性樹
脂トリメチロールプロパントリアクリレートとプロピレ
ンオキシド変性エチレングリコールジアクリレートの等
量混合物を固形分で1g/m2となるように塗布、窒素
雰囲気下、200kvの加速電圧で、吸収線量が3Mrad
となるように電子線照射(エレクトロンカーテン、ES
I社製)を行いバリヤー層を硬化した。バリヤー層上に
紫外線硬化性シリコーン樹脂(KNS−5300、信越
化学工業製)をグラビアコーターで0.8g/m2とな
るように塗布し、120w/cmの高圧水銀ランプ2灯
を用いて硬化して剥離紙を得た。
【0033】実施例4 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が60%
で、カチオン系界面活性剤(アルキルベンジルメチルア
ンモニウムクロライド)の残存量が500ppmの原紙
(105g/m2)を使用した。原紙にバリヤー層とし
て、ホルマリンを硬化剤に用いた5%ゼラチン溶液を2
g/m2の塗布量で塗布し、冷風でセット後、乾燥し
た。バリヤー層上にコロナ放電処理を行い、ついで放射
線硬化性樹脂(東亜合成化学工業製、2官能アクリレー
ト、アロニックスM220)30部と放射線硬化性シリ
コーン樹脂(X−62−7200、信越化学工業製)3
0部、およびマット剤(炭酸カルシウム粒子)40部の
混合樹脂組成物をグラビアコーターで3g/m2で塗布
し、200kvの加速電圧で、吸収線量が3Mradとなる
ように電子線照射(エレクトロンカーテン、ESI社
製)を行い、剥離紙を得た。
で、カチオン系界面活性剤(アルキルベンジルメチルア
ンモニウムクロライド)の残存量が500ppmの原紙
(105g/m2)を使用した。原紙にバリヤー層とし
て、ホルマリンを硬化剤に用いた5%ゼラチン溶液を2
g/m2の塗布量で塗布し、冷風でセット後、乾燥し
た。バリヤー層上にコロナ放電処理を行い、ついで放射
線硬化性樹脂(東亜合成化学工業製、2官能アクリレー
ト、アロニックスM220)30部と放射線硬化性シリ
コーン樹脂(X−62−7200、信越化学工業製)3
0部、およびマット剤(炭酸カルシウム粒子)40部の
混合樹脂組成物をグラビアコーターで3g/m2で塗布
し、200kvの加速電圧で、吸収線量が3Mradとなる
ように電子線照射(エレクトロンカーテン、ESI社
製)を行い、剥離紙を得た。
【0034】実施例5 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が70%
で、アニオン系界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)の残存量が800ppmの原紙(105
g/m2)を使用した。原紙上にバリヤー層として、紫
外線硬化性樹脂(アロニックスM−220、東亜合成化
学工業製、5重量%の光開始剤イルガキュア651、チ
バガイギー社製を含む)2g/m2を塗布し、120w
/cmの高圧水銀ランプ2灯を用いて硬化した。バリヤ
ー層表面にアミノアルキド樹脂(日立化成工業製、メラ
ン46D)60部と付加反応型シリコーン樹脂(SP7
259S、東レダウコーニングシリコーン製)の等量混
合物をグラビアコーターで2g/m2となるように塗布
し、160℃で30秒間加熱硬化し、剥離紙を得た。
で、アニオン系界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)の残存量が800ppmの原紙(105
g/m2)を使用した。原紙上にバリヤー層として、紫
外線硬化性樹脂(アロニックスM−220、東亜合成化
学工業製、5重量%の光開始剤イルガキュア651、チ
バガイギー社製を含む)2g/m2を塗布し、120w
/cmの高圧水銀ランプ2灯を用いて硬化した。バリヤ
ー層表面にアミノアルキド樹脂(日立化成工業製、メラ
ン46D)60部と付加反応型シリコーン樹脂(SP7
259S、東レダウコーニングシリコーン製)の等量混
合物をグラビアコーターで2g/m2となるように塗布
し、160℃で30秒間加熱硬化し、剥離紙を得た。
【0035】実施例6 剥離紙用の原紙として、故紙パルプの配合率が70%
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が1000ppmの原紙(105
g/m2)を使用した。コロナ放電処理を行った後、バ
リヤー層として低密度ポリエチレンを13g/m2でラ
ミネートし、その上に再度コロナ放電処理を行い、紫外
線硬化型シリコーン樹脂(KNS−5300、信越化学
工業製)を0.5g/m2の塗布量で塗布し、120w
/cmの高圧水銀ランプ2灯を用いて硬化して剥離紙を
得た。
で、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル)の残存量が1000ppmの原紙(105
g/m2)を使用した。コロナ放電処理を行った後、バ
リヤー層として低密度ポリエチレンを13g/m2でラ
ミネートし、その上に再度コロナ放電処理を行い、紫外
線硬化型シリコーン樹脂(KNS−5300、信越化学
工業製)を0.5g/m2の塗布量で塗布し、120w
/cmの高圧水銀ランプ2灯を用いて硬化して剥離紙を
得た。
【0036】比較例1 残存界面活性剤濃度が1200ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例1と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例1と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0037】比較例2 残存界面活性剤濃度が1300ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例2と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例2と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0038】比較例3 残存界面活性剤濃度が1300ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例3と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例3と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0039】比較例4 残存界面活性剤濃度が1500ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例4と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例4と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0040】比較例5 残存界面活性剤濃度が1500ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例5と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例5と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0041】比較例6 残存界面活性剤濃度が1500ppmで、かつバリヤー
層を設けなかった以外は実施例6と同様な方法で剥離紙
を得た。
層を設けなかった以外は実施例6と同様な方法で剥離紙
を得た。
【0042】実施例により得られた剥離紙は、粘着紙と
ともにラベル化しても良好な剥離性を有するものであっ
た。実施例1〜6、および比較例1〜6で得られた剥離
紙について以下に示す試験を行った。その結果を表1に
示す。
ともにラベル化しても良好な剥離性を有するものであっ
た。実施例1〜6、および比較例1〜6で得られた剥離
紙について以下に示す試験を行った。その結果を表1に
示す。
【0043】[残留接着率]得られた剥離紙(幅25m
m)を20℃、湿度65%の恒温恒湿器内で24時間放
置した後、重量2000gの圧着ローラーで標準粘着シ
ート(上質紙上に粘着剤東洋インキ(株)製、製品名B
PS を塗布したもの)に圧着し20℃、湿度65%、
圧力0.1kg/cm2の条件下で24時間加圧した。標準粘
着シートを剥離用シートより剥した後、表面を良く磨い
た厚さ0.5mmのステンレス鋼板にはりつけ、重量20
00gの圧着ローラーで圧着し20℃、湿度65%の恒
温恒湿器内で1時間放置後、テンシロンで剥離角180
°、剥離速度30cm/分の条件で連続して引き剥したと
きの荷重を剥離強度として求める。次に、表面を良く磨
いた厚さ0.5mmのステンレス鋼板に直接標準粘着シー
トをはりつけ、20℃、湿度65%、圧力0.1kg/cm2
の条件下で24時間加圧した。常圧に戻してから、重量
2000gの圧着ローラーで圧着し20℃、湿度65%
の恒温恒湿器内で1時間放置後、テンシロンで、剥離角
180°、剥離速度30cm/分の条件で連続して引き剥
したときの荷重を剥離強度として求める。残留接着率R
は、剥離用シート紙へ未接触の粘着シートの剥離強度に
対する剥離紙へ接触後の粘着シートの剥離強度の比
(%)で求められる。
m)を20℃、湿度65%の恒温恒湿器内で24時間放
置した後、重量2000gの圧着ローラーで標準粘着シ
ート(上質紙上に粘着剤東洋インキ(株)製、製品名B
PS を塗布したもの)に圧着し20℃、湿度65%、
圧力0.1kg/cm2の条件下で24時間加圧した。標準粘
着シートを剥離用シートより剥した後、表面を良く磨い
た厚さ0.5mmのステンレス鋼板にはりつけ、重量20
00gの圧着ローラーで圧着し20℃、湿度65%の恒
温恒湿器内で1時間放置後、テンシロンで剥離角180
°、剥離速度30cm/分の条件で連続して引き剥したと
きの荷重を剥離強度として求める。次に、表面を良く磨
いた厚さ0.5mmのステンレス鋼板に直接標準粘着シー
トをはりつけ、20℃、湿度65%、圧力0.1kg/cm2
の条件下で24時間加圧した。常圧に戻してから、重量
2000gの圧着ローラーで圧着し20℃、湿度65%
の恒温恒湿器内で1時間放置後、テンシロンで、剥離角
180°、剥離速度30cm/分の条件で連続して引き剥
したときの荷重を剥離強度として求める。残留接着率R
は、剥離用シート紙へ未接触の粘着シートの剥離強度に
対する剥離紙へ接触後の粘着シートの剥離強度の比
(%)で求められる。
【0044】[ラブオフ]剥離紙の剥離層を指で強く擦
り、剥離層の脱離を目視により判定した。
り、剥離層の脱離を目視により判定した。
【0045】
【表1】
【0046】評価・・実施例において作成した剥離紙
は、原紙に故紙パルプを含有しているにも関わらず、残
存界面活性剤の量を1000ppm以下にすることによ
り、また、バリアー層を設けることにより、粘着剤の粘
着性(残存接着率)を低下させない、剥離性に優れた剥
離紙となる。
は、原紙に故紙パルプを含有しているにも関わらず、残
存界面活性剤の量を1000ppm以下にすることによ
り、また、バリアー層を設けることにより、粘着剤の粘
着性(残存接着率)を低下させない、剥離性に優れた剥
離紙となる。
【0047】
【発明の効果】本発明の評価からも明かなように、本発
明による方法により、安価で、剥離性が良好で、粘着剤
への移行がない剥離紙の製造ができ、この剥離紙を用い
ることにより粘着剤の粘着力が安定した粘着ラベルの製
造が可能であり、実用価値が大である。
明による方法により、安価で、剥離性が良好で、粘着剤
への移行がない剥離紙の製造ができ、この剥離紙を用い
ることにより粘着剤の粘着力が安定した粘着ラベルの製
造が可能であり、実用価値が大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/24
Claims (2)
- 【請求項1】 原紙に剥離層を設けた剥離紙において、
該原紙が故紙パルプを含有するとともに、該原紙に含ま
れる残存界面活性剤の量が1000ppm以下であり、
かつ原紙と剥離層との間に、水性高分子樹脂、放射線硬
化性樹脂、ポリオレフィン樹脂の中から選ばれる1種類
以上の樹脂よりなるバリヤー層が設けられていることを
特徴とする剥離紙。 - 【請求項2】 該剥離層を形成する樹脂が、シリコーン
樹脂、あるいはシリコーン樹脂と放射線硬化性樹脂の混
合物、あるいはそれらの共重合体よりなることを特徴と
する請求項1記載の剥離紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18257092A JPH0633394A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 剥離紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18257092A JPH0633394A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 剥離紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633394A true JPH0633394A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16120592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18257092A Pending JPH0633394A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 剥離紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633394A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257630A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-09-28 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 剥離紙用原紙 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP18257092A patent/JPH0633394A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257630A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-09-28 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 剥離紙用原紙 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5096767A (en) | Alkali-removable label support and label | |
JP3130150B2 (ja) | 剥離用シート及びその製造方法 | |
JPH05269931A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JP3068316B2 (ja) | リサイクル型剥離用シート及びその製造方法 | |
JPH05269936A (ja) | 型付け用離型材 | |
JPH0633394A (ja) | 剥離紙 | |
JPH05269939A (ja) | 型付け用離型材 | |
JPH05254066A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JPH05177778A (ja) | マット面離型紙およびその製造方法 | |
JPH05261867A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JPH05338091A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JPH06344655A (ja) | マーキングシート | |
JPH05104682A (ja) | 剥離紙およびその製造方法 | |
JPH07367B2 (ja) | 剥離用シート | |
JPH06171051A (ja) | シート状支持体 | |
JP2002036446A (ja) | 化粧紙 | |
JP2716775B2 (ja) | アルカリ剥離性ラベル用支持体及びラベル | |
JPH06248577A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JP4036510B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JPH06255041A (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
JPH05254061A (ja) | 型付け用離型材およびその製造方法 | |
JPH07368B2 (ja) | 剥離用シートの製造方法 | |
JPH0824891B2 (ja) | 剥離用シートおよびその製造方法 | |
JPH059899A (ja) | 剥離紙およびその製造方法 | |
JPH0356178A (ja) | 電離放射線硬化性樹脂塗膜形成方法 |