JPH06255041A - 化粧紙の製造方法 - Google Patents

化粧紙の製造方法

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JPH06255041A
JPH06255041A JP5046644A JP4664493A JPH06255041A JP H06255041 A JPH06255041 A JP H06255041A JP 5046644 A JP5046644 A JP 5046644A JP 4664493 A JP4664493 A JP 4664493A JP H06255041 A JPH06255041 A JP H06255041A
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JP
Japan
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electron beam
paper
ultraviolet ray
pigment
curable resin
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Pending
Application number
JP5046644A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryotaro Sato
亮太郎 佐藤
Eiji Hinishi
英二 日西
Katsunori Nishijima
克典 西島
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06255041A publication Critical patent/JPH06255041A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能と
光沢性を向上させた化粧紙を能率良く安定して製造する
方法を提供すること。 【構成】電子線または紫外線硬化型樹脂組成物に顔料を
10%以下の重量比で分散した塗工液を塗工し、電子線
または紫外線を照射することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、器物の表面や、建
築物の内装材として使用する化粧板の表面等に使用する
化粧紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の用途に使用される化粧シー
トとしては、種々のものが用いられている。このうち表
面のコート剤に電子線または紫外線硬化型樹脂を用いた
化粧シートの製造方法としては、以下のようなものが一
般的である。
【0003】例えば、基材シートにベタ印刷、必要に応
じて柄印刷を施したものに透明な電子線または紫外線硬
化型樹脂を塗布し、電子線または紫外線を照射して硬化
させる方法、または基材シートにベタ印刷、必要に応じ
て柄印刷を施したものとプラスチックフィルムに透明な
電子線または紫外線硬化型樹脂を塗布したものとを抱き
合せ、プラスチックフィルム側から電子線または紫外線
を照射して硬化させる方法等がある。
【0004】これらの従来の方法ではインキ層と電子線
または紫外線硬化型樹脂層との密着性が余り良くなく耐
剥離試験、耐溶剤性、耐摩耗性等に劣っている、これら
の弱点を補うには塗布量を多くすることで良くなるが、
高価な樹脂が大量に使用されることでコストが高くな
り、また塗布量を増加させるとカールの問題も生じてく
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決し、耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能
と光沢性を向上させた化粧紙を能率良く安定して製造す
る方法を示すものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するため、電子線または紫外線硬化型樹脂組成物
に顔料を10%以下の重量比で分散した塗工液を塗工
し、電子線または紫外線を照射することを特徴とする化
粧紙の製造方法を提供する。
【0007】また、着色した紙の表面に、電子線または
紫外線硬化型樹脂組成物に前記着色した紙と同じ色の顔
料を10%以下の重量比で分散した塗工液を使用するこ
と、無地または白色の紙の表面に、電子線または紫外線
硬化型樹脂組成物に白色の顔料を10%以下の重量比で
分散した塗工液を使用すること、黒色に着色した紙また
は黒ベタ印刷を施した紙の表面に、電子線または紫外線
硬化型樹脂組成物に黒色の顔料を使用すること、電子線
または紫外線硬化型樹脂組成物に顔料を10%以下の重
量比で分散した塗工液をプラスッチックフィルムに塗工
し、前記顔料と同じ色に着色した紙を抱き合せた後、ま
たは同じ色に着色した紙に塗工液を塗工しプラスッチッ
クフィルムを抱き合せて使用すること等も特徴とするも
のである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る化粧紙の支持体としては、紙、各種フィルム、不織
布等が用いられる。紙は化粧板用チタン紙、クラフト
紙、薄葉紙、上質紙、含浸紙等が使用可能である。紙は
着色隠蔽性のものでも、白色隠蔽性のものでも、場合に
よっては透明紙でも良い。また、紙の表面には予めベタ
層を印刷しておいても良い。
【0009】本発明に用いる樹脂組成物は、電子線また
は紫外線硬化型樹脂、反応性モノマー、顔料、添加剤よ
りなる。ここで使用する電子線または紫外線硬化型樹脂
は、特に特別なものである必要はなく一般的に市販され
ている各種が使用可能であるが、建材としての諸物性、
光沢性、価格等を考慮するとウレタンアクリレート、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、シリ
コンアクリレート等のアクリル酸エステル類やメタクリ
ル酸エステル類のオリゴマーおよびこれらの混合品が望
ましい。
【0010】これらの樹脂に各種のアクリル酸(メタク
リル酸)エステルモノマーを添加すると、粘度が低下し
て塗装適性や含浸性が向上する。また各種界面活性剤、
離型剤、ワックス類の少量添加は硬化後プラスチックフ
ィルムからの離型性を向上したり、製品にすべり性を持
たせるのに効果がある。また耐摩耗性を向上するために
シリカの様な透明の充填剤を添加しても良い。
【0011】顔料は電子線または紫外線硬化型樹脂組成
物に10%以下の重量比で分散させる。黒色の顔料に
は、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブ
ラック、ボーンブラック、黒鉛、鉄黒、ミネラルブラッ
ク、アニリンブラック、シアニンブラックを用いること
ができる。白色の顔料には、亜鉛華、鉛白、塩基性硫酸
鉛、硫酸鉛、リトポン、硫化亜鉛、酸化チタン、酸化ア
ンチモンを用いることができる。
【0012】これらの電子線または紫外線硬化型樹脂組
成物の塗布方法は、直接支持体に塗布する方法とプラス
チックフィルムに塗付した後、支持体に抱き合せる方法
がある。後述の方法はプラスチックフィルムを用い支持
体と抱き合せるので表面の平滑性が良くなる。塗布に
は、任意ではあるがロールコーター、リバースコータ
ー、グラビアコーター、ナイフコーター等によるのが一
般的である。
【0013】電子線の照射には、加速電圧150〜30
0KV(キロ電子ボルト)、照射量2〜5Mradが適
当である。またこれらの処理は、酸素による樹脂の効果
阻害を防止するため窒素雰囲気中で行うことが望まし
い。こうして得られた化粧紙は、樹脂組成物中に顔料を
分散させて硬化させることで、樹脂組成物と顔料との密
着性が良く耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能
と光沢性を向上させ、極めて商品価値の高い製品とな
る。
【0014】
【作用】以上に示したように本発明により、従来印刷を
施した面に透明な電子線または紫外線硬化型樹脂を塗布
しているため、層間の密着性が良くなかったものが、電
子線または紫外線硬化型樹脂組成物に顔料を10%以下
の重量比で分散した塗工液を塗工することにより、層間
の密着性が良くなり、各物性が向上するものである。
【0015】
【実施例】
<実施例1>坪量60g/m2 の黒色含浸紙の表面に下
記の配合1に基づく黒色の顔料を含む電子線硬化型樹脂
組成物をロールコーターにより15g/m2 塗布した。
塗布後200KV、3Mradの電子線を照射して硬化
させた。この化粧紙をパーティクルボードの表面に接着
して化粧板を作成した。こうして得られた化粧板は耐剥
離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能に優れ、光沢性
にも優れていた。
【0016】 <配合1> ・アクリレート樹脂 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1016 」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)20部 ・カーボンブラック 5部
【0017】<実施例2>坪量30g/m2 の薄葉紙の
表面に水溶性黒色ベタ印刷を施した後、下記の配合2に
基づく黒色の顔料を含む電子線硬化型樹脂組成物をロー
ルコーターにより15g/m2 塗布した。塗布後200
KV、3Mradの電子線を照射して硬化させた。この
化粧紙をパーティクルボードの表面に接着して化粧板を
作成した。こうして得られた化粧板は耐剥離性、耐溶剤
性、耐摩耗性等の表面性能に優れ、光沢性にも優れてい
た。
【0018】 <配合2> ・ポリエステルアクリレート樹脂 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M8030 」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)20部 ・離型剤 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1360」) 5部 ・カーボンブラック 5部
【0019】<実施例3>坪量30g/m2 の薄葉紙の
表面に下記の配合3に基づく白色の顔料を含む電子線硬
化型樹脂組成物をロールコーターにより15g/m2
布した。塗布後200KV、3Mradの電子線を照射
して硬化させた。この化粧紙をパーティクルボードの表
面に接着して化粧板を作成した。こうして得られた化粧
板は耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能に優
れ、光沢性にも優れていた。
【0020】 <配合3> ・アクリレート樹脂 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1016」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)20部 ・酸化チタン 5部
【0021】<実施例4>25μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの表面に下記の配合4に基づく黒色
の顔料を含む電子線硬化型樹脂組成物をロールコーター
により20g/m 2 塗布したものと、黒色含浸紙を抱き
合せ圧着させた後、フィルム側から200KV、3Mr
adの電子線を照射して硬化させた。この化粧紙をパー
ティクルボードの表面に接着して化粧板を作成した。こ
うして得られた化粧板は耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性
等の表面性能に優れ、光沢性にも優れていた。
【0022】 <配合4> ・ポリエステルアクリレート樹脂 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M8030 」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)30部 ・離型剤 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1360) 5部 ・カーボンブラック 7部
【0023】<実施例5>坪量30g/m2 の薄葉紙の
表面に下記の配合5に基づく白色の顔料を含む電子線硬
化型樹脂組成物をロールコーターにより15g/m2
布した、これに25μmのPETフィルムを抱き合せ圧
着させた後、フィルム側から200KV、3Mradの
電子線を照射して硬化させた。この化粧紙をパーティク
ルボードの表面に接着して化粧板を作成した。こうして
得られた化粧板は耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表
面性能に優れ、光沢性にも優れていた。
【0024】 <配合5> ・アクリレート樹脂 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1016」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)30部 ・酸化チタン 5部
【0025】<実施例6>坪量30g/m2 の薄葉紙の
表面に下記の配合6に基づく黒色の顔料を含む電子線硬
化型樹脂組成物をロールコーターにより15g/m2
布した。塗布後、高圧水銀80W/cmランプを用い、ラ
ンプ下10cm、スピード30mで紫外線を照射して硬化
させた。この化粧紙をパーティクルボードの表面に接着
して化粧板を作成した。こうして得られた化粧板は耐剥
離性、耐溶剤性、耐摩耗性等の表面性能に優れ、光沢性
にも優れていた。
【0026】 <配合6> ・アクリレート樹脂 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1016」) 100部 ・モノマー(ダイセルユーシービー(株)製:「HDODA」)30部 ・光開始剤(メルク社製:「ダロキュアー 1173」) 5部 ・離型剤 (ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル 1360」) 5部 ・カーボンブラック 5部
【0027】
【発明の効果】以上に示したように本発明により、電子
線または紫外線硬化型樹脂組成物中に顔料を分散させる
ことで、インキと硬化型樹脂間の密着性が良くなる。ま
た、紙と硬化型樹脂(場合によってベタ印刷)とからな
る製品であるため耐剥離性、耐溶剤性、耐摩耗性、硬
度、耐薬品性等の物性に優れた製品が得られる。また、
プラスチックフィルムを使用した場合、表面の平滑性に
優れた製品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/28 7639−4F D21H 19/24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線または紫外線硬化型樹脂組成物に顔
    料を10%以下の重量比で分散した塗工液を塗工し、電
    子線または紫外線を照射することを特徴とする化粧紙の
    製造方法。
  2. 【請求項2】着色した紙の表面に、電子線または紫外線
    硬化型樹脂組成物に前記着色した紙と同じ色の顔料を1
    0%以下の重量比で分散した塗工液を塗工し、電子線ま
    たは紫外線を照射することを特徴とする化粧紙の製造方
    法。
  3. 【請求項3】無地または白色の紙の表面に、電子線また
    は紫外線硬化型樹脂組成物に白色の顔料を10%以下の
    重量比で分散した塗工液を塗工し、電子線または紫外線
    を照射することを特徴とする化粧紙の製造方法。
  4. 【請求項4】黒色に着色した紙または黒ベタ印刷を施し
    た紙の表面に、電子線または紫外線硬化型樹脂組成物に
    黒色の顔料を10%以下の重量比で分散した塗工液を塗
    工し、電子線または紫外線を照射することを特徴とする
    化粧紙の製造方法。
  5. 【請求項5】電子線または紫外線硬化型樹脂組成物に顔
    料を10%以下の重量比で分散した塗工液をプラスッチ
    ックフィルムに塗工し、前記顔料と同じ色に着色した紙
    を抱き合せた後、または同じ色に着色した紙に塗工液を
    塗工しプラスッチックフィルムを抱き合せた後、電子線
    または紫外線を照射することを特徴とする化粧紙の製造
    方法。
JP5046644A 1993-03-08 1993-03-08 化粧紙の製造方法 Pending JPH06255041A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129928A (ja) * 1999-11-08 2001-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材
JP2007160662A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録方法
JP2008231630A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Daio Paper Corp 化粧板原紙

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129928A (ja) * 1999-11-08 2001-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材
JP2007160662A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録方法
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