JPH0633227Y2 - 車両の液封入防振装置 - Google Patents

車両の液封入防振装置

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JPH0633227Y2
JPH0633227Y2 JP1987158293U JP15829387U JPH0633227Y2 JP H0633227 Y2 JPH0633227 Y2 JP H0633227Y2 JP 1987158293 U JP1987158293 U JP 1987158293U JP 15829387 U JP15829387 U JP 15829387U JP H0633227 Y2 JPH0633227 Y2 JP H0633227Y2
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JP
Japan
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liquid
valve body
liquid flow
flow port
vibration
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JP1987158293U
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茂樹 竹尾
功 小澤
達雄 鈴木
和正 久世
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両の液封入防振装置に関し、特にエンジンマ
ウントに好適に使用できる液封入防振装置に関する。
[従来の技術] 第5図に従来の液封入エンジンマウントの一例を示す
(特開昭60−220239号公報)。図において、エ
ンジンマウント内には仕切壁3に区画されて液室A、B
が形成され、両液室A、Bの室壁1、2はエンジンを支
持し、エンジンマウント本体は側壁にて車両フレームに
固定される。
上記仕切壁の中心部内には上記両液室A、Bに通じる空
室31′が設けてあり、該空室31′内はゴム壁32′
により各液室A、B側に区画されている。また、上記仕
切壁3の外周部には両液室A、Bを結んで絞り孔33′
が設けてある。
上記両液室A、Bは密封液を抵抗なく流通せしめるバイ
パス流路34′によっても結ばれており、該バイパス流
路34′には途中これを開閉する弁体4が設けてある。
そして、上記弁体4は電磁コイル5により作動せしめら
れる。
エンジンのアイドリング時には上記電磁コイル5を非通
電状態(図示の状態)とする。この状態では両液室A、
Bはバイパス流路34′により連通せしめられ、振動入
力による室壁1、2の変形に伴なって密封液は抵抗なく
液室A、B間に流通して振動の吸収がなされる。
車両の通常走行時には上記電磁コイル5に通電し、弁体
4により上記バイパス流路34′を閉鎖する。この状態
で走行時のシェイク振動が入力すると、密封液は高抵抗
の絞り孔33′を経て両液室A、B間に流通し、振動の
減衰がなされる。また、走行中の高周波小振幅振動は、
ゴム壁32′の変形によって各液室A、Bの内圧変化が
緩和されることにより良好に吸収される。
なお、同様の作用を他の構造で実現したものとして実開
昭60−97440号公報記載の防振装置がある。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来の防振装置は、車両の各種運転状態においてエ
ンジンからの振動伝達を効果的に防止できる点で優れた
性能を有するものであるが、エンジン配置によっては、
クランキング時や悪路走行時にエンジンの変位を確実に
阻止して他部品との干渉を防止する機能が求められるこ
とがある。
かかる場合には、従来のアイドル時、および通常走行時
の振動防止作用に加えて、防振装置はクランキング時等
の振動防止作用をも有することが要請される。
本考案はかかる要請に鑑みたもので、クランキングを含
む車両エンジンのあらゆる運転状態においてその振動を
効果的に防止し得る液封入防振装置を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案の構成を図で説明すると、液封入防振装置は車両
に設置され、振動入力により変形する弾性体を室壁1、
2とする第1および第2の液室A、Bと、これら液室
A、Bを区画する仕切壁3とを有している。上記仕切壁
3内には移動空間を形成して、該移動空間内に、一部に
絞り流路41を設けた弁体4を摺動可能に配設する。上
記仕切壁3には、両端が上記第1の液室Aと移動空間に
開口する第1の液流通ポート31を設けるとともに両端
が上記第2の液室Bと移動空間に開口する第2の液流通
ポート32A,32Bを設ける。上記弁体4を摺動駆動
する弁駆動手段5A,5Bを設けて、該弁駆動手段5
A,5Bにより、エンジンアイドリング時には上記第1
および第2の液流通ポート31,32Aが移動空間を介
して直接連通するように弁体4を移動位置せしめ、車両
の通常走行時には弁体4の絞り流路41を介して上記第
1および第2の液流通ポート31,32Bが連通するよ
うに弁体4を移動位置せしめ、エンジンクランキング時
ないし悪路走行時には上記弁体4の一般部により上記第
1および第2の液流通ポート31,32A,32B間が
遮断されるように弁体4を移動位置せしめる。
[作用] 上記構造の液封入防振装置において、エンジンアイドル
時には上記弁駆動手段5A、5Bにより液流通ポート3
1、32A間を直接連通せしめる。この場合、密封液は
両液室A、Bを抵抗なく流通し、装置の動バネ定数およ
び減衰係数はいずれも小さくなって小振幅のアイドル振
動は良好に吸収される。
車両の通常走行時には上記弁駆動手段5A、5Bにより
液流通ポート31、32B間を絞り流路41を介して連
通せしめる。この状態では絞り流路41内に存在する液
の共振により装置は低周波域で減衰係数の大きなピーク
を有する。しかして、走行中に比較的大きな低周波のエ
ンジンシェイク振動が入力すると、これは装置の減衰力
により速やかに抑制される。また、こもり音領域の高周
波小振幅振動は比較的低い動バネ定数とこの領域で急減
する減衰係数によって良好に吸収される。
クランキング時、あるいは悪路走行時には上記弁駆動手
段5A、5Bにより液流通ポート31、32A、32B
間を遮断する。この状態では装置の動バネ定数は極めて
大きくなり、クランキング等に伴うエンジンの低周波大
振幅振動が抑制される。
[効果] 以上の如く、本考案の防振装置によれば、車両運転の主
な三つの状態のいずれにおいても、振動伝達を効果的に
防止することができる。
[実施例] 第1図、第2図に本考案の一実施例を示す。図におい
て、1は厚肉のゴム弾性体であり、下方へ拡開開放する
円形容器状としてある。上記ゴム弾性体1の内空間は仕
切壁3により密閉されるとともに、液が密封されて主液
室Aとなっている。
また、上記仕切壁3を挟んで主液室Aと対向する下方に
は薄肉のゴムシート2を室壁とする副液室Bが形成され
ている。
上記仕切壁3は上半部3aと下半部3bよりなり、上半
部3aは径方向へ横切る縦長の容器体としてあって、上
記上半部3a内にはこれに沿って移動自在に直方体状の
弁体4が配設してある。該弁体4には各端面にN、Sの
異なる磁極が形成してあり、中心にはこれを貫通して矩
形の絞り流路41が設けてある。また、上半部3aの上
面には主液室Aへ開口する矩形の液流通ポート31が設
けてある。
仕切壁3の下半部3bは厚肉の円板体であり、その中央
には上記上半部3aと直交する方向へ楕円形の開口が設
けてあって、該開口内には一定範囲で上下動自在に可動
板33が配してある。そして、上記開口の両長辺に沿っ
た板面には、上記上半部3a下面を貫通して上半部3a
内に至るとともに副液室Bに開口する矩形の液流通ポー
ト32A、32Bが設けてある。
仕切壁3の上記上半部3a両端面に対向する装置側壁6
内には弁駆動手段たる電磁コイル5A、5Bが設けてあ
り、上記電磁コイル5A、5Bに通電してその極性を変
更することにより上記弁体4を後述の如く移動せしめ
て、車両運転状態に応じた所望の防振特性を得ることが
できる。
上記ゴム弾性体1の頂面には上板7が接合され、該上板
7に立設したボルト71によりエンジンを載置固定す
る。また、底板8に立設したボルト81により防振装置
は車両フレームに固定される。
上記構造の防振装置において、エンジンのアイドリング
時には電磁コイル5BをS極に励磁する。これにより、
弁体4は左方へ吸引移動せしめられる(第3図
(1))。この状態では、液流通ポート31、32A間
が直接連通し、エンジン振動が入力して主液室Aが変形
すると密封液は主液室Aと副液室B間に自由に流通す
る。
しかして、上記アイドリング振動の領域では、第4図
(1)のA領域で示す如く、装置の動バネ定数Kdおよ
び減衰係数Cはいずれも小さなものとなり、効果的な振
動吸収がなされる。
通常走行時には、電磁コイル5AをS極に励磁するとと
もに、上記電磁コイル5BをN極に励磁する。弁体4は
上記両電磁コイル5A、5Bに反発して中間位置に移動
する(第3図(2))。この状態では、上記液流通ポー
ト32Aは閉じられ、代わって液流通ポート32Bが開
いて弁体4の絞り流路41を介して上記液流通ポート3
1と連通する。
しかして、走行中のエンジンシェイク振動の領域では、
第4図(2)のB領域で示す如く、装置の減衰係数Cは
上記絞り流路41内の液共振により極大値を示し、効果
的な振動抑制がなされる。また、この時入力するこもり
音領域の高周波振動に対しては、主液室Aの内圧変化を
緩和するように移動する可動板33により小さく抑えら
れる動バネ定数Kdと、減衰係数Cの低下により効果的
な振動吸収がなされる。
エンジン始動時ないし悪路走行時には、電磁コイル5A
をN極に励磁する。弁体4は右方へ吸引移動せしめられ
(第3図(3))、上記液流通ポート31、32A、3
2Bはいずれも閉鎖状態となる。この状態では主液室A
は密閉され、振動入力によりその内圧は高く上昇して、
第4図(3)のC領域で示す如く、装置の動バネ定数K
dは急増し、比較的大きな減衰係数Cと相俟ってクラン
キング振動等の低周波大振幅振動を効果的に抑制する。
以上の如く、本考案の防振装置によれば、全ての車両運
転状態においてエンジン振動の伝達を良好に防止するこ
とができる。
なお、車両の運転状態は、車速センサ、エンジン回転数
センサ、振動ピックアップ等の信号を参照して判断す
る。
上記実施例においては、第1の液室のみをゴム弾性体を
室壁とする主液室となしてエンジンを支持する構造の防
振装置について説明したが、第1および第2の液室の室
壁をいずれもゴム弾性体としてこれらを相補的い変形せ
しめる装置、あるいは上記両液室の室壁をいずれも支持
力のない例えばベローズで構成した装置にも本考案を適
用可能である。
第2の液流通ポートとして、上記実施例では、液流通ポ
ート31に近いポート32Aと遠いポート32Bの一対
を設けたが、絞り流路41が比較的短くて良い場合はポ
ート32Aのみを設けても良く、この場合には絞り流路
41は垂直方向に形成する。
電磁コイルは保磁力の大きい希土類金属を使用するのが
良く、また、弁体の左右動時にも両電磁コイルを励磁す
るようになせば、弁体の作動応答性を向上せしめること
ができる。
弁体の駆動手段としては電磁コイルに限らず他の機構を
採用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す防振装置の垂直断面図
で、第2図のI−I線に沿うもの、第2図は防振装置の
水平断面図で、第1図のII−II線に沿うもの、第3図は
防振装置の作動を示す要部断面図、第4図は防振装置の
動バネ定数および減衰係数の周波数特性図、第5図は従
来例を示す防振装置の断面図である。 1…ゴム弾性体(室壁) 2…ゴムシート(室壁) 3…仕切壁 31…第1の液流通ポート 32A…一方の液流通ポート(第2の液流通ポート) 32B…他方の液流通ポート(第2の液流通ポート) 4…弁体 41…絞り流路 5A、5B…電磁コイル(弁駆動手段) A……主液室(第1の液室) B……副液室(第2の液室)
フロントページの続き (72)考案者 鈴木 達雄 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 久世 和正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−142530(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に設置され、振動入力により変形する
    弾性体を室壁とする第1および第2の液室と、これら液
    室を区画する仕切壁とを有する液封入防振装置におい
    て、上記仕切壁内に移動空間を形成するとともに、該移
    動空間内には一部に絞り流路を設けた弁体を摺動可能に
    配設し、かつ上記仕切壁には、両端が上記第1の液室と
    移動空間に開口する第1の液流通ポートを設けるととも
    に両端が上記第2の液室と移動空間に開口する第2の液
    流通ポートを設け、かつ、上記弁体を摺動駆動する弁駆
    動手段を設けて、該弁駆動手段により、エンジンアイド
    リング時には上記第1および第2の液流通ポートが移動
    空間を介して直接連通するように弁体を移動位置せし
    め、車両の通常走行時には弁体の絞り流路を介して上記
    第1および第2の液流通ポートが連通するように弁体を
    移動位置せしめ、エンジンクランキング時ないし悪路走
    行時には上記弁体の一般部により上記第1および第2の
    液流通ポート間が遮断されるように弁体を移動位置せし
    めるようになした車両の液封入防振装置。
  2. 【請求項2】上記第2の液流通ポートを二つ設けて、そ
    の一方を上記第1の液流通ポートに近い位置に設けると
    ともに他方を上記第1の液流通ポートより遠い位置に設
    け、上記弁駆動手段により、エンジンアイドリング時に
    は上記第1の液流通ポートと上記一方の液流通ポートが
    移動空間を介して直接連通するように弁体を移動位置せ
    しめ、車両の通常走行時には弁体の絞り流路を介して上
    記第1の液流通ポートと他方の液流通ポートが連通する
    ように弁体を移動位置せしめ、エンジンクランキング時
    ないし悪路走行時には上記弁体の一般部により上記第1
    の液流通ポートと一方および他方の液流通ポート間が遮
    断されるように弁体を移動位置せしめるようになした実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の車両の液封入防振装
    置。
JP1987158293U 1987-10-16 1987-10-16 車両の液封入防振装置 Expired - Lifetime JPH0633227Y2 (ja)

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