JPH0633181Y2 - 揺動開閉窓の開閉駆動装置 - Google Patents
揺動開閉窓の開閉駆動装置Info
- Publication number
- JPH0633181Y2 JPH0633181Y2 JP19646187U JP19646187U JPH0633181Y2 JP H0633181 Y2 JPH0633181 Y2 JP H0633181Y2 JP 19646187 U JP19646187 U JP 19646187U JP 19646187 U JP19646187 U JP 19646187U JP H0633181 Y2 JPH0633181 Y2 JP H0633181Y2
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- Japan
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- gear
- shoji
- link arm
- shaft
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、建物に取り付けられる窓枠の一辺に軸支した
障子を、窓枠との間に連結したリンクアームの揺動によ
つて開閉するようにした揺動開閉窓の開閉駆動装置に関
し、特に、障子を開閉駆動するための機構をユニツト化
して簡単に組み付けることができるようにした揺動開閉
窓の開閉駆動装置に関する。
障子を、窓枠との間に連結したリンクアームの揺動によ
つて開閉するようにした揺動開閉窓の開閉駆動装置に関
し、特に、障子を開閉駆動するための機構をユニツト化
して簡単に組み付けることができるようにした揺動開閉
窓の開閉駆動装置に関する。
従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 天窓や排煙窓として用いられる揺動開閉窓の開閉駆動装
置としては、窓枠とその一辺に軸支した障子との間にリ
ンクアームを連結して、ばね力によりリンクアームを障
子が開窓方向に揺動するように付勢するとともに、窓枠
と障子との間にワイヤロープを緊張状態に配索してその
一端を壁面等の手の届く位置に設けた巻取りドラムに巻
き付け、スイツチの操作によるモータの駆動または手動
のハンドル操作により、ワイヤロープを巻取りドラムか
ら繰り出すことにより付勢力に従つて障子を開窓方向に
揺動させ、ワイヤロープを巻取りドラムに巻き取ること
により付勢力に抗して障子を閉窓方向に揺動させるよう
にしたものが一般的であるが、このような装置は、現場
において、ワイヤロープを配索したり巻取りドラムを取
り付ける作業を必要として、現場の施工が煩雑で長期間
を要するという欠点があった。
置としては、窓枠とその一辺に軸支した障子との間にリ
ンクアームを連結して、ばね力によりリンクアームを障
子が開窓方向に揺動するように付勢するとともに、窓枠
と障子との間にワイヤロープを緊張状態に配索してその
一端を壁面等の手の届く位置に設けた巻取りドラムに巻
き付け、スイツチの操作によるモータの駆動または手動
のハンドル操作により、ワイヤロープを巻取りドラムか
ら繰り出すことにより付勢力に従つて障子を開窓方向に
揺動させ、ワイヤロープを巻取りドラムに巻き取ること
により付勢力に抗して障子を閉窓方向に揺動させるよう
にしたものが一般的であるが、このような装置は、現場
において、ワイヤロープを配索したり巻取りドラムを取
り付ける作業を必要として、現場の施工が煩雑で長期間
を要するという欠点があった。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決するための手段として、窓
枠の一辺に障子の一辺を軸支してその障子の揺動により
開閉するようにした窓の窓枠の一辺と対応する他辺に、
基板に、偏心軸を連設した駆動軸をその基板に固定した
モータの駆動による回転を可能に支持するとともに、互
いに噛み合う一対の外歯歯車と内歯歯車の一方を駆動軸
と同心に固定し、その一対の歯車の他方を偏心軸に同心
に、かつ、回転自由に支持し、その他方の歯車にリンク
アームの基端部を固定してなる駆動ユニツトを、そのリ
ンクアームが他辺と平行な平面内で揺動するように取り
付け、そのリンクアームを自在継手を含むリンク機構を
介して障子の一辺と対応する他辺に連結した構成とし
た。
枠の一辺に障子の一辺を軸支してその障子の揺動により
開閉するようにした窓の窓枠の一辺と対応する他辺に、
基板に、偏心軸を連設した駆動軸をその基板に固定した
モータの駆動による回転を可能に支持するとともに、互
いに噛み合う一対の外歯歯車と内歯歯車の一方を駆動軸
と同心に固定し、その一対の歯車の他方を偏心軸に同心
に、かつ、回転自由に支持し、その他方の歯車にリンク
アームの基端部を固定してなる駆動ユニツトを、そのリ
ンクアームが他辺と平行な平面内で揺動するように取り
付け、そのリンクアームを自在継手を含むリンク機構を
介して障子の一辺と対応する他辺に連結した構成とし
た。
考案の作用及び効果 本考案は上記構成になり、駆動ユニツトのモータを制御
装置を介して電源に接続することによって作動可能な状
態となり、モータの駆動により駆動軸を回転させると、
その偏心軸が駆動軸を中心に公転するのにともなつて、
偏心軸に支持された他方の歯車が、駆動軸と同心に固定
された一方の歯車との噛み合いにより、駆動軸回りに公
転しつつ偏心軸回りに自転し、これと同時に、この他方
の歯車に固設されたリンクアームが、その基端部を駆動
軸回りに公転させつつ偏心軸回りに自転させることによ
り、全体として基端部を略中心として窓枠の他辺と平行
な平面内で揺動し、これにともない、リンク機構がその
自在継手によりリンクアームの揺動面に対して次第に傾
斜する面内で移動しつつ、障子がその窓枠に軸支した一
辺を中心として開窓方向または閉窓方向に揺動し、モー
タを停止すると、両歯車の噛み合いにより、リンクアー
ムの揺動が阻止されて障子の位置と姿勢がロツクされる
ため、開窓状態においては、窓板が風で煽られてガタつ
くのが防止され、閉窓状態においては、施錠装置を取り
付けなくても障子が外部から無理に開けられないように
ロツクされるのであつて、障子を開閉駆動するための駆
動機構を駆動ユニツトとして一体にまとめたから、現場
においては、その基板を窓枠に固定してリンクアームと
障子の間にリンク機構を連結するとともに、モータを制
御装置及び電源に接続するための電気配線を行うだけで
よく、従来のようにワイヤロープの配索や巻取りドラム
の取付け等の手間のかかる作業が不要となって組み付け
作業を簡単に行うことができ、また、駆動ユニツトを窓
枠の障子を軸支した一辺と対応する他辺に取り付けたか
ら、一基の駆動ユニツトによって障子を安定して支持す
ることができるのであつて、窓枠に障子を軸支した一辺
の両側の二辺の内側面に二基の駆動ユニツトを、また
は、駆動ユニツトと駆動ユニツトからモータを除去した
従動ユニツトとを取り付けることによつて障子をその両
側で支持する場合に比べると、コストを低く抑えること
ができるとともに、ユニツトが窓枠内に突き出す面積が
小さくなつて開口面積を広くすることができ、さらに、
両ユニツトのリンクアームを同じ角度で揺動させるため
にリンクアーム間に障子の中央を横切つて差し渡される
連結棒が不要であつて、美観と開放感が損なわれること
がないという効果がある。
装置を介して電源に接続することによって作動可能な状
態となり、モータの駆動により駆動軸を回転させると、
その偏心軸が駆動軸を中心に公転するのにともなつて、
偏心軸に支持された他方の歯車が、駆動軸と同心に固定
された一方の歯車との噛み合いにより、駆動軸回りに公
転しつつ偏心軸回りに自転し、これと同時に、この他方
の歯車に固設されたリンクアームが、その基端部を駆動
軸回りに公転させつつ偏心軸回りに自転させることによ
り、全体として基端部を略中心として窓枠の他辺と平行
な平面内で揺動し、これにともない、リンク機構がその
自在継手によりリンクアームの揺動面に対して次第に傾
斜する面内で移動しつつ、障子がその窓枠に軸支した一
辺を中心として開窓方向または閉窓方向に揺動し、モー
タを停止すると、両歯車の噛み合いにより、リンクアー
ムの揺動が阻止されて障子の位置と姿勢がロツクされる
ため、開窓状態においては、窓板が風で煽られてガタつ
くのが防止され、閉窓状態においては、施錠装置を取り
付けなくても障子が外部から無理に開けられないように
ロツクされるのであつて、障子を開閉駆動するための駆
動機構を駆動ユニツトとして一体にまとめたから、現場
においては、その基板を窓枠に固定してリンクアームと
障子の間にリンク機構を連結するとともに、モータを制
御装置及び電源に接続するための電気配線を行うだけで
よく、従来のようにワイヤロープの配索や巻取りドラム
の取付け等の手間のかかる作業が不要となって組み付け
作業を簡単に行うことができ、また、駆動ユニツトを窓
枠の障子を軸支した一辺と対応する他辺に取り付けたか
ら、一基の駆動ユニツトによって障子を安定して支持す
ることができるのであつて、窓枠に障子を軸支した一辺
の両側の二辺の内側面に二基の駆動ユニツトを、また
は、駆動ユニツトと駆動ユニツトからモータを除去した
従動ユニツトとを取り付けることによつて障子をその両
側で支持する場合に比べると、コストを低く抑えること
ができるとともに、ユニツトが窓枠内に突き出す面積が
小さくなつて開口面積を広くすることができ、さらに、
両ユニツトのリンクアームを同じ角度で揺動させるため
にリンクアーム間に障子の中央を横切つて差し渡される
連結棒が不要であつて、美観と開放感が損なわれること
がないという効果がある。
実施例 以下、本考案を天窓に適用した一実施例を第1図乃至第
4図に基づいて説明する。
4図に基づいて説明する。
図において、1は、建物の屋上面に透設した図示しない
開口に取り付けられた方形の窓枠であつて、その一辺1
aに、ガラス板3を嵌着した方形の障子2がその一辺2
aを図示しない蝶番で連結することにより、上方への揺
動自由に支持されており、窓枠1の障子2を支持した一
辺1aと対応する他辺1bに、障子2を開閉駆動するた
めの駆動ユニツト5が固定されている。
開口に取り付けられた方形の窓枠であつて、その一辺1
aに、ガラス板3を嵌着した方形の障子2がその一辺2
aを図示しない蝶番で連結することにより、上方への揺
動自由に支持されており、窓枠1の障子2を支持した一
辺1aと対応する他辺1bに、障子2を開閉駆動するた
めの駆動ユニツト5が固定されている。
この駆動ユニツト5は、第2図乃至第4図に示すよう
に、互いに平行に狭い間隔を空けて固定された基板10
と挟持板11に、一端部に径の大きい偏心軸部13を一
体に形成した水平方向の駆動軸12が、挟持板11の貫
通孔14を貫通して、その偏心軸部13を基板10と挟
持板11との間隙に嵌装するとともに、偏心軸部13の
端面に駆動軸12と同心に突成したジヤーナル15を基
板10の軸受け孔16に嵌入することによつて回転自由
に、かつ、軸線方向の抜け不能に支持され、挟持板11
に、互いに広い間隔を空けた一対の支持板17、17が
その一方17aを密着させて固定されて、駆動軸12の
両支持板17、17間に突出した他端のセレーシヨン軸
部18に嵌着した大径の歯車19が、両支持板17、1
7の間に回転自由に支持した出力伝達軸20の小径の歯
車21と噛み合い、この出力伝達軸20に、外周にかさ
歯車23と大径の歯車24を形成した出力伝達歯車25
が、過負荷遮断クラツチ28を介して常には一体に回転
し得るように嵌装されて、その大径の歯車24が、両支
持板17、17間に支持した中間歯車30の小径の歯車
31と噛み合い、この中間歯車30の大径の歯車32
が、他方の支持板17bに固定した可逆モータ34の出
力軸35に固着した小歯車36と噛み合つており、可逆
モータ34を駆動すると、その出力軸35の回転力が減
速されて出力伝達歯車25に伝達され、常には、過負荷
遮断クラツチ28の出力伝達歯車25の端面の凹部37
に装着した板ばね38の内側に回曲した両端の平坦部3
9、39が、板ばね38の弾力によつて、出力伝達軸2
0に固着した筒体40の外周の一対の平行な平坦面4
1、41を挟圧することにより、出力伝達歯車25の回
転力が出力伝達軸20に伝達されて駆動軸12が低速で
回転するようになつているとともに、駆動軸12及び出
力伝達軸20の回転が阻止されて一定以上の負荷が作用
すると、第4図に鎖線で示すように、板ばね38の両平
坦部39、39がその弾力に抗して間隔を広げつつ出力
伝達歯車25が出力伝達軸20に対して回転することに
より可逆モータ34の出力軸35及び中間歯車30が空
転して、出力伝達軸20及び駆動軸12への回転力の伝
達が遮断されるようになつている。
に、互いに平行に狭い間隔を空けて固定された基板10
と挟持板11に、一端部に径の大きい偏心軸部13を一
体に形成した水平方向の駆動軸12が、挟持板11の貫
通孔14を貫通して、その偏心軸部13を基板10と挟
持板11との間隙に嵌装するとともに、偏心軸部13の
端面に駆動軸12と同心に突成したジヤーナル15を基
板10の軸受け孔16に嵌入することによつて回転自由
に、かつ、軸線方向の抜け不能に支持され、挟持板11
に、互いに広い間隔を空けた一対の支持板17、17が
その一方17aを密着させて固定されて、駆動軸12の
両支持板17、17間に突出した他端のセレーシヨン軸
部18に嵌着した大径の歯車19が、両支持板17、1
7の間に回転自由に支持した出力伝達軸20の小径の歯
車21と噛み合い、この出力伝達軸20に、外周にかさ
歯車23と大径の歯車24を形成した出力伝達歯車25
が、過負荷遮断クラツチ28を介して常には一体に回転
し得るように嵌装されて、その大径の歯車24が、両支
持板17、17間に支持した中間歯車30の小径の歯車
31と噛み合い、この中間歯車30の大径の歯車32
が、他方の支持板17bに固定した可逆モータ34の出
力軸35に固着した小歯車36と噛み合つており、可逆
モータ34を駆動すると、その出力軸35の回転力が減
速されて出力伝達歯車25に伝達され、常には、過負荷
遮断クラツチ28の出力伝達歯車25の端面の凹部37
に装着した板ばね38の内側に回曲した両端の平坦部3
9、39が、板ばね38の弾力によつて、出力伝達軸2
0に固着した筒体40の外周の一対の平行な平坦面4
1、41を挟圧することにより、出力伝達歯車25の回
転力が出力伝達軸20に伝達されて駆動軸12が低速で
回転するようになつているとともに、駆動軸12及び出
力伝達軸20の回転が阻止されて一定以上の負荷が作用
すると、第4図に鎖線で示すように、板ばね38の両平
坦部39、39がその弾力に抗して間隔を広げつつ出力
伝達歯車25が出力伝達軸20に対して回転することに
より可逆モータ34の出力軸35及び中間歯車30が空
転して、出力伝達軸20及び駆動軸12への回転力の伝
達が遮断されるようになつている。
また、一方の支持板17aに突成したブラケツト44
に、上端部にかさ歯車45を形成した鉛直方向の回転軸
46が支持されて、そのかさ歯車45が出力伝達歯車2
5のかさ歯車23と噛み合つていて、回転軸46の下端
部に形成した引掛環47に図示しない長い操作棒の先端
の鉤部を引つ掛けて、操作棒をその基端部のハンドルの
手動操作で回転させることによつて引掛環47及び回転
軸46を回転させると、かさ歯車45、23同士の噛み
合いにより、その回転力が、可逆モータ34の場合と同
様に、過負荷遮断クラツチ28を介して、常には駆動軸
12に伝達され、過負荷の作用により伝達が遮断される
ようになつている。
に、上端部にかさ歯車45を形成した鉛直方向の回転軸
46が支持されて、そのかさ歯車45が出力伝達歯車2
5のかさ歯車23と噛み合つていて、回転軸46の下端
部に形成した引掛環47に図示しない長い操作棒の先端
の鉤部を引つ掛けて、操作棒をその基端部のハンドルの
手動操作で回転させることによつて引掛環47及び回転
軸46を回転させると、かさ歯車45、23同士の噛み
合いにより、その回転力が、可逆モータ34の場合と同
様に、過負荷遮断クラツチ28を介して、常には駆動軸
12に伝達され、過負荷の作用により伝達が遮断される
ようになつている。
駆動軸12を支持した挟持板11と基板10の間隙に
は、その間隙よりも厚さの薄い内歯歯車50が、駆動軸
12と同心に基板10に密着させて固定されているとと
もに、内歯歯車50に、歯数が内歯歯車50よりも一個
乃至数個少ない外歯歯車51が、駆動軸12の偏心軸部
13に同心に、かつ、相対的回転自由に嵌装されて、こ
の外歯歯車51の外周に一体に形成したリンクアーム5
2が、基板10と挟持板11の間から側方に突出してお
り、駆動軸12が第3図の時計方向に回転すると、偏心
軸部13が駆動軸12の軸心Oを中心に同方向に公転す
るのにともなつて、外歯歯車51が、内歯歯車50との
噛み合いにより、駆動軸12の軸心Oを中心に時計方向
に小さい半径で公転しつつ偏心軸部13の軸心Pを中心
に反時計方向に自転して、これにより、外歯歯車51に
突成したリンクアーム52が駆動軸12を略中心として
反時計方向に揺動してその揺動端が下向きに移動するよ
うになつているとともに、駆動軸12が同図の反時計方
向に回転すると、上記とは逆に、リンクアーム52が時
計方向に揺動して揺動端が上向きに移動するようになつ
ており、また、駆動軸12の回転が停止すると、外歯歯
車51の公転と自転が停止してリンクアーム52の揺動
が停止して、リンクアーム52にこれを揺動させようと
する外力が作用しても、外歯歯車51が内歯歯車50に
噛み合つていることからリンクアーム52が揺動するこ
となく停止位置にロツクされるようになつている。
は、その間隙よりも厚さの薄い内歯歯車50が、駆動軸
12と同心に基板10に密着させて固定されているとと
もに、内歯歯車50に、歯数が内歯歯車50よりも一個
乃至数個少ない外歯歯車51が、駆動軸12の偏心軸部
13に同心に、かつ、相対的回転自由に嵌装されて、こ
の外歯歯車51の外周に一体に形成したリンクアーム5
2が、基板10と挟持板11の間から側方に突出してお
り、駆動軸12が第3図の時計方向に回転すると、偏心
軸部13が駆動軸12の軸心Oを中心に同方向に公転す
るのにともなつて、外歯歯車51が、内歯歯車50との
噛み合いにより、駆動軸12の軸心Oを中心に時計方向
に小さい半径で公転しつつ偏心軸部13の軸心Pを中心
に反時計方向に自転して、これにより、外歯歯車51に
突成したリンクアーム52が駆動軸12を略中心として
反時計方向に揺動してその揺動端が下向きに移動するよ
うになつているとともに、駆動軸12が同図の反時計方
向に回転すると、上記とは逆に、リンクアーム52が時
計方向に揺動して揺動端が上向きに移動するようになつ
ており、また、駆動軸12の回転が停止すると、外歯歯
車51の公転と自転が停止してリンクアーム52の揺動
が停止して、リンクアーム52にこれを揺動させようと
する外力が作用しても、外歯歯車51が内歯歯車50に
噛み合つていることからリンクアーム52が揺動するこ
となく停止位置にロツクされるようになつている。
上記の駆動ユニツト5は、その基板10を図示しないボ
ルトとナツトで窓枠1の他辺1bの内周面に固定するこ
とによつて、リンクアーム52が他辺1bと平行な鉛直
面内で上下方向に揺動し、かつ、手動操作用の回転軸4
6が鉛直方向下向きに突出する姿勢で取り付けられてお
り、また、そのリンクアーム52の揺動端には、保持体
56の球形凹部57内に連結体58の球形頭部59を回
転自由に嵌装したボールジヨイント60の保持体56を
リンクバー61の上下両端部に取り付けてなるリンク機
構63が、その下端側のボールジヨイント60の連結体
58の突出した軸部64を固着することによつて、軸部
64回りの相対的回転自由に、かつ、リンクアーム52
の揺動面に対する傾動自由に連結されているとともに、
障子2の揺動端となる他辺2bの中央部には、リンク機
構63の上端部が、そのボールジヨイント60の連結体
58の軸部64に固着したブラケツト66を固定するこ
とによつて、軸部64回りの相対的回転自由に、かつ、
障子2に対する相対的傾動自由に連結されて、これによ
り、障子2がリンクアーム52に支持された状態で連結
されている。
ルトとナツトで窓枠1の他辺1bの内周面に固定するこ
とによつて、リンクアーム52が他辺1bと平行な鉛直
面内で上下方向に揺動し、かつ、手動操作用の回転軸4
6が鉛直方向下向きに突出する姿勢で取り付けられてお
り、また、そのリンクアーム52の揺動端には、保持体
56の球形凹部57内に連結体58の球形頭部59を回
転自由に嵌装したボールジヨイント60の保持体56を
リンクバー61の上下両端部に取り付けてなるリンク機
構63が、その下端側のボールジヨイント60の連結体
58の突出した軸部64を固着することによつて、軸部
64回りの相対的回転自由に、かつ、リンクアーム52
の揺動面に対する傾動自由に連結されているとともに、
障子2の揺動端となる他辺2bの中央部には、リンク機
構63の上端部が、そのボールジヨイント60の連結体
58の軸部64に固着したブラケツト66を固定するこ
とによつて、軸部64回りの相対的回転自由に、かつ、
障子2に対する相対的傾動自由に連結されて、これによ
り、障子2がリンクアーム52に支持された状態で連結
されている。
本実施例は上記構成になり、駆動ユニツト5の可逆モー
タ34を、屋内側の壁面の手の届く位置に埋設されて商
用交流電源に接続された図示しない制御装置に接続する
ことによつて、作動可能な状態となり、窓を開放する際
には、制御装置のスイツチの操作により可逆モータ34
を駆動して駆動軸12を回転させると、リンクアーム5
2が鉛直面内で上方に揺動するのにともない、リンク機
構63のリンクバー61がリンクアーム52に対して略
水平な軸線回りに僅かに回転するとともに鉛直面に対し
て僅かに傾倒しながら障子2を押し上げることによつ
て、窓の開度が大きくなり、任意の開度で可逆モータ3
4の駆動を停止して駆動軸12の回転を停止すると、外
歯歯車51と内歯歯車50との噛み合いによりリンクア
ーム52が揺動不能にロツクされることから、障子2
が、強い風が吹いても煽られてガタつきを生じることな
く一定の開度に保持され、また、閉窓する際には、スイ
ツチの切り換えにより可逆モータ34を上記と逆向きに
駆動すると、リンクアーム52が下方に揺動するのにと
もない、リンクバー61がリンクアーム52に対して僅
かに回転するとともに起立方向に姿勢を変えつつ、障子
2が水平となるように揺動し、障子2が窓枠1に当接す
ることによつてリンクアーム52の揺動及び駆動軸12
の回転が阻止されると、過負荷遮断クラツチ28におい
て可逆モータ34の回転力の伝達が遮断されて出力軸3
5が空転することにより、出力軸35から駆動軸12の
間に噛み合わされた各歯車が損傷したり、可逆モータ3
4に過電流が流れて焼損したりするのが防止されるので
あり、回転力の伝達が遮断されたことが可逆モータ34
に流れる電流値の変化などによつて検知されて、自動的
に、または、操作者が電源を切ることによつて可逆モー
タ34の駆動が停止すると、外歯歯車51と内歯歯車5
0との噛み合いによりリンクアーム52の揺動がロツク
されることから、障子2を手で開けることができなくな
り、施錠装置を取り付けなくても閉窓状態にロツクされ
る。
タ34を、屋内側の壁面の手の届く位置に埋設されて商
用交流電源に接続された図示しない制御装置に接続する
ことによつて、作動可能な状態となり、窓を開放する際
には、制御装置のスイツチの操作により可逆モータ34
を駆動して駆動軸12を回転させると、リンクアーム5
2が鉛直面内で上方に揺動するのにともない、リンク機
構63のリンクバー61がリンクアーム52に対して略
水平な軸線回りに僅かに回転するとともに鉛直面に対し
て僅かに傾倒しながら障子2を押し上げることによつ
て、窓の開度が大きくなり、任意の開度で可逆モータ3
4の駆動を停止して駆動軸12の回転を停止すると、外
歯歯車51と内歯歯車50との噛み合いによりリンクア
ーム52が揺動不能にロツクされることから、障子2
が、強い風が吹いても煽られてガタつきを生じることな
く一定の開度に保持され、また、閉窓する際には、スイ
ツチの切り換えにより可逆モータ34を上記と逆向きに
駆動すると、リンクアーム52が下方に揺動するのにと
もない、リンクバー61がリンクアーム52に対して僅
かに回転するとともに起立方向に姿勢を変えつつ、障子
2が水平となるように揺動し、障子2が窓枠1に当接す
ることによつてリンクアーム52の揺動及び駆動軸12
の回転が阻止されると、過負荷遮断クラツチ28におい
て可逆モータ34の回転力の伝達が遮断されて出力軸3
5が空転することにより、出力軸35から駆動軸12の
間に噛み合わされた各歯車が損傷したり、可逆モータ3
4に過電流が流れて焼損したりするのが防止されるので
あり、回転力の伝達が遮断されたことが可逆モータ34
に流れる電流値の変化などによつて検知されて、自動的
に、または、操作者が電源を切ることによつて可逆モー
タ34の駆動が停止すると、外歯歯車51と内歯歯車5
0との噛み合いによりリンクアーム52の揺動がロツク
されることから、障子2を手で開けることができなくな
り、施錠装置を取り付けなくても閉窓状態にロツクされ
る。
また、停電時や可逆モータ34の故障時には、図示しな
い操作棒を回転軸46の引掛環47に引つ掛けて回転軸
46を回転させることによつて駆動軸12を駆動する
と、上記と同様に窓の開閉を行うことができるのであ
り、この場合にも、閉窓時に障子2が窓枠1に当接する
と、過負荷遮断クラツチ28において出力伝達歯車25
の出力伝達軸20への回転力の伝達が遮断されるから、
回転軸46が回転し続けても、出力伝達軸20の歯車2
2や駆動軸12の歯車19が損傷するのが防止される。
い操作棒を回転軸46の引掛環47に引つ掛けて回転軸
46を回転させることによつて駆動軸12を駆動する
と、上記と同様に窓の開閉を行うことができるのであ
り、この場合にも、閉窓時に障子2が窓枠1に当接する
と、過負荷遮断クラツチ28において出力伝達歯車25
の出力伝達軸20への回転力の伝達が遮断されるから、
回転軸46が回転し続けても、出力伝達軸20の歯車2
2や駆動軸12の歯車19が損傷するのが防止される。
本実施例においては、内歯歯車50を基板10に固定す
るとともに、外歯歯車51にリンクアーム52を形成す
るようにしたが、これとは逆に、外歯歯車51を基板1
0に固定し、内歯歯車50にリンクアームを形成するよ
うにしてもよい。
るとともに、外歯歯車51にリンクアーム52を形成す
るようにしたが、これとは逆に、外歯歯車51を基板1
0に固定し、内歯歯車50にリンクアームを形成するよ
うにしてもよい。
なお、本実施例においては、リンクアーム54の上下揺
動に伴ない、リンクバー61及びブラケツト66を介し
て障子2を横方向に押す力が作用するため、図示しない
蝶番を強固な構成にする必要があるが、第5図に示す変
形例においては、障子2の揺動端となる他辺2bの内側
に開溝74を有するガイド73を固定し、そのガイド7
3に緊密に嵌合する大径部71、71を両端に形成した
摺動体70にリンクバー61の先端部が開溝74を通し
て結合されていて、リンクアーム52の上下揺動に伴な
つて摺動体70がガイド73内を摺動するため、障子2
に横方向の荷重がほとんど作用せず、したがつて、蝶番
をそれほど強固な構造にしなくても障子2が円滑に昇降
する利点がある。
動に伴ない、リンクバー61及びブラケツト66を介し
て障子2を横方向に押す力が作用するため、図示しない
蝶番を強固な構成にする必要があるが、第5図に示す変
形例においては、障子2の揺動端となる他辺2bの内側
に開溝74を有するガイド73を固定し、そのガイド7
3に緊密に嵌合する大径部71、71を両端に形成した
摺動体70にリンクバー61の先端部が開溝74を通し
て結合されていて、リンクアーム52の上下揺動に伴な
つて摺動体70がガイド73内を摺動するため、障子2
に横方向の荷重がほとんど作用せず、したがつて、蝶番
をそれほど強固な構造にしなくても障子2が円滑に昇降
する利点がある。
本考案は、上記各実施例において説明したような天窓の
他に、建物の壁面の高所に設けられる排煙窓などの他の
揺動開閉窓にも適用することができるものである。
他に、建物の壁面の高所に設けられる排煙窓などの他の
揺動開閉窓にも適用することができるものである。
添付図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部切欠
外観斜視図、第2図はその駆動ユニツトの構造をあらわ
す断面図、第3図はその外歯歯車と内歯歯車の噛み合い
をあらわす正面図、第4図はその過負荷遮断クラツチの
構造をあらわす断面図、第5図は本考案の変形例の一部
の斜視図である。 1:窓枠、1a:(窓枠の)一辺、1b:(窓枠の)他
辺、2:障子、2a:(障子の)一辺、2b:(障子
の)他辺、5:駆動ユニツト、10:基板、12:駆動
軸、13:偏心軸部、34:可逆モータ、50:内歯歯
車、51:外歯歯車、52:リンクアーム、60:ボー
ルジヨイント、63:リンク機構
外観斜視図、第2図はその駆動ユニツトの構造をあらわ
す断面図、第3図はその外歯歯車と内歯歯車の噛み合い
をあらわす正面図、第4図はその過負荷遮断クラツチの
構造をあらわす断面図、第5図は本考案の変形例の一部
の斜視図である。 1:窓枠、1a:(窓枠の)一辺、1b:(窓枠の)他
辺、2:障子、2a:(障子の)一辺、2b:(障子
の)他辺、5:駆動ユニツト、10:基板、12:駆動
軸、13:偏心軸部、34:可逆モータ、50:内歯歯
車、51:外歯歯車、52:リンクアーム、60:ボー
ルジヨイント、63:リンク機構
Claims (1)
- 【請求項1】窓枠の一辺に障子の一辺を軸支して該障子
の揺動により開閉するようにした窓の前記窓枠の前記一
辺と対応する他辺に、基板に、偏心軸を連設した駆動軸
を該基板に固定したモータの駆動による回転を可能に支
持するとともに、互いに噛み合う一対の外歯歯車と内歯
歯車の一方を前記駆動軸と同心に固定し、該一対の歯車
の他方を前記偏心軸に同心に、かつ、回転自由に支持
し、該他方の歯車にリンクアームの基端部を固定してな
る駆動ユニツトを、該リンクアームが前記他辺と平行な
平面内で揺動するように取り付け、該リンクアームを自
在継手を含むリンク機構を介して前記障子の前記一辺と
対応する他辺に連結したことを特徴とする揺動開閉窓の
開閉駆動装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19646187U JPH0633181Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-12-24 | 揺動開閉窓の開閉駆動装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14173187 | 1987-09-17 | ||
JP62-141731 | 1987-09-17 | ||
JP19646187U JPH0633181Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-12-24 | 揺動開閉窓の開閉駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01100886U JPH01100886U (ja) | 1989-07-06 |
JPH0633181Y2 true JPH0633181Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=31719001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19646187U Expired - Lifetime JPH0633181Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-12-24 | 揺動開閉窓の開閉駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633181Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-24 JP JP19646187U patent/JPH0633181Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01100886U (ja) | 1989-07-06 |
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