JPH0632834U - ガスケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フランジ間に形成される隙間内へのシール部
材のはみ出しを防止し、シール性、耐久性を向上させ
る。 【構成】 シール部材２のリップ部３、４のうち、一方
の部材６に当接するリップ部３を他方の部材７に当接す
るリップ部４よりも厚みを薄く、かつ、内径を小さく
し、圧力の作用、不作用に関わらず変形量を大きくす
る。一方、リップ部３に対応する外周面側のシール部材
２の角部に補強部材５を埋設する。一方の部材６と他方
の部材７との間に装着した際、リップ部３がリップ部４
よりも大きく変形するため、リップ部３の外周側に位置
している補強部材５は、一方の部材６と他方の部材７と
の合わせ面に位置してそこに形成される隙間８を内側か
ら完全に閉塞することになる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はガスケットに関し、特に、配管用管の管フランジ等の管継手のシー ル用として有効なガスケットに関するものである。

【０００２】

【従来技術およびその問題点】

従来、配管用管の管継手のシールにはＯリング等が用いられているが、管継手 のうち管フランジにあっては、各フランジの寸法精度にばらつきがあるため、組 付け後の各部の寸法にもばらつきが生じ、そのため、フランジ間に形成される隙 間寸法にもばらつきが生じ、隙間寸法が大きすぎる場合には、圧力作用時に隙間 内にＯリングの一部がはみ出してしまう恐れがある。したがって、一般には、樹 脂製又は鋼製の補強部材であるバックアップリングを具えたガスケットを使用し 、圧力作用時における隙間内へのはみ出しを防止するようになっている。

【０００３】 このようなバックアップリングを具えたガスケットとしては、例えば、図６や 図７に示すようなものがあり、図６に示すガスケット１１は、ゴム等の弾性体か ら形成される断面が横向きＹ形状で環状をなすシール部材１２の外周側に、鋼、 樹脂等から形成される断面がＬ形状で環状をなす補強部材であるバックアップリ ング１５を埋設したものであって、シール部材１２の内周側の軸線方向の両面に は、それぞれシャープエッヂ状のリップ部１３、１４が一体に形成されている。

【０００４】 また、図７に示すガスケット２１は、ゴム等の弾性体から形成される断面がＨ 形状で環状をなすシール部材２２の外周側に、鋼、樹脂等から形成される断面が Ｌ形状で環状をなす補強部材であるバックアップリング２５を埋設したものであ って、シール部材２２の内周側の軸線方向の両面には、それぞれ断面が半円形状 のリップ部２３、２４が一体に形成されている。

【０００５】 そして、上記のように構成したガスケット１１、２１を用いて配管用管の管継 手である管フランジのシールを行なうには、管フランジの一方のフランジにガス ケット１１、２１のシール部材１２、２２の一方のリップ部１３、２３を当接さ せ、他方のフランジにシール部材１２、２２の他方のリップ部１４、２４を当接 させ、両フランジをボルト等によって締め付けることにより、両フランジ間にガ スケット１１、２１を介在させ、両フランジ間をシールする。

【０００６】 この場合、シール部材１２、２２の外周側に埋設されているバックアップリン グ１５、２５は、両フランジ間の合わせ面に位置してそこに形成される隙間を閉 塞し、圧力作用時にシール部材１２、２２の一部が前記隙間内にはみ出すことを 防止するようになっている。

【０００７】 しかしながら、前記管フランジの各フランジは、既述のように寸法精度にばら つきがあるため、組付け後に両フランジ間に形成される隙間寸法等にもばらつき が生じ、隙間寸法が大きすぎる場合には、シール部材１２、２２の軸線方向の両 面に形成されているリップ部１３、１４、２３、２４の変形量が少なくなるため 、シール部材１２、２２の外周側に埋設されているバックアップリング１５、２ ５が両フランジ間の合わせ面からずれてしまって、そこに形成される隙間を完全 に閉塞することができず、圧力作用時にシール部材１２、２２の一部がその隙間 内にはみ出してしまい、シール性が損なわれるばかりでなく、シール部材１２、 ２２の耐久性も著しく低下してしまう。

【０００８】 この考案は前記のような従来のもののもつ問題を解決したものであって、二部 材間、例えば管継手である管フランジのフランジ間をシールする場合等に、各フ ランジの寸法精度にばらつきがあって、組付け後に両フランジ間に形成される隙 間寸法が大きすぎるような場合においても、シール部材の外周側の補強部材を確 実にその隙間に位置してそこを閉塞し、これにより、圧力作用にシール部材の一 部が隙間内にはみ出すのを完全に防止することができるガスケットを提供するこ とを目的とするものである。

【０００９】

【問題点を解決するための手段】

上記の問題点を解決するためにこの考案は、一方の部材と他方の部材との間に 装着され、少なくとも前記一方の部材に当接するリップ部と前記他方の部材に当 接するリップ部とを有するシール部材と、このシール部材の前記一方の部材と他 方の部材との合わせ面に対応する部位に埋設され、両部材間に形成される隙間を 閉塞するように位置する補強部材とを具えたガスケットにおいて、前記一方の部 材に当接するリップ部の厚みが前記他方の部材に当接するリップ部の厚みよりも 薄くなるように、前記両リップ部を構成するとともに、シール部材の外周側の前 記一方の部材に当接するリップ部に対応する角部に前記補強部材を埋設したとい う手段を採用したものである。 また、一方の部材と他方の部材との間に装着され、少なくとも前記一方の部材 に当接するリップ部と前記他方の部材に当接するリップ部とを有するシール部材 と、このシール部材の前記一方の部材と他方の部材との合わせ面に対応する部位 に埋設され、両部材間に形成される隙間を閉塞するように位置する補強部材とを 具えたガスケットにおいて、前記一方の部材に当接するリップ部の内径が前記他 方の部材に当接するリップ部の内径よりも小さくなるように、前記両リップ部を 構成するとともに、シール部材の外周側の前記一方の部材に当接するリップ部に 対応する角部に前記補強部材を埋設したという手段を採用している。 さらに、一方の部材と他方の部材との間に装着され、少なくとも前記一方の部 材に当接するリップ部と前記他方の部材に当接するリップ部とを有するシール部 材と、このシール部材の前記一方の部材と他方の部材との合わせ面に対応する部 位に埋設され、両部材間に形成される隙間を閉塞するように位置する補強部材と を具えたガスケットにおいて、前記一方の部材に当接するリップ部の厚みが前記 他方の部材に当接するリップ部の厚みよりも薄く、かつ、前記一方の部材に当接 するリップ部の内径が前記他方の部材に当接するリップ部の内径よりも小さくな るように、前記両リップ部を構成するとともに、シール部材の外周側の前記一方 の部材に当接するリップ部に対応する角部に前記補強部材を埋設したという手段 を採用している。

【００１０】

【作用】

この考案は前記のような手段を採用したことにより、圧力作用、不作用に関わ らず、シール部材の厚みを薄くまたは内径を小さく形成した方のリップ部の変形 量をもう一方のリップ部の変形量よりも大きくすることができることになり、し かも、厚みを薄くまたは内径を小さく形成した方のリップ部の外周側の可動部に は補強部材を埋設したので、補強部材を一方の部材と他方の部材との間の合わせ 面に確実に位置させてそこに形成される隙間を完全に閉塞することができること になる。したがって、圧力作用時にシール部材の一部が一方の部材と他方の部材 との間の隙間内にはみ出すことがなくなる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図１〜図４には、この考案によるガスケットの一実施例が示されていて、図１ はガスケットの断面図、図２はガスケットが装着される一方の部材と他方の部材 を示した断面図、図３および図４は、ガスケットを一方の部材と他方の部材との 間に装着した状態を示した断面図である。

【００１２】 すなわち、このガスケット１は、ゴム等の弾性体から形成されるとともに、断 面が横向きＹ形状で環状をなすシール部材２と、このシール部材２の外周側に埋 設される断面がＬ形状で環状をなす鋼、樹脂等から形成される補強部材であるバ ックアップリング５を具えている。

【００１３】 前記シール部材２の軸線方向の両面には、それぞれ軸線方向に突出するシャー プエッジ状のリップ部３、４が一体に形成されていて、この場合、各リップ部３ 、４は根本部に行くほど太くなるように形成されているとともに、各リップ部３ 、４の最先端部の厚みは、図中上方のリップ部３（後述する一方の部材に当接す るリップ部）の厚みａの方が図中下方のリップ部４（後述する他方の部材に当接 するリップ部）の厚みｂよりも薄くなるように形成され、また、前記図中上方の リップ部３の内径ｒは、前記図中下方のリップ部４の内径ｓよりも小さく形成さ れている。

【００１４】 前記バックアップリング５は、前記シール部材２の外周面のうちの前記一方の 部材に当接するリップ部３に対応する角部に埋設されている。

【００１５】 そして、上記のようにシール部材２とバックアップリング５とからなるガスケ ット１が装着される一方の部材６と他方の部材７は、図２に示すように構成され ていて、この場合、前記従来例と同様に、一方の部材６を管継手である管フラン ジの一方のフランジ、他方の部材７を前記管フランジの他方のフランジとして、 以下詳細に説明するものとする。

【００１６】 まず、図３に示すように、管フランジの一方のフランジ６と他方のフランジ７ との間に前記ガスケット１を装着し、ガスケット１のシール部材２の一方のリッ プ部３を前記一方のフランジ６に当接させ、シール部材２の他方のリップ部４を 前記他方のフランジ７に当接させ、両フランジ６、７をボルト等により所定のト ルクで締め付ける。

【００１７】 この場合、前記従来例で説明したように、管フランジの寸法精度にはばらつき があるため、両フランジ６、７をボルト等により締め付けた際に両フランジ６、 ７間に形成される隙間寸法にばらつきが発生するものであり、図３に示すものは 両フランジ６、７間の隙間寸法が小さく形成された場合の例を示したものである 。

【００１８】 そして、上記のように両フランジ６、７を締め付けることによって、ガスケッ ト１のシール部材２の両リップ部３、４は径方向内方に押し潰されるように弾性 変形して、両リップ部３、４は一方のフランジ６および他方のフランジ７に密着 し、一方のリップ部３の外周側の角部に埋設されているバックアップリング５は 、その軸線方向外側の面を一方のフランジ６に当接され、径方向外側の面を一方 のフランジ６と他方のフランジ７との合わせ面に位置させて、そこに形成される 隙間８を内側から閉塞する。

【００１９】 その結果、両フランジ６、７間に形成される隙間８をバックアップリング５で 完全に閉塞することになるので、圧力が作用した場合においてもシール部材２の 一部が前記隙間８内にはみ出すことがなく、シール部材２の破損等を防止するこ とができるものである。

【００２０】 一方、管フランジの両フランジ６、７間に形成される隙間８が大きい場合には 、図４に示すように、ガスケット１のシール部材２の一方のリップ部３は管フラ ンジの一方のフランジ６に全体が密着し、他方のリップ部４はその先端部がやや 押し潰された状態で他方のフランジ７に密着し、この場合においても、一方のリ ップ部３の外周側の角部に埋設されているバックアップリング５は、その軸線方 向外側の面を一方のフランジ６に当接させ、径方向外側の面を一方のフランジ６ と他方のフランジ７との合わせ面に位置させて、そこに形成される隙間８を内側 から閉塞することになる。

【００２１】 すなわち、シール部材２の両リップ部３、４のうち、一方のリップ部３の最先 端部の厚みａを他方のリップ部４の最先端部の厚みｓよりも薄く形成し、かつ、 一方のリップ部３の内径ｒを他方のリップ部４の内径ｓよりも小さくなるように 、両リップ部３、４を形成したので、常に一方のリップ部３の変形量を他方のリ ップ部４の変形ｒｙｈ追うよりも大きくすることができる。したがって、一方の リップ部３の軸線方向外側の面の全体を一方のフランジ６に接触させることがで きることになる。

【００２２】 また、圧力作用時においても、一方のリップ部３の内径ｒを他方のリップ部４ の内径ｓよりも小さく形成してあるので、一方のリップ部３の方が他方のリップ 部４よりも受圧面積が大きくなり、したがって、一方のリップ部３の軸線方向の 外側の面の全体を一方のフランジ６に当接させることができることになる。

【００２３】 したがって、圧力が作用していない時でも圧力が作用している時でも、常に一 方のリップ部３を一方のフランジ６に完全に密着させることができるので、一方 のリップ部３の外周面側の角部に埋設されているバックアップリング５の軸線方 向外側の面を一方のフランジ６に当接させることができるとともに、径方向外側 の面を一方のフランジ６と他方のフランジ７との合わせ面に位置させてそこに形 成される隙間８をその内側から完全に閉塞することができることになる。

【００２４】 その結果、圧力作用時にシール部材２の一部が一方のフランジ６と他方のフラ ンジ７との間に形成される隙間８内にはみ出すことがなくなり、常に安定したシ ール性が得られるとともに、シール部材２が隙間８内にはみ出すことによるシー ル部材２の破損等も防止できるので、耐久性を向上させることもできることにな る。

【００２５】 なお、前記の説明においては、シール部材２の一方のリップ部３の内径ｒを他 方のリップ部３の内径ｓよりも小さくし、かつ、一方のリップ部３の最先端部の 厚みａを他方のリップ部４の最先端部の厚みｓよりも薄くしたが、いずれか一方 の条件を設定すればよいものである。

【００２６】 すなわち、シール部材２の一方のリップ部３の内径ｒを他方のリップ部４の内 径ｓよりも小さくしたもの、シール部材２の一方のリップ部３の最先端部の厚み ａを他方のリップ部４の最先端部の厚みｂよりも薄くしたもの、いずれかを用い るようにしてもよいものである。

【００２７】 図５には、この考案によるガスケットの他の実施例が示されていて、この実施 例に示すガスケット９は、断面が方形状で環状をなす補強部材であるバックアッ プリング１０をシール部材２の外周面側に埋設したものであって、その他の構成 は前記実施に示すものと同様であるので、前記実施例と同一の部分には同一の番 号を付してその構成の詳細な説明は省略するものとする。

【００２８】 そして、この実施例に示すガスケット９にあっても、前記実施例に示すものと 同様の作用効果を示すことになる。

【００２９】

【考案の効果】

この考案は前記のように構成したことにより、一方の部材と他方の部材の組付 けによって両部材間に形成される隙間寸法にばらつきが生じたとしても、シール 部材の一方のリップ部の変形量を他方のリップ部の変形量よりも大きくすること ができ、しかも、一方のリップ部の外周面側の角部に補強部材を埋設するように したので、一方のリップ部を一方の部材に当接させた際に、補強部材を一方の部 材と他方の部材との合わせ面に確実に位置させることができるとともに、そこに 形成される隙間をその内側から完全に閉塞することができることになる。したが って、圧力の作用、不作用に関わらず完全に二部材間に形成される隙間を完全に 閉塞することができることになる。また、特に、圧力の作用時においては、補強 部材が埋設されている側の一方のリップ部の方が変形量が大きくなるので、圧力 が大きくなる程、補強部材による隙間の閉塞状態が完全になるものである。した がって、常に優れたシール性を発揮できるとともに、シール部材の一部が隙間内 にはみ出すこともないので、耐久性を向上させることもできることになる等の優 れた効果を有するものである。

【提出日】平成５年１１月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２１】 すなわち、シール部材２の両リップ部３、４のうち、一方のリップ部３の最先 端部の厚みａを他方のリップ部４の最先端部の厚みｓよりも薄く形成し、かつ、 一方のリップ部３の内径ｒを他方のリップ部４の内径ｓよりも小さくなるように 、両リップ部３、４を形成したので、常に一方のリップ部３の変形量を他方のリ ップ部４の変形量よりも大きくすることができる。したがって、一方のリップ部 ３の軸線方向外側の面の全体を一方のフランジ６に接触させることができること になる。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２５】 なお、前記の説明においては、シール部材２の一方のリップ部３の内径ｒを他 方のリップ部４の内径ｓよりも小さくし、かつ、一方のリップ部３の最先端部の 厚みａを他方のリップ部４の最先端部の厚みｂよりも薄くしたが、いずれか一方 の条件を設定すればよいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるガスケットの一実施例を示した
断面図である。

【図２】図１に示すガスケットが装着される一方の部材
と他方の部材を示した断面図である。

【図３】図１に示すガスケットを一方の部材と他方の部
材との間に装着した状態を示した断面図である。

【図４】図１に示すガスケットを一方の部材と他方の部
材との間に装着した状態を示した断面図である。

【図５】この考案によるガスケットの他の実施例を示し
た断面図である。

【図６】従来のガスケットの一例を示した断面図であ
る。

【図７】従来のガスケットの他の例を示した断面図であ
る。

【符号の説明】

１、９、１１、２１……ガスケット ２、１２、２２……シール部材 ３、４、１３、１４、２３、２４……リップ部 ５、１０、１５、２５……補強部材（バックアップリン
グ） ６……一方の部材（一方のフランジ） ７……他方の部材（他方のフランジ） ８……隙間

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１１月１９日

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方の部材（６）と他方の部材（７）と
   の間に装着され、少なくとも前記一方の部材（６）に当
   接するリップ部（３）と前記他方の部材（７）に当接す
   るリップ部（４）とを有するシール部材（２）と、該シ
   ール部材（２）の前記一方の部材（６）と他方の部材
   （７）との合わせ面に対応する部位に埋設され、両部材
   （６）（７）間に形成される隙間（８）を閉塞するよう
   に位置する補強部材（５）とを具えたガスケットにおい
   て、前記一方の部材（６）に当接するリップ部（３）の
   厚み（ａ）が前記他方の部材（７）に当接するリップ部
   （４）の厚み（ｂ）よりも薄くなるように、前記両リッ
   プ部（３）（４）を構成するとともに、シール部材
   （２）の外周側の前記一方の部材（６）に当接するリッ
   プ部（３）に対応する角部に前記補強部材（５）を埋設
   したことを特徴とするガスケット。
2. 【請求項２】 一方の部材（６）と他方の部材（７）と
   の間に装着され、少なくとも前記一方の部材（６）に当
   接するリップ部（３）と前記他方の部材（７）に当接す
   るリップ部（４）とを有するシール部材（２）と、該シ
   ール部材（２）の前記一方の部材（６）と他方の部材
   （７）との合わせ面に対応する部位に埋設され、両部材
   （６）（７）間に形成される隙間（８）を閉塞するよう
   に位置する補強部材（５）とを具えたガスケットにおい
   て、前記一方の部材（６）に当接するリップ部（３）の
   内径（ｒ）が前記他方の部材（７）に当接するリップ部
   （４）の内径（ｓ）よりも小さくなるように、前記両リ
   ップ部（３）（４）を構成するとともに、シール部材
   （２）の外周側の前記一方の部材（６）に当接するリッ
   プ部（３）に対応する角部に前記補強部材（５）を埋設
   したことを特徴とするガスケット。
3. 【請求項３】 一方の部材（６）と他方の部材（７）と
   の間に装着され、少なくとも前記一方の部材（６）に当
   接するリップ部（３）と前記他方の部材（７）に当接す
   るリップ部（４）とを有するシール部材（２）と、該シ
   ール部材（２）の前記一方の部材（６）と他方の部材
   （７）との合わせ面に対応する部位に埋設され、両部材
   （６）（７）間に形成される隙間（８）を閉塞するよう
   に位置する補強部材（５）とを具えたガスケットにおい
   て、前記一方の部材（６）に当接するリップ部（３）の
   厚み（ａ）が前記他方の部材（７）に当接するリップ部
   （４）の厚み（ｂ）よりも薄く、かつ、前記一方の部材
   （６）に当接するリップ部（３）の内径（ｒ）が前記他
   方の部材（７）に当接するリップ部（４）の内径（ｓ）
   よりも小さくなるように、前記両リップ部（３）（４）
   を構成するとともに、シール部材（２）の外周側の前記
   一方の部材（６）に当接するリップ部（３）に対応する
   角部に前記補強部材（５）を埋設したことを特徴とする
   ガスケット。