JPH0547619U - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH0547619U JPH0547619U JP9957191U JP9957191U JPH0547619U JP H0547619 U JPH0547619 U JP H0547619U JP 9957191 U JP9957191 U JP 9957191U JP 9957191 U JP9957191 U JP 9957191U JP H0547619 U JPH0547619 U JP H0547619U
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- Japan
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- sealing
- seal portion
- lip
- sealing device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 密封方向が変化するとともに、装着部品の公
差が大きく、組立時の隙間並びに心ずれが大きい場合に
も密封性能を長期間に亘り確実に維持しすることのでき
る密封装置を提供する。 【構成】 軸方向の一方の端面に第1シール部7を、他
方の端面に第2シール部8を配設して一体的に形成し、
前記第1シール部7の密封面9を少なくとも一つの環状
突起10により形成し、前記第2シール部8を径方向の
密封対象方向に向かって傾斜させた主リップ17と、こ
の主リップ17の基部18に反密封対象方向に向かって
傾斜させた副リップ20とにより環状に形成する。
差が大きく、組立時の隙間並びに心ずれが大きい場合に
も密封性能を長期間に亘り確実に維持しすることのでき
る密封装置を提供する。 【構成】 軸方向の一方の端面に第1シール部7を、他
方の端面に第2シール部8を配設して一体的に形成し、
前記第1シール部7の密封面9を少なくとも一つの環状
突起10により形成し、前記第2シール部8を径方向の
密封対象方向に向かって傾斜させた主リップ17と、こ
の主リップ17の基部18に反密封対象方向に向かって
傾斜させた副リップ20とにより環状に形成する。
Description
【0001】
本考案は、密封装置に係り、特に、設置スペースが小さく、装着状態における 対向面間の隙間が大きく、圧力方向が反転する密封部分に適用される密封装置に 関する。
【0002】
一般に、管継手の接続部分等に適用される密封装置としてはOリングが多用さ れている。このOリングは、低廉であり、密封に方向性がなく、構造が簡単であ り、装着部の設計が簡単であり、小型で小空間に取り付けられ、広範囲の圧力、 温度、流体に使用できる等の特徴を有している。
【0003】
しかしながら、前述した従来のものにおいては、例えば、自動車のインジェク タの配管部分の接続部等のように、装着部品の公差が大きく、対向面間の隙間の 最大値と最小値との差が大きくなる場合には、Oリングでは適正なつぶし代を維 持できないという問題点があった。
【0004】 また、前述した問題点に対応するためにXリングおよびKリング等を適用しよ うとすると、装着部品の組立時の心ずれが大きい場合には、XリングおよびKリ ングでは径方向の心ずれに対応できないという問題点があった。
【0005】 本考案は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、密封方向が変化する とともに、装着部品の公差が大きく、組立時の隙間並びに心ずれが大きい場合に も密封性能を長期間に亘り確実に維持しすることのできる密封装置を提供するこ とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前述した目的を達成するため請求項1に記載の本考案の密封装置は、相互に対 向するように形成された対向面の間に挟持されるとともに、軸方向に押圧されて 密封を行なう環状の弾性体で製せられた密封装置において、軸方向の一方の端面 に第1シール部を、他方の端面に第2シール部を配設して一体的に形成し、前記 第1シール部の密封面を少なくとも一つの環状突起により形成し、前記第2シー ル部を径方向の密封対象方向に向かって傾斜させた主リップと、この主リップの 基部に反密封対象方向に向かって傾斜させた副リップとにより形成するとともに 、装着状態における主リップのつぶし代を副リップのつぶし代より多くしたこと を特徴としている。
【0007】 また、請求項2に記載の本考案の密封装置は、請求項1において、前記第1シ ール部に補強部材を埋設したことを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の本考案の密封装置によれば、相互に対向するように形成され た対向面に、環状突起を有する第1シール部とリップを有する第2シール部とを 軸方向に押圧することで長期間に亘り安定した密封流体の漏洩防止ができる。そ して、リップによるシールはつぶし代を大きく設けることができるとともに、径 方向の寸法を小さくすることができ、装着部品の公差および組立時の心ずれを吸 収することができる。さらに、副リップにより密封方向が反転した場合にも密封 性を確保することができる。
【0009】 請求項2に示すように第1シール部に補強部材を埋設すると、前述した請求項 1に記載の作用の他に、補強部材により密封装置に剛性が付与され、より高い圧 力が密封装置に加わった場合に密封装置が過度に変形して密封流体が漏洩するこ とを防止できる。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図1から図3により説明する。
【0011】 図1は本考案による密封装置の全体を示す縦断面図であり、図2は要部の拡大 縦半断面図であり、図3は全体を示す平面図である。
【0012】 本実施例における密封装置1は、図1に二点鎖線で示すように、略円筒状に形 成された各装着部材2a,2bのそれぞれの一方の端面4a,4bを相互に対向 させるとともに、端面4a,4bの一方の端面4bに、軸方向中心側の一側面を 開口させた装着溝5を形成して、この装着溝5に組み込まれるようにされている 。
【0013】 また、各装着部材2a,2bの軸心部は流路3とされており、この流路3内は 負圧とされ、密封流体6が所望の軸方向へ送給されるようになっている。
【0014】 本実施例における密封装置1について説明すると、図1に詳示するように、ゴ ム様弾性体で製せられており、軸方向に連設させた第1シール部7と第2シール 部8とから形成されている。そして、第1シール部7と第2シール部8とが軸方 向に相互に対向するように形成された密封面である装着部材2a,2bの端面4 a,4bに、装着状態において、後述する適宜なつぶし代をもって当接されてい る。
【0015】 さらに説明すると、図2に詳示するように前記第1シール部7は環状の断面略 矩形の円盤状に形成されており、装着部材2bに設けられた装着溝5の底面27 と当接される軸方向の密封面9には、装着状態において適宜なつぶし代d01を付 与された2個の環状突起10が所望の間隔で形成されている。そして、この第1 シール部7の径方向外側の外周面11には、脱落防止のための半球状の脱落防止 突起12が、図3に示すように、本実施例では等分に8個突設されており、この 脱落防止突起12は装着溝5の径方向の側面26の適宜な位置に所望のつぶし代 d02をもって当接されている。なお、この脱落防止突起12は、組込作業時に装 着溝5から密封装置1が脱落するのを防止できるものであればよく、特に、本実 施例に限定されるものではない。
【0016】 また、前記第1シール部7内には、環状の断面略矩形の円盤状に形成された剛 性を有する補強部材13、例えば、補強環等が埋設されている。
【0017】 前記第2シール部8は、本実施例では密封方向を図1に矢印Bで示すように、 大気側Aの流体14が密封側Oの密封流体6内に流入するのを防止するため、前 記第1シール部7の内径側端部15から第1シール部7の密封面9と反対の軸方 向に向かって径方向に徐々に拡径され、先端部16を断面略半円に形成した主リ ップ17と、この主リップ17の径方向内側の基部18の適宜な位置から第1シ ール部7の密封面9と反対の軸方向に向かって径方向に徐々に縮径され、先端部 19を断面略半円に形成した副リップ20とにより形成されている。そして、第 2シール部8に形成された主リップ17の大気側Aの斜面21と前記第1シール 部7の密封面9の背面22とにより径方向外側に向かって開口させた凹部23が 形成されている。さらに、相互に対向させた主リップ17と副リップ20との間 には、装着部材2aの端面4aである密封面に向かって開口させた凹部24が形 成されている。さらにまた、前記主リップ17の先端部16の位置は副リップ2 0の先端部19の位置より軸方向遠方に達するように延出形成されており、主リ ップ17によるつぶし代d21は副リップ20によるつぶし代d22より大きく形成 されている。
【0018】 なお、主リップ17および副リップ20の大きさ並びにつぶし代d21,d22は 仕様により決定すればよく、本実施例に限定されるものではない。
【0019】 また、前記第1シール部7と第2シール部8との連設部25の径方向の厚みt 10は、第1シール部7の径方向の厚みt00より薄くされている。
【0020】 つぎに、前述した構成からなる本実施例による作用を説明する。
【0021】 前述した構成からなる本考案の密封装置1によれば、装着部材2a,2bの加 工精度および組立精度等により、相互に対向するように形成された装着部材2a の端面4aと装着溝5の底面27との間の隙間d00が最大値と最小値とで大きな 差がある場合でも、第1シール部7と第2シール部8との連設部25の径方向の 厚みt10が、第1シール部7の径方向の厚みt00より薄くされているので、第1 シール部7に形成した主リップ17と副リップ20が容易に変形させることがで き、さらに、第1シール部7と第2シール部8とから形成され、第2シール部8 に軸方向に傾斜させて延在するたリップ形状の主リップ17のつぶし代d21の設 計適用範囲が広くでき、つぶし代dの変動に対して容易に追随させることができ る。
【0022】 また、装着溝5の径方向の装着寸法が小さい場合にも装着可能である。つまり 、装着部のスペースが極めて小さく、かつ、組立誤差の大きな場合の密封装置1 に適用することができる。さらに、装着部材2a,2b間の軸心が組込時に径方 向にずれて、心ずれが発生するような場合には、主リップ17の軸方向に対する 傾斜角度αを適宜な角度とすることにより、容易に対応することができる。
【0023】 また、装着状態において、副リップ20のつぶし代d22が主リップ17のつぶ し代d21より少なく形成されているので、装着時の締結力の増加は微少であり、 通常の状態では主リップ17により大気側Aから密封側Oに進入しようとする流 体を遮断することができ、密封側Oに逆圧が発生して図1に矢印Cで示すように 、密封方向が反転した場合には、副リップ20により密封流体6が大気側Aに漏 洩することを確実に防止できる。
【0024】 また、剛性のある補強部材13を第1シール部7内に埋設させているので、密 封装置1に高圧が加わった場合に、ゴム様弾性体からなる密封装置1が圧力によ り変形することを確実に防止できる。
【0025】 なお、本考案は前述した実施例に限定されるものではなく、例えば、主リップ 17が密封面である装着部材2aの端面4aと当接する先端部17の形状を鋭角 としてもよく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0026】
以上説明したように本考案によれば、装着部のスペースが小さく、また、装着 部材の公差並びに組み付け誤差の変動が多く、逆圧が発生して密封方向が変化す る装着箇所に対して、簡単な構造で、確実に装着できるとともに、密封性能を長 期間に亘り確実に維持させることができるという実用的な効果を奏することがで きる。
【図1】本考案の密封装置の全体を示す縦断面図
【図2】図1の要部の拡大縦半断面図
【図3】図1の平面図
1 密封装置 5 装着溝 7 第1シール部 8 第2シール部 10 環状突起 13 補強部材 17 主リップ 18 基部 20 副リップ 25 連設部 26 側面 27 底面 d00 隙間 d01,d02,d21,d22 つぶし代 A 大気側 O 密封側
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に対向するように形成された対向面
の間に挟持されるとともに、軸方向に押圧されて密封を
行なう環状の弾性体で製せられた密封装置において、軸
方向の一方の端面に第1シール部を、他方の端面に第2
シール部を配設して一体的に形成し、前記第1シール部
の密封面を少なくとも一つの環状突起により形成し、前
記第2シール部を径方向の密封対象方向に向かって傾斜
させた主リップと、この主リップの基部に反密封対象方
向に向かって傾斜させた副リップとにより形成するとと
もに、装着状態における主リップのつぶし代を副リップ
のつぶし代より多くしたことを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】 前記第1シール部に補強部材を埋設した
ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9957191U JPH0547619U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9957191U JPH0547619U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547619U true JPH0547619U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14250812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9957191U Pending JPH0547619U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547619U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-12-03 JP JP9957191U patent/JPH0547619U/ja active Pending
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