JPH0738814U - シールリング - Google Patents
シールリングInfo
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- JPH0738814U JPH0738814U JP6769993U JP6769993U JPH0738814U JP H0738814 U JPH0738814 U JP H0738814U JP 6769993 U JP6769993 U JP 6769993U JP 6769993 U JP6769993 U JP 6769993U JP H0738814 U JPH0738814 U JP H0738814U
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- ring
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- elastic ring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高いシール性を長期間有するシールリングを
提供する。 【構成】 弾性リングの内外いずれか一方の周縁部の全
周にわたって、剛性体の少なくとも一部分を埋設固着し
てある。
提供する。 【構成】 弾性リングの内外いずれか一方の周縁部の全
周にわたって、剛性体の少なくとも一部分を埋設固着し
てある。
Description
【0001】
本考案は、流体漏れ等を防止するために用いられるシールリングに関する。
【0002】
このようなシールリングとしては、全体が均質な弾性のゴムのみからなるもの が知られている。 そして、このシールリングは、厚み方向の上下から挾圧して変形させることで 、その変形に対する弾性復元力によって上下の両端面が当接する面に対してシー ル作用を発揮するとともに、挾圧力で径方向に横歪みが生じ、シールリングの内 外の周縁部の何れかに当接する面を押圧してシール作用を発揮する。従って、こ のシールリングは、両端面に加えて、内外周の何れかの周縁部に当接する面に対 しても、シール作用を発揮するものである。
【0003】
しかし、上述した従来のシールリングにおいては、全体が均質なゴム製であっ たから、上下からの押圧力によってシールリングが横歪みを生じる際に、この変 形が径方向の内外にともに生じるため、挾圧する力が目的とする径方向のシール 面を押圧してシール作用を発揮する力として充分に有効に変換されにくいもので あった。その結果、シールリングのシール面に対するシール性が不足する虞があ ったり、或いは、長期間の使用で、応力緩和又はクリープ現象に起因するシール 性の低下がおこり易かった。そこで、そのような事態を回避して高いシール性を 長期にわたって確保するためにシールリング自体を厚肉にすると、嵩張ることが あり、限られた空間で高いシール性を得ることは困難であった。また、ゴムの硬 さを変化させる方法も考えられるが、それだけで高いシール性を得ながら、且つ 、それを長期間維持することは、一長一短があって難しい。
【0004】 本考案の目的は、上記実情に鑑み、限られた空間内で、三方向のシール面に対 して高いシール性を長期間発揮することのできるシールリングを提供することに ある。
【0005】
この目的を達成するための本考案のシールリングの特徴構成は、弾性リングの 内外いずれか一方の周縁部の全周にわたって、剛性体の少なくとも一部分を埋設 固着してあることにある。尚、前記埋設固着部分が前記弾性リングの外周縁部で あって、剛性体の少なくとも一部が径方向外方に全周にわたって突出していても よく、前記弾性リングの厚み方向の両端面に、全周にわたる膨出部を形成してあ ればなおよい。以上の構成から得られる作用効果は以下の通りである。
【0006】
つまり、本考案のシールリングによれば、弾性リングの内外いずれか一方の周 縁部の全周にわたって剛性体の少なくとも一部分を埋設固着してあることから、 弾性リングに厚み方向の圧縮力が与えられて弾性リング内部で径方向に変形、即 ち横歪みを生じる際に剛性体が埋設固着された周縁部では、その埋設された剛性 体の分だけ弾性部分が欠損しているから変形が少なくなると共に、剛性体に固着 してある弾性部分が変形に対して拘束されているので、逆に剛性体の埋設固着し てある周縁部とは反対の周縁部側への変形が多く生じることになる。
【0007】 従って、このシールリングを厚み方向の上下から挾圧することで、弾性リング がその挾圧力に抗し、シールすべき面に対して弾性リングの上下の端面が密着し てシール作用を発揮するとともに、上述のように、剛性体を埋設固着した周縁部 とは反対側により多く無理なく変形し、その周縁部が当接する面に密着してシー ル作用を発揮するので、弾性リングの径方向に対するシール作用としては、内外 の何れか一方に対してより多く発揮させることができる。即ち、挾圧力を有効に 働かせて、三方向へのシールを行えるのである。
【0008】 また、剛性体の埋設固着部分が弾性リングの外周縁部であれば、上下面及び内 面をシールするのに適している。そして、剛性体の少なくとも一部が全周にわた って、周方向の外周側に突出していれば、弾性リングを変形させる力はより多く 内側に向いて働き、一層高いシール性が長期間得られる。
【0009】 特に、弾性リングの厚み方向の両端面に膨出部を形成してあれば、応力集中に よって、上下のシール対象面に対するより高い密着性が得られるので、より高い シール性を得ることができる。
【0010】
その結果、挾圧力が小さくともその挾圧力を有効に利用して高いシール性が長 期間得られ、信頼性の高いシールリングを提供することができた。
【0011】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図3は、電子制御燃料噴射方式のエンジンにおけるインテークマニホールド( 以後、単にマニホールドという)Mと、そのマニホールドMに取り付けられたエ アーアシスト式のインジェクター(噴射弁)組付品(以後、単にインジェクター という)Iとの取付け部分を示すもので、前記インジェクターIは、本考案のシ ールリングの一例であるインシュレーターパッキング(以後、単にシールリング という)Sを介して前記マニホールドMに押し当てた状態に取り付けてある(図 1参照)。
【0013】 図1に示すように、前記インジェクターIは、先端に燃料噴射自在な円筒状の 取付凸部I1を設け、前記取付凸部I1の基端部には、前記取付凸部I1より大 径で前記マニホールドMに対して当付け自在な第一接当部4aを設けて構成して あり、前記取付凸部I1の内空部を通して先端側へ燃料を吐出自在に形成してあ る。
【0014】 一方、前記第一接当部4aが対向するマニホールドMの部分には、前記インジ ェクターIを取付けた状態で前記第一接当部4aが前記シールリングSを介して 接当自在な第二接当部4bを設けてある。
【0015】 前記シールリングSは、図2に示すように、弗素ゴム(FKM)からなる弾性 リング1の外周縁部1dの全周にわたって、剛性体の一例であるメタルリング2 を半ば埋設固着して形成してある。また、弾性リング1の厚み方向の両端面1a ,1b夫々に、全周にわたる膨出部3を形成してある。 具体的には、弾性リング1は、その内径がインジェクターIの取付凸部I1の 外径程度であり、メタルリング2は、その内径が前記弾性リング1の膨出部3と 同程度で、外径が、弾性リング1の外径よりもやや大きい金属製のリングであり 、弾性リング1と同心状に配置してある。 また、弾性リング1は、シール性・加工性を考慮して、その硬さは、JIS A Hs50〜90°が適し、更には75〜85°が好ましい。そして、サワー ガソリンを含む燃料に対して侵され難く、且つ、耐熱性を有することも重要であ る。 一方、前記メタルリング2は、ステンレス鋼(SUS304)製で、その厚み は、シール性・変形性・耐久性・加工性を考慮すると、前記弾性リング1の厚さ の20〜60%が好ましい。 尚、前記弾性リング1とメタルリング2とは、加硫型接着剤によって強力に接 着してある。
【0016】 前記インジェクターIの取付凸部I1にシールリングSを外嵌させた状態でそ のままマニホールドMにインジェクターIを押し当てた状態に取り付けることに よって、弾性リング1は膨出部3を介して厚み方向に圧縮力をうける。第一接当 部4aと、第二接当部4bとの挾圧による圧縮力で膨出部は変形して偏平になり 、両接当部4a,4bに密着する。一方、弾性リング1は挾圧されることで径方 向にも変形する。このとき、メタルリング2は弾性リング1の外周縁部1dに埋 設されているから、弾性リング1の変形は径方向の外側よりも内側に多く生じ、 内側の周縁部1cがインジェクターIの取付凸部I1の外周部4cに密着する( 図1(ロ)参照)。そして、メタルリング2が埋設されていない場合に比して、 同じ圧縮力を加えた場合に径方向の内側により多く変形させて取付凸部I1の外 周部4cに強力に当接させることができるから、マニホールドMとインジェクタ ーIとの取付け部分により高いシール性を得ることができる。
【0017】 〔別実施例〕 弾性リング1、剛性体2の材質は先の実施例に示したものに限らず、弾性リン グとして弗素ゴムの他に、NR(天然ゴム)、IR(イソプレンゴム)、SBR (スチレンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニト リルブタジエンゴム)、HNBR(水素化NBR)、ECO(ヒドリンゴム)、 EPDM(エチレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、IIR(ブ チルゴム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレン)、U(ウレタン系ゴム) 等の各種ゴム弾性体を、例えばシールする対象の液体や気体に侵されにくいこと を条件に選択して用いることが出来、また剛性体2としてはメタルリングの他に セラミックス製や高硬度のプラスチック製のリングを用いることも出来る。
【0018】 さらに、剛性体2は、必ずしも弾性リング1から全周にわたって突出させた状 態で半埋設固着する必要はなく、図4に示すように剛性体2の全体を弾性リング 1に埋設固着してあっても良い。ただし、剛性体2が弾性リング1から突出して いる方が、弾性体の部分を少なくでき、厚み方向からの挾圧力で弾性リングを剛 性体の埋設固着された周縁部とは反対側の周縁部の方向により多く変形させるこ とができるから、シール面への高い押圧力を得ることができ、高いシール性を長 期間得ることができる。また、剛性体2を埋設固着するのは、弾性リング1の内 側の周縁部1cであってもよい。
【0019】 一方、膨出部3についても、必ずしも形成してある必要はないが、膨出部3が 形成してあれば、応力集中が生じるから、上側、下側シール面4a,4bに対し て強い力で密着し易い構造を得ることができると共に、押圧されて変形するとき に径方向への変形をさせ易く、内外何れかの側のシール面への高い押圧力を得る ことができ、高いシール性を発揮する事ができるようになる。この膨出部は図5 に示すような連結形状に形成することもできる。また、剛性体の弾性リングに対 する埋設固着の深さについては、先の実施例で述べたように、膨出部の直下程度 までとすることが好ましい。膨出部がない場合には(図6参照)、弾性リングの 内外周縁のほぼ真中辺りまでとするのが好ましい。それよりも埋設固着深さは浅 くてもよいが、深いのは好ましくない。さらには、図7に示すように膨出部から 内側周縁部1c(もしくは外側周縁部1d)にかけて連続な1つの曲面で形成す ることも出来る。
【0020】 また、シールリングを使用する場所についてもエンジンに燃料を供給するイン ジェクター等の部品を取付ける部分に限定されるものではなく、例えば、図8・ 9に示すように、ボルトBナットNによるフランジ連結部に用いてもよい。要す るに3方向のシール面に対してシールしたい場合に用いることができるものであ る。
【0021】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】実施例のシールリングの取り付け状態を示す断
面図
面図
【図2】実施例のシールリングを示す一部切欠斜視図
【図3】実施例のシールリングの取り付け状態を示す概
要図
要図
【図4】別実施例のシールリングの断面図
【図5】別実施例のシールリングの断面図
【図6】別実施例のシールリングの断面図
【図7】別実施例のシールリングの断面図
【図8】別実施例のシールリング取付部を示す断面図
【図9】別実施例のシールリング取付部を示す断面図
1 弾性リング 2 剛性体 1d 外周縁部 1a,1b 両端面 3 膨出部
Claims (3)
- 【請求項1】 弾性リング(1)の内外いずれか一方の
周縁部の全周にわたって、剛性体(2)の少なくとも一
部分を埋設固着してあるシールリング。 - 【請求項2】 前記埋設固着部分が前記弾性リング
(1)の外周縁部(1d)であって、剛性体(2)の少
なくとも一部が径方向外方に全周にわたって突出してい
る請求項1記載のシールリング。 - 【請求項3】 前記弾性リング(1)の厚み方向の両端
面(1a),(1b)に、全周にわたる膨出部(3)を形
成してある請求項1または請求項2記載のシールリン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6769993U JPH0738814U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6769993U JPH0738814U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | シールリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738814U true JPH0738814U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13352469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6769993U Pending JPH0738814U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | シールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738814U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09184720A (ja) * | 1995-12-29 | 1997-07-15 | Nec Corp | 測地測量方法及び測地測量装置 |
JP2004232712A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Arai Pump Mfg Co Ltd | リードバルブ |
JP2007139389A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Nippon Steel Corp | 蓄熱式バーナの先端部構造 |
JP2010084850A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Toto Ltd | 湯水混合カートリッジ |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP6769993U patent/JPH0738814U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09184720A (ja) * | 1995-12-29 | 1997-07-15 | Nec Corp | 測地測量方法及び測地測量装置 |
JP2004232712A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Arai Pump Mfg Co Ltd | リードバルブ |
JP2007139389A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Nippon Steel Corp | 蓄熱式バーナの先端部構造 |
JP4662840B2 (ja) * | 2005-11-22 | 2011-03-30 | 新日本製鐵株式会社 | 蓄熱式バーナの先端部構造 |
JP2010084850A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Toto Ltd | 湯水混合カートリッジ |
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