JP2008082220A - 電動コンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】電動コンプレッサにおいて、インバータハウジング200aおよびコンプレッサハウジング10の間に隙間が生じ難くする。
【解決手段】コンプレッサハウジング10およびインバータハウジング200aの間にパッキン部材70を設け、このパッキン部材70は、環状基部71および突出部72から構成されているので、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキに応じてパッキン部材70の突出部72の先端側を弾性変形させることができる。これに伴い、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキをパッキン部材70の突出部72が吸収することができる。
【選択図】図4
【解決手段】コンプレッサハウジング10およびインバータハウジング200aの間にパッキン部材70を設け、このパッキン部材70は、環状基部71および突出部72から構成されているので、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキに応じてパッキン部材70の突出部72の先端側を弾性変形させることができる。これに伴い、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキをパッキン部材70の突出部72が吸収することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、電動モータにより流体を圧縮する電動コンプレッサに関する。
従来、電動コンプレッサにおいては、コンプレッサおよび電動モータを収納するコンプレッサハウジングの外表面にインバータ回路に配置し、このインバータ回路を覆うようにインバータハウジングを配置し、さらにこのインバータハウジングをコンプレッサハウジングに対して締結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の電動コンプレッサでは、コンプレッサハウジングおよびインバータハウジングの間の隙間から水分などの異物が侵入するのを防ぐために、コンプレッサハウジングおよびインバータハウジングの間を接着したものがある。
特開2004−190547号公報
しかし、上述の電動コンプレッサでは、コンプレッサハウジングおよびインバータハウジングの間が接着されていると、インバータ回路に故障等が発生しても、インバータ回路だけを交換し難いといった問題がある。
これに対して、図17に示すように、インバータハウジング2がコンプレッサハウジング1との間にインバータ回路4を狭持させて、コンプレッサハウジング1に対して着脱可能に締結することも考えられる。この場合、インバータハウジング2とインバータ回路4とが接触した状態で、インバータハウジング2がコンプレッサハウジング1との間において断面円形のパッキン3が弾性変形してハウジング1、2の間を密閉するように構成する。
しかし、インバータ回路4の高さ寸法L1にバラツキがあり、この高さ寸法L1がインバータ回路4の収納スペースの高さ寸法L2(すなわち、コンプレッサハウジング1の外表面1aおよびインバータハウジング2の天井面2aの間の寸法)よりも大きいと、コンプレッサハウジング1の外表面1aとインバータハウジング2の天井面2aとが接触した状態でも、パッキン3に関わらず、ハウジング1、2の間に隙間が生じてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、コンプレッサハウジングおよびインバータハウジングの間に隙間が生じに難くした電動コンプレッサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1、第2のハウジングの間に配置され、電気回路装置を囲むように環状に形成され、かつ第1、第2のハウジングとの間を密閉する環状パッキン(70)と、を備え、環状パッキン(70)は、第1、第2のハウジングのうち一方のハウジング側に配置される環状基部(71)と、環状基部から第1、第2のハウジングのうち他方のハウジング側に突出するように形成される環状突出部(72)と、を備え、環状パッキン(70)は、環状突出部が他方のハウジング側に接触して弾性変形した状態で他のハウジングとの間を密閉するものであることを第1の特徴とする。
したがって、電気回路装置(すなわち、インバータ回路4)の高さ寸法(L1図1参照)にバラツキがあっても、このバラツキに応じて環状パッキンの環状突出部72を弾性変形させることにより、このバラツキを環状パッキンの突出部が吸収することができる。このため、第1、第2ハウジングの間に隙間が生じ難くすることができる。
なお、電気回路装置の高さ寸法とは、電気回路装置のうち第1、第2のハウジングの間の寸法のことである。
本発明では、環状突出部は、他方のハウジング側に接触して、電気回路装置に対して反対側に傾斜して弾性変形した状態で他のハウジングとの間を密閉するものであることを第2の特徴とする。
ここで、環状突出部が他方のハウジング側に接触して、電気回路装置側に傾斜して弾性変形した状態で他のハウジングとの間を密閉する場合には、環状突出部に対して電気回路装置の反対側(すなわち、第2のハウジングの外側)から圧力が加わると、環状突出部がこの圧力により弾性変形して、第1、第2ハウジングの間に隙間が生じる可能性がある。
これに対して、上述の如く、環状突出部は、他方のハウジング側に接触して、電気回路装置に対して反対側に傾斜していると、環状突出部に対して電気回路装置の反対側から圧力が加わっても、環状突出部がこの圧力により弾性変形し難くすることができ、第1、第2ハウジングの間に隙間が生じ難くなる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜図3に本発明の第1実施形態に係る車両空調装置用の電動コンプレッサ100を示す。図1は、電動コンプレッサ100を側方から視た部分断面図であり、図2は電動コンプレッサ100を上側から視た図、図3は図2中C−C断面図である。
図1〜図3に本発明の第1実施形態に係る車両空調装置用の電動コンプレッサ100を示す。図1は、電動コンプレッサ100を側方から視た部分断面図であり、図2は電動コンプレッサ100を上側から視た図、図3は図2中C−C断面図である。
本実施形態の電動コンプレッサ100は、凝縮器、減圧器、および蒸発器とともに、冷媒を循環する車両空調装置用の冷凍サイクル装置を構成している。電動コンプレッサ100は、インバータ装置200が一体化されたもので、自動車のエンジンルーム内において、エンジンの側壁に固定されている。
具体的には、電動コンプレッサ100は、図1に示すように、コンプレッサハウジング10、ステータ20、ロータ30、回転軸40、軸受け50、およびコンプレッサ60を備えている。
コンプレッサハウジング10は、図1に示すように、鉄、アルミニウム等の金属材料から略筒状に成形されたものであり、コンプレッサハウジング10の外表面の上側には、取付け凹部11が設けられている。取付け凹部11には、インバータ装置200が収納されている。インバータ装置200は、ステータ20に対して制御電流を供給する電気回路装置である。インバータ装置200は、取付け凹部11の底面に対してビス等により締結されている。
インバータ装置200の上側には、インバータ装置200を覆うようにインバータハウジング200aが配置されており、インバータハウジング200aは、図1および図3に示すように、断面コ字状に形成されている。インバータハウジング200aは、コンプレッサハウジング10の取付け凹部11との間でインバータ装置200を狭持する。インバータハウジング200aは、図2に示す4つのボルトBaによりコンプレッサハウジング10に対して着脱可能に締結されている。
ここで、インバータハウジング200aおよびコンプレッサハウジング10の間には、図1および図3に示すように、ゴム等の弾性部材からなるパッキン部材70が設けられており、パッキン部材70は、インバータ装置200を囲むように環状に形成されている。パッキン部材70は、耐水性に優れ、耐油性に優れ、かつ耐熱性に優れたゴム、樹脂材料からなるもので、例えば、H-NBR(水素添加ニトリルゴム)を用いることができる。なお、パッキン部材70の具体的な形状は後述する。
コンプレッサハウジング10は、図1に示すように、冷媒吸入孔12(鎖線で示す)、冷媒吐出孔13、および取付脚部14a、14b、14c、14dを備えている。冷媒吸入孔12は、蒸発器側からの冷媒を吸入する孔部であり、冷媒吐出孔13は、凝縮器に向けて冷媒を吐出する孔部である。
取付脚部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、ボルト孔を有する略角筒状に形成されている。取付脚部14a、14b、14c、14dにはボルトが貫通され、このボルトにより走行用のエンジンの垂壁(すなわち、車体側)に対してコンプレッサハウジング10が締結・固定される。
ここで、取付脚部14a、14bは、取付け凹部11を挟むように配置されており、取付脚部14a、14bは、それぞれ、上側に膨らむように形成されている。また、取付脚部14c、14dは、それぞれ、下側に膨らむように形成されている。
ステータ20は、コンプレッサハウジング10内に収納され、コンプレッサハウジング10に対して支持されている。ステータ20は、ステータコア、ステータコイル等から構成され、インバータ装置200から流れる制御電流により回転磁界を発生させる。
ロータ30は、永久磁石から構成され、回転軸40に対して支持されており、ロータ30は、ステータ20からの回転磁界により回転力を発生する。軸受け50は、図示しない他の軸受けとともに、コンプレッサハウジング10に対して支持され、回転軸40を回転自在に支持する。
なお、ステータ20、回転軸40、およびロータ30は、特許請求の範囲に記載の電動モータを構成している。また、コンプレッサ60は、ロータリ型コンプレッサであって、回転軸40からの回転力により回転して冷媒を吸入、圧縮、吐出する。
次に、パッキン部材70の具体的な形状について説明する。図4に図1中のA部分の拡大図を示す。
パッキン部材70は、環状基部71および突出部72から構成されており、環状基部71は、断面略四角形で、かつインバータ装置200を囲むように環状に形成されている。環状基部71には、インバータハウジング200aの突出部210が嵌合される孔部71aが設けられている。
ここで、突出部210は、インバータ装置200を囲むように環状に形成されている。突出部210は、インバータ装置200側に配置され、コンプレッサハウジング10側に突出するように形成される。突出部210は、インバータ装置200側からパッキン部材70の環状基部71を支える。突出部210は、請求項7に記載の支持部に相当する。
パッキン部材70の突出部72としては、環状基部71からコンプレッサハウジング10側に突出し、かつインバータ装置200と反対側に傾斜するように形成されている。ここで、本実施形態の突出部72としては、弾性変形する前から、インバータ装置200と反対側に傾斜するように形成されている。
次に、コンプレッサハウジング10に対するインバータハウジング200aの組み付けについて説明する。
まず、インバータハウジング200aの突出部210を環状基部71の孔部71a内に圧入して、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を固定する。
次に、インバータハウジング200aおよびパッキン部材70をコンプレッサハウジング10に対して押し付ける。このとき、コンプレッサハウジング10およびインバータハウジング200aの間にインバータ装置200が狭持されることになる。すなわち、インバータハウジング200aがインバータ装置200に接触した状態になる。
なお、図1では、インバータハウジング200aがインバータ装置200に対して非接触である状態のものが示されているが、実際にはインバータハウジング200aがインバータ装置200に対して接触している。
ここで、パッキン部材70の突出部72の先端側は、コンプレッサハウジング10に押し付けられて図5の斜線の状態から、実線状態に弾性変形して、インバータ装置200と反対側に傾斜する。これにより、パッキン部材70が弾性変形して、インバータハウジング200aおよびコンプレッサハウジング10の間を密閉することができる。その後、インバータハウジング200aがインバータ装置200に接触した状態で、4つのボルトBaによりインバータハウジング200aをコンプレッサハウジング10に対して締結する。
以上説明した本実施形態によれば、パッキン部材70は、環状基部71および突出部72から構成されているので、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキに応じてパッキン部材70の突出部72の変形量を変える。
すなわち、インバータ装置200の高さ寸法L1が大きくなるほど、突出部72を小さく弾性変形させる一方、高さ寸法L1が小さくなるほど、突出部72の先端側を大きく弾性変形させる。これに伴い、インバータ装置200の高さ寸法L1にバラツキが生じても、このバラツキをパッキン部材70の突出部72が吸収することができるので、インバータハウジング200aおよびコンプレッサハウジング10の間に隙間が生じ難くすることができる。
なお、インバータ装置200の高さ寸法L1とは、インバータ装置200のうち、インバータハウジング200aおよびコンプレッサハウジング10の間の寸法を意味する。
また、当該車両(すなわち、電動コンプレッサ100が搭載されている)の一部が水に浸かり、水圧がインバータハウジング200aに加わる場合がある。この場合、インバータハウジング200aの外側の圧力が高くなりその圧力が突出部72に与えられると、突出部72の先端部とインバータハウジング200aとの間に摩擦力(すなわち、反力)が生じる。ここで、本実施形態の場合には、突出部72がインバータ装置200側に傾斜するように弾性変形している場合に比べて、突出部72の先端部とインバータハウジング200aとの間に生じる摩擦力が大きくなる。したがって、インバータハウジング200aの外側の圧力が高くなっても、その圧力により、突出部72が変形し難くなるので、異物がインバータハウジング200a内に侵入し難い。
本実施形態のパッキン部材70の突出部72としては、弾性変形してインバータ装置200と反対側に傾斜するように形成されている。これに対して、図6中の実線で示すように、突出部72としては、環状基部71からコンプレッサハウジング10側に真っ直ぐに突出している場合には、パッキン部材70をコンプレッサハウジング10に対して押し付けたとき、図6中の鎖線で示すように、突出部72が中間部で折れ曲がり、くの字状に屈曲しやすい。
これに対して、本実施形態では、弾性変形する前から、インバータ装置200と反対側に傾斜するように形成されている。このため、パッキン部材70をコンプレッサハウジング10に対して押し付けたとき、パッキン部材70の突出部72の先端側は、コンプレッサハウジング10に押し付けられて、インバータ装置200と反対側に弾性変形し易い。
なお、上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を圧入により固定した例について説明したが、これに限らず、コンプレッサハウジング10に対してパッキン部材70を圧入により固定するようにしてもよい。
この場合、パッキン部材70の突出部72としては、インバータハウジング200a側に突出するように形成されるものを用いることが必要になる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aの突出部210をインバータ装置200側に設けた例について説明したが、これに限らず、図7に示すように、一定面積以上のシール座面Sを確保できるのであれば、インバータ装置200に対して反対側寄りに突出部210(支持部)を配置しても良い。シール座面Sは、インバータハウジング200aのうち環状基部71に対して接触する部分である。
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aの突出部210をインバータ装置200側に設けた例について説明したが、これに限らず、図7に示すように、一定面積以上のシール座面Sを確保できるのであれば、インバータ装置200に対して反対側寄りに突出部210(支持部)を配置しても良い。シール座面Sは、インバータハウジング200aのうち環状基部71に対して接触する部分である。
また、図8に示すように、コンプレッサハウジング10に突出部210を設ける場合には、一定面積以上のシール座面Sを確保できるのであれば、インバータ装置200に対して反対側寄りに突出部210を配置しても良い。この場合のシール座面Sは、コンプレッサハウジング10のうち環状基部71に対して接触する部分である。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を圧入により固定した例について説明したが、これに限らず、図9に示すように、パッキン部材70の凹部を削除し、このパッキン部材70をインバータハウジング200aに対して接着剤により固定するようにしてもよい。
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を圧入により固定した例について説明したが、これに限らず、図9に示すように、パッキン部材70の凹部を削除し、このパッキン部材70をインバータハウジング200aに対して接着剤により固定するようにしてもよい。
(第4実施形態)
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を接着剤により固定した例について説明したが、これに限らず、図10に示すように、パッキン部材70の凹部を削除し、パッキン部材70をコンプレッサハウジング10に対して接着剤により固定するようにしてもよい。
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aに対してパッキン部材70を接着剤により固定した例について説明したが、これに限らず、図10に示すように、パッキン部材70の凹部を削除し、パッキン部材70をコンプレッサハウジング10に対して接着剤により固定するようにしてもよい。
(第5実施形態)
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aの突出部をパッキン部材70に圧入して固定した例について説明したが、これに限らず、図11に示すように、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200を囲むように形成される環状溝部15を設け、この環状溝部15内にパッキン部材70の環状基部71を圧入して固定してもよい。これにより、パッキン部材70の位置ずれを防ぎつつ、パッキン部材70の形状を安定化させることができる。
上述の第1実施形態では、インバータハウジング200aの突出部をパッキン部材70に圧入して固定した例について説明したが、これに限らず、図11に示すように、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200を囲むように形成される環状溝部15を設け、この環状溝部15内にパッキン部材70の環状基部71を圧入して固定してもよい。これにより、パッキン部材70の位置ずれを防ぎつつ、パッキン部材70の形状を安定化させることができる。
(第6実施形態)
上述の第5実施形態では、コンプレッサハウジング10の環状溝部に、パッキン部材70の環状基部71を圧入して固定した例について説明したが、これに限らず、図12に示すように、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200側に配置される壁部16を設けるようにしてもよい。
上述の第5実施形態では、コンプレッサハウジング10の環状溝部に、パッキン部材70の環状基部71を圧入して固定した例について説明したが、これに限らず、図12に示すように、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200側に配置される壁部16を設けるようにしてもよい。
この壁部16は、インバータハウジング200a側に突出し、かつインバータ装置200を囲むように環状に形成されている。これにより、パッキン部材70の環状基部71をインバータ装置200側から支えることができ、パッキン部材70の形状を安定化させることができる。
なお、上述の第6実施形態では、コンプレッサハウジング10に対して壁部16を設けるようにした例について説明したが、これに限らず、壁部16をインバータハウジング200aに設けるようにしてもよい。
(第7実施形態)
本第7実施形態では、図13中のBaに示すように、上述の第6実施形態のコンプレッサハウジング10の壁部16にスリット(孔部)16aを設け、またパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを設け、壁部16のスリット16a内にパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを圧入してコンプレッサハウジング10にパッキン部材70を固定するようにする。これにより、コンプレッサハウジング10に対してパッキン部材70の位置決めを行うことができる。
本第7実施形態では、図13中のBaに示すように、上述の第6実施形態のコンプレッサハウジング10の壁部16にスリット(孔部)16aを設け、またパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを設け、壁部16のスリット16a内にパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを圧入してコンプレッサハウジング10にパッキン部材70を固定するようにする。これにより、コンプレッサハウジング10に対してパッキン部材70の位置決めを行うことができる。
(第8実施形態)
上述の第6実施形態では、コンプレッサハウジング10に壁部16を設けるようにした例について説明したが、これに代えて、図14中のBbに示すように、壁部16をインバータハウジング200aに設けるようにしてもよい。
上述の第6実施形態では、コンプレッサハウジング10に壁部16を設けるようにした例について説明したが、これに代えて、図14中のBbに示すように、壁部16をインバータハウジング200aに設けるようにしてもよい。
ここで、インバータハウジング200aの壁部16にスリット16aを設け、またパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを設け、壁部16のスリット16a内にパッキン部材70の環状基部71の突出部71cを圧入して、インバータハウジング200aにパッキン部材70を固定するようにする。
(第9実施形態)
上述の第6実施形態では、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200側に配置される壁部16を設け、パッキン部材70の環状基部71をインバータ装置200側から支えるようにした例について説明したが、これに限らず、図15に示すように、断面「く」の字状の支持部16bをコンプレッサハウジング10のうちインバータ装置200側に接着剤等により固定して、この支持部16bによりパッキン部材70の環状基部71をインバータ装置200側から支えるようにする。
上述の第6実施形態では、コンプレッサハウジング10に対してインバータ装置200側に配置される壁部16を設け、パッキン部材70の環状基部71をインバータ装置200側から支えるようにした例について説明したが、これに限らず、図15に示すように、断面「く」の字状の支持部16bをコンプレッサハウジング10のうちインバータ装置200側に接着剤等により固定して、この支持部16bによりパッキン部材70の環状基部71をインバータ装置200側から支えるようにする。
この場合、パッキン部材70の環状基部71に窪み71dが設けられており、支持部16bのうちインバータハウジング200a側に突出する突出部分160がこの窪み71dに嵌るようにする。これにより、コンプレッサハウジング10に対してパッキン部材70の位置決めをより良好に行うことができる。
(第10実施形態)
本第10実施形態では、図16に示すように、パッキン部材70の環状基部71に孔部71eを設け、この孔部71eにリング部材(環状補強部材)700を填め込む。ここで、リング部材700としては、パッキン部材70に比べて剛性の大きい金属、樹脂などからなる材料からなるものである。したがって、リング部材700がパッキン部材70の形状を環状に安定化させることができる。
本第10実施形態では、図16に示すように、パッキン部材70の環状基部71に孔部71eを設け、この孔部71eにリング部材(環状補強部材)700を填め込む。ここで、リング部材700としては、パッキン部材70に比べて剛性の大きい金属、樹脂などからなる材料からなるものである。したがって、リング部材700がパッキン部材70の形状を環状に安定化させることができる。
200a…インバータハウジング、10…コンプレッサハウジング、
70…パッキン部材、71…環状基部、72…突出部、
200…インバータ装置。
70…パッキン部材、71…環状基部、72…突出部、
200…インバータ装置。
Claims (12)
- 第1のハウジング(10)と、
前記第1のハウジング内に収納され、流体を圧縮するコンプレッサ(60)と、
前記第1のハウジング内に収納され、前記コンプレッサを駆動する電動モータ(20、30、40)と、
前記第1のハウジングの外表面に装着され、前記電動モータに電力を付与して前記電動モータを駆動させる電気回路装置(200)と、
前記電気回路装置を覆うように形成され、前記第1のハウジングに対して着脱可能に取り付けられ、かつ前記第1のハウジングとの間で前記電気回路装置を狭持する第2のハウジング(200a)と、
前記第1、第2のハウジングの間に配置され、前記電気回路装置を囲むように環状に形成され、かつ前記第1、第2のハウジングとの間を密閉する環状パッキン(70)と、を備える電動コンプレッサであって、
前記環状パッキン(70)は、前記第1、第2のハウジングのうち一方のハウジング側に配置される環状基部(71)と、前記環状基部から前記第1、第2のハウジングのうち他方のハウジング側に突出するように形成される環状突出部(72)と、を備え、
前記環状パッキン(70)は、前記環状突出部が前記他方のハウジング側に接触して弾性変形した状態で前記他のハウジングとの間を密閉するものであることを特徴とする電動コンプレッサ。 - 前記環状突出部は、前記他方のハウジング側に接触して、前記電気回路装置に対して反対側に傾斜して弾性変形した状態で前記他のハウジングとの間を密閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の電動コンプレッサ。
- 前記環状突出部は、前記弾性変形に先だって、前記電気回路装置に対して反対側に傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動コンプレッサ。
- 前記環状基部の形状を環状に安定させるために前記環状基部には、環状補強部材(700)が装着されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。
- 前記第1、第2のハウジングのうち一方のハウジングには、前記電気回路装置を囲むように環状に形成される環状溝部(15)が設けられ、
前記環状基部は、前記環状溝部内に填め込まれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。 - 前記第1、第2のハウジングのうち一方のハウジングには、前記環状基部を支える支持部(16b、210)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。
- 前記支持部(210)は、前記他方のハウジング側に突出し、かつ前記電気回路装置側から前記環状基部を支えることを特徴とする請求項6に記載の電動コンプレッサ。
- 前記支持部(16b)には、前記環状基部側に突出する突出部(160)が形成されており、
前記環状基部は、前記支持部が嵌合するように形成される窪み(71d)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電動コンプレッサ。 - 前記第1、第2のハウジングのうち一方のハウジングには、孔部(16a)が設けられており、
前記環状基部には、前記一方のハウジングの孔部に嵌合する突出部(71c)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。 - 前記第1、第2のハウジングのうち一方には、他方のハウジングに向けて突出し、かつ前記環状基部を前記電気回路装置側から支える壁部(16)が設けられており、
前記孔部(16a)は、前記壁部(16)に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の電動コンプレッサ。 - 前記環状基部および前記環状突出部は、弾性部材により一体に成形されたものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。
- 前記環状パッキンは、耐油性を有し、かつ耐熱性を有するものであることを特徴とする請求項10に記載の電動コンプレッサ。
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