JP2005233315A - Oリングの取付構造 - Google Patents

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治義 吉田
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Abstract

【課題】密閉性を有するエンジン,ポンプ等のケーシングやカバー等の部品におけるOリング取付箇所において、Oリングが環状溝から簡単に外れたり,脱落してしまうことを防止するとともに、Oリングの装着固定が容易であり、且つOリング固定箇所でのシール性の低下を防止すること。
【解決手段】突起部が所定間隔に複数形成されたOリングAと、該OリングAが挿入配置される環状の取付溝4が形成されたポンプケーシングBとからなること。前記取付溝4の溝壁部4bには切欠き部5が形成され、前記OリングAの突起部は前記切欠き部5より適宜の押圧力を受けるようにして固定されてなること。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉性を有するエンジン,ポンプ等のケーシングやカバー等の部品におけるOリング取付箇所において、Oリングが環状溝から簡単に外れたり,脱落してしまうことを防止するとともに、Oリングの装着固定が容易であり、且つOリング固定箇所でのシール性の低下を防止することができるOリングの取付構造に関する。
従来より、エンジンやポンプ等のケーシングやカバー等の部品において、密封性を必要とする部分ではOリングが多く使用されている。このOリングは、前記ケーシングやカバー等の構成部材の接合面の間に装着するために、接合面に環状溝が形成されて、該環状溝にOリングが配置されている。このOリングが環状溝から簡単に外れたり,脱落しないようにするために、Oリングに突起が形成され、その円周方向に等間隔に内周側に設けることで、Oリングを環状溝に嵌め込んだ状態で、Oリングが脱落しないようにしている。このような技術は、下記特許文献1に開示されている。
特許第2905124号
また、このような部品が工場にて製造されると、さらに別の工場に運び、例えばエンジンの大型構造物に取り付けられることが多い。そのようなポンプ等の構成部材を部品工場より出荷,搬送し、別の組立工場にて構造物等へ装着する際に、Oリングが構成部材より脱落することがあり、Oリングを紛失したり、組立作業でOリングが外れ作業効率を低下させる等の不都合があった。
このような不都合を解決する手段として環状溝の数箇所の内壁に突起を形成し、該突起にてOリングを対向する内壁に押し付けて固定し、Oリングの脱落防止がなされていた。しかし、単に環状溝の内壁に突起を無造作に形成したのではかえって種々の不都合が生じていた。例えば、突起が小さければ環状溝内にてOリングを固定するのに充分な固定力を得られず、Oリングが環状溝より簡単に脱落してしまうことになる。また突起が大きければ、Oリングを固定する押圧力は大きくなりOリングの固定力を充分なものとすることができるが、その反面、突起形成箇所でOリング断面が変形し、Oリングに捩れが生じ、浮き上がりが発生する恐れがあり、そのような状態で他の構造体に取り付けるとOリングの環状溝よりはみ出して、そのはみ出し部分が他部品の接合面箇所に食い込み押し潰され、Oリングの密封能力が低下することになる。
またOリングを環状溝に固定する手段として、環状溝の周路の適所にS字状の屈曲部を形成し、Oリングがその屈曲部にて無理に屈曲され、環状溝の側壁に接触し、その接触圧力にて環状溝にOリングを固定する手段も開発されている。しかし、このような手段によると環状溝の適所にS字状の屈曲部を形成することが必要となるが、小型化が要求されるような構成部材にこのような屈曲部を形成するスペースを設けることは容易ではなく、屈曲部を無理に形成すると結局は構成部材が大型化することとなるし、環状溝の周路の適所に屈曲部を形成するにしても、形成可能な箇所は限定されるので多数の固定用屈曲部を形成することができず、Oリングは充分には固定されない場合がある。そこで本発明の課題は、上述した問題点を解決することにある。
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、突起部が所定間隔に複数形成されたOリングと、該Oリングが挿入配置される環状の取付溝が形成されたポンプケーシングとからなり、前記取付溝の溝壁部には切欠き部が形成され、前記Oリングの突起部は前記切欠き部より適宜の押圧力を受けるようにして固定されてなるOリングの取付構造としたことにより、上記課題を解決したものである。
また上記構成において、前記Oリングの突起部は該Oリングの内周側に突出形成され、前記切欠き部は前記取付溝の内周側溝壁部に形成されてなるOリングの取付構造としたことにより、上記課題を解決したものである。また、前述の構成において、前記Oリングの突起部は該Oリングの外周側に突出形成され、前記切欠き部は前記取付溝の外周側溝壁部に形成されてなるOリングの取付構造としたことにより、上記課題を解決したものである。さらに、前述の構成において、前記突起部は、窪み部が形成されたり、前記突起部は、首部と該首部よりも広幅の膨大部とからなるOリングの取付構造としたことにより、上記課題を解決したものである。
請求項1の発明によれば、Oリングを取付溝に極めて容易に固定状態で装着することができ、工場から別の組立工場等への出荷,搬送及び組立作業時等にOリングがケーシングから簡単に脱落するような事態を防止することができる。請求項2の発明によれば、ケーシングを大型化することがなく、従来の取付スペースで十分に取付可能となる。また、請求項3の発明によれば、切欠き部が取付溝の外周側溝壁部に形成されているので、Oリングの突起部を切欠き部に装着するときに干渉するものがなく、作業が行ないやすいものにできる。また、ケーシングの外部からOリングを装着しているか否かを確認でき、Oリングの装着忘れを防止できる。請求項4の発明によれば、Oリングの取付溝への装着作業性を良好にすることができる。請求項5の発明によればOリングの取付溝への装着力をより一層強固にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明におけるOリングAは、図2(A)に示すように、その基本的には無端の環(ループ)状であるが、後述するケーシングBの取付溝の周路(溝コース)方向形状に略等しくなるように形成されるものであって、円形状,長方形状等の定形的な形状であることは少なく、図に示すように、後述するケーシングBの取付溝の形状に従う複雑な形状となることが多い。そのOリングAは、図2(A)に示すように、リング本体部1と複数の突起部2,2,…とからなり、そのリング本体部1の環周方向に沿って適宜の間隔をおいて複数の突起部2,2,…が形成されている。該突起部2,2,…の間隔は、必ずしも等間隔に形成されるものではなく、後述するケーシングB側の取付溝4に形成された切欠き部5,5,…の形成位置に対応させたものである。
その突起部2は、図2(B),図5(A)に示すように、リング本体部1の環周方向に略直交する方向に突出形成されたものであり、平面より見て略長方形状とした直方体形状に形成されている。その突起部2の厚さ寸法は、リング本体部1の直径より僅かに小さく形成されており、その突起部表面2a側はリング本体部1と段差が有り、また突起部裏面2b側は前記リング本体部1と段差の形成されない平坦面となるように形成されている〔図2(D)参照〕。
また、突起部2,2,…の幅方向の両突起部側面2c,2cは前記突起部裏面2bに向かうに従い次第に間隔が狭くなるように形成されている。また、突起部2の先端である突起部先端面2dは、前記突起部裏面2bに向かって内方に傾斜している。すなわち、突起部表面2aは、突起部裏面2bよりも幅寸法及び突出方向寸法において大きく形成されている。ここで前記突起部2の幅方向は、前記リング本体部1の環周方向と同一方向であり突出方向とは、前記リング本体部1の環周方向に直交する方向である。その突起部2の形状は、上記形状に限定されるものではなく、その平面形状として略台形状又は略U字形状等に形成されてもよい。また、前記突起部2,2,…は、図2(A)に示すように、前記リング本体部1の内周側に形成されている。或いは、図4(A),(B)に示すように、前記リング本体部1の外方側に形成される場合もある。
さらに、突起部2には、図2(A)乃至(D)に示すように、窪み部2eが形成されている。該窪み部2eは、前記突起部2の突起部表面2aの略中央箇所に形成された窪みであり、該窪み部2eを介して突起部2が幅方向に弾性的に伸縮することができる。この突起部2の幅方向における弾性的な伸縮は、図6(A)に示すように、後述するケーシングBの取付溝14に形成された切欠き部5に嵌入する場合に必要となるものである。OリングAは、その材質がゴム,合成樹脂であり、本来弾性を有したものであるが、その窪み部2eにより、より一層柔軟に変形することができるようになっている。該窪み部2eの形状は、平面的にみて長円,楕円形状又は長方形,正方形等の方形状に形成されている。前記窪み部2eは、非貫通状態であるが、突起部2の突起部表面2aから突起部裏面2bに向かって貫通状態に形成されてもかまわない。
前記突起部2には、別のタイプが存在する。この突起部2は、図7(A),(B)に示すように、首部2fと該首部2fよりも広幅の膨大部2gとから構成されたものである。その外形は、具体的には、略「Ω」字形状,或いはキノコ形状に形成されたものである。その首部2fの幅方向寸法は、後述する切欠き部5の間隔、すなわち両切欠き端縁5a,5a間の寸法に等しいか又は幅広に形成されている。また、膨大部2gの幅方向における首部2fからの両張出部分とリング本体部1との間隔は、切欠き部5形成箇所の溝壁部4bの厚さよりも狭く形成されている。
次に、ケーシングBについて説明する。該ケーシングBは、たとえば、エンジンの冷却のためのウォーターポンプのケースであったり、エンジンの一部を構成する構成部材である。また、エンジン本体にもウォーターポンプを構成するボリュート室等が形成されていることもあり、ケーシングBはウォーターポンプのカバー的な部材として使用されることもあり、常に密封性を要するため、互いの接合面にOリングAを設けている。そして、以下の説明においてこのウォーターポンプを具体例として説明する。そのケーシングBには、インペラが取り付けられる駆動軸の軸受が内装され、その駆動軸にはケーシングBの外側にてベルト車が設けられている。
そのケーシングBの外周には、図3に示すように、環(ループ)状の取付溝4が形成されており、OリングAがその取付溝4に装着される。該取付溝4は、周路(環状の溝コース又は道筋のこと)として形成されているが、円形状,長方形状等の規則的な形状であることは少なく、図に示すようにケーシングBの外周、具体的にはポンプ内部のポンプ室6の外周形状に対応した形状としているために、不規則な環(ループ)形状をした周路となることが多い。
また、その取付溝4は、その断面が略平坦状な溝底部4aの両側に溝壁部4b,4bが形成されており、該溝壁部4b,4bは、一定の深さまで均一の幅になっていたり、或いは、深さが深くなるにつれて幅が小さくなるような傾斜状の溝壁部4b,4bとして形成されることもある。前記両溝壁部4b,4bは、前記溝底部4aに対して立上り壁状に形成されたものであり、一方の溝壁部4bはケーシングBの内方側,すなわちポンプ室6側とを仕切る立上り壁板状をなし、これを内周側溝壁部4b1 と称する。また、他方の溝壁部4bはケーシングBの外部とを仕切る立上り壁又は立上り板状をなしており、これを外周側溝壁部4b2 と称する。
前述したように、OリングAの環周方向の形状は、この取付溝4の周路全体の形状に略一致した形状としている。その取付溝4の溝幅寸法は、OリングAのリング本体部1の直径よりも大きく形成されている。また、取付溝4の深さ寸法はOリングAのリング本体部1の直径よりも小さく形成され、深さ方向において取付溝4からOリングAが突出するようになっている。
その取付溝4の周路(溝コース)方向には、適宜の間隔をおいて切欠き部5,5,…が形成されている。該切欠き部5は、前記取付溝4の内周側溝壁部4b1 又は外周側溝壁部4b2 の何れか一方に形成されたものである。その切欠き部5には、図1(A),(B)に示すように、前記OリングAの突起部2が配置され、該突起部2は、その切欠き部5と相互に適当な押圧力Fを生じて、切欠き部5に固定されるようになっている。該切欠き部5は、前記溝壁部4b(内周側溝壁部4b1 又は外周側溝壁部4b2 )の適宜の領域部分が切除されて、開口が形成されたもので、略長方形状の開口を形成するものである。
そして内周側溝壁部4b1 に形成される切欠き部5によって、ポンプ室6と取付溝4とが連通する状態となり(図3参照)、また外周側溝壁部4b2 に形成される切欠き部5によって、ケーシングBの外部と取付溝4とが外部とが連通する状態となる。特に切欠き部5が取付溝4の外周側溝壁部4b2 側に形成された場合では、前記OリングAを取付溝4に装着するときに、突起部2を切欠き部5に挿入し易くすることができる。これは、図8(A),(B)に示すように、前記切欠き部5を外周側溝壁部4b2 側に形成することで、切欠き部5の外方側はケーシングBの外方でもあり、前記突起部2を切欠き部5に挿入するのに干渉する障害物がほとんど存在しないからである。
それゆえに、図8(C)に示すように、突起部2を切欠き部5に押し込みやすく、また十分に食い込み、OリングAが取付溝4に確実に装着することができ且つその作業性をより一層向上させることができる。さらに、ケーシングBの外部から、切欠き部5に挿入した突起部2の存在を確認することができるので、ひいては、OリングAを装着しているか否かをケーシングBを分解することなく、確認できる。さらにケーシングBの取付溝4へのOリングAの装着忘れも防止することができるものである。
また、その切欠き部5の下端は取付溝4の溝底部4aと同一面となるように形成されている。或いはその切欠き部5の下端は溝底部4aより僅かに高い位置となるように形成されることもある。該切欠き部5は、図3(A),図5(B)等に示すように、両切欠き端縁5a,5aを有している。すなわち、両切欠き端縁5a,5aの間が開口となっており、突起部2はその両切欠き端縁5a,5a間に挟まれるようにして配置固定される。その全ての切欠き部5,5,…は、前述したように取付溝4の内周側溝壁部4b1 又は外周側溝壁部4b2 のいずれか一方に形成されるものである。
そのOリングAの突起部2,2,…がケーシングBの切欠き部5,5,…に固定されるには、各突起部2の両突起部側面2c,2cの間隔寸法(突起部2の幅方向寸法)Waが前記切欠き部5の両切欠き端縁5a,5aの間隔寸法(切欠き部5の幅方向寸法)Wbとが同一か、又は突起部2の両突起部側面2c,2cの間隔寸法(突起部2の幅方向寸法)Waが前記切欠き部5の両切欠き端縁5a,5aの間隔寸法(切欠き部5の幅方向寸法)Wbよりも大きく形成されていることが必要である。すなわち、Wa≧Wbとなる〔図6(A),(B)参照〕。
なお、突起部2が首部2fと膨大部2gとから構成されるタイプでは、前記首部2fの幅方向の寸法がWaとなる。また、膨大部2gとリング本体部1との間の間隔寸法をWcとし、溝壁部4b(内周側溝壁部4b1 又は外周側溝壁部4b2 )の厚さ寸法をTとすると、T≧Wcとなるように設定される。これによって、図7(C)に示すように、突起部2は、切欠き部5に装着された状態で、首部2f及び膨大部2gに亘って、前記切欠き部5の両切欠き端縁5a,5aと相互に分布状態の押圧力f,f,…を生じるようになっている。
次に、前記OリングAをケーシングBの取付溝4に装着するには、取付溝4の形状に従ってOリングAの各部位の位置を合わせ、そのOリングAを取付溝4に配置し、OリングAに形成された突起部2,2,…を取付溝4に形成された切欠き部5,5,…に配置固定する。このとき、OリングAの各突起部2は、切欠き部5に略嵌め込まれる状態すなわち嵌入状態となり、切欠き部5の両切欠き端縁5a,5aに挟まれて突起部2の幅方向は弾性的に縮むことになる。
これによって、前記突起部2と前記切欠き部5との間には、弾性による押圧力Fが生じ、突起部2が切欠き部5に固定され、ひいては前記OリングAがケーシングBの取付溝4に固定状態で装着される。このようにして、部品が工場にて製造され、さらに別の工場に運び、例えばエンジンの大型構造物に取り付けるまでの間における出荷,搬送等の過程でOリングAがケーシングBから脱落して、OリングAを紛失したり、組立作業でOリングAが外れることによる作業効率の低下を防止することができる。
なお、前記OリングAの突起部2,2,…は、内方側又は外方側のいずれ側かに形成されるものであるが、必ずしもこの限りではなく、前記突起部2,2,…の形成箇所は内方側及び外方側に混在して形成されることもある。この場合には、図9に示すように、ケーシングB側の切欠き部5,5,…の形成箇所も取付溝4の内周側溝壁部4b1 側及び外周側溝壁部4b2 側にそれぞれ混在して形成されるものである。この場合でも前記突起部2,2,…と前記切欠き部5,5,…との形成位置が対応していることは当然である。
本発明は、上述した構成により、OリングAの突起部2,2,…をケーシングBの切欠き部5,5,…に嵌め込む(嵌入する)ようにして、突起部2,2,…と切欠き部5,5,…に固定するのみで、OリングAをケーシングBの取付溝4に装着固定することができる。この装着作業は極めて容易にでき、且つ複数の突起部2,2,…と切欠き部5,5,…とによる固定でOリングAはケーシングBに比較的強固に装着することができる。これによって、工場から別の組立工場等への出荷,搬送及び組立作業時等にOリングAがケーシングBから簡単に脱落するような事等の不都合を防止することができるものである。
また、前記突起部2,2,…は前記OリングAの内方側に突出形成され、前記切欠き部5,5,…は、取付溝4の内周側溝壁部4b1 に形成されることにより、ケーシングBを特別大きくすることなく、形成することが可能となる。すなわち、OリングAの突起部2,2,…が内方側に向かって形成され、その突起部2,2,…が前記取付溝4の内周側溝壁部4b1 に形成された切欠き部5,5,…に配置されることで、その取付溝4の外周側溝壁部4b2 を外方に向かって拡大(溝幅の拡大)することはなく、OリングAの大きさに対して、取付溝4の大きさを適宜設定することができる。これによってケーシングBを大型化することなく、従来の取付スペースで十分取付可能であり、特に自動車等のエンジンに装着されるウォーターポンプ等の機器には極めて有利なものとなる。
次に、前記突起部2には、窪み部2eが形成されることにより、OリングAの取付溝4への装着作業を行いやすくできる。すなわち、OリングAの装着において、前記窪み部2eによって、突起部2は、その形状が弾性的に収縮変形しやすくなり、幅方向寸法等を小さくすることが容易にできるようになる。そして前記取付溝4の切欠き部5にOリングAの突起部2を嵌め込む際に、僅かな力で突起部2を切欠き部5に固定させることができる。よって、前記OリングAの取付溝4への装着作業性を向上させることができる。また、前記突起部2を前記切欠き部5と同じ大きさもしくは、やや大きめに設定することで、突起部2が切欠き部5から環状溝より外れにくい構造とすることができ、ひいてはOリングAの浮き上がりや捩れ等が生じにくいものにできる。
また、前記突起部2は、窪み部2eと該窪み部2eよりも広幅の膨大部2gとからなることにより、突起部2が切欠き部5箇所に配置されたときに、窪み部2eが切欠き部5箇所によって挟持状態となるとともに、膨大部2gとリング本体部1との間に切欠き部5箇所が挟まれるようになり、突起部2と切欠き部5とはより一層強固な固定にできるものである。
(A)はOリングをケーシングに装着した状態の平面図、(B)は(A)のイ部拡大図、(C)は(B)のX1 −X1 矢視断面図である。 (A)はOリングの平面図、(B)は(A)のロ部拡大図、(C)は(B)のX2 −X2 矢視断面図、(D)は(B)のX3 −X3 矢視断面図である。 (A)はケーシングの平面図、(B)は(A)のハ部拡大図、(C)は(B)のX4 −X4 矢視断面図である。 (A)は外方側に突起部を形成したOリングをケーシングに装着した状態の平面図、(B)は(A)のニ部拡大図である。 (A)はOリングの突起部箇所の拡大斜視図、(B)はケーシングの切欠き部形成箇所の拡大斜視図である。 (A)はOリングの突起部の拡大平面図、(B)は突起部が切欠き部に嵌入状態で固定された要部拡大図である。 (A)は別のタイプの突起部が形成されたOリングをケーシングに装着した平面図、(B)は(A)のホ部拡大図、(C)は突起部と切欠き部と相互に分布状態の押圧力が生じている状態を示す作用図である。 (A)は切欠き部を外周側面部側に形成したケーシングの平面図、(B)はOリングの突起部を切欠き部箇所の取付溝に装着する状態を示す要部拡大斜視図、(C)はOリング突起部を切欠き部箇所の取付溝に装着する状態を示す断面図である。 突起部の形成を内方又は外方に混在させたOリングをケーシングに装着した平面図である。
符号の説明
Oリング…A、ケーシング…B、リング本体部…1、突起部…2、突起部表面…2a、
突起部裏面…2b、窪み部…2e、首部…2f、膨大部…2g、取付溝…4、
溝壁部…4b、内周側溝壁部…4b1 、外周側溝壁部…4b2 、切欠き部…5

Claims (5)

  1. 突起部が所定間隔に複数形成されたOリングと、該Oリングが挿入配置される環状の取付溝が形成されたポンプケーシングとからなり、前記取付溝の溝壁部には切欠き部が形成され、前記Oリングの突起部は前記切欠き部より適宜の押圧力を受けるようにして固定されてなることを特徴とするOリングの取付構造。
  2. 請求項1において、前記Oリングの突起部は該Oリングの内周側に突出形成され、前記切欠き部は前記取付溝の内周側溝壁部に形成されてなることを特徴とするOリングの取付構造。
  3. 請求項1において、前記Oリングの突起部は該Oリングの外周側に突出形成され、前記切欠き部は前記取付溝の外周側溝壁部に形成されてなることを特徴とするOリングの取付構造。
  4. 請求項1,2又は3において、前記突起部は、その突起部表面側より突起部裏面側に向かって窪み部が形成されてなることを特徴とするOリングの取付構造。
  5. 請求項1,2又は3において、前記突起部は、首部と該首部よりも広幅の膨大部とからなることを特徴とするOリングの取付構造。
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