JP4992759B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4992759B2
JP4992759B2 JP2008047522A JP2008047522A JP4992759B2 JP 4992759 B2 JP4992759 B2 JP 4992759B2 JP 2008047522 A JP2008047522 A JP 2008047522A JP 2008047522 A JP2008047522 A JP 2008047522A JP 4992759 B2 JP4992759 B2 JP 4992759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
housing
stator coil
plug member
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008047522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009203902A (ja
Inventor
茂 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008047522A priority Critical patent/JP4992759B2/ja
Publication of JP2009203902A publication Critical patent/JP2009203902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4992759B2 publication Critical patent/JP4992759B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、冷媒を圧縮する圧縮部と電動モータとをハウジング内に収納してなる電動圧縮機に関する。
従来、電動圧縮機では、ハウジングの貫通孔に密封端子が嵌め込まれ、ハウジングの内側で電動モータのステータコイルの一端部が中継ターミナルを介して密封端子に接続され、ハウジングの外側で駆動回路と密封端子とが接続され、駆動回路が密封端子および中継ターミナルを通してステータコイルに電流を流すようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−162701号公報
近年、上述の電動圧縮機を車両に搭載する場合において、冷媒に溶かす潤滑油として、エンジン駆動式圧縮機で用いられているポリアルキレングリコールの使用が求められている。
しかし、ポリアルキレングリコールは、電気絶縁性の低いものである。このため、例えば、中継ターミナルを構成する電気導通部が露出している場合において、ハウジング内の液相冷媒の冷媒量が増えて中継ターミナルが液相冷媒により浸漬されたとき、中継ターミナルから潤滑油を通してハウジングに電流が流れる可能性がある。
すなわち、中継ターミナルの電気導通部が電気的に絶縁されていない場合には、ハウジング内の液相冷媒により中継ターミナルが浸漬されると、漏電が生じる可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、電気絶縁性を確保するようにした電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81)が設けられており、
前記第1の貫通孔(81)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81)を形成する第1の貫通孔形成部(70、82、83)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(68a)を有する栓部材(68)を備え、
前記栓部材(68)のうち前記第2の貫通孔(68a)を形成する第2の貫通孔形成部(68c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の貫通孔(90a)を有し、かつ前記第1の貫通孔(81)内の前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付ける第1の押し付け部材(90)を備え、
前記第1の押し付け部材(90)が前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けることにより、前記第1の貫通孔形成部(82)が前記栓部材(68)を変形により圧縮するようになっていることを特徴とする。
これにより、栓部材の第2の貫通孔をステータコイルの一端側を通した状態で、このステータコイルの一端側が駆動回路側に接続されている。このため、ステータコイルの一端側を駆動回路側に接続する際に、ステータコイルを構成する導線の電気絶縁層をハウジング内で剥がす必要がない。さらに、ハウジング内で中継ターミナルを用いる必要がない。したがって、電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
請求項に係る発明では、前記仕切り壁(32)のうち前記第1の貫通孔(81)内には、第1のネジ部(82d)が設けられており、
前記第1の押し付け部材(90)には、前記第1のネジ部(82d)に噛み合う第2のネジ部(91)が設けられており、
前記第1のネジ部(82d)に前記第2のネジ部(91)を噛み合わせて前記第1の押し付け部材(90)を前記第1の貫通孔(81)内に締め込むことにより前記第1の押し付け部材(90)により前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記第1の貫通孔(81)は、前記ハウジング(15)の外側に開口して、かつ底部(81c)を有して、前記栓部材(68)が配置されている第2の孔(81b)と、前記第2の孔(81b)の底部(81c)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の孔(81f)とから構成され、
前記栓部材(68)は、前記第2の孔(81b)の前記底部(81c)によって支えられていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記第2の孔(81b)は、前記第1の貫通孔(81)の貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されており、
前記仕切り壁(32)のうち前記第2の孔(81b)を形成する孔形成部(82)には、前記底部(81c)側に向かうほど前記第2の孔(81b)の直径を小さくする傾斜部(82b)が設けられており、
前記栓部材(68)は、前記傾斜部(82b)により前記底部(81c)側に向かうほどを大きく圧縮した状態になっていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記仕切り壁(32)には、外側に突出する第1の突出部(80)が設けられており、
前記2の孔(81b)は、前記第1の突出部(80)に設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81)が設けられており、
前記第1の貫通孔(81)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81)を形成する第1の貫通孔形成部(82)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(95a)を有する栓部材(95)を備え、
前記栓部材(95)のうち前記第2の貫通孔(95a)を形成する第2の貫通孔形成部(95b)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
前記第1の貫通孔形成部(82)は、前記ハウジング(15)の外側に突出し、外側に開口して前記栓部材(95)が配置されている第4の孔(81d)を形成する第2の突出部(80a)を備え、
前記仕切り壁(32)には、前記第4の孔(81d)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第4の孔(81d)とともに前記第1の貫通孔を構成して、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第5の孔(81f)を形成しており、
前記第2の突出部(80a)の外周側に設けられ、かつ前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付ける第2の押し付け部材(100)を備え、
前記第2の押し付け部材(100)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けて前記第2の突出部(80a)が前記栓部材(95)を変形により圧縮させることにより、前記栓部材(95)が前記第2の突出部(80a)との間を密閉していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記第2の押し付け部材(100)は、前記第2の突出部(80a)の先端側に設けられ、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有する底部(102)と、この底部(102)から前記第2の突出部(80a)の外周側に筒状に突出する外周壁(101)とを備え、
前記第2の押し付け部材(100)の底部(102)が前記第2の突出部(80a)の先端側から前記栓部材(95)を支えた状態で、前記第2の押し付け部材(100)の外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記第4の孔(81d)は、その底部(81g)を有するように形成されており、
前記栓部材(95)は、前記第4の孔(81d)の前記底部(81g)によって支えられていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、前記第2の突出部(80a)が前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内側に圧入されて、前記外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする。
請求項10に係る発明では、前記第2の突出部(80a)は、前記第4の孔(81d)を形成する円筒状に突出しており、
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)は、前記第2の突出部(80a)を囲む円筒状に形成されており、
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内周側の直径は、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど小さくなることにより、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど前記栓部材(95)を大きく圧縮させるようになっていることを特徴とする。
請求項11に係る発明では、前記栓部材(68、95)は、前記第1の貫通孔(81)内に嵌め込まれて前記変形により圧縮されて、前記第1の貫通孔形成部(82)との間を密閉していることを特徴とする。
請求項12に係る発明では、前記栓部材(68、95)は、前記変形により圧縮されることにより前記第2の貫通孔形成部(68c、95b)が変形により前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする。
請求項13に係る発明では、前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81A)が設けられており、
前記第1の貫通孔(81A)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81A)を形成する第1の貫通孔形成部(83)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(95a)を有する栓部材(95)を備え、
前記栓部材(95)のうち前記第2の貫通孔(95a)を形成する第2の貫通孔形成部(95c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
前記仕切り壁(32)には、その外側に開口して底部(81g)を有し、かつ前記栓部材(95)が配置されている第6の孔(81h)と、前記第6の孔(81h)の底部(81g)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第6の孔(81h)とともに前記第1の貫通孔(81A)を構成し、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第7の孔(81n)とが設けられており、
前記第1の貫通孔形成部(83)は、前記仕切り壁(32)のうち前記第6の孔(81h)を形成する第6の孔形成部(80b)を有し、
前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける第3の押し付け部材(100)を備え、
前記第3の押し付け部材(100)が前記栓部材(95)を前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に押し付けることにより、前記栓部材(95)が変形により膨張して前記第6の孔形成部(80b)との間を密閉していることを特徴とする。
請求項14に係る発明では、前記第6の孔形成部(80b)は、前記ハウジング(15)の外側に筒状に突出し、かつ前記第6の孔(81h)を形成する第3の突出部であり、
前記第3の押し付け部材(100)は、前記第3の突出部の先端側に配置されて、前記第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける底部(102)と、この底部(102)から前記第3の突出部(80b)の外周側に筒状に突出する第2の外周部(101)とを備え、
前記第3の突出部(80b)の外周側には、第3のネジ部(89)が設けられており、
前記第2の外周壁(101)の内周側には、前記第3のネジ部(89)に噛み合う第4のネジ部(101a)が設けられており、
前記第3のネジ部(89)に前記第4のネジ部(101a)を噛み合わせて前記第3の押し付け部材(100)を前記第3の突出部(80b)に締め込んだ状態で、前記第3の押し付け部材(100)の底部(102)が前記栓部材(95)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする。
請求項15に係る発明では、前記栓部材(95)は、前記変形により膨張することにより前記第2の貫通孔形成部(95b)が変形により圧縮して前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下説明する第1〜第4実施形態のうち、特許請求の範囲に記載した発明の実施形態は、第2、第3、第4実施形態であり、第1実施形態は発明の前提となる参考例を示す。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態の車両用電動圧縮機の構成を示す。
車両用電動圧縮機は、車両用空調装置に適用され、凝縮器、減圧器、蒸発器とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成する。
ここで、冷媒として、HFC134aが用いられている。冷媒には、潤滑油としてのポリアルキレングリコールが予め溶かされている。
車両用電動圧縮機は、略円筒状のハウジング15を備えている。ハウジング15は、吐出ハウジング11、中間ハウジング12、および吸入ハウジング13から構成されている。
吐出ハウジング11は、ハウジング15の軸線方向一方側に配置されている。中間ハウジング12は、吐出ハウジング11に対して軸線方向他方側に配置されている。吸入ハウジング13は、中間ハウジング12に対して軸線方向他方側に配置されている。
本実施形態では、吐出ハウジング11、中間ハウジング12、および吸入ハウジング13は、それぞれ、アルミニウム等の導電性の金属材料からなるものである。
なお、吐出ハウジング11と中間ハウジング12とはボルト14aによって締結されている。中間ハウジング12と吸入ハウジング13とはボルト14bによって締結されている。
吐出ハウジング11には、冷媒を凝縮器側に吐出する吐出ポート16が設けられている。吐出ハウジング11内には、冷媒を圧縮する圧縮部19が配置されている。
圧縮部19は、固定スクロール部材17と可動スクロール部材18とから構成されている。固定スクロール部材17は、ネジ24によって、吐出ハウジング11に固定されている。可動スクロール部材18は、固定スクロール部材17に対して軸線方向他方側に配置されている。可動スクロール部材18は、固定スクロール部材17に対向している。
可動スクロール部材18は、固定スクロール部材17の反対側(すなわち、軸線方向他方側)に円筒状に突出するボス部21を備えている。
ボス部21の外周側には、複数のリング26が配置されている。図中では1つのリング26を示す。複数のリング26は、それぞれ、穴部27cが軸線方向に開口するように形成されている。複数のリング26は、後述する回転軸31を中心とする円周方向に並べられている。複数のリング26は、可動スクロール部材18の側壁22の凹部22a内にそれぞれ嵌合されている。
中間ハウジング12には、複数のピン27がそれぞれ挿入される複数の孔12aが設けられている。図中では1つの孔12aを示す。複数のピン27は、それぞれ、先端側がリング26の穴部27c内に位置する。
複数のピン27と複数のリング26とは、可動スクロール部材18の自転を阻止して旋回運動を可能にするピンリング式の自転阻止機構を構成している。
回転軸31は、中間ハウジング12内から吸入ハウジング13内にかけてハウジング15の軸線方向に延びるように配設されている。
回転軸31の軸線方向の他方側31aは、軸受34により支持されている。軸受34は、吸入ハウジング13の支持部33により支持されている。支持部33は、仕切壁32から圧縮部19側に向かって円筒状に突出するように形成されて軸受34を収納する。仕切壁32は、吸入ハウジング13のうち軸線方向他方側に設けられ、吸入ハウジング13の内側と外側とを隔離する。
回転軸31における軸線方向一方側には、大径部31bが設けられている。大径部31bは、軸受39を介して中間ハウジング12に支持されている。大径部31bには、軸線方向一方側に突出する偏心ピン31cが設けられている。偏心ピン31cは、偏心ブッシュバランサ42内に挿通されている。偏心ブッシュバランサ42は、ベアリング41を介してボス部21によって支持されている。
仕切壁32と圧縮部19との間には、電動モータ35が配置されている。電動モータ35は、三相同期モータを構成するものであって、ステータコア36、ステータコイル37、およびロータ38を備える。
ステータコア36は、略円筒状の磁性体からなるもので、中間ハウジング12と吸入ハウジング13とのそれぞれの内壁により支持されている。
ステータコイル37は、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルから構成されている。U相コイル、V相コイル、およびW相コイルは、それぞれ、ステータコア36に導線を回巻されているものである。導線は、導電性線材に電気絶縁層が被覆されたものである。
ステータコイル37の一端側37aは、吸入ハウジング13の貫通孔60を通してその外側まで延びており、ステータコイル37の一端側37aの先端は、駆動回路46に接続されている。ステータコイル37の一端側37aは、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルのそれぞれの一端側が一本に束ねられたものである。貫通孔60は、後述するように栓部材61により密閉されている。
ロータ38は、ステータコア36の内周側に配置されている。ロータ38は、略円筒状に形成されて、その軸線方向が回転軸31の軸線方向に一致した状態に配設されている。ロータ38のうち中空部には、回転軸31が貫通している。
吸入ハウジング13の上側には、蒸発器側から冷媒を吸入する吸入ポート44が設けられている。吸入ハウジング13には、軸線方向他方側に開口する開口部13aを形成する環状壁部55が設けられている。環状壁部55の内側には、駆動回路46が収納されている。
駆動回路46は、三相交流電圧を発生するインバータ回路48と、インバータ回路48を制御する制御回路47とから構成されている。開口部13aは、蓋部材45により封鎖されている。これにより、水や異物から駆動回路46を保護し、かつ駆動回路46から電磁波が外部に放出することを防ぐことができる。
吸入ハウジング13には、コネクタ53が設けられている。コネクタ53は、
外部電源と駆動回路46との間において、電線(図示省略)による接続を中継する。
吸入ハウジング13のうち環状壁部55の下側には、コンデンサ51を収容する収容室52が設けられている。コンデンサ51は、コネクタ53を介して外部電源から駆動回路46に供給される電源電圧を安定化させる。
次に、本実施形態の車両用電動圧縮機の概略作動について説明する。
まず、駆動回路46が外部電源から電源電圧を与えられると、駆動回路46がステータコイル37の一端側37aに三相交流電流を出力する。すると、ステータコイル37から回転磁界が発生する。これに伴い、ロータ38が回転磁界に同期して回転軸31を回転させる。このため、圧縮部19の可動スクロール部材18が回転軸31の回転力により旋回する。
すると、冷媒が吸入ポート44を通してハウジング15内に吸入される。この冷媒がステータコア36とロータ38との間の隙間を通って圧縮部19側に流れ、さらに冷媒が可動スクロール部材18と固定スクロール部材17とにより圧縮され、この圧縮された冷媒が吐出ポート16から吐出される。
次に、本実施形態の仕切壁32の貫通孔60および栓部材61の具体的構成について図2、図3を参照して説明する。
図2は図1中A部分の拡大図であり、図3(a)は貫通孔60から栓部材61を取り除いた状態を示す図、図3(b)は栓部材61の断面図であり、図3(c)は栓部材61の斜視図である。
貫通孔60は、第1の貫通孔をなすもので、図2に示すように、仕切壁32の内外を貫通するように形成されている。貫通孔60は、その貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。図3(a)に示すように、貫通孔60の直径kaは、吸入ハウジング13の外側に向かうほど小さくなっている。
貫通孔60内には、栓部材61が配置されている。栓部材61は、図3(b)、(c)に示すように、貫通孔60の貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。栓部材61の貫通方向に直交する断面の直径Laは、吸入ハウジング13の外側に向かうほど小さくなっている。
ここで、栓部材61を貫通孔60内に嵌め込む前の状態では、栓部材61の直径Laは、貫通孔60の直径kaに比べて大きくなっている。
栓部材61には、吸入ハウジング13の内外に貫通する第2の貫通孔としての貫通孔61aが設けられている。貫通孔61aには、ステータコイル37の一端側37a(図2参照)が通っている。
ここで、栓部材61を貫通孔60内に嵌め込む前の状態では、貫通孔61aのうち貫通方向に直交する断面の面積は、ステータコイル37の一端側37aのうち貫通方向に直交する断面の面積に比べて大きく設定されている。
本実施形態では、栓部材61は、ゴム等の弾性を有する材料からなる。材料としては、高い電気絶縁性を有し、かつ潤滑油に対する耐腐食性を有し、さらに高温、低温、高圧力に耐え得るものである。例えば、材料としては、イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴムが用いられる。
仕切壁32のうち貫通孔60を形成する第1の貫通孔形成部としての貫通孔形成部70には、環状に形成される溝71が設けられている。溝71には、栓部材61より内側に位置する。
溝71には、サークリップなどのリング状部材62が嵌め込まれている。リング状部材62は、栓部材61を吸入ハウジング13の内側から支えることにより、栓部材61が吸入ハウジング13の内側に移動することを止める栓止め部材を構成する。
次に、本実施形態の栓部材61の組み付けについて説明する。
まず、ステータコア36およびステータコイル37等が取り付けられた状態のハウジング15と、栓部材61とを用意する。
次に、栓部材61の貫通孔61aにステータコイル37の一端側37aを通し、この状態の栓部材61を吸入ハウジング13の内側から仕切壁32の貫通孔60内に挿入する。
これに伴い、栓部材61は、貫通孔形成部70によって弾性変形して圧縮された状態になる。これにより、栓部材61と貫通孔形成部70との間が密閉した状態になる。
また、栓部材61の圧縮に伴って、栓部材61のうち貫通孔61aを形成する第2の貫通孔形成部としての孔形成部61cが弾性変形して圧縮する。これに伴って、孔形成部61cとステータコイル37の一端側37aとの間が密閉した状態になる。
次に、吸入ハウジング13の内側からリング状部材62を貫通孔形成部70の溝71に嵌め込む。
その後、吸入ハウジング13の外側で、ステータコイル37の一端側37aの先端側と駆動回路46とを接続する。
以上説明した本実施形態によれば、栓部材61の貫通孔61aをステータコイル37の一端側37aを通した状態で、このステータコイル37の一端側37aが駆動回路46側に接続されている。このため、ステータコイル37の一端側37aを駆動回路46側に接続する際に、ハウジング15内で電気導通部が露出した中継ターミナルを用いる必要がない。さらに、ステータコイル37を構成する導線の導電性線材をハウジング15内で露出させる必要がない。
したがって、ハウジング15内の液相冷媒の冷媒量が増えてステータコイル37の全体が液相冷媒により浸漬された場合でも、ステータコイル37を構成する導線の導電性線材、或いは中継ターミナル等の電気導通部が直接、潤滑油に触れることがない。これにより、車両用電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
本実施形態では、吸入ハウジング13において仕切壁32の貫通孔60の直径kaが外側に向かうほど小さくなっている。これにより、吸入ハウジング13の外側に向かうほど栓部材61が大きく圧縮された状態になる。
このため、吸入ハウジング13の内側の冷媒圧力が高くなったときでも、栓部材61が冷媒圧力により外側に移動することを妨げることができる。
本実施形態では、吸入ハウジング13の仕切壁32の貫通孔60内で栓部材61より内側には、栓部材61を支えるリング状部材62が配置されている。このため、吸入ハウジング13の内側の冷媒圧力が低くなったときでも、栓部材61が冷媒圧力により内側に移動することを止めることができる。
上述の第1実施形態では、栓部材61が弾性変形により圧縮した状態で、貫通孔形成部61cが弾性変形によりステータコイル37の一端側37aとの間を密閉するようにした例を示したが、これに限らず、栓部材61を貫通孔60内に嵌め込む前の状態で、栓部材61として、貫通孔形成部61cが弾性変形によりステータコイル37の一端側37aとの間を密閉しているものを用いてもよい。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、栓部材を吸入ハウジングの内側から貫通孔内に挿入した例を示したが、これに代えて、栓部材を吸入ハウジングの外側から仕切壁の貫通孔内に挿入した本第2実施形態を示す。
図4に本実施形形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図、図5に仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す。
まず、吸入ハウジング13の仕切壁32には、図4に示すように、外側に突出する第1の突出部としての突出部80が設けられている。突出部80には、図5に示すように、孔81bが設けられている。すなわち、突出部80は、孔81bを形成する孔形成部を構成する。
孔81bは、突出部80の先端側から吸入ハウジング13の内側に凹む第2の孔を構成する。孔81bは、その貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。孔81bのうち吸入ハウジング13の内側には、底部81cが設けられている。
図5に示すように、突出部80において孔81b内には、底部81c側に向かうほど孔81bの直径Kbを小さくする傾斜部82bが設けられている。突出部80において孔81b内には、第1のネジ部としてのネジ部82dが設けられている。ネジ部82dは、傾斜部82bより外側に位置する。
仕切壁32には、第3の孔としての孔81fが設けられている。孔81fは、孔81b側と吸入ハウジング13の内側との間を貫通する第2の孔を構成している。孔81fは、孔81bとともに、吸入ハウジング13の内外に貫通する第1の貫通孔としての貫通孔81を構成する。
仕切壁32のうち孔81fを形成する孔形成部81eは、突出部80とともに、第1の貫通孔形成部としての貫通孔形成部82を構成する。
孔81fは、その貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。孔81fの直径Kcは、孔81bの直径Kbより小さくなっている。
孔81b内には、栓部材68が配置されている。栓部材68は、貫通孔81の貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。栓部材68において吸入ハウジング13の内側には、傾斜部69が設けられている。傾斜部69は、貫通方向に直交する断面の直径Lbが、吸入ハウジング13の内側に向かうほど小さくなっている。
ここで、栓部材68を孔81bに嵌め込む前の状態では、栓部材68の直径Lbは、孔81bの直径kbに比べて大きくなっている。
栓部材68には、吸入ハウジング13の内外に貫通する第2の貫通孔としての貫通孔68aが設けられている。貫通孔68aには、ステータコイルの一端側37aが通っている。
ここで、栓部材68を孔81b内に嵌め込む前の状態では、貫通孔68aのうち貫通方向に直交する断面の面積は、ステータコイルの一端側37aのうち貫通方向に直交する断面の面積に比べて大きく設定されている。
本実施形態では、栓部材68は、プラスチック等の樹脂材料からなるものである。この材料として、電気絶縁性を有し、かつ潤滑油に対する耐腐食性を有し、さらに高温、低温、高圧の環境下に耐えうるものが用いられる。
例えば、この材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、およびポリエチレンナフタレート(PEN)である。
孔81bのうち栓部材68より外側には、栓部材68を内側に押し付ける第1の押し付け部材としてのボルト90が配設されている。ボルト90には、孔形成部82のネジ部82dに噛み合う第2のネジ部としてのネジ部91が設けられている。ボルト90には、貫通方向に貫通してステータコイルの一端側37aを通す第3の貫通孔としての貫通孔90aが設けられている。
次に、本実施形態の栓部材68の組み付けについて説明する。
まず、仕切壁32の孔81fにステータコイルの一端側37aの先端側を通して、さらにその一端側37aの先端側を栓部材68の貫通孔68aおよびボルト90の貫通孔90aのそれぞれに通す。
次に、仕切壁32の孔81bに栓部材68を挿入する。さらに、ボルト90のネジ部91を孔形成部82のネジ部82dに噛み合わせて、ボルト90を孔81bに締め込む。
これに伴い、ボルト90の先端側が栓部材68を内側に押し込む。このため、栓部材68は、傾斜部69により案内されて底部81c側に挿入される。
これに伴って、栓部材68は、孔形成部82の傾斜部82bにより、弾性変形により圧縮した状態になる。これにより、栓部材68は、底部81cにより支えられた状態で、傾斜部82bとの間を密閉している。
また、栓部材68の圧縮に伴って、栓部材68のうち貫通孔68aを形成する第2の貫通孔形成部としての孔形成部68cが弾性変形して圧縮する。これに伴って、孔形成部68cとステータコイルの一端側37aとの間が密閉した状態になる。
その後、吸入ハウジング13の外側で、ステータコイルの一端側37aと駆動回路46とを接続する。
以上説明した本実施形態によれば、ステータコイルの一端側37aを、仕切壁32の孔81f、栓部材68の貫通孔68a、およびボルト90の貫通孔90aのそれぞれに通した状態で、このステータコイルの一端側37aが駆動回路46側に接続されている。
このため、上述の第1実施形態と同様に、吸入ハウジング13の内側で、ステータコイル37を構成する導線の導電性線材、或いは中継ターミナル等の電気導通部が直接、潤滑油に触れることがない。
これにより、吸入ハウジング13内の液相冷媒の冷媒量が増えてステータコイル37の全体が液相冷媒により浸漬された場合でも、車両用電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
本実施形態では、ボルト90により栓部材68を吸入ハウジング13の内側に押し付けているので、吸入ハウジング13内の冷媒圧力が高くなっても、栓部材68が冷媒圧力により外側に移動することを止めることができる。
本実施形態では、仕切壁32の孔形成部82には、底部81c側に向かうほど孔81bの直径Kbを小さくする傾斜部82bが設けられている。したがって、栓部材68は底部81c側に向かうほど大きく圧縮される。このため、栓部材68は、傾斜部82bとの間を確実に密閉することができる。
これに伴い、栓部材68の孔形成部68cが底部81c側に向かうほど大きく圧縮される。これに伴って、孔形成部68cとステータコイルの一端側37aとの間が確実に密閉した状態になる。
また、孔形成部82の底部81cによって支えているので、吸入ハウジング13の内側の冷媒圧力が低くなったときでも、栓部材68が冷媒圧力によって内側に移動することを止めることができる。
上述の第2実施形態では、栓部材68が弾性変形により圧縮した状態で、孔形成部68cが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉するようにした例を示したが、これに限らず、栓部材68を孔81bに嵌め込む前の状態で、栓部材68して、孔形成部68cが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉しているものを用いてよい。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態では、栓部材を吸入ハウジングの内側に押し込んで栓部材を圧縮させた例を示したが、これに代えて、栓部材を外周側から圧縮させる本第3実施形態を示す。
図6に本実施形形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図、図7に仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す。図6、図7において、図4、図5と同一の符号のものは同一のものを示し、その説明を省略する。
まず、吸入ハウジング13の仕切壁32には、図7に示すように、外側に円筒状に突出する第2の突出部としての突出部80aが設けられている。突出部80aには、底部81gを有する孔81dが形成されている。孔81dは、吸入ハウジング13の外側に開口する第4の孔を構成する。
仕切壁32には、第5の孔としての孔81fが設けられている。孔81fは、孔81dの底部81g側と吸入ハウジング13の内側の間を貫通している。仕切壁32のうち孔81fを形成する孔形成部81eは、突出部80aとともに第1の貫通孔形成部としての貫通孔形成部82を構成している。
孔81d、81fは、吸入ハウジング13の内外に貫通する第1の貫通孔としての貫通孔81を構成する。孔81dは、貫通孔81の貫通方向に直交する断面が円形に形成されている。孔81fは、貫通孔81の貫通方向に直交する断面が円形に形成されている。孔81fの直径Ke(図7参照)は、孔81dの直径Kdより小さくなっている。
孔81d内には、栓部材95が配置されている。栓部材95は、貫通孔81の貫通方向に直交する断面が円形になる円柱状に形成されている。
栓部材95には、吸入ハウジング13の内外に貫通する第2の貫通孔としての貫通孔95aが設けられている。貫通孔95aには、ステータコイルの一端側37aが通っている。
ここで、栓部材95を孔81d内に嵌め込む前の状態では、貫通孔95aのうち貫通方向に直交する断面の面積は、ステータコイルの一端側37aのうち貫通方向に直交する断面の面積に比べて大きく設定されている。
栓部材95は、上述の第2の実施形態の栓部材と同一の材料からなるものである。
突出部80aの先端側には、第2の押し付け部材としての蓋部材100が配置されている。蓋部材100は、底部102および外周壁101を備えている。底部102は、突出部80aの先端側に設けられており、底部102には、ステータコイルの一端側37aが通る第4の貫通孔としての貫通孔100aが設けられている。
蓋部材100の外周壁101は、底部102から突出部80aの外周側に円筒状に突出している。外周壁101の内周側の直径D1は、突出部80aの外周側の直径D2より小さくなっている。外周壁101の内周側の直径D1は、底部102の近づくほど小さくなっている。
次に、本実施形態の栓部材68の組み付けについて説明する。
まず、仕切壁32の孔81fにステータコイルの一端側37aの先端側を通して、さらに一端側37aの先端側を栓部材95の貫通孔95aおよび蓋部材100の貫通孔100aのそれぞれに通す。
次に、仕切壁32の孔81dに栓部材95を挿入する。さらに、蓋部100を
突出部80aの先端側に装着する。
これに伴い、蓋部100の外周壁101が突出部80aを図6中矢印aの如く押し込む。これにより、突出部80aが孔部81d側に変形する。このため、栓部材95は、蓋部100の底部102から支えられ、かつ孔81dの底部81gにより支えられた状態で、弾性変形により圧縮する。これにより、突出部80aと栓部材95との間が密閉することになる。
また、栓部材95の圧縮に伴って、栓部材95のうち貫通孔95aを形成する第2の貫通孔形成部としての孔形成部95b(図7参照)が弾性変形して圧縮する。これに伴って、孔形成部95bとステータコイルの一端側37aとの間が密閉した状態になる。
その後、吸入ハウジング13の外側で、ステータコイルの一端側37aと駆動回路とを接続する。
以上説明した本実施形態によれば、仕切壁32の孔81fにステータコイルの一端側37aの先端側を通して、さらに一端側37aの先端側を栓部材95の貫通孔95aおよび蓋部材100の貫通孔100aのそれぞれに通した状態で、このステータコイルの一端側37aが駆動回路46側に接続されている。
このため、上述の第1、2実施形態と同様に、吸入ハウジング13の内側で、ステータコイル37を構成する導線の導電性線材、或いは中継ターミナル等の電気導通部が直接、潤滑油に触れることがないので、車両用電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
本実施形態では、栓部材95は、孔81dの底部81gにより吸入ハウジング13の内側から支えられている。このため、吸入ハウジング13内の冷媒圧力が低くなっても、栓部材95が冷媒圧力により内側に移動することを止めることができる。
本実施形態では、蓋部100の外周壁101の内周側の直径D1は、底部102の近づくほど小さくなっている。したがって、突出部80aは、その先端側に近づくほど孔部81d側に大きく変形する。よって、栓部材95は、蓋部100の底部102側に近づくほど大きく圧縮されるので、突出部80aと栓部材95との間を確実に密閉することができる。
これに伴い、栓部材95の孔形成部95bが底部102側に向かうほど大きく圧縮される。よって、孔形成部95bとステータコイルの一端側37aとの間が確実に密閉した状態になる。
上述の第3実施形態では、栓部材95が弾性変形により圧縮した状態で、孔形成部95bが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉するようにした例を示したが、これに限らず、栓部材95を孔81dに嵌め込む前の状態で、栓部材95して、孔形成部95bが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉しているものを用いてよい。
(第4実施形態)
上述の第3実施形態では、栓部材を圧縮させて突出部との間を密閉した例を示したが、これに代えて、栓部材を膨張させて突出部との間を密閉する本第4実施形態を示す。
図8に本実施形形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図、図9に仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す。図8、図9において、図6、図7と同一の符号のものは同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形形態における仕切壁32には、吸入ハウジング13の外側に筒状に突出する第3の突出部としての突出部80bが設けられている。突出部80bには、図9に示すように、底部81gを有し、かつ栓部材95を収納する孔81hが形成されている。孔81hは、吸入ハウジング13の外側に開口する第6の孔を構成する。突出部80bの外周側には、第3のネジ部としてのネジ部89が設けられている。
仕切壁32には、第7の孔としての孔81nが設けられている。孔81nは、孔81hの底部81g側と吸入ハウジング13の内側の間を貫通している。孔81nは、その貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されている。
仕切壁32のうち孔81nを形成する孔形成部81pは、突出部80bとともに第1の貫通孔形成部としての貫通孔形成部83を構成している。
孔81h、81nは、吸入ハウジング13の内外に貫通する第1の貫通孔としての貫通孔81Aを構成する。孔81hは、貫通孔81Aの貫通方向に直交する断面が円形に形成されている。孔81nは、貫通孔81Aの貫通方向に直交する断面が円形に形成されている。孔81nの直径Kx(図9参照)は、孔81hの直径Ktより小さくなっている。
本実施形態の栓部材95は、上述の第3実施形態の栓部材と同様に、円柱状に形成されている。ここで、栓部材95を孔81h内に嵌め込む前の状態では、栓部材95の貫通方向の長さL1(図9参照)は、孔81hの深さL2より長くなっている。
栓部材95を孔81h内に嵌め込む前の状態では、貫通孔95aのうち貫通方向に直交する断面の面積は、ステータコイルの一端側37aのうち貫通方向に直交する断面の面積に比べて大きく設定されている。
突出部80bの先端側には、第3の押し付け部材としての蓋部材100が配置されている。蓋部材100の外周壁101は、底部102から突出部80bの外周側に円筒状に突出する第2の外周部を構成している。外周壁101の内周側には、ネジ部89に噛み合う第4のネジ部としてのネジ部101aが設けられている。
次に、本実施形態の栓部材95の組み付けについて説明する。
まず、仕切壁32の孔81nにステータコイルの一端側37aの先端側を通す。その後、栓部材95のうち貫通孔95a内にステータコイルの一端側37aの先端側を通す。さらに、ステータコイルの一端側37aの先端側を蓋部材100の貫通孔100aに通す。
次に、仕切壁32の孔81hに栓部材95を挿入する。さらに、蓋部100を突出部80bの先端側に装着する。これに伴い、突出部80bのネジ部89にネジ部101aを噛み合わせて突出部80bに栓部材95を締め込む。このため、栓部材95は、蓋部100の底部102から吸入ハウジング13の内側に押し込められる。
これに伴い、栓部材95は、孔81hの底部81gに支えられた状態で、貫通方向に圧縮するとともに、貫通方向に直交する方向に膨張する。これにより、突出部80bと栓部材95との間が密閉することになる。これに加えて、栓部材95のうち貫通孔95aを形成する第2の貫通孔形成部としての孔形成部95cが圧縮する。これにより、孔形成部95cとステータコイルの一端側37aとの間が密閉した状態になる。
その後、吸入ハウジング13の外側で、ステータコイルの一端側37aと駆動回路とを接続する。
以上説明した本実施形態によれば、仕切壁32の孔81nにステータコイルの一端側37aの先端側を通して、さらに一端側37aの先端側を栓部材95の貫通孔95aおよび蓋部材100の貫通孔100aのそれぞれに通した状態で、このステータコイルの一端側37aが駆動回路46側に接続されている。このため、上述の第1〜第3実施形態と同様に、車両用電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
上述の第4実施形態では、栓部材95が弾性変形により圧縮した状態で、孔形成部95cが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉するようにした例を示したが、これに限らず、栓部材95を孔81hに嵌め込む前の状態で、栓部材95して、孔形成部95cが弾性変形によりステータコイルの一端側37aとの間を密閉しているものを用いてよい。
上述の第2、第3、第4の実施形態では、本発明に係る栓部材68、95として、弾性変形するものを用いた例を示したが、これに限らず、栓部材としての塑性変形する金属などの材料からなるものを用いて、栓部材が塑性変形した状態で、ハウジングの貫通孔を形成する貫通孔形成部との間を密閉するようにしてもよい。
上述の第4実施形態において、栓部材95としての塑性変形する金属などの材料からなるものを用いた場合には、栓部材95が塑性変形により膨張した状態で、ハウジング15の貫通孔81Aを形成する貫通孔形成部83との間を密閉するようにしてもよい。
上述の第2、第3、第4の実施形態において、ステータコイル37の一端側37aは、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルのそれぞれの一端側が一本に束ねるようにした例について説明したが、これに代えて、ステータコイル37の一端側37aは、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルのそれぞれの一端側が束ねられていなく、個々に独立した状態になっているものを用いてもよい。
上述の第2、第3、第4の実施形態では、本発明に係る電動圧縮機を車両用電動圧縮機に適用した例を示したが、これに限らず、本発明に係る電動圧縮機を列車、飛行機等の各種の移動体用の電動圧縮機に適用してもよく、或いは設置型の機器に適用してもよい。
本発明の第1実施形態の車両用電動圧縮機の構成を示す図である。 図2は図1中A部分の拡大図である。 図3は貫通孔から栓部材を取り除いた状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図である。 第2実施形態の仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す図である。 本発明の第3実施形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図である。 第3実施形態の仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す図である。 本発明の第4実施形態の仕切壁の栓部材周辺の部分拡大図である。 第4実施形態の仕切壁の貫通孔内に栓部材を挿入する前の状態を示す図である。
符号の説明
15 ハウジング
11 吐出ハウジング
12 中間ハウジング
13 吸入ハウジング
19 圧縮部
17 固定スクロール部材
18 可動スクロール部材
36 ステータコア
37 ステータコイル
38 ロータ
46 駆動回路
32 仕切壁
60 貫通孔
61 栓部材
61a 貫通孔
68 栓部材
62 リング状部材
70 貫通孔形成部
80 突出部
81 貫通孔
82b 傾斜部
95 栓部材

Claims (15)

  1. 吸入ポート(44)と吐出ポート(16)とを有するハウジング(15)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、導電性線材に電気絶縁層が被覆されている導線を回巻されてなるステータコイル(37)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、回転自在に支持される回転軸(31)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、前記ステータコイル(37)から発生する回転磁界に基づいて前記回転軸(31)を回転させるロータ(38)と、
    前記回転軸(31)により駆動されて、潤滑油が溶けている冷媒を前記吸入ポート(44)を通して吸入しこの吸入した冷媒を圧縮して前記吐出ポート(16)から吐出する圧縮部(19)と、
    前記ハウジング(15)の外側に配置され、前記ステータコイル(37)に電流を流して前記ステータコイル(37)から回転磁界を発生させる駆動回路(46)と、を備え、
    前記潤滑油としてポリアルキレングリコールが用いられている電動圧縮機であって、
    前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81)が設けられており、
    前記第1の貫通孔(81)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81)を形成する第1の貫通孔形成部(82)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(68a)を有する栓部材(68)を備え、
    前記栓部材(68)のうち前記第2の貫通孔(68a)を形成する第2の貫通孔形成部(68c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
    前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の貫通孔(90a)を有し、かつ前記第1の貫通孔(81)内の前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付ける第1の押し付け部材(90)を備え、
    前記第1の押し付け部材(90)が前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けることにより、前記第1の貫通孔形成部(82)が前記栓部材(68)を変形により圧縮するようになっていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記仕切り壁(32)のうち前記第1の貫通孔(81)内には、第1のネジ部(82d)が設けられており、
    前記第1の押し付け部材(90)には、前記第1のネジ部(82d)に噛み合う第2のネジ部(91)が設けられており、
    前記第1のネジ部(82d)に前記第2のネジ部(91)を噛み合わせて前記第1の押し付け部材(90)を前記第1の貫通孔(81)内に締め込むことにより前記第1の押し付け部材(90)により前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする請求項に記載の電動圧縮機。
  3. 前記第1の貫通孔(81)は、前記ハウジング(15)の外側に開口して、かつ底部(81c)を有して、前記栓部材(68)が配置されている第2の孔(81b)と、前記第2の孔(81b)の底部(81c)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の孔(81f)とから構成され、
    前記栓部材(68)は、前記第2の孔(81b)の前記底部(81c)によって支えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記第2の孔(81b)は、前記第1の貫通孔(81)の貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されており、
    前記仕切り壁(32)のうち前記第2の孔(81b)を形成する孔形成部(82)には、前記底部(81c)側に向かうほど前記第2の孔(81b)の直径を小さくする傾斜部(82b)が設けられており、
    前記栓部材(68)は、前記傾斜部(82b)により前記底部(81c)側に向かうほどを大きく圧縮した状態になっていることを特徴とする請求項に記載の電動圧縮機。
  5. 前記仕切り壁(32)には、外側に突出する第1の突出部(80)が設けられており、
    前記2の孔(81b)は、前記第1の突出部(80)に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電動圧縮機。
  6. 吸入ポート(44)と吐出ポート(16)とを有するハウジング(15)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、導電性線材に電気絶縁層が被覆されている導線を回巻されてなるステータコイル(37)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、回転自在に支持される回転軸(31)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、前記ステータコイル(37)から発生する回転磁界に基づいて前記回転軸(31)を回転させるロータ(38)と、
    前記回転軸(31)により駆動されて、潤滑油が溶けている冷媒を前記吸入ポート(44)を通して吸入しこの吸入した冷媒を圧縮して前記吐出ポート(16)から吐出する圧縮部(19)と、
    前記ハウジング(15)の外側に配置され、前記ステータコイル(37)に電流を流して前記ステータコイル(37)から回転磁界を発生させる駆動回路(46)と、を備え、
    前記潤滑油としてポリアルキレングリコールが用いられている電動圧縮機であって、
    前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81)が設けられており、
    前記第1の貫通孔(81)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81)を形成する第1の貫通孔形成部(82)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(95a)を有する栓部材(95)を備え、
    前記栓部材(95)のうち前記第2の貫通孔(95a)を形成する第2の貫通孔形成部(95b)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
    前記第1の貫通孔形成部(82)は、前記ハウジング(15)の外側に突出し、外側に開口して前記栓部材(95)が配置されている第4の孔(81d)を形成する第2の突出部(80a)を備え、
    前記仕切り壁(32)には、前記第4の孔(81d)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第4の孔(81d)とともに前記第1の貫通孔を構成して、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第5の孔(81f)を形成しており、
    前記第2の突出部(80a)の外周側に設けられ、かつ前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付ける第2の押し付け部材(100)を備え、
    前記第2の押し付け部材(100)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けて前記第2の突出部(80a)が前記栓部材(95)を変形により圧縮させることにより、前記栓部材(95)が前記第2の突出部(80a)との間を密閉していることを特徴とする電動圧縮機。
  7. 前記第2の押し付け部材(100)は、前記第2の突出部(80a)の先端側に設けられ、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有する底部(102)と、この底部(102)から前記第2の突出部(80a)の外周側に筒状に突出する外周壁(101)とを備え、
    前記第2の押し付け部材(100)の底部(102)が前記第2の突出部(80a)の先端側から前記栓部材(95)を支えた状態で、前記第2の押し付け部材(100)の外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする請求項に記載の電動圧縮機。
  8. 前記第4の孔(81d)は、その底部(81g)を有するように形成されており、
    前記栓部材(95)は、前記第4の孔(81d)の前記底部(81g)によって支えられていることを特徴とする請求項に記載の電動圧縮機。
  9. 前記第2の突出部(80a)が前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内側に圧入されて、前記外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする請求項7または8に記載の電動圧縮機。
  10. 前記第2の突出部(80a)は、前記第4の孔(81d)を形成する円筒状に突出しており、
    前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)は、前記第2の突出部(80a)を囲む円筒状に形成されており、
    前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内周側の直径は、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど小さくなることにより、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど前記栓部材(95)を大きく圧縮させるようになっていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1つに記載の電動圧縮機。
  11. 前記栓部材(68、95)は、前記第1の貫通孔(81)内に嵌め込まれて前記変形により圧縮されて、前記第1の貫通孔形成部(82)との間を密閉していることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電動圧縮機。
  12. 前記栓部材(68、95)は、前記変形により圧縮されることにより前記第2の貫通孔形成部(68c、95b)が変形により前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする請求項11に記載の電動圧縮機。
  13. 吸入ポート(44)と吐出ポート(16)とを有するハウジング(15)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、導電性線材に電気絶縁層が被覆されている導線を回巻されてなるステータコイル(37)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、回転自在に支持される回転軸(31)と、
    前記ハウジング(15)内に収納され、前記ステータコイル(37)から発生する回転磁界に基づいて前記回転軸(31)を回転させるロータ(38)と、
    前記回転軸(31)により駆動されて、潤滑油が溶けている冷媒を前記吸入ポート(44)を通して吸入しこの吸入した冷媒を圧縮して前記吐出ポート(16)から吐出する圧縮部(19)と、
    前記ハウジング(15)の外側に配置され、前記ステータコイル(37)に電流を流して前記ステータコイル(37)から回転磁界を発生させる駆動回路(46)と、を備え、
    前記潤滑油としてポリアルキレングリコールが用いられている電動圧縮機であって、
    前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(81A)が設けられており、
    前記第1の貫通孔(81A)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(81A)を形成する第1の貫通孔形成部(83)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(95a)を有する栓部材(95)を備え、
    前記栓部材(95)のうち前記第2の貫通孔(95a)を形成する第2の貫通孔形成部(95c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されており、
    前記仕切り壁(32)には、その外側に開口して底部(81g)を有し、かつ前記栓部材(95)が配置されている第6の孔(81h)と、前記第6の孔(81h)の底部(81g)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第6の孔(81h)とともに前記第1の貫通孔(81A)を構成し、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第7の孔(81n)とが設けられており、
    前記第1の貫通孔形成部(83)は、前記仕切り壁(32)のうち前記第6の孔(81h)を形成する第6の孔形成部(80b)を有し、
    前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける第3の押し付け部材(100)を備え、
    前記第3の押し付け部材(100)が前記栓部材(95)を前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に押し付けることにより、前記栓部材(95)が変形により膨張して前記第6の孔形成部(80b)との間を密閉していることを特徴とする電動圧縮機。
  14. 前記第6の孔形成部(80b)は、前記ハウジング(15)の外側に筒状に突出し、かつ前記第6の孔(81h)を形成する第3の突出部であり、
    前記第3の押し付け部材(100)は、前記第3の突出部の先端側に配置されて、前記第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける底部(102)と、この底部(102)から前記第3の突出部(80b)の外周側に筒状に突出する第2の外周部(101)とを備え、
    前記第3の突出部(80b)の外周側には、第3のネジ部(89)が設けられており、
    前記第2の外周壁(101)の内周側には、前記第3のネジ部(89)に噛み合う第4のネジ部(101a)が設けられており、
    前記第3のネジ部(89)に前記第4のネジ部(101a)を噛み合わせて前記第3の押し付け部材(100)を前記第3の突出部(80b)に締め込んだ状態で、前記第3の押し付け部材(100)の底部(102)が前記栓部材(95)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする請求項13に記載の電動圧縮機。
  15. 前記栓部材(95)は、前記変形により膨張することにより前記第2の貫通孔形成部(95b)が変形により圧縮して前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする請求項13または14に記載の電動圧縮機。
JP2008047522A 2008-02-28 2008-02-28 電動圧縮機 Expired - Fee Related JP4992759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008047522A JP4992759B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 電動圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008047522A JP4992759B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 電動圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009203902A JP2009203902A (ja) 2009-09-10
JP4992759B2 true JP4992759B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=41146416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008047522A Expired - Fee Related JP4992759B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 電動圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4992759B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2977407B1 (fr) * 2011-06-30 2013-07-05 Valeo Japan Co Ltd Dispositif de raccordement electrique d'un compresseur electrique
EP3557079A1 (fr) 2018-04-20 2019-10-23 Belenos Clean Power Holding AG Système de chauffage, ventilation et climatisation comprenant un compresseur de fluide
DE102019201614A1 (de) * 2019-02-07 2020-08-13 Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Würzburg Elektrischer Kältemittelantrieb
KR102382311B1 (ko) * 2020-06-03 2022-04-05 주식회사 현대케피코 Bldc 모터 구조

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3826873B2 (ja) * 2002-10-15 2006-09-27 株式会社デンソー 密閉型電動圧縮機
JP5013714B2 (ja) * 2005-02-08 2012-08-29 サンデン株式会社 電動圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009203902A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106329797B (zh) 驱动设备
CN108702067B (zh) 电动装置及电动增压器
EP1870599A1 (en) Scroll fluid machine
US9118234B2 (en) Stator, motor, and compressor
JP6156705B2 (ja) 電動圧縮機
JP4992759B2 (ja) 電動圧縮機
US10396621B2 (en) Electric compressor
JP6098128B2 (ja) 電動圧縮機
CN109716628B (zh) 马达
JP6658432B2 (ja) 車載用流体機械
JP2008019766A (ja) 電動圧縮機
US20160290347A1 (en) Electric compressor
JP5013714B2 (ja) 電動圧縮機
KR101550100B1 (ko) 전동기의 고정자, 전동기, 밀폐형 압축기 및 회전 기계
KR20140101181A (ko) 전동 압축기
JP5118449B2 (ja) 電動圧縮機の端子装置
WO2019159649A1 (ja) モータ及びそれを備えた電気機器
KR20170120775A (ko) 압축기
US20100247348A1 (en) Terminal device for electric compressor
CN113586473B (zh) 流体机械
CN110318977B (zh) 电动压缩机
CN110323871B (zh) 电动压缩机
EP2221477A1 (en) Electric compressor terminal device
JP4036139B2 (ja) 回転電機駆動ユニット
JP2008082220A (ja) 電動コンプレッサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees