JP2009203902A - 電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用電動圧縮機において、栓部材61の貫通孔61aをステータコイル37の一端側37aを通した状態で、このステータコイル37の一端側37aが駆動回路46側に接続されている。このため、ステータコイル37の一端側37aを駆動回路46側に接続する際に、ステータコイル37を構成する導線の電気絶縁層をハウジング15内で剥がす必要がない。さらに、ハウジング15内で電気導通部が露出した中継ターミナルを用いる必要がない。したがって、ハウジング15内の液相冷媒の冷媒量が増えてステータコイル37の全体が液相冷媒により浸漬された場合でも、ステータコイル37を構成する導線の導電性線材、或いは中継ターミナル等の電気導通部が直接、潤滑油に触れることがない。これにより、車両用電動圧縮機の電気絶縁性を確保することができる。
【選択図】図2
Description
前記第1の貫通孔(60、81、81A)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(60、81、81A)を形成する第1の貫通孔形成部(70、82、83)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(61a、68a、95a)を有する栓部材(61、68、95)を備え、
前記栓部材(61、68、95)のうち前記第2の貫通孔(61a、68a、95a)を形成する第2の貫通孔形成部(61c、68c、95b、95c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されていることを特徴とする。
前記第1の貫通孔(60)の直径が前記ハウジング(15)の外側に向かうほど小さくなることにより、前記ハウジング(15)の外側に向かうほど前記栓部材(68)が大きく圧縮されるようになっていることを特徴とする。
前記第1の押し付け部材(90)が前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けることにより、前記第1の貫通孔形成部(82)が前記栓部材(68)を変形により圧縮するようになっていることを特徴とする。
前記第1の押し付け部材(90)には、前記第1のネジ部(82d)に噛み合う第2のネジ部(91)が設けられており、
前記第1のネジ部(82d)に前記第2のネジ部(91)を噛み合わせて前記第1の押し付け部材(90)を前記第1の貫通孔(81)内に締め込むことにより前記第1の押し付け部材(90)により前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする。
前記栓部材(68)は、前記第2の孔(81b)の前記底部(81c)によって支えられていることを特徴とする。
前記仕切り壁(32)のうち前記第2の孔(81b)を形成する孔形成部(82)には、前記底部(81c)側に向かうほど前記第2の孔(81b)の直径を小さくする傾斜部(82b)が設けられており、
前記栓部材(68)は、前記傾斜部(82b)により前記底部(81c)側に向かうほどを大きく圧縮した状態になっていることを特徴とする。
前記2の孔(81b)は、前記第1の突出部(80)に設けられていることを特徴とする。
前記仕切り壁(32)には、前記第4の孔(81d)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第4の孔(81d)とともに前記第1の貫通孔を構成して、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第5の孔(81f)を形成しており、
前記第2の突出部(80a)の外周側に設けられ、かつ前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付ける第2の押し付け部材(100)を備え、
前記第2の押し付け部材(100)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けて前記第2の突出部(80a)が前記栓部材(95)を変形により圧縮させることにより、前記栓部材(95)が前記第2の突出部(80a)との間を密閉していることを特徴とする。
前記第2の押し付け部材(100)の底部(102)が前記第2の突出部(80a)の先端側から前記栓部材(95)を支えた状態で、前記第2の押し付け部材(100)の外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする。
前記栓部材(95)は、前記第4の孔(81d)の前記底部(81g)によって支えられていることを特徴とする。
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)は、前記第2の突出部(80a)を囲む円筒状に形成されており、
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内周側の直径は、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど小さくなることにより、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど前記栓部材(95)を大きく圧縮させるようになっている特徴とする。
前記第1の貫通孔形成部(83)は、前記仕切り壁(32)のうち前記第6の孔(81h)を形成する第6の孔形成部(80b)を有し、
前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける第3の押し付け部材(100)を備え、
前記第3の押し付け部材(100)が前記栓部材(95)を前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に押し付けることにより、前記栓部材(95)が変形により膨張して前記第6の孔形成部(80b)との間を密閉していることを特徴とする。
前記第3の押し付け部材(100)は、前記第3の突出部の先端側に配置されて、前記第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける底部(102)と、この底部(102)から前記第3の突出部(80b)の外周側に筒状に突出する第2の外周部(101)とを備え、
前記第3の突出部(80b)の外周側には、第3のネジ部(89)が設けられており、
前記第2の外周壁(101)の内周側には、前記第3のネジ部(89)に噛み合う第4のネジ部(101a)が設けられており、
前記第3のネジ部(89)に前記第4のネジ部(101a)を噛み合わせて前記第3の押し付け部材(100)を前記第3の突出部(80b)に締め込んだ状態で、前記第3の押し付け部材(100)の底部(102)が前記栓部材(95)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする。
図1に本発明の第1実施形態の車両用電動圧縮機の構成を示す。
外部電源と駆動回路46との間において、電線(図示省略)による接続を中継する。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、栓部材を吸入ハウジングの内側から貫通孔内に挿入した例を示したが、これに代えて、栓部材を吸入ハウジングの外側から仕切壁の貫通孔内に挿入した本第2実施形態を示す。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態では、栓部材を吸入ハウジングの内側に押し込んで栓部材を圧縮させた例を示したが、これに代えて、栓部材を外周側から圧縮させる本第3実施形態を示す。
突出部80aの先端側に装着する。
(第4実施形態)
上述の第3実施形態では、栓部材を圧縮させて突出部との間を密閉した例を示したが、これに代えて、栓部材を膨張させて突出部との間を密閉する本第4実施形態を示す。
11 吐出ハウジング
12 中間ハウジング
13 吸入ハウジング
19 圧縮部
17 固定スクロール部材
18 可動スクロール部材
36 ステータコア
37 ステータコイル
38 ロータ
46 駆動回路
32 仕切壁
60 貫通孔
61 栓部材
61a 貫通孔
68 栓部材
62 リング状部材
70 貫通孔形成部
80 突出部
81 貫通孔
82b 傾斜部
95 栓部材
Claims (18)
- 吸入ポート(44)と吐出ポート(16)とを有するハウジング(15)と、
前記ハウジング(15)内に収納され、導電性線材に電気絶縁層が被覆されている導線を回巻されてなるステータコイル(37)と、
前記ハウジング(15)内に収納され、回転自在に支持される回転軸(31)と、
前記ハウジング(15)内に収納され、前記ステータコイル(37)から発生する回転磁界に基づいて前記回転軸(31)を回転させるロータ(38)と、
前記回転軸(31)により駆動されて、潤滑油が溶けている冷媒を前記吸入ポート(44)を通して吸入しこの吸入した冷媒を圧縮して前記吐出ポート(16)から吐出する圧縮部(19)と、
前記ハウジング(15)の外側に配置され、前記ステータコイル(37)に電流を流して前記ステータコイル(37)から回転磁界を発生させる駆動回路(46)と、を備え、
前記潤滑油としてポリアルキレングリコールが用いられている電動圧縮機であって、
前記ハウジング(15)のうち内外を隔離する仕切り壁(32)には、その内外を貫通する第1の貫通孔(60、81、81A)が設けられており、
前記第1の貫通孔(60、81、81A)内で変形した状態で前記ハウジング(15)のうち前記第1の貫通孔(60、81、81A)を形成する第1の貫通孔形成部(70、82、83)との間を密閉し、かつ前記ハウジング(15)の内外を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第2の貫通孔(61a、68a、95a)を有する栓部材(61、68、95)を備え、
前記栓部材(61、68、95)のうち前記第2の貫通孔(61a、68a、95a)を形成する第2の貫通孔形成部(61c、68c、95b、95c)と前記ステータコイルの一端側(37a)との間が密閉された状態で、前記ステータコイルの一端側(37a)が前記駆動回路(46)側に接続されていることを特徴とする電動圧縮機。 - 前記栓部材(61、68、95)は、前記第1の貫通孔(60、81)内に嵌め込まれて前記変形により圧縮されて、前記第1の貫通孔形成部(70、82)との間を密閉していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
- 前記栓部材(61、68、95)は、前記変形により圧縮されることにより前記第2の貫通孔形成部(61c、68c、95b)が変形により前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。
- 前記第1の貫通孔(60)は、その貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されており、
前記第1の貫通孔(60)の直径が前記ハウジング(15)の外側に向かうほど小さくなることにより、前記ハウジング(15)の外側に向かうほど前記栓部材(68)が大きく圧縮されるようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載の電動圧縮機。 - 前記第1の貫通孔(60)内で前記栓部材(61)より前記ハウジング(15)の内側に配置され、前記栓部材(61)が前記ハウジング(15)の内側に移動することを止める栓止め部材(62)を備えることを特徴とする請求項4に記載の電動圧縮機。
- 前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の貫通孔(90a)を有し、かつ前記第1の貫通孔(81)内の前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付ける第1の押し付け部材(90)を備え、
前記第1の押し付け部材(90)が前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けることにより、前記第1の貫通孔形成部(82)が前記栓部材(68)を変形により圧縮するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動圧縮機。 - 前記仕切り壁(32)のうち前記第1の貫通孔(81)内には、第1のネジ部(82d)が設けられており、
前記第1の押し付け部材(90)には、前記第1のネジ部(82d)に噛み合う第2のネジ部(91)が設けられており、
前記第1のネジ部(82d)に前記第2のネジ部(91)を噛み合わせて前記第1の押し付け部材(90)を前記第1の貫通孔(81)内に締め込むことにより前記第1の押し付け部材(90)により前記栓部材(68)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていることを特徴とする請求項6に記載の電動圧縮機。 - 前記第1の貫通孔(81)は、前記ハウジング(15)の外側に開口して、かつ底部(81c)を有して、前記栓部材(68)が配置されている第2の孔(81b)と、前記第2の孔(81b)の底部(81c)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第3の孔(81f)とから構成され、
前記栓部材(68)は、前記第2の孔(81b)の前記底部(81c)によって支えられていることを特徴とする請求項6または7に記載の電動圧縮機。 - 前記第2の孔(81b)は、前記第1の貫通孔(81)の貫通方向に直交する断面が円形になるように形成されており、
前記仕切り壁(32)のうち前記第2の孔(81b)を形成する孔形成部(82)には、前記底部(81c)側に向かうほど前記第2の孔(81b)の直径を小さくする傾斜部(82b)が設けられており、
前記栓部材(68)は、前記傾斜部(82b)により前記底部(81c)側に向かうほどを大きく圧縮した状態になっていることを特徴とする請求項8に記載の電動圧縮機。 - 前記仕切り壁(32)には、外側に突出する第1の突出部(80)が設けられており、
前記2の孔(81b)は、前記第1の突出部(80)に設けられていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1つに記載の電動圧縮機。 - 前記第1の貫通孔形成部(82)は、前記ハウジング(15)の外側に突出し、外側に開口して前記栓部材(95)が配置されている第4の孔(81d)を形成する第2の突出部(80a)を備え、
前記仕切り壁(32)には、前記第4の孔(81d)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第4の孔(81d)とともに前記第1の貫通孔を構成して、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第5の孔(81f)を形成しており、
前記第2の突出部(80a)の外周側に設けられ、かつ前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付ける第2の押し付け部材(100)を備え、
前記第2の押し付け部材(100)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けて前記第2の突出部(80a)が前記栓部材(95)を変形により圧縮させることにより、前記栓部材(95)が前記第2の突出部(80a)との間を密閉していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動圧縮機。 - 前記第2の押し付け部材(100)は、前記第2の突出部(80a)の先端側に設けられ、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有する底部(102)と、この底部(102)から前記第2の突出部(80a)の外周側に筒状に突出する外周壁(101)とを備え、
前記第2の押し付け部材(100)の底部(102)が前記第2の突出部(80a)の先端側から前記栓部材(95)を支えた状態で、前記第2の押し付け部材(100)の外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする請求項11に記載の電動圧縮機。 - 前記第4の孔(81d)は、その底部(81g)を有するように形成されており、
前記栓部材(95)は、前記第4の孔(81d)の前記底部(81g)によって支えられていることを特徴とする請求項12に記載の電動圧縮機。 - 前記第2の突出部(80a)が前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内側に圧入されて、前記外周壁(101)が前記第2の突出部(80a)を前記第4の孔(81d)側に押し付けていることを特徴とする請求項12または13に記載の電動圧縮機。
- 前記第2の突出部(80a)は、前記第4の孔(81d)を形成する円筒状に突出しており、
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)は、前記第2の突出部(80a)を囲む円筒状に形成されており、
前記第2の押し付け部材(100)の前記外周壁(101)の内周側の直径は、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど小さくなることにより、前記第2の突出部(80a)の先端側に向かうほど前記栓部材(95)を大きく圧縮させるようになっている特徴とする請求項12ないし14のいずれか1つに記載の電動圧縮機。 - 前記仕切り壁(32)には、その外側に開口して底部(81g)を有し、かつ前記栓部材(95)が配置されている第6の孔(81h)と、前記第6の孔(81h)の底部(81g)側と前記ハウジング(15)の内側との間を貫通して前記第6の孔(81h)とともに前記第1の貫通孔(81A)を構成し、かつ前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第7の孔(81n)とが設けられており、
前記第1の貫通孔形成部(83)は、前記仕切り壁(32)のうち前記第6の孔(81h)を形成する第6の孔形成部(80b)を有し、
前記ステータコイルの一端側(37a)が通る第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける第3の押し付け部材(100)を備え、
前記第3の押し付け部材(100)が前記栓部材(95)を前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に押し付けることにより、前記栓部材(95)が変形により膨張して前記第6の孔形成部(80b)との間を密閉していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。 - 前記第6の孔形成部(80b)は、前記ハウジング(15)の外側に筒状に突出し、かつ前記第6の孔(81h)を形成する第3の突出部であり、
前記第3の押し付け部材(100)は、前記第3の突出部の先端側に配置されて、前記第4の貫通孔(100a)を有し、かつ前記第6の孔(81h)の底部(81g)側に前記栓部材(95)を押し付ける底部(102)と、この底部(102)から前記第3の突出部(80b)の外周側に筒状に突出する第2の外周部(101)とを備え、
前記第3の突出部(80b)の外周側には、第3のネジ部(89)が設けられており、
前記第2の外周壁(101)の内周側には、前記第3のネジ部(89)に噛み合う第4のネジ部(101a)が設けられており、
前記第3のネジ部(89)に前記第4のネジ部(101a)を噛み合わせて前記第3の押し付け部材(100)を前記第3の突出部(80b)に締め込んだ状態で、前記第3の押し付け部材(100)の底部(102)が前記栓部材(95)を前記ハウジング(15)の内側に押し付けるようになっていること
を特徴とする請求項16に記載の電動圧縮機。 - 前記栓部材(95)は、前記変形により膨張することにより前記第2の貫通孔形成部(95b)が変形により圧縮して前記ステータコイルの一端側(37a)との間を密閉するようになっていることを特徴とする請求項16または17に記載の電動圧縮機。
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