JPH06327792A - ゴルフボール - Google Patents
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- JPH06327792A JPH06327792A JP5142908A JP14290893A JPH06327792A JP H06327792 A JPH06327792 A JP H06327792A JP 5142908 A JP5142908 A JP 5142908A JP 14290893 A JP14290893 A JP 14290893A JP H06327792 A JPH06327792 A JP H06327792A
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
れ、練習場で使用するのに適したゴルフボールを提供す
る。 【構成】 コアと該コアを被覆するカバーからなる2層
構造のゴルフボールであって、コアの圧縮歪を2.8〜
3.8mmで、コアの硬度分布を、JIS−C形硬度計
で、中心が65〜79、中心から表面に向かって、5m
m離れたところが70〜80、10mm離れたところが
73〜80、15mm離れたところが75〜82、表面
が70〜85で、かつ隣接する測定点間の硬度差を5以
内にし、カバーにアイオノマー樹脂を主材とし、その曲
げ剛性が1400〜3000kg/cm2 のものを用い
て上記コアを被覆し、ボールコンプレッションを70〜
100(PGA方式)にして、ゴルフボールを構成す
る。
Description
るカバーからなる2層構造のゴルフボール(ツーピース
ゴルフボール)であって、特に練習場で使用するのに適
したゴルフボールに関する。
は、耐久性を重視する観点から、ワンピースボールが主
流を占めてきた。しかし、ワンピースボールは飛行性能
や打球感がラウンド用ボールと著しく異なるという問題
があった。
をそのまま練習場で使用したいところであるが、糸巻き
ボール(センターに糸ゴムを巻き付け、その糸ゴム層の
周囲をカバーで被覆したボール)は、打球感は非常に良
好であるが、耐久性が非常に悪く、高価であることも加
わって、練習場で使用するボールとしては適していなか
った。
ーピース構造のラウンド用ボールは、硬すぎて多数のボ
ールを打つことができないため、練習にならず、このボ
ールも練習場で使用するのに適していなかった。
撃をやわらげることも試みられているが、単にコアを軟
らかくしただけでは、カバーとコアとの硬度差が大きい
ため、耐久性が悪くなり、このボールもまた実用性を有
していなかった。
練習用ゴルフボールは飛行性能や打球感がラウンド用ボ
ールと著しく異なり、またラウンド用ボールは耐久性の
点や硬すぎて多量に打てないという点で練習場で使用す
るボールとしては適していないという問題があった。
かつ耐久性が優れ、特に練習用ボールとして使用するの
に適したゴルフボールを提供することを目的とする。
を被覆するカバーからなる2層構造のゴルフボールにお
いて、コアの圧縮歪を2.8mm〜3.8mmで、コア
の硬度分布を、JIS−C形硬度計で、中心が65〜7
9、中心から表面に向かって5mm離れたところが70
〜80、中心から表面に向かって10mm離れたところ
が73〜80、中心から表面に向かって15mm離れた
ところが75〜85、表面が70〜85で、かつ隣接す
る測定点間の硬度差を5以内とし、カバーとしてアイオ
ノマー樹脂が主材でその曲げ剛性が1400kg/cm
2 〜3000kg/cm2 の範囲内のものを用いて上記
コアを被覆し、ボールコンプレッションを70〜100
(PGA方式)にすることによって、上記目的を達成し
たものである。
耐久性の優れたアイオノマー樹脂を用い、かつその曲げ
剛性を1400kg/cm2 〜3000kg/cm2 と
通常のラウンド用ボールに使用されているものより小さ
くすることによってカバーを軟らかくし、その軟らかい
カバーに適合するようにコアの圧縮歪を2.8mm〜
3.8mmと通常のものより大きくすることによってコ
アも軟らかくし、かつそのコアの硬度分布を前記のよう
に特定し、ボールコンプレッションを70〜100(P
GA)と小さくしてボール全体を通常のラウンド用ボー
ルより軟らかくして、打球感がソフトで、しかも耐久性
が優れ、特に練習場で使用するのに適したゴルフボール
としたのである。
〜3.8mmとするが、これはコアの圧縮歪が2.8m
mより小さい場合、コアが硬すぎて打球感が悪くなり、
またコアの圧縮歪が3.8mmより大きくなると、コア
が軟らかすぎて耐久性が悪いからである。
を、JIS−C形硬度計で、中心が65〜79、中心か
ら表面に向かって5mm離れたところが70〜80、中
心から表面に向かって10mm離れたところが73〜8
0、中心から表面に向かって15mm離れたところが7
5〜82、表面が70〜85で、かつ隣接する測定点間
の硬度差が5以内になるようにしているが、コアの硬度
分布を上記のようにするのは、コアの圧縮歪を適度に保
ち、打球感を良好にするためである。
布における場合より高い場合は、コアの圧縮歪が小さく
なり、打球感が硬く悪くなり、また各測定点での硬度が
上記硬度分布における硬度より低い場合は、コアの圧縮
歪が大きくなり、打球感、耐久性が悪くなるからであ
る。そして、隣接する測定点間の硬度差を5以内にして
いるのは、耐久性、打球感の良好なゴルフボールを得る
ためである。
球状に切断して、上記特定の測定点で硬度を測定するこ
とによって行われる。
るにあたって、硬度の測定点を上記のように、中心、中
心から表面に向かって5mm離れたところ、中心から表
面に向かって10mm離れたところ、中心から表面に向
かって15mm離れたところ、および表面としたのは、
硬度の測定点を特定しないと硬度分布を特定できないた
め、コアの硬度分布の特定にあたって一般に採用されて
いるポイントを選んだことによるものである。
層で構成されていて、硬度が連続的に変化しているもの
であって、多層構造のコアのように硬度が層ごとに不連
続的に変化しているものではない。
硬度分布を持つコアは、加硫剤と加硫条件を選定するこ
とによって得られる。
C形硬度計で測定したものに定義しているが、このJI
S−C形硬度計とは、JIS K 6301(加硫ゴム
物理試験方法)のスプリング式硬さ試験機C形をいう。
性を1400kg/cm2 〜3000kg/cm2 にす
るが、これが曲げ剛性が1400kg/cm2 より小さ
い場合、カバーの表面に傷が入りやすくなり、また曲げ
剛性が3000kg/cm2より大きくなると、耐久性
が悪くなるからである。
レッションを70〜100(PGA方式)、好ましくは
70〜95(PGA方式)にするが、これはボールコン
プレッションが70(PGA方式)より小さい場合、ボ
ールの耐久性が低下し、またボールコンプレッションが
100(PGA方式)より大きい場合、打球感が硬くて
ソフトでなくなるからである。
物で構成されるが、そのゴム組成物のゴム成分として
は、シス−1,4−構造を有するブタジエンゴムを基材
ゴムとするのが適している。ただし、上記ブタジエンゴ
ムに他のゴム、たとえば天然ゴム、スチレンブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエ
ンゴム、アクリルニトリルゴムなどをゴム成分100重
量部中に40重量部以下でブレンドしたものであっても
よい。
タクリル酸などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸
と酸化亜鉛などの金属酸化物とをゴム組成物の調製中に
反応させてα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属
塩にしたものや、たとえばアクリル酸亜鉛、メタクリル
酸亜鉛などのようなα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸の金属塩(正塩または塩基性塩)、多官能モノマー、
N,N′−フェニルビスマレイミド、イオウなど、通常
加硫剤として用いられているものが挙げられるが、特に
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩(特に亜
鉛塩)が好ましい。
β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩の場合、ゴム
成分100重量部に対して20〜40重量部が好まし
く、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と金属酸化物
とをゴム組成物の調製中に反応させる場合はゴム成分1
00重量部に対してα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸が15〜30重量部で、酸化亜鉛などの金属酸化物が
15〜35重量部の範囲が好ましい。
炭酸カルシウム、クレー、酸化亜鉛などの無機粉末の1
種または2種以上を使用することができる。これらの充
填剤の配合量はゴム成分100重量部に対して5〜50
重量部の範囲が好ましい。
で軟化剤や液状ゴムなどを適宜配合してもよいし、また
老化防止などの目的で老化防止剤を適宜配合してもよ
い。
ーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどの有機過酸
化物が用いられる。これらの加硫開始剤の配合量はゴム
成分100重量部に対して0.1〜5重量部、特に0.
3〜3重量部が好ましい。
の加硫には必ずしもイオウによる架橋結合を必要としな
いので、加硫と表現するよりも架橋と表現する方が適切
であるかもしれないが、本明細書では慣行にしたがって
加硫と表現する。
配合材料をロール、ニーダー、バンバリなどを用いてミ
キシングし、金型を用いて加圧下で145℃〜200
℃、好ましくは150℃〜175℃で10分〜40分間
加硫して、コアを作製する。得られたコアは、カバーと
の密着を良くするため、表面に接着剤を塗布したり、あ
るいは表面を粗面化してもよい。
の1種を用いるかまたは2種以上をブレンドして曲げ剛
性が1400kg/cm2 〜3000kg/cm2 とな
るように調整する。そして、アイオノマー樹脂以外には
酸化チタン(TiO2 )、光安定剤、着色剤、老化防止
剤などが必要に応じて配合される。また、アイオノマー
樹脂の特性(たとえば、優れた耐カット性など)を損な
わない範囲内でアイオノマー樹脂の一部をポリエチレ
ン、ポリアミドなどの他のポリマーで置換してもよい。
ルのカバーには、アイオノマー樹脂としてハイミラン♯
1605、ハイミラン♯1705、ハイミラン♯170
6(いずれも、商品名、三井デュポンポリケミカル社
製)などを組み合わせて用いることが多いが、これらだ
けでは曲げ剛性を1400kg/cm2 〜3000kg
/cm2 の範囲内に調整することが困難な場合が多いの
で、本発明では、たとえばハイミラン♯1855(商品
名、三井デュポンポリケミカル社製、曲げ剛性:917
kg/cm2 )などのように曲げ剛性の低いアイオノマ
ー樹脂を用いて曲げ剛性を1400kg/cm2 〜30
00kg/cm2 の範囲内に調整するのが好ましい。
ド用ボールなどに使用されているカバーより軟らかい。
このような軟らかいカバーの使用は、打球感をソフトに
し、かつ軟らかくしたコアと適合させてカバーとコアと
のミスマッチによる耐久性の低下を防止して優れた耐久
性が得られるようにするためのものである。なお、軟ら
かいカバーを使用した場合、コアが硬いと、カバーとコ
アのミスマッチにより耐久性が低下するが、本発明では
コアも軟らかくしているので、そのような耐久性の低下
は生じない。また、本発明においては、ソフトな打球感
を良好としているが、これはソフトな方が多数のボール
を打つのに適しているからである。
ュポンポリケミカル社製のハイミラン(商品名)を例示
したが、アイオノマー樹脂としてはそれに限られること
なく、たとえばエクソンケミカル(EXXON CHE
MICAL)社のESCORやIOTEKの商品名で市
販されているものも使用することができる。なお、アイ
オノマー樹脂のブレンドにあたっては、ナトリウムイオ
ン中和タイプのものと亜鉛イオン中和タイプのものとを
ブレンドしてもよいが、亜鉛イオン中和タイプのもの同
士をブレンドするのが好ましい。
通常、インジェクション成形法が採用されるが、それに
限られるものではなく、ハーフシェルを作製し、モール
ディング方式で行ってもよい。カバーの厚みは、特に限
定されるものではないが、通常、1.4〜2.7mmに
される。そして、カバーの成形時に必要に応じて所望の
ディンプルが形成され、また、カバー成形後に必要に応
じてペイント、マーキングなどが施される。
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。
1〜4および比較例1〜3のコア用のゴム組成物を調製
し、シート化した後、金型に入れ、表1および表2に示
す加硫条件でプレスにより加硫成形して、直径34.8
mmのコアを作製した。なお、表1および表2中の各配
合成分の配合量は重量部によるものである。
布を測定した。その結果を表1および表2に示す。
組成、加硫条件、コア物性などを示し、表2には比較例
1〜3に関するそれらを示す。また、表1および表2中
の配合成分の詳細については表2の後にまとめて記載す
る。そして、コアの圧縮歪や硬度分布の測定法は下記の
通りである。
その初荷重時から130kgの終荷重をかけたときまで
の変形量(mm)を測定する。この値が大きいほどコア
は軟らかい。
から表面に向けて、5mm離れたところの硬度、10m
m離れたところの硬度、15mm離れたところの硬度お
よび表面の硬度をJIS−C形硬度計で測定する。この
値が高いほどコアは硬い。なお、コア内部の硬度はコア
を半球状に切断して測定する。
スポリブタジエン ※2:ノクラックNS−6(商品名)、大内新興化学工
業社製
を調製し、その曲げ剛性を測定した。その結果を表3に
示す。なお、表3中の配合成分の配合量は重量部による
ものであり、曲げ剛性の測定方法は下記に示す通りであ
る。
て平板状の試験片を作製し、それを23℃、相対湿度5
0%で2週間放置後に東洋精機(株)製のスティフス計
により曲げ剛性を測定する。
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性917k
g/cm2 ※4:商品名、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛イ
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性2350
kg/cm2 ※5:商品名、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛イ
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性3360
kg/cm2
は曲げ剛性が1400kg/cm2〜3000kg/c
m2 の範囲内にあって本発明に属するが、カバー配合C
は曲げ剛性が3000kg/cm2 を超えていて本発明
外である。
にカバーを被覆して、外径42.7mmのゴルフボール
を作製した。なお、コアへのカバーの被覆はインジェク
ション成形法で温度230℃で行った。
ンプレッション、耐久性および打球感を調べた。その結
果を表4および表5に示す。
配合、得られたゴルフボールの重量、コンプレッショ
ン、耐久性および打球感について示し、表5には比較例
1〜4のそれらを示す。
ション、耐久性および打球感の測定、表示方法は次の通
りである。
ン):PGA方式による。この値が大きいほどボールが
硬い。
5m/secの速度で打ちつけ、ボールが破壊するまで
の衝撃回数を実施例3のボールを100としたときの指
数で表示する。この値が大きいほど耐久性が優れている
ことを示す。
マチュアゴルファー98人の計100人が実際に打撃し
た時の打球感を良い(ソフト)、普通、悪い(硬い)の
3段階で人数別に表示する。
のゴルフボールは、いずれも打球感が良好で、耐久性が
優れていた。
は、表5に示すように、打球感、耐久性のいずれか、ま
たは両方が悪い。すなわち、カバーの曲げ剛性が高い比
較例1のゴルフボールは耐久性が悪く、コアの圧縮歪が
小さい比較例2のゴルフボールは打球感が悪い。また、
コアの各測定点での硬度が本発明の硬度分布より低め
で、かつカバーの曲げ剛性が高い比較例3のゴルフボー
ルは打球感、耐久性の両方とも悪かった。
ーを軟らかくし、その軟らかいカバーに適合するように
コアも軟らかくして、打球感が良好で、かつ耐久性が優
れ、練習場で使用するボールとして適したゴルフボール
を提供することができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーからなる
2層構造のゴルフボールにおいて、コアの圧縮歪が2.
8mm〜3.8mmで、コアの硬度分布が、JIS−C
形硬度計で、中心が65〜79、中心から表面に向かっ
て5mm離れたところが70〜80、中心から表面に向
かって10mm離れたところが73〜80、中心から表
面に向かって15mm離れたところが75〜82、表面
が70〜85で、かつ隣接する測定点間の硬度差が5以
内であり、カバーがアイオノマー樹脂を主材とし、その
曲げ剛性が1400kg/cm2 〜3000kg/cm
2 であって、ボールコンプレッションが70〜100
(PGA方式)であることを特徴とするゴルフボール。
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