JPH06327791A - 水上練習用ゴルフボール - Google Patents

水上練習用ゴルフボール

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JPH06327791A
JPH06327791A JP5142907A JP14290793A JPH06327791A JP H06327791 A JPH06327791 A JP H06327791A JP 5142907 A JP5142907 A JP 5142907A JP 14290793 A JP14290793 A JP 14290793A JP H06327791 A JPH06327791 A JP H06327791A
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JP
Japan
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core
ball
cover
rubber
compression
Prior art date
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Application number
JP5142907A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Koizumi
義昌 小泉
Hideki Hiraoka
秀規 平岡
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打球感が良好で、かつ耐久性が優れた水上練
習用ゴルフボールを提供する。 【構成】 コアと該コアを被覆するカバーからなり、上
記コアのコンプレッションを2.6〜4.0mmとし、
かつカバーにアイオノマー樹脂を主材とし、その曲げ剛
性が1500〜3000kg/cm2 のものを用いて上
記コアを被覆し、ボールコンプレッションを70〜95
(PGA方式)で、ボール比重を0.5以上1未満とす
ることによって、水上練習用ゴルフボールを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コアと該コアを被覆す
るカバーからなる2層構造の水上練習用ゴルフボールに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に練習用ゴルフボールは、その用途
によって2種類に大別される。その一つは陸上で使用さ
れる練習用ボールであり、他の一つは池や湖などで使用
される水上練習用ボールである。
【0003】これらの練習用ゴルフボールに共通して課
せられる要求性能は、第一に耐久性であり、次いでラウ
ンド用ゴルフボールと同等またはそれに近い打球感を有
することである。
【0004】しかし、水上練習用ゴルフボールの場合、
何にもまして大切な特性は、水に浮く、すなわちボール
の比重が1未満でなければならないということである。
【0005】このような要求性能の関係で、これまでの
水上練習用ゴルフゴールには、それらの要求性能に対応
しやすいという理由から、主としてワンピースボールが
採用されてきた。
【0006】しかし、ワンピースボールは、飛行性能や
打球感がラウンド用ボールと著しく異なり、ラウンドボ
ールに比べてそれらが著しく劣っていた。
【0007】また、ラウンドボールに近い硬さや打球感
を持たせた2層構造の水上練習用ゴルフボールも提案さ
れているが、カバーとコアの硬度が大きく異なるため、
耐久性が非常に悪く、実用に耐えなかった。
【0008】そのため、シンジオタック−1,2−ポリ
ブタジエンを含有するポリブタジエンゴムを必須とする
基材ゴムと、平均粒子径50μm以下の微粒子状高分子
量ポリオレフィンを主材とする低比重のソリッドボール
(特開昭62−142571号公報)や、それをベース
に、耐圧強度140kg/cm2 以上の微小中空球体を
配合した低比重のソリッドボール(特開平2−1852
74号公報)などが開発されてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、良いも
のが出現すると、さらに優れたものが求められるのは、
ゴルフボールの分野においても同様であり、ゴルファー
からは、さらに打球感が良好で、優れた耐久性を有する
水上練習用ゴルフボールが要望されている。
【0010】したがって、本発明は、上記要望に応え、
打球感が良好で、かつ優れた耐久性を有する水上練習用
ゴルフボールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴルフボール
をコアと該コアを被覆するカバーとの2層構造とし、上
記コアのコンプレッションを2.6〜4.0mmで、カ
バーをアイオノマーを主材としその曲げ剛性を1500
〜3000kg/cm2 とし、ボールコンプレッション
を70〜95(PGA方式)で、ボール比重を0.5以
上1未満とすることによって、上記目的を達成したもの
である。
【0012】すなわち、本発明は、カバーの主材として
耐久性の優れたアイオノマー樹脂を用い、かつその曲げ
剛性を1500〜3000kg/cm2 と通常のラウン
ド用ボールに使用されているものより小さくすることに
よってカバーを軟らかくし、その軟らかいカバーに適合
するようにコアのコンプレッションを2.6〜4.0m
mと通常のものより大きくすることによってコアを軟ら
かくして、ボールコンプレッションを70〜95(PG
A)とソフトな打球感が得られる範囲内のものとし、か
つボール比重を1未満とすることによってボールが水に
浮くようにして、打球感が良好で、かつ耐久性が優れた
水上練習用ゴルフボールを提供できるようにしたのであ
る。
【0013】本発明においては、コアのコンプレッショ
ンを2.6〜4.0mmとするが、これはコアコンプレ
ッションが2.6mmより小さい場合、ボールが硬くな
りすぎて打球感が悪くなり、またコアコンプレッション
が4.0mmより大きくなると、ボールの耐久性が低下
するとともに、打球感が重くて頼りないフィーリングに
なるからである。
【0014】また、本発明においては、カバーの曲げ剛
性を1500〜3000kg/cm2 にするが、これは
曲げ剛性が1500kg/cm2 より小さい場合、カバ
ーが軟らかくなりすぎ、カバーの耐久性(たとえば、カ
ット傷の発生に対する耐久性)が実用に耐えなくなり、
また曲げ剛性が3000kg/cm2 より大きくなる
と、ボールの耐久性向上が望めなくなるからである。
【0015】そして、本発明においては、ボールコンプ
レッションを70〜95(PGA方式)とするが、これ
はボールコンプレッションが70(PGA方式)より小
さい場合、ボールが軟らかくなりすぎ、良好な打球感や
飛距離が望めなくなり、またボールコンプレッションが
95(PGA方式)より大きくなると、ボールが硬くな
りすぎて、打球感が悪くなるからである。
【0016】さらに、本発明においては、ボール比重を
0.5以上1未満とするが、これは比重を0.5未満に
しようとすると、ゴム分を減らして微小中空球体などの
低比重の充填剤を多量に配合しなければならず、ボール
の反撥弾性が低下して好適な飛距離が出なくなり、また
比重が1以上になると、水に浮かなくなって、水上練習
用に適しなくなるからである。
【0017】上記特性を有するコアはゴム組成物の加硫
物で構成されるが、そのゴム組成物のゴム成分として
は、ポリブタジエンゴムを基材ゴムとするのが適してい
る。ただし、上記ポリブタジエンゴムに他のゴム、たと
えば天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレ
ンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、アクリルニト
リルゴムなどをゴム成分100重量部中に45重量部以
下でブレンドしたものであってもよい。
【0018】そして、上記ポリブタジエンゴム中には、
シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを5〜3
0モル%含み、かつシス−1,4−ポリブタジエンを4
0モル%以上含むポリブタジエンゴム(以下、VCRと
いう)をその一部として含有させるか、またはVCRの
みでポリブタジエンゴムを構成するのが好ましい。
【0019】これは、VCRが高結晶性、高融点のシン
ジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを含んでいる
ので、通常のポリブタジエンゴムを用いる場合などとは
異なり、比重増加につながる無機充填剤を多量に配合し
なくともゴルフボールに適度な硬さ(ボールコンプレッ
ション)を与え、良好な打球感を付与すると共に、耐久
性を高める要因になるからである。
【0020】上記のようなVCRの具体例としては、た
とえば宇部興産(株)製のUBEPOL−VCR309
(商品名、組成:シンジオタクチック−1,2−ポリブ
タジエン9モル%、シス−1,4−ポリブタジエン89
モル%、トランス−1,4−ポリブタジエン2モル
%)、UBEPOL−VCR412(商品名、組成:シ
ンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン12モル
%、シス−1,4−ポリブタジエン86モル%、トラン
ス−1,4−ポリブタジエン2モル%)などの市販品が
あり、これらは本発明において好適に使用される。そし
て、このVCRはゴム成分中の30〜100重量%を占
めるようにして使用するのが好ましい。
【0021】加硫剤としては、たとえばアクリル酸、メ
タクリル酸などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸
と酸化亜鉛などの金属酸化物とをゴム組成物の調製中に
反応させてα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属
塩にしたものや、たとえばアクリル酸亜鉛、メタクリル
酸亜鉛などのようなα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸の金属塩などが挙げられる。
【0022】これらの加硫剤の使用量はα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸の金属塩の場合、ゴム成分100
重量部に対して5〜35重量部が好ましく、α,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸と酸化亜鉛などの金属酸化物
とをゴム組成物の調製中に反応させる場合はゴム成分1
00重量部に対してα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸が5〜25重量部で、金属酸化物が5〜25重量部の
範囲が好ましい。
【0023】充填剤としては、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、クレー、酸化亜鉛などの通常の無機充填剤を用
いることができるが、特に低比重とするために、微粒子
状高分子量ポリオレフィンや微小中空球体を用いること
が好ましい。
【0024】上記の微粒子状高分子量ポリオレフィン
は、低比重の補強性充填剤的な役割を果たし、ゴルフボ
ールの硬度を高め、かつ耐久性を高めて、打球感を良好
にする。このような微粒子状高分子量ポリオレフィンと
しては、平均粒子径10〜50μmのものが好ましく、
たとえば三井石油化学工業(株)製のミペロンXM22
0(商品名、平均粒子径20μmで分子量200万以上
の微粒子状高分子量ポリオレフィン)などが市販されて
おり、本発明において好適に使用される。
【0025】そして、上記のような微粒子状高分子量ポ
リオレフィンの配合量としては、ゴム成分100重量部
に対して10〜40重量部にするのが好ましい。
【0026】また、上記微小中空球体は、平均粒子密度
が0.37g/cc〜0.63g/ccと非常に軽く、
これを配合することによって、低比重を保ちながら、打
球感や、耐久性、飛距離などの向上に寄与する高比重の
無機充填剤などが多く配合できるようになる。
【0027】この微小中空球体としては、オープンロー
ルやニーダーなどでの混練時に破壊されずに中空球体を
保ち得るために、耐圧強度が140kg/cm2 以上の
ものが好ましい。
【0028】そのような耐圧強度が140kg/cm2
以上の微小中空球体は、ガラス、セラミックスなど、各
種の無機材料から作製されるが、本発明において好適に
用い得るものとしては、たとえば、住友スリーエム
(株)からグラスバブルズB37/2000、グラスバ
ブルスB38/4000、グラスバブルズB46/40
00、グラスバブルズS60/10000などの商品名
で市販されているソーダ石灰ホウケイ酸ガラス製のもの
が挙げられる。
【0029】なかでも、グラスバブルズB38/400
0、グラスバブルズB46/4000、グラスバブルズ
S60/10000などは、耐圧強度が大きく、本発明
において特に好適に用いられる。
【0030】上記微小中空球体は、一般に直径が4〜2
50μmの範囲内にある微細な中空球体であって、ゴム
組成物中への分散性が良好で、前述したように、ゴム組
成物の比重を軽くし、打球感や、耐久性、飛距離などを
向上させる無機充填剤などを多く配合できるようにさせ
るが、この微小中空球体の配合量としては、ゴム成分1
00重量部に対して2〜50重量部、特に2〜25重量
部にするのが好ましい。
【0031】前記の無機充填剤は、主として、硬度と衝
撃強度を高め、ゴルフボールの耐久性を増加させ、かつ
打球感、打球音を良くする役割を果たすが、これらの無
機充填剤を多く配合すると、比重が大きくなって水に浮
かなくなるので、これらの無機充填剤の配合量は、ゴム
成分100重量部に対して1〜20重量部にするのが好
ましい。
【0032】また、ボールを硬くするなどの目的で、た
とえばハイスチレンレジンなどを配合してもよい。さら
に、作業性の改善や硬度調整などの目的で軟化剤や液状
ゴムなどを適宜配合してもよいし、また老化防止などの
目的で老化防止剤を適宜配合してもよい。
【0033】加硫開始剤としては、たとえばジクミルパ
ーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどの有機過酸
化物が用いられる。これらの加硫開始剤の配合量はゴム
成分100重量部に対して0.1〜6重量部、特に0.
5〜3重量部が好ましい。
【0034】なお、コアの作製にあたって、ゴム組成物
の加硫には必ずしもイオウによる架橋結合を必要としな
いので、加硫と表現するよりも架橋と表現する方が適切
であるかもしれないが、本明細書では慣行にしたがって
加硫と表現する。
【0035】そして、コアの作製にあたっては、上記の
配合材料をロール、ニーダー、バンバリなどを用いてミ
キシングし、金型を用いて加圧下で140〜200℃で
8〜40分間、好ましくは150〜180℃で10〜4
0分間加硫して、コアを作製する。
【0036】カバーはアイオノマー樹脂を主成分とし、
その1種を用いるかまたは2種以上をブレンドして曲げ
剛性が1500〜3000kg/cm2 となるよう調整
する。そして、アイオノマー樹脂以外には酸化チタン
(TiO2 )、光安定剤、着色剤、老化防止剤などが必
要に応じて配合される。また、アイオノマーの樹脂の特
性(たとえば、優れた耐カット性など)を損なわない範
囲内でアイオノマー樹脂の一部をポリエチレン、ポリア
ミドなどの他のポリマーで置換してもよい。
【0037】通常のゴルフボールのカバーには、アイオ
ノマーとしてハイミラン♯1605、ハイミラン♯17
05、ハイミラン♯1706(いずれも、商品名、三井
デュポンポリケミカル社製)などを組み合わせて用いる
ことが多いが、これらだけでは曲げ剛性を1500〜3
000kg/cm2 の範囲に調整することが困難な場合
が多いので、本発明では、たとえばハイミラン♯185
5(商品名、三井デュポンポリケミカル社製、曲げ剛
性:917kg/cm2 )などのように曲げ剛性の低い
アイオノマー樹脂を用いて曲げ剛性を1500〜300
0kg/cm2 の範囲内に調整するのが好ましい。
【0038】上記のような曲げ剛性のカバーは、通常の
ゴルフボールに使用されているカバーより軟らかいが、
本発明では、この軟らかいカバーと軟らかいコアを組み
合わせることによって、打球感が良好で、かつ耐久性の
優れた水上練習用ゴルフボールが得られるようにしてい
るのである。
【0039】上記では、アイオノマー樹脂として三井デ
ュポンポリケミカル社製のハイミラン(商品名)を例示
したが、アイオノマー樹脂としてはそれに限られること
なく、たとえばエクソンケミカル(EXXON CHE
MICAL)社のESCORやIOTEKの商品名で市
販されているものも使用することができる。なお、アイ
オノマー樹脂のブレンドにあたっては、ナトリウムイオ
ン中和タイプのものと亜鉛イオン中和タイプのものとを
ブレンドしてもよいが、亜鉛イオン中和タイプのもの同
士をブレンドするのが好ましい。
【0040】上記カバーのコアへの被覆にあたっては、
通常、インジェクション成形法が採用されるが、それに
限られるものではなく、ハーフシェルを作製し、モール
ディング方式で行ってもよい。カバーの厚みは、特に限
定されるものではないが、通常、1.4〜2.7mmに
される。そして、カバーの成形時に必要に応じて所望の
ディンプルが形成され、また、カバー成形後に必要に応
じてペイント、マーキングなどが施される。
【0041】
【実施例】つぎに、実施例をあげて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0042】実施例1〜4および比較例1〜3 表1および表2に示す組成の配合成分を混練して実施例
1〜4および比較例1〜3のコア用ゴム組成物を調製
し、シート化した後、金型に入れ、表1および表2に示
す加硫条件でプレスにより加硫成形して、直径38.5
mmのコアを作製した。なお、表1および表2中の配合
成分の配合量は重量部によるものである。
【0043】得られたコアの重量、コンプレッションお
よび硬度分布を測定した。その結果を表1および表2に
示す。
【0044】なお、表1には実施例1〜4に関する配合
組成、加硫条件、コア物性などを示し、表2には比較例
1〜3に関するそれらを示す。また、表1および表2中
の配合成分の詳細については表2の後にまとめて記載す
る。そして、コアのコンプレッションや硬度分布の測定
法は下記の通りである。
【0045】コンプレッション:コアに10kgの初荷
重をかけ、その初荷重時から130kgの終荷重をかけ
たときまでの変形量(mm)を測定する。この値が大き
いほどコアは軟らかい。
【0046】硬度分布:コアの中心の硬度、コアの中心
から表面に向けて、5mm離れたところの硬度、10m
m離れたところの硬度、15mm離れたところの硬度お
よび表面の硬度をJIS−C形硬度計で測定する。この
値が高いほどコアは硬い。なお、コア内部の硬度はコア
を半球状に切断して測定する。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】配合成分の詳細: ※1:商品名、日本合成ゴム(株)製のハイシスポリブ
タジエンゴム ※2:商品名、宇部興産(株)製の組成がシンジオタク
チック−1,2−ポリブタジエン12モル%、シス−
1,4−ポリブタジエン86モル%、トランス−1,4
−ポリブタジエン2モル%からなるポリブタジエンゴム ※3:商品名、三井石油化学工業(株)製の平均粒子径
20μmの微粒子状高分子量(平均分子量200万以
上)ポリオレフィン ※4:日本ゼオン(株)製のNipol 2007 J
(商品名) ※5:商品名、住友スリーエム(株)の耐圧強度703
kg/cm2 、平均粒子密度0.60g/ccのソーダ
石灰ホウケイ酸ガラス製微小中空球体
【0050】つぎに、表3に示す配合でカバー用組成物
を調製し、その曲げ剛性を測定した。その結果を表3に
示す。なお、表3中の配合成分の配合量は重量部による
ものであり、曲げ剛性の測定方法は下記の通りである。
【0051】曲げ剛性:カバー用組成物をプレス成形し
て平板状の試験片を作製し、23℃、相対湿度50%で
2週間放置後に東洋精機(株)製のスティフス計により
曲げ剛性を測定する。
【0052】
【表3】
【0053】配合成分の詳細: ※6:商品名、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛イ
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性917k
g/cm2 ※7:商品名、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛イ
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性2350
kg/cm2 ※8:商品名、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛イ
オン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性3360
kg/cm2 ※9:商品名、三井デュポンポリケミカル社製のナトリ
ウムイオン中和タイプのアイオノマー樹脂、曲げ剛性2
550kg/cm2
【0054】表3に示すように、カバー配合A、Bおよ
びDは曲げ剛性が1500〜3000kg/cm2 の範
囲内にあって本発明に属するが、カバー配合Cは曲げ剛
性が3000kg/cm2 を超えていて本発明外であ
る。
【0055】つぎに、表4および表5に示すコアとカバ
ーの組み合わせで、コアにカバーを被覆し、外径42.
7mmのゴルフボールを作製した。なお、コアへのカバ
ーの被覆はインジェクシェン成形法で温度230℃で行
った。
【0056】得られたゴルフボールについて、重量、比
重、コンプレッション、耐久性および打球感を調べた。
その結果を表4および表5に示す。
【0057】なお、表4には実施例のコアとカバーとの
組合せ、得られたゴルフボールの重量、比重、コンプレ
ッション、耐久性および打球感について示し、表5には
比較例のそれらを示す。
【0058】そして、表4および表5に示すコンプレッ
ション、耐久性および打球感の測定方法は次の通りであ
る。
【0059】コンプレッション(ボールコンプレッショ
ン):PGA方式による。この値が大きいほどボールが
硬い。
【0060】耐久性:ボールをエアーガンで金属板に4
5m/secの速度で打ちつけ、ボールが破壊するまで
の衝撃回数を実施例3−1のボールを100としたとき
の指数で表示する。この値が大きいほど耐久性が優れて
いることを示す。
【0061】打球感:プロゴルファー2人およびアマチ
ュアゴルファー(ただし、シングルプレーヤー)3人の
計5人によるウッド1番クラブの実打によって判定す
る。その評価基準は次の通りである。
【0062】評価基準: ○: 良い △: 普通 ×: 悪い
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】表4に示すように、本発明の実施例1〜4
のゴルフボールは、いずれも比重が1未満で水に浮くこ
とが可能であり、打球感が良好で、耐久性が優れてい
た。
【0066】これに対し、比較例のゴルフボールは、表
5に示すように、耐久性、打球感のいずれかが悪い。す
なわち、カバーの曲げ剛性が大きい比較例1のゴルフボ
ールは耐久性が悪く、コアのコンプレッションが小さい
(すなわち、コアが硬い)比較例2〜3のゴルフボール
は打球感が悪かった。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、カバ
ーを軟らかくし、その軟らかいカバーに適合するように
コアも軟らかくして、打球感が良好で、かつ耐久性が優
れた水上練習用ゴルフボールを提供することができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーからな
    り、コアのコンプレッションが2.6〜4.0mmで、
    かつカバーがアイオノマー樹脂を主材とし、その曲げ剛
    性が1500〜3000kg/cm2 であり、ボールコ
    ンプレッションが70〜95(PGA方式)で、ボール
    比重が0.5以上1未満であることを特徴とする水上練
    習用ゴルフボール。
JP5142907A 1993-05-20 1993-05-20 水上練習用ゴルフボール Pending JPH06327791A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670422B2 (en) 2001-02-09 2003-12-30 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball and rubber composition therefor
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