JPH0632346U - 泡出しポンプ容器 - Google Patents
泡出しポンプ容器Info
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- JPH0632346U JPH0632346U JP7388492U JP7388492U JPH0632346U JP H0632346 U JPH0632346 U JP H0632346U JP 7388492 U JP7388492 U JP 7388492U JP 7388492 U JP7388492 U JP 7388492U JP H0632346 U JPH0632346 U JP H0632346U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シェービングフォームや洗顔フォーム用の発
泡性液体等の様に比較的高粘度の発泡性液体からきめの
細かい均質な泡を生成することができる泡出しポンプ容
器を得る。 【構成】 ノズル体17を押し下げると空気用ピストン
と液体用ピストンが押し下げられ、空気と液体とが混合
室11で混合されて発泡し、更に多孔シートを通過して
細かい泡となり、ノズル体17の先端から吐出される容
器で、混合室に近い多孔シート18aとその次に位置す
る多孔シート18bを10mm以上の間隔で配設すると
共に、多孔シート18aの各開孔部の大きさを0.1m
m2 以下に、又多孔シート18bの各開孔部の大きさを
0.015mm2 以下にし、さらに多孔シート18aに
対して多孔シート18bの各開孔部の大きさを約60%
以下に形成する。
泡性液体等の様に比較的高粘度の発泡性液体からきめの
細かい均質な泡を生成することができる泡出しポンプ容
器を得る。 【構成】 ノズル体17を押し下げると空気用ピストン
と液体用ピストンが押し下げられ、空気と液体とが混合
室11で混合されて発泡し、更に多孔シートを通過して
細かい泡となり、ノズル体17の先端から吐出される容
器で、混合室に近い多孔シート18aとその次に位置す
る多孔シート18bを10mm以上の間隔で配設すると
共に、多孔シート18aの各開孔部の大きさを0.1m
m2 以下に、又多孔シート18bの各開孔部の大きさを
0.015mm2 以下にし、さらに多孔シート18aに
対して多孔シート18bの各開孔部の大きさを約60%
以下に形成する。
Description
【0001】
本考案は、シェービングフォームやハンドソープやシャンプー等の発泡性の液 体を、空気と混合させて発泡させた後に、均一な泡を小出しに噴出する泡出しポ ンプ容器に関する。
【0002】 本出願人は、上記のような泡出しポンプ容器として、国際公開WO92/08 657号公報及び図3、図4に示されるような容器(特願平3−80494号) を開発した。
【0003】 図3は非ロック状態におけるその容器の断面図を、図4はそのロック状態を示 す縦断面図である。
【0004】 尚、本明細書で、ロック状態とは、長期保管又は搬送時或いは店内での陳列時 などの未使用時において内容液洩れがないよう、後述するよう各部品間の接触部 分を加圧接触させて密閉状態にすることを言い、そのような密閉状態が解除され た場合を、非ロック状態という。
【0005】 これを略説すれば、液体Aを収容した容器1の開口部の内側に設けられる空気 ポンプのための空気用シリンダ3cと液体ポンプのための液体用シリンダ3dと を同心円状に設けてなる二重シリンダ3と、前記液体用シリンダの底部と前記容 器の底部とを連通させる吸液管4と、前記空気用シリンダと前記液体用シリンダ 内をそれぞれ上下移動し且つ摺動シール部10jU,13cを有する中空状の空 気用ピストン10と液体用ピストン12とを同心円状に一体的に設けてなるピス トン体と、前記ピストン体の上端部に取付けられ、泡噴出用の穴部17b及び泡 通路17aを有するノズル体17と、前記穴部17bと前記空気用シリンダ3c 内とを連通させる空気流路10fと、前記液体用シリンダ3d内と前記穴部17 bとを連通させる液体流路12aと、該液体流路の途中に配設される第1逆止弁 70と、前記液体用シリンダ内に配設される第2逆止弁80と、前記穴部に配設 されるシート状多孔体18と、該シート状多孔体の配設箇所の手前側で前記液体 流路と前記空気流路とが合流する合流点であって液体と空気とが混合される混合 室11と、前記ピストン体を前記二重シリンダに対する上死点側に付勢する付勢 バネ(図ではコイルスプリング使用)6と、前記容器内と容器外とを連通させて 容器内が負圧になることを防止するために前記空気用シリンダに形成された外気 導入孔30Gと、前記二重シリンダを前記容器に対して固定させかつ前記ピスト ンを挿通し案内する蓋体14、15とを具備し、さらに前記液体用ピストン12 が、液体流路の一部を構成する中空部分をもつ筒状体と、この筒状体の下端に筒 状の圧入部13aにおいて取付けられていると共に直径方向外方に延出している 摺動シール部13cと前記液体用シリンダ側に開口している導液穴部13bとを 有する摺動シール体13とから構成されており、前記液体用シリンダ内の底部に は、該摺動シール体の導液穴部に嵌入して該導液穴部を閉鎖する栓部5aを設け た栓体5が配設されており、かつ、前記空気用シリンダと前記空気用ピストンと で形成される空気室10i内への外気導入を前記空気用ピストン10の外周面と 前記蓋体14の挿通の間隙を介して行うために第3逆止弁10kを前記空気ピス トンに設け、該空気ピストンとノズル体は、前記付勢バネ6に抗して前記蓋体1 4に螺合可能に構成されているものである。
【0006】 さらに具体的に説明すると、円筒状の容器1は合成樹脂などで作られ、その内 部には界面活性剤などが混入され空気との混合により発泡する性質が付与された 発泡性の液体Aが最大液面高さの液面Wまで収納されている。この容器1の上部 開口部の外周縁部には雄ネジ部の開口ネジ部1aが一体形成されており、この開 口ネジ部1aに対して大蓋体15の雌ネジ部である内ネジ部15aを螺合した状 態を保持することによって、容器の気密状態を保つ一方、以後説明するポンプ組 み立て体を完成状態で容器1に対して固定できるようにしている。
【0007】 次に、ポンプ組み立て体であるが、ポンプのシリンダ部分は、例えばポリプロ ピレン樹脂等から射出成形されるとともに、図示のように同心円形状に大小2個 の空気用シリンダ3cと液体用シリンダ3dを形成した二重シリンダ3として形 成されている。この二重シリンダ3は上方に開口しており、この開口縁部には小 蓋体14に対して圧入後に係止される係止部位を有した嵌合環部3aと、容器1 に対して固定される部位となるフランジ部3bとが夫々円環状に形成されている 。したがって、図示の組み立て状態にするためには二重シリンダ3内に、後述す る各部品を組み付けた後に、予め上述の大蓋体15を二重シリンダ3のフランジ 部3bに対して挿入して、最後にポリプロピレン樹脂等から射出成形される小蓋 体14の外壁係止部14cと内壁部14bの間に嵌合環部3aを圧入係止させて 一体的にして、大蓋体15がポンプ組み立て体から脱落しないようにしている。
【0008】 次に、二重シリンダ3は図示のように、嵌合環部3a、フランジ部3bに続き 、容器1の開口ネジ部1aの内径よりもやや小さい外直径をもち、全体として略 円筒形状を有する空気用シリンダ3cと、空気用シリンダ3cと連結しており、 全体として略空気用シリンダ3cと同心円の円筒形状で、空気シリンダ3cより も小径の液用シリンダ3dとを備えている。
【0009】 更に詳細に述べると、空気用シリンダ3cは嵌合環部3aよりも内径が小さい 案内筒部3c1 と、案内筒部3c1 とテーパ部で連結されており案内筒部3c1 よりも内径が小さいシリンダ部3c2 とからなる筒部と、シリンダ3c2 の下端 から直径方向内方に延び、中央部分が上方に反転している底部3eとから成る。 一方、液体用シリンダ3dは、空気用シリンダ3cの底部3eの反転している部 分の上端であって、後述するシール突起部3fが形成されている部分と連結し、 その連結部分から下方に延びており、下端付近で直径が小さくなっている。
【0010】 ここで、空気用シリンダ3cのシリンダ部3c2 の内径を、案内筒部3c1 の 内径より小さくし、空気用ピストン10の摺動シール部の最大外径を、該案内筒 部3c1 の内径よりは小であるが、該シリンダ部3c2 の内径よりは大とし、外 気導入孔30Gを該シリンダ部3c2 上部に設け、該空気用ピストンの摺動シー ル部を、つねに、即ち、ロック時、非ロック時を問わず、該導入孔30Gより下 方のシリンダ部分と密接触して上下動する下部摺動シール部10jLと、ロック 状態では該導入孔30Gより上方の空気用シリンダ部3c2 と密接触するが、非 ロック状態では、該シリンダ部3c2 より上方に位置し、案内筒部3c1 との間 に空気通路Pが形成されるようにした上部摺動シール部10jUとで構成したこ とにより、非ロック状態においては、外気導入孔30Gは、確実に、容器内部と 容器外部とが連通するよう解放状態におかれるから、発泡性液体Aが消費されて も、又環境温度の変化によっても容器内圧力が変化することがない。
【0011】 液体と気体との混合比率は空気用シリンダ3cと液体用シリンダ3dとの容積 比により略決定されるが、シェービングフォームや洗顔フォーム等に適した比較 的ドライな泡を発生させるためには空気量が、液体量よりも十分に多いことが必 要であり、一方、二重シリンダ3の全体の長さをあまり大きくすると、それに見 あうだけ容器1の高さを大きくしなければならなくなるので、上述のように空気 用シリンダ3cの底部3eの中央部分を上方へ反転させ、その上端部分が液体用 シリンダ3dと連結されている。
【0012】 一方、この液体用シリンダ3dの空気用シリンダ3cに対する連結部の裏側に は円環状のシール突起部3fが空気用シリンダ3c内において上向きに突出され て形成されており、搬送や保管時等にはこのシール突起部3fに対して後述する 空気用ピストンが嵌合する状態にされて密閉状態を保持できるようにされている 。
【0013】 また、二重シリンダ3のフランジ部3bと容器1の開口端部1bの間には密閉 状態を保持するための円環状のシール体2が介在されている。このシール体2は 空気用シリンダ3cの案内筒部3c1 の上部外周面に嵌り込み、大蓋体15の容 器1に対するネジ閉めにより密閉状態を確保するものである。
【0014】 なお、容器1は周知のように底部1cが一部深く形成されて容器の座りを良く して強度を高める一方、発泡性液体Aを消費して液面Wが図示のように下がって も最後まで中空の吸液管4を介して吸液できるようにしている。
【0015】 一方、二重シリンダ3の液体用シリンダ3dは下方に延びて形成されており、 直径を細くした下部穴部3iで終わり、この下部穴部3iには吸液管4の上端4 aが圧入されている。下部穴部3iと液用シリンダ3dの間の段差部位の内側に はボール台座3jが形成され、ステンレスボール等からなり耐腐食性に優れる第 2ボール8がセットされている。この液用シリンダ3d内には、さらに栓体5が 図示のようにボール台座3jに対して蓋をする状態で設けられており、第2ボー ル8の上昇位置を規制するとともに、後述の噴射ノズル体の押圧力に対する反発 力を与えるコイルスプリング6の受部となる円環状の台座部5cを設けている。 この栓体5の頭部には、栓部5aが形成されており、この栓部5aがロック状態 にしたときピストンを形成する摺動シール体13の導液穴部13bに嵌合するこ とで搬送や保管時等における液体Aの漏洩防止を図っている。この栓部5aと台 座部5cの間には開口部5bが形成されており、第2ボール8が上方に移動した 際に開口部5bを介して液体Aを液体用シリンダ3d内に導入させる。
【0016】 再度、図3において、ポンプ組み立て体のピストンに相当する部分は、上述の 二重シリンダ3の空気用シリンダ3cと液体用シリンダ3d内において上下方向 に一体的に摺動される構成である。このために、空気用ピストン10は空気用シ リンダ3cの内壁面(具体的にはシリンダ部3c2 の内壁面)を密閉状態で上下 方向に摺動する際に十分に気密を確保できるようにした下部摺動シール部10j Lと、空気室部10iを設けた帽子状体で構成されており、空気室部10iの中 心部位から上方に向けて中空状のロッド部10aがさらに一体形成されている。
【0017】 一方、空気用ピストン10には液体用ピストン12が圧入されて一体的に固定 され一体的に移動を可能にされている。この液体用ピストン12は内部に液体を 導くために図示のような筒状体からなり、上部に第1ボール7を保持するボール 台座12bを有するとともに、導液部12aに連通する開口部12cを設けてい る。
【0018】 この第1ボール7は小コイルスプリング20の作用により常時はボール台座1 2bに当接されるが、後述の使用動作時には導液部12aに導入された液体Aの 圧力により第1ボールが押されるので小コイルスプリング20が圧縮され、第1 ボール7が上方に移動して、開口部12cと混合室11とが連通する結果、液体 が混合室11内に送り込まれる。ここで、この第1ボール7は自重のみでボール 台座12b上に位置させることも可能であるが、小コイルスプリング20を設け ることで容器1の転倒時における液漏れが防止される。
【0019】 一方、この液用ピストン12の下端には液体用シリンダ3d内を上下方向に気 密状態を保持して摺動される摺動シール部13cを有した摺動体13の圧入部1 3aが図示のように圧入されている。この摺動体13にはロック状態にしたとき に上述の栓体5の栓部5aが嵌り込んで気密状態を保持するとともに、液体を導 入させる流路となる導液穴部13bが設けられている。さらに、この摺動シール 部13cの下側には上述のコイルスプリング6の上端が当接されており、空気用 ピストン10と液体用ピストン12の一体物を図示の位置に移動するように付勢 できるようにしている。
【0020】 次に、空気用ピストン10のロッド部10aの端部10eに対しては噴出ノズ ル体17が圧入されて一体的に固着される。このために噴出ノズル体17には凹 部を有した圧入穴部17fが形成されておりロッド部10aの凸部が嵌って固定 できるようにしている。このロッド部10a上端には液体と空気を混合させて泡 を生成させる混合室11が上述の小コイルスプリング20の収容室も兼ねて形成 されている。この混合室11の中心上部位には空気と液体を混合して生成させた 泡を後述の網体へ噴出させる開口穴部10cが設けられているが、この開口穴部 10cの回りには小コイルスプリング20を中央部に配設させるためのリブ10 dが放射状に形成されている。このリブ10dのさらに下方には空気用ピストン 10の空気室部10i内の空気を案内させる複数の空気流路10fが放射状に形 成されている。空気流路10fの下方開放部位の近傍には上述の二重シリンダ3 のシール突起部3fに嵌るシール部10hが形成されており、ロック状態の時に 嵌合されてシール状態にできるようにしている。
【0021】 次に、空気用ピストン10の上部壁には外気を導入させる際に作用する外気導 入用の逆止弁が一体的に設けられている。この逆止弁は、第3ボール9を内蔵し た逆止弁部10kと、逆止弁部10kの上部において開口しており第3ボール9 が上方に移動した場合に塞がれる開口部10Lと、第3ボール9を保持して開口 部10Lを介して外気を導入できるようにするストッパー部10mとから構成さ れている。
【0022】 一方、空気用ピストン10のロッド部10aはその外周面と小蓋体14の開口 部14d(この開口部の下端に対応する個所で空気ピストン側に溝14eが切っ てある)内周面との間で間隙を保って案内されており、第3ボール9からなる逆 止弁への外気の導入はこの溝14eを含む間隙を介して行うようにしている。尤 もこの溝14eは、開口部14dの下端に設けてもよい。
【0023】 次に、上述の噴出ノズル体17の圧入穴部17f中には多孔体として、ポリエ ステル繊維を使用した200メッシュ/インチ程度の網であって厚さが0.06 ミリメートルの網体18がスペーサ19の上下に2枚介在されてから噴出ノズル 体17が圧入されている。
【0024】 一方、噴出ノズル体17の圧入穴部17fの外側には雄ネジ部の外ネジ部17 dが形成されており、この外ネジ部17dが小蓋体14の雌ネジ部である内ネジ 部14aに対して螺合させることができるようにして長期保管または搬送時など における密閉状態(即ち、ロック状態)の確保ができるように配慮されている。
【0025】 上述の構成の容器の作用は、次のように説明されている。図4はこの泡出しポ ンプ容器のロック状態の縦断面図である。
【0026】 図4において、容器内には液体が液面Wまで収容されており、この液体が搬送 時や店内における陳列時等の未使用時において内容液が液漏れしないよう各部品 間の接触部分を加圧接触させて密閉状態を確保している。この状態にするために 、ノズル体17をコイルスプリング6の付勢力に抗して小蓋体14に押圧し、内 ネジ部14aに対して外ネジ17dを螺合させるように回動させる。
【0027】 この結果、栓体5の栓部5aが液体用ピストン12に固定されている摺動シー ル体13の導液穴部13bに嵌った状態の第1シール部S1と、二重シリンダ3 のシール突起部3fが空気用ピストン10のシール部10hに嵌る第5シール部 S5と、噴出ノズル体17の外周部17eが小蓋体14の開口部14dに嵌る第 4シール部S4が夫々形成される。
【0028】 一方、大蓋体15を容器1に対してシール体2を介して螺合して第2シール部 S2が形成される。又、二重シリンダ3の導入孔30Gは、空気用ピストン10 の上部摺動シール部10jUと下部摺動シール部10jLとで第3シール部S3 を形成している。以上の第1から第5シール部により、密閉状態が確保されてい るので容器の搬送や保管時に内容液の液漏れが起きない。
【0029】 上述のように構成された泡出しポンプ容器で泡を噴出させる手順は、先ず、図 4のロック状態を解除して、液用ピストン12の導液部12a内に液体Aが導入 されていない状態において、噴出ノズル体17を下方へ押すと、空気用シリンダ と液体用シリンダの内圧の上昇により第1ボール7と第3ボール9は上昇し、第 2ボール8のみが留まる。
【0030】 その後、噴出ノズル体17から手を放つと、コイルスプリング6の復元力によ り空気用ピストン10と液体用ピストン12の一体物が上昇する。この時に液体 用シリンダ3d内は負圧になり第1ボール7からなる第1逆止弁が閉塞されてか ら、液体用シリンダ3d内が更に負圧化されて第2ボール8からなる第2逆止弁 が開口し液体Aが液体用シリンダ内に吸い上げられる。これと同時に空気室部1 0i内も負圧になり、第9ボールからなる第3逆止弁が開くので、外気がロッド 部10aと小蓋体14の開口部14dの間と溝14eを通って抵抗なく空気室部 10i内に送り込まれて泡噴出の準備をする。
【0031】 そして、再びピストン体を下降させると、空気用シリンダの空気室部10i内 に導入された外気が加圧されて第3逆止弁を閉塞する。この結果、空気室部10 i内で行き場を失った空気は加圧されて空気流路10fを通って上昇して混合室 11へ送り込まれる。これと同時に、液体用シリンダ3d内の液体Aも加圧され 導液部12aを通って上昇して第1ボールからなる第1逆止弁をコイルスプリン グ20に抗して開いて、混合室11へ送り込まれる。
【0032】 以上の結果、液体Aと空気とが混合室11内で混合して発泡してランダムな直 径の泡が発生し、その後に、これらの泡は更に2枚の網体18を通って均質な泡 となって噴出ノズル17から外部に噴出される。
【0033】 この時、容器内部は液体Aの消費分の減少により負圧化しているので、外気が 空気通路Pを通り、外気が外気導入孔30Gから容器内の上部空間に吸入されて 容器内の負圧状態が解消され、その後、更にピストン体の上下動を行うことで、 気液の混合比が常に一定であり安定した泡が噴出される。
【0034】 かくて、この容器によれば、(イ)空気室内への外気導入路を泡通路とは別に 設けたので、ピストン体の上昇が円滑にでき、かつ、空気用シリンダ内への導入 空気量を常に一定にできて液体との混合比を一定にすることができ、(ロ)また 、泡出しポンプ容器の未使用時等ロック状態において、ノズル体を蓋体に対して 螺合させて密閉状態にすることができ、(ハ)また、容器外部から空気用シリン ダ内に空気を取り入れる構成をもつので、容器の上部に無駄なスペースを確保す る必要がなく、シリンダ上部の外気導入孔の付近まで液体を収納することができ 、さらに(ニ)泡を混合室11内において発生させてから、シート状体の網体1 8により均一にしているので、網体18に泡噴射後に目詰まりが予期しない要因 で発生しても網体18が薄いことに加えて、次回噴射時に泡を形成している液体 で目詰まり部分を溶かすので目詰まりが解消され、しかも、外気導入は間隙を介 して行われるので、ピストンの上下動には一切影響がないという効果が得られて いる。
【0035】
上記図3、4に示される容器は、詳細に述べた如く、独特の構造、効果を有す るものであって、充分意義のあるものであるが、その後、次のような問題をもっ ていることが知られた。
【0036】 シェービングフォームや洗顔フォーム又はハンドソープ等の界面活性剤を含有 する発泡性液体から生成される泡は、一般に均質で、きめ細かく、また潰れにく い(空気の比率の高い泡である)方が望ましく、このような泡をこの種容器で生 成する手段としては、多孔シートの個々の開孔部を小さく(目を細かく)したり 、多孔シートを2枚以上配設することが知られている(例えば実公昭63−13 810号公報、特開昭53−40404号公報)。
【0037】 しかし、この種の発泡性液体は、洗浄力を上げるため例えば界面活性剤量を多 くすると粘度が増加するため、液体と空気の混合室や多孔シートを通過する際に 空気が発泡性液体内に混入されにくくなり、大きな泡の混った不均質な泡が生成 され易くなる。
【0038】 先ず、前記図3、図4に示される容器も、均質で、きめ細かく、潰れにくい泡 を生成させるために、混合室11の下流側通路に多孔シートが2枚設けられてい る。尚、この2枚の多孔シートは誤装着のないように、同一仕様のポリエステル 繊維等で編まれた200メッシュ程度のネットを使用し、且つ装着作業性を考慮 して、2枚共ノズル体17の穴部17b内に、スペーサー19により5mm程度 の間隔を隔てて挾持していた。又、個々の多孔シートの開孔部の総面積は、いず れも5.3mm2 程度にしていた。
【0039】 しかし、この容器で泡を吐出させた場合に前記発泡性液体の粘度が概ね10セ ンチポイズ(cps)を上回ると、生成される細かい泡の中に大きい泡が混ざり だし、更に粘度が20センチポイズに達すると、大きい泡の混ざり方が著しく、 シェービングフォームや洗顔フォーム又はハンドソープ等の泡出し容器には不適 当になる。
【0040】 又、泡のきめをより細かくするため、前記多孔シート18の下流側多孔シート のメッシュをより細かい350メッシュ程度にすることも考えたが、更にノズル 押し力が増大して使用しにくい等の問題があった。
【0041】 次に泡出しポンプ容器ではないが、弾性変形可能なスクイズ容器の口部に発泡 栓が装着され、スクイズにより容器内の液体と空気とを混合発泡させることの出 来る泡出し容器(スクイズフォーマー)を開示する実公昭63−13810号公 報には、泡噴出誤の容器胴部の復元を速くする目的で液体と空気とが合流する混 合室の下流には開孔部の大きい多孔板を設け、その下流側には開孔部の小さい網 又は不織布を設けた泡出しスクイズ容器が開示されている。尚、この泡出しスク イズ容器では泡吐出後にスクイズされた容器胴部の弾性による復元の際に、外気 が泡通路を逆流して容器内に吸引される構造になっている。
【0042】 ところで、この公報には、多孔板の開孔部の大きさが記載されていないが、明 細書の説明によると、この多孔板は合成樹脂製の筒体と一体に設けられており、 更に図面から射出成形品と判断されるので、金型成形性や耐久性の点から個々の 開孔部(目)の大きさはおおむね0.4mm×0.4mm(0.16mm2 )以 上であると考えられる。
【0043】 しかし、この程度の大きさの開孔部をもつ多孔板の下流側に、スクイズした容 器胴部の復元を遅くしない程度の大きさの開孔部をもつ網又は不織布を設けても 、粘度が10センチポイズ以上の液体の場合にはきめの細かい泡を生成すること はできない。尚、多孔板の下流側に網を2枚設けた場合も同様である。
【0044】 仮に、この泡出しスクイズ容器においてシェービングフォームや洗顔フォーム 等に適したきめの細かい泡にするためには、網又は不織布の開孔部を非常に小さ くしなければならないが、これでは吸気抵抗が大きくなるため、スクイズした後 の容器胴部の復元が遅くなり、連続して泡を出したい場合、非常に不便である。
【0045】 尚、公報の図面に示されている様に、網又は不織布を通過した後の泡の通路が 細く絞られていると、容器胴部のスクイズに要する力が大きくなるため更に使い にくい。
【0046】 また、特開昭53−40404号公報は、トリガー型ディスペンサー(又はフ ィンガーポンプ)の出口先端部に狭い間隔で網体が2枚設けられた泡生成装置が 取り付けられた構造を開示している。この装置は、ディスペンサー出口から吐出 された発泡性液体の流速を利用し、外気(空気)が液体内に吸入され、網体を通 過して泡状になるものである。
【0047】 しかし、液体内に吸入される空気量の割合が少なく、且つ、液体の流速が異な ると吸気量も異なるため、シェービングフォームや洗顔フォームなどの様に、見 かけの泡比重(体積/重量)が0.1g/cm3 以下のドライな泡(空気の比率 の高い泡)を、常に安定した状態で生成させることが困難である。又、2枚の網 体の間隔を少なくとも0.0787cm置くべきであると記載されているが、こ の程度では、接近しすぎており、下流側に設けた網体の泡均質効果がほとんど発 揮されない。
【0048】
本考案は、容器の開口部に冠着された蓋体に吊持された空気用シリンダと液体 用シリンダと、これらシリンダ内を上下移動する空気用ピストンと液体用ピスト ンから成るピストン体とを備え、該ピストン体はスプリングにより上死点側に不 勢される形で前記蓋体天面中央部を貫通して上方に延びており、前記ピストン体 の上部にはそれぞれ空気用シリンダ内及び液体用シリンダ内と空気通路及び液体 通路によりそれぞれ連通している混合室を備え、しかも前記ピストン体の上端部 には泡通路となる中空のノズル体が固着されており、該ノズル体先端の泡吐出口 と前記混合室の間の泡通路には間隔を置いて2枚以上の多孔シートが配設されて おり、前記液体通路の上端には第1逆止弁が設けられ、前記液体用シリンダの底 部通路には第2逆止弁が設けられると共に容器の底部に向かって延びる吸液管が 取付けられ、前記空気用ピストンには空気用シリンダ内への外気導入を前記蓋体 天面のピストン体貫通部分の隙間を通して行なうための第3逆止弁が設けられ、 さらに前記空気用シリンダ上部には容器内が負圧になるのを防止する外気導入孔 が設けられている泡出しポンプ容器の多孔シートの配設箇所や開孔部の大きさ等 を特定することにより、上記問題点の解消を図ったものである。
【0049】 即ち、本考案では、混合室の下流の泡通路に配設される前記多孔シートの中、 混合室に近い多孔シート(上流側多孔シート)とその次に位置する多孔シート( 下流側多孔シート)とが10mm以上間隔を置いて配設され、該上流側多孔シー トの各開孔部を0.10mm2 以上とし、該下流側多孔シートの各開孔部を0. 015mm2 以下にし、且つ上流側多孔シートに対し下流側多孔シートの各開孔 部の大きさを約60%以下に形成した。
【0050】
本考案の泡出しポンプ容器においては、上述の如く、2枚以上の多孔シートの 中、混合室に近い多孔シートと、その次に位置する多孔シートの配設間隔や開孔 部の大きさを特定の条件に設定しているので後記実験例から明確に理解される様 に前記従来技術の泡出しポンプ容器に比べて、20センチポイズ程度の発泡性液 体でも大きな泡が混入せず、均質できめ細かいシェービングフォームや洗顔フォ ームに適した泡を生成することが出来る。
【0051】
【実施例】 本考案の実施例を図1,図2によって説明する。
【0052】 図1は本考案で改良を図ったノズル体周辺の構造を示す断面詳細図であり、図 2は他の構造例を示すものである。
【0053】 本実施例は本考案の要部以外は図3,図4に示されている容器の構造と同じで あるので、これらの部分の説明は省略し、本考案の特徴構造に焦点をあてて説明 する。
【0054】 図1から判るように、図3,図4に示されている泡出しポンプ容器の混合室1 1の下流側であるノズル体17の穴部17b及び泡通路17aに所定の間隔(1 0mm以上)をおいて開孔部の大きさの異なる上流側多孔シート(網体)18a と下流側多孔シート(網体)18bの2枚の多孔シート(網体)が設けられてい る。
【0055】 これら多孔シートの材質はポリエステル,ナイロン,ポリエチレン,ポリプロ ピレン等の合成繊維で編まれたものが、薄くて発泡液体通過時の抵抗が小さく、 目づまりも起こしにくく、且つ破れにくく、又、後述するスペーサー19,19 9に熱溶着することが出来るので適している。
【0056】 前記上流側多孔シート18aはそれと同系の材質で射出成形されたスペーサー 19に予め熱溶着し、ノズル体17の穴部17b内に嵌入されピストン体の先端 で挟持されている。尚、スペーサー19は、リング状とし、その開口面積は12 .6mm2 (φ4mm)にした。これは、小さすぎると泡通過時の抵抗が大きく なり好ましくないからである。
【0057】 又、下流側多孔シート18bもそれと同系の材質で射出成形されたスペーサー 199に予め熱溶着し、ノズル体17の泡通路17a内に嵌入されている。そし てスペーサー199の開口形状を角形にして、その面積を出来るだけ大きくとり 、開孔穴の小さい多孔シートを通過する際の抵抗が増大しないように配慮してい る。本例ではスペーサー199の開口面積を26mm2 にした。
【0058】 そして、2枚の多孔シートの開孔部の大きさと、間隔は後述する実験結果によ り、次のようにすることが重要である。混合室11に近い上流側多孔シート18 aの個々の開孔部の大きさを泡の均質さの点で0.10mm2 以下、好ましくは 0.0023乃至0.04mm2 にすると、泡の網体通過時の抵抗も小さく、且 つきめ細かい均質な泡を得ることが出来る。
【0059】 一方、下流側多孔シート18bの個々の開孔部の大きさは、泡のきめを細かく するため0.015mm2 以下、好ましくは0.0007〜0.007mm2 に すれば、中身や容器内の微少なほこり等による目詰まりが起こりにくく、且つ泡 通過時の抵抗も増大せずに、きめ細かい泡を得ることが出来る。これに加えて、 下流側多孔シート18bの開口部を、上流側多孔シート18aに対し、60%以 下の大きさにすることにより、大きな泡の混入を防止できる。
【0060】 又、両多孔シート18a,18bの間隔は泡の均質さの点で10mm以上、好 ましくは12mm以上にすると、大きな泡が混入せず均質な泡を生成することが 出来る。尚、下流側多孔シート18bの更に下流であるノズル体17の泡通路1 7aは絞らずに、先端吐出口に向けやや広がるように形成して、泡通過時の抵抗 をより小さくし、且つ泡が勢いよく噴出するのを防いでいる。
【0061】 尚、上記実施例では、多孔シートを2枚設けているが、図2に示す他の実施例 のように、更に下流側に多孔シート18bよりも目の細かい別の多孔シート18 cを、多孔シート18bの目の60%以下で増設すればノズル押し下げ力は増大 するが、より粘度の高い発泡性液体をきめ細かい均質な泡に生成することが可能 となる。
【0062】 次に本考案実施例の泡出しポンプ容器で行なった実験結果を述べる。実験に使 用した発泡性液体は粘度が概ね20センチポイズの洗顔剤で、粘度はBL型粘度 計((株)トキメツク製)で測定した液温25℃での値である。又、ノズル押し 下げスピードは泡質や押し下げ力に影響するため、機械を使用し毎分3m(通常 、手で押すスピードに近い)の一定スピードで実験を行った。実験環境温度は2 5℃であった。
【0063】 先ず、2枚の多孔シート18a,18bの開孔部の大きさと泡質の関係を調べ るため、両多孔シートの開孔部の大きさが0.0007〜0.16mm2 の間で 9段階の大きさのものを準備し、その全組合せ81通り(上流側9種×下流側9 種)について泡のきめと均質さを見た。2枚の多孔シート18a,18bの間隔 は20mmである。
【0064】 結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】 概ね良好な泡が得られた多孔シートの開孔部の組合せは次の通りであった。即 ち、上流側多孔シート18aが泡質の点で、0.10mm2 以下、下流側多孔シ ート18bは泡のきめ細かさの点で0.015mm2 以下で、且つ上流側多孔シ ート18aに対し下流側多孔シート18bの開孔部の大きさが小さい(実験では 概ね60%以下の大きさになっている)組合せであった。
【0067】 尚この組合せの中で、ノズル押し下げ力が最も大きいものは、上流側多孔シー ト18aが0.0015mm2 で、下流側多孔シート18bが0.0007mm 2 の組合せで、その値は3.3kgとやや大きいが実用可能な範囲であった。
【0068】 又、上流側多孔シート18aと下流側多孔シート18bとの間隔を変えて、こ の間隔と泡の均質さの関係について調べた結果は表2の通りで、少なくとも10 mm以上の間隔を置くと、概ね均質な泡となり、特に12〜60mmの間隔を置 くと非常に均質な泡になった。尚、実験は上流側多孔シート18aが0.04m m2 で、下流側多孔シート18bは0.007mm2 の組合せで行った。
【0069】
【表2】 多孔シート18aと18bの間隔と泡の均質さについて
【0070】 尚、本考案の泡出しポンプ容器は、4センチポイズ程度の低粘度の液体でも、 きめ細かく均質な泡を生成することができる。
【0071】
本考案の泡出しポンプ容器は、混合室に近い多孔シートとその次に位置する多 孔シートの配設箇所やそれぞれの開孔部の大きさを所定の条件に設定することに より、比較的粘度の高いシェービングフォームや洗顔フォーム又はハンドソープ 等の用途の発泡性液体を、これらの用途に適したきめ細かく、均質で、潰れにく い泡として生成することができ、より粘度適性の広い泡出しポンプ容器を提供す ることが出来る。
【提出日】平成5年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【0069】
【表2】
【図1】非ロック状態にある本考案泡出しポンプ容器の
ノズル体周辺部の構造例を示す縦断面詳細図である。
ノズル体周辺部の構造例を示す縦断面詳細図である。
【図2】他の構造例を示す断面詳細図である。
【図3】本考案による改良対象となった泡出しポンプ容
器の非ロック時の断面図である。
器の非ロック時の断面図である。
【図4】改良対象容器のロック時の断面図である。
3 二重シリンダ 3c 空気用シリンダ 3d 液体用シリンダ 4 吸液管 6 付勢バネ 70 第1逆止弁 80 第2逆止弁 10k 第3逆止弁 10 空気用ピストン 10f 空気流路 10i 空気室部 10iU 上部摺動シール部 10jL 下部摺動シール部 11 混合室 12 液体用ピストン 12a 導液部(液体流路) 14 小蓋体 15 大蓋体 17 ノズル体 18 多孔シート 18a 上流側多孔シート(混合室に近い多孔シート) 18b 下流側多孔シート(その次に位置する多孔シー
ト) 18c 多孔シート18bよりさらに離れた位置にある
多孔シート 30G 外気導入孔
ト) 18c 多孔シート18bよりさらに離れた位置にある
多孔シート 30G 外気導入孔
Claims (2)
- 【請求項1】 容器の開口部に冠着する蓋体の内部に設
けられた大径の空気用シリンダと小径の液体用シリンダ
とを同心円状に設けてなる二重シリンダと、該二重シリ
ンダ内壁に密接し、同時に上下動するよう空気用ピスト
ンと液体用ピストンとを同心円状に一体的に設けてなる
ピストン体とにより、空気室部と液体室部が形成され、
前記ピストン体はスプリングにより上死点側に付勢され
る形で前記蓋体天面中央部を貫通し上方に延びており、
その上端部には泡通路となる中空のノズル体が固着され
ており、更に前記空気室部と液体室部とが前記ピストン
体の上部に形成された混合室で合流するように空気流路
と液体流路とが設けられており、前記混合室が前記ノズ
ル体の泡通路を介して外部へと連通しており、又、混合
室の下流の泡通路には多孔シートが2枚以上配設され、
前記液体通路上端には液体室部が加圧になった時に開口
する第1逆止弁が設けられ、前記液体用シリンダの底部
には液体室部が負圧になった時に開口する第2逆止弁と
容器の底に達する吸液管がそれぞれ設けられ、前記空気
用ピストンには空気室部が負圧になった時に開口し、前
記蓋体天面のピストン体貫通部の隙間を介して外気を取
り入れる第3逆止弁が設けられ、前記空気用シリンダ上
部には容器内が負圧になるのを防止する外気導入孔が設
けられており、且つ、前記ノズル体が前記スプリングに
抗して前記蓋体に螺合可能な泡出しポンプ容器におい
て、 混合室の下流の泡通路に配設された前記多孔シートの
中、上流側多孔シートと下流側多孔シートが、10mm
以上の間隔を置いてそれぞれ設けられており、該上流側
多孔シートの各開口部の大きさが0.1mm2 以下であ
り、該下流側多孔シートの各開口部の大きさが0.01
5mm2 以下であり、しかも上流側多孔シートに対して
下流側多孔シートの各開口部の大きさが約60%以下に
形成されていることを特徴とする泡出しポンプ容器。 - 【請求項2】 前記2枚の多孔シートの配設されている
間隔が、12乃至60mmに形成され、上流側多孔シー
トの各開口部の大きさが0.0023乃至0.04mm
2 であり、下流側多孔シートの各開口部の大きさが0.
0007〜0.007mm2 である請求項1記載の泡出
しポンプ容器。
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