JP2550699Y2 - 泡噴出ポンプ容器 - Google Patents

泡噴出ポンプ容器

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JP2550699Y2 JP1991051113U JP5111391U JP2550699Y2 JP 2550699 Y2 JP2550699 Y2 JP 2550699Y2 JP 1991051113 U JP1991051113 U JP 1991051113U JP 5111391 U JP5111391 U JP 5111391U JP 2550699 Y2 JP2550699 Y2 JP 2550699Y2
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cylinder
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container
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗剤やハンドソープや
シャンプー等の発泡性の液体を、空気と混合させて発泡
させた後に、均一な泡を小出しに噴出する泡噴出ポンプ
容器に関する。
【0002】
【従来技術】このタイプの泡噴出ポンプ容器が、実公昭
58−23415号公報で提案されている。この容器
は、液体を収容した容器の開口部に設けられる空気用シ
リンダと液用シリンダとを同心円状に設けた二重シリン
ダと、液用シリンダの底部と容器の底部とを連通する吸
液管と、空気用シリンダと液用シリンダ内を上下移動す
る空気用ピストンと液用ピストンとを一体的に設けたピ
ストン体と、ピストン体の上端に設けられる泡噴出用の
穴部を有するノズル体と、穴部と空気用ピストンとを連
通させる空気流路と、液用ピストンと穴部とを連通させ
る液流路と、液流路の途中に配設される第1逆止弁と、
液用シリンダ内に配設される第2逆止弁と、ピストン体
を二重シリンダに対する上死点側に付勢する付勢バネ
と、二重シリンダを容器に対して固定させかつ空気用シ
リンダを形成してピストン体を挿通案内する蓋体と、穴
部内の空気流路と液流路の合流点において外気の導入と
泡の生成と排出の機能を有するスポンジ等の通気性介在
物すなわち多孔体を配設してなる構成である。
【0003】以上の構成により、ピストン体を上下移動
させて液用シリンダから送られてきた液体と空気用シリ
ンダから送られてきた空気の混合を通気性介在物中にお
いて行わせることで、泡を発生させノズル体の穴部を介
して泡を外部に噴出させるようにしている。
【0004】しかしながら、本提案の通気性介在物は外
気を空気用シリンダ内に導入させる機能と、泡を生成お
よび排出させる機能とを備えている結果、外気導入時の
流体抵抗が大きくなりピストン体の上下運動が円滑にで
きなくなる問題点と、通気性介在物内に残った泡の液体
成分が通気性介在物内で乾燥固化することに起因する目
詰まり発生の問題点があった。
【0005】次に、実公昭57−20285公報にも泡
噴出ポンプ容器が提案されている。この容器は上記容器
の構成に対して、さらに二重シリンダの空気用シリンダ
の底部中心部位から液体用シリンダを立設させ、容器内
と容器外とを連通させて容器内が負圧になることを防止
させる作動弁を有した外気導入穴を空気用シリンダに設
け、かつ空気用シリンダ内を摺動する空気用ピストンの
スカート部を薄肉に形成している。
【0006】しかしながら、本提案でも空気用シリンダ
内に外気を導入する手段が明記されておらず、かりに上
記提案と同じならば同様の欠点を有しており、空気用シ
リンダ内を摺動する空気用ピストンのスカート部を薄肉
に形成することで、空気用シリンダ内が負圧時において
スカート部を内側に変形させて外気を空気用シリンダに
導入させるように構成するならば、空気用シリンダと空
気用ピストンの摺り合わせ精度を十分に確保しなければ
らない。
【0007】また、かりにこの精度が確保さたとして
も、ピストンを下方へ移動させる際にピストンの僅かな
傾きが生じると十分な空気の送り込みができなくなる結
果、通気性介在物へ送りこむ空気量が変化してしまい液
体との混合比を一定にできなくなる問題点があった。
【0008】そこで本出願人は、このような問題を解決
する手段として、具体的には図5、図6に示されるよう
な容器を開発した(特願平3−80494号)。
【0009】図5は非ロック状態におけるその容器の断
面図を、図6はそのロック状態を示す縦断面図である。
【0010】 本明細書で、ロック状態とは、長期保管
又は搬送時或いは店頭での陳列などの未使用時において
内容液洩れがないよう、後述するよう各部品間の接
触部分を加圧接触させて密閉状態にすることを言い、そ
のような密閉状態が解除された場合を、非ロック状態と
いう。
【0011】これら図に示される容器は、手動で押圧操
作されるポンプにより泡を噴出する泡噴出ポンプ容器に
おいて、泡発生のための外気導入時の抵抗を小さくして
ピストン体の上下運動を円滑し、泡発生のための多孔
体内に残った泡の液体成分の乾燥固化による多孔体の目
詰まり発生がなく、かつ、空気用シリンダ内への導入空
気量を常に一定にできて液体との混合比を一定にし、ま
た、、泡噴出ポンプ容器の搬送または保管時等におい
て、ノズル体を蓋体に対して螺合させて密閉状態(ロッ
ク状態)にすることができるようにしたものである。
【0012】これを略説すれば、液体Aを収容した容器
1の開口部の内側に設けられる空気ポンプのための空気
用シリンダ3cと液体ポンプのための液用シリンダ3d
とを同心円状に設けてなる二重シリンダ3と、前記液用
シリンダの底部と前記容器の底部とを連通させる吸液管
4と、前記空気用シリンダと前記液用シリンダ内をそれ
ぞれ上下移動し且つ摺動シール部10i,13cを有す
る中空状の空気用ピストン10と液用ピストン12とを
同心円状に一体的に設けてなるピストン体と、前記ピス
トン体の上端に設けられる泡噴出用の穴部17b及び泡
通路17aを有するノズル体17と、前記穴部と前記空
気用シリンダ内とを連通させる空気流路10fと、前記
液用シリンダ内と前記穴部とを連通させる液流路12a
と、該液流路の途中に配設される第1逆止弁70と、前
記液用シリンダ内に配設される第2逆止弁80と、前記
穴部に配設されるシート状多孔体18と、該シート状多
孔体の配設箇所の手前側で前記液流路と前記空気流路と
が合流する合流点であって液体と空気とが混合される混
合室11と、前記ピストン体を前記二重シリンダに対す
る上死点側に付勢する付勢バネ(図ではコイルスプリン
グ使用)6と、前記容器内と容器外とを連通させて容器
内が負圧になることを防止するために前記空気用シリン
ダに形成された外気導入孔30Gと、前記二重シリンダ
を前記容器に対して固定させかつ前記ピストンを挿通し
案内する蓋体14、15とを具備し、さらに前記液用ピ
ストン12が、液流路の一部を構成する中空部分をもつ
筒状体と、この筒状体の下端に筒状の圧入部13aにお
いて取付けられていると共に直径方向外方に延出してい
る摺動シール部13cと前記液用シリンダ側に開口して
いる導液穴部13bとを有する摺動シール体13とから
構成されており、前記液用シリンダ内の底部には、該摺
動シール体の導液穴部に嵌入して該導液穴部を閉鎖する
栓部を設けた栓体が配設されており、かつ、前記空気用
シリンダと前記空気用ピストンとで形成される空気室1
0i内への外気導入を前記空気用ピストンの外周面と前
記蓋体の挿通の間隙を介して行うために第3逆止弁10
kを前記空気ピストンに設け、該空気ピストンとノズル
体は、前記付勢バネに抗して前記蓋体14c螺合可能に
構成されているものである。
【0013】さらに具体的に説明すると、中空状の容器
1は樹脂などで作られ、その内部には界面活性剤などが
混入され空気との混合により発泡する性質が付与された
発泡性の液体Aが最大液面高さの液面Wまで収納されて
いる。この容器1の上部開口部の外周縁部には雄ネジ部
の開口ネジ部1aが一体形成されており、この開口ネジ
部1aに対して大蓋体15の雌ネジ部である内ネジ部1
5aを螺合した状態を保持することによって、容器の気
密状態を保つ一方、以後説明するポンプ組み立て体を完
成状態で容器1に対して固定できるようにしている。
【0014】次に、ポンプ組み立て体であるが、ポンプ
のシリンダ部分は、例えばポリプロピレン樹脂等から射
出成形されるとともに、図示のように同心円形状に大小
2個の空気用シリンダ3cと液用シリンダ3dを形成し
た二重シリンダ3として形成されている。この二重シリ
ンダ3は上方に開口しており、この開口縁部には小蓋体
14に対して圧入後に係止される係止部位を有した嵌合
環部3aと、容器1に対して固定される部位となるフラ
ンジ部3bとが夫々円環状に形成されている。したがっ
て、図示の組み立て状態にするためには二重シリンダ3
内に、後述する各部品を組み付けた後に、予め上述の大
蓋体15を二重シリンダ3のフランジ部3bに対して挿
入して、最後に着色したポリプロピレン樹脂等から射出
成形される小蓋体14の外壁係止部14cと内壁部14
bの間に嵌合環部3aを圧入係止させて一体的にして、
大蓋体15がポンプ組み立て体から脱落しないようにし
ている。
【0015】次に、二重シリンダ3は図示のように、嵌
合環部3a、フランジ部3bに続き、容器1の開口ネジ
部1aの内径よりもやや小さい外直径をもち、全体とし
て略円筒形状を有する空気用シリンダ3cと、空気用シ
リンダ3cと連結しており、全体として略空気用シリン
ダ3cと同心円の円筒形状で、空気用シリンダ3cより
も小径の液用シリンダ3dとを備えている。
【0016】更に詳細に述べると、空気用シリンダ3c
は嵌合環部3aよりも内径が小さい案内筒部3c1 と、
案内筒部3c1 とテーパ部で連結されており案内筒部3
1よりも内径が小さいシリンダ部3c2 とからなる筒
部と、シリンダ部3c2 の下端から直径方向内方に延
び、中央部分が上方に反転している底部3eとから成
る。一方、液用シリンダ3dは、空気用シリンダ3cの
底部3eの反転している部分の上端であって、後述する
シール突起部3fが形成されている部分と連結し、その
連結部分から下方に延びており、下端付近で直径が小さ
くなっている。
【0017】ここで、空気用シリンダ3cのシリンダ部
3c2 の内径を、案内筒部3c1 の内径より小さくし、
空気用ピストン10の摺動シール部の最大外径を、該案
内筒部3c1 の内径よりは小であるが、該シリンダ部3
2 の内径よりは大とし、外気導入孔30Gを該シリン
ダ部3c2 上部に設け、該空気用ピストンの摺動シール
部を、つねに、即ち、ロック時、非ロック時を問わず、
該導入孔30Gより下方のシリンダ部分と密接触して上
下動する下部摺動シール部10jLと、ロック状態では
該導入孔30Gより上方の空気用シリンダ部3c2 と密
接触するが、非ロック状態では、該シリンダ部3c2
り上方に位置し、案内筒部3c1 との間に空気通路Pが
形成されるようにした上部摺動シール部10jUとで構
成したことにより、非ロック状態においては、外気導入
孔30Gは、確実に、容器内部と容器外部とが連通する
よう開放状態におかれるから、発泡性液体Aが消費され
ても、又環境温度の変化によっても容器内圧力が変化す
ることがない。
【0018】液体と気体との混合比率は空気用シリンダ
3cと液用シリンダ3dとの容積比により略決定される
が、泡を発生させるためには空気量が、液体量よりも十
分に多いことが必要であり、一方、二重シリンダ3の全
体の長さをあまり大きくすると、それに見あうだけ容器
1の高さを大きくしなければならなくなるので、上述の
ように空気用シリンダ3cの底部3eの中央部分を上方
へ反転させ、その上端部分が液用シリンダ3dと連結さ
れている。
【0019】一方、この液用シリンダ3dの空気用シリ
ンダ3cに対する連結部の裏側には円環状のシール突起
部3fが空気用シリンダ3c内において上向きに突出さ
れて形成されており、搬送や保管時等にはこのシール突
起部3fに対して後述する空気用ピストンが嵌合する状
態にされて密閉状態を保持できるようにされている。さ
らに、シール突起部3fの内周面は図示のように摺り鉢
状に形成されてから液用シリンダ3dの内周面に移行す
るように連続形成されており、後述の摺動シール体13
を液用シリンダ3d中に容易に引っ掛かることなく挿入
し組み立てられるよう配慮されている。
【0020】また、二重シリンダ3のフランジ部3bと
容器1の開口端部1bの間には密閉状態を保持するため
の円環状のシール体2が介在されている。このシール体
2は空気用シリンダ3cの案内筒部3c1 の上部外周面
に嵌り込み、大蓋体15の容器1に対するネジ閉めによ
り密閉状態を確保するものである。
【0021】なお、容器1は周知のように底部1cが一
部深く形成されて容器の座りを良くして強度を高める一
方、発泡性液体Aを消費して液面Wが図示のように下が
っても最後まで中空の吸液管4を介して吸液できるよう
にしている。
【0022】一方、二重シリンダ3の液用シリンダ3d
は下方に延びて形成されており、直径を細くした下部穴
部3iで終わり、この下部穴部3iには吸液管4の上端
4aが圧入されている。下部穴部3iと液用シリンダ3
dの間の段差部位の内側にはボール台座3jが形成さ
れ、ステンレスボール等からなり耐腐食性に優れる第2
ボール8がセットされている。この液用シリンダ3d内
には、さらに栓体5が図示のようにボール台座3jに対
して蓋をする状態で設けられており、第2ボール8の上
昇位置を規制するとともに、後述のノズル体の押圧力に
対する反発力を与えるコイルスプリング6の受部となる
円環状の台座部5cを備えて設けている。この栓体5の
頭部には、栓部5aが形成されており、この栓部5aが
ロック状態にしたときピストンを形成する摺動シール体
13の導液穴部13bに嵌合することで搬送や保管時等
における液体Aの漏洩防止を図っている。この栓部5a
と台座部5cの間には開口部5bが形成されており、第
2ボール8が上方に移動した際に開口部5bを介して液
体Aを液用シリンダ3d内に導入させる。
【0023】再度、図5において、ポンプ組み立て体の
ピストンに相当する部分は、上述の二重シリンダ3の空
気用シリンダ3cと液用シリンダ3d内において上下方
向に一体的に摺動される構成である。このために、空気
用ピストン10は空気用シリンダ3cの内壁面(具体的
にはシリンダ3c2 の内壁面)を密閉状態で上下方向に
摺動する際に十分に気密を確保できるようにした下部摺
動シール部10jLと、空気室部10iを設けた帽子状
体で構成されており、空気室部10iの中心部位から上
方に向けて中空状のロッド部10aがさらに一体形成さ
れている。
【0024】一方、空気用ピストン10には液用ピスト
ン12が圧入されて一体的に固定され一体的に移動を可
能にされている。この液用ピストン12は内部に液体を
導くために図示のような筒状体からなり、上部に第1ボ
ール7を保持するボール台座12bを有するとともに、
導液部12aに連通する開口部12cを設けている。
【0025】この第1ボール7は小コイルスプリング2
0の作用により常時はボール台座12bに当接される
が、後述の使用動作時には導液部12aに導入された液
体Aの圧力により第1ボールが押されるので小コイルス
プリング20が圧縮され、第1ボール7が上方に移動し
て、開口部12cと混合室11とが連通する結果、液体
が混合室11内に送り込まれる。ここで、この第1ボー
ル7は自重のみでボール台座12b上に位置させること
も可能であるが、小コイルスプリング20を設けること
で容器1の転倒時における液漏れが防止される。
【0026】一方、この液用ピストン12の下端には液
用シリンダ3d内を上下方向に気密状態を保持して摺動
される摺動シール部13cを有した摺動シール体13の
圧入部13aが図示のように圧入されている。この摺動
シール体13にはロック状態にしたときに上述の栓体5
の栓部5aが嵌り込んで気密状態を保持するとともに、
液体を導入させる流路となる導液穴部13bが設けられ
ている。さらに、この摺動シール部13cの下側には上
述のコイルスプリング6の上端が当接されており、空気
用ピストン10と液用ピストン12の一体物を図示の位
置に移動するように付勢できるようにしている。
【0027】次に、空気用ピストン10のロッド部10
aの端部10eに対してはノズル体17が圧入されて一
体的に固着される。このためにノズル体17には凹部を
有した圧入穴部17fが形成されておりロッド部10a
の凸部が嵌って固定できるようにしている。このロッド
部10a上端には液体と空気を混合させて泡を生成させ
る混合室11が上述の小コイルスプリング20の収容室
も兼ねて形成されている。この混合室11の中心上部位
には空気と液体を混合して生成させた泡を後述の網体へ
噴出させる開口穴部10cが設けられているが、この開
口穴部10cの回りには小コイルスプリング20を中央
部に配設させるためのリブ10dが放射状に形成されて
いる。このリブ10dのさらに下方には空気用ピストン
10の空気室部10i内の空気を案内させる複数の空気
流路10fが放射状に形成されている。空気流路10f
の下方開放部位の近傍には上述の二重シリンダ3のシー
ル突起部3fに嵌るシール部10hが形成されており、
嵌合されてシール状態にできるようにしている。
【0028】次に、空気用ピストン10の上部壁には外
気を導入させる際に作用する外気導入用の逆止弁が一体
的に設けられている。この逆止弁は、第3ボール9を内
蔵した逆止弁部10kと、第3逆止弁部10kの上部に
おいて開口しており第3ボール9が上方に移動した場合
に塞がれる開口部10Lと、第3ボール9を保持して開
口部10Lを介して外気を導入できるようにするストッ
パー部10mとから構成されている。
【0029】一方、空気用ピストン10のロッド部10
aはその外周面と小蓋体14の開口部14d(この開口
部の下端に対応する個所で空気ピストン側に溝14eが
切ってある)内周面との間で間隙を保って案内されてお
り、第3ボール9からなる逆止弁への外気の導入はこの
溝14eを含む間隙を介して行うようにしている。尤も
この溝14eは、開口部14dの下端に設けてもよい。
【0030】次に、上述のノズル体17の圧入穴部17
f中には多孔体として、ポリエステル繊維を使用した2
00メッシュ/インチ程度の網であって厚さが0.06
ミリメートルの網体18がスペーサ19の上下に2枚介
在されてからノズル体17が圧入されている。この網体
18の番手により泡の直径が決定されるとともに網体1
8を通過させることで混合室部11内ではランダムな直
径であった泡を、細かい均一な泡にさせてノズル体17
の穴部17bとノズル泡通路17aを通して外部に噴出
することができる。この網体18は1枚でも良い。尚、
網体18としては、他にはナイロン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、カーボンの繊維や、ステンレススチール
線を使用しても良く、20乃至400メッシュ/インチ
で厚さが0.01乃至2ミリメートルの網が良い。好ま
しくは、50乃至300メッシュ/インチで厚さが0.
03乃至0.5ミリメートルの網が良い。
【0031】また、網体18に替えて0.03乃至0.
5ミリーメルの大きさの小孔を多数設けた厚さが0.1
乃至2ミリメールの円盤シート状体をポリエチレン、ポ
リプロピレン等の熱可塑性樹脂で射出成形したものや、
同様の小孔と厚さの燒結成型体もしくは金属板のエッチ
ングしたものも使用可能とされる。
【0032】一方、ズル体17の圧入穴部17fの外
側には雄ネジ部の外ネジ部17dが形成されており、こ
の外ネジ部17dが小蓋体14の雌ネジ部である内ネジ
部14aに対して螺合させることができるようにして長
期保管または搬送時などにおける密閉状態(即ち、ロッ
ク状態)の確保ができるように配慮されている。このた
めに内ネジ部14aの下方に形成されている開口部14
dの内直径と外ネジ部17dの下方に形成されている外
周部17eの外直径との寸法関係は外周部17eの外直
径を僅かに大きくしてあり、上述の外ネジ部17dが小
蓋体14の雌ネジ部である内ネジ部14aに対して螺合
された場合に、開口部14d内に外周部17eが嵌め込
まれ、空気用シリンダの上部空間を気密保持できるよう
にされている。
【0033】上述の構成の容器の作用は、次のように説
明されている。図6はこの泡噴出ポンプ容器のロック状
態の縦断面図である。
【0034】図6において、容器内には液体が液面Wま
で収容されており、この液体が搬送時や店頭における陳
列時等の未使用時において内容液が液漏れしないよう各
部品間の接触部分を加圧接触させて密閉状態を確保して
いる。この状態にするために、ノズル体17をコイルス
プリング6の付勢力に抗して小蓋体14に押圧し、内ネ
ジ部14aに対して外ネジ17dを螺合させるように回
動させる。
【0035】この結果、栓体5の栓部5aが液用ピスト
ン12に固定されている摺動シール体13の導液穴部1
3bに嵌った状態の第1シール部S1と、二重シリンダ
3のシール突起部3fが空気用ピストン10のシール部
10hに嵌る第5シール部S5と、ズル体17の外周
部17eが小蓋体14の開口部14dに嵌る第4シール
部S4が夫々形成される。
【0036】一方、大蓋体15を容器1に対してシール
体2を介して螺合して第2シール部S2が形成される。
又、二重シリンダ3の導入孔30Gは、空気用ピストン
10の上部摺動シール部10jUと下部摺動シール部1
0jLとで第3シール部S3を形成している。以上の第
1から第5シール部により、密閉状態が確保されている
ので容器の搬送や保管時に内容液の液漏れが起きない。
【0037】上述のように構成された泡噴出ポンプ容器
で泡を噴出させる手順は、先ず、図6のロック状態を解
除して、液用ピストン12の導液部12a内に液体Aが
導入されていない状態において、ズル体17を下方へ
押すと、空気用シリンダと液用シリンダの内圧の上昇に
より第1ボール7と第3ボール9は上昇し、第2ボール
8のみが留まる。
【0038】その後、ズル体17から手を放つと、コ
イルスプリング6の復元力により空気用ピストン10と
液用ピストン12の一体物が上昇する。この時に液用シ
リンダ3d内は負圧になり第1ボール7からなる第1逆
止弁が閉塞されてから、液用シリンダ3d内が更に負圧
化されて第2ボール8からなる第2逆止弁が開口し液体
Aが液用シリンダ内に吸い上げられる。これと同時に空
気室部10i内も負圧になり、第9ボールからなる第3
逆止弁が開くので、外気がロッド部10aと小蓋体14
の開口部14dの間と溝14eを通って抵抗なく空気室
部10i内に送り込まれて泡噴出の準備をする。
【0039】そして、再びピストン体を下降させると、
空気用シリンダの空気室部10i内に導入された外気が
加圧されて第3逆止弁を閉塞する。この結果、空気室部
10i内で行き場を失った空気は加圧されて空気流路1
0fを通って上昇して混合室11へ送り込まれる。これ
と同時に、液用シリンダ3d内の液体Aも加圧され導液
部12aを通って上昇して第1ボール7からなる第1逆
止弁をコイルスプリング20に抗して開いて、混合室1
1へ送り込まれる。
【0040】以上の結果、液体Aと空気とが混合室11
内で混合して発泡してランダムな直径の泡が発生し、そ
の後に、これらの泡は更に網体18を通って均質な泡と
なってズル体17から外部に噴出される。
【0041】この時、容器内部は液体Aの消費分の減少
により負圧化しているので、外気が空気通路Pを通り、
外気が外気導入孔30Gから容器内の上部空間に吸入さ
れて容器内の負圧状態が解消され、その後、更にピスト
ン体の上下動を行うことで、気液の混合比が常に一定で
あり安定した泡が噴出される。
【0042】かくて、この容器によれば、(イ)外気導
入時の抵抗を小さくしてピストン体の上下運動を円滑に
でき、網体内に残った泡の液体成分の乾燥固化による多
孔体の目詰まりの発生がなく、かつ、空気用シリンダ内
への導入空気量を常に一定にできて液体との混合比を一
定にすることができ、(ロ)また、泡噴出ポンプ容器の
未使用時等ロック状態において、ノズル体を蓋体に対し
て螺合させて密閉状態にすることができ、(ハ)また、
容器外部から空気用シリンダ内に空気を取り入れる構成
をもつので、容器の上部に無駄なスペースを確保する必
要がなく、シリンダ上部の外気導入孔の付近まで液体を
収納することができ、さらに(ニ)泡を混合室11内に
おいて発生させてから、シート状体の網体18により均
一にしているので、網体18に泡噴射後に目詰まりが予
期しない要因で発生しても網体18が薄いことに加え
て、次回噴射時に泡を形成している液で目詰まり部分を
溶かすので目詰まりが解消され、しかも、外気導入は間
隙を介して行われるので、ピストンの上下動には一切影
響がないという効果が得られている。
【0043】
【考案が解決しようとする問題点】上記図5、6に示さ
れる容器は、詳細に述べた如く、独特の構造、効果を有
するものであって、充分意義のあるものであるが、種々
の発泡性液体用の泡噴出ポンプ容器として低価格で提供
するための配慮に欠けている。即ち、容器1に収容され
る発泡性液体の種類や用途によって、求められる泡の性
状等が異なるので、もし発泡性液体の種類が変れば発泡
させる際の液体と気体の混合比率を変えなければならな
いことが多い。例えば、シェイビングフォームとハンド
ソープとでは垂れにくい泡を強く求められるシェイビン
グフォームの方が気体の比率を多くする必要がある。
【0044】ところが、液体と気体の混合比率は、空気
室部10iと液用シリンダ3d内部との容積比により略
決定されるので、混合比率を変更する場合には、空気室
部10iの容積を決める空気シリンダ部3c2 の内径
や、液用シリンダ3d内部容積を決める液用シリンダ3
dの内径を変更し、これに伴い、空気ピストン10や液
用ピストン12も変更する必要があり、小ロット多品種
(色々な混合比率の泡噴出ポンプを少量ずつ生産する)
の場合には、混合比率を変更する度に、別にこれら交換
部品の製作及び寸法微調整が必要であり、且つ自動組立
機の型替え時間もかかり、それだけ容器コストが高くな
って不経済であり、1つでも交換部品を減らし混合比率
を変更できることが望ましい。
【0045】詳述すると混合比率を空気室部10iの容
積変更により行う場合に必要な交換部品としては、
(イ)二重シリンダ3と(ロ)空気ピストン10とであ
り、これにより僅かな混合比率の変更は可能である。
【0046】しかしながら、泡を発生させるためには空
気量が液体量よりも十分に多いことが必要であり、この
ため大容積で変更せる率の大きい空気シリンダ部3c2
の内径で変更する場合において、変更する混合比率がや
や大きくなる場合には、(ハ)小蓋体14や(ニ)大蓋
体15も交換する必要があり、大変な作業となる。
【0047】例えば、空気シリンダ部3c2 の内径がφ
33mmで、液用シリンダ3dの内径がφ10mmで、
発泡性液体Aの比重が1.0の泡噴出ポンプ容器の泡密
度(液量g/空気量cm3 下記計算により約0.1と
なる。 (1.0÷2)2 ×1.0 ───────────────────=0.101g/cm3 〔(3.3÷2)2 −(1.0÷2)2
【0048】そして、空気室部10iの容積を大きく
し、泡密度を0.05g/cm3 に変更しようとする場
合、空気シリンダ部3c2 の内径を13mm大きくし
φ46mmにする必要があり、当然二重シリンダ3、空
気ピストン10以外に小蓋体14と大蓋体15及びシー
ル体2や容器も交換する必要がある。
【0049】尚この場合には、液用シリンダ3dの内径
は変更していないので、ポンピング1回当たりの液量
は、ポンピングストロークが同じであれば変わらず、泡
の見かけ体積が空気量増加に伴い増大する。
【0050】一方、液用シリンダ3dの容積を小さくし
て泡密度を0.05g/cm3 に変更する場合には、液用
シリンダ3dの内径を2.8mm小さくしφ7.2m
mにすれば良く、小蓋体14や大蓋体15及びシール体
2や容器1を交換する必要はないが、二重シリンダ3と
栓体5と、液ピストン12の摺動体13と、コイルスプ
リング6の交換が必要である。
【0051】尚この場合には、ポンピング1回当たりの
液量(g)は液用シリンダ3dの内径を小さくした分減
少するが、泡の見かけ体積はあまり変化しない。
【0052】このように、多種類の発泡性液体用泡噴出
ポンプ容器、換言すると、色々な泡密度の泡を発生させ
るための泡噴出ポンプ容器をロットずつ生産する場合
には、共通部品が少なく容器毎で交換すべき部品が多い
と、交換すべき部品の金型代、交換すべき部品の生産の
ための金型交換時間、容器の自動組立機の型替作業等が
増えるため、それだけ泡噴出ポンプ容器の製造コストが
高くなる。
【0053】従って、泡噴出ポンプ容器の製造コストを
下げるためには、簡単な容器部品のみを交換するだけ
で、泡密度の異なる内容液に対応できる容器構造にする
必要がある。
【0054】
【問題点を解決するための手段】本考案は、液用シリン
ダの構成の一部を変更することにより、上記問題点の解
消を図ったものである。
【0055】即ち、本考案は、外面側が液用シリンダの
内径とほぼ同一径でその内面形状と合致する形状であ
り、少なくとも内面側の一部が液用ピストンの摺動シー
ル部の最大外径よりも僅かに小径のほぼ同一径部分を有
する液量可変筒状部を備え、しかも液量可変筒状部の下
端内方に開口部を備えた液量可変挿入体を、液用シリン
ダ内に挿入すると共にこの液量可変挿入体の下端上面と
液用ピストンの摺動シール体下面との間に付勢バネを装
着し、更に、液用ピストンを、筒状体とこの筒状体の下
端に取付けた摺動シール体とで構成した。
【0056】
【作用】本考案では、液量可変挿入体に、液用シリンダ
の役目をさせたので、発生させる泡密度が大きく変わる
のでなければ、液量可変挿入体を液量可変筒状体の壁厚
の異なるものに変えると共に摺動シール体を、液量可変
筒状体に合った摺動シール部を備えたものに変えるだけ
で、異なった泡密度用の泡噴出ポンプ容器に変えること
ができる。
【0057】これらの部品はいずれも射出成形によって
精密に成形することができる。
【0058】大きく泡密度を変える場合でも、上記2部
品に加えコイルスプリング(付勢バネ)を取り替えるだ
けで良い。これらの部品は、いずれも比較的小さく、従
って材料費が安価で、いくつかの大きさのものを予めス
トックしておいてもあまり場所をとらない。
【0059】また、液量可変挿入体は、胴部に該当する
液量可変筒状部の外面形状及び寸法を液用シリンダの内
面と合致させてあるので、挿入作業が容易であり、抜け
落ちることもない。
【0060】更に、液量可変挿入体として、栓体と一体
成形したものを用いると、栓体を別体にしたもの(図5
〜6の如く)に比べて部品点数が増えず、従って泡噴出
ポンプ容器の組立工程数も同一のままでよい
【0061】
【実施例】本考案の実施例を図1、図2、図3、図4に
より説明する。
【0062】図1は、非ロック状態で、ノズル部が最高
位置にある状態を示す断面図であり、図2は、液用シリ
ンダ周辺の断面詳細図、図3は、図2の場合よりも泡密
度を小さくするために液量可変挿入体と液ピストン摺動
シール体とを交換した断面詳細図、図4は、泡密度を大
きくするために、液量可変挿入体を除去し、液ピストン
摺動シール体を大きなものと交換した場合の例を示す。
【0063】これらの図において、図5、6に示した部
分と同じ部分には同じ番号、符号が付されている。これ
はこれら実施例の容器が図5〜6に示されている容器の
一部を改良したものであり、相当部分が共通しているか
らである。従って、以下本考案の特徴構造に焦点をあて
て説明する。
【0064】図から判るように本実施例では、図5、6
に示されている泡噴出ポンプ容器の栓体5に、液用シリ
ンダ3d内径を変更するための液量可変筒状部5dが一
体に設けられた構成の液量可変挿入体55を備えてい
る。
【0065】液量可変挿入体55は、ポリプロピレン等
の樹脂で、射出成形された一体成形品であり、底面中央
に立設する栓部5aとその下部から底面にかけて開口さ
れた数個所の開口部5bと底面外周縁部から反転して、
前記栓部の外側に立設する液量可変筒状部5dで構成さ
れている。該液量可変筒状部5dはその外周が液用シリ
ンダ3d内面に密に接しており、その内面は、希望する
泡密度になる内径寸法になっており、又上端部は、ピス
トン挿入時、ガイドとなるようにラッパ状に広がった傾
斜部を有している。
【0066】また、液量可変挿入体55の下端上面と液
用ピストンの摺動シール体13の下面との間にはコイル
スプリング6が装着されており、液量可変挿入体55は
このコイルスプリング6により液用シリンダ3d内の下
方側に常時付勢されているので、使用中上方に持ち上げ
られるおそれはない。
【0067】図1の状態の泡噴出ポンプ容器をロック状
態にするには、手でノズル体17をコイルスプリング6
の付勢力に抗して小蓋体14に押圧し、内ネジ14aに
対して外ネジ17dを螺合させるように回動させるだけ
で良い。
【0068】そうすると、液量可変挿入体と一体成形さ
れている栓部5aが液用ピストン12に取付けられてい
る摺動シール体13の導液穴部13bに嵌合した状態の
第1シール部と、二重シリンダ3のシール突起部3fに
空気用ピストン10のシール部10hが嵌る第5シール
部と、ズル体17の外周部17eが小蓋体14の開口
部14dに嵌る第4シール部が夫々形成される。3シー
ル部が形成される。
【0069】一方、大蓋体15が容器1に対してシール
体2を介して螺合して第2シール部が形成されており、
更に、二重シリンダ3の導入孔30Gが空気用ピストン
10の上部摺動シール部10jUと下部摺動シール部1
0jLとでシールされる第3シール部が形成される。
【0070】以上の第1から第5シール部により、密閉
状態が確保されているので泡噴出ポンプ容器の搬送中や
保管中等に内容液が漏れることはない。
【0071】ロック解除は、ノズル体17を先程と反対
方向に回動させるだけで良い。
【0072】図1の状態で、手でノズル体17の押し下
げを繰り返すことにより、それぞれ加圧された空気と液
体とが混合室11内で混合され、発泡して網体18で均
一な泡となってズル体17から外部に噴出される。
【0073】このとき、液量可変挿入体55の液量可変
筒状部5dの内面(厳密にはほぼ均一内径部分)が液
用シリンダの役目を果たしている。
【0074】図3は、やはり液量可変挿入体と栓体とが
一体成形された例を示しており、図1〜2の例よりも、
泡密度を小さくするために、液量可変筒状部5dの内径
を図2の場合よりもやや小径にした(壁の肉厚を厚くし
た)液量可変挿入体55を液用シリンダ3d内に挿入す
ると共に液用ピストンの下端に、摺動シール部13cの
外径を小さくした摺動シール体13を取付けた状態を示
している。
【0075】図2の状態から図3のように部品を交換す
ると、ノズル体17を一回押し下げた際に混合室11内
に送り込める液体の量が減少し、一方、混合室11内に
送り込める空気の量は変らないので、泡密度が小さくな
る。
【0076】図3に示されている液量可変筒状体5dよ
りも更に肉厚の液量可変挿入体55を使用すれば、一層
泡密度の小さい泡を発生させることができる。
【0077】尚、図2から図4の状態に部品を取り替え
れば(栓体と一体成形の液量可変挿入体55を栓体5に
替え、摺動シール体13を摺動シール部13cの外径の
大きいものに替え、更にコイルスプリング6を大径のも
のに替える)、泡密度の大きい泡を発生させる泡噴出ポ
ンプ容器にすることができる。
【0078】この構造は図5〜6に示されているものと
同じである。この場合、液用ピストンの摺動シール部1
3cは、液用シリンダ3d内面を摺動して上下すること
になる。
【0079】上記実施例では、栓体と液量可変挿入体と
を一体成形したものを使用したが、これは、栓体と液量
可変挿入体とが一体部品であると、図5〜6の例と比べ
て部品点数及び組立工程数を増さなくて済むためであ
る。
【0080】勿論、栓体と液量可変挿入体とは別々に成
形しても良い。この場合、液量可変筒状体の下端内方部
分に開口部を設け、また栓部の周りにも開口部又は切欠
を設ける。特に、液量可変筒状部の壁厚が薄い場合に
は、射出成形時に栓体に十分樹脂が届かないおそれがあ
るので、栓体と液量可変挿入体とを別々に成形するのが
望ましい。液用シリンダ内へ挿入する順序は栓体が先で
も後でも良いが、液量可変挿入体を使用しない場合(図
4に示す構成になる)と液量可変挿入体を使用する場合
とで、同一の栓体を使えるようにするためには、栓体を
先に挿入する構成が好ましい。
【0081】泡噴出ポンプ容器に収容する発泡性液体の
種類や用途に基づいて、必要最大限の泡密度になる内径
の液用シリンダ3dをたくさん製造しておいて、別途必
要ないくつかの泡密度の泡を発生させるのに適した内径
の液量可変筒状部13cをもつ液量可変挿入体13とそ
れに合う摺動シール部13cをもつ摺動シール体13及
びコイルスプリング6を必要な種類だけ製造するように
すれば、部品の生産効率が上がり、ストックする部品の
数も少ないので、いくつかの泡密度をもつ泡噴出ポンプ
容器を低コストで生産することができることになる。
【0082】上記実施例では、第1シール部〜第5シー
ル部を図6の例と同一の部品によって行っている(第5
シール部のみ、二重シリンダ3の突起3fの外面に空気
用ピストン10のシール部10hがかぶさる点が異な
る。)が、第2シール部〜第5シール部は他の部品との
組合せによるシールとしても良い。例えば、第3シール
部の導入孔30Gは逆止弁で閉じるようにしても良い。
【0083】
【考案の効果】本考案は、異なる泡密度をもつ泡を噴出
させる複数の泡噴出ポンプ容器を少数のしかも比較的小
さい部品を取り替えるだけで製造可能な構造にしてある
ので、部品金型製作コスト、金型交換作業時間、自動組
立機の型替作業時間が低減できる上に、部品の生産効率
を上げることができ、一方、交換部品のストックスペー
スは小さくて済むので、それぞれの発泡性液体の種類や
用途に適した泡噴出ポンプ容器を低価格で製造し、提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非ロック状態にある本考案の泡噴出ポンプ容器
の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の液用シリンダ周辺の断面詳細図。
【図3】本考案で泡密度を小さくするため関連部品を交
換した断面詳細図。
【図4】泡密度を大きくした場合の例
【図5】本考案による改良対象となった泡噴出ポンプ容
器の非ロック時の断面図。
【図6】改良対象容器のロック時の断面図。
【符号の説明】
A 液体 3 二重シリンダ 3c 空気用シリンダ 3c1 案内筒部 3c2 空気用シリンダ部 3d 液用シリンダ 3e 底面 4 吸液管 6 付勢バネ(コイルスプリング) 7 第1ボール 70 第1逆止弁 8 第2ボール 80 第2逆止弁 9 第3ボール 10k 第3逆止弁 10 空気ピストン 10a 中空ロッド 10f 空気流路 10i 空気室部 10iU 上部摺動シール部 10jL 下部摺動シール部 11 混合室 12 液用ピストン 12a 導液部(液流路) 14 小蓋体 14d 開口部 14e 溝 15 大蓋体 17 ノズル体 18 ネット(多孔体) 30G 外気導入孔 P 空気通路 55 液量可変挿入体 5d 液量可変筒状部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容した容器の開口部の内側に設
    けられる空気ポンプのための空気用シリンダと液体ポン
    プのための液用シリンダとを同心円状に設けてなる二重
    シリンダと、前記液用シリンダの底部と前記容器の底部
    とを連通させる吸液管と、前記空気用シリンダと前記液
    用シリンダ内をそれぞれ上下移動し且つ摺動シール部を
    有する中空状の空気用ピストンと液用ピストンとを同心
    円状に一体的に設けてなるピストン体と、前記ピストン
    体の上端に設けられる泡噴出用の穴部を有するノズル体
    と、前記穴部と前記空気用シリンダ内とを連通させる空
    気流路と、前記液用シリンダ内と前記穴部とを連通させ
    る液流路と、該液流路の途中に配設される第1逆止弁
    と、前記液用シリンダ内に配設される第2逆止弁と、前
    記穴部に配設されるシート状多孔体と、シート状多孔体
    の配設箇所の手前側で前記液流路と前記空気流路とが合
    流する合流点であって液体と空気とが混合される混合室
    と、前記ピストン体を前記二重シリンダに対する上死点
    側に付勢する付勢バネと、前記容器内と容器外とを連通
    させて容器内が負圧になることを防止するために前記空
    気用シリンダに形成される外気導入孔と、前記二重シリ
    ンダを前記容器に対して固定させかつ前記ピストンを挿
    通し案内する蓋体とを具備し、さらに前記液用ピストン
    が、液流路の一部を構成する中空部分をもつ筒状体と、
    この筒状体の下端に筒状の圧入部において取付けられて
    いると共に直径方向外方に延出している摺動シール部と
    前記液用シリンダ側に開口している導液穴部とを有する
    摺動シール体とから構成されており、前記液用シリンダ
    内の底部には、該摺動シール体の導液穴部に嵌入して該
    導液穴部を閉鎖する栓部を設けた栓体が配設されてお
    り、かつ前記空気用シリンダと前記空気ピストンとで
    形成される空気室内への外気導入を前記空気ピストン
    の外周面と前記蓋体の挿通の間隙を介して行うために第
    3逆止弁を前記空気ピストンに設け、該空気用ピスト
    ンとノズル体は、前記付勢バネに抗して前記蓋体と螺合
    可能に構成されている泡噴出ポンプ容器において、 外面側が前記液用シリンダの内径とほぼ同一径でその内
    面形状と合致する形状であり、少なくとも内面側の一部
    が前記液用ピストンの摺動シール部の最大外径よりも僅
    かに小径のほぼ同一径部分を有する液量可変筒状部を備
    え、しかも該液量可変筒状部の下端内方に開口部を備え
    た液量可変挿入体が、前記液用シリンダ内に挿入されて
    おり、 前記液量可変筒状部のほぼ同一径内面部分は、前記ノズ
    ル体を押し下げたときに前記液用ピストンの摺動シール
    部が摺動する部分であり、 前記付勢バネが前記液用ピストンの摺動シール体下面と
    前記液量可変挿入体下端上面との間に装着されているこ
    とを特とする泡噴出ポンプ容器。
  2. 【請求項2】摺動シール体の導液穴部を閉鎖する栓部を
    備える栓体が、液量可変筒状部を備える液量可変挿入体
    と一体成形されており、栓部の下方に開口部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の泡噴出ポンプ容
    器。
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