JP4864052B2 - 温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品 - Google Patents

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Description

本発明は、温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品に関し、更に詳しくは、洗浄ノズルを洗浄するための洗浄剤組成物を泡状物として吐出させる温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品に関する。
便座に備えられた洗浄ノズルから温水を噴出して肛門部分を洗浄する温水洗浄便座が知られている。この種の温水洗浄便座では、使用時に洗浄ノズルを肛門部分の下方に迫り出させて温水を上方に噴出させるので、洗浄後の汚水により洗浄ノズルに水垢や汚物等が付着し、汚れやすい。そこで洗浄ノズルを清潔に保つために温水洗浄便座には洗浄ノズルの自動洗浄装置が備えられ、使用前後に水洗い洗浄するように構成されている。しかしながら、洗浄ノズルの汚れを十分に除去洗浄することは難しく、長期間の使用により汚れが付着したり、さらにその汚れが原因となってカビの発生を引き起こすことがある。また、洗浄ノズルが汚染された状態は不衛生であり、使用者に不快感を与えるものである。
このような問題を解消するため、洗浄ノズルを清掃するための洗浄剤が提案されている。例えば、汚垢除去剤としてのヒドロキシカルボン酸をテルペン系炭水化物及びそれを可溶化する水溶性界面活性剤と共に含有した洗浄剤組成物を、フォーム状の発泡物として洗浄ノズルに滞留させて洗浄する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−332339号公報
一般的な洗浄ノズルは略円柱状を呈しており、噴射された洗浄剤が洗浄ノズルの下面側まで行き届かないうちに流れ落ちてしまうと充分な洗浄効果を得ることができない。洗浄剤をフォーム状の泡状物として洗浄ノズルに滞留させることにより洗浄剤の付着時間を確保することは可能であるが、泡状物で洗浄ノズルを十分に覆うことができないとその効果も期待できない。
そこで本発明は、温水洗浄便座の洗浄ノズルに洗浄剤組成物を泡状物として吐出させた際に、洗浄ノズル全体に洗浄剤組成物がしっかりと行き渡り、細部にわたり洗浄効果を充分に得ることができる、温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、以下の(1)によって達成されるものである。
(1)泡状物を吐出するノズル体を備えた泡吐出式ポンプ容器であって、該ノズル体が、液体と気体とを混合する気液混合室を備えるとともに混合された液体と気体が流通する吐出流路に網目が70〜200メッシュで開き目が80〜300μmの網状体である複数の網目構造体を備えた泡吐出式ポンプ容器に、洗浄剤成分と、エタノール、プロパノール、イソプロパノールからなる群から選択される1種又は2種以上の低級アルコールと、水とを含有した洗浄剤組成物であって、該低級アルコールの含有量が5〜40質量%である洗浄剤組成物を充填してなることを特徴とする温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品。
本発明の温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品は、洗浄ノズルに洗浄剤組成物を吐出させた際に、洗浄ノズル全体にフォーム状の洗浄剤組成物がしっかりと行き渡り、十分な泡の膨張により細部にわたり洗浄効果を得ることができる。
以下、本発明の温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品の実施形態について詳細に説明する。尚、本発明において、「上」、「下」は、洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品のノズルヘッドを上方にした方向に従うこととする。
図1は、本発明に係る温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品の要部断面図であり、図2(a)及び(b)は当該泡吐出式ポンプ容器のノズルヘッド内に配設される網目構造体保持部材の外観斜視図である。本発明の温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品(以下、「洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品」とも言う)は、泡吐出式ポンプ容器に温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用洗浄剤組成物(以下、「洗浄剤組成物」とも言う)を充填して製造されるものである。
泡吐出式ポンプ容器2は、図1に示したように、上方を開口した容器本体3と、該容器本体3の開口部に着脱可能に冠着され、容器本体3内に充填された洗浄剤組成物5を泡状物として吐出させるノズル体4とで構成されるものである。
容器本体3は、合成樹脂製であり、中空の筒状容器の上方を開口して、その開口部は略円形状とするとともに開口部の外周表面に雄螺子部27を形成するものである。
ノズル体4は、合成樹脂製であり、空気用シリンダ32と液用シリンダ33とで構成されるシリンダ部31と、ノズルヘッド21と、該ノズルヘッド21内に配設される網目構造体保持部材25と、ノズル体4を容器本体3に冠着させるためのフランジ35とで構成されている。
空気用シリンダ32は、容器本体3の開口部よりも小径の中空の円筒状体である。空気用シリンダ32内には、該空気用シリンダ32の内壁を上下に摺動する空気用ピストン41を備え、該空気用ピストン41は容器本体3内の洗浄剤組成物5と空気を流通させるステム部43を同軸上に一体に形成して備えている。また、空気用シリンダ32の側壁には通気孔42が形成され、容器本体3内の空気が流通可能とされている。そして、ステム部43の上端部近傍には、貫通孔を形成した閉塞板を備えて、空気用シリンダ32から送出された空気と後述する液用シリンダ33から送出された洗浄剤組成物5とが合流する気液混合室44を閉塞板の下方に形成している。
液用シリンダ33は、空気用シリンダ32の下端部から縮径して同心状に下方に延びる中空の円筒状体である。液用シリンダ33の下端部は縮径し、当該縮径部にボール弁46が配設されると共に該ボール弁46の上方には圧縮コイルバネ等の付勢部材47が配設されている。また、液用シリンダ33内には、該液用シリンダ33の内壁を上下に摺動する液用ピストン45を備えており、該液用ピストン45はその上端近傍において空気用ピストン41と接触している。従って、液用ピストン45は付勢部材47により上方に付勢された状態となっている。そして、液用シリンダ33の下端部にはチューブ48が設けられ、該チューブ48の先端は容器本体3の底面付近まで延びている。
フランジ35は、容器本体3の開口部の側壁よりも一回り大きな側壁部36と該側壁部36の上端から内方向に略垂直に形成される上面部37を備え、側壁部36の内周表面には容器本体3の雄螺子部27に嵌合可能な雌螺子部38が形成され、上面部37はノズルヘッド21が貫通して操作、作動が可能なように中央部を開口して形成されている。また、フランジ35は、上面部37の開口部からステム部43を突出させた状態で、その上面部37の裏面に空気用シリンダ32の上端部を固定している。
ノズルヘッド21は、前記フランジ35の上面部37の開口部よりも僅かに小さな外径を有する中空の筒体であり、該フランジ35の開口部から空気用ピストン41と接触可能に配設される。ノズルヘッド21の内部には混合された気体と液体が流通する縦方向の吐出流路と該縦方向の吐出流路の上端から略垂直に延びる横方向の吐出流路が形成され、横方向の吐出流路の先端には噴口22が形成されている。ノズルヘッド21は、縦方向の吐出流路が空気用シリンダ32及び液用シリンダ33と同軸上に位置するように配設される。
網目構造体保持部材25は、ノズルヘッド21の縦方向の吐出流路の内径と略等しい外径の両端を開口した円筒形状に形成され、該縦方向の吐出流路内に配置される。また、網目構造体保持部材25の両端には、図2に示したように、網目構造体26が配設されている。
前記網目構造体26は、洗浄剤組成物5と空気を混合して発泡させるために備えられるものであり、本発明において、網目構造体26は、網目が70〜200メッシュで開き目が80〜300μmの網状体を用い、網目が100〜200メッシュで開き目が80〜190μmの網状体を用いるのが好ましい。メッシュとは、1インチ(約25.4mm)あたりの縦糸若しくは横糸の数(縦糸と横糸の数は同じとする)であり、開き目とは、縦糸どうし若しくは横糸どうしの間隔をいう。網目構造体26が70メッシュよりも粗い網目の網状体を用いると、泡がやわらかくなり洗浄ノズルに十分な時間付着させることができないため好ましくなく、200メッシュよりも細かい網目の網状体を用いると、泡が固くなって洗浄ノズルの裏側まで洗浄剤組成物5が行き渡らず、また網目に洗浄剤組成物5が目詰まりしやすくなるため好ましくない。
また、網目構造体26は複数備えるものであり、全てを同じメッシュサイズ、又は異なるメッシュサイズを組み合わせて用いることができる。複数の網目構造体26を用いる場合、各網目構造体26は所望間隙を有して配置することが好ましい。網目構造体26を間隙を有して配置することで洗浄剤組成物5が十分に泡立ち、きめの細かい泡を作成することができる。
本発明において、網目構造体26は、洗浄剤組成物5と空気とが混合されて流通する流路に備えられれば良く、図1及び図2に示したように、網目構造体保持部材25に設けてノズルヘッド21内に取り付けるようにするだけでなく、ノズル体4の吐出流路に該吐出流路と直交するようにして複数箇所に配設することもできる。
また、ノズルヘッド21の吐出流路の噴口22近傍に、貫通孔を形成した吐出制御部材を備えることもできる。噴口近傍に吐出制御部材を備えることで吐出される泡の勢いをコントロールすることができる。貫通孔は、所望の径、例えば、2〜4mm程度とすることで強力に泡を吐出させることができ、付着対象である洗浄ノズルに確実に噴射することができる。
次に、上記泡吐出式ポンプ容器2に充填する温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄剤組成物5について説明する。この洗浄剤組成物5は、必須成分として洗浄剤成分と低級アルコールとを含み、精製水やイオン交換水等の水を配合するものである。
洗浄剤成分は、洗浄ノズルに付着した水垢や汚物等の汚れを浮かせて除去するものであり、界面活性剤を配合するものである。界面活性剤としては、例えば、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン等の非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、アルキル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム等の陰イオン性界面活性剤が好ましく使用でき、アルキル(C8〜16)グルコシドや、ラウリル硫酸ナトリウムからなるアルキル硫酸ナトリウムを配合することが好ましい。これらの界面活性剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
洗浄剤成分は、洗浄剤組成物中、0.1〜10質量%配合することが好ましく、0.3〜5質量%配合するのがより好ましい。0.1質量%よりも配合量が少ないと、十分な洗浄効果が得られないため好ましくなく、10質量%を超えて配合すると、泡が硬くなり洗浄対象である洗浄ノズル全体に洗浄剤組成物を行き渡らせることができなくなると共に目詰まりの原因にもなるため好ましくない。
低級アルコールは、各配合成分を混合する際の溶剤として配合されると共に発泡状態をコントロールするために配合される。本発明において、低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノールを使用する。これらは1種を単独で又は2種以上を併用することもできる。
低級アルコールの配合量としては、洗浄剤組成物中5〜40質量%、好ましくは5〜25質量%、より好ましくは15〜25質量%とする。5質量%よりも配合量が少ない場合、泡が硬くなり洗浄ノズルの裏側まで洗浄剤組成物が行き届かなくなるため好ましくなく、40質量%を超えて配合すると消泡作用が働き泡になりにくくなるため好ましくない。
尚、本発明において、洗浄剤組成物のpHを3〜6とするのが好ましい。pHが3よりも低くなると泡吐出式ポンプ容器の材質に影響を与えるため好ましくなく、pHが6よりも高くなると洗浄効果が期待できなくなるため好ましくない。
本発明に係る洗浄ノズル洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分の他に、所望に応じて、除菌剤、pH調整剤、キレート剤、消臭剤、酸化防止剤、被膜形成剤等を配合することが可能である。
除菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、銀イオン等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩等が挙げられる。
キレート剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸塩、ケイ酸塩、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、メタクリル酸ラウリル、茶抽出物、植物ポリフェノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、酢酸トコフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
被膜形成剤としては、例えば、フッ素系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
上記した各成分を混合した洗浄剤組成物5を上記泡吐出式ポンプ容器2に充填して、本発明に係る温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品1とするものである。
次に、本発明に係る洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品1の動作を説明する。ノズルヘッド21を下方向に押すと、空気用ピストン41が下方に移動するとともに、付勢部材47が圧縮される。すると通気孔42から空気用シリンダ32内に空気が流通する。次に、圧縮された付勢部材47が上方向に液用ピストン45を付勢する。すると、ボール弁46が浮き上がり、液用ピストン45の通路を開放する。そして、容器本体3に充填された洗浄剤組成物5が液用ピストン45内に引き込まれる。押し出された洗浄剤組成物5は、空気が充満した気液混合室44において空気と混合する。気液混合室44で空気と混合された洗浄剤組成物5は、網目構造体保持部材25に設けられた網目構造体26を通過することで泡状になり、形成された泡状物はノズルヘッド21の噴口22から吐出される。
本発明に係る洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品は、温水洗浄便座に備えられた洗浄ノズルに対して使用されるものであり、略円柱状を呈する洗浄ノズル全体を洗浄剤組成物の泡状物で覆い、洗浄するために十分な時間、具体的には、少なくとも50秒間洗浄ノズルの周囲に付着させ、好ましくは100秒間以上、より好ましくは300秒間以上付着滞留させる。泡状物を少なくとも50秒間付着滞留させることで十分な洗浄効果が得られる。本発明の洗浄剤組成物を上記構成の泡吐出式ポンプ容器に備えた網目構造体により起泡させることで十分な硬さの泡が形成され、付着対象である円柱状の洗浄ノズルに少なくとも50秒間付着させることができるものである。尚、洗浄ノズルに洗浄剤組成物を泡状物として付着させた後は、所望時間放置しておけばよいが、必要に応じてブラシ等で汚れを除去しても良い。
以下、実施例及び比較例により本発明の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら制限されるものではない。
表1に示した組成に従い、攪拌下で各成分を添加して実施例1〜実施例4、及び比較例1の洗浄ノズル洗浄用洗浄剤組成物を調製し、図1に示した本発明の泡吐出式ポンプ容器に150mL充填して洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品を作製した。泡吐出式ポンプ容器は、メッシュサイズ70/80、100/100、150/100、200/100、250/150(上側(噴口側)/下側(容器本体側))の網目構造体を設けた網目構造体保持部材をそれぞれ備えたものを用いた。各洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品を下記試験に供した。
(試験例1:泡の付着時間)
温水洗浄便座ウォシュレットSB TCF6221(商品名、TOTO株式会社製)の洗浄ノズルにそれぞれ4プッシュ分(約0.75cc/1プッシュ)の泡を吐出させ、泡の付着時間を測定した。付着時間は上方からの目視により、洗浄ノズルの50%以上が露出するまでの時間を測定した。尚、測定時間は300秒(5分)を上限として測定した。試験はそれぞれ2回ずつ行った。結果を表2に示す。
表2の結果に示されるように、実施例1及び実施例2は、何れのメッシュサイズの組み合わせにおいても300秒以上泡を洗浄ノズルに付着させることができた。実施例3は、100メッシュサイズ以上の網目構造体を用いて起泡させると300秒程度付着させることができ、メッシュサイズ70/80の網目構造体を用いて起泡させた場合においても3分(180秒)程度は洗浄ノズルに付着させることができた。実施例4は、実施例1〜実施例3よりも付着時間は短いものの、起泡させて泡を数十秒程度付着させることができ、また、メッシュサイズが細かいものほど付着時間を長くすることができた。一方、比較例1は起泡させることができなかった。
(試験例2:泡の広がり)
実施例1〜実施例4について、試験例1と同様に、温水洗浄便座ウォシュレットSB TCF6221(商品名、TOTO株式会社製)の洗浄ノズルにそれぞれ4プッシュ分(約0.75cc/1プッシュ)の泡を吐出させ、泡の広がり具合を確認した。尚、比較例1は泡にならないため、泡の広がりの試験は行わなかった。泡が洗浄ノズルの裏側まで回りこむかどうかを確認し、「しっかりと裏まで回り込む」、「ムラがあるが裏まで回りこむ」の2段階にて評価した。結果を表3に示す。また、実施例1の洗浄剤組成物をメッシュサイズ255/150の網目構造体を流通させて気泡させた泡の状態を図3と図4に、実施例3の洗浄剤組成物をメッシュサイズ150/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡の状態を図5と図6に、実施例4の洗浄剤組成物をメッシュサイズ100/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡の状態を図7と図8に、それぞれ示す。
表3の結果に示されるように、いずれの泡も洗浄ノズルの裏まで回りこむことがわかった。また、図3及び図4からわかるように、実施例1の洗浄剤組成物をメッシュサイズ255/150の網目構造体を流通させて気泡させた泡は、泡の広がりにムラがあるがしっかりとした泡で洗浄ノズルの表面に付着した。図5及び図6からわかるように、実施例3の洗浄剤組成物をメッシュサイズ150/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡は、泡の硬さも適切で洗浄ノズルを十分に覆うことができた。そして、図7及び図8からわかるように、実施例4の洗浄剤組成物をメッシュサイズ100/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡は、泡がやわらかく付着時間も短いものの洗浄ノズル全体を覆うことができた。
以上の結果から、低級アルコールの含有量を15〜25質量%とし、網目構造体のメッシュサイズ(開き目サイズ(μm))を100/100(185/185)、150/100(115/185)、200/100(82/185)とするのが最適であると判断される。
本発明に係る温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品は、十分に洗浄ノズル全体を覆い、且つ泡状の洗浄剤組成物を十分な時間付着させることができるため、温水洗浄便座の洗浄ノズルを洗浄するために好適に用いることができる。
本発明に係る温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品の要部断面図である。 (a)は網目構造体保持部材を上方から見た外観斜視図であり、(b)は網目構造体保持部材を下方から見た外観斜視図である。 実施例1の洗浄剤組成物をメッシュサイズ255/150の網目構造体を流通させて気泡させた泡の観察結果を示す図面代用写真である。 図3の泡の状態を模式的に示す図である。 実施例3の洗浄剤組成物をメッシュサイズ150/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡の観察結果を示す図面代用写真である。 図5の泡の状態を模式的に示す図である。 実施例4の洗浄剤組成物をメッシュサイズ100/100の網目構造体を流通させて気泡させた泡の観察結果を示す図面代用写真である。 図7の泡の状態を模式的に示す図である。
符号の説明
1 洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品
2 泡吐出式ポンプ容器
3 容器本体
4 ノズル体
5 洗浄剤組成物
7 泡
8 洗浄ノズル
9 便座
21 ノズルヘッド
22 噴口
25 網目構造体保持部材
26 網目構造体
27 雄螺子部
31 シリンダ部
32 空気用シリンダ
33 液用シリンダ
35 フランジ
36 側壁部
37 上面部
38 雌螺子部
41 空気用ピストン
42 通気孔
43 ステム部
44 気液混合室
45 液用ピストン
46 ボール弁
47 付勢部材
48 チューブ

Claims (1)

  1. 泡状物を吐出するノズル体を備えた泡吐出式ポンプ容器であって、該ノズル体が、液体と気体とを混合する気液混合室を備えるとともに混合された液体と気体が流通する吐出流路に網目が70〜200メッシュで開き目が80〜300μmの網状体である複数の網目構造体を備えた泡吐出式ポンプ容器に、
    洗浄剤成分と、エタノール、プロパノール、イソプロパノールからなる群から選択される1種又は2種以上の低級アルコールと、水とを含有した洗浄剤組成物であって、該低級アルコールの含有量が5〜40質量%である洗浄剤組成物を充填してなることを特徴とする温水洗浄便座の洗浄ノズル洗浄用泡吐出式ポンプ製品。
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