WO2005108232A1

WO2005108232A1 - 泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッド

Info

Publication number: WO2005108232A1
Application number: PCT/JP2004/009916
Authority: WO
Inventors: Tetsuya Kawano; Takao Fujioka; Hiroshi Hosono
Original assignee: Kohno Jushi Kogyo Co., Ltd.
Priority date: 2004-05-10
Filing date: 2004-07-12
Publication date: 2005-11-17
Also published as: JP2005319394A; JP4674056B2

Abstract

　本発明は、容器内の内容物の泡状化をより好適に行なうことができ、よりクリーミーなフォームを形成し噴出させることのできるノズルヘッドを提供することを課題とする。　本発明に係る泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッドは、泡噴出ポンプ容器の上部に装着され、該ポンプ容器との装着部分近傍に気液混合室39を有し、該気液混合室39で気液混合されて泡状化される流体の流路をノズルヘッド本体18内に有する泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッドにおいて、前記気液混合室39の流路の断面積よりも大きい面積を有する多孔体17が、前記ノズルヘッド本体18内に設置されていることを特徴とする。

Description

明細書

泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッド

技術分野

[0001] 本発明は、泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッド、さらに詳しくは、洗剤、シャンプ一、ハンドソープ、洗顔料、整髪料、ひげ剃り剤等が充填された容器の口部に取り付け、そのヘッドを上下動させて該容器内の液体を吸い上げるとともに容器外の空気を混合して泡状化し、これをノズルより噴射する泡噴出ポンプ容器の頭部に装着するためのノズノレヘッドに関する。

背景技術

[0002] 周知のように、洗剤、シャンプー、ハンドソープ、洗顔料、整髪料、ひげ剃り剤等を充填した容器の頭部には、泡噴出ポンプ容器が装着されており、その泡噴出ポンプ容器の気液混合作用により、容器内の液を泡状化してフォームとして噴出するようにされている。

[0003] そして、このような泡噴出ポンプ容器の頭部にはノズルヘッドが装着され、そのノズルヘッドを押圧し、上下動させて容器内の液体を吸い上げるとともに容器外の空気を混合して泡状化がなされることとなる。

[0004] このような泡噴出ポンプ容器の頭部に装着するためのノズルヘッドとしては、従来より種々のものが開発されており、たとえば下記特許文献 1に示すようなものがある。特許文献 1 :日本国特開平 8 - 133318号公報

[0005] しかし、上記のような気液混合作用による液の泡状化は、そもそも泡噴出ポンプ容器の機構に起因してなされており、ノズノレヘッドは、このような泡噴出ポンプ容器の機構を作動させる押圧部分であるとともに、泡状化されたフォームの流路を形成している部分にすぎない。

[0006] 従って、ノズノレヘッド自体が泡状化の作用に寄与していないので、形成されるフォームの性状を良好にするには限界があり、泡噴出ポンプ容器の機構の性能によってフォームの性状が定まってしまうのが現状であった。

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0007] 本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、容器内の内容物の泡状化をより好適に行なうことができ、よりタリーミーなフォームを形成し噴出させることのできるノズルヘッドを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、請求項 1記載の発明は、泡噴出ポンプ容器の上部に装着され、該ポンプ容器との装着部分近傍に気液混合室 39を有し、該気液混合室 39で気液混合されて泡状化される流体の流路をノズノレヘッド本体 18内に有する泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッドにおいて、前記気液混合室 39の流路の断面積よりも大きい面積を有する多孔体 17が、前記ノズノレへッド本体 18内に設置されていることを特徴とする。

[0009] また、請求項 2記載の発明は、請求項 1記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルへッドにおいて、ノズルヘッド本体 18力 S、ポンプ容器に装着されて気液混合室 39からの流体の流入口側となるヘッド基部側部材 1と、該ヘッド基部側部材 1から流入する流体を噴出させる噴出口側となるヘッド先端部側部材 2とで構成されていることを特徴とする。

[0010] さらに、請求項 3記載の発明は、請求項 2記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルへッドにおレ、て、多孔体 17が、ヘッド基部側部材 1とヘッド先端部側部材 2との連結部分で挟持、固定されていることを特徴とする。

[0011] さらに、請求項 4記載の発明は、請求項 1乃至 3のいずれかに記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドにおいて、多孔体を発泡性合成樹脂で構成したことを特徴とする。

[0012] さらに、請求項 5記載の発明は、請求項 4記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルへッドにおいて、発泡性合成樹脂が、ポリエーテル系ウレタンフォーム又はポリオレフィン系発泡体であることを特徴とする。

発明の効果

[0013] 本発明においては、泡状化される流体のノズルヘッド本体内の流路に、多孔体を設置したため、流体が多孔体の微細孔を通過することで、泡状化がより好適になされることになり、よりタリーミーなフォームが得られるという効果がある。

[0014] さらに、多孔体は、気液混合されるポンプ容器との装着部分の流路の断面積よりも大きい面積を有するように形成されているので、多孔体に対する押圧が軽くなり、その分、ポンプ容器の押圧力が少なくて済むので、比較的小さな押圧力で好適に泡状化されたフォームを得ることができるという効果がある。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]一実施形態としてのノズルヘッドの正面図。

[図 2]同ノズノレヘッドの断面図。

[図 3]多孔体を挟持する構造を示す要部拡大断面図。

[図 4]ヘッド基部側部材の断面図。

[図 5]ヘッド先端部側部材の正面図。

[図 6]ヘッド先端部側部材の側面図。

[図 7]図 5の A— A線断面図。

[図 8]泡噴出ポンプ容器に装着した状態の断面図。

[図 9]泡噴出ポンプ容器を容器に装着した状態の半裁断面図。

[図 10]ノズルヘッドを上昇させた状態の断面図。

[図 11]ノズノレヘッドを押し下げた状態の断面図。

[図 12]他実施形態のノズルヘッドの平面図。

[図 13]同ノズノレヘッドの断面図。

[図 14]泡噴出ポンプ容器を容器に装着した状態の半裁断面図。

[図 15]ノズルヘッドを上昇させた状態の断面図。

[図 16]ノズノレヘッドを押し下げた状態の断面図。

符号の説明

[0016] 1…ヘッド基部側部材 2…ヘッド先端部側部材

17…多孔体 18…ノズルヘッド本体

39…気液混合室

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、本発明の実施形態について説明する。 [0018] (実施形態 1)

一実施形態の泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドのノズルヘッド本体 18は、図 1 及び図 2に示すように、ポンプ容器に装着されて後述の気液混合室 39からの流体の流入口側となるヘッド基部側部材 1と、該ヘッド基部側部材 1から流入する流体を噴出させる噴出口側となるヘッド先端部側部材 2との 2つの部材で構成されてレ、る。

[0019] 図 4に示すように、ヘッド基部側部材 1は、ポンプ容器への装着部分であるとともに前記ヘッド基部側部材 1の軸部分となる軸筒 3と、該軸筒 3の外側に設けられて該軸筒 3とともにポンプ容器への装着部分となる螺子筒 4とを具備している。この螺子筒 4 の内周面には螺子 5が形成されている。

[0020] ヘッド基部側部材 1の外壁 6の一側縁側は外方へ筒状に突設され、外方への突設部分が前記ヘッド先端部側部材 2と連結される連結筒部 7として形成されている。連結筒部 7の先端側には開口部 8が形成され、また連結筒部 7の外周面には溝部 9が形成されている。また、ヘッド基部側部材 1の頂面には、大径の溝部 10が形成されている。

[0021] 次に、図 5乃至図 7に示すように、ヘッド先端部側部材 2の一端側には前記ヘッド基部側部材 1の先端側の開口部 8と連通する開口部 11が形成され、該一端側の開口部 11の直近内面側には、前記ヘッド基部側部材 1の溝部 9に嵌合可能な突部 13が形成されている。またヘッド先端部側部材 2の一端側の開口部 11の内面側に、前記へッド基部側部材 1の開口部 8の端縁が係止される段部 16が形成されている。ヘッド先端部側部材 2の他端側には、泡の放出口となる開口部 15が形成されている。

[0022] そして、ヘッド基部側部材 1の溝部 9にヘッド先端部側部材 2の突部 13が嵌合されることによって、ヘッド先端部側部材 2とヘッド基部側部材 1との離脱が禁止されるべく該ヘッド先端部側部材 2がヘッド基部側部材 1に連結されてレ、る。このよなヘッド先端部側部材 2と前記ヘッド基部側部材 1の連結部分には、図 2及び図 3に示すように多孔体 17が設置されている。より具体的には、ヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁と、ヘッド先端部側部材 2の段部 16との間で多孔体 17が挟持されて固定されている。

[0023] この多孔体 17の材質は特に限定されるものではなレ、が、好ましくはポリエーテル系ウレタンフォームやポリオレフイン系連通多孔質体が使用される。本実施形態では、ポリエーテル系ウレタンフォームが用いられている。

[0024] 多孔体 17が上記のような発泡性合成樹脂の素材で構成されているので、弾力性を有し、従って上記のようにヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁と、ヘッド先端部側部材 2の段部 16との間で多孔体 17が挟持された状態においては、図 3に示すように多孔体 17の周縁部がヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁で押圧されて収縮した状態となり、ヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁が多孔体 17の周縁部に食い込むので、多孔体 17が確実に挟持固定されることとなる。この場合において、ヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁には突起 12が形成されており、その突起 12によって上記のような開口部 8の端縁の食レ、込み効果が一層良好となる。

[0025] そして、上記のような構成からなる泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッドは、図 8に示すような泡噴出ポンプ容器に装着して使用される。この図 8に示す泡噴出ポンプ容器は、日本国特開 2004—57891に開示されたものと略同じ構造のものである。すなわち、この泡噴出ポンプ容器は、同図に示すように、ポンプ本体 20の上部にアッパーキャップ 21が具備され、該アッパーキャップ 21の直下にコンテナキャップ 24が具備された構成からなる。またポンプ本体 20は、大径の空気用シリンダ 25と、小径の液体用シリンダ 26とを備えている。この液体用シリンダ 26の内部には液体用ピストンロッド 27 が挿通され、該液体用ピストンロッド 27の上部には空気用ピストンロッド 28が装着されている。また前記アッパーキャップ 21の直下には前記空気用シリンダ 25内を閉塞する閉塞部材 29が設けられており、該閉塞部材 29に、前記空気用ピストンロッド 28の側方に突出するフランジ 28aが係止されている。

[0026] またフランジ 28aの下部には空気用ピストン 30が取り付けられ、該空気用ピストン 30 が前記空気用ピストンロッド 28とともに昇降しうるように構成されている。さらに、前記液体用ピストンロッド 27の下部には液体用ピストン 31が設けられており、該液体用ピストン 31は、コイルスプリング 32で上向きに付勢されている。さらに、液体用ピストンロッド 27内には、バルブシャフト 33が揷通されており、該バルブシャフト 33と液体用ピストンロッド 27との間に前記コイルスプリング 32が揷着されている。また、液体用シリンダ 26 の下部の弁座 34にはボール 35が装入されており、該弁座 34の直下の液体用シリンダ 26の下端部には吸液パイプ 36が揷通されている。さらに液体用ピストンロッド 27の上部の弁座 37には、ボール 38が装入されている。

[0027] そして、前記アッパーキャップ 21の上部に、螺子 23が形成された筒状立ち上がり部 22が形成されており、その筒状立ち上がり部 22の螺子 23が、前記ヘッド基部側部材 1 の螺子筒 4の螺子 5に螺合されることによって、上記ノズルヘッドが泡噴出ポンプ容器に取り付けられるのである。このようにノズノレヘッドが泡噴出ポンプ容器に取り付けられた状態において、空気用ピストンロッド 28の上部 28aが前記ヘッド基部側部材 1の軸筒 3の内面側に嵌合され、その嵌合部分が気液混合室 39として形成されている。

[0028] さらに、上記のような泡噴出ポンプ容器は、洗剤、シャンプー、ハンドソープ、洗顔料、整髪料、ひげ剃り剤等の内容物が充填された容器の口部に取り付けて使用される。具体的には、図 9に示すように、内容物を収容した容器 40の口部の外側にコンテナキャップ 24が螺合され、容器 40の口部の内側に泡噴出ポンプ容器のポンプ本体 20 の空気用シリンダ 25が揷入されるように取り付けられる。

[0029] 上記のような泡噴出ポンプ容器は、未使用状態では、泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドが最下部の位置にある。このとき、上述のように、泡噴出ポンプ容器のアツパーキャップ 21の上部に形成された筒状立ち上がり部 22の螺子 23力泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドのヘッド基部側部材 1の螺子筒 4の螺子 5に螺合されている。そして、使用時には、前記筒状立ち上がり部 22の螺子 23と螺子筒 4の螺子 5との螺合状態を解除することによって、液体用ピストン 31がコイルスプリング 32の付勢力によつて上昇し、それにともなって図 10に示すように液体用ピストンロッド 27、及びそれと嵌合する空気用ピストンロッド 28も一体に上昇し、容器 40内の液が液体用シリンダ 26 内に汲み上げられる。また、空気用ピストン 30は一瞬動きが遅れる力上記空気用ピストンロッド 28の上昇に伴って上昇し、空気用ピストン 30の上下間における気圧差がなくなる。その詳細な作用は、日本国特開 2004—57891に開示されているとおりである。

[0030] さらに、その状態から図 11に示すように泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドを押し下げると、液体用シリンダ 26内の液が気液混合室 39内に流入するとともに、空気用ピストン 30が下降して該空気用ピストン 30の下部の空気が気液混合室 39内に流入し、該気液混合室 39内で気液混合がなされる。その詳細な作用の説明も、日本国特開 2004— 57891に開示されてレヽるとおりである。

[0031] そして、気液混合室 39で気液混合された流体は、泡状となって軸筒 3からノズルへッド本体 1内に流入し、そのノズノレヘッド本体 1内に流入した流体は、ヘッド基部側部材 1内を先端部に向かって進行し、ヘッド基部側部材 1の開口部 8の端縁とヘッド先端部側部材 2の段部 16とで挟持された多孔体 17を通過する。そして、多孔体 17を通過した液体は、泡状化したフォームとしてヘッド先端部側部材 2の他端側の開口部 15 力噴出される。

[0032] この場合において、容器内から泡噴出ポンプ容器を経てノズルヘッド本体 1内に吸い上げられる流体は、基本的には、前記気液混合室 39で空気と混合することによつて泡状化するのである力このような気液混合の作用のみでは必ずしも良好なフォームが得られるとは限らない。

[0033] しかし、本実施形態では、上述のように多孔体 17が設置されているので、ノズノレへッド本体 1内を通過する流体は多孔体 17の微細孔を通過することとなり、その結果、単に気液混合のみで得られるフォームに比べて、よりタリーミーなフォームが好適に得られることとなるのである。

[0034] 特に、本実施形態では、弾力性のあるポリエーテル系ウレタンフォームが多孔体 17 の素材として採用されているので、流体がノズノレヘッド本体 1内の流路で圧送されると、多孔体 17が適度に弾性変形し、流体の進行方向側に膨出するような状態となるので、タリーミーなフォームがより好適に形成されることとなるのである。

[0035] さらに、多孔体 17は、気液混合室 39の流路の断面積よりも大きい面積を有するように形成されているので、多孔体 17に対する押圧が軽くなり、その分、ポンプ容器の押圧力が少なくて済むので、比較的小さな押圧力で好適に泡状化されたフォームを得ること力 Sできる。

[0036] (実施形態 2)

本実施形態では、ノズルヘッド本体 18を構成するヘッド基部側部材 1及びヘッド先端部側部材 2の形状が上記実施形態 1と相違している。ヘッド基部側部材 1は、図 12 及び図 13に示すように全体が略筒状に形成されており、その中央部 45bがテーパ状に形成されることによって、上部 45aが下部 45cよりも大径に形成されている。そして、ヘッド基部側部材 1の下部 45cの外周面側には、螺子 46が形成されている。

[0037] ヘッド先端部側部材 2は、先端側に開口部 44を有するとともに流体の横方向の流路 50を形成する流路形成筒部 41と、泡噴出ポンプ容器への装着部分となり該泡噴出ポンプ容器の軸方向に同軸的に延設された外軸筒部 42及び内軸筒部 43と、前記流路形成筒部 41とは反対側の外軸筒部 42の外側に形成された笠部 48とで一体的に構成されている。

[0038] 内軸筒部 43は、流路形成筒部 41の位置から比較的短く下側に延設され、外軸筒部 42は、内軸筒部 43の約 3倍の長さに下側へ延設されている。そして内軸筒部 43の下端の内面側には係止部 51が形成され、内軸筒部 43の根元側には段部 47が形成されている。

[0039] そして、ヘッド基部側部材 1の上部の開口端縁 53と、ヘッド先端部側部材 2の内軸筒部 43の段部 47との間で多孔体 17が挟持されて固定されている。本実施形態におレ、ても、多孔体 17が発泡合成樹脂製の素材で構成されており、弾力性を有するので、ヘッド基部側部材 1の開口端縁 53と、ヘッド先端部側部材 2の段部 47との間で多孔体 17が挟持された状態において、図 13に示すように多孔体 17の周縁部がヘッド基部側部材 1の開口端縁 53で押圧されて収縮した状態となり、実施形態 1の場合と同様の食レ、込み効果が得られるので、多孔体 17が確実に挟持固定されることとなる。

[0040] 本実施形態の泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドは、図 14に示すような泡噴出ポンプ容器に装着される。図 14に示す本実施形態の泡噴出ポンプ容器は、上記実施形態 1の泡噴出ポンプ容器と基本的な構成は同じである力コンテナキャップ 24がアッパーキャップと一体形成されており、さらにコンテナキャップ 24の上部に、嵌合筒 49が形成されている点が実施形態 1と相違する。

[0041] また、上記実施形態 1と同様の筒状立ち上がり部 22がコンテナキャップ 24の上部であって前記嵌合筒 49の内側に形成されているが、螺子 23は筒状立ち上がり部 22の内面側に形成されている点で、外側に形成されていた実施形態 1の場合と相違する。そして、この筒状立ち上がり部 22の螺子 23に、前記ヘッド基部側部材 1の下部 45cの螺子 46が螺合され、前記嵌合筒 49にノズルヘッド本体 18の外軸筒部 42が外嵌されることによって、ノズルヘッドが泡噴出ポンプ容器に装着されている。 [0042] 本実施形態においても、不使用時には上記のように泡噴出ポンプ容器の筒状立ち上がり部 22の螺子 23に、ノズルヘッドの連結用部材 45の螺子 46が螺合されているが、この螺合状態が解除されることで図 15に示すように液体用ピストンロッド 27と空気用ピストンロッド 28が上昇し、液が液体用シリンダ 26内に汲み上げられる。さらに、その状態から図 16に示すように泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッドを押し下げると、液体用シリンダ 26内の液が気液混合室 39内に流入するとともに、空気用ピストン 30が下降して該空気用ピストン 30の下部の空気が気液混合室 39内に流入し、該気液混合室 39内で気液混合がなされる。

[0043] そして、気液混合室 39で気液混合された流体は、泡状となってヘッド基部側部材 1 内に流入し、ヘッド基部側部材 1とヘッド先端部側部材 2間で挟持された多孔体 17を通過する。多孔体 17を通過した流体は、ヘッド先端部側部材 2の流路 50内に流入し、ヘッド先端部側部材 2の先端部に向かって進行し、泡状化したフォームとして開口部 44から噴出される。

[0044] 本実施形態においても、気液混合室 39の下流側に多孔体 17が設置されているので、気液混合室 39で気液混合された流体は多孔体 17の微細孔を通過することとなり、その結果、単に気液混合のみで得られるフォームに比べて、よりタリーミーなフォームが好適に得られることとなるのである。

[0045] 本実施形態においても、多孔体 17は、気液混合室 39の流路の断面積よりも大きい面積を有するように形成されているので、多孔体 17に対する押圧が軽くなり、その分、ポンプ容器の押圧力が少なくて済むので、比較的小さな押圧力で好適に泡状化されたフォームを得ることができる。

[0046] また多孔体 17は、弾力性のあるポリエーテル系ウレタンフォームが多孔体 17の素材として採用されているので、流体がノズルヘッド内の流路で圧送されると、多孔体 17 が適度に弾性変形し、流体の進行方向側に膨出するような状態となるので、タリーミ一なフォームがより好適に形成されることとなるのである。

[0047] (その他の実施形態）

尚、上記各実施形態では、多孔体 17の素材としてポリエーテル系ウレタンフォームを用いたが、多孔体 17の素材はこれに限定されるものではなぐたとえばポリオレフィン系発泡体を使用することも可能である。ここで、「ポリオレフイン系」とは、一般に指称されているように高圧法、中圧法、低圧法等で製造されるポリエチレン、ポリプロピレンをいうことはもちろんである力本発明においては、これ以外にもエチレン一プロピレン共重合体、エチレンーブテン共重合体、エチレン一酢酸ビュル共重合体、ェチレンとメチノレ、ェチル、プロピル若しくはブチルの各アクリル酸エステル（このエステルの含有量; 45モル％以内）との共重合体、又はこれらのそれぞれ塩素含有率 60重量％まで塩素化したもの、さらにこれら 2種以上の混合物、又はこれらとポリプロピレンとの混合物等を含む。

[0048] ポリオレフイン系発泡体として、多数の微細孔が独立している独立気泡、多数の微細孔が連通状態である連続気泡のレ、ずれのものをも使用することができる力よりタリ一ミーなフォームを好適に得るには、連続気泡のポリオレフイン系発泡体を用いるのが好ましい。このようなポリオレフイン系発泡体は、耐水性も良好である力耐久性が上記ポリエーテル系ウレタンフォームよりもさらに優れている。

[0049] 尚、ポリウレタン系発泡体の場合、上記ポリエーテル系ウレタンフォームに代えてポリエステル系ウレタンフォームを使用することも可能ではある力^耐水性の点ではポリエーテル系ウレタンフォームの方が優れてレ、る。

[0050] さらに、上記のような各種発泡性合成樹脂のように所定の弾性力を有することがタリ一ミーなフォームを形成する上で望ましいが、本発明における多孔体には、発泡性合成樹脂以外の材質のものをも含む。

[0051] さらに、上記各実施形態では、ヘッド基部側部材 1の開口部端縁とヘッド先端部側部材 2の段部で挟持して多孔体 17を設置した力多孔体 17を設置する手段はこれに限定されるものではなぐその設置する手段は問わない。

[0052] さらに、上記各実施形態では、ヘッド基部側部材 1及びヘッド先端部側部材 2の 2 つの部材でノズルヘッドが構成されてレ、たが、ノズルヘッドを構成する部材の数もこれに限定されるものではなぐたとえば 1つで構成されていてもよい。

[0053] さらに、上記実施形態では、ノズルヘッドの先端側、すなわちヘッド先端部側部材 2 の側面に開口部を形成し、横向きにフォームが噴出されるように形成したが、先端開口部の位置はこれに限定されるものではなぐたとえば下向きにフォームが噴出されるように形成することち可肯である。

実施例

[0054] 以下、本発明の実施例について説明する。

次表 1に示すような計 8種類のサンプルを準備し、上記実施形態のようなノズル内に設置し、フォームの形成状態を確認した。

[0055] その結果、いずれのサンプノレを使用した場合も、良好でタリーミーなフォームが形成された。

産業上の利用可能性

[0056] 本発明のノズルヘッドは、シャンプー、ハンドソープ、洗顔料、整髪料、ひげ剃り剤等の各種の充填剤が充填される容器の口部に取り付けられる泡噴出ポンプ容器に装着するために、広く適用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 泡噴出ポンプ容器の上部に装着され、該ポンプ容器との装着部分近傍に気液混合室を有し、該気液混合室で気液混合されて泡状化される流体の流路をノズルへッド本体内に有する泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッドにおいて、前記気液混合室の流路の断面積よりも大きい面積を有する多孔体が、前記ノズノレヘッド本体内に設置されていることを特徴とする泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッド。

[2] ノズノレヘッド本体が、ポンプ容器に装着されて気液混合室からの流体の流入口側となるヘッド基部側部材と、該ヘッド基部側部材から流入する流体を噴出させる噴出口側となるヘッド先端部側部材とで構成されている請求項 1記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッド。

[3] 多孔体が、ヘッド基部側部材とヘッド先端部側部材との連結部分で挟持、固定されている請求項 2記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズノレヘッド。

[4] 多孔体が発泡性合成樹脂で構成されている請求項 1乃至 3のいずれかに記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッド。

[5] 発泡性合成樹脂が、ポリエーテル系ウレタンフォーム又はポリオレフイン系発泡体である請求項 4記載の泡噴出ポンプ容器装着用ノズルヘッド。