JP2017132522A - フォーマーディスペンサ - Google Patents

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Akihiko Watanabe
明彦 渡邉
信也 前田
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Abstract

【課題】吐出口からの内容物の液垂れを防止することが可能なフォーマーディスペンサを提供する。【解決手段】本発明に係るフォーマーディスペンサ1は、容器内の内容物を泡状にして噴出させるフォーマーディスペンサ1であって、内容物を外部に吐出するノズル20を有するノズルヘッド10と、ノズルヘッド10の押下によって容器内の内容物を吸引及び圧送するポンプ30とを備え、ポンプ30によって圧送された内容物は、ノズルヘッド10内の水平方向の内部流路H1を経由し、更にL字型の内部流路L1を有するノズル20を経由して下方へと吐出され、ノズルヘッド10は、水平方向の内部流路H1に開孔12aを介して連通する圧力調整空間A1を有し、圧力調整空間A1は、少なくとも一部が押下による押圧力によって弾性変形し押圧力の解除によって復元する弾性部材14aによって区画形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、容器内の内容物を泡状にして噴出させるフォーマーディスペンサに関するものである。
容器内の内容物を泡状にして噴出させるフォーマーディスペンサは、ノズルヘッドを押し込んで内容物を噴出させる押圧タイプやレバーを牽曳して内容物を噴出させるトリガータイプのものが知られている(例えば特許文献1に記載の泡吐出器)。
特開2012−091103号公報
ところで、フォーマーディスペンサで発生させた泡のうち外部に吐出されなかったものは、時間の経過と共に内部で消泡し液化する。液化までのスピードは内容物の液性によって差異があるものの、上層には泡が残留する一方、消泡し液化した内容物は分離して下層に溜まる傾向がある。特に内容物がアルコール、シリコン等を含むものである場合、泡が液化し易く、吐出口から液だれが発生する。そしてこの液だれは、床が汚れる原因となるばかりでなく、床が滑り易くなるため転倒などの危険を誘発する。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、吐出口からの内容物の液垂れを防止することが可能なフォーマーディスペンサを提供することである。
本発明は、容器内の内容物を泡状にして噴出させるフォーマーディスペンサであって、
内容物を外部に吐出するノズルを有するノズルヘッドと、
該ノズルヘッドの押下によって容器内の内容物を吸引及び圧送するポンプと
を備え、
該ポンプによって圧送された内容物は、前記ノズルヘッド内の水平方向の内部流路を経由し、更にL字型の内部流路を有する前記ノズルを経由して下方へと吐出され、
前記ノズルヘッドは、前記水平方向の内部流路に開孔を介して連通する圧力調整空間を有し、該圧力調整空間は、少なくとも一部が前記押下による押圧力によって弾性変形し前記押圧力の解除によって復元する弾性部材によって区画形成されている、フォーマーディスペンサである。
また、前記弾性部材は、薄肉のドーム形状を有していることが好ましい。
また、前記水平方向の内部流路は、外周方向に向かって上方に傾斜していることが好ましい。
また、前記L字型の内部流路の内、前記水平方向の内部流路に連結される水平部分は、外周方向に向かって上方に傾斜していることが好ましい。
また、前記水平方向の内部流路と前記圧力調整空間とを連通させる開孔の近傍に、発泡部材が配置されていることが好ましい。
また、前記圧力調整空間の少なくとも一部は、前記水平方向の内部流路の上方に隣接して配置され、前記圧力調整空間の底壁は、前記開孔に向けて下方に傾斜していることが好ましい。
本発明のフォーマーディスペンサによれば、吐出口からの内容物の液垂れを防止することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るフォーマーディスペンサの正面一部断面図である。 (a)は、図1のフォーマーディスペンサのノズルヘッドを押下して内容物を吐出している状態を示す正面一部断面図であり、(b)は、ノズルヘッドの押下を解除して吐出口周りの泡を引き込んでいる状態を示す正面一部断面図であり、(c)は、(b)における吐出口周りの泡が引き込まれる様子を詳細に示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るフォーマーディスペンサの正面一部断面図である。 (a)は、図3のフォーマーディスペンサのノズルヘッドを押下して内容物を吐出している状態を示す正面一部断面図であり、(b)は、ノズルヘッドの押下を解除して吐出口周りの泡を引き込んでいる状態を示す正面一部断面図である。 本発明の第3実施形態に係るフォーマーディスペンサの正面一部断面図である。 (a)は、図5のフォーマーディスペンサのノズルヘッドを押下して内容物を吐出している状態を示す正面一部断面図であり、(b)は、ノズルヘッドの押下を解除して吐出口周りの泡を引き込んでいる状態を示す正面一部断面図である。 吐出口が下方に向いていない場合の吐出口周りの泡の状態を示す正面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態であるフォーマーディスペンサ1の正面一部断面図を示す。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述するノズルヘッド10が位置する側を上方(図1における上側)とし、ポンプ30が位置する側を下方(図1における下側)とする。フォーマーディスペンサ1は図1に示すように、ノズルヘッド10、ノズル20、及びポンプ30で構成されている。なお、実使用時においては、ポンプ30が固定されたベースキャップ35の側面の内側に設けられた雌ねじ部を、容器の口部に設けられた雄ねじ部に対してねじ係合させる等によって、フォーマーディスペンサ1は、内容物を収容する容器に固定される。図1では、容器を省略してフォーマーディスペンサ1のみを記載している。
まず、ノズルヘッド10について説明する。ノズルヘッド10は、利用者が上面に配置されたドーム形状を有する押圧部14aを下方に押し込むことによって、押圧部14aが弾性変形すると共にノズルヘッド10全体が下方に移動する。また、このときヘッド内筒部15bが空気用ピストン及び液用ピストンを下降させる。これによってポンプ30を作動させ、容器内から吸引パイプPを通してポンプ30に吸引された内容物が、上方に圧送される。ポンプ30に通じるヘッド内筒部15bの内周側には、鉛直方向の内部流路V1が設けられている。鉛直方向の内部流路V1内にはメッシュリング18が配置されており、ポンプ30によって圧送された容器内の内容物及び空気は、鉛直方向の内部流路V1を通って上昇し、メッシュリング18を経て発泡する。鉛直方向の内部流路V1は、ヘッド内筒部15bの上端において水平方向の内部流路H1と交差しており、水平方向の内部流路H1を区画形成する水平流路壁13が中心から外周方向に向かって延びている。この水平方向の内部流路H1は、中心から外周方向に向かって1.5度以上の傾斜で上昇するように設けられている。従って、図1における水平方向の内部流路H1内において残留した泡が液化しても矢印の方向に液を戻すことができる。なお、ヘッド内筒部15bの外周側には、ヘッド内筒部15bを取り囲むヘッド外筒部15aが設けられている。図1のノズルヘッド10を押圧していない状態において、ヘッド外筒部15aの下端に設けられた凸部が、ポンプ30の中空頸部31の上端に設けられた凸部に当接している。また、ヘッド外筒部15aの下端とベースキャップ35の上面との間には、ノズルヘッド10の不用意な押し下げを防止するためのストッパー19が設けられている。ストッパー19は、平面視で略C字形状をなしており、中空頸部31の側方から着脱自在に装着することができる。
なお、本実施形態では、押圧部14aが薄肉のドーム形状を有するように構成しているが、この態様には限定されない。押圧力によって弾性変形し、押圧力の解除によって確実に復元可能な任意の形状を用いることができる。
水平方向の内部流路H1の上方には、ヘッド底壁12と押圧部14aとによって区画形成された圧力調整空間A1が設けられている。押圧部14aは、弾性部材14の一部としてドーム形状を有するように形成されており、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂又はエラストマー等の各種ゴム材料等によって弾性変形可能に構成することができる。押圧部14aは、押圧部側壁14bの内側に一体成形されており、押圧部側壁14bの外側面がノズルヘッド10のヘッド外周壁11の内側面に嵌合し、押圧部側壁14bの下端がヘッド底壁12に当接することによってノズルヘッド10に固定されている。図1に示すように、圧力調整空間A1と、水平方向の内部流路H1及び鉛直方向の内部流路V1とは、開孔12aによって連通している。また、圧力調整空間A1を形成するヘッド底壁12は、外周部から開孔12aに向かって1.5度以上の傾斜で下降するように設けられている。従って、圧力調整空間A1内に残留した泡が液化しても、図1に示すように矢印の方向に液を戻すことができる。
次に、ノズル20について説明する。水平流路壁13の外周方向端部には、ノズル20の嵌合壁24が嵌着されている。ノズル20は、L字型の内部流路L1を有しており、L字型の内部流路L1のうち水平部分は、外周方向に向かって1.5度以上の傾斜で上昇するように設けられている。L字型の内部流路L1のうち鉛直部分は、下端において吐出孔23を形成している。従って、ポンプ30によって吸引及び圧送された容器内の内容物は、空気と混合されて発泡し、ノズル20の吐出孔23から下向きに吐出される。
次に、ポンプ30について説明する。ポンプ30は、上述のように利用者がノズルヘッド10の押圧部14aを下方に押し込むことによってノズルヘッド10が下方に移動し、ヘッド内筒部15bがポンプ30内の空気用ピストン及び液用ピストンを下降させる。これによって容器内からパイプPを通してポンプ30内に吸引されている内容物と外部からポンプ30内に取り込まれている空気とが互いに混合されつつ内部流路V1に向けて圧送される。そして圧送された内容物及び空気の混合物は、鉛直方向の内部流路V1内に配置されたメッシュリング18を通過する際に発泡し、水平方向の内部流路H1を経由してノズル20の吐出孔23から下方に吐出される。なお、ノズルヘッド10の押し下げ操作を解除すると、ポンプ30内に上方付勢状態で装着された図示しないコイルスプリングの弾性力によってノズルヘッド10つまりポンプ30内の空気用ピストン及び液用ピストンが上昇し、ポンプ30内に次に吐出される内容物および外気が取り込まれる。
次に、図1のフォーマーディスペンサ1を用いて、容器内の内容物を吐出させる操作について図2を用いて詳説する。図2(a)は、容器内の内容物を外部に吐出させる操作を示している。利用者は、まず図1のフォーマーディスペンサ1に装着されていたストッパー19を側方に移動させて取り外す。そして、図2(a)に太い矢印で示すように押圧部14aを下方に押し込んで弾性変形させると共に、ノズルヘッド10を下方に移動させる。ノズルヘッド10の移動によってヘッド内筒部15bが下方に移動して、ポンプ30内の空気用ピストン及び液用ピストンを下降させる。これによってポンプ30が作動し、ポンプ30内に吸引されている内容物が外部から取り込まれている空気と混合されつつ上方に圧送される。内容物と空気との混合物は、図2(a)において鉛直方向の内部流路V1内に配置されているメッシュリング18を経て発泡し、更に上方へと圧送される。圧送された泡は、水平方向の内部流路H1内に入り外周方向へと向かう。水平方向の内部流路H1内を圧送された泡は、更にL字型の内部流路L1を有するノズル20を経由して、吐出孔23から下方に向けて吐出される。
次に、利用者が押圧部14aの押下を解除すると、ノズルヘッド10は、ポンプ30内に上方付勢状態で装着された図示しないコイルスプリングの弾性力によって上昇し、図2(b)に示すように押圧前の位置へと戻る。また、押圧部14aは、図2(b)に太い矢印で示すように、中心部が上方に変位して元の形状への復元を開始する。この押圧部14aの復元によって圧力調整空間A1内は負圧となり、ノズル20の吐出孔23近傍に残っていた泡は、ノズル20内へと引き込まれる。このときの泡の分布を図2(c)に詳細に示す。本実施形態において、吐出孔23は下方に向けられて開口している。そのため、吐出孔23近傍に残留している泡は、図2(c)に示すように、重力の影響によってL字型の内部流路L1の鉛直部分の下方に分布する。従って、利用者が押圧部14aの押下を解除すると、L字型の内部流路L1に生じる負圧によって流路の延長線上にある泡の残留物は、速やかにL字型の内部流路L1内に引き込まれる。L字型の内部流路L1内に引き込まれた泡が液化すると、L字型の内部流路L1の水平部分、及び水平方向の内部流路H1に設けられた1.5度以上の傾斜によって、中心方向へと更に移動する。これによって、本実施形態のフォーマーディスペンサ1では、吐出孔23の近傍に残留した泡をサックバック効果により引き込むことによって液だれを防止することが可能となる。
上記の効果を、L字型の内部流路L1付きのノズル20を用いていない場合と比較して説明する。図7には、押圧部14a及び圧力調整空間A1を有しているが、ノズル20を用いていないフォーマーディスペンサにおいて、図2(b)と同様に押圧部14aの押下を解除したときの状態を示している。L字型の内部流路L1付きのノズル20を用いていない場合、図7に示すように、泡を吐出した際に水平流路壁13の先端から下方に泡が回り込んでしまう。図7の状態で押圧部14aが復元して水平方向の内部流路H1内に負圧が発生しても、図に示すように通りの良い上層の泡のみを引き込むため、下層の泡及び液化物は効果的に引き込まれない。また、下層の泡まで引き込むことができたとしても、内容物が例えばアルコール、シリコンを含むものなど、表面張力が弱い物質である場合には、回り込んだ泡を表面張力によって保持することができない。このため、サックバック効果を水平流路壁13の下方に回り込んでしまった泡にまで及ぼすことはできない。一方、図2(b)に示すフォーマーディスペンサ1では、残留した泡が吐出孔23の直下に溜まるので、サックバック効果によって泡を引き込むことができる。すなわち、押圧部14aを設けることによるサックバック効果と、L字型の内部流路L1を有するノズル20との組合せによって、吐出孔23近傍に残留した泡を効果的に引き込んで液だれを防止することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、ノズルヘッド10内に弾性変形可能な押圧部14aと圧力調整空間A1を設けると共に、L字型の内部流路L1を有するノズル20を用いて吐出孔23が下方に開口するように構成した。これによって、アルコール、シリコン等の表面張力が弱い物質で構成された内容物を発泡させて吐出する場合においても、押圧部14aの復元時に生じる負圧によって吐出孔23における泡の残留物をしっかりと引き込むことができる。これによって、吐出孔23からの液だれを効果的に防止することができる。
また、本実施形態によれば、押圧部14aが薄肉のドーム形状を有するように構成したので、上方からの押圧に対して確実に復元してサックバック効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、水平方向の内部流路H1が、外周方向に向かって上方に傾斜するように構成したので、流路中に残留した泡が時間の経過により液化しても、当該液化した内容物を確実にポンプ30側へと戻して、吐出孔23からの液だれをさらに効果的に防止することができる。
また、本実施形態によれば、L字型の内部流路L1の内、水平方向の内部流路H1に連結される水平部分が、外周方向に向かって上方に傾斜するように構成したので、流路中に残留した泡が時間の経過により液化しても、当該液化した内容物を確実にポンプ30側へと戻して、吐出孔23からの液だれをさらに効果的に防止することができる。
また、本実施形態によれば、圧力調整空間A1を構成するヘッド底壁12が開孔12aに向けて下方に傾斜するように構成したので、圧力調整空間A1内に残留する泡が液化しても、確実にポンプ30側へと戻すことができる。
図3は、本発明の第2実施形態であるフォーマーディスペンサ2の正面一部断面図を示す。本実施形態に係るフォーマーディスペンサ2は、第1実施形態と比較して、図3に示すようにノズルヘッド40の構成のみが異なっている。すなわち、押圧部44aが、水平流路壁43、ヘッド外周壁41、空間形成壁44cと一体に形成されている。また、ヘッド外筒部45a、ヘッド内筒部45b、ヘッド底壁42が別部品として一体に形成されている。そして、ヘッド外周壁41の内周面に嵌合壁46の外周面を嵌合させると、押圧部44a、空間形成壁44c及びヘッド底壁42によって圧力調整空間A2が区画形成される。
次に、図3のフォーマーディスペンサ2を用いて、容器内の内容物を吐出させる操作について図4(a)、(b)を用いて詳説する。図4(a)は、容器内の内容物を外部に吐出させる操作を示している。利用者は、まず図3のフォーマーディスペンサ2に装着されていたストッパー49を側方に移動させて取り外す。そして、図4(a)に太い矢印で示すように押圧部44aを下方に押し込んで弾性変形させると共に、ノズルヘッド40を下方に移動させる。ノズルヘッド40の移動によってヘッド内筒部45bが下方に移動して、ポンプ60内の空気用ピストン及び液用ピストンを下降させる。これによってポンプ60が作動し、ポンプ60内に吸引されている内容物が外部から取り込まれている空気と混合されつつ上方に圧送される。内容物と空気との混合物は、図4(a)において鉛直方向の内部流路V2内に配置されているメッシュリング48を経て発泡し、更に上方へと圧送される。圧送された泡は、圧力調整空間A2を経由して水平方向の内部流路H2内に入り外周方向へと向かう。水平方向の内部流路H2内を圧送された泡は、更にノズル50を経由して、吐出孔53から下方に向けて吐出される。
次に、利用者が押圧部44aの押下を解除すると、ノズルヘッド40は、ポンプ60内に上方付勢状態で装着された図示しないコイルスプリングの弾性力によって上昇し、図4(b)に示すように押圧前の位置へと戻る。また、押圧部44aは、図4(b)に太い矢印で示すように、中心部が上方に変位して元の形状への復元を開始する。この押圧部44aの復元によって圧力調整空間A2内は負圧となり、ノズル50の吐出孔53近傍に残っていた泡は、ノズル50内へと引き込まれる。L字型の内部流路L2内に引き込まれた泡が液化すると、L字型の内部流路L2の水平部分、及び水平方向の内部流路H2に設けられた1.5度以上の傾斜によって、中心方向へと更に移動する。これによって、本実施形態のフォーマーディスペンサ2では、吐出孔53の近傍に残留した泡をサックバック効果により引き込むことによって液だれを防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、押圧部44a及び水平流路壁43が、ヘッド外筒部45a及びヘッド内筒部45bとは別部品として構成されているが、この態様には限定されない。これらを全て一体として構成するようにしてもよい。
図5は、本発明の第3実施形態であるフォーマーディスペンサ3の正面一部断面図を示す。本実施形態に係るフォーマーディスペンサ3は、図5に示すように、第1実施形態と比較してノズルヘッド70の構成のみが異なっている。すなわち、水平流路壁73及びヘッド外周壁71が、ヘッド外筒部75a及びヘッド内筒部75bとは別部品として形成されている。そして、水平流路壁73とヘッド外筒部75aとの間に発泡部材78bを挟み込み、ヘッド外周壁71の内周面に嵌合壁76の外周面を嵌合させることによって両者を連結させている。なお、弾性部材74は、第1実施形態と同様に押圧部側壁74bをヘッド外周壁71の内側に嵌合することによって固定されている。
次に、図5のフォーマーディスペンサ3を用いて、容器内の内容物を吐出させる操作について図6(a)、(b)を用いて詳説する。図6(a)は、容器内の内容物を外部に吐出させる操作を示している。利用者は、まず図5のフォーマーディスペンサ3に装着されていたストッパー79を側方に移動させて取り外す。そして、図6(a)に太い矢印で示すように押圧部74aを下方に押し込んで弾性変形させると共に、ノズルヘッド70を下方に移動させる。ノズルヘッド70の移動によってヘッド内筒部75bが下方に移動して、ポンプ90内の空気用ピストン及び液用ピストンを下降させる。これによってポンプ90が作動し、ポンプ90内に吸引されている内容物が外部から取り込まれている空気と混合されつつ上方に圧送される。内容物と空気との混合物は、図6(a)において鉛直方向の内部流路V3内に配置されているメッシュリング78aを経て発泡し、更に上方へと圧送される。圧送された泡は、開孔72aの近傍に配置された更なる発泡部材78bを通過することによってより良質な泡となり液化しにくい状態となる。そして泡は、水平方向の内部流路H3内に入り外周方向へと向かう。水平方向の内部流路H3内を圧送された泡は、更にノズル80を経由し、吐出孔83から下方に向けて吐出される。
次に、利用者が押圧部74aの押下を解除すると、ノズルヘッド70は、ポンプ90内に上方付勢状態で装着された図示しないコイルスプリングの弾性力によって上昇し、図6(b)に示すように押圧前の位置へと戻る。また、押圧部74aは、図6(b)に太い矢印で示すように、中央部が上方に変位して元の形状への復元を開始する。この押圧部74aの復元によって圧力調整空間A3内は負圧となり、ノズル80の吐出孔83近傍に残っていた泡は、ノズル80内へと引き込まれる。L字型の内部流路L3内に引き込まれた泡が液化すると、L字型の内部流路L3の水平部分、及び水平方向の内部流路H3に設けられた1.5度以上の傾斜によって、中心方向へと更に移動する。そして中心方向へ引き込まれた液化物は、発泡部材78bに含浸し保持されるため、再びノズル80から外部に漏れ出すことがない。これによって、本実施形態のフォーマーディスペンサ3は、吐出孔83の近傍に残留した泡をサックバック効果により引き込むことによって液だれを防止することが可能となる。また、発泡部材78bに含浸し保持された液は、次の吐出時に再度発泡し、吐出される。
以上述べたように、本実施形態によれば、水平方向の内部流路H3と圧力調整空間A3とを連通させる開孔72aの近傍に発泡部材78bを配置したので、内容物と空気との混合物から良質な泡を生成することができる。また、ノズルヘッド70内で液化した混合物が発泡部材78bに含浸し保持されるため、再びノズル80から外部に漏れ出すことがない。また、発泡部材78bに含浸し保持された液は、次の吐出時に再度発泡し、吐出されるため、内容物を有効に利用することができる。
次に、本発明の効果を確認するために、本発明の実施例であるフォーマーディスペンサ1について、吐出後の液だれの有無について確認した。なお、比較例として、「押圧部」、「L字型内部流路付きノズル」、及び「内部流路傾斜1.5度以上」のいずれかが設けられていないフォーマーディスペンサを3種類用意して、実施例との比較をおこなった(表1参照)。
Figure 2017132522
実施例では、泡の吐出後に吐出孔23の下方に泡が残った。押圧部14aの押圧を解除すると、残留した泡がサックバック効果によって均等に上方へと吸い上げられた。L字型の内部流路L1に吸い上げられた泡は、液化後に傾斜によって中央に戻った。
比較例1では、泡の吐出後に水平流路壁の先端から下側に泡が回り込んだ。押圧部を設けていないため、サックバック効果を与えることができず、回り込んだ泡が液化して下方に垂れ落ちた。内部流路内で液化した内容物はそのまま流路内に残留した。
比較例2では、泡の吐出後に吐出孔の下方に泡が残った。押圧部を設けていないため、サックバック効果を与えることができず、吐出孔の下方に残留した泡が液化して下方に垂れ落ちた。内部流路内で液化した内容物はそのまま流路内に残留した。
比較例3では、泡の吐出後に水平流路壁の先端から下側に泡が回り込んだ。押圧部の押圧を解除すると、サックバック効果によって、水平方向の内部流路のうち、通りの良い上層の泡を引き込むことができたものの、下層の泡を効果的に引き込むことはできなかった。また、回り込んだ泡に対してはサックバック効果を与えることができなかった(比較例3については、図7を参照)。回り込んだ泡は液化して下方に垂れ落ちた。内部流路内で液化した内容物は傾斜によって中央に戻った。
なお、上述したところは、本発明の実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。そして、そのような構成は本発明の範囲内であると理解すべきである。
1,2,3 フォーマーディスペンサ
10,40,70 ノズルヘッド
11,41,71 ヘッド外周壁
12,42,72 ヘッド底壁(底壁)
12a,43a,72a 開孔
13,43,73 水平流路壁
14,74 弾性部材
14a,44a,74a 押圧部(弾性部材)
14b,74b 押圧部側壁
15a,45a,75a ヘッド外筒部
15b,45b,75b ヘッド内筒部
18,48,78a,78b メッシュリング(発泡部材)
19,49,79 ストッパー
20,50,80 ノズル
23,53,83 吐出孔
24,54,84 嵌合壁
30,60,90 ポンプ
31,61,91 中空頸部
35,65,95 ベースキャップ
44c 空間形成壁
46,76 嵌合壁
A1,A2,A3 圧力調整空間
H1,H2,H3 水平方向の内部流路
L1,L2,L3 L字型の内部流路
P 吸引パイプ
V1,V2,V3 鉛直方向の内部流路

Claims (6)

  1. 容器内の内容物を泡状にして噴出させるフォーマーディスペンサであって、
    内容物を外部に吐出するノズルを有するノズルヘッドと、
    該ノズルヘッドの押下によって容器内の内容物を吸引及び圧送するポンプと
    を備え、
    該ポンプによって圧送された内容物は、前記ノズルヘッド内の水平方向の内部流路を経由し、更にL字型の内部流路を有する前記ノズルを経由して下方へと吐出され、
    前記ノズルヘッドは、前記水平方向の内部流路に開孔を介して連通する圧力調整空間を有し、該圧力調整空間は、少なくとも一部が前記押下による押圧力によって弾性変形し前記押圧力の解除によって復元する弾性部材によって区画形成されている、フォーマーディスペンサ。
  2. 前記弾性部材は、薄肉のドーム形状を有している、請求項1に記載のフォーマーディスペンサ。
  3. 前記水平方向の内部流路は、外周方向に向かって上方に傾斜している、請求項1又は2に記載のフォーマーディスペンサ。
  4. 前記L字型の内部流路の内、前記水平方向の内部流路に連結される水平部分は、外周方向に向かって上方に傾斜している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフォーマーディスペンサ。
  5. 前記水平方向の内部流路と前記圧力調整空間とを連通させる開孔の近傍に、発泡部材が配置されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフォーマーディスペンサ。
  6. 前記圧力調整空間の少なくとも一部は、前記水平方向の内部流路の上方に隣接して配置され、前記圧力調整空間の底壁は、前記開孔に向けて下方に傾斜している、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のフォーマーディスペンサ。
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