JP2015160667A - 泡吐出容器 - Google Patents

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【課題】泡の吐出停止後に泡がノズル部先端に残りにくい泡吐出容器に関する泡吐出容器を提供する。【解決手段】泡状とされた内容液が吐出されるノズル部5を備えた泡吐出容器21であって、ノズル部5は、上方から下方に向かって泡が流れる鉛直流路51を有し、該ノズル部5の下部における鉛直流路51の周囲に、外周面が下方に向けて先すぼまり形状の先端部52を有しており、該先端部52に、鉛直流路51と先端部52の外周面52sとの間を連通する複数の溝部53が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、泡吐出容器に関する。
内容液を泡状にしてノズル部から吐出させる泡吐出容器が知られている。例えば、特許文献1には、ポンプヘッドを押圧する操作によって、容器本体内に収容された内容物を、ノズルヘッドから泡状に吐出させる泡吐出容器が記載されている(例えば、特許文献1参照)。また、容器本体に収容された内容液を、泡状にしてノズル部から吐出させる他の形式の容器として、容器本体に送り込まれるエアーによる圧気によって液面を押圧することで、内容液を送り出すとともに空気と混合して発泡させることにより、泡状にして吐出させる泡吐出容器も知られている。
しかし、泡状にして吐出させる泡吐出容器においては、泡の吐出停止後に、泡の自着性によってノズル部の先端に泡が残り易く、多量の泡や不特定の形状に泡が残ることは、残った泡が見苦しかったり、落下して周囲を汚したり、また、泡にゴミや菌が付着したりして、外観上又は衛生上好ましくない。
また、特許文献1には、複数の吐出口を備えた泡吐出用アダプタを、泡吐出容器のノズルヘッドに装着して、泡を捻じれた形状に吐出されるようにすることが記載されているが、その泡吐出用アダプタの複数の吐出口は平面部に形成されており、またノズル部に対する泡残りを解消するものでもない。
特開2010−269233号公報
本発明は、泡の吐出停止後に泡がノズル部先端に残りにくい泡吐出容器に関する。
本発明は、泡状とされた内容液が吐出されるノズル部を備えた泡吐出容器であって、前記ノズル部は、上方から下方に向かって泡が流れる鉛直流路を有し、該ノズル部の下部における該鉛直流路の周囲に、外周面が下方に向けて先すぼまり形状の先端部を有しており、前記先端部に、前記鉛直流路と前記先端部の外周面との間を連通する複数の溝部が形成されている泡吐出容器を提供するものである。
本発明の泡吐出容器によれば、泡の吐出停止後に泡がノズル部先端に残りにくく、ノズル部に残った泡による外観や衛生面の悪化を防止することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る泡吐出容器を着脱交換可能に装着して用いるディスペンサーの斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る泡吐出容器の断面図である。 ディスペンサーのディスペンサー本体の分解斜視図である。 図1に示す泡吐出容器のノズル部を構成するノズル部形成部材を示す斜視図である。 図4のノズル部形成部材のV−V線断面図である。 図4のノズル部形成部材を下方から視た底面図である。 図6のノズル部形成部材を、図6中の矢印A方向から視た側面図である。 図8(a)〜図8(d)は、本発明の作用効果の説明図である。 図9(a)及び図9(b)は、本発明の比較例の場合の図8(a)及び図8(c)相当図である。 図10(a)〜図10(c)は、ノズル部に形成する溝部の他の例を示す図であり、ノズル部を側方から視たときの形状を示す図である。 本発明の更に他の実施形態におけるノズル部を構成するノズル部形成部材を示す図であり、(a)斜視図、(b)ノズル部の先端側から視た図、(c)側面図である。 本発明の更に他の実施形態におけるノズル部を構成するノズル部形成部材を示す図であり、(a)斜視図、(b)ノズル部の先端側から視た図、(c)側面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る泡吐出容器21は、内容液を泡状にしてノズル部5から吐出させる泡吐出容器である。
本実施形態の泡吐出容器21は、図1に示すように、例えば病院や介護用の施設等に設置して用いられるディスペンサー10のディスペンサー本体11に、カートリッジ形式で着脱交換可能に装着して用いられる。すなわち、本実施形態の泡吐出容器21は、ディスペンサー本体11と共にディスペンサー10を構成している。ディスペンサー10は、図3に示すように、エアーポンプ13と制御部15とを備える電動式であり、泡吐出容器21の容器本体22に収容された内容液として、例えばハンドソープ等の洗浄剤を、好ましくはディスペンサー本体11のセンサー部20に手をかざすだけで、当該ディスペンサー10に手を直接触れさせることなく、泡状にして、所定量、自動的に吐出させる装置として使用される。
本実施形態の泡吐出容器21は、ディスペンサー本体11に設けられたエアーポンプ13から供給されるエアーが、圧気(圧縮空気)となって容器本体22の内部に送り込まれて、容器本体22に収容された内容液の液面を押圧することで、内容液をノズル部5に送り出して吐出させるようになっている。容器本体22は、外容器29と、外容器29の内部に配設された加圧チャンバー30とからなる二重構造を備えている。外容器29と加圧チャンバー30とは、開閉弁39aが設けられた流通口39を介して連通している。エアーは、加圧チャンバー30に送り込まれて、これの内部に貯留された内容液の液面を押圧することで、内容液をノズル部5に送り出すようになっている。また、エアーの加圧チャンバー30への送り込みが停止すると、エアーによる内容液のノズル部5への送り出しは、停止するようになっている。開閉弁39aは、加圧チャンバー30の内部のエアーによる圧力状態によって、加圧チャンバー30の内部から外容器29側に内容液が流出するのを遮断し、又は外容器29側から加圧チャンバー30の内部に内容液が流入するのを許容する逆止弁として機能するようになっている。すなわち、開閉弁39aは、例えば加圧チャンバー30の内部が送り込まれたエアーにより加圧されている状態では、内部から外容器29側に内容液が流出するのを遮断し、加圧チャンバー30の内部のエアーによる加圧が解放された状態では、外容器29側から内部に内容液が流入するのを許容する逆止弁として機能するようになっている。
本実施形態の泡吐出容器21は、内容液をノズル部5に送り出して吐出させる吐出機構23を備える。吐出機構23は、加圧チャンバー30へのエアー供給路(エアー通路部24)と、加圧チャンバー30からの内容液の流路(ディップチューブ38)と、ノズル部5への吐出通路25とを含んで構成される。
また、本実施形態では、泡吐出容器21は、吐出機構23として泡吐出機構を備えており、この泡吐出機構23は、加圧チャンバー30の内部で押圧された内容液を混合室42に送り込むと共に、加圧チャンバー30の内部のエアーを混合用の空気として混合室42に送り込み、送り込まれた内容液と空気とを混合室42において混合し、混合室42の下流側に設けられた発泡部材41a,41bを通過させることで発泡させて、泡状の内容液としてノズル部5から吐出させるようになっている。
本実施形態の泡吐出容器21のノズル部5は、図1及び図5に示すように、上方から下方に向かって泡が流れる鉛直流路51を有し、ノズル部5の下部における該鉛直流路51の周囲に、外周面52sが下方に向けて先すぼまり形状の先端部52を有している。
また、ノズル部5は、先すぼまり形状の先端部52に、鉛直流路51と先端部52の外周面52sとの間を連通する複数の溝部53が形成されている。溝部53は、図5及び図7に示すように、鉛直方向Xの上方に底部53bを有する一方、鉛直方向Xの下方が開放されている。
本実施形態におけるノズル部5について、より具体的に説明すると、ノズル部5は、ノズル部5への吐出通路25を形成する延長ノズルパイプ部34の先端に、ノズル部形成部材50を固定して形成されている。ノズル部形成部材50は、鉛直流路51と、鉛直流路51と略直角に交わる水平流路57とを有し、鉛直流路51が鉛直方向に一致するように固定されている。ノズル部5は、鉛直流路51の中心線51cが、水平面に対して垂直となるように固定されていることが好ましい。ここでいう垂直には、鉛直流路51の中心線51cが、鉛直線(水平面に対して垂直な線)に対して10°未満の傾斜角度で傾斜している場合も含まれるが、鉛直流路51の中心線51cは、鉛直線に対する傾斜角度が5°未満であることが更に好ましく、鉛直線に対する傾斜角度が3°未満であることが更に好ましい。
ノズル部形成部材50は、延長ノズルパイプ部34の一端に嵌合する嵌合部50aを有し、延長ノズルパイプ部34の一端に、吐出通路25、水平流路57及び鉛直流路51が連通するように固定されている。
また、ノズル部50は、図5に示すように、内部に鉛直流路51を有する部分の下端部に、前述した先すぼまり形状の先端部52を有している。先すぼまり形状の先端部52の外周面52sは、鉛直流路51の中心軸51cを含む平面による縦断面形状が、円弧状である。外周面52sの縦断面形状は、図5に示すように、外方に向かって凸の円弧状でも良いし、外方に向かって凹の円弧状でも良く、更に直線、階段状等の形状とすることも可能であるが、外方に向かって凸の円弧状の形状であると僅かな残留泡形状が目立ちにくく好ましい。又、鉛直流路51の中心軸51cに垂直な断面は、多角形、円、楕円、その他軸対称形状ならばどの形状も可能であるが、泡が付着しにくいように外周長が最も短くなる円形状が好ましい。
図12に示すノズル部5Cは、鉛直流路51の中心軸51cに垂直な断面の形状が多角形状(六角形状)の先端部52を有している。
本発明の泡吐出容器のノズル部5は、先すぼまり形状の先端部52に、少なくとも溝部53を2本有するものであるが、先すぼまり形状の先端部52に設ける溝部53の本数は、好ましくは3本以上、より好ましくは4本以上であり、好ましくは8本以下であり、より好ましくは6本以下である。
本実施形態におけるノズル部5においては、先すぼまり形状の先端部52に5本の溝部53が形成されており、図6に示すように、それらの溝部53は、先端部52を下方から視て放射状に形成されている。
溝部53が、鉛直流路51の周囲に放射状に3本以上形成されていると、泡の吐出停止後に泡の全周囲に括れた部分を形成でき、泡の切れ性が一層良好となる。
放射状に形成されている態様は、鉛直流路51の周方向に溝部53が均等に形成されている場合に限られるものではないが、3本以上の溝部53が、鉛直流路51の周方向に均等に形成されていることが好ましい。
本実施形態におけるノズル部5は、図5に示すように、内部に鉛直流路51を有する部分として、鉛直流路51の周囲に溝部53を有しない上方部55と、鉛直流路51の周囲に溝部53を有する下方部56とを有しており、上方部55における鉛直流路51の内径d1と、下方部56における鉛直流路51の内径d2とが等しい。下方部56における鉛直流路51の内径d2には、溝部53部分は含めず、図6に示すように、下方部56における溝部53間に位置する部分54(以下「溝部間部分」という)の内側端部54bに接する円51aの直径を、下方部56における鉛直流路51の内径d2とする。円51aは、鉛直流路51の中心軸51cと直交するノズル横断面S上に想定する。なお、図5に示すように、本実施形態におけるノズル部5の鉛直流路51は、断面形状が円形であるが、鉛直流路51の断面形状は、楕円や丸みをおびた四角形状等であっても良い。
上方部55における鉛直流路51の内径d1と、下方部56における鉛直流路51の内径d2とが等しいことによって、段差部における泡の滞留、流れの変化を最小限に抑えられるため好ましい。ここでいう、内径d1と内径d2が等しいという表現には、内径d1に対する内径d2の比(d1/d2)が0.8〜1.2である場合も含まれるが、該比(d1/d2)は、より好ましくは0.9〜1.1であり、更に好ましくは0.95〜1.05である。
また、上方部55における鉛直流路51の内径d1は、ノズル内部に残留する泡の量を最小限とし、エアが供給された際に泡が吐出するまでの時間を短くしてレスポンスを向上させるために、泡の流通を圧力損失などで妨げない程度にできるだけ小さくすることが望ましい。このような観点から、内径d1は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、3mm以上が更に好ましく、また10mm以下が好ましく、6mm以下がより好ましく、5mm以下が一層好ましい。下方部56における鉛直流路51の内径d2についても同様である。
溝部53の底部53bは、鉛直流路51側から先端部52の外周面52s側に向かって下降するように傾斜しているか、又は水平方向に延在していることが好ましい。より具体的には、水平面Sに対する溝部53の底部53bの傾斜角度θ(図5参照)が、0°以上60°以下が好ましく、0°以上45°以下がより好ましく、0°以上30°以下が一層好ましい。下降する場合には、5°以上が好ましい。
また、溝部53は、その幅W(図6参照)が、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上であり、また、好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下であり、また、好ましくは1mm以上5mm以下、更に好ましくは2mm以上4mm以下である。また、溝部53は、その深さt(図5参照)が、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上であり、また、好ましくは10mm以下、更に好ましくは6mm以下であり、また、好ましくは1mm以上10mm以下、更に好ましくは2mm以上6mm以下である。
また、溝部53は、幅W(図6参照)と深さt(図5参照)が、t≧wの関係を有することが好ましい。
また、本発明における溝部は、長さL(図5参照)が幅W(図6参照)より短いものであっても良いが、溝部53は、幅Wより長さLが長いことが好ましい。
なお、ノズル部形成部材50は、合成樹脂製であって良いし、金属や他の材料から形成されていても良い。好ましくは合成樹脂製であるが、ノズル部形成部材を形成するための合成樹脂として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、PET、ポリカーボネート、アクリル、ポリアミド、ポリアセタール、塩化ビニル等を用いることができる。
本実施形態の泡吐出容器21は、ディスペンサー本体11から供給されるエアーによって、容器本体22の内部に収容された内容液を泡状にしてノズル部5から吐出させることができる。
そして、泡状とされたノズル部5に供給された泡6は、図8(a)に示すように、泡の吐出中においては、鉛直流路51を鉛直方向の下方に向かって流れ、周囲に溝部53を有しない上方部55から周囲に溝部53を有する下方部56に移動したところで、泡6の一部が溝部53内に拡散し、泡6は、上方部55における鉛直流路51の断面積よりも大きな断面積となってノズル部5の下端から吐出され続ける。
他方、ノズル部5への泡の供給を停止すると、鉛直流路51中での泡の移動も停止され、図8(b)に示すように、下方部56において溝部53方向へと拡がっていた泡6が下方へと移動する。そして、停止数秒後には、図8(c)に示すように、先すぼまり形状の先端部52の近傍に、泡6の断面積が減少した脆弱部61が生じ、泡6は、その脆弱部61において鉛直方向の上下に分かれて、手の平の上などに採取された部分6Aと、ノズル部5の先端部52付近に残る部分とに分断される。
このように、本実施形態の泡吐出容器21においては、泡の吐出停止後に、ノズル部5の先端部52の近傍に断面積の小さい脆弱部61が生じて、先端部52の近傍において切断されやすい。そのため、本実施形態の泡吐出容器21によれば、泡の吐出停止後に泡がノズル部先端に残りにくく、ノズル部に残った泡による外観や衛生面の悪化を防止することができる。しかも、ノズル部5の先端部に泡6Bが付着した状態に若干残ったとしても、図8(d)に示すように、その泡6Bも、溝部53内にも取り込まれやすい。そのため、ノズル部先端に残った泡による外観や衛生面の悪化を一層確実に防止することができる。
図9は、先すぼまり形状の先端部52に溝部を有しないノズル部5Aを用いる以外は、図8に示す場合と同様にして、容器本体の内部に収容された内容液を泡状にしてノズル部5Aから吐出させた場合を示す図である。
その場合、内容液が泡状とされてノズル部5Aに供給されると、その泡6は、図9(a)に示すように、鉛直流路51の断面積と同程度の断面積で、ノズル部5Aの下端から吐出される。そして、ノズル部5Aへの泡の供給を停止すると、図9(b)に示すように、停止数秒後においても、泡6には、上述したような脆弱部が生じない。
そのため、ノズル部5Aから吐出された泡6は、図9(b)にP1〜P3で示すようなランダムな位置で上下方向に分断される。したがって、たまたまP1の位置で上下に分断されたときには、ノズル部5Aの先端に残る泡6の量は少なくなるが、例えばP2やP3の位置で上下に分断されたときには、その分断部より上方の部分が、ノズル5Aから垂れ下がった状態で残ることになり、残った泡で外観が悪くなったり、泡が落下等して、不衛生な印象を与えたりする。
本実施形態における溝部53は、図7に示すように、ノズル部5を側面視したときに、逆U字状をなしており、鉛直方向Xの上端部に、ノズル部5の上方に向かって凸の形状の底部53aを有している。
このように、溝部53の底部53aが、ノズル部5の上方に向かって凸の形状を有していると、泡の吐出停止後に、上方に向かって凸の形状の底部の頂部部分を基点として、ノズル部5の先端部52の近傍に前述した脆弱部61が形成されやすく、泡残り防止効果が一層向上する。
図7に示す溝部53の底部53aは、上方に向かって凸に湾曲した半円形の円弧形状を有し、底部53aの両側には、互いに平行な2側面53b,53bが形成されている。
上方に向かって凸の形状の底部53aを有し、同様に優れた泡残り防止効果を奏する溝部53の別の例を、図10(a)及び図10(b)に示した。他方、図10(c)に示す溝部53は、平坦な底部53aを有し、上方に向かって凸の形状の底部を有しない。
本発明の泡吐出容器においては、容器内の内容物を泡状にしてノズル部に送る機構に特に制限はないが、本実施形態の泡吐出容器21においては、図1〜図3に示すように、泡吐出容器21を、着脱交換可能に装着するエアー供給機構を有するディスペンサー本体11に装着し、そのディスペンサー本体11により泡吐出容器21にエアーを供給することにより、容器本体22内の内容液を泡状にしてノズル部5に送るように構成されている。本実施形態の泡吐出容器21は、ディスペンサー本体11とともにディスペンサー10を構成している。
以下、本実施形態の泡吐出容器21とともにディスペンサー10を構成するディスペンサー本体11及びそのディスペンサー10について説明する。
図1〜図3に示すように、ディスペンサー本体11は、エアー供給機構として、エアーポンプ13(図3参照)と、エアー供給配管14と、制御部15(図2参照)とを具備している。泡吐出容器21は、容器本体22と、この容器本体22の口首部22a(図2参照)に装着される吐出機構23とを具備している。吐出機構23は、図3に示すように、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14(図1参照)と連通して、供給されたエアーを容器本体22の内部に送り込むエアー通路部24と、容器本体22の内部で圧気によって押圧された内容液をノズル部5に送り出す吐出通路部25とを備えている。エアー通路部24には、エアーポンプ13からのエアーの供給を停止した際に、内部の圧気をエアー通路部24から外気に脱気させる排気弁27が設けられている。
本実施形態の泡吐出容器21と共にディスペンサー10を構成するディスペンサー本体11は、ディスペンサー10の主要部となる部分である。ディスペンサー本体11は、図1及び図3に示すように、ホルダー部12に泡吐出容器21を着脱交換可能に装着させると共に、泡吐出容器21にエアーを圧気として供給するための、エアー供給機構のエアーポンプ13を備える。ディスペンサー本体11は、エアーポンプ13等が内部に配設された基台部16と、基台部16の周縁部分から垂直上方に立設して設けられた支柱部17と、支柱部17に取り付けられた接続ジョイント部18及びネックホルダー部19とを含んで構成されている。
基台部16は、本実施形態では、天面板16a及び底面板16bによって上下の開口面が覆われた、中空の扁平な略円筒形状を有している。基台部16の中空内部には、エアーポンプ13及びこれの駆動装置13aや、エアー供給機構の制御部15としての制御基板等が配設されている。制御部15には、制御回路や信号処理回路等が組み込まれており、駆動装置13aによるエアーポンプ13の駆動を制御する。基台部16の底面板16bには、電池を交換可能に収納する電池ボックス16cが形成されている。基台部16の天面板16aの周縁部分には、支柱部17を立設させるための立設スリーブ16dが設けられている。立設スリーブ16dは、天面板16aから上方に突出して、エアーポンプ13と連通した状態で設けられている。この立設スリーブ16dに、支柱部17の下端部を、これの外周面を内周面に気密に密着させた状態で挿入固定することにより、支柱部17が、天面板16aから垂直上方に立設して取り付けられる。基台部16の天面板16aにおける、立設スリーブ16dが突出する部分以外の平坦な上面は、ネックホルダー部19と共に、泡吐出容器21を着脱可能に保持するホルダー部12を形成している。
なお、電池ボックス16cに収納される電池は、乾電池の他、充電式の電池を用いることができる。また、エアー供給機構は、コンセントにつないで電力を得るタイプのものであっても良い。
また、本実施形態では、基台部16における、立設スリーブ16dが突出する部分と径方向に対向する領域の外周面から外側に突出して、センサー部20が設けられている。センサー部20は、上方に向けて開口する略有底円筒形状の部分となっており、内部にセンサー20aが配設されている。センサー20aとしては、焦電センサーや、赤外発光ダイオードと赤外受光ダイオードとからなるセンサー等、例えば人感センサーとして知られる公知の各種のセンサーを使用することができる。センサー20aは、基台部16の内部に設けられた制御部15としての制御基板等と接続している。制御部15は、センサー20aに手や腕等の人体、またはスポンジやブラシ等の物をかざした際にセンサー20aが検知した信号を受けて、駆動装置13aによるエアーポンプ13の駆動が開始されるように制御できるようになっている。制御基板は、基板上に設けられた、集積回路、抵抗等の電子部品及び配線等からなり、電池、エアーポンプ13、センサー20a等と電気的に接続されている。制御部15によって、電圧が低下したときに電池交換を促すために外から視認できるよう設けられたLEDを点滅させたり、電源スイッチが入ったときや、内容液を所定量吐出させる動作が終わったときに、一定時間センサー20aからの信号の入力を受け付けない、不感時間を設定したりすることもできる。
支柱部17は、中空パイプ形状の部材からなる。支柱部17は、上端部に取り付けられる接続ジョイント部18と共に、エアーポンプ13から供給されるエアーを泡吐出容器21のエアー通路部24に送り込む、エアー供給機構のエアー供給配管14を形成している。支柱部17は、上述のように、下端部を、天面板16aから突出する立設スリーブ16dに密着状態で挿入固定することにより、天面板16aの周縁部分から垂直上方に立設した状態で、基台部16に取り付けられている。支柱部17の上部中間部分には、当該支柱部17に支持させて、ネックホルダー部19が取り付けられる。支柱部17の上端部には、接続ジョイント部18が密着状態で取り付けられている。
なお、支柱部17は、これの下端部や上端部を、立設スリーブ16dや接続ジョイント部18に密着状態で取り付けて、支柱部17自体をエアー供給配管14とする必要は必ずしもない。支柱部17の下端部や上端部が、立設スリーブ16dや接続ジョイント部18に密着状態で取り付けられていなくても、例えばこれの中空内部に、エアーポンプ13と接続ジョイント部18とを連通させるチューブ部材(図示せず)を配設して、エアー供給配管14とすることもできる。
ネックホルダー部19は、支柱部17から張出し板部19aを基台部16の径方向内側に張り出させて設けられる部材である。ネックホルダー部19は、取付け基部19bと、張出し板部19aとからなる。張出し板部19aは、取付け基部19bの上端部から垂直に折れ曲がるように張り出して設けられている。取付け基部19bは、支柱部17の外径と同様の内径の半円形状の湾曲面となった挟込み面部19cと、一対の接合フランジ部19dとからなる。接合フランジ部19dは、挟込み面部19cの両側縁部から各々側方に張り出して設けられている。ネックホルダー部19は、取付け基部19bと略同様の形状の補助固定部材19gを用いて、支柱部17の所定の高さ位置に、張出し板部19aを張り出させて取り付けられる。すなわち、補助固定部材19gは、支柱部17の外径と同様の内径の半円形状の湾曲面となった対向挟込み面部19eと、対向挟込み面部19eの両側縁部から各々側方に張り出して設けられた一対の対向接合フランジ部19fとからなる。ネックホルダー部19の取付け基部19bの挟込み面部19cと、補助固定部材19gの対向挟込み面部19eとの間に支柱部17を挟み込んだ状態で、一対の接合フランジ部19dと一対の対向接合フランジ部19fを各々接合することで、支柱部17の所定の高さ位置に、ネックホルダー部19が、張出し板部19aを張り出させて取り付けられる。
張出し板部19aは、支柱部17から基台部16の径方向内側に片持ち梁状に張り出して設けられる板状部分である。張出し板部19aには、図3に示すように、張出し先端側の辺部から取付け基部19b側に凹状に切り欠いて、首部装着切込み19hが形成されている。首部装着切込み19hは、その取付け基部19b側の部分に、円弧形状部分19iを有している。円弧形状部分19iは、泡吐出容器21の容器本体22の、後述する外容器口首部29eの上段口首部29dの外径よりも僅かに大きな、これと略同様の内径の、円弧形状を有している。円弧形状部分19iは、半円を超える周長で形成されていると共に、張出し先端側の部分において、テーパー状に広がる装着導入部19jと接続している。
本実施形態では、泡吐出容器21には、図2に示すように、容器本体22の外容器口首部29eの上段口首部29dに設けられた、後述する環状係止リブ29fと、上段口首部29dに装着された、後述するコンボキャップ31との間の部分に、環状係止溝29hが形成されている。図1に示すように、容器本体22の底部を基台部16の天面板16aの上面に載置すると共に、環状係止溝29hの部分を、張出し板部19aの首部装着切込み19hに押し込んで、円弧形状部分19iの周縁部を環状係止溝29hに係止させることで、泡吐出容器21が、ディスペンサー本体11に着脱可能に装着される。すなわち、基台部16の天面板16aと、ネックホルダー部19とは、泡吐出容器21をディスペンサー本体11に着脱交換可能に装着させるホルダー部12を形成している。
接続ジョイント部18は、支柱部17によるエアー供給配管14の縦方向の流路を横方向に方向変換させると共に、泡吐出容器21のエアー通路部24を形成する、後述の連通スリーブ部35を接続させる中空の部材である。接続ジョイント部18は、有天円筒形状の支柱側接続部18aと、支柱側接続部18aの外周面から基台部16の径方向内側に突出して設けられた、円筒形状の容器側接続部18bとからなる。支柱側接続部18aは、支柱部17の外径と同様の内径を備えており、これの内周面を支柱部17の外周面に気密に密着させた状態で、支柱部17の上端部に装着固定される。容器側接続部18bは、泡吐出容器21の連通スリーブ部35の外径よりも僅かに大きな、これと略同様の内径を有している。容器側接続部18bの内側には、Oリング等による公知のシール部材が配設されている。泡吐出容器21を、基台部16の天面板16aとネックホルダー部19とによるホルダー部12を介してディスペンサー本体11に装着する際に、泡吐出容器21の連通スリーブ部35の先端部分を、容器側接続部18bの内側に着脱可能に挿入する。これによって、接続ジョイント部18及び支柱部17によるエアー供給配管14と、泡吐出容器21のエアー通路24とが、気密に連通することになる。
そして、ディスペンサー本体11と共にディスペンサー10を構成する本実施形態の泡吐出容器21は、内容液としてハンドソープ等の洗浄剤を収容したカートリッジ形式の容器となっており、ディスペンサー本体11に着脱交換可能に装着して用いられる。泡吐出容器21は、図2に示すように、容器本体22と、容器本体22の口首部22aに装着される吐出機構23とを具備している。
また、本実施形態では、容器本体22は、外容器29の内部に加圧チャンバー30を内容器として配置した、二重構造を備えている。吐出機構(泡吐出機構)23は、容器本体22の加圧チャンバー30から送り出された内容液を、空気と混合して発泡させた状態で、吐出通路25を経由してノズル部5へ吐出させるフォーマー機能を有している。フォーマー機能を有する吐出機構23によって混合されて発泡する、空気と内容液との気液比(前者:後者)は、好ましくは5:1以上、更に好ましくは10:1以上である。本実施形態では、ディスペンサー本体11を電動式とすることで、高い気液比に発泡させた内容液を、継続して、また大量に吐出させることができる。ディスペンサー本体11を電動式とする場合の混合される空気と内容液との気液比(前者:後者)は、泡質、泡量または経済性の観点から、好ましくは10:1以上、更に好ましくは15:1以上、特に好ましくは20:1以上であり、また好ましくは100:1以下であり、更に好ましくは60:1以下である。なお、図8、図9で示した泡6は、空気と内容液との気液比を30:1とした状態で観察した。
本実施形態では、容器本体22の外容器29は、例えば合成樹脂からなるボトル形状のブロー成形品であって、内容液を収容する有底の胴部29aと、胴部29aの上端部に連続する湾曲ドーム形状の肩部29bと、肩部29bの上端部から上方に突出して設けられた外容器口首部29eとを具備して形成される。外容器口首部29eは、下段首部29cと上段口首部29dとからなる。外容器口首部29eの上段口首部29dには、下段首部29cと近接する基端部側に、外側に突出すると共に周方向に連続して設けられた、環状係止リブ29fが形成されている。また、上段口首部29dの環状係止リブ29fよりも上方部分には、雄ネジ突条29gが形成されている。雄ネジ突条29gが形成された上段口首部29dには、外容器29に加圧チャンバー30を固定するための、周壁部の内周面に雌ネジ突条31aが形成されたコンボキャップ31が締着される。上段口首部29dにコンボキャップ31が締着された状態で、環状係止リブ29fとコンボキャップ31の下端との間の部分に、上述のネックホルダー部19の首部装着切込み19hに係止される環状係止溝29hが形成される。
容器本体22の加圧チャンバー30は、例えば合成樹脂からなる射出成形品である。加圧チャンバー30は、有底の下端部から上方に向けて徐々に拡径した、細長い中空の略円筒形状を有している。加圧チャンバー30は、外容器口首部29eの内側に挿通させることが可能な外径を備える。加圧チャンバー30は、外容器29の底部近傍まで配置されることが好ましい。具体的には、加圧チャンバー30は、外容器29の底部近傍から、外容器口首部29eを通過して、上段口首部29dの上方まで延設する長さを備えるように形成されている。加圧チャンバー30の上端部分は、容器本体22の口首部22aとなる部分である。加圧チャンバー30における、口首部22aとなる上端部分との境界部には、外側に突出すると共に周方向に連続して、環状載置リブ30aが形成されている。環状載置リブ30aには、上面及び下面に、内周縁部から外周縁部に向けて延設する溝が形成されている。環状載置リブ30aを、外容器口首部29eの上段口首部29dの上端面に、Oリング状のコンボキャップシール40aを介在させて載置すると共に、これらを上段口首部29dの上端面とコンボキャップ31の環状天面板31bとの間に挟み込んだ状態で、コンボキャップ31を上段口首部29dに締着する。
これによって、加圧チャンバー30が、外容器口首部29eから胴部29aの内部に吊り下げられた状態で、外容器29に一体として固定される。またこれによって、容器本体22の口首部22aとなる加圧チャンバー30の上端部分は、コンボキャップ31の環状天面板31bの内側の開口領域を介して、環状天面板31bよりも上方に、円筒形状に突出して配置される。加圧チャンバー30の上端部分による口首部22aの外周面には、雄ネジ突条22bが形成されている。この雄ネジ突条22bが形成された口首部22aに、周壁部の内周面に雌ネジ突条32bが形成されたノズルキャップ部32が締着されることにより、吐出機構23が、容器本体22に一体として取り付けられる。
また、コンボキャップ31を上段口首部29dに締着して、加圧チャンバー30を外容器口首部29eに固定した状態では、コンボキャップシール40aの内周縁部と加圧チャンバー30の外周面との間の隙間、及び環状載置リブ30aの上面及び下面に形成された上述の溝を介することで、外容器29の内部は、内容液は漏れないが空気は吸気できる程度の止水性を保持した状態で、外気と連通することが可能になる。これによって、外容器29の内部が負圧になることで、外容器29から加圧チャンバー30への給液が妨げられるのを、効果的に回避することが可能になる。
さらに、本実施形態では、加圧チャンバー30の底部に、外容器29と加圧チャンバー30とを連通する流通口39が開口形成されている。この流通口39には、開閉弁39aとして、好ましくはフロート弁が設けられている。開閉弁39aは、例えば加圧チャンバー30の内部が送り込まれるエアーにより加圧されている状態では、流通口39を介して内部から外容器29側に内容液が流出するのを遮断し、加圧チャンバー30の内部のエアーによる加圧が解放された状態では、流通口39を介して外容器29側から内部に内容液が流入するのを許容する、逆止弁として機能する。
開閉弁39aとして用いられるフロート弁は、浮上して流通口39を開放した際に、加圧チャンバー30への内溶液の補充が短時間で完了するように、できるだけ弁体を大きくすることが好ましく、また浮上時に、流通口39を出来るだけ大きく開放できるようにすることが好ましい。フロート弁は、内容液との比重差が大きな材料を用いて形成して、弁体を浮上し易くすることができる他、例えば弁体の内部を空洞にして、浮力をさらに増大させることもできる。フロート弁は、弁体形状を球体とすることで、最も安定した状態で作動させることができる。フロート弁の弁体形状を平板状の弁体とすることで、加圧チャンバー30の底部近傍に残る内容液の残量を少なくすることができる。
また、加圧チャンバー30は、使用する樹脂量を抑えてコストを低減し、且つ内圧に対して変形しない剛性を効率良く得ることができるように、内圧が集中することが少ない円形断面を有する筒形状に形成することが好ましい。加圧チャンバー30は、外容器29の底部に残った内容液を効率よく使用できるように、外容器29の底部近傍に至る長さを有することが好ましく、流通口39及び開閉弁39aは、加圧チャンバー30の底部に設けることが好ましい。加圧チャンバー30の内部に配置される後述するディップチューブ38は、加圧チャンバー30の底部近傍に至る長さを有することが好ましい。
本実施形態では、加圧チャンバー30は、例えば3〜30mm程度、好ましくは4〜25mm程度、さらに好ましくは5〜20mm程度の内径の円筒形状又は略円筒形状を有しており、例えば50〜150mm程度、好ましくは100〜145mm程度の長さを有している。また、加圧チャンバー30の内周面とディップチューブ38との間には、0.5〜1mm程度の間隔が保持されていることが好ましく、加圧チャンバー30の底面とディップチューブとの間には、1〜2mm程度の間隔が保持されていることが好ましい。また、本実施形態では、加圧チャンバー30を形成するための合成樹脂として、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、PET、ポリカーボネート、アクリル、ポリアミド、ポリアセタール、塩化ビニル等を用いることができる。
本実施形態では、容器本体22の口首部22aに装着される吐出機構23は、上述のように、加圧チャンバー30へのエアー供給路(エアー通路部24)と、加圧チャンバー30からの内容液の流路(ディップチューブ38)と、ノズル部5への吐出通路25とを含んで構成される。具体的には、吐出機構23は、ノズルキャップ部32と、ノズルキャップ部32の天面板32aを上下に貫通して設けられた縦方向流路パイプ部33と、連通基台部36から突出して設けられた連通スリーブ部35と、ディップチューブ38とを含んで構成されている。本実施形態では、連通基台部36は、略有天円筒形状を有しており、ノズルキャップ部32の天面板32aの上方に一体として形成されている。
また、本実施形態では、吐出機構23は、上述のように、泡吐出機構となっている。すなわち、泡吐出機構23は、ノズルキャップ部32と、縦方向流路パイプ部33と、延長ノズルパイプ部34と、連通スリーブ部35と、フォーマージョイント37と、ディップチューブ38とを含んで構成されている。縦方向流路パイプ部33は、ノズルキャップ部32の天面板32aを上下に貫通して設けられている。延長ノズルパイプ部34は、連通基台部36の内部で縦方向流路パイプ部33の上端部と連通すると共に、ノズルキャップ部32の上方を通過して横方向に延設して設けられ、先端部分にノズル部5を備える。連通スリーブ部35は、連通基台部36から、延長ノズルパイプ部34とは反対側に突出して設けられている。フォーマージョイント37は、縦方向流路パイプ部33の下端開口を覆って装着されている。ディップチューブ38は、上端部分がフォーマージョイント37に装着されて、加圧チャンバー30の底部近傍まで延設している。
ノズルキャップ部32は、円形の天面板32aと、天面板32aの周縁部から下方に延設する周壁部とからなる。周壁部の内周面には、雌ネジ突条32bが形成されている。容器本体22の口首部22aの上端面とノズルキャップ部32の天面板32aとの間に、Oリング状のノズルキャップシール40bを介在させた状態で、外周面に雄ネジ突条22bが形成された口首部22aに、ノズルキャップ部32を締着する。これによって、吐出機構23が、加圧チャンバー30との間に強固な止水性を保持した状態で、容器本体22に一体として取り付けられる。
縦方向流路パイプ部33は、連通基台部36から天面板32aを貫通して下方に延設して設けられた、円筒パイプ形状を有する部分である。縦方向流路パイプ部33は、加圧チャンバー30の上端部分による口首部22aの内径よりも、小さな外径を有すると共に、ノズルキャップ部32の周壁部と同心状に配置されて設けられている。これによって、泡吐出機構23が容器本体22に取り付けられた状態で、縦方向流路パイプ部33の外周面と加圧チャンバー30の内周面との間には、ディスペンサー本体11のエアーポンプ13から連通スリーブ部35を介して送り込まれるエアーが流通可能な、エアー通路部24が保持される。縦方向流路パイプ部33の下端部分には、例えばメッシュ部材や多孔部材からなる入口側発泡部材41aが装着固定されている。
延長ノズルパイプ部34は、上述のように、連通基台部36の内部で縦方向流路パイプ部33の上端部と連通すると共に、ノズルキャップ部32の上方を通過して横方向に延設して設けられた、細長い円筒パイプ形状を有する部分である。本実施形態では、延長ノズルパイプ部34は、容器本体22の底面と平行な方向に、容器本体22の外容器29による外周面を超えて、相当の長さで延設して設けられている。延長ノズルパイプ部34の先端部の斜め下方に折れ曲がった部分が、発泡した内容液を吐出させるノズル部5となっている。ノズル部5の先端は、容器本体22の外容器29の外周面を超えて、当該外周面から所定の距離を置いて配置されている。ノズル部5の先端と外容器29の外周面との離間距離(外容器29の径方向)は、好ましくは10mm〜100mmである。これによって、ディスペンサー10の使用者は、ノズル部の下方で、ディスペンサー10に手を触れることなく、泡状の内容液を、手のひら等に容易に受け取ることが可能になる。延長ノズルパイプ部34の、ノズル部5と近接する先端部分の内側には、例えばメッシュ部材や多孔部材からなる出口側発泡部材41bが装着固定されている。
連通基台部36の内部で連通する縦方向流路パイプ部33と延長ノズルパイプ部34とディップチューブ38とは、容器本体22の加圧チャンバー30の内部で圧気によって押圧された内容液をノズル部5に送り出す、吐出通路部25を形成している。
フォーマージョイント37は、フォーマー部37aとジョイント部37bとからなる。フォーマー部37aは、縦方向流路パイプ部33の下端部分に嵌め込まれる円筒形状部分を備えている。この円筒形状部分の内側が、内容液と空気とを混合させる混合室42となっている。混合室42の上端部には、縦方向流路パイプ部33の下端部分に配置されて、例えばメッシュ部材や多孔部材からなる入口側発泡部材41aが装着固定されている。またフォーマー部37aの円筒形状部分の下端部の内周面から支持されて、位置合わせ用のガイドロッド部37cが、下方に延設して設けられている。ガイドロッド部37cは、ジョイント部37bの小径筒状部37eの内側に挿入配置されて、ジョイント部37bの位置合わせを容易にする。
フォーマージョイント37のジョイント部37bは、縦方向流路パイプ部33の外径と同様の内径を有する大径筒状部37dと、段差部を介して大径筒状部37dの下方に連設された小径筒状部37eとを含み、小径筒状部37eの下方にさらに連設して、好ましくは内部にボール弁体37fを備える、小径筒状部37eよりも小径のケーシング部37gが設けられている。
ジョイント部37bは、小径筒状部37eにフォーマー部37aのガイドロッド部37cを挿入しつつ、大径筒状部37aを縦方向流路パイプ部33の下端部分に嵌め込むことによって、縦方向流路パイプ部33に取り付けられる。すなわち、大径筒状部37aを、これの内周面を縦方向流路パイプ部33の外周面に密着させるようにして下方から嵌め込むことによって、ジョイント部37bが縦方向流路パイプ部33の下端部分に取り付けられる。また、大径筒状部37aの内周面には、縦方向に線状に延設して、空気流通溝が切り欠き形成されている。容器本体22の加圧チャンバー30の内部が圧気によって加圧された際に、この内周面の空気流通溝を介して、加圧チャンバー30の内部のエアーを、混合用の空気として、混合室42に送り込むことができるようになっている。
小径筒状部37eの下方に連設する小径のケーシング部37gには、これの外周面に内周面を密着させて、ディップチューブ38の上端部分が嵌め込まれている。ディップチューブ38は、可撓性を有する合成樹脂製のパイプ部材からなり、ケーシング部37gから、加圧チャンバー30の底部近傍まで延設して設けられている。容器本体22の加圧チャンバー30の内部が圧気によって加圧された際に、内部の内容液の液面が押圧されることで、内容液を、加圧チャンバー30の底部から、ディップチューブ38及びケーシング部37gを介して、混合室42に送り込むことができるようになっている。
そして、本実施形態では、吐出機構23の連通基台部36から、延長ノズルパイプ部34とは反対側に突出して、連通スリーブ部35が設けられている。連通スリーブ部35は、ディスペンサー本体11の接続ジョイント部18の容器側接続部18bの内径と、略同様の外径を有する円筒形状部分である。連通スリーブ部35の中空内部は、ディスペンサー本体11から供給されたエアーを容器本体22の加圧チャンバー30の内部に送り込む、エアー通路部24を形成している。連通スリーブ部35のディスペンサー本体11側の先端には、エアー通路部24の、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14との連通口24aが開口している。
連通スリーブ部35の先端部分の外周面には、周方向に連続して延設する切欠き凹部35aが形成されている。切欠き凹部35aには、Oリング状の連通部シール40cが取り付けられている。連通スリーブ部35の先端部分を接続ジョイント部18の容器側接続部18bの内側に挿入しつつ、泡吐出容器21をディスペンサー本体11に装着する際に、連通スリーブ部35の外周面を、連通部シール40cを介して容器側接続部18bの内周面に密着させる。これによって、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14と、泡吐出容器21のエアー通路部24とを、気密に連通することが可能になる。
また、本実施形態では、連通スリーブ部35の中空内部における連通口24aと近接する部分には、段差係止部35bに支持させて、逆流防止弁28が設けられている。逆流防止弁28は、ディスペンサー本体11から供給されるエアーの通過を許容すると共に、エアー通路部24を介した、加圧チャンバー30からディスペンサー本体11や、容器本体22の外部への内容液やエアーの流出を、遮断する機能を備えている。
さらに、本実施形態では、連通スリーブ部35の内部のエアー通路部24は、連通基台部36の部分で下方に折れ曲がった折曲り通路部24cを介することで、縦方向流路パイプ部33の外周面と加圧チャンバー30の内周面との間に保持されたエアー通路部24と一体として連通している。本実施形態では、連通基台部36におけるエアー通路部24の、折曲り通路部24cの直上部に配置されて、脱気穴24bが、連通基台部36の天面に開口して形成されている。この脱気穴24bに、排気弁27が設けられている。排気弁27は、ディスペンサー本体11のエアーポンプ13から送られるエアーの供給を停止した際に、エアー通路部24の内部の圧気をエアー通路部24から外気に脱気させる。排気弁27は、公知の各種の弁体(ダックビルバルブ、アンブレラバルブ、圧力コントロール弁等)や、ゴアテックス(登録商標)のような防水通気性を備える布や、多孔質体からなる排気弁を用いることができる。また排気弁27は、電気信号により作動するソレノイド、サーボ機構等を使用して、設置されている排気弁を押圧し、排気させるような機構のものを用いることもできる。排気弁27は、エアー供給時には調圧弁としても機能しており、加圧チャンバー30内を、発泡に適した圧力(好ましくは3KPa以上20KPa以下、更に好ましくは6KPa以上15KPa以下、最も好ましくは8KPa以上12KPa以下)に調圧できるように設定されている。
上述の構成を備える本実施形態の泡吐出容器21がディスペンサー本体11に装着されたディスペンサー10は、例えば病院や介護用の施設等に設置されて用いられる。使用者は、好ましくはディスペンサー10に直接手を触れることなく、センサー部20に例えば手をかざすだけで、自動的に内容液を泡状にして吐出させて、手のひら等に受け取って使用することができる。すなわち、使用者がセンサー部20に人体又は物をかざすと、センサー20aがそれを検知して、制御部15に検知信号を送る。センサー20aからの信号を受けた制御部15は、所定量の内容液を発泡した状態でノズル部5から吐出させるように、所定時間、駆動装置13aを駆動させて、エアーポンプ13からエアーを、泡吐出容器21の容器本体22の加圧チャンバー30に圧気として供給する。
ディスペンサー本体11のエアーポンプ13から供給されるエアーが送り込まれることで、加圧チャンバー30は内部の圧力が上昇すると共に、上昇した圧力による圧気によって、加圧チャンバー30の内部の内容液の液面が押圧される。これによって、内容液が、ディップチューブ38及びバルブ部37dを介して混合室42に送り込まれる。また、フォーマージョイント37の大径筒状部37aの内周面の空気流通溝を介して、加圧チャンバー30の内部の圧気が、混合用の空気として混合室42に送り込まれる。混合室42に送り込まれた内容液と空気は、混合室42において混合されると共に、吐出通路部25を経てノズル部5に送り出される際に、入口側発泡部材41aや出口側発泡部材41bを通過することで発泡して、泡状の内容液としてノズル部5から吐出される。なお、制御部15によって制御された所定時間、エアーポンプ13から加圧チャンバー30にエアーが送り込まれ続ける間、エアー通路部24に設けられた排気弁27からは、僅かな空気が排気され続けることになる。
エアーポンプ13から加圧チャンバー30に所定時間エアーが送り込まれた後に、制御部15からの制御によってエアーポンプ13の駆動が停止されてエアーの供給がストップする。エアーの供給がストップすると、加圧チャンバー30の内部の上昇した圧力は、排気弁27から圧気(エアー)が排気されることで速やかに低下して、泡の吐出が直後に停止する。排気弁27からの排気によって、加圧チャンバー30の内部のエアーによる加圧状態が解放され、例えば加圧チャンバー30の内部が大気圧に近くなると、加圧チャンバー30の底部に設けられた開閉弁39aが開いて、流通口39を介して内容液が加圧チャンバー30の内部に流入する。内容液は、外容器29の内部の液面と加圧チャンバー30の内部の液面とが同等のレベルになるまで、外容器29側から加圧チャンバー30の内部に流入する。なお、開閉弁39aによって内容液の流入が許容される加圧状態が解放された状態は、加圧チャンバー30の内部の圧力が、エアーによる加圧前の圧力状態まで戻ることを要しない。
これらによって、電動式のディスペンサー10は、制御部15によって制御された所定時間、一定の吐出量で、内容液を泡状にして安定した状態で吐出させることが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の泡吐出容器21によれば、外容器29の内部に開閉弁39aを備える加圧チャンバー30を配設しただけの簡易な構成によって、容器本体22の内部の内容液の残量が少なくなっても、エアーを送り始めてから内部の圧力が上昇するまでの時間がかかり過ぎないようにして、内容液の吐出が遅延するのを効果的に抑制することが可能になる。また、内容液を空気と混合して泡状にして吐出させる場合でも、泡質の変化を効果的に抑制することが可能になる。
すなわち、本実施形態の泡吐出容器21によれば、容器本体22は、外容器29と加圧チャンバー30とからなる二重構造を備えており、エアーポンプ13から供給されるエアーは、加圧チャンバー30に送り込まれて内部に貯留された内容液の液面を押圧することで、内容液をノズル部5に送り出すようになっている。また、開閉弁39aは、加圧チャンバー30の内部が加圧されている状態では、内部から外容器29側に内容液が流出するのを遮断し、加圧チャンバー30の内部の加圧が解放された状態では、外容器29側から内部に内容液が流入するのを許容するようになっている。
これによって、エアーが送り込まれて圧力が上昇することで液面を押圧させる、内容液の上方のヘッドスペースを、外容器29のヘッドスペースの断面積及び容積よりもはるかに小さい断面積及び容積の、加圧チャンバー30のヘッドスペースの部分のみに留めることが可能になる。またこれによって、加圧チャンバー30の内部に貯留される内容液の残量が少なくなっても、加圧チャンバー30の断面積が小さいため、ヘッドスペースの容積も小さいまま保持することができるので、エアーを送り始めてから速やかに内部の圧力を上昇させて、圧気による内容液の吐出が遅延するのを効果的に抑制することが可能になる。
またこれによって、エアーを加圧チャンバー30に送り込み続ける間、所定の気液混合比に設定された空気と内容液とを、スムーズに且つ安定した状態で混合室42に送り出すことができるので、内容液を空気と混合して泡状にして吐出させる際に、泡質が変化するのを効果的に抑制することが可能になる。
そして、本実施形態のディスペンサー10によれば、内容液を、ディスペンサー本体11の内部に取り込むことなく吐出させることができると共に、エアーポンプ13の駆動を停止して脱気する際に、エアーに含まれる内容液がディスペンサー本体11のエアー供給配管14に入り込まないようにして、さらに衛生的に使用することが可能になる
すなわち、本実施形態によれば、ディスペンサー10は、ディスペンサー本体11からはエアーを送り込むだけで、ディスペンサー本体11の内部には、泡吐出容器21の容器本体22から内容液を取り込まない機構となっている。これによって、好ましくは泡吐出容器21をカートリッジ式に適宜交換することによって、残留する内容液を長期間滞留させることなく、ディスペンサー10を衛生的に使用することが可能になる。
また、本実施形態によれば、泡吐出容器21の吐出機構23は、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14と連通して、供給されたエアーを容器本体22の内部に送り込むエアー通路部24を備えており、エアーポンプ13からのエアーの供給を停止した際に、内部の圧気を脱気させる脱気穴24b及び排気弁27が、エアー通路部24に設けられている。これによって、排気されるエアーにミスト状の内容液が含まれていても、エアーに含まれる内容液を、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14を経ることなく、泡吐出容器21のエアー通路部24に設けた脱気穴24b及び排気弁27を介して、外気に直接排出することが可能になる。またこれによって、エアーに含まれる内容液が、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14に入り込まないようにして、さらに衛生的に使用することが可能になる。また、上述のように、使用者は、ディスペンサー10に直接触れることなく、センサー部20に人体又は物をかざすだけで、自動的に内容液を吐出させて受け取ることができるため、ディスペンサー10を衛生的に使用することができる。また、排気弁27からの排気により、加圧チャンバー30の内部の加圧状態が解放されることによって、ノズル部5からの泡の吐出が速やかに停止するとともに、停止後のノズル部5の先端からの液垂れを効果的に防止することができる。
さらにまた、本実施形態によれば、エアー通路部24における、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14との連通口24aに近接配置されて、逆流防止弁28が設けられている。これによって、エアーポンプ13の駆動を停止して脱気する際に、エアーに含まれる内容液が、ディスペンサー本体11のエアー供給配管14に入り込むのを、さらに確実に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。
例えば、泡吐出容器は、ディスペンサーのディスペンサー本体に着脱交換可能に取り付けて用いるものである必要は無い。また、泡吐出容器は、容器本体に送り込まれるエアーによって内容液の液面を押圧し、押圧された内容液をノズル部に送り出して吐出させるものでなくても良い。
また、泡吐出容器は、特許文献1の泡吐出装置と同様に、ポンプヘッドの押圧操作を行うことにより内容液を泡状に吐出させるものであっても良い。また、ノズル部形成部材は、水平流路を有さず、鉛直流路のみを有するものであっても良い。
また、加圧チャンバーに送り込まれるエアーは、エアーポンプ以外の、その他のエアー供給手段を用いて供給することもできる。その他のエアー供給手段として、施設内部にユーティリティとして配管されている加圧空気供給配管、足踏み式や肘押し式の空気シリンダー類、手動のゴム球等の、種々のエアー供給手段を選択できる。加圧チャンバーは、例えば流通口から外容器の底部に接触するまで下方に延設させて、チューブを取り付けておくことで、内容液の残量をできるだけ少なくすることもできる。
図11及び図12は、本発明の更に他の実施形態におけるノズル部を構成するノズル部形成部材を示す図である。
図11に示す実施形態におけるノズル5Bには、4本の溝部53が、ノズル部の先端側から視て放射状に形成されている。
図12に示す実施形態におけるノズル5Cは、前述した通り、鉛直流路51の中心軸51cに垂直な断面の形状が多角形状(六角形状)の先端部52を有している。先端部52の同断面の形状の多角形は、各辺が直線状であっても良いし、各辺が外方に向かって凹に湾曲した曲線状をなしていても良いし、各辺が外方に向かって凸に湾曲した曲線状をなしていても良い。
吐出容器に収容されて吐出される内容液は、ハンドソープ等の洗浄剤の他、活性剤を付加する事で泡状にすることが可能な手指消毒液や、整髪剤、固定剤、育毛剤等の頭髪用化粧料や、化粧水、乳液、美容液等の肌用化粧料や、シェービングフォーム、食器用洗剤等であっても良い。
5,5B,5C ノズル部
50 ノズル部形成部材
51 鉛直流路
51c 鉛直流路の中心線
52 先すぼまり形状の先端部
53 溝部
53a 溝部の底部
54 溝部間部分(下方部における溝部間に位置する部分)
55 下方部
56 上方部
57 水平流路
6 泡
10 ディスペンサー
11 ディスペンサー本体
21 泡吐出容器
22 容器本体
23 吐出機構(泡吐出機構)

Claims (9)

  1. 泡状とされた内容液が吐出されるノズル部を備えた泡吐出容器であって、
    前記ノズル部は、上方から下方に向かって泡が流れる鉛直流路を有し、該ノズル部の下部における該鉛直流路の周囲に、外周面が下方に向けて先すぼまり形状の先端部を有しており、
    前記先端部に、前記鉛直流路と前記先端部の外周面との間を連通する複数の溝部が形成されている泡吐出容器。
  2. 前記溝部が、前記先端部を下方から視て放射状に3本以上形成されている、請求項1に記載の泡吐出容器。
  3. 前記ノズル部は、内部に前記鉛直流路を有する部分として、該鉛直流路の周囲に前記溝部を有しない上方部と、該鉛直流路の周囲に前記溝部を有する下方部とを有しており、前記上方部における前記鉛直流路の内径d1と、前記下方部における前記鉛直流路の内径d2とが等しい、請求項1又は2に記載の泡吐出容器。
  4. 前記溝部の底部は、前記ノズル部を側面視したときに、該ノズル部の上方に向かって凸の形状を有している、請求項1〜3の何れか1項に記載の泡吐出容器。
  5. 前記溝部の底部は、前記鉛直流路側から前記先端部の外周面側に向かって下降するように傾斜しているか、又は水平方向に延在している、請求項1〜4の何れか1項に記載の泡吐出容器。
  6. 前記ノズル部は、前記溝部を有しない上方部における前記鉛直流路の内径が2mm以上8mm以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の泡吐出容器。
  7. 前記ノズル部は、前記溝部を有する下方部における前記鉛直流路の内径が2mm以上8mm以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の泡吐出容器。
  8. 前記溝部は、幅が1mm以上5mm以下、深さ1mm以上10mm以下である、請求項1〜7の何れか1項に記載の泡吐出容器。
  9. 泡状とされた前記内容液の空気と内容液との気液比(前者:後者)は、5:1以上である、請求項1〜8の何れか1項に記載の泡吐出容器。
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