JP6189694B2 - レフィルタイプの吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、押圧ヘッドを繰り返し押し込むことによってポンプの如き吐出器を作動させて容器本体内に収容した内容物を連続的に噴出させることが可能であり、かつ、内容物を使い切ったのちにおいては、容器本体を、吐出器とともに付け替えることによって押圧ヘッドをそのまま使用することができるレフィルタイプの吐出容器に関するものである。
容器本体の口頚部に吐出器としてのポンプを吊り下げ保持し、該ポンプにつながる押圧ヘッドを繰り返し押圧して容器本体内の内容物を吸引、加圧、圧縮して噴出させる吐出容器は、化粧料や芳香剤、除菌剤、消毒剤等あらゆるものの容器として幅広く利用されている。
この種の容器は、内容物を使い切ったのちは、内容物を詰替えて容器を再利用するのが普通であり、内容物の詰め替えに際しては、吐出器を押圧ヘッドとともに取り外し、容器本体の口頚部を通して内容物を流し入れる煩わしい作業が必要になっていた。
このため、近年に至っては、詰め替え用の内容物が収容された容器そのものを付け替える商品も提案されている。しかしながら、従来の付け替え容器は、例えば、特許文献1にみられるように、押圧ヘッドと吐出器は一体化されており、容器本体の口頚部にカバー(キャップ)をねじ込むことによって吐出器を容器本体に固定する仕組みになっているため、新しい容器に付け替えるに際しては、古い容器から吐出器を一旦取り外す必要があるところ、この場合、吐出器の外周壁や吸引パイプに付着した内容物が垂れてその周囲を汚すのが避けられず、しかも、開封状態にした新しい容器についてはそれを誤って転倒させてしまい内容物が流れ出てしまったり、吐出器の複数回にわたる使用によって雑菌を繁殖させてしまうことも懸念される。さらに、空気との接触が不可避であるため、内容物によっては品質の安定的な保持が難しいことも想定される。
特開2004−106939号公報
本発明の課題は、吐出器を作動させる押圧ヘッドを吐出器から取り外し、容器本体を、吐出器とともにそっくりそのまま付け替えることによって上記従来の不具合を解消できるレフィルタイプの吐出容器を提案するところにある。
本発明は、容物を収容する容器本体の口頚部に吊り下げ保持された吐出器を有し、該吐出器につながる押圧ヘッドを繰り返し押し込むことによって該吐出器を作動させて容器本体内の内容物を吸引、加圧、圧縮して該押圧ヘッドのノズル部を通して内容物を噴出させる吐出容器であって、前記押圧ヘッドは、前記吐出器の中空ステムに着脱自在に嵌合するとともに、該中空ステムを通して送給された内容物をノズル部を通して噴出させるヘッド本体と、このヘッド本体をスライド可能に支持し容器本体の口頚部にねじ止めされるオーバーキャップからなり、前記吐出器は、シリンダーの外側壁部に、前記容器本体の口頚部に着脱自在に嵌合してその吊り下げ姿勢を保持するとともに、該容器本体の口頚部を密閉状態に維持する嵌合部を有することを特徴とするレフィルタイプの吐出容器である。
上記の構成からなる吐出容器においては、ベースカバーを、ポンプのシリンダー外周壁に連結する天板と、この天板の縁部に垂下保持され、前記口頚部の少なくとも先端部分の周りを取り囲んでその内側に前記口頚部との嵌合空間を形成する周壁とにて構成するのが好ましく、該周壁と口頚部との間には、少なくとも1つの隙間部を設けることができる。
また、本発明に従う吐出容器においては、容器本体として、該容器本体の外観形状を形造る外層体と、この外層体の内壁面に剥離可能に密着保持され、内容物の収容量が減るに従い該外層体から随時剥離してそれ自体が縮減する内層体からなるデラミネーションタイプの容器(以下、デラミ容器と記す)を適用するのが好ましい。
また、本発明に従う吐出容器においては、ヘッド本体は、その内部においてスライド可能に弾性支持され、前記押圧ヘッドの押し込みに伴うスライドにて前記ノズル部の噴出口を開放して内容物を外界へ噴出させるシャットオフピン(押圧ヘッドの押し込み前は、シャットオフピンの先端部はノズル部の噴出口に押し付けられており、該噴出口は閉塞状態に保持されている)を備えたものを適用することができる。
さらに、本発明に従う吐出容器においては、吐出器として押圧ヘッドを複数回にわたって押し込むことによって駆動するポンプを適用することができる。
上記の構成からなる本発明のレフィルタイプの吐出容器によれば、ベースカバーを容器本体の口頚部から取り外した場合に、押圧ヘッドと、吐出器とが切り離されるが、吐出器と容器本体はそのままの状態に維持されることとなり、内容物が充填された新しい容器への付け替えが可能となる。これにより、吐出器を容器本体から取り出す必要がなくなり、液だれを起こしたり容器の転倒によって内容物が流れ出すこともない。
また、本発明の吐出容器によれば、ベースカバーを構成する周壁(下端面)と口頚部(上端面)との間に少なくとも1つの隙間部(隙間部は全周にわたるものであってもよいし間欠的に設けれたものであってもよい。)を設けたため、コインの如き部材を使用して抉じ開けることが可能となり、使い終わった容器を分別廃棄する必要がある場合や残存する内容物を取り出す場合等において容器本体からの吐出器の取り外しを容易に行い得る。
また、容器本体を、該容器本体の外観形状を形作る外層体と、この外層体の内壁面に剥離可能に密着保持され、内容物の収容量が減るに従い該外層体から随時剥離してそれ自体が縮減する内層体とで構成されたデラミ容器とすることにより、内層体に収納された内容物が外気に触れることがないため内容物の品質を安定的に維持できる。また、内容物の残量を極力減らすことが可能となる。
さらに、ヘッド本体を、その内部においてスライド可能に弾性支持され、押圧ヘッドの押し込みに伴うスライドにてノズル部の噴出口を開放して内容物を外界へ噴出させるシャットオフピンを備えたもので構成することにより、ノズル部の噴出口からの外気や水分、埃等の侵入を防止することができるため衛生的であり、しかも液切れがよくなる。
本発明に従うレフィルタイプの吐出容器の実施の形態を一部断面にして表示した図である。 図1に示した吐出容器において、押圧ヘッドを吐出器から取り外した状態を示した図である。 (a)(b)は、嵌合部の他の例を示した図である。 本発明に従う吐出容器の他の実施の形態を示した図である。 本発明に従う吐出容器のさらに他の実施の形態を、押圧ヘッドについて示した図である。 図5に示した吐出容器の使用状況を示した図である。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従うレフィルタイプの吐出容器の実施の形態を一部断面にして表示した図であり、図2は、ヘッド本体をベースキャップ側に残したままで押圧ヘッドを吐出器の中空ステムから取り外した状態(新しい容器に付け替え可能な状態)を示した図である。
図における符号1は、内容物を収容する収容空間Mを備えた容器本体である。この容器本体1は、その頂部に収容空間Mに連通する通路が形成された口頚部1aを有しており、その下端に形成される肩部1b、この肩部1bにつながる胴部1c、この胴部1cにつながる底部1dによって形成された底有円筒状のものを例として示してある。
また、2は、容器本体1の口頚部1aの内側に吊り下げ保持された吐出器である(断面については図示せず)。吐出器2としてポンプを適用する場合、該吐出器2は、内容物の吸引、加圧空間を形成するシリンダー2aと、このシリンダー2aの内側に配置され、その内壁面に沿ってスライド可能なピストン(図示せず)と、一端(下端)が該ピストンに連係し、他端(上端)がシリンダー2aの上部において露出する中空ステム2bと、この中空ステム2bをシリンダー2a内で上向きの付勢力でもって弾性支持するスプリング(図示せず)と、シリンダー2a内に配置され、内容物の吸引時にのみ吸引孔を開放する逆止弁(図示せず)とを備えたものにて構成される。
中空ステム2bはシリンダー2a内にて加圧、圧縮された内容物を通す送給経路が形成されていて、該中空ステム2bに後述する押圧ヘッドを介して押圧力を付与しそれを上下動させると、これに合わせてピストンがシリンダー2a内でスライド(昇降移動)することとなり、これにより容器内の内容物は、吸引管Sを通してシリンダー2a内に吸引されるとともに、吸引された内容物はシリンダー2a内での加圧、圧縮される。
なお、この実施の形態では、吐出器2としてプライミングタイプのポンプを適用しているが、吐出器2としては、スプレータイプの吐出器等、あらゆるタイプの吐出器が適用可能であり、図示した如き構造のポンプに限定されることはない。
また、3は、吐出器2の中空ステム2bに押圧力を付与する押圧ヘッドである。この押圧ヘッド3は、吐出器2の中空ステム2bの他端、すなわち、シリンダー2aの上部において露出させた部位に着脱自在に嵌合する開口部3aを有し、中空ステム2bの内部通路を通して送給された内容物をノズル部nから噴出させるヘッド本体3bと、このヘッド本体3bをスライド可能に支持し容器本体1の口頚部1aにねじ止めされるベースキャップ3cからなる。
ベースキャップ3cは、吐出器2の中空ステム2bを通過せる貫通孔を有するベース3cと、このベース3cの縁部に同心二重配置にして垂下する内筒3c、外筒3cと、ベース3cの上面でそれに形成された該貫通孔を取り囲んで起立するとともにヘッド本体3bをスライド可能に抜け止め保持する筒体3cから構成されている。
4は、吐出器2のシリンダー2aの上部でその外側壁部に一体的に設けられた打栓式の嵌合部(嵌合キャップ)ある。この嵌合部4は、容器本体1の口頚部1aに着脱自在に嵌合(アンダーカットによる嵌合)して吐出器2の吊り下げ姿勢を保持し、かつ、該口頚部1aを密閉状態(閉塞状態)に維持するものであって、シリンダー2aの外側壁部に直接連結する天板4aと、この天板4aの縁部に垂下保持され、口頚部1aの少なくとも先端部分(上端部分)の周りを取り囲んでその内側に該口頚部1aとの嵌合空間を形成する周壁4bから構成されている。
嵌合部4は、容器本体1の口頚部1aにアンダーカットにより着脱自在に嵌合させるものを適用する場合について説明したが、ねじによって係合させるものを適用することもできる。
また、5は、嵌合部4の周壁4bに設けられた切欠き部である。この切欠き部5は、下向きに開放された開放端を有するものを例として示してあり、この切欠き部5によって周壁4bの下端と口頚部1aの上端との間に隙間部Pを設けることができ、この隙間部Pにコインの如き部材を差し入れて抉じ開けることによって吐出器2を容器本体1から容易に取り外し可能になっている。隙間部Pは、図3(a)(b)に示すように、周壁4bの寸法を短くしてその周りの全域に設けるようにしてもよいし、切欠き部5を複数設けて間欠的に形成してもよく(少なくとも1つ設けられていればよい。)、その形状や個数について限定されることはない。
さらに、符号6は、押圧ヘッド3を内側に収め、該押圧ヘッド3のベースキャップ3cの上部に着脱自在に嵌合(アンダーカットによる嵌合等)可能なオーバーキャップ(カバー)である。このオーバーキャップ6とベースキャップ3cとは、ねじによって着脱自在に係合させることもできる。
嵌合部4の周壁4bと口頚部1aとの間に隙間部Pを設けて吐出器2を容器本体1から取り外し易くしておくことにより容器本体1内に少量の内容物が残存している場合であっても、吐出器2を取り外して残存している内容物を全て取り出すことができ、しかも容器を廃棄処分するに際して分別回収が可能となる。
上記の構成からなる吐出容器においては、押圧ヘッド3を繰り返し押し込むことにより、中空ステム2bに連係するピストンをシリンダー2a内でスライド(昇降移動)させ、これにより容器内の内容物は、吸引管Sを通してシリンダー2a内に吸引されるとともに、加圧、圧縮される。この加圧、圧縮によりシリンダー2a内が所定の圧力に達したならば、シリンダー2a内の内容物は中空ステム2bの内部通路、ヘッド本体3bの内部通路を通り抜けてノズル部3aから外界へ向けて噴出される。なお、中空ステム2bの内部通路の出側には、必要に応じて内容物の逆流を防止する逆止弁が適宜配置される。
本発明の吐出容器は、図2に示す如く押圧ヘッド3が取り外された状態であっても、吐出器2は、容器本体1に連結されていることから、容器の付替えに際して液だれを起こすことがないし、容器を誤って転倒させたとしても内容物がこぼれ出てしまうことはない。
また、本発明の吐出容器は、内容物を噴出させる吐出器2は、容器本体1とともに付替えられる使い切りタイプの吐出器となるので、衛生的でもある。
内容物が収容された新しい容器に装着すべく、押圧ヘッド3のベースキャップ3cを容器本体1の口頚部1aにねじ止めすると、中空ステム2bの先端2bがヘッド本体3bの開口部3aに若干入り込んだ仮嵌合状態にとなるが、押圧ヘッド3を数回押し込む(プライミング)ことにより中空ステム2bの先端2bはヘッド本体3bの開口部3aの行き止まり端まで深く入り込んで嵌合する。
なお、押圧ヘッド3を吐出器2から取り外すには、押圧ヘッド3のベースキャップ3cを回動させて口頚部1aとのねじによる連係を解除したのち、該押圧ヘッド3そのものを引っ張りあげればよい。
図4は、容器本体1を、その外観形状を形造る外層体7(低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等の合成樹脂にて成形された保形性を有するもの)と、この外層体7の内壁面に剥離可能に密着保持され、収納空間M内の内容物の収容量が減るに従い該外層体7から随時剥離してそれ自体が縮減(減容)していく内層体8(外層体1aを構成する合成樹脂との間に相溶性がなく、ガスバリア性に優れた合成樹脂にて成形された袋状のもの)とからなるデラミ容器で構成した、本発明の他の実施の形態を示した図である。
容器本体1が単層で構成され、この容器本体1に吐出器2を組み付けられた吐出容器にあっては、普通、内容物を噴出させた分だけ容器内に外気を取り込んで容器本体1の形状変形を防止する構造になっていることから、とくに、外気との接触を避けたい内容物を収容したものにあってはこの種の吐出容器を適用するのは有用であるとはいえない。しかしながら上記のような構成のデラミ容器を容器本体1として用いることにより内容物が減った分だけ、すなわち内容物を噴出させた分だけ内層体8が減縮するため内容物の外気への接触は確実に回避され、品質を安定的に保持することができる。
デラミ容器を容器本体1とする場合、外層体7の底部に上げ底壁部7dを設け、この上げ底壁部7dに、外層体7と内層体8との相互間に外気を導入する開孔7eを形成しておくのがよい。その理由は、該開孔7eを通して外層体7と内層体8との間に外気が導入されることになるため内層体8が縮減していっても外層体7の外観形状に影響を及ぼすことがないからである。開孔7eは、容器本体1の底部7dを形成するピンチングに際して、一部分(パーティングラインが形成される部位)を切欠いた状態にしておくことによって形成することができる。
開孔7eとしては、内層体8が減縮した時にのみ突き合わせ端面が相互に離反して外気の導入を可能とするスリットを適用することも可能であり、この点について限定されることはない。また、開孔7eは、外層体7の口頚部7aに設けることもできる。
容器本体1をデラミ容器とすることにより、内容物が減った分だけ、内層体8が減縮するため内容物の外気への接触は確実に回避され、品質を安定的に保持することが可能となるだけでなく、内容物の残量を極力低減することができる。
図5は、シャットオフピンを組み入れたヘッド本体を適用して押圧ヘッドを構成した本発明に従う吐出容器のさらに他の実施の形態を示した図である。なお、容器本体1としては単層からなるものや上記のようなデラミ容器を使用することができる。
図5における符号9は押圧ヘッドである。押圧ヘッド9は、ヘッド本体9aと、このヘッド本体9aをスライド可能に支持し外層体7の口頚部7aにねじ止めされるベースキャップ9bからなっている。
ヘッド本体9aは、押圧部を形成する天面壁9aと、この天面壁9aの縁部に一体連結して下向きに開放された開口を形成する周壁9aから構成されており、ヘッド本体9aの内部には、水平隔壁9a、垂直隔壁9aによって区画形成された空間領域rと、この空間領域rにつながる通路を有し水平隔壁9aの下面において垂下保持された環状体9aが形成されている。
ベースキャップ9bは、吐出器2の中空ステム2bの上端部を挿通させる貫通孔を有するベース9bと、このベース9bの縁部において垂下保持され、外層体7の口頚部7aを取り囲む筒体9bと、ベース9bの上面で貫通孔を取り囲んで起立するとともにヘッド本体9aをスライド可能に抜け止め保持する筒体9bから構成されている。
なお、筒体9bは、その内壁面に設けられたねじ部を外層体7の口頚部7aの外壁面に設けられたねじ部に係合させることによって着脱自在に固定するものを例として示したが、ベースキャップ9bの外層体7に対する固定は、ねじによるものには限定されることはなく、アンダーカットによる嵌合等他の係合方式を適用することができる。
また、10は、空間領域rに送給された内容物を噴出口を通して外界へ噴出させるノズル部である。このノズル部10は、ヘッド本体9aの周壁9aに形成された開口9cに嵌合する胴体部分10aと、この胴体部分10aにつながりヘッド本体9aの周壁9aから突出する先端部分10bからなっている。
11は、ヘッド本体9aの空間領域rに配設されたシャットオフピンである。このシャットオフピン11は、ノズル部10の噴出口に適合する先端部分11aを有する棒状体からなり、スプリング11bを介してスライド可能に弾性支持ており、その後端部には、垂直隔壁9aに形成された貫通孔を通り抜けてその後方へ飛び出した凸部11cが形成されている。
シャットオフピン11は、押圧ヘッド9に押圧力が付加されていない状態では、その先端部分11aがノズル部10の噴出口に常時押し当たっており該噴出口を閉塞している。一方、押圧ヘッド3を押し込んだ時には、該シャットオフピン11が後方へスライドしてその先端部11aがノズル部10の噴出口から離反して内容物を噴出させる。なお、シャットオフピン11の少なくとも先端部分11aは、噴出口におけるシール性を向上させるためゴムやエラストマーの如き軟質部材にて構成されている。
12は、シャットオフピン11の後端部の外面に設けられ、シャットオフピン11が後方へスライドする際に垂直核壁9aに形成された筒体9aの内面壁に沿って摺動可能なシール部材である。このシール部材12は、空間領域rに送給された内容物が垂直隔壁9aに形成された貫通孔からの内容物の漏れを防止している。
13は、ノズル部10の内面壁に間隔をおいて設けられ、シャットオフピン11のスムーズなスライドを誘導するリブ状のガイド、14は、吐出器2の中空ステム2bとヘッド本体9aとを相互につなぐジョイント部材である。
ジョイント部材14は、ヘッド本体9aの内側に配置されており、周壁9aの下端に形成された爪部(抜け止め部材として機能するアンダーカット等)cにより抜け止め保持されている。
ジョイント部材14としては、具体的には、水平面を有する天面壁14aと、この天面壁14aの縁部に一体連結するとともに周壁9aの内面壁に沿う外表面を有する周壁14bからなり、天面壁14aの下面には吐出器2の中空ステム2bに着脱自在に嵌合する垂下筒14cが設けられ、その上面にはヘッド本体9の入り側開口を形成する環状体9aに摺動状態でスライド可能に連係する排出管14dが設けられたものが適用される。なお、排出管14dには、摺動状態でのシール性を確保するためその先端部には環状体9aの内面壁に接触するシールリップが形成されている。
15は、ヘッド本体9a内で、空間領域rに隣接配置された「L字」もしくは「くの字」形状をなすレバーである。このレバー15は、アーム15aと、このアーム15aにつながる脚部15b(ジョイント部材14の排出管14dを両側に挟む2本で一組になるもの等)から構成され、その境界部に設けられた枢軸15cを支点にして揺動することができるようになっている。
アーム15aの先端はシャットオフピン11の凸部11cに連係しており、脚部15bの下端がジョイント部材14の天面壁14aに当接している。
さらに、16は、ヘッド本体9aの内側において嵌合保持され、枢軸15cを固定する固定板である。
上記の構成からなる押圧ヘッド9において、内容物を噴出させるべく、ヘッド本体9aを下方に向けて押し込むと、環状体9aの下端が天面壁14aに突き当たるまでヘッド本体9aは、ジョイント部材14に対し寸法tの範囲内で下方に向けて移動する(ジョイント部材14が周壁9aの上端に向けてスライドする)。
この時、レバー14の脚部15bは図6に示すようにジョイント部材14の天面壁14aによって押し上げられるとともにアーム15aが枢軸15cを支点にしてその後方へと倒れ込む。
アーム15aの倒れ込みに連動してシャットオフピン11は後方へとスライドしていきその先端部11aがノズル部10の噴出口から離反して該噴出口が開放される。
ヘッド本体9aの押し込みを続行していくと吐出器2の中空ステム2bも押し込まれていき、吐出器2内の内容物は加圧、圧縮されるとともにジョイント部材14の排出管14b、空間領域rを経てノズル部10の噴出口から外界へ向けて噴出することになる。
内容物の噴出を停止すべく、ヘッド本体9aに付加した押込み力を取り除くことにより、ヘッド本体9aは、中空ステム2bとともに初期位置へ復帰するとともにジョイント部材14も初期位置へ復帰する。すなわち、ヘッド本体9aの周壁9aの下端側へとスライドしていく。
ジョイント部材14が初期位置へ戻ると、レバー15の脚部15bを押し上げる力が取り除かれるため、スプリング部材11bの反発力によってアーム15aが引き起こされるとともにシャットオフピン11が前方へとスライドしていきその先端部11aがノズル部10の噴出口に当接して該噴出口を閉塞する。
シャットオフピン11を組み付けたヘッド本体9aを適用して押圧ヘッド9を構成した上述の如き吐出容器にあっては、内容物を噴出させるとき以外にノズル部10の噴出口が開放されることながいため、外気や水分あるいは埃等の侵入を確実に回避することができ衛生的であり、しかも液切れがよい(液だれがない)利点がある。
また、かかる構成からなる吐出容器においては、上掲図1、2に示したものと同様、押圧ヘッド9が吐出器2から取り外された状態にあっても、吐出器2自体は、容器本体1に連結されているので、容器の付替えに際して液だれを起こすことがないし、内容物をこぼしてしまうこともない。
しかも、内容物を噴出させる吐出器2は、容器本体1とともに付替えられる使い切りタイプとなるので、衛生的でもある。
とくに、容器本体1としてデラミ容器を適用した場合には、内容物の残量を低減できる利点がある。
本発明によれば、液だれを起こしたり容器の転倒によって内容物の流出を起こすことなく、しかも、簡単な動作で新しい容器に付替えられるレフィルタイプの吐出容器を提供することができる。
1 容器本体
1a 口頚部
1b 肩部
1c 胴部
1d 底部
2 吐出器(ポンプ)
2a シリンダー
2b 中空ステム
3 押圧ヘッド
3a 開口部
3b ヘッド本体
3c ベースキャップ
4 嵌合部
4a 天板
4b 周壁
5 切欠き部
6 オーバーキャップ
7 外層体
7a 口頚部
7b 肩部
7c 胴部
7d 上げ底壁部
7e 開孔
8 内層体
9 押圧ヘッド
9a ヘッド本体
9b ベースキャップ
10 ノズル部
10a 胴体部分
10b 先端部分
11 シャットオフピン
11a 先端部分
11b スプリング
11c 凸部
12 シール部材
13 リブ状のガイド
14 ジョイント部材
14a 天面壁
14b 周壁
14c 垂下筒
14d 排出管
15 レバー
15a アーム
15b 脚部
15c 枢軸
M 収納空間
n ノズル部
S 吸引管
P 隙間部
r 空間領域
t 通路
u 通路
c 爪部
t 寸法

Claims (5)

  1. 内容物を収容する容器本体の口頚部に吊り下げ保持された吐出器を有し、該吐出器につながる押圧ヘッドを繰り返し押し込むことによって該吐出器を作動させて容器本体内の内容物を吸引、加圧、圧縮して該押圧ヘッドのノズル部を通して内容物を噴出させる吐出容器であって、
    前記押圧ヘッドは、前記吐出器の中空ステムに着脱自在に嵌合するとともに、該中空ステムの内部通路を通して送給された内容物をノズル部から噴出させるヘッド本体と、このヘッド本体をスライド可能に支持し容器本体の口頚部にねじ止めされるベースキャップからなり、
    前記吐出器は、シリンダーの外側壁部に、前記容器本体の口頚部に着脱自在に嵌合してその吊り下げ姿勢を保持するとともに、該容器本体の口頚部を密閉状態に維持する嵌合部を有することを特徴とするレフィルタイプの吐出容器。
  2. 前記嵌合部は、前記吐出器のシリンダー外側壁部に一体連結する天板と、この天板の縁部に垂下保持され、前記口頚部の少なくとも先端部分の周りを取り囲んでその内側に前記口頚部との嵌合空間を形成する周壁からなり、該周壁と前記口頚部との間に、少なくとも1つの隙間部を設けたことを特徴とする請求項1に記載したレフィルタイプの吐出容器。
  3. 前記容器本体は、該容器本体の外観形状を形造る外層体と、この外層体の内壁面に剥離可能に密着保持され、内容物の収容量が減るに従い該外層体から随時剥離してそれ自体が縮減する内層体からなることを特徴とする請求項1または2に記載したレフィルタイプの吐出容器。
  4. 前記ヘッド本体は、その内部においてスライド可能に弾性支持され、前記押圧ヘッドの押し込みに伴うスライドにて前記ノズル部の噴出口を開放して内容物を外界へ噴出させるシャットオフピンを備えたものである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載したレフィルタイプの吐出容器。
  5. 前記吐出器がポンプである請求項1〜4のいずれか1に記載したレフィルタイプの吐出容器。
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