JPH06316582A - トリアルキルシリルニトリルの製造 - Google Patents

トリアルキルシリルニトリルの製造

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JPH06316582A
JPH06316582A JP6029137A JP2913794A JPH06316582A JP H06316582 A JPH06316582 A JP H06316582A JP 6029137 A JP6029137 A JP 6029137A JP 2913794 A JP2913794 A JP 2913794A JP H06316582 A JPH06316582 A JP H06316582A
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trialkylsilyl
nitrile
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トーマス・ブイ・ジヨン
Ram R Chawla
ラム・アール・チヤウラ
Chitoor S Subramaniam
チトウール・エス・スブラマニアム
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    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 化学量論的量のハロゲン化トリアルキルシリ
ル、ヘキサアルキルジシラザンまたはトリアルキルシリ
ルアミン、およびシアン化水素を、溶媒または不活性ガ
スの雰囲気の不存在下または存在下に無水的に反応させ
ることによって、トリアルキルシリルニトリルを製造す
る。この反応を好ましくは5℃〜25℃の温度において
実施する。 【効果】 本発明の方法は触媒を必要とせず、そして本
発明の方法により得られるトリアルキルシリルニトリル
の収率は理論値の90%を越える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、トリアルキルシリルニトリル
(また、シアン化トリアルキルシリルおよびシアノトリ
アルキルシランとして知られている)の製造に関する。
トリアルキルシリルニトリル、ことにトリメチルシリル
ニトリルを使用して、ケトンまたはアルデヒドからシリ
ル化シアノヒドリンを生成し、シアン化物をエノンに付
加し、アシルクロライドからアセトニトリルを生成し、
ケトンを保護し、イミンに付加して ’−アミノニトリ
ルを生成し、そしてオキシムに付加して ’−シアノオ
キシムを生成する。トリアルキルシリルニトリルは、カ
ーボジイミド、ジイミン、イソシアネートおよびイソチ
アシアネートおよびニトリルと反応させると、シクロ付
加物を生成するであろう。さらに、トリアルキルシリル
ニトリルはアセチレン、アレンおよびニトロンに付加
し、そしてオキシランまたはオキセトンを開環する。ま
た、それは有機および無機の両者の種々の親核置換にお
いてシアンイオン源として働く。トリアルキルシリルニ
トリルは有機合成の目的のための最も融通性のあるケイ
素の試薬の1つとして記載されてきている。J.K.R
asumssen、S.M.Heilmann、L.
R.Krepski、″シアノトリメチルシランの化学
(The Chemistry of Cyanotr
imethylsilanes)″、Advaces
in Silicon Chemistry(G.L.
Larson編)、Vol.1、66(1991)。
【0002】トリアルキルシリルニトリルは、数年間、
反応
【0003】
【化1】
【0004】に従いヨードシラン(R)3SiIをシア
ン化銀と反応させることによって製造されてきている。
トリアルキルシリルニトリルは、また、対応するサルフ
ァイド、ブロミドおよびクロライドから得られてきてい
る。W.C.Groutas、D.Felker、″シ
アノトリメチルシラン、ヨードトリメチルシラン、アジ
ドトリメチルシラン、およびメチルチオトリメチルシラ
ン″、Synthesis、Nov.、861(198
0)は、シアン化銀とクロロトリメチルシランとの反応
により80%の収率を得ることを報告している。シアン
化銀の明らかな経費にかかわらず、それは数年間トリア
ルキルシリルニトリルの製造のために選択される試薬で
あった。Rasmussenら、p.68。
【0005】トリアルキルシリルニトリルは、また、D
MF中のクロロトリメチルシランとシアン化カリウム水
銀との反応、ヘキサメチルジシラザンとシアン化水素と
の反応、塩化アンモニウムの存在下のメトキシトリエチ
ルシランとシアン化ピバロイルとの反応を通して、およ
びクロロトリフェニルシランとシアノトリエチルシラン
との間のシアン化物の交換から中程度の収率で得られて
きている。Rasmussenら、p.68〜69。ヘ
キサメチルジシラザンとシアン化水素との反応は、デュ
ポン社の研究者らにより1958年にJ.Am.Che
m.Soc.、80、4151−4153(1958)
に発表された。デュポン社の研究者らは、36.7%の
トリメチルシリルニトリルおよび45%のシアン化アン
モニウムの収率を開示している。シアン化アンモニウム
はニトリル塩であり、そしてそれ自体取り扱いが非常に
困難である。
【0006】トリメチルシリルニトリルは、トリメチル
クロロシランおよびシアン化水素のジエチルエーテル溶
液を石油中でリチウムと反応させることによって製造さ
れてきている。この変法は米国特許第3,032,57
5号の主題である。これはLiHおよびシアン化水素か
らシアン化リチウムをまず生成し、シアン化リチウムか
らトリアルキルシリルニトリルを製造することによって
さらに実施された。
【0007】72%のトリメチルシリルニトリルの中程
度の収率は、ビス(トリメチルシリル)サルファイドと
ジシアノジメチルシランとの反応により得られた。M.
D.Mizhiritskii、V.O.Reikhs
fel’d、Zh.Obshch.Khim.、Vo
l.55、1537(1985)。また、90〜100
%の収率は、フッ素イオン触媒を使用するn−ブチルジ
メチルシリルニトリル、t−ブチルジメチルシリルニト
リル、およびフェニルジメチルシリルニトリルの合成か
ら観察された。Rasmussenら、p.71。これ
らの反応は次の平衡を含む:
【0008】
【化2】
【0009】トリメチルクロロシランをそれが生成する
とき蒸留することによって、高い収率は一般に得られ
た。Rasmussenら、p.71。生成するトリア
ルキルシリルニトリルの各モルについて、1モルの塩化
トリメチルシリルが副生物として生成することに注意す
べきである。
【0010】トリメチルシリルニトリルの定量的収率
は、クロロトリメチルシランおよびシアン化カリウムの
等モル混合物から観察された。F.Duboudin、
P.Cazeau、F.Moulines、O.Lap
orte、″シリル化シアノヒドリンの新規なワンポッ
ト合成″、Synthesis、March、212
(1982)。71%の収率は、また、同一反応につい
て観察されたが、著者らはガラス器および溶媒の慎重な
乾燥を実施しなかったと述べている。J.K.Rasm
ussen、S.M.Heilmann、″シアン化ト
リメチルシリルの簡単な、安全なおよび安価な製造″、
Synthesis、July、523(1979)。
しかしながら、この方法はトリアルキルシリルニトリル
の1モル当たり1モルの塩化カリウムが副生物として発
生する。さらに、RasmussenおよびHeilm
annは無水N−メチルピロリドンを溶媒として使用す
ることを報告しており、この溶媒は高価でありそして再
循環が困難である。
【0011】シアン化水素の使用は、B.Uznans
ki、″シアン化トリメチルシリルの改良された製
造″、Synthesis、Ocober、154(1
978)。Uznanskiによると、シアン化トリメ
チルシリルをジエチルエーテル中の25モル%過剰のシ
アン化水素およびトリエチルアミンと反応させて、トリ
アルキルシリルニトリルの70%の収率が得られる。U
znanskiの方法は、中程度のみの収率を生成し、
そして等モル量のトリエチルアミン塩酸塩を副生物とし
て発生する。
【0012】シアン化物を含むこの技術の現在の水準
は、米国特許第4,429,145号(M.T.Ree
tz)に記載されている。この米国特許の方法はシアン
化カリウムを使用する。この米国特許の方法は、溶媒と
して無水N−メチルピロリドンおよび触媒として10モ
ル%のヨウ化カリウムを使用する。両者の化学物質は高
価でありそして再循環が困難である。
【0013】トリアルキルシリルニトリルは、化学量論
的量のハロゲン化トリアルキルシリル、ヘキサアルキル
ジシラザンまたはトリアルキルシリルアミン、およびシ
アン化水素を、溶媒または不活性ガスの雰囲気の不存在
下または存在下に無水的に反応させることによって製造
される。
【0014】本発明の方法によれば、トリアルキルシリ
ルニトリルは下記の反応式により表すことができる2つ
の別の反応(IおよびII)により製造される:
【0015】
【化3】
【0016】反応式IまたはIIに従う試薬は、好まし
くは、化学量論的量で反応させる。こうして、反応式I
に従い、好ましいモル比は次の通りである:ハロゲン化
トリアルキルシリル/シアン化水素は1:3である;ヘ
キサアルキルジシラザン/シアン化水素は1:3であ
る;そしてハロゲン化トリアルキルシリル/ヘキサアル
キルジシラザンは1:1である。反応式IIに従うと、
好ましいモル比は次の通りである:ハロゲン化トリアル
キルシリル/シアン化水素は1:2である;ハロゲン化
トリアルキルシリル/トリアルキルシリルアミンは1:
1である;そしてトリアルキルシリルアミン/シアン化
水素は1:2である。反応成分の化学量論的量は、精製
および安全性に関する困難を最小とするために好まし
い。5重量%までのハロゲン化トリアルキルシリルのわ
ずかに過剰量は許容されるであろうが、過剰のシアン化
水素は一般に回避すべきである。好ましいモル比を±
0.2の限界内に維持する場合、反応成分は実質的に好
ましいモル比の範囲内にあるであろう。
【0017】本発明によれば、置換基(R1、R2
3)は次の通りであることができる: (A)R1=R2=R3=C−Cアルキル基; (B)R1=t−ブチルかつR2=R3=C−Cアル
キル基;そして (C)R1=アリール基かつR2=R3=C−Cアル
キル基。
【0018】置換基の各組み合わせ(A)〜(C)につ
いて、XはCl、BrまたはIであることができる。さ
らに、各組み合わせについて、C−Cアルキル基は
分枝鎖状、直鎖状、飽和、不飽和、置換されたまたは環
状の基であることができ、例えば、イソプロピル、イソ
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ネオペンチル、n−
ヘキシルなどの基である。アリール基は、フェニル、ベ
ンジル、ナフチル、フェナントリル、アントラニルなど
の基を包含し、そして一般に3つまでの環を含むことが
できる。さらに、このようなアリール基はハロ、アルキ
ル、アラルキル、アリール、アルコキシ、シアノ、エー
テルなどの基を包含する1または2以上の置換基を有す
ることができる。
【0019】本発明の方法を使用することによって、副
生物としての塩の形成はトリアルキルシリルニトリルの
1モル当たり1モルからトリアルキルシリルニトリルの
3モル当たり1モルに減少することができることに注意
すべきである。また、触媒、例えば、アルカリヨウ化物
またはイオン交換樹脂はもはや不必要である。
【0020】空間収率は溶媒不含方法により実質的に改
良ことができ、そして生成物は蒸留を使用してあるいは
使用しないで高い純度で得ることができる。毒性生成物
の取り扱いを制限しかつ収率および純度を最大するため
に、溶媒の不存在は好ましい。溶媒を使用する場合、溶
媒、例えば、ヘキサン、オクタン、トルエン、クロロカ
ーボンなどは好ましい。この反応は、水が生成物を分解
するので、実質的に無水条件下に実施しなくてはならな
い。こうして、反応器および試薬の両者は開始前に注意
して乾燥すべきである。反応器が1,000ppmより
少ない水を含有する場合、反応条件は実質的に無水であ
る。
【0021】反応式IまたはIIに従う反応は、0℃〜
60℃、好ましくは5℃〜25℃の示唆する範囲内の温
度において実施すべきである。この反応は0℃より低い
か、あるいは60℃を越える温度において実施すること
ができるが、そのように実施するとき利点は得られな
い。さらに、異なる反応成分を使用する場合あるいは反
応を圧力下に実施する場合、示唆した範囲はまた有用で
ある。
【0022】不活性ガスの雰囲気は適用することができ
るが、必要ではない。不活性ガスを使用する場合、好ま
しいガスはコストおよび入手可能性のために窒素であ
る。他の不活性ガス、例えば、ヘリウムおよびアルゴン
をまた使用することができる。不活性ガスのわずかの正
圧は不活性雰囲気を維持するために十分である。
【0023】最初に、乾燥した反応器にハロゲン化トリ
アルキルシリルおよびヘキサアルキルジシラザン(反応
式I)またはトリアルキルシリルアミン(反応式II)
を供給し、そして混合物を撹拌することは有利である。
また、シアン化水素をこの混合物を5℃の温度において
することは有利である。シアン化水素を添加していると
き、反応混合物を徐々に15℃まで加温することが好ま
しい。シアン化水素の添加が終わった後、トリアルキル
シリルニトリルへの完全な変換は20℃においてほぼ1
〜36時間で完結することができる。
【0024】この方法により得られるトリアルキルシリ
ルニトリルは、ハロゲン化アンモニウムの副生物からの
濾過により精製することができる。ハロゲン化アンモニ
ウムは任意の無水溶媒で洗浄して、副生物の中に残留す
る微量のトリアルキルシリルニトリルを回収することが
できる。本発明により得られるトリアルキルシリルニト
リルの収率は理論値の90%を越える。得られるトリア
ルキルシリルニトリルの純度は、ガスクロマトグラフィ
ーの分析により決定して97%より大きい。
【0025】シアン化水素の発生を回避するために、ト
リアルキルシリルニトリル生成物はヒドロキシル溶媒の
湿気と接触させるべきではない。ハロゲン化アンモニウ
ム副生物は、少量のシアン化物を含有すると考えられ、
そしてそれに応じて取り扱わなくてはならない。
【0026】
【実施例】次の実施例によって本発明をさらに説明す
る。
【0027】実施例1 トリメチルシリルニトリルの製造 180g(1.66モル)の塩化トリメチルシリルおよ
び269g(1.66モル)のヘキサメチルジシラザン
を乾燥した反応器に乾燥窒素の雰囲気下に添加し、そし
て撹拌した。次いで反応器を5℃の温度に冷却し、そし
て135g(5.00モル)のシアン化水素を0.5時
間かけて供給した。シアン化水素の添加の間に、反応混
合物を15℃の温度まで加温させた。シアン化水素の添
加後、反応混合物をほぼ20℃の温度において1時間撹
拌した。トリメチルシリルニトリルを窒素雰囲気下に塩
化アンモニウムの白色沈澱から濾過した。塩化アンモニ
ウムをヘキサン(4×250ml)で洗浄して、副生物
とともに残る残留トリメチルシリルニトリルを得た。溶
媒を蒸留により除去し、そして448gのトリメチルシ
リルニトリルが淡黄色残留物として単離された。合計の
収率は理論値の98.2%の純粋な生成物であった。
【0028】実施例2 フェニルジメチルシリルニトリルの製造 56.8g(0.33モル)のフェニルジメチルクロロ
シランおよび95.0g(0.33モル)の1,3−ジ
フェニルテトラメチルシラザンを乾燥反応器に乾燥窒素
雰囲気下に添加し、撹拌しそして5℃の温度に冷却し
た。次いで27g(1.00モル)のシアン化水素を反
応混合物に0.25時間かけて添加し、その間反応混合
物を20℃の温度まで加温させた。シアン化水素を完全
に添加した後、反応混合物を20℃において24時間撹
拌した。塩化アンモニウムの沈澱を濾過により除去し、
そしてヘキサン(2×100ml)で洗浄した。溶媒を
濾過により除去し、そして合計137gの量のフェニル
ジメチルシリルニトリルが淡黄色液体として得られた。
収率は理論値の85.1%の生成物であり、この生成物
は少量の出発クロロシランおよびジシラザンで汚染され
ていた。
【0029】実施例3 t−ブチルジメチルシリルニトリル 乾燥窒素の雰囲気を有する乾燥反応器に、溶媒として1
00mlのペンタン、37.6g(0.25モル)の塩
化t−ブチルジメチルシリルおよび32.7g(0.2
5モル)のt−ブチルジメチルシリルアミンを供給し
た。この反応器を5℃の温度に冷却した。次いで13.
5g(0.50モル)のシアン化水素を0.25時間か
けて添加し、その間に反応混合物を20℃の温度に加温
させた。シアン化水素の添加後、反応混合物20℃にお
いて12時間撹拌した。塩化アンモニウムの沈澱を反応
混合物から窒素雰囲気下に濾過した。次いで、除去した
塩化アンモニウムをペンタン(2×100ml)で洗浄
した。合計61gのt−ブチルジメチルシリルニトリル
が得られ、これは理論値の86.5%の生成物であり、
この生成物は少量の出発クロロシランで汚染されてい
た。
【0030】実施例4 t−ブチルジフェニルシリルニトリルの製造 乾燥した反応器に前以て供給した25.7g(0.10
モル)の塩化t−ブチルジフェニルシリル、25.5g
(0.10モル)のt−ブチルジフェニルシリルアミン
および溶媒として50mlのトルエンの撹拌した混合物
に、5.4g(0.20モル)のシアン化水素を0.2
5時間かけて添加し、そして5℃の温度に冷却した。添
加の間に、反応混合物を20℃の温度まで加温させ、そ
の間塩化アンモニウムの白色固体が沈澱した。シアン化
水素の完全な添加後、反応混合物を20℃において撹拌
し、窒素雰囲気下に濾過し、そして塩化アンモニウムの
ケークをトルエン(2×50ml)で洗浄した。一緒に
した濾液を蒸留して溶媒を除去し、そして45gのt−
ブチルジフェニルシリルニトリル(理論値の85%)が
無色の油(沸点150〜151℃/3mmHg)として
単離された。
【0031】実施例5 トリ−n−ヘキシルシリルニトリルの製造 乾燥した反応器に前以て供給した16.0g(0.05
モル)の塩化トリ−n−ヘキシルおよび15.0g
(0.05モル)のトリ−n−ヘキシルシリルアミンの
撹拌した混合物に、2.7g(0.10モル)のシアン
化水素を0.25時間かけて添加し、そして5℃に冷却
した。添加の間に、反応混合物を20℃の温度に加温さ
せ、塩化アンモニウムの白色固体が沈澱する。シアン化
水素の完全な添加後、反応混合物を20℃において24
時間撹拌した。次いで反応混合物を窒素雰囲気下に濾過
し、そして塩化アンモニウムのケークをジエチルエーテ
ル(2×25ml)で洗浄した。一緒にした濾液を蒸留
して溶媒を除去し、そして25gのトリ−n−ヘキシル
シリルニトリル(理論値の81%)が無色の油(沸点1
49〜151℃/0.2mmHg)として単離された。
【0032】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0033】1.ハロゲン化トリアルキルシリル/ヘキ
サアルキルジシラザン/シアン化水素のモル比が実質的
に1:1:3である、実質的に無水条件下に、ハロゲン
化トリアルキルシリルおよびヘキサアルキルジシラザン
をシアン化水素と反応させることからなる、トリアルキ
ルシリルニトリルを製造する方法。
【0034】2.ハロゲン化トリアルキルシリル/トリ
アルキルシリルアミン/シアン化水素のモル比が実質的
に1:1:2である、実質的に無水条件下に、ハロゲン
化トリアルキルシリルおよびトリアルキルシリルアミン
をシアン化水素と反応させることからなる、トリアルキ
ルシリルニトリルを製造する方法。
【0035】3.反応を0℃〜60℃の温度範囲内で実
施する、上記第1項記載の方法。
【0036】4.反応を0℃〜60℃の温度範囲内で実
施する、上記第2項記載の方法。
【0037】5.反応を5℃〜25℃の温度範囲内で実
施する、上記第1項記載の方法。
【0038】6.反応を5℃〜25℃の温度範囲内で実
施する、上記第2項記載の方法。
【0039】7.反応を溶媒中で実施する上記第1項記
載の方法。
【0040】8.反応を溶媒中で実施する上記第2項記
載の方法。
【0041】9.溶媒がペンタンである、上記第7項記
載の方法。
【0042】10.溶媒がペンタンである、上記第8項
記載の方法。
【0043】11.反応を不活性雰囲気下に実施する、
上記第1項記載の方法。
【0044】12.反応を不活性雰囲気下に実施する、
上記第2項記載の方法。
【0045】13.実質的に無水条件下に、(R1
(R22Si−Xおよび(R1)(R22Si−NH−
Si(R1)(R22(式中、XはCl、BrまたはI
であり、そしてR1はt−ブチルまたはアリール基であ
り、そしてR2はC−Cアルキル基である)をシア
ン化水素と反応させることからなる、(R1)(R22
Si−CNを製造する方法。
【0046】14.実質的に無水条件下に、(R1
(R22Si−Xおよび(R1)(R22Si−NH
2(式中、XはCl、BrまたはIであり、そしてR1
t−ブチルまたはアリール基であり、そしてR2はC
−Cアルキル基である)をシアン化水素と反応させる
ことからなる、(R1)(R22Si−CNを製造する
方法。
【0047】15.実質的に無水条件下に、(R)3
i−Xおよび(R)3Si−NH−(R)3(式中、Xは
Cl、BrまたはIであり、そしてRはC−Cアル
キル基である)をシアン化水素と反応させることからな
る、(R)3Si−CNを製造する方法。
【0048】16.実質的に無水条件下に、(R)3
i−Xおよび(R)3Si−NH2(式中、XはCl、B
rまたはIであり、そしてRはC−Cアルキル基で
ある)をシアン化水素と反応させることからなる、
(R)3Si−CNを製造する方法。
【0049】17.Rがメチル基であり、そしてXがC
lである、上記第15項記載の方法。
【0050】18.R1がフェニル基であり、R2がメチ
ル基であり、そしてXがClである、上記第13項記載
の方法。
【0051】19.R1がt−ブチル基であり、R2がメ
チル基であり、そしてXがClである、上記第14項記
載の方法。
【0052】20.シアン化水素、(R1)(R22
i−Xおよび(R1)(R22Si−NH−Si(R1
(R22または(R1)(R22Si−NH2(式中、X
はCl、BrまたはIであり、そしてR1はt−ブチル
またはアリール基であり、そしてR2はC−Cアル
キル基である)からなる(R1)(R22Si−CNを
製造するための実質的に無水の反応混合物。
【0053】21.シアン化水素、(R)3Si−Xお
よび(R)3Si−NH−(R)3または(R)3Si−
NH2(式中、XはCl、BrまたはIであり、そして
RはC−Cアルキル基である)からなる(R)3
i−CNを製造するための実質的に無水の反応混合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ブイ・ジヨン アメリカ合衆国ペンシルベニア州19067ヤ ードレイ・ウオードドライブ1207 (72)発明者 ラム・アール・チヤウラ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19020ベ ンサレム・ワシントンレイン6218 (72)発明者 チトウール・エス・スブラマニアム アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08824 ケンドールパーク・ウイーラーロード13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化トリアルキルシリル/ヘキサ
    アルキルジシラザン/シアン化水素のモル比が実質的に
    1:1:3である、実質的に無水条件下に、ハロゲン化
    トリアルキルシリルおよびヘキサアルキルジシラザンを
    シアン化水素と反応させることからなる、トリアルキル
    シリルニトリルを製造する方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化トリアルキルシリル/トリア
    ルキルシリルアミン/シアン化水素のモル比が実質的に
    1:1:2である、実質的に無水条件下に、ハロゲン化
    トリアルキルシリルおよびトリアルキルシリルアミンを
    シアン化水素と反応させることからなる、トリアルキル
    シリルニトリルを製造する方法。
  3. 【請求項3】 実質的に無水条件下に、(R1)(R2
    2Si−Xおよび(R1)(R22Si−NH−Si(R
    1)(R22(式中、XはCl、BrまたはIであり、
    そしてR1はt−ブチルまたはアリール基であり、そし
    てR2はC−Cアルキル基である)をシアン化水素
    と反応させることからなる、(R1)(R22Si−C
    Nを製造する方法。
  4. 【請求項4】 実質的に無水条件下に、(R1)(R2
    2Si−Xおよび(R1)(R22Si−NH2(式中、
    XはCl、BrまたはIであり、そしてR1はt−ブチ
    ルまたはアリール基であり、そしてR2はC−C
    ルキル基である)をシアン化水素と反応させることから
    なる、(R1)(R22Si−CNを製造する方法。
  5. 【請求項5】 実質的に無水条件下に、(R)3Si−
    Xおよび(R)3Si−NH−(R)3(式中、XはC
    l、BrまたはIであり、そしてRはC−Cアルキ
    ル基である)をシアン化水素と反応させることからな
    る、(R)3Si−CNを製造する方法。
  6. 【請求項6】 実質的に無水条件下に、(R)3Si−
    Xおよび(R)3Si−NH2(式中、XはCl、Brま
    たはIであり、そしてRはC−Cアルキル基であ
    る)をシアン化水素と反応させることからなる、(R)
    3Si−CNを製造する方法。
  7. 【請求項7】 シアン化水素、(R1)(R22Si−
    Xおよび(R1)(R22Si−NH−Si(R1)(R
    22または(R1)(R22Si−NH2(式中、XはC
    l、BrまたはIであり、そしてR1はt−ブチルまた
    はアリール基であり、そしてR2はC−Cアルキル
    基である)からなる(R1)(R22Si−CNを製造
    するための実質的に無水の反応混合物。
  8. 【請求項8】 シアン化水素、(R)3Si−Xおよび
    (R)3Si−NH−(R)3または(R)3Si−NH2
    (式中、XはCl、BrまたはIであり、そしてRはC
    −Cアルキル基である)からなる(R)3Si−C
    Nを製造するための実質的に無水の反応混合物。
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