JPH06314813A - pin型受光素子、その製造方法及び光電子集積回路 - Google Patents

pin型受光素子、その製造方法及び光電子集積回路

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Publication number
JPH06314813A
JPH06314813A JP6025319A JP2531994A JPH06314813A JP H06314813 A JPH06314813 A JP H06314813A JP 6025319 A JP6025319 A JP 6025319A JP 2531994 A JP2531994 A JP 2531994A JP H06314813 A JPH06314813 A JP H06314813A
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JP
Japan
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layer
semiconductor layer
mesa
type
type semiconductor
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Application number
JP6025319A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yano
浩 矢野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗電流の低減によって素子特性が向上するp
in型受光素子及びその製造方法と、このpin型受光
素子及び電子回路素子の集積化によって受信感度が向上
する光電子集積回路とを提供する。 【構成】 この光電子集積回路には、pin−PD10
a及びHEMT20がモノリシックに集積化されてい
る。pin−PD10aでは、半導体基板1上にn型半
導体層11、i型半導体層12a及びp型半導体層13
cが順次積層され、メサ型に順次成形されている。第1
のメサは主にp型半導体層13cからなり、第2のメサ
はi型半導体層12aからなる。第1のメサと第2のメ
サとの境界面は、p型半導体層13cとi型半導体層1
2aとの接合面に一致するように形成されている。しか
も、第1のメサの径は、第2のメサの径よりも小さく形
成されている。そのため、逆バイアスの印加によってp
型半導体層13cから伸びる空乏層はi型半導体層12
aの内部にとどまり、第1および第2のメサの表面に到
達して露出することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信等に用
いられるpin型受光素子及びその製造方法と、pin
型受光素子及び電子回路素子をモノリシックに集積化し
た光電子集積回路とに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ファイバ通信等では、受光素
子、特に光電子集積回路においてFET(Field Effect
Transistor )等の電子回路素子とモノリシックに集積
化して搭載される受光素子として、pin−PD(Phot
o Diode)が用いられている。このpin−PDは、集積
の容易さや素子間の絶縁の容易さなどの点から主として
メサ型に成形されている。
【0003】従来のpin−PDとして例えば、半絶縁
性のInPからなる半導体基板上にn型半導体層、i型
半導体層及びp型半導体層を順次積層した後、各半導体
層にメサ加工を施し、これらの表面を絶縁層で保護して
形成されているものがある。
【0004】なお、このようなメサ型pin−PDに関
する先行技術としては、"Inst.Phys.Conf.,ser.no.96,c
hap.8,Int.Symp.GaAs and Related Compounds,pp.571-5
74,1988","IEEE Photon.Technol.Lett.,vol.2,no.7,pp.
505-506,1990","Electron.Lett.,vol.26,no.5,pp.305-3
07,1990"などに詳細に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のメサ型pi
n−PDにおいては、逆バイアスの印加電圧によってp
型半導体層から伸びる空乏層が主にi型半導体層からな
るメサの表面に露出する。すなわち、空乏層はi型半導
体層の側面とその表面を保護する絶縁層との界面にまで
到達してしまう。そのため、界面準位に応じてp型半導
体層からi型半導体層に至るメサの表面を流れる暗電流
が発生する。したがって、暗電流の発生が増大するとい
う問題がある。
【0006】さらに、このようなpin−PDと電子回
路素子とを集積化した光電子集積回路では、暗電流の発
生によって雑音が増加する。そのため、受信感度の劣化
が増大するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、暗電流の低減によって素子特性が
向上するpin型受光素子及びその製造方法と、このp
in型受光素子及び電子回路素子の集積化によって受信
感度が向上する光電子集積回路とを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のpin型受光素
子は、上記の目的を達成するために、半導体基板と、こ
の半導体基板上に形成されてn型不純物をドープしたn
型半導体層と、このn型半導体層上に形成されてオーミ
ック接触性を有するn型オーミック電極層と、n型半導
体層上に不純物を故意にドープしないi型半導体層とp
型不純物をドープしたp型半導体層とを順次積層して成
形されたメサ部と、p型半導体層上に形成されてオーミ
ック接触性を有するp型オーミック電極層とを備え、メ
サ部におけるp型半導体層の周縁部はp型半導体層とi
型半導体層との接合面に実質的に一致する深さまで除去
されていることを特徴とする。
【0009】ここで、上記接合面に実質的に一致する上
記深さは、p型半導体層からi型半導体層に向けてメサ
部の表面を流れる暗電流が抑制されるように、設定され
ていることを特徴としてもよい。
【0010】また、上記接合面に接して形成されてp型
半導体層と異なるエッチング選択性を有するエッチング
ストップ用半導体層をさらに備えることを特徴としても
よい。p型半導体層はGaInAsまたはGaInAs
Pから形成されており、エッチングストップ用半導体層
はInPから形成されていることが好適である。p型半
導体層はGaInAsまたはGaInAsPから形成さ
れており、エッチングストップ用半導体層はp型半導体
層を構成するGaInAsまたはGaInAsPより大
きいバンドギャップエネルギーを有するGaInAsP
から形成されていることが好適である。
【0011】また、上記エッチングストップ用半導体層
はさらにi型半導体層と異なるエッチング選択性を有す
ることを特徴としてもよい。i型半導体層はGaInA
sまたはGaInAsPから形成されており、エッチン
グストップ用半導体層はInPから形成されていること
が好適である。i型半導体層はGaInAsまたはGa
InAsPから形成されており、エッチングストップ用
半導体層はi型半導体層を構成するGaInAsまたは
GaInAsPより大きいバンドギャップエネルギーを
有するGaInAsPから形成されていることが好適で
ある。
【0012】また、上記i型半導体層はGaInAsか
ら形成されていることを特徴としてもよい。
【0013】また、本発明のpin型受光素子の製造方
法は、上記の目的を達成するために、半導体基板上に、
n型不純物をドープしたn型半導体層、不純物を故意に
ドープしないi型半導体層、エッチングストップ用半導
体層及びこのエッチングストップ用半導体層と異なるエ
ッチング選択性を有してp型不純物をドープしたp型半
導体層とを順次積層して形成する第1の工程と、エッチ
ングストップ用半導体層が露出する深さまでp型半導体
層の周辺部を除去し、p型半導体層からなる第1のメサ
を形成する第2の工程と、エッチングストップ用半導体
層及びi型半導体層の周辺部を順次除去し、エッチング
ストップ用半導体層の中央部上に第1のメサを配置して
エッチングストップ用半導体層及びi型半導体層からな
る第2のメサを形成する第3の工程と、n型半導体層上
にオーミック接触性を有するn型オーミック電極層を形
成するとともに、p型電極層上にオーミック接触性を有
するp型オーミック電極層を形成する第4の工程とを備
えることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の光電子集積回路は、上記
の目的を達成するために、本発明のpin型受光素子
と、このpin型受光素子に電気接続して半導体基板上
にモノリシックに形成された電子回路素子とを備え、p
in型受光素子及び電子回路素子を集積化したことを特
徴とする。なお、電子回路素子は、電界効果トランジス
タであることを特徴としてもよい。電子回路素子は、バ
イポーラトランジスタであることを特徴としてもよい。
【0015】
【作用】本発明のpin型受光素子においては、メサ部
におけるp型半導体層の周縁部がp型半導体層とi型半
導体層との接合面に一致する深さまで除去されることに
より、p型半導体層からなる第1のメサとi型半導体層
からなる第2のメサとが形成されている。逆バイアスの
印加電圧によって伸びる空乏層は、p型半導体層からn
型半導体層に向けて層厚方向にi型半導体層の内部をほ
ぼ貫くように拡がる。
【0016】ここで、第1のメサの径は第2のメサの径
よりも小さいことにより、p型半導体層から伸びる空乏
層は径方向において第1のメサの径以上にほとんど拡が
らない。そのため、この空乏層は第2のメサの表面に到
達して露出することはない。また、第1のメサと第2の
メサとの境界面はp型半導体層とi型半導体層との接合
面に一致していることにより、p型半導体層から伸びる
空乏層は層厚方向において第1のメサの内部でほとんど
拡がらない。そのため、この空乏層は第1のメサの表面
に到達して露出することはない。
【0017】したがって、空乏層が第1及び第2のメサ
の表面に到達して露出することはない。すなわち、空乏
層はi型半導体層の側面とその表面を保護する絶縁層と
の界面にまで到達してしない。この結果、p型半導体層
からi型半導体層に至るメサの表面を界面準位に応じて
流れる暗電流は低減する。
【0018】また、エッチングストップ用半導体層がp
型半導体層とi型半導体層との接合面に接して形成され
ている場合、エッチングストップ用半導体層上のp型半
導体層に対する所定のエッチング工程は、そのままエッ
チングストップ用半導体層下のi型半導体層に対してそ
のまま連続して及ぶことはない。というのは、エッチン
グストップ用半導体層がp型半導体層と異なるエッチン
グ選択性を有するので、p型半導体層に対する所定のエ
ッチング工程がエッチングストップ用半導体層に到達す
ると、エッチング速度が抑制されたり、実質的にほとん
ど零になったりするからである。そのため、第1のメサ
と第2のメサとの境界面は、p型半導体層とi型半導体
層との接合面にほぼ一致するように再現性良く設定され
る。
【0019】また、エッチングストップ用半導体層がi
型半導体層に含まれてp型半導体層とi型半導体層との
接合面の近傍に形成されている場合、エッチングストッ
プ用半導体層上のp型半導体層に対する所定のエッチン
グ工程は、そのままエッチングストップ用半導体層下の
i型半導体層に対してそのまま連続して及ぶことはな
い。というのは、エッチングストップ用半導体層がp型
半導体層及びi型半導体層と異なるエッチング選択性を
有するので、p型半導体層に対する所定のエッチング工
程がエッチングストップ用半導体層に到達すると、エッ
チング速度が抑制されたり、実質的にほとんど零になっ
たりするからである。そのため、第1のメサと第2のメ
サとの境界面は、p型半導体層とi型半導体層との接合
面にほぼ一致するように再現性良く設定される。
【0020】さらに、本発明の光電子集積回路において
は、半導体基板上に本発明に係るpin型受光素子と電
子回路素子とがモノリシックに集積化されている。ここ
で、pin型受光素子では暗電流の発生が低減してい
る。そのため、電子回路素子では雑音の発生が減少する
ので、受信感度が向上する。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成および作用
について、図1ないし図15を参照して説明する。な
お、図面の説明においては同一の要素には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率
は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0022】図1は、本発明のpin型受光素子に係る
第1実施例の構造を示す断面図である。このpin型受
光素子では、半導体基板1上にn−PD層11、i−P
D層12a及びp−PD層13cが順次積層されてい
る。これらp−PD層13c、i−PD層12a及びn
−PD層11はメサ型に順次成形され、それぞれ第1の
メサ、第2のメサ及び第3のメサを円錐台状に構成して
いる。n−PD層11上には、n−オーミック電極層1
4が所定位置に形成されている。p−PD層13c上に
は、p−オーミック電極層15a及び15bが所定位置
に形成されている。なお、各メサの表面上には、図示し
ないパッシベーション層が形成されている。
【0023】半導体基板1は、Feを所定のドーパント
濃度でドープしたInPからなり、半絶縁性を有する。
n−PD層11は、Siをドーパント濃度約2×1018
cm-3でドープしたInPからなり、層厚300〜50
0nm程度でn型導電性を有する。i−PD12aは、
ドーパントを故意にドープしていない(ドーパント濃度
1×1015〜2×1015cm-3程度の)GaInAsま
たはGaInAsPからなり、層厚約2.0〜2.5μ
mで高抵抗性を有する。p−PD層13cは、Znをド
ーパント濃度約1×1019cm-3でドープしたGaIn
AsまたはGaInAsPからなり、層厚約100nm
でp型導電性を有する。
【0024】主にp−PD層13cからなる第1のメサ
は、直径約100μmを有する。主にi−PD層12a
からなる第2のメサは、直径約120μmを有する。主
にn−PD層11からなる第3のメサは、直径140〜
150μm程度を有する。n−オーミック電極層14は
AuGe/Niからなり、n−PD層11に対して良好
なオーミック接触性を有する。p−オーミック電極層1
5a及び15bはTi/Pt/Auからなり、p−PD
層13cに対して良好なオーミック接触性を有する。図
示しないパッシベーション層はSiNからなり、絶縁性
を有する。
【0025】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、p−PD層13cとi−PD層
12aとの接合面に一致するように形成されている。な
お、実際には製造工程における精度上の問題から、第1
及び第2のメサの境界面はp−PD層13c及びi−P
D層12aの接合面の下方近傍に位置するように形成さ
れている。そのため、第1のメサは主としてp−PD層
13cからなり、i−PD層12aの一部分を含んでい
る。第2のメサは、第1のメサに含まれないi−PD層
12aのその他の部分からなる。
【0026】次に、pin型受光素子の上記第1実施例
の作用について説明する。
【0027】このpin型受光素子では、主にp−PD
層13cからなる第1のメサと主にi−PD層12aか
らなる第2のメサとが形成されている。逆バイアスの印
加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層13cから
n−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層12aの
内部をほぼ貫くように拡がる。
【0028】ここで、第1のメサの径は第2のメサの径
よりも小さいことにより、p−PD層13cから伸びる
空乏層は径方向において第1のメサの径以上にほとんど
拡がらない。そのため、この空乏層は第2のメサの表面
に到達して露出することはない。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面はp−PD層13cとi−PD層1
2aとの接合面に一致し、p−PD層13cにおけるキ
ャリア濃度がi−PD層12aにおけるキャリア濃度よ
りも大きいことにより、p−PD層13cから伸びる空
乏層は層厚方向において第1のメサの内部でほとんど拡
がらない。そのため、この空乏層は第1のメサの表面に
到達して露出することはない。
【0029】したがって、空乏層が第1及び第2のメサ
の表面に到達して露出することはない。すなわち、空乏
層はi−PD層12aの側面とその表面を保護する図示
しないパッシベーション層との界面にまで到達してしな
い。この結果、p−PD層13cからi−PD層12a
に至るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗電流は低
減する。
【0030】図2は、pin型受光素子の上記第1実施
例に関する変形例の構造を示す断面図である。このpi
n型受光素子は、上記第1実施例とほぼ同様に構成され
ている。上記第1実施例とほぼ同様に、第1のメサの径
は第2のメサの径よりも小さく形成されている。また、
第1のメサと第2のメサとの境界面は、p−PD層13
cとi−PD層12aとの接合面に一致するように形成
されている。
【0031】ただし、上記第1実施例と違い、実際には
製造工程における精度上の問題から、第1及び第2のメ
サの境界面はp−PD層13c及びi−PD層12aの
接合面の上方近傍に位置するように形成されている。そ
のため、第2のメサは主としてi−PD層12aからな
り、p−PD層13cの一部分を含んでいる。第1のメ
サは、第2のメサに含まれないp−PD層13cのその
他の部分からなる。
【0032】なお、このようなpin型受光素子の構成
によれば、上記第1実施例とほぼ同様に動作が得られ
る。
【0033】次に、pin型受光素子の上記第1実施例
の製造工程について説明する。図3は、pin型受光素
子の上記第1実施例における製造工程を順次示す工程断
面図である。
【0034】まず、通常のOMVPE(Organic Metall
ic Vapor Phase Epitaxy )法を用いて半導体基板1上
にn−PD層11、i−PD層12a及びp−PD層1
3cを順次積層する(図3(a)図示)。
【0035】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてp−PD層13c上に所定円状の第1マスクパタ
ーンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いてリ
ン酸(H3 PO4 )系のエッチング液でp−PD層13
cをメサ型に加工して第1のメサを形成する。ここで
は、p−PD層13に対するエッチング速度をあらかじ
め計測しておき、このエッチング速度に基づいたエッチ
ング時間の測定によってエッチング深さをp−PD層1
3cの層厚に一致するように制御する。さらに、通常の
フォトリソグラフィ技術を用いてp−PD層13c及び
i−PD層12a上に所定円状の第2マスクパターンを
形成し、通常のウェットエッチング法を用いてリン酸系
のエッチング液でi−PD層12aをメサ型に加工して
第2のメサを形成する。ここでは、第2マスクパターン
の径は第1マスクパターンの径よりも大きい。また、i
−PD層12aとn−PD層11とのエッチング選択性
が異なることから、エッチング深さがn−PD層11の
表面に到達すると、i−PD層12aに対するエッチン
グは停止する(図3(b)図示)。
【0036】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてn−PD層11上に所定円状の第3マスクパター
ンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いて塩酸
(HCl)系のエッチング液でn−PD層11をメサ型
に加工して第3のメサを形成する(図3(c)図示)。
【0037】続いて、通常のプラズマCVD(Chemical
Vapor Deposition )法を用いてn−PD層11、i−
PD層12a及びp−PD層13c上に図示しないパッ
シベーション層を堆積し、通常のRIE(Reactive Ion
Etching)法を用いてn−PD層11及びp−PD層1
3cの所定位置上のパッシベーション層を除去して電極
形成用開口を形成する。さらに、通常の真空蒸着法を用
いてn−PD層11上の電極形成用開口にn−オーミッ
ク電極層14を堆積し、p−PD層13c上の電極形成
用開口にp−オーミック電極層15a及び15bを堆積
する(図3(d)図示)。
【0038】次に、pin型受光素子の上記第1実施例
の実験について説明する。図4は、pin型受光素子に
おいて暗電流を計測する測定系の構成を示す模式構成図
である。
【0039】この測定系として、暗箱30及び計測器3
1を設置した。暗箱30の内部に、暗電流計測の対象と
なるpin型受光素子を設置した。計測器31では、一
方の端子に同軸ケーブル32aを接続し、他方の端子に
同軸ケーブル32bを接続した。同軸ケーブル32aの
先端に接続したプローブ33aをpin型受光素子のp
−オーミック電極層に接触させ、同軸ケーブル32bの
先端に接続したプローブ33bをpin型受光素子のn
−オーミック電極層に接触させた。
【0040】暗箱30として、黒色の内面を有して外光
を完全に遮蔽するカバーで覆われているものを用いた。
計測器31として、半導体パラメータ・アナライザ(Y
HP製4145B)を用いた。なお、実験条件として環
境温度を約300Kに設定した。
【0041】図5は、一般のpin型受光素子における
メサ径と暗電流との関係を示すグラフである。横軸は、
p型半導体層とi型半導体層とから構成されたメサの直
径を対数で示している。縦軸は、発生する暗電流の電流
値を対数で示している。
【0042】図5に測定結果を示す検証実験は、p型半
導体層及びi型半導体層からなるメサ径を種々に設定し
た一般のpin型受光素子に対し、図4に示す測定系を
用いて暗電流計測を行った。実験条件として、環境温度
を約300Kに設定した。
【0043】図5に示すように、メサ径が大きくなるほ
ど、発生する暗電流は増大するという傾向がある。すな
わち、メサ径が約100μm前後の場合、暗電流の発生
量はメサ径の1乗に依存した線形性を有し、メサ径が約
1mm以上の場合、暗電流の発生量はメサ径の2乗に依
存した線形性を有しているように近似される。この結
果、計測されている暗電流には、メサの側面とその表面
を保護するパッシベーション層との界面をその界面準位
に応じて流れる暗電流が大きく寄与していることが推察
される。
【0044】図6及び図7は、pin型受光素子の上記
第1実施例における半導体層の接合面に対するメサの境
界面の位置と暗電流の電流値との関係を示すグラフであ
る。横軸は、p−PD層13cとi−PD層12aとの
接合面の位置を原点とし、主にp−PD層13cからな
る第1のメサと主にi−PD層12aからなる第2のメ
サとの境界面までの距離を示しており、半導体基板1か
ら上述した接合面へ向かう方向を正の方向としている。
縦軸は、発生する暗電流の電流値を対数で示している。
【0045】図6に測定結果を示す初期実験は、半導体
接合面とメサ境界面との間隔を種々に設定したpin型
受光素子の上記第1実施例に対し、図4に示す測定系を
用いて暗電流計測を行った。図7に測定結果を示す再現
実験は、図6に測定結果を示した実験を追試するために
行った。このような2つの実験における実験条件とし
て、第1のメサの直径を約100μmとして一定に設定
し、環境温度を約300Kに設定した。また、再現実験
では、横軸に対する値がマイナス側になるpin型受光
素子を測定対象に用いなかったので、初期の実験に対す
る比較のために図6に示す一方の実線を図7に点線とし
て示している。
【0046】図6及び図7に示すように、2つの実験に
おける測定結果はほぼ同様に、第1及び第2のメサの境
界面がp−PD層13c及びi−PD層12aの接合面
に接近するほど、発生する暗電流は低減するという傾向
がある。これらの結果、暗電流を実用的な値である数十
nA以下に低減するためには、第1及び第2のメサの境
界面と、p−PD層13c及びi−PD層12aの接合
面との間隔を約25〜50nm程度以下に設定すればよ
いことが推察される。
【0047】図8は、本発明の光電子集積回路に係る第
1実施例の構造を示す断面図である。半導体基板1上に
は、pin−PD10a及びHEMT(High Electron
Mobility Transistor )20がモノリシックに集積化さ
れている。この光電子集積回路では、半導体基板1上に
バッファ層21、チャネル層22、電子供給層23、n
−PD層11、i−PD層12a及びp−PD層13c
が順次積層されている。
【0048】pin−PD10aでは、p−PD層13
c、i−PD層12a及びn−PD層11はメサ型に順
次成形され、それぞれ第1のメサ、第2のメサ及び第3
のメサを円錐台状に構成している。n−PD層11上に
は、n−オーミック電極層14が所定位置に形成されて
いる。p−PD層13c上には、p−オーミック電極層
15a及び15bが所定位置に形成されている。なお、
pin−PD10aはpin型受光素子の上記第1実施
例と同様に構成されている。
【0049】HEMT20では、p−PD層13c、i
−PD層12a及びn−PD層11が順次除去され、電
子供給層23、チャネル層22及びバッファ層21がp
in−PD10aの領域と分離するように成形されてい
る。電子供給層23上には、ゲート電極層24、オーミ
ック電極層25a及び25bが所定位置に形成されてい
る。ここで、電子供給層23におけるゲート電極層24
の形成領域は所定深さの凹部に成形されたリセス構造を
有し、その深さによって閾値電圧等の素子特性が制御さ
れている。
【0050】pin−PD10a及びHEMT20の各
半導体層の表面には、パッシベーション層2が形成され
ている。pin−PD10aのn−オーミック電極層1
4とHEMT20のオーミック電極層25aとの間に
は、配線層3が形成されている。pin−PD10aの
p−オーミック電極層15aと図示しない隣接する素子
の電極層との間には、配線層4が形成されている。HE
MT20のオーミック電極層25bと図示しない隣接す
る素子の電極層との間には、配線層5が形成されてい
る。
【0051】バッファ層21は、ドーパントを故意にド
ープしていないInPからなり、層厚200〜300n
m程度を有する。チャネル層22は、ドーパントを故意
にドープしていないGaInAsからなり、層厚50〜
100nm程度を有する。電子供給層23は、Siをド
ーパント濃度5×1017〜1×1018cm-3程度でドー
プしたAlInAsからなり、層厚100〜150nm
程度でn型導電性を有する。ゲート電極層24はTi/
Pt/Auからなり、電子供給層24に対して良好なシ
ョットキー接触性を有する。オーミック電極層25a及
び25bはAuGe/Niからなり、電子供給層24に
対して良好なオーミック接触性を有する。パッシベーシ
ョン層2はSiNからなり、絶縁性を有する。配線層3
〜5はAlからなり、隣接する素子間を電気的に接続す
る。
【0052】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、p−PD層13cとi−PD層
5との接合面に一致するように形成されている。
【0053】次に、光電子集積回路の上記第1実施例の
作用について説明する。
【0054】この光電子集積回路では、半導体基板1上
にpin−PD10a及びHEMT20がモノリシック
に集積化されている。pin−PD10aでは、逆バイ
アスの印加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層1
3cからn−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層
12aの内部をほぼ貫くように拡がる。pin型受光素
子の上記第1実施例と同様に、第1のメサの径は第2の
メサの径よりも小さく、かつ第1及び第2のメサの境界
面はp−PD層13c及びi−PD層12aの接合面に
一致しているので、逆バイアスの印加電圧によって伸び
る空乏層は第1及び第2のメサの表面に到達して露出す
ることはない。すなわち、空乏層はi−PD層12aの
側面とパーッシベーション層2との界面にまで到達して
しない。
【0055】そのため、p−PD層13cからi−PD
層12aに至るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗
電流は低減する。したがって、HEMT20では、配線
層2を介してオーミック電極層25aに入力する雑音信
号が減少するので、pin−PD10aで受光する光信
号に対する受信感度が向上する。
【0056】図9は、本発明のpin型受光素子に係る
第2実施例の構造を示す断面図である。このpin型受
光素子では、半導体基板1上にn−PD層11、i−P
D層12a、p−PD層13a、エッチングストップ層
13b及びp−PD層13cが順次積層されている。p
−PD層13cはメサ型に成形され、第1のメサとして
円錐台状に構成されている。エッチングストップ層13
b、p−PD層13a及びi−PD層12aがメサ型に
成形され、第2のメサとして円錐台状に構成されてい
る。n−PD層11はメサ型に成形され、第3のメサと
して円錐台状に構成されている。n−PD層11上に
は、n−オーミック電極層14が所定位置に形成されて
いる。p−PD層13c上には、p−オーミック電極層
15a及び15bが所定位置に形成されている。なお、
各メサの表面上には、図示しないパッシベーション層が
形成されている。
【0057】半導体基板1は、Feを所定のドーパント
濃度でドープしたInPからなり、半絶縁性を有する。
n−PD層11は、Siをドーパント濃度約2×1018
cm-3でドープしたInPからなり、層厚300〜50
0nm程度でn型導電性を有する。i−PD12層a
は、ドーパントを故意にドープしていない(ドーパント
濃度1×1015〜2×1015cm-3程度の)GaInA
sまたはGaInAsPからなり、層厚2.0〜2.5
μm程度で高抵抗性を有する。p−PD層13aは、Z
nをドーパント濃度約1×1019cm-3でドープしたG
aInAsまたはGaInAsPからなり、層厚5〜1
0nm程度でp型導電性を有する。エッチングストップ
層13bは、Znをドーパント濃度約5×1018cm-3
でドープしたInPまたはGaInAsPからなり、層
厚5〜10nm程度でp型導電性を有する。p−PD層
13cは、Znをドーパント濃度約1×1019cm-3
ドープしたGaInAsまたはGaInAsPからな
り、層厚約100nmでp型導電性を有する。
【0058】主にp−PD層13cからなる第1のメサ
は、直径約100μmを有する。主にi−PD層12a
からなる第2のメサは、直径約120μmを有する。主
にn−PD層11からなる第3のメサは、直径140〜
150μm程度を有する。n−オーミック電極層14は
AuGe/Niからなり、n−PD層11に対して良好
なオーミック接触性を有する。p−オーミック電極層1
5a及び15bはTi/Pt/Auからなり、p−PD
層13cに対して良好なオーミック接触性を有する。図
示しないパッシベーション層はSiNからなり、絶縁性
を有する。
【0059】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、p−PD層13cとエッチング
ストップ層13bとの接合面に一致して形成されてい
る。
【0060】なお、GaInAsまたはGaInAsP
からなるp−PD層13cに対してGaInAsPから
なるエッチングストップ層13bを用いた場合、これら
2種類の半導体層においてリン酸系のエッチング液に対
するエッチング選択性はGaInAsPのバンドギャッ
プエネルギー、すなわち組成比に対応して変化するの
で、あらかじめGaInAsPの組成比を考慮しなけれ
ばならない。そのため、エッチングストップ層13bを
構成するGaInAsPは、p−PD層13cを構成す
るGaInAsまたはGaInAsPよりも大きいバン
ドギャップエネルギーを有することが必要である。
【0061】また、GaInAsからなるp−PD層1
3cに対してInPからなるエッチングストップ層13
bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリン
酸系のエッチング液に対するエッチング選択性は十分完
全に異なる。
【0062】また、GaInAsPからなるp−PD層
13cに対してInPからなるエッチングストップ層1
3bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリ
ン酸系のエッチング液に対するエッチング選択性はGa
InAsPのバンドギャップエネルギー、すなわち組成
比に対応して変化するので、あらかじめGaInAsP
の組成比を考慮しなければならない。そのため、p−P
D層13cを構成するGaInAsPは、エッチングス
トップ層13bを構成するInPよりも小さいバンドギ
ャップエネルギーを有することが必要である。
【0063】さらに、p−PD層13aを形成すること
なく、i−PD層12a上に直接エッチングストップ層
13bを形成した場合、i−PD層12aとエッチング
ストップ層13bとのヘテロ接合は品質次第で暗電流の
増大を招くことがあるので、ヘテロ接合の品質をあらか
じめ考慮しておく必要がある。
【0064】次に、pin型受光素子の上記第2実施例
の作用について説明する。
【0065】このpin型受光素子では、主にp−PD
層13cからなる第1のメサと主にi−PD層12aか
らなる第2のメサとが形成されている。逆バイアスの印
加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層13cから
n−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層12aの
内部をほぼ貫くように拡がる。
【0066】ここで、エッチングストップ層13b及び
n−PD層13aの各層厚は極小であるので、第1のメ
サの径は第2のメサの径よりも小さいことにより、p−
PD層13cから伸びる空乏層は径方向において第1の
メサの径以上にほとんど拡がらない。そのため、この空
乏層は第2のメサの表面に到達して露出することはな
い。また、第1のメサと第2のメサとの境界面はp−P
D層13cとエッチングストップ層13bとの接合面に
一致していることにより、p−PD層13cから伸びる
空乏層は層厚方向において第1のメサの内部でほとんど
拡がらない。そのため、この空乏層は第1のメサの表面
に到達して露出することはない。
【0067】また、エッチングストップ層13bがp−
PD層13c及びp−PD層13aに挟まれて配置さ
れ、p−PD層13cと異なるエッチング選択性を有し
ている。そのため、p−PD層13cに対するエッチン
グ工程がエッチングストップ層13bに対してそのまま
連続して及ぼうとしても、エッチング速度が抑制された
り、実質的にほとんど零になったりする。そのため、第
1のメサと第2のメサとの境界面は、p−PD層13c
とエッチングストップ層13bとの接合面にほぼ一致す
るように再現性良く設定される。
【0068】したがって、空乏層が第1及び第2のメサ
の表面に到達して露出することはない。すなわち、空乏
層はi−PD層12aの側面とその表面を保護する図示
しないパッシベーション層との界面にまで到達しない。
この結果、p−PD層13cからi−PD層12aに至
るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗電流は低減す
る。
【0069】次に、pin型受光素子の上記第2実施例
の製造工程について説明する。図10は、pin型受光
素子の上記第2実施例における製造工程を順次示す工程
断面図である。
【0070】まず、通常のOMVPE法を用いて半導体
基板1上にn−PD層11、i−PD層12a、p−P
D層13a、エッチングストップ層13b及びp−PD
層13cを順次積層する(図10(a)図示)。
【0071】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてp−PD層13c上に所定円状の第1マスクパタ
ーンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いてリ
ン酸系のエッチング液でp−PD層13cをメサ型に加
工して第1のメサを形成する。ここでは、p−PD層1
3cとエッチングストップ層13bとのエッチング選択
性が異なることから、エッチング深さがエッチングスト
ップ層13bの表面に到達すると、p−PD層13cに
対するエッチングは停止する(図10(b)図示)。
【0072】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてp−PD層13c及びエッチングストップ層13
b上に所定円状の第2マスクパターンを形成し、通常の
ウェットエッチング法を用いて塩酸系のエッチング液で
エッチングストップ層13bをメサ型に加工する。さら
に、通常のウェットエッチング法を用いてリン酸系のエ
ッチング液でp−PD層13a及びi−PD層12aを
メサ型に加工して第2のメサを形成する。ここでは、i
−PD層12aとn−PD層11とのエッチング選択性
が異なることから、エッチング深さがn−PD層11の
表面に到達すると、p−PD層13a及びi−PD層1
2aに対するエッチングは停止する。なお、第2マスク
パターンの径は第1マスクパターンの径よりも大きい
(図10(c)図示)。
【0073】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてn−PD層11上に所定円状の第3マスクパター
ンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いて塩酸
系のエッチング液でn−PD層11をメサ型に加工して
第3のメサを形成する(図10(d)図示)。
【0074】続いて、通常のプラズマCVD法を用いて
n−PD層11、i−PD層12a及びp−PD層13
c上に図示しないパッシベーション層を堆積し、通常の
RIE法を用いてn−PD層11及びp−PD層13c
の所定位置上のパッシベーション層を除去して電極形成
用開口を形成する。さらに、通常の真空蒸着法を用いて
n−PD層11上の電極形成用開口にn−オーミック電
極層14を堆積し、p−PD層13c上の電極形成用開
口にp−オーミック電極層15a及び15bを堆積する
(図10(e)図示)。
【0075】次に、pin型受光素子の上記第2実施例
に関する実験について説明する。図11は、pin型受
光素子の上記第2実施例におけるGaInAsP層のバ
ンドギャップエネルギーとエッチング速度との関係を示
すグラフである。横軸は、エッチングストップ層13b
を構成するGaInAsPのバンドギャップエネルギー
を示す。縦軸は、GaInAsPに対するリン酸系のエ
ッチング液によるエッチング速度を示す。なお、白丸で
図示した測定値には、InPに対して格子整合するバン
ドギャップエネルギーを有するGaInAsPを測定対
象とした。エッチング液としては、H3 PO4 :H2
2 :H2 O=5:1:40の成分体積比を有するものを
用いた。
【0076】図11に示すように、GaInAsPのバ
ンドギャップエネルギーが増大するにつれ、GaInA
sPに対するリン酸系のエッチング液によるエッチング
速度は低減する傾向がある。そのため、GaInAsま
たはGaInAsPからなるp−PD層13cに対して
GaInAsPからなるエッチングストップ層13bを
用いた場合、これら2種類の半導体層においてリン酸系
のエッチング液に対するエッチング選択性はGaInA
sPのバンドギャップエネルギー、すなわち組成比に対
応して変化する。ここで、GaInAsのバンドギャッ
プエネルギーは約0.75eVである。そのため、p−
PD層13cをGaInAsで構成する場合、エッチン
グストップ層13bを構成するGaInAsPのバンド
ギャップエネルギーは0.75eVより大きいことが必
要である。また、p−PD層13cをGaInAsPで
構成する場合、エッチングストップ層13bを構成する
GaInAsPは、p−PD層13cを構成するGaI
nAsPよりも大きいバンドギャップエネルギーを有す
ることが必要である。
【0077】また、GaInAsからなるp−PD層1
3cに対してInPからなるエッチングストップ層13
bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリン
酸系のエッチング液に対するエッチング選択性は十分完
全に異なる。というのは、GaInAs及びInPのバ
ンドギャップエネルギーはそれぞれ約0.75eV及び
約1.35eVであるので、十分大きな差異があるから
である。
【0078】さらに、GaInAsPからなるp−PD
層13cに対してInPからなるエッチングストップ層
13bを用いた場合、これら2種類の半導体層において
リン酸系のエッチング液に対するエッチング選択性はG
aInAsPのバンドギャップエネルギー、すなわち組
成比に対応して変化する。ここで、InPのバンドギャ
ップエネルギーは約1.35eVである。そのため、p
−PD層13cを構成するGaInAsPのバンドギャ
ップエネルギーは約1.35eVよりも小さいことが必
要である。
【0079】図12は、本発明の光電子集積回路に係る
第2実施例の構造を示す断面図である。半導体基板1上
には、pin−PD10b及びHEMT20がモノリシ
ックに集積化されている。この光電子集積回路では、半
導体基板1上にバッファ層21、チャネル層22、電子
供給層23、n−PD層11、i−PD層12a、p−
PD層13a、エッチングストップ層13b及びp−P
D層13cが順次積層されている。
【0080】pin−PD10bでは、p−PD層13
cはメサ型に成形され、第1のメサとして円錐台状に構
成されている。エッチングストップ層13b、p−PD
層13a及びi−PD層12aがメサ型に成形され、第
2のメサとして円錐台状に構成されている。n−PD層
11はメサ型に成形され、第3のメサとして円錐台状に
構成されている。n−PD層11上には、n−オーミッ
ク電極層14が所定位置に形成されている。p−PD層
13c上には、p−オーミック電極層15a及び15b
が所定位置に形成されている。なお、pin−PD10
bはpin型受光素子の上記第2実施例と同様に構成さ
れている。
【0081】HEMT20では、p−PD層13c、エ
ッチングストップ層13b、p−PD層13a、i−P
D層12a及びn−PD層11が順次除去され、電子供
給層23、チャネル層22及びバッファ層21がpin
−PD10bの領域と分離するように成形されている。
電子供給層23上には、ゲート電極層24、オーミック
電極層25a及び25bが所定位置に形成されている。
ここで、電子供給層23におけるゲート電極層24の形
成領域は所定深さの凹部に成形されたリセス構造を有
し、その深さによって閾値電圧等の素子特性が制御され
ている。なお、HEMT20は光電子集積回路の上記第
1実施例と同様に構成されている。
【0082】pin−PD10b及びHEMT20の各
半導体層の表面には、パッシベーション層2が形成され
ている。pin−PD10bのn−オーミック電極層1
4とHEMT20のオーミック電極層25aとの間に
は、配線層3が形成されている。pin−PD10bの
p−オーミック電極層15aと図示しない隣接する素子
の電極層との間には、配線層4が形成されている。HE
MT20のオーミック電極層25bと図示しない隣接す
る素子の電極層との間には、配線層5が形成されてい
る。
【0083】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、p−PD層13cとエッチング
ストップ層13bとの接合面に一致するように形成され
ている。
【0084】次に、光電子集積回路の上記第2実施例の
作用について説明する。
【0085】この光電子集積回路では、半導体基板1上
にpin−PD10b及びHEMT20がモノリシック
に集積化されている。pin−PD10bでは、逆バイ
アスの印加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層1
3cからn−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層
12aの内部をほぼ貫くように拡がる。pin型受光素
子の上記第2実施例と同様に、第1のメサの径は第2の
メサの径よりも小さく、かつ第1及び第2のメサの境界
面はp−PD層13c及びエッチングストップ層13b
の接合面に一致しているので、逆バイアスの印加電圧に
よって伸びる空乏層は第1及び第2のメサの表面に到達
して露出することはない。すなわち、空乏層はi−PD
層12aの側面とパーッシベーション層2との界面にま
で到達してしない。
【0086】また、エッチングストップ層13bがp−
PD層13c及びp−PD層13cに挟まれて配置さ
れ、p−PD層13cと異なるエッチング選択性を有し
ている。これにより、p−PD層13cに対するエッチ
ング工程がエッチングストップ層13bに対してそのま
ま連続して及ぼうとしても、エッチング速度が抑制され
たり、実質的にほとんど零になったりする。すなわち、
第1のメサと第2のメサとの境界面は、p−PD層13
cとエッチングストップ層13bとの接合面にほぼ一致
するように再現性良く設定される。
【0087】そのため、p−PD層13cからi−PD
層12aに至るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗
電流は低減する。したがって、HEMT20では、配線
層2を介してオーミック電極層25aに入力する雑音信
号が減少するので、pin−PD10bで受光する光信
号に対する受信感度が向上する。
【0088】図13は、本発明のpin型受光素子に係
る第3実施例の構造を示す断面図である。このpin型
受光素子では、半導体基板1上にn−PD層11、i−
PD層12a、エッチングストップ層12b、i−PD
層12c及びp−PD層13cが順次積層されている。
p−PD層13c及びi−PD層12cはメサ型に成形
され、第1のメサとして円錐台状に構成されている。エ
ッチングストップ層12b及びi−PD層12aがメサ
型に成形され、第2のメサとして円錐台状に構成されて
いる。n−PD層11はメサ型に成形され、第3のメサ
として円錐台状に構成されている。n−PD層11上に
は、n−オーミック電極層14が所定位置に形成されて
いる。p−PD層13c上には、p−オーミック電極層
15a及び15bが所定位置に形成されている。なお、
各メサの表面上には、図示しないパッシベーション層が
形成されている。
【0089】半導体基板1は、Feを所定のドーパント
濃度でドープしたInPからなり、半絶縁性を有する。
n−PD層11は、Siをドーパント濃度約2×1018
cm-3でドープしたInPからなり、層厚300〜50
0nm程度でn型導電性を有する。i−PD層12a
は、ドーパントを故意にドープしていない(ドーパント
濃度1×1015〜2×1015cm-3程度の)GaInA
sまたはGaInAsPからなり、層厚約2.0〜2.
5μmで高抵抗性を有する。エッチングストップ層12
bは、ドーパントを故意にドープしていないInPまた
はGaInAsPからなり、層厚5〜10nm程度で高
抵抗性を有する。i−PD層12c、ドーパントを故意
にドープしていないGaInAsまたはGaInAsP
からなり、層厚5〜10nm程度で高抵抗性を有する。
p−PD層13cは、Znをドーパント濃度約5×10
18cm-3でドープしたGaInAsまたはGaInAs
Pからなり、層厚約100nmでp型導電性を有する。
【0090】主にp−PD層13cからなる第1のメサ
は、直径約100μmを有する。主にi−PD層12a
からなる第2のメサは、直径約120μmを有する。主
にn−PD層11からなる第3のメサは、直径140〜
150μm程度を有する。n−オーミック電極層14は
AuGe/Niからなり、n−PD層11に対して良好
なオーミック接触性を有する。p−オーミック電極層1
5a及び15bはTi/Pt/Auからなり、p−PD
層13cに対して良好なオーミック接触性を有する。図
示しないパッシベーション層はSiNからなり、絶縁性
を有する。
【0091】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、i−PD層12cとエッチング
ストップ層12bとの接合面に一致して形成されてい
る。
【0092】なお、GaInAsまたはGaInAsP
からなるi−PD層12cに対してGaInAsPから
なるエッチングストップ層12bを用いた場合、これら
2種類の半導体層においてリン酸系のエッチング液に対
するエッチング選択性はGaInAsPのバンドギャッ
プエネルギー、すなわち組成比に対応して変化するの
で、あらかじめGaInAsPの組成比を考慮しなけれ
ばならない。そのため、エッチングストップ層12bを
構成するGaInAsPは、i−PD層12cを構成す
るGaInAsまたはGaInAsPよりも大きいバン
ドギャップエネルギーを有することが必要である。
【0093】また、GaInAsからなるi−PD層1
2cに対してInPからなるエッチングストップ層12
bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリン
酸系のエッチング液に対するエッチング選択性は十分完
全に異なる。
【0094】また、GaInAsPからなるi−PD層
12cに対してInPからなるエッチングストップ層1
2bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリ
ン酸系のエッチング液に対するエッチング選択性はGa
InAsPのバンドギャップエネルギー、すなわち組成
比に対応して変化するので、あらかじめGaInAsP
の組成比を考慮しなければならない。そのため、i−P
D層12cを構成するGaInAsPは、エッチングス
トップ層12bを構成するInPよりも小さいバンドギ
ャップエネルギーを有することが必要である。
【0095】さらに、i−PD層12cを形成すること
なく、エッチングストップ層12b上に直接p−PD層
13cを形成した場合、エッチングストップ層12bと
p−PD層13cとのヘテロ接合は品質次第で暗電流の
増大を招くことがあるので、ヘテロ接合の品質をあらか
じめ考慮しておく必要がある。
【0096】このとき、GaInAsまたはGaInA
sPからなるp−PD層13cに対してGaInAsP
からなるエッチングストップ層12bを用いた場合、こ
れら2種類の半導体層においてリン酸系のエッチング液
に対するエッチング選択性はGaInAsPのバンドギ
ャップエネルギー、すなわち組成比に対応して変化する
ので、あらかじめGaInAsPの組成比を考慮しなけ
ればならない。そのため、エッチングストップ層12b
を構成するGaInAsPは、p−PD層13cを構成
するGaInAsまたはGaInAsPよりも大きいバ
ンドギャップエネルギーを有することが必要である。
【0097】また、GaInAsからなるp−PD層1
3cに対してInPからなるエッチングストップ層12
bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリン
酸系のエッチング液に対するエッチング選択性は十分完
全に異なる。
【0098】また、GaInAsPからなるp−PD層
13cに対してInPからなるエッチングストップ層1
2bを用いた場合、これら2種類の半導体層においてリ
ン酸系のエッチング液に対するエッチング選択性はGa
InAsPのバンドギャップエネルギー、すなわち組成
比に対応して変化するので、あらかじめGaInAsP
の組成比を考慮しなければならない。そのため、p−P
D層13cを構成するGaInAsPは、エッチングス
トップ層12bを構成するInPよりも小さいバンドギ
ャップエネルギーを有することが必要である。
【0099】次に、pin型受光素子の上記第3実施例
の作用について説明する。
【0100】このpin型受光素子では、主にp−PD
層13cからなる第1のメサと主にi−PD層12aか
らなる第2のメサとが形成されている。逆バイアスの印
加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層13cから
n−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層12aの
内部をほぼ貫くように拡がる。
【0101】ここで、第1のメサの径は第2のメサの径
よりも小さいことにより、p−PD層13cから伸びる
空乏層は径方向において第1のメサの径以上にほとんど
拡がらない。そのため、この空乏層は第2のメサの表面
に到達して露出することはない。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面はi−PD層12cとエッチングス
トップ層12bとの接合面に一致し、i−PD層12c
及びエッチングストップ層12bの各層厚は極小である
ので、p−PD層13cから伸びる空乏層は層厚方向に
おいて第1のメサの内部でわずかに拡がる。そのため、
この空乏層は第1のメサの表面に到達して露出すること
はない。
【0102】また、エッチングストップ層12bがi−
PD層12c及びi−PD層12aに挟まれて配置され
ている場合、i−PD層12cと異なるエッチング選択
性を有している。これにより、i−PD層12cに対す
るエッチング工程がエッチングストップ層12bに対し
てそのまま連続して及ぼうとしても、エッチング速度が
抑制されたり、実質的にほとんど零になったりする。一
方、エッチングストップ層12bがp−PD層13c及
びi−PD層12aに挟まれて配置されている場合、p
−PD層13cと異なるエッチング選択性を有してい
る。これにより、p−PD層13cに対するエッチング
工程がエッチングストップ層12bに対してそのまま連
続して及ぼうとしても、エッチング速度が抑制された
り、実質的にほとんど零になったりする。すなわち、第
1のメサと第2のメサとの境界面は、i−PD層12c
とエッチングストップ層12bとの接合面にほぼ一致す
るように再現性良く設定される。
【0103】したがって、空乏層が第1及び第2のメサ
の表面に到達して露出することはない。すなわち、空乏
層はi−PD層12aの側面とその表面を保護する図示
しないパッシベーション層との界面にまで到達しない。
この結果、p−PD層13cからi−PD層12aに至
るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗電流は低減す
る。
【0104】次に、pin型受光素子の上記第3実施例
の製造工程について説明する。図14は、pin型受光
素子の上記第3実施例における製造工程を順次示す工程
断面図である。
【0105】まず、通常のOMVPE法を用いて半導体
基板1上にn−PD層11、i−PD層12a、エッチ
ングストップ層12b、i−PD層12c及びp−PD
層13cを順次積層する。なお、i−PD層12cを形
成しない場合もある(図14(a)図示)。
【0106】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてp−PD層13c上に所定円状の第1マスクパタ
ーンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いてリ
ン酸系のエッチング液でp−PD層13c及びi−PD
12cをメサ型に加工して第1のメサを形成する。ここ
では、i−PD層12cとエッチングストップ層12b
とのエッチング選択性が異なることから、エッチング深
さがエッチングストップ層12bの表面に到達すると、
i−PD層12cに対するエッチングは停止する。ま
た、i−PD層12cを形成しない場合、p−PD層1
3cとエッチングストップ層12bとのエッチング選択
性が異なることから、エッチング深さがエッチングスト
ップ層12bの表面に到達すると、p−PD層13cに
対するエッチングは停止する(図14(b)図示)。
【0107】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてp−PD層13c、i−PD層12c及びエッチ
ングストップ層12b上に所定円状の第2マスクパター
ンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いて塩酸
系のエッチング液でエッチングストップ層12bをメサ
型に加工する。さらに、通常のウェットエッチング法を
用いてリン酸系のエッチング液でi−PD層12aをメ
サ型に加工して第2のメサを形成する。ここでは、i−
PD層12aとn−PD層11とのエッチング選択性が
異なることから、エッチング深さがn−PD層11の表
面に到達すると、i−PD層12aに対するエッチング
は停止する。なお、第2マスクパターンの径は第1マス
クパターンの径よりも大きい(図14(c)図示)。
【0108】続いて、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いてn−PD層11上に所定円状の第3マスクパター
ンを形成し、通常のウェットエッチング法を用いて塩酸
系のエッチング液でn−PD層11をメサ型に加工して
第3のメサを形成する(図11(d)図示)。
【0109】続いて、通常のプラズマCVD法を用いて
n−PD層11、i−PD層12a及びp−PD層13
c上に図示しないパッシベーション層を堆積し、通常の
RIE法を用いてn−PD層11及びp−PD層13c
の所定位置上のパッシベーション層を除去して電極形成
用開口を形成する。さらに、通常の真空蒸着法を用いて
n−PD層11上の電極形成用開口にn−オーミック電
極層14を堆積し、p−PD層13c上の電極形成用開
口にp−オーミック電極層15a及び15bを堆積する
(図14(e)図示)。
【0110】図15は、本発明の光電子集積回路に係る
第3実施例の構造を示す断面図である。半導体基板1上
には、pin−PD10c及びHEMT20がモノリシ
ックに集積化されている。この光電子集積回路では、半
導体基板1上にバッファ層21、チャネル層22、電子
供給層23、n−PD層11、i−PD層12a、p−
PD層13a、エッチングストップ層13b及びp−P
D層13cが順次積層されている。
【0111】pin−PD10cでは、p−PD層13
c及びi−PD12cはメサ型に成形され、第1のメサ
として円錐台状に構成されている。エッチングストップ
層12b及びi−PD層12aがメサ型に成形され、第
2のメサとして円錐台状に構成されている。n−PD層
11はメサ型に成形され、第3のメサとして円錐台状に
構成されている。n−PD層11上には、n−オーミッ
ク電極層14が所定位置に形成されている。p−PD層
13c上には、p−オーミック電極層15a及び15b
が所定位置に形成されている。なお、pin−PD10
cはpin型受光素子の上記第3実施例と同様に構成さ
れている。
【0112】HEMT20では、p−PD層13c、i
−PD層12c、エッチングストップ層12b、i−P
D層12a及びn−PD層11が順次除去され、電子供
給層23、チャネル層22及びバッファ層21がpin
−PD10cの領域と分離するように成形されている。
電子供給層23上には、ゲート電極層24、オーミック
電極層25a及び25bが所定位置に形成されている。
ここで、電子供給層23におけるゲート電極層24の形
成領域は所定深さの凹部に成形されたリセス構造を有
し、その深さによって閾値電圧等の素子特性が制御され
ている。なお、HEMT20は光電子集積回路の上記第
1及び第2実施例と同様に構成されている。
【0113】pin−PD10c及びHEMT20の各
半導体層の表面には、パッシベーション層2が形成され
ている。pin−PD10cのn−オーミック電極層1
4とHEMT20のオーミック電極層25aとの間に
は、配線層3が形成されている。pin−PD10cの
p−オーミック電極層15aと図示しない隣接する素子
の電極層との間には、配線層4が形成されている。HE
MT20のオーミック電極層25bと図示しない隣接す
る素子の電極層との間には、配線層5が形成されてい
る。
【0114】ここで、第1のメサの径は、第2のメサの
径よりも小さく形成されている。また、第1のメサと第
2のメサとの境界面は、i−PD層12cとエッチング
ストップ層12bとの接合面に一致するように形成され
ている。
【0115】次に、光電子集積回路の上記第3実施例の
作用について説明する。
【0116】この光電子集積回路では、半導体基板1上
にpin−PD10c及びHEMT20がモノリシック
に集積化されている。pin−PD10cでは、逆バイ
アスの印加電圧によって伸びる空乏層は、p−PD層1
3cからn−PD層11に向けて層厚方向にi−PD層
12aの内部をほぼ貫くように拡がる。pin型受光素
子の上記第3実施例と同様に、第1のメサの径は第2の
メサの径よりも小さく、かつ第1及び第2のメサの境界
面はi−PD層12c及びエッチングストップ層12b
の接合面に一致しているので、逆バイアスの印加電圧に
よって伸びる空乏層は第1及び第2のメサの表面に到達
して露出することはない。すなわち、空乏層はi−PD
層12aの側面とパーッシベーション層2との界面にま
で到達してしない。
【0117】また、エッチングストップ層12bがi−
PD層12c及びi−PD層12aに挟まれて配置さ
れ、p−PD層13cと異なるエッチング選択性を有し
ている。そのため、p−PD層13cに対するエッチン
グ工程がエッチングストップ層12bに対してそのまま
連続して及ぼうとしても、エッチング速度が抑制された
り、実質的にほとんど零になったりする。そのため、第
1のメサと第2のメサとの境界面は、i−PD層12c
とエッチングストップ層12bとの接合面にほぼ一致す
るように再現性良く設定される。
【0118】そのため、p−PD層13cからi−PD
層12aに至るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗
電流は低減する。したがって、HEMT20では、配線
層2を介してオーミック電極層25aに入力する雑音信
号が減少するので、pin−PD10cで受光する光信
号に対する受信感度が向上する。
【0119】本発明は上記諸実施例に限られるものでは
なく、種々の変形が可能である。
【0120】例えば、上記諸実施例のpin型受光素子
及び光電子集積回路では、構成材料は限定されているも
のではない。pin型受光素子では、p型半導体層はp
−GaInAsまたはp−GaInAsPで形成されて
いる。しかしながら、p型半導体層はp−InPで形成
されていても、上記諸実施例と同様な作用効果が得られ
る。
【0121】また、上記諸実施例のpin型受光素子で
は、p−GaInAsまたはp−GaInAsPからな
るp型半導体層の内部に形成されるエッチングストップ
層はp−GaInAsPまたはp−InPで形成されて
いる。しかしながら、エッチングストップ層はその他の
材料で形成されても、p型半導体層と異なるエッチング
選択性を有していれば、上記諸実施例と同様な作用効果
が得られる。
【0122】また、上記諸実施例のpin型受光素子で
は、p−GaInAsからなるp型半導体層に対してリ
ン酸系のエッチング液を用い、p型半導体層の内部にp
−GaInAsPまたはp−InPで形成されるエッチ
ングストップ層に対して塩酸系のエッチング液を用いて
いる。しかしながら、これら2種類のエッチング液はそ
の他の成分で生成されていても、p型半導体層とその内
部に形成されるエッチングストップ層とに対して異なる
エッチング選択性を有していれば、上記諸実施例と同様
な作用効果が得られる。
【0123】また、上記諸実施例のpin型受光素子で
は、i−GaInAsからなるi型半導体層の内部に形
成されるエッチングストップ層はi−GaInAsPま
たはi−InPで形成されている。しかしながら、エッ
チングストップ層はその他の材料で形成されても、i型
半導体層と異なるエッチング選択性を有していれば、上
記諸実施例と同様な作用効果が得られる。
【0124】また、上記諸実施例のpin型受光素子で
は、i−GaInAsからなるp型半導体層に対してリ
ン酸系のエッチング液を用い、i型半導体層の内部にi
−GaInAsPまたはi−InPで形成されるエッチ
ングストップ層に対して塩酸系のエッチング液を用いて
いる。しかしながら、これら2種類のエッチング液はそ
の他の成分で生成されていても、i型半導体層とその内
部に形成されるエッチングストップ層とに対して異なる
エッチング選択性を有していれば、上記諸実施例と同様
な作用効果が得られる。
【0125】また、上記諸実施例の光電子集積回路で
は、電子回路素子として電界効果トランジスタの代表と
してHEMTが用いられている。しかしながら、HEM
Tと置換するように、バイポーラトランジスタの代表と
してHBT(Heterojunction Bipolar Transistor )な
どを用いても、上記諸実施例と同様な作用効果が得られ
る。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のpin型
受光素子によれば、p型半導体層からなる第1のメサと
i型半導体層からなる第2のメサとについて、第1のメ
サの径は第2のメサの径よりも小さく、かつ第1及び第
2のメサの境界面はp型半導体層及びi型半導体層の接
合面に一致しているので、逆バイアスの印加電圧によっ
て伸びる空乏層は第1及び第2のメサの表面に到達して
露出することはない。そのため、p型半導体層からi型
半導体層に至るメサの表面を界面準位に応じて流れる暗
電流は低減する。したがって、暗電流の発生が低減する
ことにより、素子特性が向上したpin型受光素子を提
供することができるという効果が得られる。
【0127】ここで、エッチングストップ用半導体層が
p型半導体層とi型半導体層との接合面に接して形成さ
れている場合、エッチングストップ用半導体層がp型半
導体層と異なるエッチング選択性を有するので、エッチ
ングストップ用半導体層上のp型半導体層に対する所定
のエッチング工程はエッチングストップ用半導体層下の
i型半導体層に対してそのまま連続して及ぶことはな
い。そのため、第1のメサと第2のメサとの境界面は、
p型半導体層とi型半導体層との接合面にほぼ一致する
ように再現性良く設定される。したがって、暗電流の低
減が高信頼性で実現したpin型受光素子を提供するこ
とができるという効果が得られる。
【0128】さらに、本発明の光電子集積回路によれ
ば、半導体基板上に本発明に係るpin型受光素子と電
子回路素子とがモノリシックに集積化されているので、
pin型受光素子では暗電流の発生が低減し、電子回路
素子では雑音の発生が減少する。このように雑音の発生
が減少することにより、受信感度が向上した光電子集積
回路を提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のpin型受光素子に係る第1実施例の
構造を示す断面図である。
【図2】図1のpin型受光素子に関する変形例の構造
を示す断面図である。
【図3】図1のpin型受光素子における製造工程を順
次示す工程断面図である。
【図4】pin型受光素子において暗電流を測定する測
定系の構成を示す模式構成図である。
【図5】一般のpin型受光素子におけるメサ径と暗電
流との関係を示すグラフである。
【図6】図1及び図2のpin型受光素子における半導
体層の接合面に対するメサの境界面の位置と暗電流の電
流値との関係を示すグラフである。
【図7】図1及び図2のpin型受光素子における半導
体層の接合面に対するメサの境界面の位置と暗電流の電
流値との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の光電子集積回路に係る第1実施例の構
造を示す断面図である。
【図9】本発明のpin型受光素子に係る第2実施例の
構造を示す断面図である。
【図10】図9のpin型受光素子における製造工程を
順次示す工程断面図である。
【図11】図9のpin型受光素子におけるGaInA
sP層のバンドギャップエネルギーとエッチング速度と
の関係を示すグラフである。
【図12】本発明の光電子集積回路に係る第2実施例の
構造を示す断面図である。
【図13】本発明のpin型受光素子に係る第3実施例
の構造を示す断面図である。
【図14】図13のpin型受光素子における製造工程
を順次示す工程断面図である。
【図15】本発明の光電子集積回路に係る第3実施例の
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…絶縁層、3〜5…配線層、10
a,10b,10c…pin−PD、11…n−PD
層、12a,12c…i−PD層、12b…エッチング
ストップ層、13a,13c…i−PD層、13b…エ
ッチングストップ層、14…n−オーミック電極層、1
5a,15b…p−オーミック電極層、20…HEM
T、21…バッファ層、22…チャネル層、23…電子
供給層、24…ゲート電極層、25a,25b…オーミ
ック電極層、30…暗箱、31…計測器、32a,32
b…同軸ケーブル、33a,33b…プローブ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 この半導体基板上に形成されてn型不純物をドープした
    n型半導体層と、 このn型半導体層上に形成されてオーミック接触性を有
    するn型オーミック電極層と、 前記n型半導体層上に不純物を故意にドープしないi型
    半導体層とp型不純物をドープしたp型半導体層とを順
    次積層して成形されたメサ部と、 前記p型半導体層上に形成されてオーミック接触性を有
    するp型オーミック電極層とを備え、 前記メサ部における前記p型半導体層の周縁部は前記p
    型半導体層と前記i型半導体層との接合面に実質的に一
    致する深さまで除去されていることを特徴とするpin
    型受光素子。
  2. 【請求項2】 前記接合面に実質的に一致する前記深さ
    は、前記p型半導体層から前記i型半導体層に向けて前
    記メサ部の表面を流れる暗電流が抑制されるように、設
    定されていることを特徴とする請求項1記載のpin型
    受光素子。
  3. 【請求項3】 前記接合面に接して形成されて前記p型
    半導体層と異なるエッチング選択性を有するエッチング
    ストップ用半導体層をさらに備えることを特徴とする請
    求項1記載のpin型受光素子。
  4. 【請求項4】 前記i型半導体層はGaInAsから形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のpin型
    受光素子。
  5. 【請求項5】 前記p型半導体層はGaInAsまたは
    GaInAsPから形成されており、前記エッチングス
    トップ用半導体層はInPから形成されていることを特
    徴とする請求項3記載のpin型受光素子。
  6. 【請求項6】 前記p型半導体層はGaInAsまたは
    GaInAsPから形成されており、前記エッチングス
    トップ用半導体層は前記p型半導体層を構成するGaI
    nAsまたはGaInAsPより大きいバンドギャップ
    エネルギーを有するGaInAsPから形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載のpin型受光素子。
  7. 【請求項7】 前記エッチングストップ用半導体層はさ
    らに前記i型半導体層と異なるエッチング選択性を有す
    ることを特徴とする請求項3記載のpin型受光素子。
  8. 【請求項8】 前記i型半導体層はGaInAsまたは
    GaInAsPから形成されており、前記エッチングス
    トップ用半導体層はInPから形成されていることを特
    徴とする請求項7記載のpin型受光素子。
  9. 【請求項9】 前記i型半導体層はGaInAsまたは
    GaInAsPから形成されており、前記エッチングス
    トップ用半導体層は前記i型半導体層を構成するGaI
    nAsまたはGaInAsPより大きいバンドギャップ
    エネルギーを有するGaInAsPから形成されている
    ことを特徴とする請求項7記載のpin型受光素子。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に、n型不純物をドープ
    したn型半導体層、不純物を故意にドープしないi型半
    導体層、エッチングストップ用半導体層及びこのエッチ
    ングストップ用半導体層と異なるエッチング選択性を有
    してp型不純物をドープしたp型半導体層とを順次積層
    して形成する第1の工程と、 前記エッチングストップ用半導体層が露出する深さまで
    前記p型半導体層の周辺部を除去し、前記p型半導体層
    からなる第1のメサを形成する第2の工程と、 前記エッチングストップ用半導体層及び前記i型半導体
    層の周辺部を順次除去し、前記エッチングストップ用半
    導体層の中央部上に前記第1のメサを配置して前記エッ
    チングストップ用半導体層及び前記i型半導体層からな
    る第2のメサを形成する第3の工程と、 前記n型半導体層上にオーミック接触性を有するn型オ
    ーミック電極層を形成するとともに、前記p型電極層上
    にオーミック接触性を有するp型オーミック電極層を形
    成する第4の工程とを備えることを特徴とするpin型
    受光素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項9のいずれか一
    つに記載のpin型受光素子と、 このpin型受光素子に電気接続して前記半導体基板上
    にモノリシックに形成された電子回路素子とを備え、 前記pin型受光素子及び前記電子回路素子を集積化し
    たことを特徴とする光電子集積回路。
  12. 【請求項12】 前記電子回路素子は、電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項11記載の光電子
    集積回路。
  13. 【請求項13】 前記電子回路素子は、バイポーラトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項11記載の光電
    子集積回路。
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