JPH06313320A - 建築物の施工方法 - Google Patents

建築物の施工方法

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JPH06313320A
JPH06313320A JP5104608A JP10460893A JPH06313320A JP H06313320 A JPH06313320 A JP H06313320A JP 5104608 A JP5104608 A JP 5104608A JP 10460893 A JP10460893 A JP 10460893A JP H06313320 A JPH06313320 A JP H06313320A
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building
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earthquake
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Kaoru Suzuki
馨 鈴木
Mitsuhiro Matsumura
光博 松村
Kimio Kubota
公男 久保田
Kenichi Moriyama
健一 森山
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な構成でかつ地震時の基礎の浮き上がり
を抑制することのできる建築物の施工方法を提供するこ
と。 【構成】 地盤2上に建築物3を施工するに際して、下
面6側に向けて開口した空洞部7を有する基礎4を、空
洞部7を地盤2表面に向けて配設し、基礎4の上面5側
に建築物3を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の詳細な説明〕本発明は、例えば岩盤上に原子力
施設建屋その他の建築物を施工する際に適用して好適な
建築物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地盤上に建築物を施工する際
に、建築物の荷重を地盤に伝えるため、前記建築物の最
下階の躯体下には所謂基礎を設ける。このような建築物
の基礎は、形式あるいは工法の違いによって今日まで多
種多様のものが提供されているが、例えば岩盤上に原子
力施設建屋その他の建築物を施工する際に用いる基礎と
しては、図4及び図5に示すものが知られている。
【0003】これらの図に示す基礎1は、通常べた基礎
と呼称されているものであって、この基礎1を用いて建
築物を施工するには、図において符号2で示す岩盤に前
記基礎1を配設し、この基礎1の上面1a側に建屋3を
施工する。この場合、基礎1は、建屋3全体の荷重を下
面1b全域で岩盤2に伝達することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、我が国は、
周知の通り世界有数の地震多発地帯に位置しており、こ
れまでに受けた地震による被害は少なくない。したがっ
て、特に原子力施設に係る耐震設計及び安全評価等は、
発電所が大地震に遭遇した場合にも付近の公衆又は環境
等に放射線の影響を与えないようにするといった重要な
ものであるため、厳しい条件が付せられている。
【0005】そこで、図4に示した岩盤2上に建屋3を
施工したとき、地震時には岩盤2から基礎1の下面1b
へ向けて地反力が働き、この地反力の作用によって、建
屋3は岩盤2に対して傾く。そして、建屋3の荷重より
も前記地反力が大きくなったときに、基礎1は岩盤2か
ら浮き上がってしまう。特に基礎1の面積すなわち建屋
3の施工面積が小さく、建屋3の階数が前記施工面積に
対して比較的多い場合、建屋3の前記傾きによるモーメ
ントが増大し、基礎1の浮き上がりが大きくなるといっ
た問題がある。現行の耐震設計においては、地震による
基礎1の浮き上がり時に、接地率すなわち基礎1の下面
1b全面積に対して前記下面1bが岩盤2表面と接して
いる面積の比率が約65%以上であることが要求されて
おり、この接地率が満足できない場合には、基礎1の幅
を拡大したり、ロックアンカー等によって固定すること
によって前記接地率を確保しなければならなかった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決し得るもので
あって、その目的は、簡素な構成でかつ地震時の基礎の
浮き上がりを抑制することのできる建築物の施工方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の建築物の施工方
法は、地盤上に建築物を施工するに際して、下面側に向
けて開口した空洞部を有する基礎を、前記空洞部を地盤
表面に向けて配設し、前記基礎の上面側に建築物を施工
することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の建築物の施工方法によれば、下面側に
向けて開口した空洞部を有する基礎を、この空洞部を地
盤表面に向けて配設し、前記基礎の上面側に建築物を施
工する。このとき、基礎は、空洞部を除いた下面で地盤
表面と接しているので、地反力が前記空洞部以外の下面
に分布し、地震時の建築物の傾きによるモーメントが大
きいものにも対応でき、したがって基礎が地盤表面から
浮き上がるのを抑制することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1及び図3は、本発明の実施例を示す図
である。図1において、符号2で示すものは岩盤であっ
て、この岩盤2表面には基礎4が配設されており、この
基礎4の上面5には建屋3が施工されている。
【0010】基礎4は、図2にその断面を示すように、
矩形状をなしており、この矩形の中央部に、下面6に向
けて開口する矩形状の空洞部7が形成されている。この
空洞部7は、上面5には貫通しておらず、下面6に対し
て凹んだ状態に形成されたものである。一方、建屋3
は、原子力施設に使用される建築物であって、図におい
ては概念的にその構成を示している。
【0011】このような建屋3を施工するには、先ず岩
盤2の表面に、基礎4の空洞部7を向けて配設し、必要
であれば何らかの公知の手段によって固定する。このと
き、基礎4は、空洞部7を除いた下面6のみで岩盤2と
接している状態にある。その後、最下階から順次建屋3
を施工していく。このように施工した基礎4と、従来の
施工方法による基礎1との、地震時の岩盤2からの浮き
上がりを測定した結果を図3に示す。この測定は、いず
れの基礎4,1も空洞部7の有無の相違があるだけで、
他の条件は同一とした。この図において、横軸には地震
時における建屋3の傾きθ,縦軸にはこの傾きによる建
屋3のモーメントMを示しており、点線が本発明の基礎
4,実線が従来の基礎1を示している。これらの線上
で、点Aは建屋3のモーメントの限界すなわち基礎4及
び1が岩盤2から浮き上がるときの点であり、この図か
ら、本発明に係る基礎4は、従来の基礎1よりも大きい
モーメントに耐えることができ、浮き上がりが抑制され
るのがわかる。
【0012】また、一般に空洞部を形成すると、基礎の
断面二次モーメントは小さくなり、したがって基礎全体
での剛性が低下し、変形が容易になるので、建屋3の荷
重及び地震時の地反力をある程度吸収することができ
る。さらに、前記基礎4,1の一辺及び空洞部の一辺に
適当な数値を与えてそれぞれに係るモーメントを比較し
たとき、基礎4は基礎1に対して約1.25倍のモーメ
ントに対応できることが確認されている。
【0013】なお、基礎4は、岩盤2と接しない空洞部
を有するものであれば、矩形状に限られるものではな
く、また、例えば枠状体に形成したものの上面に板状体
を固着させるようなものも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の建築物の施工方法によれば、下面側に向けて開口した
空洞部を有する基礎を、この空洞部を地盤表面に向けて
配設し、前記基礎の上面側に建築物を施工することによ
って、地反力が前記空洞部以外の下面に適当に分布し、
地震時の建築物の傾きによるモーメントが大きいものに
も対応できるので、基礎が地盤表面から浮き上がるのを
抑制することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の施工方法を適用した建屋の全
体図である。
【図2】同Y−Y線断面図である。
【図3】本発明に係る基礎と従来の基礎との傾きに対す
るモーメントの値を示す図である。
【図4】従来の建築物の施工方法を適用した建屋の全体
図である。
【図5】同X−X線断面図である。
【符号の説明】
2 岩盤(地盤) 3 建屋(建築物) 4 基礎 5 上面 6 下面 7 空洞部
フロントページの続き (72)発明者 森山 健一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤上に建築物を施工するに際して、下
    面側に向けて開口した空洞部を有する基礎を、前記空洞
    部を地盤表面に向けて配設し、前記基礎の上面側に建築
    物を施工することを特徴とする建築物の施工方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0384120A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Taisei Corp フラツト基礎構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0384120A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Taisei Corp フラツト基礎構造

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