JP2002038758A - 免震住宅における玄関土間等の外部床の支持構造 - Google Patents

免震住宅における玄関土間等の外部床の支持構造

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JP2002038758A
JP2002038758A JP2000225941A JP2000225941A JP2002038758A JP 2002038758 A JP2002038758 A JP 2002038758A JP 2000225941 A JP2000225941 A JP 2000225941A JP 2000225941 A JP2000225941 A JP 2000225941A JP 2002038758 A JP2002038758 A JP 2002038758A
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Junji Okabe
潤二 岡部
Toyohiko Higashida
豊彦 東田
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震要素介して支持される玄関土間やテラ
スなどの外部床において、免震要素で支持された部分か
ら片持ち状に張り出した部分の支持強度が低下すること
がないようにする。 【解決手段】 玄関土間等の外部床(22)の先端部分を、
外部床(22)と基礎立ち上がり部(38)との間の水平方向へ
の相対移動を許容するように、転がり部材(50)を介して
支持するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免震要素を介し
て支持された免震住宅であって、特にその玄関土間或い
はテラス等の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大地震の際の地盤の振動が住宅に伝わる
のを防止する手段として、建物本体を免震要素を介して
支承することが行われている。
【0003】この種の免震要素としては、地盤からの振
動を水平方向のすべりによって吸収するすべり支承、同
じく転がりによって吸収する転がり支承、積層ゴムによ
って吸収するゴム支承などがあるが、いずれの場合にお
いても、基礎の上にいずれかの免震要素を設置して、こ
の免震要素の上に建物本体の土台梁を載せ、更にその上
に壁、床等を構築するものである。
【0004】図4は、従来におけるこの種の免震住宅を
概略的に示したもので、コンクリートを打設して形成さ
れるスラブ基礎(1)の上に免震要素(2)を設置して、そ
の上に1階の土台梁(3)を載せ、この土台梁(3)の上
に、壁(4)、床(5)が支持されている。また、玄関土間
(6)は、玄関の出入り口となる開口(7)を挟んで、建物
本体(8)の内側から外側に跨って構築されているが、や
はりスラブ基礎(9)の上に設置した免震要素(2)を介し
て支持された土台梁(10)の上に、デッキプレート(11)を
載せて土間コンクリート(12)を打設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、免震住
宅においては、玄関土間(6)についても免震要素(2)を
介して支持するが、免震要素(2)自体はかなりの大きさ
を有しており、仮に、この免震要素を玄関土間(6)の外
周端に配置すると、免震要素(2)の一部が土間(6)より
も外方にはみ出すことになるから、免震要素(2)は、上
記の図で示すように、外周端より離れた位置で支持する
ことになる。
【0006】このため、玄関土間(6)の免震要素(2)で
支持された部分から先端までは片持ち支持の状態とな
り、構造的に弱くなる不都合がある。これは、建物の外
側において建物と連続したように設けられるテラスにお
いても同様である。
【0007】この発明は、このように免震要素介して支
持される玄関土間やテラスなどの外部床において、免震
要素で支持された部分から片持ち状に張り出した部分の
支持強度が低下することのない構造を提供することを目
的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、基礎上に免震要素を介して支持される
玄関土間等の外部床において、この外部床の先端部分
を、前記の基礎より立ち上げた基礎立ち上がり部の上面
に、外部床と基礎立ち上がり部との間の水平方向への相
対移動を許容する、転がり部材を介して支持してなるこ
とを特徴とする。
【0009】また、この出願の請求項2の発明では、上
記において、基礎立ち上がり部上面が外部床より外方に
張り出していて、この張り出し部が外部床へ上がるため
の階段の段部となっているものが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の免震住宅の支
持構造を概略的に示したもので、この実施形態では、例
えばコンクリートを打設して形成されるスラブ基礎(21)
において、そのスラブ基礎(21)の玄関土間(22)に対応す
る部分の面(23)を、他の部分の面(24)よりも低くして、
その上に免震要素(25)を介して土台梁(26)を設置した
後、玄関土間(22)を施工している。
【0011】その際、玄関土間(22)に対応する部分の面
(23)と、建物本体(27)側である他の部分の面(24)は、傾
斜面(28)を介して連続している。また、スラブ基礎(21)
の施工に際しては、玄関土間(22)に対応する部分の地盤
を、他の部分よりも深く掘削して、全体に同じ厚さのコ
ンクリート製スラブ基礎(21)を打設するようにしてい
る。
【0012】建物本体(27)側の支持構造は、基本的に前
記従来と同じであって、スラブ基礎(21)の上の要所要所
に免震要素(32)を設置してその上に土台梁(33)を載せ、
この土台梁(33)の上に、床(34)及び壁(35)を構築するよ
うにしている。建物本体(27)を支持する免震要素(32)と
玄関土間(22)を支持する免震要素(25)は同じものであ
る。
【0013】スラブ基礎(21)の周囲には、そのスラブ基
礎(21)から一体に立ち上がった基礎立ち上がり部(38)
が、そのほぼ全周に亘って形成されている。玄関土間(2
2)は、建物本体(27)の開口部(39)を挟んで建物内外に跨
っているが、その外部土間(40)の先端に対応する部分の
基礎立ち上がり部(38)の幅を大きくして、その上面(36)
の一部分を、外部土間(40)よりも外方に張出させること
で、その玄関土間(22)へ上がるための階段の1段部を兼
ねさせている。
【0014】図2及び図3は、上記玄関土間(22)部分の
より詳細な構造を示している。免震要素(25)は、スラブ
基礎(21)の上に、例えばコンクリート製の台座(41)を介
して設置されている。この台座(41)の上に設置される土
台梁(26)は、この図のように例えばH形鋼からなるもの
であり、正面から見て玄関土間(22)の左右方向に向けて
配置され、その上に、例えば波形に形成されたデッキプ
レート(42)を載せている。
【0015】また、このデッキプレート(42)上面側の先
端と左右両側とを外周梁(43)(44)で囲み、その内側に土
間コンクリート(45)を打設している。この実施形態で
は、先端側の外周梁(43)は溝形鋼であって、その溝部が
内側となるようにして配置し、左右両側の外周梁(44)は
H形鋼からなる。更に、土間コンクリート(45)上にはモ
ルタル(46)を施工した後、その上にタイル(47)を貼って
いる。
【0016】図3で示すように、土台梁(26)の一端は、
その上部フランジを外周梁(44)の下部フランジ下面に重
ね、それらのフランジ間に跨って差し込んだボルト(49)
で相互に固定されている。反対側の端部も同様にして外
周梁(44)の下面に固定することが望ましい。
【0017】この構造において、玄関土間(22)を支持す
る土台梁(26)は、左右方向に向けて配置されており、従
って玄関土間(22)の先端側は、デッキプレート(42)が免
震要素(25)から片持ち状に張り出して、その上の土間コ
ンクリート(45)を支持しているのみであり、この張り出
し部分が撓んでしまうといった問題がある。
【0018】そこで、この実施形態では、前記基礎立ち
上がり部(38)の上面と玄関土間(22)の先端部分との間の
比較的小さな隙間に、例えばボール或いはその他の転が
り部材(50)を介在させて、その基礎立ち上がり部(38)の
上面で、玄関土間(22)部分を下側から支持させるもので
ある。
【0019】この転がり部材(50)の設置方法は特に限定
されず、例えばケース或いはステーのようなものを介し
て、玄関土間(22)若しくは基礎立ち上がり部(38)の一方
に固定することが考えられる。
【0020】従って、大地震の際には、地盤側の基礎立
ち上がり部(38)と玄関土間(22)とは、相対的に最大で3
0センチ程度水平方向に移動するが、転がり部材(50)
が、玄関土間(22)の下面若しくは基礎立ち上がり部(38)
の上面(36)のいずれかの上を転動することで、そのよう
な相対移動を円滑に行わせることができる。
【0021】(48)は、前記開口部(39)にはめ込まれた玄
関ドアである。また、玄関土間(22)の先端より張り出し
た前記の基礎立ち上がり部(38)の上面(36)からその外側
アプローチ(51)にかけても、モルタル(52)を施工してタ
イル(53)を貼っている。
【0022】(54)は、建物本体(27)側の土台梁(33)上に
設置されたコンクリート板製の床パネル、(55)は、その
床パネル(54)の上に施工された床板である。
【0023】上記は、玄関土間(22)の外部土間(40)部分
の支持構造について示したが、テラス等のその他の外部
床についても同様に適用し得る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明では、玄関土間
やテラスなどの外部床において、その先端部分と基礎立
ち上がり部の上面との間に転がり部材を設けて、その先
端部分を支持しているから、免震要素から張り出した外
部床先端が片持ち状となって、支持強度が低下するのを
防止できるものである。
【0025】この場合の転がり部材は、基礎立ち上がり
部との間の比較的狭い空間に配置されて、単に水平方向
の移動に伴って転がるようなもので小型のもので有れば
良く、免震要素のような精密なものは不要であるから、
安価に設置できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す免震住宅の概略断面
図である。
【図2】同じく玄関土間部分を内外方向に縦断して示す
断面図である。
【図3】同じく玄関土間部分を左右方向に縦断して示す
断面図である。
【図4】従来の免震住宅の支持構造を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
(21) スラブ構造 (22) 玄関土間 (25) 免震要素 (26) 土台梁 (38) 基礎立ち上がり部 (40) 上面 (50) 転がり部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04H 1/02 E04H 1/02 // F16F 15/02 F16F 15/02 E 15/04 15/04 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に免震要素を介して支持される玄
    関土間等の外部床において、この外部床の先端部分を、
    前記の基礎より立ち上げた基礎立ち上がり部の上面に、
    外部床と基礎立ち上がり部との間の水平方向への相対移
    動を許容する、転がり部材を介して支持してなることを
    特徴とする免震住宅における玄関土間等の外部床の支持
    構造。
  2. 【請求項2】 基礎立ち上がり部上面が外部床より外方
    に張り出していて、この張り出し部が外部床へ上がるた
    めの階段の段部となっている請求項1記載の免震住宅に
    おける玄関土間等の外部床の支持構造。
JP2000225941A 2000-07-26 2000-07-26 免震住宅における玄関土間等の外部床の支持構造 Pending JP2002038758A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125190A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Starts Corporation Kk 建物の免震構造
JP2009270293A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Toyoshiki:Kk 対振動基礎構造の後付け施工法
JP2015067987A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社大垣共立銀行 ドライブスルー用金融店舗

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