JP5165984B2 - バルコニー床の支持構造 - Google Patents

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本発明は、建物本体の凹部に設けられ、この建物本体から張り出すバルコニー床を支持してなるバルコニー床の支持構造に関する。
住宅等の建物に、外壁から張り出すようなバルコニーを形成する際に、床パネルをその幅方向に複数敷設するとともに、自身の端部を下階の外壁の外側より突出させ、この突出部分をバルコニーとするような技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような自身の端部を下階の外壁の外側より突出させたバルコニーの場合、室内の床面とバルコニーの床面とが同一高さとなるため、室内と室外との間に凸状に形成された跨ぎ段差が設けられる場合がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−190292号公報 特開2000−144997号公報
ところで、上述のような跨ぎ段差は、単に段違いに形成された単純段差に比して、段差を通過する際の動作が大きくなるため、近年、バリアフリーの観点から跨ぎ段差をなくしたいという要望があった。そこで、床パネルの端部を下階の外壁の外側よりも突出させてバルコニーを形成するような技術を採用せずに、室内の床とバルコニー床とを別々に設置し、バルコニー床の設置高さを室内の床よりも低くするなどして跨ぎ段差をなくすような技術が試みられている。
ところが、このように室内の床とバルコニー床とを別々に設置するとなると、バルコニー床は、建物本体の外壁面から室外側に張り出すようにして設けなければならないので、バルコニー床上に人が乗っても十分に耐えられるように、バルコニー床を確実かつ安定的に支持できるような技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、バルコニー床を確実かつ安定的に支持することが可能なバルコニー床の支持構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、パネル工法で構築される建物本体1の凹部1aに設けられ、この建物本体1から張り出すバルコニー床3を支持してなるバルコニー床3の支持構造であって、
前記建物本体1は、この建物本体1の角部に設けられ、互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成された前記凹部1aと、この凹部1aを介して互いに直交する方向に沿って配置される第1外壁1bおよび第2外壁1cとを備えており、
平面視において、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線とが交差する位置の地面4aには、前記バルコニー床3の自重を支えるための支持柱4が立設されており、
この支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間には、前記第1外壁1bの延長線に沿って第1マグサ5が架設されるとともに、前記第2外壁1cの延長線に沿って第2マグサ6が架設されており、
前記凹部1aを形成する外壁は、下階側外壁10と上階側外壁11とを備えており、
前記バルコニー床3は、前記下階側外壁10の上面と、前記第1および第2マグサ5,6の上面とに架け渡されるようにして載置されており、
このバルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って上階床13の端部が載置され、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁11が立設されており、
前記支持柱4の上端部には、前記バルコニー床3と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床3の上面から突出するようにして連結ボルト7が設けられており、この連結ボルト7の先端にはナット7aが螺合されており、
前記バルコニー床3は、複数の床パネルを幅方向に連続させて形成されてなり、
当該バルコニー床3には、前記連結ボルト7を挿通させるための貫通孔が予め形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に、前記第1外壁1bの延長線に沿って第1マグサ5が架設されるとともに、前記第2外壁1cの延長線に沿って第2マグサ6が架設されているので、これら第1および第2マグサ5,6は、前記支持柱4によって確実に支持されることとなる。
また、このように前記支持柱4によって支持された第1および第2マグサ5,6は、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ5,6上に、前記バルコニー床3が載置されているので、例えば単に支持柱4だけでバルコニー床3を支持した場合に比して、前記バルコニー床3を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体1から張り出すバルコニー床3を、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6とによって確実かつ安定的に支持することができることから、前記バルコニー床3の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
また、前記バルコニー床3は、前記下階側外壁10の上面と、前記第1および第2マグサ5,6の上面とに架け渡されるようにして載置されているので、前記バルコニー床3を、前記下階側外壁10と前記支持柱4とによって、より確実に支持できるとともに、前記下階側外壁10と前記第1および第2マグサ5,6とによって、より一層安定的に支持することができる。
また、前記バルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って上階床13の端部が載置され、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁11が立設されているので、前記バルコニー床3に対して床面が一段高くなるように設定された部屋をバルコニーに面して配置できることとなる。これによって、従来とは異なり、室内とバルコニーとの間に跨ぎ段差を設ける必要がなくなるので、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
さらに、前記支持柱4の上端部には、前記バルコニー床3と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床3の上面から突出するようにして連結ボルト7が設けられており、この連結ボルト7の先端にはナット7aが螺合されているので、このナット7aを締め付けることによって、前記バルコニー床3と、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを強固に連結することができる。
加えて、前記バルコニー床3には、前記連結ボルト7を挿通させるための貫通孔が、予め形成されていることが好ましい。このように貫通孔が予め形成されていれば、前記バルコニー床3を位置合わせしながら設置できるので作業性に優れる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載のバルコニー床3の支持構造において、
前記バルコニー床3は、前記第1マグサ5の位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサ6の位置よりも外側に張り出しており、
前記第1および第2マグサ5,6のうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記バルコニー床3は、前記第1マグサ5の位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサ6の位置よりも外側に張り出しているので、バルコニー床3を、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出させた広いものとすることができ、前記建物本体1の凹部1aに大きなバルコニーを設置することができる。
また、前記第1および第2マグサ5,6のうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出しているので、これら第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方によって、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出したバルコニー床3の突出部分を安定的に支持することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1または2に記載のバルコニー床3の支持構造において、
前記支持柱4の柱脚部は、地面4aから突出して設けられたアンカーボルト4bに固定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記支持柱4の柱脚部は、地面4aから突出して設けられたアンカーボルト4bに固定されているので、この支持柱4の柱脚部を地面4aに確実に固定することができ、前記支持柱4の立設状態を向上させることができる。したがって、この支持柱4によって、前記バルコニー床3を、さらに安定的に支持することが可能となる。
本発明によれば、建物本体の第1外壁の延長線と、第2外壁の延長線とが交差する位置の地面に立設された支持柱の上端部と、建物本体の凹部を形成する外壁との間に、第1外壁の延長線に沿って第1マグサが架設されるとともに、第2外壁の延長線に沿って第2マグサが架設されているので、これら第1および第2マグサは、前記支持柱によって確実に支持されることとなる。
また、このように支持柱によって支持された第1および第2マグサは、前記第1外壁の延長線および第2外壁の延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ上に、バルコニー床が載置されているので、例えば単に支持柱だけでバルコニー床を支持した場合に比して、バルコニー床を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体から張り出すバルコニー床を、前記支持柱と第1および第2マグサとによって確実かつ安定的に支持することができることから、バルコニー床の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態のバルコニー床3の支持構造は、図1〜図4に示すように、建物本体1の凹部1aに設けられ、この建物本体1から張り出すバルコニー床3を支持してなるものであり、前記建物本体1は、この建物本体1の角部に設けられ、互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成された前記凹部1aと、この凹部1aを介して互いに直交する方向に沿って配置される第1外壁1bおよび第2外壁1cとを備えており、平面視において、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線とが交差する位置の地面4aには、前記バルコニー床3の自重を支えるための支持柱4が立設されており、この支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間には、前記第1外壁1bの延長線に沿って第1マグサ5が架設されるとともに、前記第2外壁1cの延長線に沿って第2マグサ6が架設されており、これら第1および第2マグサ5,6上に、前記バルコニー床3が載置されている。
ここで、本実施の形態の建物本体1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されている。このパネルとは、図示はしないが、縦横の枠材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
なお、本実施の形態の建物本体1は、上述のようにパネル工法で構築されるとしたが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
そして、前記凹部1aは、上述のように互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成されているため、少なくとも2枚の外壁パネル同士を、直角の入隅部が形成されるように互いに直交させてなるものである。
なお、凹部1aを形成するに際し、建物本体1が複数階にわたるものであれば、上下方向に複数枚の外壁パネルを連続させなければならない。また、平面視L字上に形成された凹部1aの横方向の寸法が長ければ、その分の必要枚数分の外壁パネルが必要となるため、上述のように、少なくとも2枚の外壁パネルが必要となる。
また、本実施の形態の建物本体1は、下階および上階からなる2階建て住宅となっており、したがって、本実施の形態の凹部1aを形成する外壁も、図2に示すように、下階側外壁10と上階側外壁11とを備えることとなる。すなわち、複数の下階側の外壁パネル同士と、複数の上階側の外壁パネル同士とが、互いに直交しながら上下に連続することによって、この凹部1aを形成している状態となっている。
また、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cは、図1に示すように、平面視において前記凹部1aを介して、互いに直交する方向に沿って配置されている。そして、これら第1外壁1bおよび第2外壁1cは、前記凹部1aを形成する外壁に対して、それぞれ直角の出隅部を形成するように直交して配置されている。
さらに、前記建物本体1は、前記凹部1aと、前記第1および第2外壁1b,1cとの他に、前記第1外壁1bに直交して隣接する第3外壁1dと、前記第2外壁1cに直交して隣接する第4外壁1eとを備えている。また、これら第3外壁1dと、第4外壁1eとは、互いに直交して隣接している。
そして、平面視略正方形の建物本体1の構築スペース(図示せず)内に、これら凹部1aと、前記第1外壁1bと、前記第2外壁1cと、前記第3外壁1dと、前記第4外壁1eが設けられている。
一方、本実施の形態のバルコニー床3は、前記建物本体1と同じくパネル化されてなるものであり、図3に示すように、複数の床パネルを幅方向に連続させて形成されている。
また、前記支持柱4は、図2〜図4に示すように、金属製の強固な柱であり、前記凹部1aの下階側外壁10のサッシ窓10aと略等しい高さまで到達するよう長尺に形成されている。
さらに、この支持柱4の柱脚部は、図2に示すように、地面4aから突出して設けられたアンカーボルト4bに固定されている。
なお、地面4aは、コンクリートが打設されてなり、この地面4aには所定深さの穴4dが設けられ、前記アンカーボルト4bは、前記穴4dの底面から突出するように設けられている。また、このアンカーボルト4bには前記支持柱4の柱脚部を受けて固定するための固定金具4cが接続されており、前記支持柱4は、この固定金具4cを介してアンカーボルト4bに固定されている。
そして、このように前記支持柱4の柱脚部は、地面4aから突出して設けられたアンカーボルト4bに固定されているので、この支持柱4の柱脚部を地面4aに確実に固定することができ、前記支持柱4の立設状態を向上させることができる。したがって、この支持柱4によって、前記バルコニー床3を安定的に支持することが可能となる。
また、図2〜図4に示すように、前記第1マグサ5は、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に、前記第1外壁1bの延長線に沿って架設されている。さらに、前記第2マグサ6は、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に、前記第2外壁1cの延長線に沿って架設されている。
これら第1マグサ5および第2マグサ6は、前記バルコニー床3の下面に当接し、このバルコニー床3を受けるための横材である。すなわち、これら横材である第1および第2マグサ5,6は、前記支持柱4とともに前記バルコニー床3を下方から支持し、例えば単に支持柱4だけでバルコニー床3を支持した場合に比して、バルコニー床3を安定的に支持する役割を持つ。
本実施の形態の第1マグサ5および第2マグサ6は、前記支持柱4と前記凹部1aとの間に架設されるものであるが、詳細には、前記第1マグサ5が、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に架設されており、前記第2マグサ6は、前記支持柱4の上端部に位置する第1マグサ5の側面に取り付けられた支持金具6aと、この支持金具6aに対向するようにして前記凹部1aを形成する外壁に取り付けられる支持金具6aとに架設されている。
すなわち、前記第2マグサ6は、一対の支持金具6aによって、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に架設されていることとなる。なお、この支持金具6aが取り付けられる外壁とは、図2に示すように、前記下階側外壁10のサッシ窓10aの上部に位置する小壁10bを指している。
なお、本実施の形態においては、前記第1マグサ5のみが前記支持柱4の上端部に載せられているが、これに限るものではなく、この第1マグサ5に代わり第2マグサ6のみを前記支持柱4の上端部に載せるようにしてもよいし、これら第1および第2マグサ5,6どうしの交点に、互いに係合し合うサネや係合溝等を形成して、双方を重ね合わせるようにして支持柱4の上端部に載せるようにしてもよい。
以下、前記バルコニー床3と、このバルコニー床3の周囲の詳細な構成について説明する。
前記バルコニー床3は、図1〜図4に示すように、前記第1マグサ5の位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサ6の位置よりも外側に張り出している。つまり、このバルコニー床3は、前記第1マグサ5の位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサ6の位置よりも外側に張り出しているので、バルコニー床3を、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出させた広いものとすることができ、前記建物本体1の凹部1aに大きなバルコニーBを設置できるようになっている。
また、このようにバルコニー床3が前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出させた広いものとすることができるので、前記第1および第2マグサ5,6のうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出している。本実施の形態においては前記第1マグサ5が、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出している。
したがって、この第1マグサ5によって、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出したバルコニー床3の突出部分を安定的に支持することができるようになっている。
また、前記バルコニー床3は、前記第1および第2マグサ5,6上に載置されているものであるが、より詳細には、これら第1および第2マグサ5,6だけでなく、図2に示すように、これら第1および第2マグサ5,6の上面と、前記下階側外壁10の小壁10bの上面とに架け渡すようにして載置されているものである。
これによって、前記バルコニー床3を、前記下階側外壁10と前記支持柱4とによって確実に支持できるとともに、前記下階側外壁10と前記第1および第2マグサ5,6とによって安定的に支持することができる。
このように本実施の形態のバルコニー床3は、前記第1および第2マグサ5,6の上面と、前記下階側外壁10の小壁10bの上面とに架け渡すようにして載置されていることから、建物本体1の上階部は、上階床13の室外側の端部が、前記バルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って載置されて固定され、前記上階側外壁11が、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って立設されて構成されている。
なお、建物本体1の下階部分は、下階床12の上面の室外側縁部に沿って前記下階側外壁10が立設されて構成されている。
なお、前記バルコニー床3の上面の室内側縁部と、前記上階床13の室外側の端部との間には、これら室内側縁部および端部に沿って、断面四角形状の長尺な調整材14が載せられている。この調整材14は、前記バルコニー床3の上面に床材3c(後述する)を設置するための高さ調整として設けられるものである。
このように前記バルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って上階床13の端部が載置され、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁11が立設されているので、前記バルコニー床3に対して床面が一段高くなるように設定された部屋をバルコニーBに面して配置できる。
これによって、従来とは異なり、室内とバルコニーBとの間に跨ぎ段差を設ける必要がなくなるので、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。すなわち、上階側外壁11のサッシ窓11aを、跨ぎ段差なしに上階床13の上面に設けることができるようになっている。
一方、前記バルコニー床3は、前記第1および第2マグサ5,6上に載置されているだけでなく、連結ボルト7によって固定されている。すなわち、前記支持柱4の上端部には、前記バルコニー床3と、前記第1マグサ5とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床3の上面から突出するようにして、前記連結ボルト7が設けられている。そして、この連結ボルト7の先端にはナット7aが螺合されている。
したがって、このナット7aを締め付けることによって、前記バルコニー床3と、前記支持柱4と、前記第1マグサ5とを強固に連結することができるようになっている。
なお、前記バルコニー床3と、前記第1マグサ5には、前記連結ボルト7を挿通させるための貫通孔(図示せず)が、予め形成されていることが好ましい。このように貫通孔が予め形成されていれば、前記バルコニー床3や第1マグサ5を位置合わせしながら設置できるので作業性に優れる。
一方、前記バルコニー床3は、バルコニーBを構成するためのものである。すなわち、このバルコニーBは、図2に示すように、前記バルコニー床3と、このバルコニー床3の上面の室外側縁部に沿って設けられる手摺壁3aと、前記バルコニー床3の下面の室外側縁部に沿って設けられる垂壁3bと、前記バルコニー床3の上面に敷設される床材3cとを備えてなる。
また、前記垂壁3bの下面の高さ位置と、前記第1マグサ5の下面の高さ位置とが略等しくなるように設定されるとともに、この垂壁3bの下面の高さ位置と、前記サッシ窓10aの上面または小壁10bの下面の高さ位置とが略等しくなるように設定されており、これら垂壁3bの下面と、第1マグサ5の下面と、前記サッシ窓10aの上面または小壁10bの下面との高さ位置に、前記バルコニー床3の下方に位置する軒天井3dが設けられている。
さらに、このようにバルコニー床3の下方に垂壁3bおよび軒天井3dが設けられているので、これら垂壁3bおよび軒天井3dによって、前記第1および第2マグサ5,6や、前記支持柱4の上端部に第1マグサ5が載せられた状態などを遮蔽することができるので、外観性に優れる。
また、前記床材3cは、図2に示すように室外側に向かうにつれて下方に傾斜しており、バルコニー床3の上面に水勾配が形成された状態となっている。また、このように前記バルコニー床3の上面に、この床材3cが敷設されているので、前記連結ボルトの先端に螺合するナット7aを遮蔽できるようになっている。なお、この床材3cは防水加工されている。
なお、本実施の形態の第1マグサ5および第2マグサ6において、上述のように、第1マグサ5のみが前記支持柱4の上端部に載せられていたり、第1マグサ5のみが前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出していたり、第1マグサ5のみに前記連結ボルト7が貫通しているとされているが、これに限るものではない。すなわち、この第1マグサ5に代わり第2マグサ6を用いてもよいし、これら第1および第2マグサ5,6どうしの交点に、互いに係合し合うサネや係合溝等を形成して、双方を重ね合わせるようにして用いてもよく、適宜変更可能である。
本実施の形態によれば、前記支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間に、前記第1外壁1bの延長線に沿って第1マグサ5が架設されるとともに、前記第2外壁1cの延長線に沿って第2マグサ6が架設されているので、これら第1および第2マグサ5,6は、前記支持柱4によって確実に支持されることとなる。
また、このように前記支持柱4によって支持された第1および第2マグサ5,6は、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ5,6上に、前記バルコニー床3が載置されているので、例えば単に支持柱4だけでバルコニー床3を支持した場合に比して、前記バルコニー床3を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体1から張り出すバルコニー床3を、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6とによって確実かつ安定的に支持することができることから、前記バルコニー床3の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る建物本体の上階を示す平面図である。 本発明のバルコニー床の支持構造の一例を示す側断面図である。 図1に示すバルコニー床の支持構造の主要部を示す正断面図である。 図1に示すバルコニー床の支持構造の主要部を示す平断面図である。
符号の説明
1 建物本体
1a 凹部
1b 第1外壁
1c 第2外壁
3 バルコニー床
4 支持柱
5 第1マグサ
6 第2マグサ

Claims (3)

  1. パネル工法で構築される建物本体の凹部に設けられ、この建物本体から張り出すバルコニー床を支持してなるバルコニー床の支持構造であって、
    前記建物本体は、この建物本体の角部に設けられ、互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成された前記凹部と、この凹部を介して互いに直交する方向に沿って配置される第1外壁および第2外壁とを備えており、
    平面視において、前記第1外壁の延長線と、前記第2外壁の延長線とが交差する位置の地面には、前記バルコニー床の自重を支えるための支持柱が立設されており、
    この支持柱の上端部と前記凹部を形成する外壁との間には、前記第1外壁の延長線に沿って第1マグサが架設されるとともに、前記第2外壁の延長線に沿って第2マグサが架設されており、
    前記凹部を形成する外壁は、下階側外壁と上階側外壁とを備えており、
    前記バルコニー床は、前記下階側外壁の上面と、前記第1および第2マグサの上面とに架け渡されるようにして載置されており、
    このバルコニー床の上面の室内側縁部に沿って上階床の端部が載置され、この上階床の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁が立設されており、
    前記支持柱の上端部には、前記バルコニー床と、前記第1および第2マグサのうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床の上面から突出するようにして連結ボルトが設けられており、この連結ボルトの先端にはナットが螺合されており、
    前記バルコニー床は、複数の床パネルを幅方向に連続させて形成されてなり、
    当該バルコニー床には、前記連結ボルトを挿通させるための貫通孔が予め形成されていることを特徴とするバルコニー床の支持構造。
  2. 請求項1に記載のバルコニー床の支持構造において、
    前記バルコニー床は、前記第1マグサの位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサの位置よりも外側に張り出しており、
    前記第1および第2マグサのうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床の張出方向先端の位置まで突出していることを特徴とするバルコニー床の支持構造。
  3. 請求項1または2に記載のバルコニー床の支持構造において、
    前記支持柱の柱脚部は、地面から突出して設けられたアンカーボルトに固定されていることを特徴とするバルコニー床の支持構造。
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