JPH06311805A - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JPH06311805A
JPH06311805A JP3004794A JP3004794A JPH06311805A JP H06311805 A JPH06311805 A JP H06311805A JP 3004794 A JP3004794 A JP 3004794A JP 3004794 A JP3004794 A JP 3004794A JP H06311805 A JPH06311805 A JP H06311805A
Authority
JP
Japan
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seedling
take
vertical feed
seedlings
transplanter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3004794A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kondo
忠司 近藤
Hideo Nakajima
英夫 中島
Masahiro Kanezaki
雅弘 兼崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP3004794A priority Critical patent/JPH06311805A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 苗の移植を確実に行うことができる移植機、
およびかかる移植機に装着される苗株供給装置並びに苗
株取出装置を提供する。 【構成】 移植機の苗株供給装置30は、苗台支持フレ
ーム33、横送り機構、並びに縦送り機構とを有してお
り、移植機の苗株取出装置150は、セルから苗株を取
り出して苗植付装置に引き渡すための一対の苗株取出爪
167と、苗株取出爪167を、苗株取出位置から苗株
放出位置まで移動させるための苗株取出駆動機構とを有
しており、苗株取出機構は、苗株取出爪167が、苗株
取出位置において、その先端をセル上端辺よりも僅かに
狭めた状態でセル内に挿入され、挿入後、先端を狭めて
苗株を挟持し、かつ、苗株放出位置において、先端が広
げられるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗株供給装置と苗株取
出装置とを備えた移植機に関するものであり、より詳細
には、比較的簡単な機構で苗の移植を確実に行うことが
できる移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】公開実用新案平成2年第90919号
は、走行体と、苗株供給装置と、苗株供給装置から供給
される苗を圃場に移植するための苗植付装置とを備えた
苗の移植機を提案している。この移植機の苗株供給装置
には、複数のポット苗収容部が形成された苗トレイを苗
植付装置に縦送りするための縦送り機構が設けられてお
り、縦送り機構により、ポット苗を苗植付装置に1ピッ
チ毎に縦送りできるようにしている。一方、苗植付装置
には、左右方向に往復動可能に取付けた苗株取出爪が設
けられており、この苗株取出爪により、ポット苗収容部
からポット苗を取出して苗植付爪に引き渡し、苗植付爪
により、ポット苗を圃場に移植するようになっている。
しかしながら、この移植機では、苗株取出爪を左右方向
に往復動させてポット苗をポット苗収容部から取り出
し、苗植付爪に引き渡すように構成されているため、苗
植付爪を作動させるための機構が複雑とならざるを得な
かった。また、苗植付爪を正確に作動させることが困難
であるため、移植作業を確実に行うことができないとい
う問題があった。
【0003】また、上端開口部から底部に向かって漸次
細幅に形成された多数のセルを苗トレイに設け、各セル
内で育苗した苗を、一対の苗株取出爪によって取出して
これを苗植付爪に供給し、この苗植付爪によって苗の移
植を行なうようにした苗の移植機が知られている。この
移植機では、セルが上端開口部から底部に向かって漸次
細幅に形成されているため、苗株を苗トレイから取出す
際、苗株取出爪は、その先端をセルの底部の幅と略同一
に広げて、セルに挿入される。しかしながら、セル内の
苗株の根巻強さがセル周壁付近においてよりもセル中央
において弱いので、この移植機を用いて移植をする際、
苗株取出爪により苗株を挟持しても、苗株がくずれてし
まい、苗の移植を確実に行うことが困難であるという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、苗の移植を確実に行うことができる移植機、および
かかる移植機に装着される苗株供給装置並びに苗株取出
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上述およびその
他の目的は、走行装置と、苗株供給装置と、所定の苗株
取出位置において苗株供給装置から苗株を取り出すため
の苗株取出装置と、所定の苗株放出位置において苗株取
出装置から苗株を受取って圃場に植付けるための苗植付
装置とを有する移植機であって、前記苗株供給装置は、
苗株が育苗される多数のセルが設けられた苗トレイを支
持するための苗台支持フレームと、所定のセルが前記苗
株取出位置に位置決めされるように、苗台支持フレーム
を左右方向に移動させるための横送り機構と、苗台支持
フレームが左又は右の終端位置まで移動されたとき、苗
トレイを1ピッチずつ縦送りする縦送り機構とを有して
おり、前記苗株取出装置は、前記セルから苗株を取り出
して苗植付装置に引き渡すための一対の苗株取出爪と、
苗株取出爪を、前記苗株取出位置から前記苗株放出位置
まで移動させるための苗株取出駆動機構とを有してお
り、前記苗株取出機構はさらに、苗株取出爪が、前記苗
株取出位置において、その先端をセル上端辺よりも僅か
に狭めた状態でセル内に挿入され、挿入後、先端を狭め
て苗株を挟持し、かつ、前記苗株放出位置において、先
端が広げられるように構成されている、ことを特徴とす
る移植機によって達成される。
【0006】また、本発明の上述およびその他の目的
は、移植機に装着される苗株供給装置であって、前記苗
株供給装置は、苗株が育苗される多数のセルが設けられ
た苗トレイを支持するための苗台支持フレームと、所定
のセルが前記苗株取出位置に位置決めされるように、苗
台支持フレームを左右方向に移動させるための横送り機
構と、苗台支持フレームが左又は右の終端位置まで移動
されたとき、苗トレイを1ピッチずつ縦送りする縦送り
機構とを有している、ことを特徴とする苗株供給装置に
よって達成される。さらに、本発明の上述およびその他
の目的は、苗株供給装置と苗植付装置とを有する移植機
に装着され、所定の苗株取出位置において苗株供給装置
から苗株を取り出し所定の苗株放出位置において苗植付
装置に引き渡すための苗株取出装置であって、前記苗株
取出装置は、前記セルから苗株を取り出して苗植付装置
に引き渡すための一対の苗株取出爪と、苗株取出爪を、
前記苗株取出位置から前記苗株放出位置まで移動させる
ための苗株取出駆動機構とを有しており、前記苗株取出
機構はさらに、苗株取出爪が、前記苗株取出位置におい
て、その先端をセル上端辺よりも僅かに狭めた状態でセ
ル内に挿入され、挿入後、先端を狭めて苗株を挟持し、
かつ、前記苗株放出位置において、先端が広げられるよ
うに構成されている、ことを特徴とする苗株取出装置に
よって達成される。
【0007】本発明の好適な観点では、縦送り機構は、
苗植付け作業時に常時駆動される縦送り駆動軸と、苗ト
レイを縦送りするための縦送り駆動体と、縦送り駆動軸
からの回転駆動を縦送り駆動体に伝達するための縦送り
駆動ユニットとを有しており、縦送り駆動ユニットは、
単一のハウジング内に収納されている。本発明の別の好
適な観点では、苗株取出機構は遊星歯車機構を含んでい
る。本発明の別の好適な観点では、苗株取出爪には、該
爪によって挟持された苗株を前記苗株放出位置において
押出すための部材が設けられている。本発明のさらに別
の観点では、前記押出すための部材は、一対の爪にそれ
ぞれ挿通されたリング部材である。
【0008】
【実施例】図1〜図4に示されるように、全体として参
照符号10で示した本発明の実施例に係る移植機は、エ
ンジン11を支持するための前フレーム12と、前フレ
ーム12の後端に連結された主伝動装置ケース13と、
左右伝動装置ケース14を介して主伝動装置ケース13
に連結された駆動輪である一対の後輪15と、アクスル
フレーム16を介して前フレーム12の前端に連結され
た一対の前輪17と、畝面18を鎮圧するためのローラ
19と、苗の植付け深さを調節するためのゲージ輪20
とを含む。なお、図面において、21はハンドルを、2
2は車輪を昇降させるためのレバーを、23aは苗植付
け作動部を駆動又は駆動解除するためのクラッチレバー
を、23bは主クラッチレバーを、24は変速レバー
を、25は苗の植付け間隔を調節するためのレバーを、
26はゲージ輪20の覆土圧を調節するためのレバー
を、27は移植機10を操向および旋回させるためのク
ラッチレバーを示している。移植機10には、主伝動装
置ケース13の後方に、シャーシフレーム28が設けら
れており、シャーシフレーム28には、図4に示される
ように、サイドフレーム29a、29bがそれぞれ取付
けられている。そして、移植機10のシャーシフレーム
28とサイドフレーム29a、29bによって囲まれた
部分には、後述する苗株取出装置150に苗株を供給す
るための苗株供給装置30が配置されている。一方、苗
株供給装置30から苗を取出して後述する苗植付装置1
90に引き渡すための苗株取出装置150が、苗株供給
装置30の前方に配置されている。
【0009】図5〜図18に示されるように、苗株供給
装置30は、苗トレイ31を載せる苗載台32を備えた
苗台支持フレーム33と、苗台支持フレーム33を左右
に往復動させる横送り機構34と、苗台支持フレーム3
3の左右の移動終端位置において、苗載台32を1ピッ
チずつ縦送りする縦送り機構35とを有する。図5およ
び図18に示されるように、苗トレイ31は、長さ方向
と横方向に一定幅に区分けされた多数のセル31aが設
けられており、各セル31aは、図18に示されるよう
に、上端開口部31bから底部31cに向かって漸次細
幅に形成されている。苗支持台フレーム33は、図6お
よび図7に示されるように、一対の側板36と、苗が取
出された後の苗トレイ31を上方に案内するためのトレ
イ回収用ガイド37とを有する。左側の側板36には、
後述する縦送り機構35の縦送り駆動ユニット70が取
付けられている。図7に最も良く示されているように、
苗支持台フレーム33には、前方下部と後方下部に、ガ
イドローラ38、39がそれぞれ設けられている。ガイ
ドローラ38、39は、サイドフレーム29a、29b
間に取付けられたガイドレール40、41によってそれ
ぞれ摺動可能に支持されている。
【0010】図8〜図11に示されるように、苗株供給
装置30の横送り機構34は、エンジン11からの動力
が後述する植付けクラッチケース200、カウンタ軸2
03、チェイン204を介して入力される横送り駆動軸
51を備えた苗台横送り駆動ケース50を有しており、
苗台横送り駆動ケース50は、左側サイドフレーム29
bに固定されている。横送り駆動軸51には、図8に示
されるように、歯車52、歯車53および横送り停止用
カム54がそれぞれ固定されている。また、苗台横送り
駆動ケース50の一方の端部には、トラバース溝55a
が形成された横送り軸55の一端が回転可能に支持され
ており、横送り軸55の端部には歯車56が固定されて
いる。苗台横送り駆動ケース50の内部には、横送り駆
動軸51と横送り軸55との間に、カウンタ軸57が回
転可能に取付けられており、カウンタ軸57には、歯車
53に噛み合う歯車58と、歯車56と噛み合う歯車5
9とが固定されている。カウンタ軸57にはさらに、横
送り停止用カム60が固定されている。そして、図9に
示されるように、横送り駆動軸51に固定された横送り
停止用カム54に横送り停止用カム60が係合しないと
きには、横送り軸55は回転し続けるが、図10に示さ
れるように、横送り停止用カム54に横送り停止用カム
60が係合するときには、横送り軸55の回転が停止さ
れ、これにより、苗株取出爪167の先端が苗トレイ3
1のセル31aに侵入する際に苗トレイ31の横送りを
停止させた状態で、苗株取出爪167の侵入と苗株の取
出しを正確かつ容易に行えるようになっている。一方、
苗台横送り駆動ケース50の他方の端部には、後述する
縦送り機構35を駆動するための縦送り駆動軸61が回
転可能に支持されており、縦送り駆動軸61には、歯車
52と噛み合う歯車62が固定されている。図5に示さ
れるように、横送り軸55、縦送り駆動軸61の他端
は、右側サイドフレーム29aに設けられた軸受部63
a、63bでそれぞれ支持されている。
【0011】一方、横送り軸55には、図11に示され
るように、筒軸64が所定の遊びをもって嵌装されてお
り、筒軸64は、苗台支持フレーム33に固定された取
付具65に接続されている。また、筒軸64には、横送
り軸55のトラバース溝55aに係合するピン66が設
けられている。以上の構成により、横送り駆動軸51が
回転すると、歯車53、歯車58、歯車59および歯車
56を介して横送り軸55が回転する。その結果、横送
り軸55のトラバース溝55aに係合しているピン66
が左右方向に移動して、苗台支持フレーム33が左右方
向に移動することとなる。なお、歯車59および歯車5
6を歯数の異なる歯車に適宜交換して変速比を変えるこ
とにより、必要な横送り量を選定することができる。す
なわち、例えば苗トレイ31のセル31aの大きさが2
5mm角と30mm角の2種類ある場合、セル31aの大き
さに応じた横送り量を選定することができる。図12〜
図17に示されるように、苗株供給装置30の縦送り機
構35は、苗植付け運転時に常時駆動される縦送り駆動
軸61と、縦送り駆動軸61からの回転駆動を後述する
縦送り駆動体98に伝達するための縦送り駆動ユニット
70とを含む。縦送り駆動軸61には、ブラケット6
7、68およびボルト69によって、一対の縦送り操作
部材71が所定距離隔てて取付けられている。縦送り操
作部材71は好ましくは円筒形のローラにより形成され
ている。
【0012】縦送り駆動ユニット70は、図12に示さ
れるように、取付けフランジ(図示せず)を介して苗台
支持フレーム33に着脱自在に取付けられた縦送り駆動
ケース72を有している。縦送り駆動ケース72は、ア
ルミニウム、アルミニウム合金等からなる2つのケース
72a、72bをボルト73を用いて接合することによ
って形成されている。縦送り駆動ケース72には、縦送
り駆動軸61に隣接した側に、従動軸74が、ケース7
2aから突出した軸受プレート72cに設けられた軸受
75aおよびケース72bに設けられた軸受75bによ
って、回転可能に取付けられている。従動軸74には、
縦送り操作部材71の運動に連動して従動軸74を回転
させるように、縦送り従動カム76が取付けられてい
る。また、従動軸74には、筒軸77が、従動軸74に
対して回転できるように嵌装されており、筒軸77に
は、縦送り従動カム76に隣接して、縦送り操作部材7
1の運動に連動して筒軸77を回転させるためのロック
解除用従動カム78が設けられている。さらに、従動軸
74には、先端部にローラ79aを備えた縦送りアーム
79が固定されており、筒軸77には、先端部にローラ
80aを備えたロックアーム80が固定されている。
【0013】一方、縦送り駆動ケース72の中央部に
は、フォロワカム軸81が、軸受82によって回転可能
に取付けられている。フォロワカム軸81の各端部に
は、異なる歯数をもつ歯車83、84がそれぞれ固定さ
れており、歯車83のボス部には、ロックアーム80の
ローラ80aに係合する複数のロック溝85aを備えた
ロック体85が設けられている。フォロワカム軸81に
は又、歯車83、84間に、ワンウェイクラッチ86を
介して、筒軸87が回転可能に設けられており、筒軸8
7には、縦送りアーム79のローラ79aに係合する係
孔溝88aを備えたフォロワカム88が固定されてい
る。縦送り駆動ケース72の従動軸74と反対の側に
は、筒状の出力軸89が、軸受90によって回転可能に
取付けられている。筒状の出力軸89には、フォロワカ
ム軸81の歯車83、84にそれぞれ常時噛み合ってい
る減速歯車91、92が取付けられており、減速歯車9
1、92は、内歯車91a、92aをそれぞれ備えてい
る。また、出力軸89の中央部には、切換え歯車93が
出力軸89に沿って摺動可能に取付けられており、切換
え歯車93は、シフター(図示せず)を操作することに
よって、減速歯車91、92の内歯車91a、92aに
選択的にそれぞれ噛み合うようになった外歯車93a、
93bを備えている。
【0014】出力軸89の筒内には、一端が苗台支持フ
レーム33に回転可能に支持され、他端が出力軸89か
ら一定長さ突出した縦送り軸94が遊挿されている。図
12および図15に示されるように、縦送り軸94の突
出した端部には、一対の弧状スロット95aを備えたフ
ランジ付き連結部材95が固定されており、出力軸89
の端部に固定された連結部材96の孔96aとスロット
95aとにボルト97を通して締めることによって、出
力軸89と縦送り軸94とは一体に結合される。なお、
図15に示されるように、フランジ付き連結部材95に
取付けられたボルト97並びにスロット95aを利用し
て、出力軸89と後述する縦送り駆動体98との周方向
の相対位置を容易に調節することができる。縦送り軸9
4には又、図12に示されるように、縦送り駆動ケース
72の外側に、駆動スプロケット98aが固定されてお
り、図6に示されるように、駆動スプロケット98a
と、駆動スプロケット98aに掛け渡されたチェーン9
8bと、被動スプロケット98cとによって縦送り駆動
体98が構成されている。なお、上述のように、縦送り
従動カム76およびロック解除用従動カム78を除い
て、縦送り駆動ユニット70が全て縦送り駆動ケース7
2内に収容されているので、縦送り機構35の苗台支持
フレーム33への取付けを容易に行うことができる。
【0015】上述の軸受プレート72cには、図14に
示されるように、腕100を介して、縦送り用従動カム
76の揺動を制限するためのストッパ101が設けられ
ている。一方、縦送り用従動カム76には、図14およ
び図16に示されるように、ストッパ101に当接する
ストッパゴム体102を備えた腕76aが取付られてお
り、駆動ケース72に設けたばね受(図示せず)と腕7
6aとの間には、ストッパゴム体102をストッパ10
1に付勢するための引張スプリング103が設けられて
いる。また、筒軸77には、図13、図14および図1
7に示されるように、従動カム78と略反対方向に延び
たばね受け104が取付られており、駆動ケース72に
取付けたばね受けロッド105とばね受け104との間
に、ロックアーム80の先端部に設けられたローラ80
aをロック体85のロック溝85aに向けて付勢するた
めのバネ106が設けられている。以上のように構成さ
れた縦送り機構35は、苗台支持フレーム33が横送り
機構34によって移動されて、左終端位置又は右終端位
置に到達すると、図13において時計回りに回転してい
る縦送り駆動軸61の左側又は右側の縦送り操作部材7
1が、縦送り用従動カム76およびロック解除用従動カ
ム78に係合してこれらを反時計回りに回転させ、これ
により、従動軸74および筒軸77、従って縦送りアー
ム79およびロックアーム80がバネ103、106に
抗して反時計回りに回転される。その結果、ロックアー
ム80の反時計回りの回転により、ローラ80aがロッ
ク溝85aから外れて、フォロワカム軸81のロックが
解除される。また、縦送りアーム79の反時計回りの回
転により、フォロワカム88の係合孔88aに係合する
ローラ79aを介してフォロワカム88が時計回りに回
転され、これにより、筒軸87が時計回りに回転され
る。次いで、ワンウェイクラック86を介してフォロワ
カム軸81が時計回りに回転される。フォロワカム軸8
1の回転は、シフター(図示せず)を操作することによ
って減速歯車91又は92のいずれかの内歯車91a、
92aに選択的にそれぞれ噛み合う切換え歯車93の外
歯車93a、93bに伝達されて、出力軸89、従って
縦送り軸94が反時計回りに回転され、これにより、縦
送り軸94に固定されている縦送り駆動体98が回転さ
れることになる。そして、縦送り操作部材71の回転が
進行して縦送り操作部材71が従動カム76、78を乗
り越えると、従動カム76、78は、バネ103、10
6のそれぞれの作用により原位置に戻され、次の縦送り
に備える。なお、上述のシフターを操作して減速比を変
えることによって、この減速比に応じた縦送り量を得る
ことができる。すなわち、例えば苗トレイ31のセル3
1aの大きさが25mm角と30mm角の2種類ある場合、
セル31aの大きさに応じた縦送り量を選定することが
できる。
【0016】図5および図18に示されるように、上述
の縦送り駆動軸61の中央部には、略円形であり且つ対
向する直径方向位置に突起部131aを備えた押出しカ
ム131が固定されている。一方、シャーシフレーム2
8の略中央部に配置された取付板132には、押出し操
作アーム134が枢軸133の回りに揺動可能に取付け
られており、押出し操作アーム134はその一端に、押
出しカム131の突起部131aに係合するローラ13
4aを備えている。苗トレイ31の底部から苗株を押出
す苗株押出しピン130が、取付板132に固定された
取付具135を介して、取付けられており、苗株押出し
ピン130は、戻しバネ136のバネ力により、苗トレ
イ31の底部から離されている。押出し操作アーム13
4の他端にもローラ134bが設けられており、ローラ
134bは、苗株押出しピン130の底部に係合するよ
うになっている。かかる構造により、縦送り駆動軸61
が図18において時計回りに回転して、押出しカム13
1の突起部131aが押出し操作アーム134のローラ
134aに係合すると、押出し操作アーム134は、枢
軸133の回りに図18において時計回りに揺動しロー
ラ134bが苗株押出しピン130の底部に係合して、
押出しピン130を押し上げ、セル31aの底面の孔
(図示せず)を貫通してセル31a内の苗株が押し出さ
れる。押出しカム131の突起部131aが押出し操作
アーム134のローラ134aから離れると、苗株押出
しピン130は、バネ136により元の位置に戻され
る。
【0017】図19〜図31に示されるように、苗株供
給装置30から苗株を取り出すための苗株取出装置15
0は、後述する苗株取出爪167を駆動するための苗株
取出駆動機構151を備えている。苗株取出機構151
は、入力軸となる駆動軸152を備えたロータリケース
153を有しており、ロータリケース153は、駆動軸
152を中心として回転するように、シャーシフレーム
28に固定された取付板154に取付けられている。駆
動軸152上には太陽歯車155が取付板154に固定
された状態で外嵌されており、太陽歯車155は、中間
歯車156を介して、ロータリケース153の出力軸と
なるクランクアーム軸157に固定された遊星歯車15
8と噛み合っている。一方、駆動軸152は、チェイン
202を介して、後述する植付けクラッチケース200
の出力軸201に連結されている。かかる構成により、
駆動軸152が反時計回りに回転駆動すると、クランク
アーム軸157は、駆動軸152、従って太陽歯車15
5を中心として図25において反時計回りに公転すると
同時に、時計回りに自転することとなる。図20に示さ
れるように、クランクアーム軸157の端部にクランク
アーム160が枢着されており、クランクアーム160
のアーム先端には、カム軸161が固定されている。カ
ム軸161の端部には、後述する苗株取出爪167の先
端を開閉するための爪開閉カム162が取付けられてい
る。爪開閉カム162は、図21に示されるように、全
体として略円板状をなしているが、外周面162aに陥
没部162bが設けられている。また、爪開閉カム16
2の両側面162cには、傾斜部162eおよび傾斜部
162fを両端に備えた半円弧状の突起部162dがそ
れぞれ形成されている。
【0018】カム軸161には又、苗株取出アーム16
3の略中央部が枢着されている。図19および図22に
示されるように、苗株取出アーム163には、苗株供給
装置30の側の端部に軸受部164が設けられており、
この軸受部164に、一対の略L形の爪支持部材165
が軸受部164の回りに回転可能に取付けられている。
爪支持部材165には、端部に折曲部166aを備えた
取付板166が固定されており、図23に示されるよう
に、上端167aが折り曲げられた苗株取出爪167を
取付板166とプレート168とで挟持してボルト16
9で締めることによって、苗株取出爪167が取付板1
66に緩まないように確実に取付けられる。また、折曲
部167aによって苗株取出爪167の回り止めが達成
される。さらに、苗株取出爪167の上端167aの内
側には、溝167bが形成されており、苗株取出爪16
7の取付け時に溝167bにボルト169を係合させる
ことによって、苗株取出爪167の位置決めを正確かつ
迅速に行うことができる。爪支持部材165には、図2
2に示されるように、ボルト170aと2つのナット1
70b、170cとから構成される爪開閉部材170が
それぞれ取付けられており、爪開閉部材170は、爪支
持部材165に取付けられたバネ171によって、爪開
閉カム162の両側面162cに向かって押付けられて
いる。なお、ボルト170aと2つのナット170b、
170cを調整することによって、爪開閉部材170の
突出長さを調節することができる。
【0019】一方、図19および図20に示されるよう
に、苗株取出アーム163の苗株供給装置30と反対側
の端部には、アームガイド板172のガイド溝173に
よって摺動案内されるガイド体174が取付けられてい
る。アームガイド板172は、ボルト175によって取
付板154に固定されている。ガイド溝173は、図1
9に示されるように、アームガイド板172の略下半部
に設けられていて比較的緩勾配のa部と、a部に接続し
てアームガイド板172の略上半部に設けられていて急
勾配のb部と、b部に接続してアームガイド板172の
最上部に設けられていて、a部と略平行な勾配をもつc
部とから構成されている。苗株取出アーム163には、
図19に示されるように、ガイド体174に隣接した箇
所に、枢軸176によって、苗株押出操作板177が回
転可能に取付けられている。苗株押出操作板177に
は、図22に示されるように、先端部に一対の苗株押出
部材178が取付けられている。苗株押出部材178に
は、図22および図24(A)(B)に示すように、先
端にリング部178aがそれぞれ設けられており、リン
グ部178aには各々、対応する苗株取出爪167が挿
通されている。苗株押出部材178にリング部178a
を設けたことにより、苗株の押出しが確実に行われると
ともに、苗株押出部材178の苗株取出爪167への正
確な位置決め並びに苗株取出爪167の清掃も行われ
る。
【0020】苗株押出操作板177には又、図19に示
されるように、略中央部に、爪開閉カム162の外周面
162aに当接するローラ179が設けられている。そ
して後述するように、ローラ179が爪開閉カム162
の陥没部162bに位置するとき、苗株取出爪167の
先端が、苗放出位置に位置し、苗株押出部材178のリ
ング部178aを苗株取出爪167の先端の方へ押し下
げて苗株を放出するようになっている。なお、苗株押出
操作板177は、バネ180によって爪支持部材165
に連結されている。苗株取出装置150の下方には、図
19に示されるように、苗株取出装置150から引き渡
された苗株を受け取り圃場に移植するための苗植付装置
190が配置されている。苗植付装置190は、苗株取
出爪167から苗株を直接受け取るホッパ形の苗植付爪
191を有する。苗植付装置190自体は、移植機の分
野において周知の技術であるので、詳細な説明は省略す
る。以上のように構成された苗株取出装置150は、以
下のようにして、苗株を苗トレイ31のセル31aから
取出し、苗植付装置190に放出する。図25は、苗株
取出爪167の初期状態を示しており、苗株取出アーム
163のガイド体174が、アームガイド板172のガ
イド溝173の最上部に位置し、苗株取出爪167の先
端は略下方に向いている。また、爪開閉部材170は、
爪開閉カム162の両側面162cに当接しており、苗
株取出爪167の先端は開いている。さらに、苗株押出
操作板177のローラ179は、爪開閉カム162の陥
没部162bに位置しており、苗株押出部材178のリ
ング部178aは、バネ180のバネ力により、苗取出
爪167の先端に位置している。
【0021】図26に示されるように、ロータリケース
153が反時計方向に90°回転すると、苗株取出アー
ム163のガイド体174は、アームガイド板172の
ガイド溝173の略中央部に位置し、苗株取出アーム1
63が図26において右方に移動するため、苗株取出爪
167の先端は苗トレイ31のセル31aの方へ接近す
る。この状態では、カム軸161は太陽歯車155と同
一位置にある。爪開閉部材170は依然として、爪開閉
カム162の両側面162cに当接しており、苗株取出
爪167の先端は開いている。苗株押出操作板177の
ローラ179は、爪開閉カム162の陥没部162bか
ら脱出して外周面162aに当接しており、従って、苗
株押出部材178のリング部178aは、バネ180の
バネ力により、苗取出爪167の先端から上方に移動し
ている。図27に示されるように、ロータリケース15
3が反時計方向に180°回転すると、苗株取出アーム
163のガイド体174は、アームガイド板172のガ
イド溝173の最下部に位置し、苗株取出アーム163
がさらに右方に移動するため、苗株取出爪167は苗ト
レイ31のセル31aに到達し、苗株取出爪167の先
端はセル31aの中に挿入される。爪開閉部材170
は、ガイド体174がガイド溝173の最下部に達する
直前に、爪開閉カム162の傾斜部162eに乗り上げ
て、苗株取出爪167の先端を閉鎖させ、セル31a内
の苗株を挟持するようになっている。苗株押出操作板1
77のローラ179は爪開閉カム162の外周面162
aに当接しており、苗株押出部材178のリング部17
8aは苗取出爪167の上方に位置している。なお、こ
の状態において、押出し操作アーム134のローラ13
4bが押出しピン130の底部に係合して、押出しピン
130を押し上げ、押し上げられた押出しピン130が
苗株を押し出すようになっている。好ましくは、苗株取
出爪167の苗株への挿入深さが苗株の深さの70〜9
0%程度となるように、苗株取出爪167の爪支持部材
165への取付けが調整される。
【0022】図28に示されるように、ロータリケース
153が反時計方向に270°回転すると、苗株取出ア
ーム163のガイド体174は、アームガイド板172
のガイド溝173の最下部からガイド溝の略中央部まで
移動し、これにより、苗株取出アーム163は図28に
おいて左方に移動するので、苗株取出爪167は苗トレ
イ31のセル31aから苗株を挟持した状態でセル31
aから遠去かる方へ移動する。この状態では、図26と
同様に、カム軸161は太陽歯車155と同一位置にあ
る。爪開閉部材170は、爪開閉カム162の突起部1
62dに当接しているため、苗株取出爪167の先端は
閉じており、これにより、苗株は苗株取出爪167によ
って挟持されたままである。苗株押出操作板177のロ
ーラ179は、外周面162aに当接しており、従っ
て、苗株押出部材178のリング部178aは、バネ1
80のバネ力により、苗取出爪167の上方に位置した
ままである。さらに、図29に示されるように、ロータ
リケース153が反時計方向に360°回転すると、苗
株取出アーム163のガイド体174は、アームガイド
板172のガイド溝173の最上部まで移動し、これに
より、苗株取出アーム163はさらに左方に移動して、
苗株取出爪167の先端は略下方に向き、苗植付爪19
1の直上に位置することとなる。ガイド体174がガイ
ド溝173の最上部に達すると、爪開閉部材170は、
爪開閉カム162の突起部162dから傾斜部162f
を経て両側面162cに移動し、苗株取出爪167の先
端は開放される。この状態では、苗株押出操作板177
のローラ179は、爪開閉カム162の外周部162a
から陥没部162bに移動するので、苗株押出部材17
8のリング部178aは、バネ180のバネ力により、
苗株取出爪167の上方から先端まで移動し、これによ
り、苗株は押し下げられて苗植付爪191に落下する。
【0023】カム軸161の軌跡に着目して、以上の動
作を見ると、カム軸161は、図30に示すように、太
陽歯車155の位置を中点とした直線に沿って移動する
こととなる。以上の動作を繰り返すことによって、苗供
給装置30の苗トレイ31のセル31aから苗株を順次
取り出して苗植付爪191に引き渡す作業を連続的に行
うことができる。なお、アームガイド板172のガイド
溝173のa部からb部への移行部が滑らかな湾曲形状
となっているので、苗株に衝撃を与えることなしに、苗
株取出し作業を円滑に行うことができる。また、図30
からも分かるように、苗株取出時(180°位置)近傍
と苗株引渡時(360°)近傍での苗株取出爪167の
先端の移動が緩慢になっており、苗株取出し作業および
苗株引渡し作業を円滑に遂行することができる。上述の
苗株供給装置30および苗株取出装置150は、エンジ
ン11の動力を利用して作動される。すなわち、図4に
示されるように、エンジン11と苗株取出装置150と
の間には、エンジン11からの動力が伝達される植付け
クラッチケース200が配置されている。植付けクラッ
チケース200には、苗株供給装置30および苗株取出
装置150を駆動又は駆動解除するための植付けクラッ
チ(図示せず)が内設されており、レバー25によって
植付けクラッチを操作することができる。植付けクラッ
チケース200の出力軸201は、チェーン202を介
してロータリケース153の駆動軸152に接続されて
いる。また、カウンタ軸203がチェーン202によっ
て回転され、カウンタ軸203はさらに、チェーン20
4を介して横送り駆動軸51に接続されている。
【0024】次に、図31(a)〜(e)を参照して、
上述のように構成された移植機10によりどのように苗
株がセル31aから取り出されるかについて説明する。
まず、先端の間隔W1がセル31aの底部の幅W2より
も僅かに広くなるように、苗株取出爪167を初期設定
する(図31(a) )。次いで、苗株取出爪167を苗株
中に挿入し(図31(b) )、苗株取出爪167の先端の
間隔が、セル31aの底部31cの近傍位置においてセ
ル31aの底部31cの幅W2よりも僅かに狭くなるよ
うに、苗株取出爪167の先端を接近させて苗株を挟持
する(図31(c) )。しかる後、苗株取出爪167によ
って苗株を挟持してセル31aから苗株を取り出し(図
31(d))、取り出した苗株を苗植付爪191への引き
渡し位置まで移動させて苗植付爪191に引き渡す(図
31(e))。次いで、苗株取出爪167を、図31
(a)に示す初期状態にして、次の苗株取出し位置まで
移動させる。かかる作業を繰り返すことにより、苗株を
くずすことなしに、苗株取出爪167によって挟持する
ことができ、かつ、苗株の苗植付爪191への引き渡し
時の苗株取出爪167の引抜き動作を円滑かつ確実に行
うことができ、これにより、苗移植の作業効率を向上さ
せることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、苗株供給装置が縦送り
機構と横送り機構とを具備しており苗株取出装置に正確
に苗株を供給することができ、かつ、苗株取出爪により
苗株をくずすことなく挟持することができるため、苗の
移植作業の能率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移植機の概略側面図である。
【図2】本発明による移植機の概略平面図である。
【図3】本発明による移植機の概略構造を示す側面図で
ある。
【図4】本発明による移植機の概略構造を示す平面図で
ある。
【図5】本発明による移植機の苗株供給装置の概略構造
を示す平面図である。
【図6】本発明による移植機の苗株供給装置の概略構造
を示す側面図である。
【図7】苗株供給装置の苗載台の横方向摺動部を示した
側面図である。
【図8】苗台横送り駆動ケースの拡大断面図である。
【図9】苗台横送り駆動ケースの作動状態を示した図面
であって、苗トレイが横送りされている状態を示したも
のである。
【図10】苗台横送り駆動ケースの作動状態を示した図
面であって、苗トレイの横送りが停止されている状態を
示したものである。
【図11】苗台支持フレームと横送り軸との関係を示し
た説明図である。
【図12】縦送り駆動ユニットの拡大断面図である。
【図13】縦送り駆動ユニットの駆動ケースを省略して
駆動部を示した説明図である。
【図14】縦送り駆動ユニットの側面図である。
【図15】縦送り駆動ユニットの出力軸と縦送り軸との
関係を示した説明図である。
【図16】縦送り機構の縦送り用従動カムを示した図面
である。
【図17】縦送り機構のロックアームが取付けられたロ
ック解除用従動カムを示した図面である。
【図18】苗株押出ピンの作動状態を示した図面であ
る。
【図19】苗株取出装置の概略側面図である。
【図20】苗株取出駆動機構の拡大断面図である。
【図21】苗株取出駆動機構の爪開閉カムの説明図であ
る。
【図22】苗株取出爪の拡大正面図である。
【図23】苗株取出爪の取付け状態を示した拡大図であ
る。
【図24】苗株取出装置の概略斜視図であって、(A)
は苗株を苗株植付装置に引き渡す状態を示したものであ
り、(B)は苗株を苗トレイから取り出す状態を示した
ものである。
【図25】苗株取出装置の作動状態を示した説明図であ
る。
【図26】苗株取出装置の作動状態を示した説明図であ
る。
【図27】苗株取出装置の作動状態を示した説明図であ
る。
【図28】苗株取出装置の作動状態を示した説明図であ
る。
【図29】苗株取出装置の作動状態を示した説明図であ
る。
【図30】苗株取出装置の作動時における各構成要素の
運動軌跡を示した図面である。
【図31】苗株取出爪の苗株取出動作を示した説明図で
ある。
【符号の説明】
10 移植機 30 苗株供給装置 31 苗トレイ 31a セル 33 苗台支持フレーム 34 横送り機構 35 縦送り機構 150 苗株取出装置 151 苗株取出駆動機構 167 苗株取出爪 190 苗植付装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置と、苗株供給装置と、所定の苗株
    取出位置において苗株供給装置から苗株を取り出すため
    の苗株取出装置と、所定の苗株放出位置において苗株取
    出装置から苗株を受取って圃場に植付けるための苗植付
    装置とを有する移植機であって、 前記苗株供給装置は、苗株が育苗される多数のセルが設
    けられた苗トレイを支持するための苗台支持フレーム
    と、所定のセルが前記苗株取出位置に位置決めされるよ
    うに、苗台支持フレームを左右方向に移動させるための
    横送り機構と、苗台支持フレームが左又は右の終端位置
    まで移動されたとき、苗トレイを1ピッチずつ縦送りす
    る縦送り機構とを有しており、 前記苗株取出装置は、前記セルから苗株を取り出して苗
    植付装置に引き渡すための一対の苗株取出爪と、苗株取
    出爪を、前記苗株取出位置から前記苗株放出位置まで移
    動させるための苗株取出駆動機構とを有しており、 前記苗株取出機構はさらに、苗株取出爪が、前記苗株取
    出位置において、その先端をセル上端辺よりも僅かに狭
    めた状態でセル内に挿入され、挿入後、先端を狭めて苗
    株を挟持し、かつ、前記苗株放出位置において、先端が
    広げられるように構成されている、ことを特徴とする移
    植機。
  2. 【請求項2】前記縦送り機構は、苗植付け作業時に常時
    駆動される縦送り駆動軸と、苗トレイを縦送りするため
    の縦送り駆動体と、縦送り駆動軸からの回転駆動を縦送
    り駆動体に伝達するための縦送り駆動ユニットとを有し
    ており、縦送り駆動ユニットは、単一のハウジング内に
    収納されていることを特徴とする請求項1に記載の移植
    機。
  3. 【請求項3】前記苗株取出機構は、遊星歯車機構を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。
  4. 【請求項4】前記苗株取出爪には、該爪によって挟持さ
    れた苗株を前記苗株放出位置において押出すための部材
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1つに記載の移植機。
  5. 【請求項5】前記部材は、一対の爪にそれぞれ挿通され
    たリング部材であることを特徴とする請求項4に記載の
    移植機。
  6. 【請求項6】移植機に装着される苗株供給装置であっ
    て、 前記苗株供給装置は、苗株が育苗される多数のセルが設
    けられた苗トレイを支持するための苗台支持フレーム
    と、所定のセルが前記苗株取出位置に位置決めされるよ
    うに、苗台支持フレームを左右方向に移動させるための
    横送り機構と、苗台支持フレームが左又は右の終端位置
    まで移動されたとき、苗トレイを1ピッチずつ縦送りす
    る縦送り機構とを有している、ことを特徴とする苗株供
    給装置。
  7. 【請求項7】前記縦送り機構は、苗植付け作業時に常時
    駆動される縦送り駆動軸と、苗トレイを縦送りするため
    の縦送り駆動体と、縦送り駆動軸からの回転駆動を縦送
    り駆動体に伝達するための縦送り駆動ユニットとを有し
    ており、縦送り駆動ユニットは、単一のハウジング内に
    収納されていることを特徴とする請求項6に記載の苗株
    供給装置。
  8. 【請求項8】苗株供給装置と苗植付装置とを有する移植
    機に装着され、所定の苗株取出位置において苗株供給装
    置から苗株を取り出し所定の苗株放出位置において苗植
    付装置に引き渡すための苗株取出装置であって、 前記苗株取出装置は、苗株供給装置に設けられたセルか
    ら苗株を取り出して苗植付装置に引き渡すための一対の
    苗株取出爪と、苗株取出爪を、前記苗株取出位置から前
    記苗株放出位置まで移動させるための苗株取出駆動機構
    とを有しており、 前記苗株取出機構はさらに、苗株取出爪が、前記苗株取
    出位置において、その先端をセル上端辺よりも僅かに狭
    めた状態でセル内に挿入され、挿入後、先端を狭めて苗
    株を挟持し、かつ、前記苗株放出位置において、先端が
    広げられるように構成されている、ことを特徴とする苗
    株取出装置。
  9. 【請求項9】前記苗株取出機構は、遊星歯車機構を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の苗株取出装置。
  10. 【請求項10】前記苗株取出爪には、該爪によって挟持
    された苗株を前記苗株放出位置において押出すための部
    材が設けられていることを特徴とする請求項8又は9に
    記載の苗株取出装置。
  11. 【請求項11】前記部材は、一対の爪にそれぞれ挿通さ
    れたリング部材であることを特徴とする請求項10に記
    載の苗株取出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346133B1 (ko) * 2000-07-25 2002-08-09 아세아종합기계 주식회사 정식기의 곡선슬라이드식 모 취출 및 공급장치
CN108370689A (zh) * 2017-12-25 2018-08-07 东风农业装备(襄阳)有限公司 带有机械臂的移栽机及其应用

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